JPS62201565A - 大型食品の冷凍保存方法 - Google Patents

大型食品の冷凍保存方法

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JPS62201565A
JPS62201565A JP61011440A JP1144086A JPS62201565A JP S62201565 A JPS62201565 A JP S62201565A JP 61011440 A JP61011440 A JP 61011440A JP 1144086 A JP1144086 A JP 1144086A JP S62201565 A JPS62201565 A JP S62201565A
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JP
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temperature
food
freezing
water
frozen
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JP61011440A
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Jinichi Ito
仁一 伊藤
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JIPUKOMU KK
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JIPUKOMU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、魚介類や畜肉その他の生鮮食品、あるいはそ
の他の生鮮調理食品であって、大型のものを長期に渡っ
て保存するための冷凍保存方法に間する。
「従来技術およびその問題点」 本出願人は、新しい食品の冷凍保存方法としで、既に特
願昭60−122158号を提案した。この冷凍保存方
法は、1)保存すべき食品の中心温度10〜3℃に冷却
する予備冷却工程、続いて、2)最大氷結晶生成帯およ
び細胞内液凍結温度帯を過冷却状態で通過させ、食品の
中心温度を一10℃以下にする過冷却工程、3)この過
冷却状態の食品に温度を急上昇させる温度ショックまた
は機械的シヨ・ンクを与え、食品内の自由水を凍結させ
るショック原語工程、および、4)凍結された食品を−
10℃〜−75℃の温度雰囲気で凍結保存する結氷固定
化工程とからなるものである。
ところがこの保存方法は、保存すべき食品が小型の場合
には、非常に優れた保存効果を発揮するか、食品が大型
になると、十分な効果が得られないことかわかった。こ
れは、例えば大きい肉塊、ラウンドの大型魚等の食品は
、冷凍工程においてその外周温度と中心温度とに差が生
じやすく、このため上記過冷却工程において細胞の過冷
却状態にむらが生じることが原因であると考えられる。
上記特許出願による方法は、この大型食品の内外め温度
差についてカバーすることができなかった。
「発明の目的」 本発明は、このような問題意識に基づき、上記特願昭6
0−122158号をベースにして、特に大型食品につ
いて良好な保存効果を発揮する冷凍保存方法を得ること
を目的とする。
「発明の概要」 本発明は、上記特願昭60−122158号においで、
大型食品の保存に適していない部分を改良しで、大型食
品専用の保存方法を開発したもので、特願昭60−12
2158号において、予備冷却工程から過冷却工程に直
接移行させていたのを改め、この間に、最大氷結晶生成
帯を速やかに通過させる急速凍結工程と、大型食品の外
周温度と中心温度を均衡させ、全体の温度を一5℃〜−
10℃として細胞外液を凍結させる緩慢冷却工程とを追
加したことを特徴としでいる。
すなわち本発明は、1)大型食品の中心温度を0〜3℃
に冷却する予備冷却工程、2)最大氷結晶生成帯を速や
かに通過させる急速冷却工程、3)この大型食品の外周
温度と中心温度を均衡させ、全体の温度を一5℃〜−1
0℃として細胞外液を凍結させる緩慢冷却工程、3)こ
の大型食品! −10″C以下に急激に冷却して細胞内
液凍結温度帯を過冷却状態で通過させる過冷却工程、4
)この過冷却状態の大型食品に温度を急上昇させる温度
ショックまたは機械的なショックを与え、食品内の自由
水を凍結させるショック凍結工程、および5)凍結され
た大型食品を一10℃〜−79℃の温度雰囲気で水面カ
プセル被膜を形成するとともに、結氷を固定化しで保存
する結氷固定化工程とがらなっている。そして本発明に
おいて対象とする大型食品とは、厚さかI 0cm以上
の食品をいい、このような大型食品についで本発明は、
良好な保存′l!を発揮する。
次に本発明の根拠とする理論を説明する。
細胞が新しく造られる場合、ON^の遺伝子情報に従い
、ミトコンドリアで生産されるエネルギATPを用いて
、RNAを働き手としで使いながら、リボゾームにおい
でアミノ酸のへブチド結合が行なわれ、タンパク賃が造
られることはよく知られている。このタンパク貢の形成
過程においで、結合されたアミノ酸が一つのタンパク貢
として完成された時、瞬時に回りの水分子が付着し、水
分子の一番目の1分子層と、二番目の2.3分子層の分
子被膜が完成されることが最近になって判明しできた。
そして細胞膜内のタンパク貢や生体高分子につく第一層
の水分子の結合は強く、−80”C前後ではじめで7J
l結し、第二層は−10”C前夜で凍結することか明ら
かとなった。
他方、このタンパク貢のペプチド結合完成時の2つの氷
点が、実際の食品中のタンパク貢についても存在するが
否かは、膨大な量の細胞の塊っである食品中の細胞につ
き、その水分が実際に何度で凍結するのかを測定しなけ
ればならない0本発明者は、この実験を、木が凍るとき
潜熱を出す原理を利用して行なった。すなわち生体細胞
組織を冷やしでいっでこの潜熱が何度で放出されるかを
測定したところ、細胞内には、タンパク貢のペプチド結
合完成時の一番目の1分子層と二番目の2.3分子層の
水の氷点と同しく、−80℃前後で凍る水と、 −10
℃前後で凍る木との二種類の水が存在することがわかっ
たのである。この氷点は動物の細胞でも植物の細胞でも
同しである。
このように食品細胞中に一10℃前後で凍る水と、 −
80℃前後で凍る水とか存在することは次の二点におい
て特に重要であると考えられる。第一点は、従来食品を
冷凍保存する上での最大のポイントは、最大氷結晶生成
帯(−0,5〜−5℃)@如何に急速に通過させて氷結
晶の成長を抑えるかにあると信しられてきたが、ざらに
−10℃前後の氷点がざらに極めて重要で、この氷点も
速やかに通過させなければ、全体として微細な氷結晶は
得られない1本発明では、この−10℃前後の温度帯を
細胞内液凍結温度帯と名付ける。
第二点は、−80℃前後で凍る水は、細胞内タンパク質
とか、その他の生体高分子に直接結合している水で、強
くきっちり1列に配列されているために凍りにくいと考
えられること、そしてこのように−80℃前後にならな
ければ凍らない水が存在することが、解凍時に細胞の機
能を回復する一つの大きな要因と考えられることである
他方、細胞膜を自由に通過しで移動する自由水はナトリ
ウムイオンやカリウムイオンの電解質濃度を変え、主体
反応の明答要因を生じさせる。この自由水の移動を防止
するため細胞内外の自由水を瞬時に凍結する必要がある
。また、これらの自由水の氷結晶が大きいと、凍結時に
おいてタンパク質を構成するアミノ酸のペプチド結合や
細胞膜’4%切断したり傷つけたつするおそれがあるた
め、氷結晶の大きざ%IOum程度とすることも要求さ
れる。
これらの諸点を勘案すると、食品の冷凍保存には、まず
最大氷結晶生成帯を速やかに通過させるとともに、主体
細胞が内蔵する熱エネルギをすみやかに放出せしめ、過
冷却の未凍結状態のまま一10℃前後(細胞内液71!
結温度帯)以下に冷却すること、次に一10°C前後で
凍る細胞の内外の水を一挙に凍結せしめ、従来の凍結法
で起こる自由水の浸透圧(こよる流出に起因するpHの
変化、生体高分子等に対する破損の防止を図ること、す
なわち細胞を凍結する場合に有害な温度は、最大氷結晶
生成帯ばかりでなく、細胞の動植物等の種類に関係なく
、細胞質が凍る細胞内液凍結温度帯であるから、この危
険な温度帯を速やかに通過させ、微細な氷結晶を造るこ
と、ざらに−80℃前後で凍る水は、未凍結のまま保持
して解凍時における細胞の可逆的変化を可能とすること
が重要な要因であると考えられる。
以上は、特願昭60−122158号で既に述べたこと
であるが、大型の食品の場合には、ざらに次のことを考
慮する。一般的に小型の食品では、最大氷結晶生成帯(
−0,5℃〜−5℃)を通過して大量の潜熱を放出した
食品は、熱伝導率が良くなるため1こ、これを次fこ一
10℃以下に急速に過冷却状態で冷却するのは比較的容
易である。ところが大型の食品の場合には、外周温度と
中心温度に差ができやすい0例えば食品外周に一80℃
〜−100℃の液化ガスを吹き付ける急速凍結の場合、
その凍結速度は5〜20/cm/hといわれており、厚
さl0cm (中心部の距i1i15cm)の食品では
、外周が凍り始めてから中心が凍る迄に16分から1時
間を要する。しかも急速凍結では、−80℃以下の冷熱
によって細胞内の第一層の水が凍結し、生体高分子とか
タンパク質を不可逆的に破壊してしまう、このため、予
備冷却工程後、直ちに過冷却工程に移ると、外周(浅部
)温度が一10℃であるのに、中心温度は、依然−5℃
前後のままということが起こる。このため−10℃前後
の上記細胞内液凍結温度帯を過冷却状態で通過させよう
としても、外周部は確かに過冷却状態であるのに、中心
部は過冷却状態にならないという事態が生じる。過冷却
状態が食品内に均一に生じないと、上記冷凍理論に基づ
く鮮度維持はできない、このため本発明は、予備冷却工
程と過冷却工程との間に、最大氷結晶生成帯を速やかに
通過させる急速冷却工程と、食品の中心温度と外周温度
を均衡させる緩慢冷却工程とを介在させたのである。こ
うすれば、−9℃前後での熱伝導率が高いため、大型食
品においても、−10℃前後の細胞内液凍結温度帯を急
速に通過させることが可能となる。
別置すると、特願昭60−122158号では、予備冷
却工程後の過冷却工程において、最大氷結晶生成帯と細
胞内液凍結温度帯の両温度帯をいっぺんに通過させてい
たのを、本発明では、最大氷結晶生成帯を通過させる急
速冷却工程と、細胞内液凍結温度帯を通過させる過冷却
工程とそ別に設定し、この間に大型食品の外周と中心の
温度を均衡させるための緩慢冷却工程を介在させたので
ある。
大型食品は、これに冷風を当で、ブライン中へ浸漬し、
あるいはブラインシャワー中に置くことによって冷却す
ることができるか、ブライン中に浸漬する場合には、大
型食品を空気または不活性ガスとともにフィルム中に密
封し、食品の外周にこれら空気または不活性ガスによる
温度伝達鈍化層を設けるとよい、これは次の理由による
以上の各工程において大型食品をブライン中に浸漬する
際には、浸漬の深さにより、大型食品に加わる加圧力が
変化し、その加圧力の差が熱伝導率を大きく変えてしま
うため、希望する冷却速度が得られないことがある。こ
のような場合に、食品をフィルムバックして、食品の外
周に空気または不活性ガスによる温度伝達鈍化層を設け
ると、加圧差による温度伝達率の変化は小さくなり、ブ
ライン中への浸漬深さが異なっても、冷却速度に有害な
差は生じない、不活性ガスとしては、窩素ガス、炭酸ガ
ス等、食品に悪影*1与えないガスを用いる。
ざらに食品をフィルムバックするのは、次の理由からも
推奨される。すなわち食品か凍結する際には、内部膨圧
か発生するため、食品にひすみ、変形か生しやすい。フ
ィルム中に封入すると、ある程度このひすみ、変形を防
止することかできる。またブラインの汚れを防ぎ、かつ
食品外周にグレーズが付着するのを防止するために効果
があるからである。ブラインが直接接触することにより
汚れると、不純物が混ざることとなって設定温度を維持
することが困難になる。また食品外周(こ温度ショック
を与えたとき、食品の外周部が解凍され、ざらに次の工
程で凍結してカプセル状の水の膜ができるため、食品の
内部から水分が蒸発するのを防止し、空気との接触によ
る酸化を防止し、ざらにフィルム内部に水滴が付着する
のを防止して鮮度を維持することができる。なおショッ
ク凍結工程を加圧シャワーで行なうと、それ迄の工程に
おいてフィルム外面に付着していたグレーズを洗い流す
ことができる効果がある。
以下各工程について説明する。
(1)予備冷却工程 この工程は、常温下にある大型食品の外周温度と中心温
度との差を一次的になくすとともに、その中心温度をO
〜3℃程度に下げて、次工程において最大氷結晶生成帯
(−0,5℃〜−5℃>a速やかに通過きせることが・
できるようにする工程である。すなわち食品を急冷して
最大氷結晶生成帯を速やかに通過させるためには、食品
の温度が凍結する直前の温度で均衡しでいることが熱エ
ネルギーの交換効率を上げる上で望ましい。
またこの工程には、ATPが分解してADPに移行する
のを抑制して食品の鮮度が落ちるのを防止する目的があ
る。すなわち、ATPの分解減少は、細胞のレベルにお
(する生細胞の酵素系自体の作用によってグリコーゲン
が分解し、その結果乳酸が生成されてplが下がりAT
Paseが作用するために生じるが、食品温度を0〜3
℃に低下させると、グリコーゲンの分解、つまつATP
の減少を最低限に抑制することかできる。
この工程は、例えば大型食品に0℃〜−3℃の冷風(冷
蔵庫への収納)を適当時間当てることにより達成される
(2)急速冷却工程 この工程は、予備冷却された食品を急冷し、大型食品中
の水分を未凍結状態としたまま、最大氷結晶生成帯(−
0,5℃〜−5℃)を通過させる工程である。これを急
速に通過させなければならない理由は既に明らかである
。具体的には、−1,0℃〜−−30℃程度のブライン
中に20分〜1時間程度浸漬し、あるいは同温のブライ
ンシャワー中に同程度冨〈ことによって達成される。
ブライン液中に浸漬する場合には次のメリットがある。
すなわち食品をブライン液中に浸漬すると、食品には均
等な外圧が加わるため、食品の構成体が圧縮固定化され
る一種のカプセル状態か形成され、その結果はざま水が
難凍状態となって、次工程での過冷却が容易になる。
(3)緩慢冷却工程 以上の工程を経た大型食品の外周と中心との温度差をな
くし、次の過冷却工程においで、その全体が細胞内液凍
結温度帯を過冷却状態で通過するようにする工程である
。この工程はしたがって、周囲温度を−5℃〜−10°
C2好ましくは一7°C〜−10°Cに保持することで
達成される。保持時間は食品の外周と中心の温度が均衡
するに要する時間とする。具体的には上記温度のブライ
ン液中、またはブラインシャワー中に置き、あるいは上
記温度の冷蔵庫に保存することで達成される。
(4)過冷却工程 以上のようにして内外の温度を均衡させた大型食品を急
冷し、食品中の水分を未凍結状態としたまま、中心温度
が一10℃以下、好ましくは一15℃以下になる迄急冷
する工程である。−10℃前後は、前述の細胞内液X!
結湿温度帯あり、この温度帯を食品中の水分を未凍結状
態fこ保持したまま急冷し、過冷却状態を作り出す。こ
の温度体を過冷却状態で通過させることは、氷結晶を成
長させないために、重要である。
この過冷却工程は、上記急速冷却工程と同一の条件で行
なうことができる0例えば−20℃〜−60℃程度に温
度設定されたブライン液中、あるいはブラインシャワー
中に食品%5〜90分間置くことにより、達成される。
(5)ショック凍結工程 中心温度−10℃以下、かつ過冷却状態で未凍結状態に
ある食品をブライン液中より取り出し、温度ショックま
たは振動等の機械的シヨ・ンクを与えることにより、食
品中の凍結対象水(自由水)を−挙に凍結する工程であ
る。このショック凍結は、前工程まで過冷却状態を保持
していた食品に急激な温度変化または機械的ショックを
与え、これによって−挙に凍結させるものである。具体
的には、温度ショックの場合、例えば食品を水中、好ま
しくは3〜18℃の水中に5秒〜2分程度浸漬するか、
加圧シャワーIv10秒〜3分程度吹き付けるとよい6
機械的ショックは例えばバイブレータあるいは振動コン
ベヤを用いることができる。
このショック凍結によって凍結された食品中の水分の氷
結晶は、通常の凍結によって起こる食品の外周部の氷結
晶径が300〜900umであるのに対し、これよりは
るかに微細なIOum程度の太きざになる。しかも細胞
膜内外で同時凍結が完了するため、従来の凍結法のよう
な浸透圧の差による自由水の移動が起こらず、細胞内の
ホメオスタシス復元の条件が崩されることなく保存でき
るという特徴かある。
(6)結氷固定化工程 前工程で形成された微細氷結晶の安定化を図るとともに
、室温で行なわれる前工程で解凍状態になった食品の外
周部に再び氷の層からなる氷結カプセルを形成し複合的
効果を高める工程である。
氷結カプセルは、食品がフィルム中に2封されでいると
否とを問わず、食品外周に形成されて該食品と空気とを
遮断し、保存中における食品の酸化を防止する暗ともに
、水分の蒸発を防ぐ。
この工程では、最初に一15℃以下の冷凍庫で1〜8時
間冷却しで、解凍状態になった食品の外周に迅速に氷結
カプセルを形成し、その後、−10℃〜−75℃程度、
好ましくは一+5℃〜−75℃程度の冷凍庫で保管する
ことか好ましい、氷結カプセルを形成するのは、低温で
単時間で行なうのが好ましく、反面、氷結晶は前工程で
像線化されているため、 −10℃以下の温度でも、そ
の氷結晶をそのまま安定させることができるからである
。もつとも理想的には、−15℃以下として、−10℃
前後の細胞内液凍結温度体から離しておくのがよい。
また保存温度が一79℃より低い温度では、 −80℃
前後で凍る水も凍ってしまうため、解凍時に生体細胞の
復元をみることができない。
「発明の実施例] 以下実施例について本発明を説明する。
「実施例1」 厚ざ15cmX幅25cmX長ざ30cmの牛肉3個を
それぞれナイロンポリエチレンのラミネートフィルム(
厚さ40μm)の三方熱シールした袋の中に入れ、内部
に一定量の空気を残したまま、入口を熱シールで密封し
た。この牛肉3個を0℃の空冷式冷R庫の中で12時間
冷却し、中心温度を0℃近くにした。
一方、Imx Imx 1mのステンレスプライン用容
器を二種用意し、第一槽に塩化カルシウムの溶融した濃
度35%比重1.4の溶液を冷凍機に循環して、−30
℃の低温ブライン液をつくり、第二槽には、同様にして
一8°Cのブライン液をつくった。上記空冷式冷蔵庫か
ら取り出したフィルムにと封された牛肉を金網の籠の中
に入れ、これを第一槽のブライン液の中に25分間沈め
中心温度が一5℃になったとき、−8℃の第二槽に移し
、ここに30分間浸漬して、牛肉の内外の温度差をなく
し均衡させた。牛肉の温度が一8℃周辺に均衡したとき
第一槽から取り出しでこれを再び一30°Cの第二槽に
投入し、15分間放置した0次にこれを取り出しで電気
式バイブレータで振動を与えた徒、−20℃の空冷式冷
蔵庫で3時間冷却し、これを=18℃の市販の冷蔵庫に
6ケ月保存した。
フィルムバックした牛肉は、菓一槽、第二槽のプライン
中に沈めると、比重1.4の加圧により、フィルムは圧
迫されたが、内部の空気層が、プライン浸漬速度の差(
加圧力の差)による食品の熱伝達率の極端な変動を防止
していることが確認された。第二槽へのコロの投入工程
が終了した牛肉を取り出し、バイブレータにかける前に
検査したところ、牛肉の細胞内の水分は、外周、中心を
問わす、過冷却の状態にあった。この過冷却状態の水分
はバイブレータによるシヨ・ンク工程を経で凍結したが
、その細胞賃内木溶液と細胞外水は10um台の微細結
晶となり、まんべんなく均一であった。
別に同量の牛肉ステーキ3個ずつヲ−35℃のエアフリ
ージング、エアブラストフリージング、コンタクトフリ
ージングで24時間処理後ポリエチレンフィルムの袋に
入れ一18℃の通常の冷凍庫に保管して対照区とした。
本発明および対照区の冷凍肉を15℃の常温下で4時間
放置して自然解凍し、解凍時のドリップ、肉色、肉の柔
軟度、凍結切片による細胞の破壊度を顕微鏡下で観察し
、さらに厚さ3cmに切ってフライパンで焼き、風味試
験に供したところ表1の試験結果を得た0本発明方法に
よる冷凍保存肉は冷凍6ケ月後驚異的な細胞復元をなし
食品の品質としてはすぐれた保存効果を示した。
「実施例2ノ 厚さlOcmX幅15cmX長ざ45Cmのハマチ3尾
をナイロンポリエチレンのラミネートフィルム(厚さ4
0um ) lFr三方熱シールした袋の中に入れ、内
部に一定量の空気を残したまま、入口を熱シールで密封
した。これを0℃の空冷式冷蔵庫内に12時間保管し、
中心温度が0℃になったものを取り出した。
一方1mx ImX Imのステンレスプライン容器を
二種用意し、第一槽に塩化カルシウムの溶融した濃度3
5%比重1.4の溶液を冷凍機に循環して、−30℃の
低温ブライン液をつくり、第二槽には、同様にして一8
℃のブライン液をつくった。上記空冷式冷蔵庫から取り
出したフィルムにと封されたハマチを金網の籠の中に入
れ、これを第一槽のブライン液の中に25分間沈め中心
温度が一5℃になったとき、−8℃の第二槽に移し、こ
こに30分間浸漬して、ハマチの内外の温度差をなくし
均衡させた。
ハマチの温度が一8℃周辺に均衡したとき第一槽から取
り出してこれを再び一30℃の第二槽に投入し、30分
間放置した。次にこれを取り出しで電気式パイブレーク
で振動を与えた後、−20℃の空冷式冷蔵庫で3時間冷
却し、これを−18℃の市販の冷蔵庫に6ケ月保存した
ハマチは牛肉と同様、第二槽にコロ投入した復取り出し
で検査したところ全体にまんべんなく過冷却状態が見ら
れ、ショック凍結工程の復検査したところloum程度
の氷の均一結晶がみられ、タンパク貢その他生体高分子
は未凍結であることが確認された。
別に同様のハマチ3尾ヲ−35°Cのエアフリージング
、エアブラストフリージング、コンタクトフリージング
の冷凍機で24時間凍結処理後ポリエチレンフィルムの
袋に入れ一18°Cの通常の冷凍庫に入れ保管対照区と
した。
次に本発明および対照区のハマチヲ15℃の常温下で2
時間放置し、ざらに水に浸して自然解凍し、解凍時のド
リップ、肉色、肉の柔軟度、凍結切片による細胞の破壊
度を顕微鏡下で観察し、ざらに刺身にして風味試験に供
し、表2の試験結果を得た0本発明のハマチは、ATP
の減少が少なく、解凍後型くして死?&硬直が始まり、
生鮮品と区別がつがない程の高品質を保っていた。
(以下、余白) 「発明の効果」 以上のように本発明の冷凍保存方法は、食品中の水には
、−10℃前後で凍る水と、 −80℃前後で凍る水と
の二種類があるとの発見に基づき、最大氷結晶生成帯の
みならず、特に−10℃前後の細胞内液凍結温度体を過
冷却状態で通過させ、その後これにショックを与えて自
由水を一挙に凍結させるものである。そして本発明は特
に大型食品を冷凍保存するため、最大氷結晶生成帯を急
速冷却によって通過させた後、一旦緩慢冷却して大型食
品の内外の温度差を均衡させ、次に再び急速冷却して細
胞内液凍結温度帯を過冷却状態で通過させるにようにし
たから、大型食品の外周部および中心部の細胞内の氷結
晶を極めて微細に保持することができる。そして−80
℃前後で凍る水は未凍結のまま保持するから、凍結保存
中におけるタンパク質のペプチド結合の継手の切断を防
ぎ、解凍時における細胞の可逆的変化が可能となり、主
体細胞の1元をみることかできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)厚さが10cm以上の大型食品の中心温度を0〜
    3℃に冷却する予備冷却工程;続いて最大氷結晶生成帯
    を速やかに通過させる急速冷却工程;この大型食品の外
    周温度と中心温度を均衡させ、全体の温度を−5℃〜−
    10℃として細胞外液を凍結させる緩慢冷却工程;続い
    てこの大型食品を−10℃以下に急激に冷却して細胞内
    液凍結温度帯を過冷却状態で通過させる過冷却工程;こ
    の過冷却状態の大型食品に温度を急上昇させる温度ショ
    ックまたは機械的なショックを与え、食品内の自由水を
    凍結させるショック凍結工程;凍結された大型食品を−
    10℃〜−79℃の温度雰囲気で保存する結氷固定化工
    程とを含む大型食品の冷凍保存方法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、大型食品は、フ
    ィルム中に一定の空気または不活性ガスとともに封入さ
    れていて、食品外周にこれら空気または不活性ガスによ
    る温度伝達鈍化層が介在している食品の冷凍保存方法。
JP61011440A 1985-10-31 1986-01-22 大型食品の冷凍保存方法 Pending JPS62201565A (ja)

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JP24492785 1985-10-31
JP60-244927 1985-10-31

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