JPS62198693A - 新規ポリサツカライド - Google Patents

新規ポリサツカライド

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JPS62198693A
JPS62198693A JP4256486A JP4256486A JPS62198693A JP S62198693 A JPS62198693 A JP S62198693A JP 4256486 A JP4256486 A JP 4256486A JP 4256486 A JP4256486 A JP 4256486A JP S62198693 A JPS62198693 A JP S62198693A
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average molecular
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Shoji Shibata
柴田 承二
Kunio Takahashi
邦夫 高橋
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、優れた鎮吐作用を有する新規な分岐状ヘテロ
ポリサッカライドを提供するものであり、抗吐剤の分野
で利用できる。
[従来の技術] 槙吐、鎮咳、メニエール症候群、早期妊娠抑制剤。
鎮静、去痰などを目的とした漢方方剤に配合され、特に
妊婦の悪阻に優れた鎮吐剤として利用されているものに
半夏がある。半夏はサトイモ科(八raceae)に属
するカラスビシャク(Pinelliaternata
 Breitenbach)の根茎の外皮を除去し乾燃
したものである。カラスビシャクは広く中国大陸から朝
鮮半島に至るまで分布し、我国においてら各地方に自生
している。この半夏の鎮吐効果については種々の報告が
あり、鎮吐効果が半夏の石油エーテルエキスに[Toh
oku J、 EXp、 Med、  17巻。
528頁(1931年)]、半夏中のメチオニンに[J
Taiwan Pharm、 As5o、 27巻、4
1頁(1975年)コ、50%メタノール抽出液に[生
薬学雑誌 37巻。
73頁(1983年);同37巻、367頁(1983
年); 同38巻、102頁(1984年)]見られた
とか、半夏の水溶性画分に鎮吐作用が認められた[岐阜
医科大学紀要、6巻、243頁(1958年)]とか報
告されているが、その見解は異なっており、未だその鎮
吐作用を示す有効物質については明らかにされていない
この様に半夏の鎮吐作用の有効物質についての報告が異
なったものになっているのは、現在まで適当な動物を用
いた鎮吐生物検定法が確立されていないことにもよる。
[発明が解決しようとする問題点] 鎮吐作用物質として天然品のごとく毒性、副作用が極め
て少なく、かつ優れた鎮吐効果を有するものを見出すた
めには、半夏の嬉吐作用の有効物質を明らかにすること
が望まれる。そのためには、まず鎮吐生物検定法を確立
することが必要であり、同検定法を用いて半夏の含有成
分の分離、精製を通じて鎮吐作用の有効物質を明らかに
かることが必要とされている。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、毒性、副作用の少ない新規な鎮吐作用物
質を見出すべく種々検討した。鎮吐作用物質を見出すた
めには鎮吐生物検定法が必要であるが、従来トノサマガ
エルを用いて硫酸銅による嘔吐数を何回抑制させたかで
判定していた。しかし、カエルの舌は溢血動物の舌の付
き方と異なり口の先から口腔内に向かって付いているの
で、嘔吐検定中に口腔内から物を外に嘔吐することは余
程でない限り不可能であった。従って、このような従来
方法では判定を誤まることが多いので、この欠点を補な
い、より正確な判定を期する為に胃内容消化物を口腔内
に嘔吐しているか否かその都度カエルの口を開けて観察
するという方法を確立し、この方法を用いて半夏中の鎮
吐作用有効成分の検索を行なった。その結果、下記の物
理化学的性質を有する新規な分枝状ヘテロポリサッカラ
イドを単離することに成功すると共に、当該ポリサッカ
ライドが、カエル、ネコ等の動物に対して100%の鎮
吐作用を有することを見出し、これに基づいて本発明を
完成した。有効成分は下記の性質を有する。
(a)  UV測定では紫外部に吸収を示さない。
(b)  元素分析では構成原子として窒素を含有しな
い。
(C)  平均分子量:カラムとしてPSKG4000
SW(東洋曹達製)を、標準品としてプルラン(Sho
 −dey、 P−82)を使用して高速液体クロマト
グラフィで測定すると、平均分子mは75〜95万であ
る。
(d)  約10mg/ml水溶液:わずかに甘味を伴
った粘液性を示す。また、水に対する溶解度は、5〜l
 Omg/mlである。
(e)1重量%水溶液の旋光分散:左旋性、[αコ25
−6.0°(c=1%、H,0) (r)  中性糖の含有1(重1%):L−アラビノー
ス約50、L−フコース約7、D−グルコース約5、L
−ラムノース約4、D−リボース約2、D−ガラクトー
ス約2゜ (g)  ウロン酸の含Ljt: D−ガラクツロン酸
に換算して全体量の約十重量。
(h)  核磁気共鳴スヘクトル(D2O中): 10
2.8゜79.1.7?、7.72.8.71.4.6
3.2.22.9ppmに主なシグナルを示す。
(i)  II!を残基約15個に1個の割合でアセデ
ル基を有する。
本発明の分枝状ヘテロポリサッカライドは、たとえば半
夏を含水アルコールで冷浸抽出し、抽出残渣を乾燥後水
で冷浸抽出し、この水抽出液を遠心分離し、得られる上
澄液を透析して分子量1万未満の化合物を除いた透析内
液をカラムクロマトグラフィで精製し、平均分子量約1
oo万の画分をさらにカラムクロマトグラフィで精製し
、平均分千量約85万の両分を加温除蛋白するなどによ
り得ることができる。
半夏(Pinelliae Tuber)としては、カ
ラスビシャクのコルク層を除いた塊茎がそのままあるい
は適宜粉砕したものが用いられる。含水アルコールとし
ては、たとえば50〜90重量%のメタノール、エタノ
ール、ブタノールなどが用いられるが、好ましくは80
重量%メタノールが用いられる。含水アルコールを用い
た冷浸抽出は、常法に従って行うことができ、たとえば
15〜25℃で1ないし数回抽出すればよい。抽出残渣
は乾燥する。乾操法は自然乾燥が好ましい。乾燥後の残
渣を水で冷浸抽出する方法としては、上記含水アルコー
ルによる冷浸抽出と同様公知の冷浸抽出方法などが用い
られる。水の冷浸抽出液の遠心分離は、常法に従って行
なうことができる。通常2500〜12000回転/分
好ましくは3000〜4000回転/分(rpm)で遠
心分離される。この遠心分離で得られる上澄液より分子
量1万未満の物質を除くために透析される。
透析方法は、目的が達成される限り特に制限されない。
たとえば分子量1万未満のものを通さない透析膜で水流
しながら行なうなどにより行なうことができる。この透
析には上記の上澄液をそのまま用いてもよいが、凍結乾
燥したらのら用いてもよい。次に、この透析により得ら
れる透析内液をそのままあるいは凍結乾燥後に水に溶解
してカラムクロマトグラフィに負荷させる。カラムとし
ては、目的の両分が得られる限り特に限定はされないが
、好ましくはたとえばセファクリル(S6phacry
l) S −300(ファルマシア製)などが用いられ
る。
溶出は水などで行なってもよい。流出速度は、通常0.
5〜5ml/分好ましくは1m17分であってもよい。
目的画分の検出には、たとえば示差屈折計等を用いるこ
とができろ。このカラムクロマトグラフィで、通常平均
分子量約3百万、約百十万、約1万、杓子の4つの両分
に分けられる。この4つの画分中平均分子m約百十万の
両分をそのままあるいは凍結乾燥後水に溶かして、更に
カラムクロマトグラフィで精製される。この精製のカラ
ムとしてはたとえばPSKG4000SW(東洋曹達製
)などが用いられ、それ以外は上記透析内液のカラムク
ロマトグラフィと同様にして精製することができる。こ
の精製カラムクロマトグラフィでは、通常平均分子量約
108万、約85万、約82万、約77万の4つの画分
に分けられる。そして、この平均分子量約85万の両分
から蛋白を除くと、下記の鎮吐生物検定法で鎮吐率10
0%の目的の分枝状ヘテロポリサッカライドが得られる
。蛋白を除くには、該両分を加温たとえば60〜90℃
にして蛋白を凝固させてろ過するなどにより行うことが
できる。この加温除蛋白の工程は、上記のごとく最終工
程で行なってもよいが、透析後の工程の任意の段階で行
なうことができる。
かくして得られる目的の分枝状ヘテロポリサッカライド
の物理化学的性質は、次のようである。
(a)  UV測定では、紫外部に特長のある吸収を示
さない。
(b)  元素分析で窒素含mが0%になるので、構成
原子として窒素を含有しない。
(c)単F=+分子士は一カラムと1.てP S K 
G 4000SW(日本曹達製)を、標梨品としてプル
ラン“pullulan”(ソデックス“5hodex
″P−82)を、検出器として示差屈折計(R1)を用
いて高速液体クロマトグラフィ(HPLC)で測定する
と、75〜95万であり、概ね約80万(±10〜15
%)である。
(d)  約10mg/ml水溶液は粘液 性で、わず
かに甘味を伴っている。また、水に対する溶解度は5〜
10 mg/+nlである。
(e)1重量%水溶液の旋光分散は、[α]25−6.
0°(溶媒=水、c=1%)であり、左旋性を示す。
(r)ジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカルソ
サエティ(J、A、C,S、)、  73巻、 584
9頁(1951年)等記載の方法に準じて中性糖を分析
する。具体的には、目的物の分枝状ヘテロポリサッカラ
イド2.5mgに2Nffl酸5mlを加え溶解後、沸
騰水浴上8時間加水分解し室温まで冷却し、IRA−4
5(OH型)で中和後、グラスフルターでろ過し、ろ液
を減圧濃縮しホウ酸緩衝tLpH7,0を一定量加えて
オルシノール−硫酸で発色後、糖分析装置[糖分析4二
日本電子JEOL JLC−GAH型、自記旋光分析計
二日本分光J−20型を用い、試料の1%水溶液を調整
し測定する。コで440nmを測定した。さらに、試料
の一部をトリメチルシリル化(TMS化)後、ガスクロ
マトグラフィ(GC)で構成糖を検索する[カラム:島
IGc−RIA。
FID、カラム充填剤= 3%OV−17(Chrom
osorb AY)、 80−120メツシユ、2m、
カラム温度=140℃。
注入ロ温度=180℃、流量: 60m1/分]。その
結果、中性糖の含有量(重量%)として、し−アラビノ
ース約50.L−フコース約7、D−グルコース約5、
L−ラムノース約4、D−リボース約2、D−ガラクト
ース約2がそれぞれ検出される。
(g)  糖の酸化生成物の一種で、アルデヒド基とと
もにカルボキンル基1個 を有する糖類誘導体の、式 %式%) [式中、nは正の整数を示す]で表わされるウロン酸(
天然にはグルクロン酸、マンヌロン酸、ガラクツロン酸
の3種が存在すると考えられている)の含有量は、D−
ガラクツロン酸に換算して全体量の約1/6重量である
具体的には、厚生省食品化学レポートNo、39゜17
2頁(1985年)記載のカルバゾール法に準じて測定
する。即ち、本発明目的物の分枝状ヘテロポリサッカラ
イド5n+Hに0.05N−塩酸を加えた後、沸騰水浴
中で1時間加熱する。冷却後、50+1のメスフラスコ
に移し、水を加えて正確に50m1とする。硫酸試液5
mlを正確に量り、25i1の共栓試験管に入れ、水冷
する。試料液1mlを正確に量り、硫酸上に層をなすよ
うに注意して加え、振り混ぜる。この液を沸騰水浴中で
10分間加熱し、氷水中で冷却する。この液にカルバゾ
ール試液0.2111を加えて混合した後、更に沸騰水
浴中で15分間加熱し、室温まで冷やす。この液につい
て試料液の代わりに水1mlを用いて同揉の操作を行な
って調製した液を対照として525nmにおける吸光度
を測定した。標準品としてD−ガラクツロン酸を用いて
検量線を作成し試料中の濃度を算出したところウロン酸
の含有量は16.5重量%である。この含有量は全体量
の重量の約176に相当する。
(h)  目的物の分枝状ヘテロポリサッカライドを5
mmチーブを用いてり、0に溶解し、トリメチルシリル
プロパンスルホン酸ナトリウム(TPS−Na)を内部
標阜として60℃で”CNMRを測定[日本電子製のJ
EOL FX−270型(270MI[Z)を使用コす
ると、102.8(±1)、 79.1(±1)、 7
7.7(±1)、  72.8(±1)、  71.4
(±1)、 63.2(±1)。
22.9(±1)に主なシグナルが得られる。
(i)  ケミカル アンド ファーマス−ティカルプ
レティン(Chem、 Pharm、 Bull、)、
  26巻、2768頁(1978年)a2載のアセチ
ル基の定量方法に準じて、目的物の分枝状ヘテロポリサ
ッカライド4mgにIN−塩酸o、smt、プロピオン
酸0.5mlを加え100℃水浴上4時間加水分解し、
直接GCで測定する[カラム:高車Gc−RIA、 F
ID、カラム充填剤= 5%−Therm  on 1
000(C1000(Chro AT)80−120メ
ツシユ、2m、カラム温度:115℃、注入口温度:1
50℃、窒素流、ii: 40m1/分]。標準品とし
て酢酸を用いてアセチル基の定量を行なうと約2.3重
量%である。この定量値は、目的物が糖残基約15個に
1個の割合でアセチル基を有していることを示している
このような物理化学的性質を有する本発明目的物の分枝
状ヘテロポリサッカライドは、たとえばナトリウム、カ
リウ15等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム
等のアルカリ土類金属と塩を形成することができ、これ
らの塩もまた本発明の範囲内に入る。
かくして得られる本発明目的物の分枝状ヘテロポリサッ
カライドならびにその塩は、優れた鎮吐作用を有してい
るので、人及び家畜の嘔吐に対して安全な鎮吐剤として
使用することができる。
本発明の分岐状ヘテロポリサッカライドまたはその塩は
、漢方処方用薬を含む種々な医薬製剤の何れかの製剤に
おいて単独でまたは漢方薬を含む他の活性成分と組合せ
て使用することができ、たとえ°ばカプセル、錠剤、粉
末、溶液、懸濁液またはエリキシルとして使用し得る。
これらは、通常経口的に、必要に応じて静脈内にまたは
筋肉内に投与することができる。
経口投与に用いるカプセル、粉末、錠剤は、普通の賦形
剤たとえば結合剤たとえばシロップ、アラビヤゴム、ゼ
ラチン、ソルビトール、トラガントゴム、ポリビニルピ
ロリドンなど、充填剤たとえばラクトース、糖類、とう
もろこし澱粉、燐酸カルシウム、ソルビトール、グリシ
ンなど、潤滑剤たとえばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、ポリエチレングリコール、シリカなど、崩かい剤
たとえば馬鈴薯澱粉などまたはたとえばナトリウムラウ
リルサルフェートのような利用し得る湿潤剤を含有して
いてもよい。錠剤は、当該技術によく知られている方法
によって被覆することができる。経口液状製剤は、水性
または油性懸濁液、溶液、乳濁液、シロップ、エリキシ
ルなどの形態になし得ることができ、また使用前に水ま
たは他の適当な溶媒に溶解する乾燥製品であってもよい
このような液状製剤は、懸濁剤たとえばソルビトールシ
ロップ、メチルセルロース、グルコース/糖類シロップ
、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルローズ、カルボキシ
メチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルなど
、水素添加可食油たとえばアーモンド油、分溜ヤシ油、
油状エステルなど、プロピレングリコールまたはエチル
アルコール、防腐剤たとえばメチルまたはプロピルp−
ヒドロキシベンゾエート、ソルビン酸などを含有するこ
ともできる。坐剤は、普通の坐剤基質としてはたとえば
ココア・バターまたは他のグリセライドなどを用いるこ
とができる。
注射用組成物は、アンプルまたは防腐剤を添加した容器
の単位使用形態で提供し得る。該組成物は、油性または
水性溶媒中の懸濁液、溶液または乳濁液のような形態で
あってもよく、懸濁剤、安定剤及び(または)分散剤の
ような補助剤を適宜含有していてもよい。また、活性成
分は、使用前に適当な溶媒例えば殺菌した発熱性物質を
含有していない水で再構成する粉末形態になし得る。
また、鼻及びのどの粘膜または気管支組織によって吸収
される適当な形態、たとえば粉末、液状スプレー又は吸
入剤、ロゼイン、のどペイントなどの形態に製剤化する
こともできる。
また、担体以外に、たとえば安定剤、結合剤、酸化防止
剤、防腐剤、潤滑剤、懸濁剤、粘稠剤または風味剤など
のような他の成分を含有し得る。
更に、組成物に漢方薬を含む他の活性成分を含有せしめ
てより広い医薬用途を与えることもできる。
家畜に対しては、長く作用するまたは速やかに放出する
基質中の乳腺内装剤として処方してもよい。
本発明の分岐状ヘテロポリサッカライドまたはその塩は
、鎮吐剤として、たとえば哺乳動物の嘔吐症状特に産婦
人科における悪阻などの治療に用いることができる。そ
の1日投与量は、処理される患者の状態及び体重、投与
の方法(非経口的方法あるいは経口的方法)及び頻度な
どによってきまってくる。一般に、1日当りの経口的使
用量は、1日当り1回またはそれ以上の適用において、
患者の体重1kg当り活性成分約1〜50mg好ましく
は4〜12mgからなる。大人の人間に対する好適な1
日当りの使用量は、体重1kg当り活性成分として約6
〜10mgであり、毎日2〜4回に分けて1回約1.5
〜5 mg/kgとなる量を経口的に投与するのが適当
である。
本発明目的物またはその塩を含む組成物は、たとえば固
体または液体の経口的に摂取できるような幾つかの単位
使用形態で投与し得る。液体または固体の単位使用当り
の組成物は本発明目的物0゜5〜99%を含有する。好
適な範囲は、約10〜60%である。
[作用〕 本発明目的物の分岐状ヘテロポリサッカライドは、優れ
た抗吐作用を有している。特にカエル、ネコなどに対し
て次のごとき検定法で鎮吐率100%の鎮吐効果を示す
(1)カエルに対する鎮吐検定 トノサマガエル(Rana nigromaculat
a)及びアカガエル(Rana japonica)を
3日間飼育し体重10−15gでかつ正常なカエルを1
群5匹として生物検定を実施する。用いたカエルは検定
の前日にイトミミズを強制的に経口投与する。生物検定
は水溶液0.2mlに目的物が100μgになるように
調製した後、直ちに、試験溶液をデスボザープルで体重
10g当り目的物100μgになるように経口投与する
。カエルはできるだけ外観からの刺激を受けないように
して30分静置させた後、催吐剤としてアポモルヒネ塩
酸塩1,000μ70.2ml、及び硫酸銅1.Goo
μg10.2mlをそれぞれ経口投与し直後を0分とし
、5分間隔で60分間計5回カエルの口腔内に胃内容消
化物を嘔吐しているか否かを観察する。催吐剤投与後1
5分時の結果を判定基準とし、鎮吐率は鎮吐した四散を
実験に用いた総匹敵で割り百分率(%)で示すと、本発
明目的物の鎮吐率は100%である。
(2)ネコに対する鎮吐検定 大型の温血動物を用いてこの目的物の鎮吐効果が見られ
るか否か3匹のネコ(雑種、雄1体重0.4−0゜5k
g)を用いてアポモルヒネに対する生物検定を行う。ア
ポモルヒネ(kg当り25a+g)単独経口投与したネ
コは3−5分程から激しいおう吐を繰り返し、約20分
間異常な行動が続くが、一方、目的物(26mg/kg
体重)を経口投与したネコには30分後にアポモルヒネ
(25mg/kg)を投与しても、全く嘔吐行動は観察
されない。
[実施例] 半夏を粉砕均一化してその1kgに80%メタノール1
ooo−を加えて室温で1時間撹拌後l昼夜放置して冷
浸抽出し濾過する。この操作を2回繰り返えして得られ
る抽出残渣を自然乾燥させ、水1(2を加えて室温で1
時間撹拌後l昼夜放置する冷浸抽出を3回繰り返し行っ
た。抽出液を合わせ3.50Orpmで遠心分離を行い
上澄液について分子量to、oooを除去する透析膜で
水流しながら2日間透析を行った。透析内液の凍結乾燥
品2.2gを得た。
この凍結乾燥品は、カエルを用いた上記の鎮吐生物検定
でアポモルヒネに対して67%の鎮吐率を示し、元素分
析から窒素13.9%を含有するものであった。この凍
結乾燥品2gを水約40m1に溶かしてセファクリル“
5ephacryじS−3oo(ファルマシア製)(5
1D x 100cn+)に負荷させ示差屈折計を検出
器として用いて水で溶出(速度1ml/分)し、第1図
に示す平均分子量がそれぞれ300万、110万、1万
1000.1000のA、B、C,、Dの4分画を得た
各分画を凍結乾燥し、カエルを用いて鎮吐生物検定を行
なうと、平均分子量110万のB画分はアポモルヒネに
対して75%の鎮吐率を示した。このB画分(凍結乾燥
品)を水約10m1に溶解し、PSKG−40σOSW
カラム(東洋ソーダ製X4.6x 60cm)に通して
示差屈折計を検出器として水約30〜50m1で溶出(
速度1ml/分)させ、第2図に示す平均分子mがそれ
ぞれ1,08万、85万、82万、77万のF2、F2
、F3、F4、の4分画を得た。得られた各々の分画を
凍結乾燥るとF I2.2mg5F 228.9mg5
F 328.4mg−F 4108Jmgが得られ、カ
エルを用いて鎮吐生物検討を行なうと、F2両分(元素
分析で窒素5.9%含有する)は86%の鎮吐率を示し
た。このF1両分(凍結乾燥品)を水約10m1に溶か
して60〜70℃に加温して約30分間後に得られる上
澄液を凍結乾燥して目的物の白色綿状物的20Bを得た
。この白色綿状物は、元素分析で窒素含量0%、及びカ
エル、ネコを用いた鎮吐生物検定でアポモルヒネに対し
て鎮吐率100%を示した。この目的物をり、0に溶解
してTPS−Naを内部標準として60℃で”CNMR
を測定し、第3図のスペクトルを得た。このスペクトル
では、102.8.79.1.77.7.72.8.7
1.4.63゜2、22.9に主なシグナルが見られる
。J、A、C,S、 、 73巻、 5849頁(19
51年)記載の糖分析法、ガスクロマトグラフィ及び質
量分析により、目的物の分子内に、D −G al(β
1−3)L−Ara、D−Gal(β1−4)D−Gl
c、D−Glc(βl−3)D−Glc。
D−Glc(αl−4)D−Glc、L−Fuc(a 
−2)L −F uc(G alはガラクトース、Ar
aはアラビノール、GICはゲルコール、 F ucは
フコースを示す)のオリゴ糖の存在が確認された。また
、蛍光X線分析では目的物のカルシュラム含有量(重量
%)は1゜9%であった[装置: Kevex 060
0(Ultra trace、 Rigaku)蛍光X
線装置、データ処理システム7000管球:ゲルマニウ
ム、30kv、 40mA、常圧下100秒間照射の条
件で測定した。定量分析: Varian AA−97
5型にGTA −95を装着した原子吸光分析装置を用
いた。カルシュラムの分析線: 4226.7A、アセ
チレン1.5kg/cm、空気t3.0kg/cmの条
件で測定した。]。
[発明の効果] 本発明目的物の分枝状へテロポリサブカライドは、優れ
た鎮吐作用を有する新規化合物であるので、この目的物
を含有する製剤は有効な鎮吐剤として利用されることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例で得られる透析内液の凍結乾燥品につ
いてのカラムクロマトグラフィ溶出パターンを、第2図
は、B画分(凍結乾燥品)についてのカラムクロマトグ
ラフィ溶出パターンを、第3図は目的物のI″CNMR
スペクトルを示す。 卑1図 り(−マ卜り゛ラフI 菩2図 りσマ1り”ラフI 隼3図 pm 手  続  搾’pi   XE%昨(自発)昭和61
年3月17日 2、 発明の名称 新規ポリサッカライド 3、 補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  大阪市東区道修町2丁目27番地名称 (29
3)武田薬品工業株式会社代表者   倉  林  育
  四  部4、代理人 住所 大阪市淀用区十三本町2丁目17番85号6、補
正の内容 (1)明細書第5頁第11行、第8頁最終行及び第9頁
最終行〜第1O頁第 行のrPsKG4000SWJを
、r TSKG−4000SW Jに訂正する。 (2)同書第21頁13〜14行のr PSKG−40
00SWJを、r TSKC;−4000SW Jに訂
正する。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の物理化学的性質を有する分枝状ヘテロポリサッカ
    ライド、ならびにその塩。 (a)紫外部に吸収を示さない。 (b)構成原子として窒素を含有しない。 (c)平均分子量:75〜95万 (d)約10mg/ml水溶液:わずかに甘味を伴った
    粘液性を示す。 (e)1重量%水溶液の旋光分散:左旋性、[α]^2
    ^5_D−6.0°(c=1%、H_2O) (f)中性糖の含有量(重量%):L−アラビノース約
    50、L−フコース約7、D−グルコース約5、L−ラ
    ムノース約4、D−リボース約2、D−ガラクトース約
    2。 (g)ウロン酸の含有量:D−ガラクツロン酸に換算し
    て全体量の約1/6重量。 (h)核磁気共鳴スペクトル(D_2O中):102.
    8、79.1、77.7、72.8、71.4、63.
    2、22.9ppmに主なシグナルを示す。 (i)糖残基約15個に1個の割合でアセチル基を有す
    る。
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