JPS6219594Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は付属品の収納箱を有する電気掃除機の
梱包装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来収納箱付電気掃除機の梱包形態としては
各々の本体及び収納ケースの形態に合わせたもの
が採用されていた。従来の収納箱付電気掃除機の
形態は第１図に示す様なものである。すなわち付
属品を収納できる容積の収納箱１の開口部２に本
体３を乗せ尾錠４で収納箱１と本体３を一体的に
結合し、本体３に形成したハンドル部１ａを持つ
て持ち運びできる様にしたものが一般的にあり、
この形態での梱包方法としては、前後もしくは上
下から２ケの緩衝材で挟持することで十分であつ
た。一方幅長さよりも高さが低く重心位置を下げ
て走行時の安定性を増したいわゆる低重心型の電
気掃除機においては、本体の上面横側に収納箱を
配置してハンドル部と引つ掛け部を係合させて一
体的に固定する形態が使用性が良好な事から採用
されているがこの形態における梱包方法としては
従来具体的な提案はなされていない。

考案の目的 本考案は上記形態においても本体上面及び収納
箱に傷をつけることなく、かつ最小容積で梱包で
きる梱包装置を提供せんとするものである。

考案の構成 本考案は前方にハンドル部を有する電気掃除機
の本体と、有底状で、かつ開口端側には切り欠き
部を間に引つ掛け部を形成した付属部品収納用の
収納箱と、起立状態の上記本体のハンドル部に引
つ掛け部を引つ掛けて収納箱を本体に結合した結
合体を上下より保持する上、下緩衝体とを具備
し、さらに上緩衝体には収納箱の開口部に嵌合す
るとともに、切り欠き部を介して本体に当接する
突起を、下緩衝体には本体と収納箱との間に位置
して両者間に間隙を形成する突起をそれぞれ設け
たことにより、小さな梱包才数で確実なる電気掃
除機の梱包を行つたものである。

実施例の説明 以下添付図面に基づいて本考案の一実施例につ
いて説明する。第２図及び第３図は低重心型電気
掃除機の本体５の外観を示すもので、同図におい
て６はローラ７，８及び突起部９を有するボデ
ー、１０はハンドル部１１及び接続穴１２を有す
るフロントカバーであり、尾錠１３によつて一体
的に結合してある。上記本体５は図示しないが一
般的な電気掃除機と同様の内部構成を有するもの
である。本実施例における本体５は第３図に示す
様にハンドル部１１を持つてローラ７を支点にし
て90゜回転させることによつて簡単に立てられ、
立てた状態でローラ７とボデー６に設けた突起部
９で支持されるので安定性の良いものである。

次に第４図〜第５図に従つて本実施例における
収納箱１４の構成について述べる。収納箱１４は
上方に開口部１５を有し本体５のハンドル部１１
と断面形状を同じくする引つ掛け部１６を側面１
７に２ケ所形成してあり底面には支え部１８を設
けてある。又側面１７の開口部１５側には引つ掛
け部１６の間に切り欠き部１９を形成している。
さらに側面１７には本体５の尾錠１３等の突出部
には当接しない様段部２０をが形成してある。又
付属品は第５図に示すようにホース２１、延長管
２２、床ノズル２３、さらにすきまノズル２４が
収納できるように容積を十分確保してある。

上記構成において収納箱１４は本体５に第６図
に示すように取り付けられる。すなわち本体５を
立てた状態でハンドル部１１に引つ掛け部１６を
上方から引つ掛けて収納箱の自重によつて一体的
に固定するものである。この時本体５と収納箱の
高さは同一にしてあるので床面に置いても傾むく
ことはなく、ハンドル部１１を持つて両方を同時
に持ち運ぶことができるものである。以上述べた
様に収納箱１４は低重心型電気掃除機の本体５と
組み合わせて使用するに適した形態のものであ
り、この電気掃除機を梱包する実施例について第
７図に従つて以下に述べる。

まず本体５のハンドル部１１に収納箱１４の引
つ掛け部１６を係合して取り付けた状態で収納箱
１４の開口部１５側と底面側から発泡ポリスチレ
ン材からなる緩衝材３０及び緩衝材３１を図に示
すように当接する。緩衝材３０は本体５とフロン
トカバー１０に当接すると共に、収納箱１４の開
口部１５に嵌合する突起３２の段部３３で収納箱
１４に形成した切り欠き部１９を通してハンドル
部１１に当接している。一方緩衝材３１は本体５
と後端面で当接すると共に、突起３４の段部３５
で本体５の上面と当接している。又突起３４には
テーパ部３６を形成しているので、本体５と収納
箱１４は挿入時に隙間が自然に形成される。さら
にハンドル部１１と引つ掛け部１６との間には発
泡ポリエチレンシートから成る緩衝材３７が介在
させてある。

そして緩衝材３０及び緩衝材３１の外周は段ボ
ール紙から成る外装ケース３８で囲んである。

上記構成において本体５を突起３２及び突起３
４で支持しているので、開口部を有し強度の弱い
収納箱に本体の重量が負荷として作用することは
なく、落下等があつても収納箱の傷つき、破損等
をまぬがれるものである。又突起３２は収納箱の
開口部及び切り欠き部を利用して形成してあるの
で、全体の寸法は大きくならず、又突起３４も収
納箱を本体に対して僅かに傾斜させてできる隙間
を利用して形成してあるので、ほとんど全体寸法
を長くする必要がないので最小の梱包才数で構成
することができ梱包費用を著しく削減する事がで
きるものである。

考案の効果 このように本考案によれば、起立状態の本体の
ハンドル部に引つ掛け部を引つ掛けて収納箱を結
合した結合体の梱包が合理的にできるものであ
り、特に強度的に弱い収納箱の開口縁の保護が確
実にできるとともに、この収納箱の開口縁を保護
する上緩衝体の突起を利用して本体の支持を行つ
ているため、梱包才数が大とならず、コンパクト
な梱包を得ることができる。また下緩衝材の突起
およびハンドル部と収納箱の引つ掛け部との間に
介在したシート状の緩衝材によつて本体、収納箱
の双方に傷が付くこともなく、これより、製品の
美観を良好に保ち得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の収納方式を示す本体及び収納箱
の外観を示す斜視図、第２図は本考案の実施例に
おける本体の外観を示す斜視図、第３図は同側面
図、第４図は収納箱の外観を示す斜視図、第５図
は付属品の収納状態を示す部分断面図、第６図は
本体に収納箱を取り付けた状態を示す斜視図、第
７図は梱包状態を示す断面図である。 ５……本体、１１……ハンドル部、１４……収
納箱、１６……引つ掛け部、１９……切り欠き
部、３０……上緩衝材、３１……下緩衝材、３
２，３４……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方にハンドル部を有する電気掃除機の本体
   と、有底状で、かつ開口端側には切り欠き部を間
   に引つ掛け部を形成した付属品収納用の収納箱
   と、起立状態の上記本体のハンドル部にシート状
   の緩衝材を介して引つ掛け部を引つ掛けて収納箱
   を本体に結合した結合体を上下より保持する上、
   下緩衝体とを具備し、上緩衝体には収納箱の開口
   部に嵌合するとともに、切り欠き部を通り、かつ
   上記シート状の緩衝材を介して本体のハンドル部
   に当接する段部を有する突起を、下緩衝体には本
   体と収納箱との間に位置して両者間に間隙を形成
   する突起をそれぞれ設けた電気掃除機の梱包装
   置。