JPS5849986Y2 - 床タイル梱包用段ボ−ルケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、床タイル製造時の床タイルの厚みのバラつき
による梱包箱に収納すべきタイルの全厚みの増減偏差に
対応した床タイル梱包用ケースに関するものである。

従来より一般に用いられている床タイル梱包用段ボール
ケースは、第１図の展開図に示すように、その内部に収
納される床タイルの上、下面にあてがわれる上壁部１、
下壁部２と、上記床タイルの側部を覆う側壁部３と、の
りしろ４とを有しており、これを折曲・のり付けして箱
体状に構威されている。

しかしながら、上記梱包用段ボールケースは、床タイル
収納空間の厚み寸法が定まっているので、その内部に収
納する所定枚数の床タイルの全厚み（各床タイルの厚み
の合計）が上記厚み寸法よりも小さければ床タイルが上
下方向に激しく振動したり上方からの外力によりケース
が押しつぶされたりして運搬中等に破損することがある
一方、逆に上記厚み寸法よりも大きければ梱包用ケース
に過負荷がかかりケースを破壊し、ひいては床タイルを
も破損するといった問題があった。

本考案はかかる問題を解消すべくなされたものであって
、収納されるべき床タイルの全厚みが多少異なっても、
該床タイルが激しく振動することなく常に確実に緊締で
き、したがって運搬中等における床タイルの破損を減少
することができ、さらに、安価に製造できる床タイル梱
包用段ボールケースを提供することを目的としている。

上記目的を遠戚するために、本考案に係る床タイル梱包
用段ボールケースは、ケース本体と底壁板の２つの部材
で構威し、上記ケース本体の各側壁部の下縁かつ両端近
傍間に紐掛は用切欠きを形戒する反面、各側壁部の各端
部に圧潰容易な脚を形成する一方、上記底壁板を上記ケ
ース本体の側壁部間に嵌入可能な寸法、例えば、ケース
本体の土壁部あるいは床タイルと大略同一形状で構成し
て、上記底壁板に床タイルを載置し、上記ケース本体で
覆い、その後、紐（締付テープ、粘着テープ等を含む）
をケース本体と底壁板の周囲に巻き掛けて緊締するよう
にしたことを特徴としている。

以下に、第２〜６図に示した案施例に基づいて本考案を
具体的に説明する。

第２図に示すように、床タイル梱包用段ボールケース１
１は、床タイル１２．・・・・・・、１２をその内部に
収納するケース本体１３と、板状の底壁板１４より構成
しており、該底壁板１４上に所定枚数の床タイル１２．
・・・・・・、１２を載置し、上からケース本体１３で
覆って紐１５をケース本体１３と底壁板１４の周囲に巻
き掛けて緊締するようにしている。

上記ケース本体１３は、第３図の展開図に示すように、
中央の正方形状上壁部１６と、該土壁部１６の各辺に連
接した長方形状側壁部１７（１７ａ 、１７ ｂ 。

１７ Ｃ，１７ｄ）とを備え、各側壁部１７のうち対向
位置にある１７ａと１７Ｃの各両側端縁には台形状のり
しろ１８．１８を連接している。

上記ケース本体１３は、各側壁部１７を土壁部１６に対
して直角に折り曲げるとともに、予め接着剤を塗布した
のりしろ１８．１８．・・・・・・を同様に内向きに折
り曲げて、該のりしろ１８を隣接する側壁部１７ ｂ
、１７ ｄの各内面に貼り付け、隣接する各側壁部１７
の各側端縁を互いに連結して組立てられている。

上記各側壁部１７の下端には、両側端部近傍間にわたっ
て細長い紐掛は用切欠き１９を形成している。

逆に言えば、各側端部に上記切欠き１９の上縁よりも若
干下方に突出した脚２０を形成している。

上記切欠き１９に紐１５を掛けたとき、第４図に示すよ
うに、上記脚２０により紐１５が係止され、側壁部１７
の下端から外れない。

上記脚２０の幅寸法はかなり小さく、外圧に対してつぶ
れやすくなっている。

一方、上記底壁板１４は、ケース本体１３の土壁部１６
あるいは床タイル１２と大略同一形状の正方形板であり
、上記の如く組立てたケース本体１３内に挿入可能な寸
法を有している。

床タイル１２を梱包する一例としては、底壁板１４上に
所定枚数の床タイル１２を載置し、上からケース本体１
３で覆って紐１５を各切欠き１９に掛はケース本体１３
と底壁板１４に巻き掛けて緊締する。

この場合、上記底壁板１４がケース本体１３内部に密着
して嵌合され、強く緊締されて固定されるので、運搬中
に床タイル１２が揺れ当って欠損することもなく、床タ
イル１２の良好な保護状態が保てる。

また、床タイル１２の全厚み（各床タイル１２の厚みの
合計）が標準より大きい時は、ケース１１が２体構造と
なっておりかつケース本体１３の厚みが固定されていな
いので、底壁板１４が自由に動いて床タイル集合体厚み
を吸収する。

こうして、床タイル１２の全厚みの増減にかかわらず、
常に床タイル１２がケース本体１３と底壁板１４間で密
着保持された状態となっている。

床タイル１２を梱包した上記ケース１１を、積み重ねて
保存もしくは運搬するときは、次第に、床タイル１２を
梱包したケース１１の自重のみでケース本体１３の各側
壁部１７の脚２０．２０のみが、第５図ａに示す状態か
ら第５図すに示すように圧潰することにより、ケース１
１の重心が低くなりケース１１の安定性を増すとともに
、積み重ねの高さが低くなりスペースを有効に利用でき
る。

また、上記梱包時に、本体ケース１３と、底壁板１４の
上下関係が逆になっても、何ら差支えない。

なお、上記底壁板１４はハードボードで構成してもよい
が、第６図に示すように正方形の段ボール板２１を用い
、該段ボール板２１の隣接する各辺の中央を結ぶ直線を
折線として各三角状コーナ部１４ ａを内側に折り返し
て接着して構成すると、軽量かつ堅牢で、段ボール製の
ケース本体１３とのなじみもよく外観上も良いといった
利点が得られる。

そのうえ、底壁板１４をハードボードで製造したものと
比べてより安価なものとすることができ、かつ段ボール
自体の衝撃の吸収性が良いので床タイル１２の保護が確
実に行えるといった利点がある。

また、上記ケース本体１３と底壁板１４の周囲を緊締す
る紐１５は、合成樹脂例えばポリオレフィンテープなど
のテープや粘着テープあるいはいわゆる布製のひもでも
よいことは言うまでもない。

さらにまた、ケース本体１３の側壁部１７に連接したの
りしろ１８，１８．・・・・・・に塗布する接着剤の種
類は限定されないが、例えばホットメルト接着剤を使え
ば、乾燥時間やオープンタイムが不要となり、床タイル
製造工程の一部としての床タイルの梱包作業の作業効率
が良くなるといった利点がある。

上記実施例に詳記した如く、本考案は、ケース本体内に
収納した床タイルの全厚みに応じて底壁板をケース本体
内に嵌入して床タイルを密着保持し、紐を側壁部の下縁
に形成した紐掛は用切欠きに掛け、ケース本体と底壁板
の周囲に巻き掛けて緊締するようにしたので、収納した
床タイルの全厚みが多少異なっても床タイルを確実に緊
締保護することができるといった効果がある。

また、本考案の床タイル梱包用ケースに床タイルを収納
して積み重ねたとき、ケース本体の脚が圧潰することに
より在庫時に製品梱包体のパッケージ性が向上するうえ
、上記ケースの重心を低くして安定性を増すことができ
る。

さらに、ケース本体を段ボールで形成したので、軽量で
組立ても簡単であるとともに安価なものとすることがで
きる。

なおさらに、ケース本体の土壁部及び底壁板を夫々正方
形とし、かつ底壁板が、正方形の段ボール板をその隣接
する各辺の中央を結ぶ直線を折線として各三角状コーナ
部を内側に折り返して接着して構成すれば、床タイルに
対する衝撃の吸収性が良くなるとともにより安価でかつ
軽量で、しかも堅牢なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の床タイル梱包用段ボールケースを示す展
開図、第２図は本案の一実施例に係る床タイル梱包用段
ボールケースを示す一部破断斜視図、第３図は第２図に
示すケース本体の展開図、第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ
線断面図、第５図ａ、ｌ）は夫々ケース本体の側壁部に
形成した脚の圧潰前の状態を示す要部側面図及び脚の圧
潰後の状態を示す要部側面図、第６図は底壁板の一実施
例を示す一部展開平面図である。 １１・・・・・・本考案の一実施例に係る床タイル梱包
用段ボールケース、１２・・・・・・床タイル、１３・
・・・・・ケース本体、１４・・・・・・底壁板、１５
・・・・・・紐、１６・・・・・・上壁部、１７・・・
・・・側壁部、１９・・・・・・紐掛は用切欠き、２０
・・・・・・脚。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）所定枚数の床タイルを収納するケース本体と該床
   タイルを載置する底壁板とで構成してなり、かつ、紐を
   ケース本体と底壁板の周囲に巻き掛けて緊締するように
   した梱包ケースであって、上記ケース本体は、正方形の
   土壁部の各辺に側壁部を連接するとともに各側壁部を土
   壁部に対して直角に折り曲げて隣接する各側壁部の各端
   部を互いに連結して構威し、かつ上記各側壁部はその下
   縁に両端部近傍間にわたって伸びる紐掛は用切欠きを有
   する反面、その各端部に上記切欠きの上縁より下方に若
   干突出しかつ圧潰容易な脚を有し、上記底壁板は、ケー
   ス本体の土壁部と大略同一形状で、かつ収納した床タイ
   ルの全厚みに応）してケース本体内に嵌入可能な寸法を
   有することを特徴とした床タイル梱包用段ボールケース
   。
2. （２）上記底壁板が、正方形の段ボール板をその隣接す
   る各辺の中央を結ぶ直線を折線として各三角状コーナ部
   を内側に折り返して接着して構成したことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の床タイル梱包用
   段ボールケース。