JPS62195811A

JPS62195811A - 避雷碍子の耐圧絶縁筒

Info

Publication number: JPS62195811A
Application number: JP3891386A
Authority: JP
Inventors: 哲也中山; 博藤田
Original assignee: NGK Insulators Ltd
Current assignee: NGK Insulators Ltd
Priority date: 1986-02-24
Filing date: 1986-02-24
Publication date: 1987-08-28
Anticipated expiration: 2009-09-28
Also published as: JPH0677416B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は避雷素子を内蔵する避雷碍子の耐圧絶縁筒に
関するものである。

（従来の技術）従来、この種の避雷碍子の耐圧絶縁筒として、機械的強
度に優れたＦＲＰ等より形成され、上下両端にそれぞれ
筒状の接地側及び課電側の電極を嵌合固定し、それら両
電極間に電圧電流特性が非直線性の避雷素子を収容固定
するとともに、外周にゴムモールドを設けるものがあっ
た。

（発明が解決しようとする問題点）ところが、前記耐圧絶縁筒として単に両端の開放された
筒状のものでは、その上下に嵌合固定された接地側及び
課電側の電極により耐圧絶縁筒内部が密閉状態であった
。このため、致方アンペアの短絡電流が予想される有効
接地系統や非有効接地系統等の特殊ケースでは、大規模
雷撃時に避雷素子が異常放電し、そのときの高温・高圧
のアークにより絶縁筒の内圧が異常に上昇して、絶縁筒
に割れや破裂が生じたり、延いては避雷碍子が爆発飛散
する虞れがあった。

発明の構成（問題点を解決するための手段）この発明は前記問題点を解決するために、耐圧絶縁筒１
２を筒状に形成してその側面に複数の開口ｇを設けると
いう構成を採用している。

（作用）この発明は前記手段を採用したため、予期しない大規模
雷撃時に、避雷素子が異常放電して高温・高圧のアーク
が発生しても、そのアークが開口から放出され、耐圧絶
縁筒内部の異常昇圧が抑制され避雷碍子の破損が防止さ
れる。

（実施例）以下、この発明を具体化した一実施例を第１図〜第５図
に従って説明する。

第３図に示すように、塔体１に取着された接地側吊下金
具２の左右両端には吊下碍子３．３が回動可能に垂下さ
れ、両吊下碍子３．３の下端には放電電極４を中央に備
えた電線側吊下金具５が取着され、その吊下金具５には
クランプ６を介して電線７が吊下支持されている。又、
前記吊下金具２の中央に取着されたブラケット８には避
雷碍子９が取付けられている。この避雷碍子９下端の取
付片１６ｂには放電電極１０が取り付けられていて、そ
の放電電極１０と前記放電電極４との間で気中放電間隙
Ｇが形成されている。又、前記プラケット８の一例及び
前記取付片１６ｂの一側には、それぞれアーキングリン
グ腕部（図示しない）を介してアーキングリング１１が
設けられている。

次に、前記避雷碍子９の構成について説明すると、第４
図に示すように、避雷碍子９内部には機械的強度に優れ
、耐熱性、耐圧性を備えた強化プラスチック（’ＦＲＰ
）等の材料よりなる耐圧絶縁筒１２が設けられている。

第１．２図及び第５図に示すように、前記耐圧絶縁筒１
２は、放射状に配設された複数本（この実施例では８本
）の平板状縦筋部材１３と、その縦筋部材１３の外側及
び上下両端内側に平行に配列され直交して取着された複
数個（この実施例では１４個）の円環状横筋部材１４ａ
〜１４Ｃとにより構成し、それら縦筋部材１３と横筋部
材１４ａ〜１４Ｃとの間に複数の開口ｇを有する筒状の
円筒に形成されている。第２図に示すように、前記横筋
部材１４ａは各縦筋部材１３の外側に複数形成した凹部
１３ａに嵌入されて接着固定されている。又、各縦筋部
材１３の上下両端内側にも凹部１３ａが形成され、各縦
筋部材１３の上下両端外側の横筋部材１４ｂと対応して
小径な横筋部材１４Ｃが嵌入され接着固定されている。

このように耐圧絶縁筒１２の上下両端は、後述する接地
側及び課電側の電極１５．１６を嵌合するために、二重
の横筋部材１４ｂ、１４ｃにより補強されている。

第４図に示すように、前記耐圧絶縁筒１２上端には、取
付フランジ１５ａを外周に備えた筒状の前記接地側電極
１５が嵌合接着されるとともに、同筒１２下端には、円
筒状の係合筒１６ａを底部中央寄りに突設した有底筒状
の前記課電側電極１６が嵌合接着されている。この課電
側電極１６下面には前記放電電極１０を取り付けた取付
片１６ｂが設けられている。

前記耐圧絶縁筒１２内には素子組体１７が収容されてい
る。この素子組体１７は、酸化亜鉛（Ｚｎｏ）を主材と
して形成され電圧電流特性が非直線性の複数個直列に積
層された避雷素子１８と、前記上下両端の避雷素子１８
に接合された上部及び下部の素子押え金具１９．２０と
、前記避雷素子１８及び画素子押え金具１９．２０の外
周に設けられたＥＰＤＭゴムよりなる被覆２１とにより
構成されている。この素子組体１７の下端は、下部素子
押え金具２０下部と前記課電側電極１６の係合筒１６ａ
との係合により位置規制されている。

又、前記接地側電極１５の内周面には、締付金具２２の
外周面が螺合されている。同締付金具２２中夫には筒状
の絶縁スペーサ２３を介して端子金具２４が貫通固定さ
れている。この端子金具２４下端と素子組体１７上部の
素子押え金具１９との間には、ばね２５が介在されてい
る。このばね２５は、その付勢力により素子組体１７の
上下両端部を端子金具２４及び課電側電極１６に圧着す
るとともに、前記複数個の避雷素子１８間に接触圧を付
与している。なお、前記ばね２５は複数１［！　（この
実施例では３Ｉｌ！ｉｌ）のシャント２６の巻装により
電気的接続を良好にしている。

さらに、第４，５図に示すように、前記耐圧絶縁筒Ｘ２
と素子組体１７との間、接地側電極１５と端子金具２４
との間及び耐圧絶縁筒１２の外側には、ＥＰＤＭゴムよ
りなるゴムモールド２７が設けられている。又、前記ゴ
ムモールド２７は、接地側電極１５の下部外周面及び課
電側電極１６の上部外周面を被覆するとともに、避雷碍
子９本体外側に突出したひだ２７ａを一体に形成してい
る。又、ゴムモールド２７には、第３図に図示するアー
キングリング１１と対応する位置に放圧口２７ｂが設け
られている。

次に、前記のように構成した碍子装置についてその作用
を説明する。

今、雷撃により電線７に雷サージが侵入すると、電流は
電線７からクランプ６−吊下金具５−放電電極４から気
中放電間ＢＧを介して避雷碍子９の放電電極１０にアー
ク放電され、課電側電極１６から下部の素子押え金具２
０を経て避雷素子１８に流れ、さらに上部の素子押え金
具１９−シャント２６一端子金具２４−吊下金具２を経
て塔体１から大地へと流れる。これに伴う続流は避雷素
子１８により遮断される。

又、予期しない大規模雷撃によって避雷素子１８が異常
放電して高温・高圧のアークが発生すると、このアーク
により前記開口ｇ付近の被覆２１の一部やゴムモールド
２７の一部、特に放圧孔２７ｂ付近が破壊され、アーク
が外部へ放散される。

従って、耐圧絶縁筒１２内の異常昇圧が防止される。な
お、外部へ放散されたアークはアーキングリング１１へ
移行される。

さらに、前記避雷素子１８のアーク発生時に、耐圧絶縁
筒１２内側で放射方向の応力が生じても、第５図に示す
ような縦筋部材１３の放射状の配列を横筋部材１４ａが
保持するように構成されており、横筋部材１４ａには引
張荷重に対して強度が大きい構成のＦＲＰを使用するこ
とができるため耐圧強度が向上される。又、縦筋部材１
３と横筋部材１４２〜１４ｃとを直交して組み合わせて
いるので、前記応力が縦横にほぼ均等に分担され、再訪
部材１３．１４ａ〜１４ｃの接合部に過度の応力集中が
生じることがない。

以上のように、前記耐圧絶縁筒１２では、その内部の避
雷素子１８のアーク発生による異常昇圧及び応力集中等
が抑制され、これにより避雷碍子９の破損が防止される
。

なお、前記耐圧絶縁筒１２は、縦筋部材１３と横筋部材
１４ａ〜１４ｃとにより実質体積の少ない籠状に形成さ
れているので軽量化可能である。

又、籠状で開口ｇが全長に渡っているため、ゴムモール
ドの際に耐圧絶縁筒１２内へのゴムの浸入が円滑で製造
し易い特徴がある。

この発明は次のように実施することもできる。

（１）第６図に示すように、耐圧絶縁筒を放射状に配列
された平板状縦筋部材２８と、その縦筋部材２８に直交
してその縦筋部材２８の間を輪形に連結する平板状横筋
部材２９とにより籠状の円筒に一体形成すること。

（２）第７図に示すように、耐圧絶縁筒を棒状の縦筋部
材３０と、その縦筋部材３０外側の凹部３０ａに嵌合し
て縦筋部材３０に直交して取着されるリング状の横筋部
材３１とにより籠状の円筒に形成すること。

発明の効果以上詳述したように、この発明は耐圧絶縁筒を籠状に形
成してその側面に複数の開口を設けたので、予期しない
大規模雷撃によって避雷素子が異常放電し高温・高圧の
アークが発生しても、耐圧絶縁筒内の異常昇圧及び応力
集中を防止でき、耐圧絶縁筒の割れや破裂さらには避雷
碍子の破損を防止でき、さらに、ゴムモールド時に耐圧
絶縁筒内へのゴムの浸入を円滑にして製造を容易にでき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した耐圧絶縁筒の一実施例を
示す斜視図、第２図は同じく耐圧絶縁筒の部分拡大破断
図、第３図は避雷碍子を装着した碍子装置を示す正面図
、第４図は避雷碍子の縦断面図、第５図は第４図のＡ−
Ａ線断面図、第６図は耐圧絶縁筒の別例を示す部分拡大
図、第７図は同じく耐圧絶縁筒の別例を示す部分拡大図
である。９・・・避雷碍子、１２・・・耐圧絶縁筒、１３．２８
゜３０・・・縦筋部材、１４ａ〜１４ｃ、２９．３１−
横筋部材、１５・・・接地側電極、１６・・・課電側電
極、１８・・・避雷素子、２７・・・ゴムモールド、ｇ
・・・開口。

Claims

【特許請求の範囲】１　上下両端にそれぞれ筒状の接地側電極（１５）及び
課電側電極（１６）を嵌合固定し、両電極（１５）、（
１６）間に電圧電流特性が非直線性の避雷素子（１８）
を収容固定するとともに、外周にゴムモールド（２７）
を設ける避雷碍子（９）の耐圧絶縁筒（１２）において
、前記耐圧絶縁筒（１２）を籠状に形成してその側面に複
数の開口（ｇ）を設けたことを特徴とする避雷碍子の耐
圧絶縁筒。２　耐圧絶縁筒（１２）は、複数の縦筋部材（１３）と
、それら縦筋部材（１３）に直交して取着する複数の横
筋部材（１４ａ〜１４ｃ）とよりなる特許請求の範囲第
１項に記載の避雷碍子の耐圧絶縁筒。３　縦筋部材（１３）及び横筋部材（１４ａ〜１４ｃ）
は、それぞれ強化プラスチック（ＦＲＰ）よりなる特許
請求の範囲第２項に記載の避雷碍子の耐圧絶縁筒。