JPS62195809A - 光センサ内蔵碍子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は例えば送配電線の電圧や電流を検出して測定す
る光センサ等に接続される光ファイバーを備えた光ファ
イバー複合碍子に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の光ファイバー複合碍子として、特開昭６
０−２２５８０６号公報に開示されたものがあり、第５
図に示すように長幹碍子２１の軸心部に貫通孔２２を形
成し、同貫通孔２２の内周面にひだ状に形成された谷２
２ａに光ファイバー２３を螺旋状に収容するようにして
いた。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、前記従来の光ファイバー複合碍子は内部に貫
通孔２２があって、しかもこの貫通孔２２の内周面にひ
だを形成しているので、空洞部が大きくなり、碍子の機
械的強度が低下するとともに、貫通孔２２が碍子の」−
下側端面間を軸心に沿って直進するので、同貫通孔２２
の絶縁距離が碍子の全長と変わらず、又、沿面漏洩距離
も例えば貫通孔２２内のひだを深くすることによって増
すことはできるが、一方では碍子の機械的強度や碍子本
体肉厚方向の前記強度を低下させることになり、電線路
における常態的な振動荷重や襲雷時の雷インパルス電圧
等に対する碍子機能が低下し易いという問題があった。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） 本発明は前記問題点を解消するため、碍子本体に内部を
迂回して両端面に開口する通孔を形成し、該通孔に光フ
ァイバーを配設するという手段を採っている。

（作用） 本発明は前記手段を採ったことにより、次のように作用
する。

碍子本体の一方の開口端より通孔に光ファイバーを差し
込み、通孔自体をガイドとして碍子本体内部に光ファイ
バーを配設し、他方の開口端より簡単に引き出すことが
できる。

又、通孔は碍子本体の横断面に占める空孔が小さいので
、碍子本体の機械的強度を損なうことがなく、さらに碍
子本体の内部を迂回させているので、一方の開口端より
他方の開口端に至る絶縁距離あるいは沿面漏洩距離を容
易に確保でき、電気絶縁強度を損なうことなく、碍子自
体は本来的な機能を維持できる。

（実施例） 以下、本発明を具体化した一実施例を第１図に基づいて
説明すると、外周面に複数のひだ部１ａを一体形成した
磁器製の碍子本体１の下端部には、セメントなどの充填
物２によりベース金具３が嵌合固定されている。このベ
ース金具３は例えば電柱の睨合等にボルトにより締付固
定される。前記碍子本体１の上端部には同じく充填物２
により頂面に受は溝４ａを備えたキャップ金具４が嵌合
固定されている。そして、同キャップ金具４の上面には
電線路の電線５がポルト６、ナソ１−７及び押え金具８
により締付固定されている。

前記磁器製の碍子本体１の内部には後述する製造方法に
より形成される断面が円形の通孔１０が設けられている
。この通孔１０は中間部を螺旋部１０ａとし、上下両端
部を直線部１０ｂとしている。なお、前記通孔１０は全
体を螺旋状に形成してもよく、又断面形状は任意の形状
にしてもよく、内径は前記光ファイバー９あるいは光フ
ァイバーケーブルの挿通可能な寸法に設定すればよいが
、碍子本体の成形上の便宜も考慮して、ｌ　ｖｓｖｓ〜
１０鰭程度が実用的である。光ファイバー９は通孔１０
の開口部から挿入されるが、このとき同道孔１０自体が
ガイドとなって光ファイバー９の先端部が案内されて他
方の開口部へ簡単に引き出せるが、光フアイバ−９自体
の弾性力あるいは可撓性を考慮して、通孔１０の螺旋部
１０ａは曲率半径を３０鶴〜４０ｗ程度に設定するのが
望ましい。なお、光ファイバー９は挿通後、通孔１０の
内周面と光ファイバー９との間に、図示しないが例えば
低融点ガラスなどの無機質材料によって碍子本体に溶着
してもよい。

さらに、前記光ファイバー９は先端に磁界センサや電界
センサなどの光センサを接続して前記キャップ金具４の
内側凹部４ｂにコンパウンドなどで包蔵して収容してい
る。又、光ファイバー９の他端部は前記ベース金具３の
底面に形成した凹所３ａに光コネクタ１３に接続して収
容されている。

なお、光コネクタ１３にはさらに光ファイバーケーブル
１４などの光伝送路を延長して測定装置に接続してもよ
い。

なお、前記実施例において、さらに実用上の望ましい設
定を述べれば、碍子本体ｌの胴部直径りと、通孔１０の
螺旋部１０ａの直径ｄとの関係を、ｄ／Ｄ≦８０として
同心とし、又、前記通孔１０内の絶縁距離が、碍子本体
１の外面の絶縁距離の１．５倍程度以上になるように、
通孔１０を設定しておけば、雷インパルス電圧による内
部閃絡や肉厚方向の電気貫通は確実に防止できる。

次に、前記磁器製の碍子本体１の製造方法の一例を、第
２図及び第３図をもとに説明する。

まず、パラフィンあるいはプラスチック等の可燃材料に
より螺旋部１５ａと直線部１５ｂとからなる芯材１５を
用意する。

次に、碍子本体１を成形するキャビティ１６ａを備えた
半円筒状をなす左右一対の碍子成形型１６の上下両端部
に対し、前記芯材１５の両端部を止め具１７により係止
して、前記キャビティー１６ａの中央部に位置させ、再
成形型１６を上下の固定枠１８により固定する。その後
、前記成形型１６に設けた注入口（図示時）から前記キ
ャビティ１６ａ内に素Ｉｔ！！泥漿を注入し、脱水し７
て離型し、屹燥丁稈を経て焼成すると、１１１記芯＋、
４１５が焼失して碍子本体１の内部に芯材１５の形に倣
った空孔が残り前記通ＴＬＩＯが形成される。ただし２
、碍子本体１の成形方法は、前記注入成形に限らず、プ
レス製法でも可能である。なお、芯材１５は燃えて無く
なるが、微量の残滓は洗浄や圧搾空気により排除できる
。

又、本発明Ｌ１次のように具体化することもできろ。

通孔１０は前記の螺旋状に限らず、第４図に示すように
、碍子本体ｌの両端面間で斜行状に形成してもよく、又
通孔１０は複数個成形してもよい。

発明の効果 以上詳述しまたように、本発明は碍子本体の内部を迂回
させて形成した通孔に挿通ずるのめで、光ファイバーを
簡伯に配設でき、又、通孔は碍子の横断面に締める割合
が小さいので、碍子の機械的強度を低下さ−Ｕることが
なく、内部の絶縁距離もとり易いので、電気的性能を低
下させることなく、（＋！？子自体が本来的機能を安定
的に維持できるとともに、光ファイバー複合碍子として
の製造１稈も筒中で１間がかからないので、安価に製造
でき、実用上の効果が高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した−・実施例を示す中央部縦
断面図、第２図は碍子本体の製造方法の一例を示す中央
部縦断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第４図
は本発明の他の実施例を示す断面図、第５図は従来例を
示す断面図である。 ■・・・碍子本体、９・・・光ファイバー、１０・・・
通孔、］　Ｏａ、　　１５　ａ−’ｉ、Ｊｌ旋部、］Ｏ
ｂ、１５ｂ・・・直線部、１２・・・光センサ、１３・
・・光コネクタ、１５・・・芯材、１６・・・碍子成形
型、１６ａ・・・キャビティ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、碍子本体（１）に内部を迂回して両端面に開口する
   通孔（１０）を形成し、該通孔（１０）に光ファイバー
   （９）を配設したことを特徴とする光ファイバー複合碍
   子。 ２、前記通孔（１０）は螺旋部（１０ａ）を備えたもの
   である特許請求の範囲第１項に記載の光ファイバー複合
   碍子。