JP2000224746A - ケーブル終端用ブッシング - Google Patents

ケーブル終端用ブッシング

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JP2000224746A
JP2000224746A JP11026539A JP2653999A JP2000224746A JP 2000224746 A JP2000224746 A JP 2000224746A JP 11026539 A JP11026539 A JP 11026539A JP 2653999 A JP2653999 A JP 2653999A JP 2000224746 A JP2000224746 A JP 2000224746A
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茂和 中井
Noriaki Imai
則明 今井
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 套管2の注型の際に、エポキシ樹脂が金網筒
3cの隙間や金属棒4cの間隙を抜けることができるの
で、注型歪みを受けるおそれがなくなり、黄銅等の安価
な金属材料を用いても亀裂等が生じるようなことのない
ケーブル終端用ブッシングを提供する。 【解決手段】 套管2の上端部や下端部に、シールド金
具本体3a,4aと取付金具3b,4bとを金網筒3c
や金属棒4cを介して接続した上部シールド金具3や下
部シールド金具4を埋め込んだ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス中終端接続箱
や油中終端接続箱等に用いる、CVケーブル等の電力ケ
ーブルを接続するためのケーブル終端用ブッシングに関
する。
【0002】
【従来の技術】地中電線路等として用いるCVケーブル
は、ガス中終端接続箱等のケーブル終端用ブッシングを
介して変電所等の機器に接続される。このケーブル終端
用ブッシングは、図7に示すようなエポキシ樹脂製の套
管2の内孔中でCVケーブル1の終端部の導体1aを導
体引出棒8の下端部に接続し、この套管2から引き出し
た導体引出棒8の上端部を機器に接続する。CVケーブ
ル1は、終端から導体1aを突出させた状態で套管2の
下方から内孔に挿入する。また、CVケーブル1には、
予め紡錘形筒状のEPゴムからなるプレモールド絶縁体
5を密接外嵌させておき、このプレモールド絶縁体5を
套管2の下方から内孔に挿入して、上部に形成したテー
パ軸面5aを套管2の内孔に形成したテーパ孔面2aに
押圧することにより、CVケーブル1と導体引出棒8と
の接続部を絶縁体で隙間なく覆うようにしている。な
お、このプレモールド絶縁体5は、プレモールド絶縁体
押圧装置6のばねによって押圧される。
【0003】上記套管2の上端部には、CVケーブル1
と導体引出棒8との接続部の電界を緩和し電気ストレス
が集中しないようにするために、上部シールド金具11
が埋め込まれている。上部シールド金具11は、アルミ
ニウム製の筒状体であり、下端部がシールド金具本体1
1aを構成すると共に、上端部にねじ孔11bを形成し
て、このねじ孔11bが套管2の上端面に露出するよう
に埋め込まれている。そして、この上部シールド金具1
1のねじ孔11bに上部金具9を介してボルトを螺着す
ることにより、套管2の上端面に上部金具9を取り付
け、上部シールド金具11を導体引出棒8に電気的に接
続するようにしている。
【0004】また、上記套管2の下端部にも、電界を緩
和するための下部シールド金具12が埋め込まれてい
る。下部シールド金具12も、上部シールド金具11と
同様に、アルミニウム製の筒状体であり、上端部がシー
ルド金具本体12aを構成すると共に、下端部にねじ孔
12bを形成して、このねじ孔12bが套管2の下端面
に露出するように埋め込まれている。そして、この下部
シールド金具12のねじ孔12bに下部金具7を介して
ボルトを螺着することにより、套管2の下端面にこの下
部金具7を取り付け、下部シールド金具12をプレモー
ルド絶縁体押圧装置6を介してCVケーブル1の外部半
導電層1bに接続するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
套管2の上部シールド金具11と下部シールド金具12
は、円柱状のアルミニウム材を削り出して長い筒状体に
形成する必要があるので、材料が高価であり加工に手間
がかかるためにコストが高くなるという問題があった。
【0006】上部シールド金具11や下部シールド金具
12に高価なアルミニウム材を用いるのは、これらを套
管2に埋め込むためにエポキシ樹脂の注型を行う際に、
黄銅等の安価な他の金属を用いたのでは、硬化歪みによ
ってエポキシ樹脂に亀裂が生じて、套管2の内部の気密
性が悪くなるおそれがあるからである。しかも、これら
の上部シールド金具11や下部シールド金具12は、図
7では套管2の上下の端面にのみ露出しているが、内孔
の内周面にも露出する場合があり、このような場合に、
上部シールド金具11や下部シールド金具12に鋳物を
用いると、この鋳物の微細な隙間によって気密性が低下
するので、アルミニウム材を切削加工によって削り出さ
ざるを得ない。
【0007】また、高電圧用の大型のケーブル終端用ブ
ッシングの場合には、上部シールド金具11や下部シー
ルド金具12も大きくなるため、それぞれを一体物とし
て削り出すのが困難になるので、例えば上部シールド金
具11の場合には、図8に示すように、環状のシールド
金具本体11aと同じく環状でありねじ孔11bを形成
した取付金具11cとをそれぞれ別個に切削加工によっ
て形成し、これらの間に筒状の金属筒11dを溶接によ
り接合して連結したものを用いる場合があった。しか
し、このような大型の上部シールド金具11は、エポキ
シ樹脂の注型の際に、金属筒11dに大きな硬化歪みが
加わるので、アルミニウム材を用いた場合にも、溶接部
が外れたりエポキシ樹脂に亀裂が生じ易くなり、気密性
が損なわれるのを避けることができないという問題が生
じていた。
【0008】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、套管に埋め込むシールド金具のシー
ルド金具本体と取付金具との間を金網や複数本の金属棒
等で接続することにより、安価な金属材料を用いても套
管に亀裂等が生じるようなことのないケーブル終端用ブ
ッシングを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、絶縁
体からなる套管の前端部に取り付けた金属製の導体引出
棒に、この套管の内孔に後方から挿入した電力ケーブル
の終端部の導体を接続すると共に、この電力ケーブルに
密接外嵌させたプレモールド絶縁体を套管の内孔に後方
から挿入し前方側のテーパ軸面をこの套管の内孔のテー
パ孔面に押圧して密着させたケーブル終端用ブッシング
において、ねじ孔部又はボルト部を形成した金属製の環
状の取付金具又は金属製の複数個の取付金具が、ねじ孔
部を套管の端面に露出させて、又は、ボルト部を套管の
端面から突出させて、この套管の端部に埋め込まれ、こ
の套管における取付金具の奥に、套管の内孔を取り囲む
環状の金属製のシールド金具本体が埋め込まれ、かつ、
この套管における取付金具とシールド金具本体との間
に、これらの間を接続すると共に、内側と外側が連通し
た1又は2以上の金属製の内外連通部材が埋め込まれた
ことを特徴とする。
【0010】請求項1によれば、套管の端部に埋め込ま
れた取付金具とこの奥に埋め込まれたシールド金具本体
との間が内外連通部材で接続されるので、この套管の注
型の際にも、エポキシ樹脂等が内外連通部材の孔や隙
間、間隙等を通って内側と外側を自由に行き来できるよ
うになり、この内外連通部材に硬化歪みがほとんど加わ
らなくなる。このため、套管に亀裂等が発生することが
なくなり、気密性が確保できるので製造の歩留まりを高
めることができる。また、内外連通部材と取付金具やシ
ールド金具本体との間の溶接やロウ付け等が硬化歪みに
よって外れるようなおそれもなくなる。さらに、アルミ
ニウムに替えて黄銅等の安価な材料を用いることができ
るので、套管のコストダウンを図ることもできる。
【0011】請求項2の発明は、前記内外連通部材が筒
状の金網であることを特徴とする。
【0012】請求項2によれば、エポキシ樹脂等が金網
の多数の隙間を抜けて内外を行き来できるので、硬化歪
みの影響を確実に防止できる。また、金網は細い線材を
組み合わせたものであるため、黄銅等の安価な材料を用
いても、アルミニウム材による筒状体より軽量にするこ
とができる。
【0013】請求項3の発明は、前記内外連通部材が取
付金具とシールド金具本体との間に環状に配置された複
数本の金属棒であることを特徴とする。
【0014】請求項3によれば、エポキシ樹脂等が各金
属棒の間隙を抜けて内外を行き来できるので、硬化歪み
の影響を確実に防止できる。また、適当な本数の細い金
属棒を用いれば、黄銅等の安価な材料を使用しても、ア
ルミニウム材による筒状体より軽量にすることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図6は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は套管の部分縦断面斜視図、図2は上
部シールド金具の組み立て斜視図、図3は上部シールド
金具の全体斜視図、図4は下部シールド金具の組み立て
斜視図、図5は下部シールド金具の全体斜視図、図6は
ケーブル終端用ブッシングの部分縦断面正面図である。
なお、図7に示した従来例と同様の機能を有する構成部
材には同じ番号を付記する。
【0017】本実施形態では、CVケーブル1をガス中
終端接続箱のケーブル終端用ブッシングに用いられる套
管2に接続する場合について説明する。ただし、電力ケ
ーブルは他の種類のものであってもよく、ケーブル終端
用ブッシングもガス中終端接続箱に用いられるものに限
定されない。
【0018】このケーブル終端用ブッシングは、図1に
示すようなエポキシ樹脂製の筒状体からなる套管2を用
いている。套管2は、内孔のほぼ中央部に下部ほど内径
が大きくなるテーパ孔面2aを有し、上端部と下端部に
それぞれ上部シールド金具3と下部シールド金具4とが
埋め込まれている。
【0019】上部シールド金具3は、図2に示すよう
に、シールド金具本体3aと取付金具3bと金網筒3c
とで構成されている。シールド金具本体3aは、黄銅や
銅等の線材を巻回してコイルとし、さらにこのコイルを
環状に形成したものである。取付金具3bは、黄銅や銅
等の小さい円柱状の6個の部品からなり、それぞれ上端
部に開口するねじ孔3dが形成されている。金網筒3c
は、黄銅や銅等の線材を交互に編むか、板材に多数のス
リットを形成して両側に広げることにより多数の隙間を
形成した金網からなり、これを円筒形状にしたものであ
る。この上部シールド金具3は、図3に示すように、金
網筒3cの下端をシールド金具本体3aの環状の内周に
挿入して半田付けにより接続固定すると共に、この金網
筒3cの上端部の内周に6個の取付金具3bを等間隔に
並べて半田付けにより接続固定して形成される。なお、
取付金具3bは、6個全てを金網筒3cに半田付けする
必要はなく、例えば半数を半田付けして、残りを套管2
の注型の際に埋め込むようにしてもよい。
【0020】下部シールド金具4は、図4に示すよう
に、シールド金具本体4aと取付金具4bと金属棒4c
とで構成されている。シールド金具本体4aは、黄銅や
銅等を環状に削り出した部品であり、電界緩和のために
角を丸くしてアールを形成している。取付金具4bも、
黄銅や銅等の環状の部品であるが、図1に示したよう
に、下端面にねじ孔4dが複数箇所形成されている。金
属棒4cは、黄銅や銅等の8本の棒材である。この下部
シールド金具4は、図5に示すように、各金属棒4cの
下端を取付金具4bの環状の上端面に等間隔に形成され
た穴にそれぞれ挿入して半田付けや溶接により接続固定
すると共に、これらの金属棒4cの上端をシールド金具
本体4aの環状の下端面に等間隔に形成された穴にそれ
ぞれ挿入して半田付けや溶接により接続固定して形成さ
れる。
【0021】上記上部シールド金具3と下部シールド金
具4は、套管2の注型用の金型の上端部と下端部にそれ
ぞれ配置される。また、上部シールド金具3の金網筒3
cに全ての取付金具3bを半田付けしなかった場合に
は、残りの取付金具3bを金網筒3cの内周の所定位置
に配置しておく。そして、この金型にエポキシ樹脂を注
入して硬化させることにより套管2が完成する。この
際、金型の内部に注入されたエポキシ樹脂は、上部シー
ルド金具3の金網筒3cの多数の隙間を通してこの上部
シールド金具3の内側や外側に自在に流れ込み移動する
と共に、下部シールド金具4の8本の金属棒4cの間隙
を通してこの下部シールド金具4の内側や外側に自在に
流れ込み移動することができる。従って、このエポキシ
樹脂が硬化する際にも、その硬化歪みが金網筒3cや金
属棒4cに無理な力を加えないので、半田付けや溶接が
外れるようなことがなくなる。また、この硬化歪みによ
ってエポキシ樹脂に亀裂が生じるおそれもないので、套
管2の気密性が悪くなるようなこともなくなる。
【0022】上記套管2の内孔には、図6に示すよう
に、下方からCVケーブル1の終端部が挿入される。C
Vケーブル1は、導体1aの周囲を架橋ポリエチレン絶
縁体と外部半導電層1bと金属遮蔽層で覆い、さらにこ
の周囲をビニルシースで被覆した電力ケーブルである。
このCVケーブル1は、上方を向く終端部のビニルシー
スや金属遮蔽層、外部半導電層1bを剥がすと共に、架
橋ポリエチレン絶縁体の上端から導体1aを突出させて
いる。また、このCVケーブル1の終端部で露出された
架橋ポリエチレン絶縁体には、予めプレモールド絶縁体
5が密接して外嵌されている。プレモールド絶縁体5
は、紡錘形筒状のEPゴムであり、上部側は絶縁性ゴム
部からなるが、下部側は半導電性ゴム部とすることによ
って下部シールド金具4と共に電界緩和を図るようにな
っている。このプレモールド絶縁体5の上部側の外周面
には、テーパ軸面5aが形成されている。なお、CVケ
ーブル1には、このプレモールド絶縁体5を外嵌する前
に、予めプレモールド絶縁体押圧装置6を取り付けた下
部金具7も通しておく。
【0023】上記CVケーブル1は、まず上端の導体1
aを套管2の内孔から上方に突出させて、これを導体引
出棒8の下端部に挿入しカシメによって接続固定する。
次に、套管2の上端面に上部金具9を載置して、上方か
らボルトを上部シールド金具3における取付金具3bの
各ねじ孔3dに螺着する。すると、套管2の内孔の上端
が上部金具9によって塞がれ、この上部金具9の中央の
貫通孔から導体引出棒8のみが上方に突出する。そし
て、これによって上部シールド金具3のシールド金具本
体3aが上部金具9を介して導体引出棒8に電気的に接
続される。
【0024】上記CVケーブル1の架橋ポリエチレン絶
縁体に外嵌されたプレモールド絶縁体5は、このCVケ
ーブル1に伴って套管2の内孔に下方から挿入される。
そこで、まず下部金具7を套管2の下端面まで持ち上げ
て、下方からボルトを下部シールド金具4における取付
金具4bの各ねじ孔4dに螺着する。そして、この下部
金具7のプレモールド絶縁体押圧装置6をのばね圧を調
整して、プレモールド絶縁体5を上方に持ち上げて押圧
する。すると、このプレモールド絶縁体5の上部側のテ
ーパ軸面5aが套管2の内孔のテーパ孔面2aに圧接さ
れて隙間なく密着する。また、このプレモールド絶縁体
押圧装置6は、CVケーブル1の外部半導電層1bに接
続され、下部金具7を介して下部シールド金具4のシー
ルド金具本体4aにも電気的に接続されることになる。
【0025】上記構成のケーブル終端用ブッシングによ
れば、套管2内には従来と同様に上部シールド金具3と
下部シールド金具4が埋め込まれるので、CVケーブル
1の接続部の電界を緩和することができる。また、上部
シールド金具3や下部シールド金具4はシールド金具本
体3a,4aと取付金具3b、4bとの間を金網筒3c
や金属棒4cで接続するので、套管2のエポキシ樹脂の
注型の際にも、このエポキシ樹脂が金網筒3cの隙間や
金属棒4cの間隙を抜けて上部シールド金具3や下部シ
ールド金具4の内側と外側を自在に行き来し、樹脂の回
り込みが悪くなったり硬化歪みによって無理な力が加わ
り亀裂が発生するようなことがなくなる。しかも、金網
筒3cや金属棒4cの接続部の半田付けや溶接が外れる
ようなおそれもなくなり、套管2の製造の歩留りを高め
ることができる。さらに、このように硬化歪みを回避で
きるので、上部シールド金具3や下部シールド金具4に
安価な黄銅や銅等のようなアルミニウム以外の金属材料
を用いることができるようになるので、套管2のコスト
ダウンを図ることができる。
【0026】なお、本実施形態では、套管2の上端部に
金網筒3cを用いた上部シールド金具3を配置し、下端
部に金属棒4cを用いた下部シールド金具4を配置した
が、これらは逆でもよく、金網筒3cか金属棒4cのど
ちらかのタイプに統一することもできる。また、ケーブ
ル終端用ブッシングの種類によっては、上部シールド金
具3又は下部シールド金具4のいずれか一方だけを套管
2に用いることもできる。さらに、本実施形態では、金
網筒3cや金属棒4cを半田付けや溶接によって接続固
定する場合について説明したが、この接続手段は任意で
あり、電気的に接続してあれば必ずしも固定しなくても
よい。
【0027】さらに、本実施形態では、金網筒3cを用
いた上部シールド金具3と金属棒4cを用いた下部シー
ルド金具4の2種類のタイプのものを示したが、これら
以外にも、金属板に多数の孔を設けたパンチング材を円
筒状にしたものや、その他、上部シールド金具3や下部
シールド金具4の内側と外側を連通させる金属製の内外
連通部材であれば、どのようなものを用いることもでき
る。また、シールド金具本体3a,4aも、本実施形態
のような構造に限らず、パイプをさらに環状に形成した
もの等、任意の構造のものを用いることができる。
【0028】また、本実施形態では、上部シールド金具
3と下部シールド金具4の取付金具3b、4bにねじ孔
3d,4dを設けた場合について説明したが、これらの
ねじ孔3d,4dに代えて雄ねじのボルト部を設け、套
管2の端面から突出させるようにしてもよい。
【0029】さらに、本実施形態では、エポキシ樹脂製
の套管2を用いたが、絶縁性が高く成形時に上部シール
ド金具3や下部シールド金具4の埋め込みが可能な材料
であれば、これ以外の任意のものを用いることもでき
る。また、プレモールド絶縁体5も、EPゴムに限らず
適宜の材料を用いることができる。さらに、CVケーブ
ル1の導体1aを導体引出棒8に接続する手段も、本実
施形態のようなカシメによる他、クサビを用いて接続固
定したり、マルチコンタクトを用いて着脱自在に接続す
る等任意の手段を用いることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブル終端用ブッシングによれば、套管の端部に埋
め込まれた取付金具とこの奥に埋め込まれたシールド金
具本体との間を接続する内外連通部材がエポキシ樹脂等
の硬化歪みの影響をほとんど受けないので、套管の気密
性が悪くなるのを防止すると共に、シールド金具に黄銅
等の安価な材料を用いて套管のコストダウンを図ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、套管
の部分縦断面斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、上部
シールド金具の組み立て斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、上部
シールド金具の全体斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、下部
シールド金具の組み立て斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、下部
シールド金具の全体斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、ケー
ブル終端用ブッシングの部分縦断面正面図である。
【図7】従来例を示すものであって、ケーブル終端用ブ
ッシングの部分縦断面正面図である。
【図8】従来例を示すものであって、上部シールド金具
の組み立て斜視図である。
【符号の説明】
1 CVケーブル 1a 導体 2 套管 2a テーパ孔面 3 上部シールド金具 3a シールド金具本体 3b 取付金具 3c 金網筒 3d ねじ孔 4 下部シールド金具 4a シールド金具本体 4b 取付金具 4c 金属棒 4d ねじ孔 5 プレモールド絶縁体 5a テーパ軸面 6 プレモールド絶縁体押圧装置 8 導体引出棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体からなる套管の前端部に取り付け
    た金属製の導体引出棒に、この套管の内孔に後方から挿
    入した電力ケーブルの終端部の導体を接続すると共に、
    この電力ケーブルに密接外嵌させたプレモールド絶縁体
    を套管の内孔に後方から挿入し前方側のテーパ軸面をこ
    の套管の内孔のテーパ孔面に押圧して密着させたケーブ
    ル終端用ブッシングにおいて、 ねじ孔部又はボルト部を形成した金属製の環状の取付金
    具又は金属製の複数個の取付金具が、ねじ孔部を套管の
    端面に露出させて、又は、ボルト部を套管の端面から突
    出させて、この套管の端部に埋め込まれ、 この套管における取付金具の奥に、套管の内孔を取り囲
    む環状の金属製のシールド金具本体が埋め込まれ、か
    つ、 この套管における取付金具とシールド金具本体との間
    に、これらの間を接続すると共に、内側と外側が連通し
    た1又は2以上の金属製の内外連通部材が埋め込まれた
    ことを特徴とするケーブル終端用ブッシング。
  2. 【請求項2】 前記内外連通部材が筒状の金網であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のケーブル終端用ブッシ
    ング。
  3. 【請求項3】 前記内外連通部材が取付金具とシールド
    金具本体との間に環状に配置された複数本の金属棒であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のケーブル終端用ブ
    ッシング。
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