JPS6219250B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプレスのスクエアコンベア装置に関す
るものである。

コンベア装置はプレスに供給すべきブランク材
を積載したパレツトを移送する装置のことであ
り、スクエアはコンベアの走路が四角形のループ
をなしていることを意味している。

パレツト移送用のコンベアとしては、直線往復
動のもの、円形のループのもの、四角形のループ
のもの等がある。このうち、円形や四角形のルー
プのものは、ブランクの供給装置に対しての接近
性が問題となる。すなわち、ブランク供給装置の
調整や、段取かえの際に作業者が近づきにくいと
いう問題である。このため、従来は、ループ状の
コンベアの中間部分に作業空間を設けていた。こ
のことが原因で従来のループ状のコンベアは設置
面積が大きくなり、不経済であつた。

本発明は、設置面積を小とし、かつ、作業者の
接近性をよくしたスクエアコンベアを提供するた
めになされたものである。

以下、本発明の一実施例である図面に基づいて
詳説する。

第１図及び第２図において、パレツト８を移送
させるためのスクエアコンベアは点ADEHを結ぶ
四辺形をなしている。パレツト８はＧ点より
HABCDEFの順に移送される。プレスはＰ近傍
に設置されていてブランクはＣのステージから供
給される。作業者は、主にＱ，Q′近傍でスクエ
アコンベアに係る作業をすることになる。

第１図及び第２図において、Ｇ部は機台７にロ
ーラ１２を適宜のピツチで設け、Ｈ方向にさがつ
た傾斜がつけられている。Ｈ部はＧと連続的に設
けられたローラ１２と、ダンパ１０ｂが設けられ
ている。Ａ部はＨ部と同様に前後方向に軸を向け
たローラ１１を設け、ダンパ１０ａ，１０ｃが設
けられている。Ａ部とＨ部にかけて、平行四辺形
のリンク装置が設けられている。（第３図）昇降
台１３はリンク１４，１４にピンで回転自在に取
付けられ、リンク１４，１４の他端は機台７にピ
ンで回転自在に組付られている。シリンダ１５は
そのシリンダ部を機台７に回転自在に組付られ、
ピストンロツドの先端部は一方のリンク１４の腹
部に回転自在に組付られている。シリンダ１５の
作用により昇降台１３は下限の状態に平行に昇降
する。昇降台１３は下限において、あらかじめＡ
の方が低くなるように設けられている。昇降台１
３はＨ部でローラ１２より若干低い下限の状態か
らＡ部でローラ１１より若干高い上限の状態に至
り、昇降台１３上をパレツト８がＡ部に走行した
時にＨ部に戻すとパレツト８はローラ１１上に残
る。

Ｂ部は中央にシリンダ９が固設され、両脇にロ
ーラ１１が適宜のピツチで設けられている。ロー
ラの上面はＣの方向にさがるような傾斜がつけら
れている。シリンダ９はパレツトを押すためのも
のである。

Ｃ部は上方に吸着装置３が、下方にリフタ４が
設けられていて、ブランクをプレスに受渡すステ
ージになつている。機台７の上部、すなわちロー
ラ１１，１２の上方には、Ｃ部からＤ部に至るガ
イド２ａ，２ａを前後方向両側に設け、Ｃ部から
Ｆ部に至るガイド２ｂ，２ｂを左右方向両側に設
けている。ベース１ａはガイド２ａ，２ａ上を前
後方向に走行し、ベース１ｂはガイド２ｂ，２ｂ
を左右方向に走行する。ガイド２ａ，２ｂの交差
部は切欠いて走行に支障のないようにしている。

ベース１ａ，１ｂには、ブランクの分離装置で
あるマグネツトフロータ５や、パレツト８を交換
する間ブランクを所要量保持させておくホールド
装置６をブランクの外形に沿わせて所要の隙間に
調整して設けている。

取扱うブランクを変更するときは予め次のブラ
ンクの形状、寸法に合わせてこれらを調整して準
備し、ベース１ａ，１ｂを入れ替えて使用する。
吸着装置３は機台７（あるいはプレスのフレー
ム）に設けるが、ベースに設けてもよい。Ｃ部の
ローラ１１部には、パレツト８のストツパ装置１
６を設け、シリンダ９のピストンロツド先端の爪
で押されたパレツト８を当接させて所定位置に停
止させる。

Ｄ部とＥ部の構造は、前述のＨ部とＡ部の構造
と同じである。ただし、Ｄ部の上方には左右方向
のガイド２が設けられている。

Ｆ部はＧ部と同様にローラが設けられている。
そして、Ｆ部の上方には前後方向のガイド２が設
けられている。上述の前後方向はプレスの前後方
向と一致しているとは限らない。説明上便宜的に
用いたにすぎない。（以下同じ） ローラ１２，１１の上面はＥからＨ方向に低く
なるように傾斜し、ＡからＤ方向に低くなるよう
に傾斜している。ただし、Ｃ部は水平である。

昇降台１３はＨ部、Ａ部においてはＨを高く
し、Ｄ部、Ｅ部においてはＤ部を高くして組付ら
れている。

ベース１ａ，１ｂはガイド２にコの字形の脚部
で係合している。左右方向のガイドと前後方向の
ガイドが交差する所は互は切欠を設けて、ベース
１ａ，１ｂの脚部が通過できる構造となつてい
る。したがつて、ベース１ａは前後方向に走行
し、ベース１ｂは左右方向に走行できる。

以下、作用について説明する。

ブランクの満載されたパレツト８はＧ部近傍に
供給されるとＨに走行し、シリンダ１５の作用に
より昇降台１３が上昇し、その傾斜によりＡ部に
移動する。昇降台１３が下降すると、Ｂ方向に走
行し、シリンダ９の作用によりＣ部に押され、ス
トツパ装置１６により定位置に停止する。同様に
して数個のパレツトはＢ部近傍に到達する。

吸着装置によりブランクがプレスに供給され、
パレツト８が空になるとそのパレツトは次のパレ
ツトを介して、シリンダ９で押され、Ｄ部に達
し、昇降台１３の作用により空のパレツトはＥに
移り、Ｆ部を経てＧ部にもどる。

以下、取扱うべきブランクが変更になつた場合
について説明する。

ベース１ａを使用して作業をしている間に、次
に取扱うべきブランクに合わせて、ベース１ｂを
調整しておく。ベース１ａを用いた作業が終了し
た際、ベース１ａをＣ部からＦ部に移す。ベース
１ｂをＤ部からＣ部へ移す。これで、次のブラン
クで作業が開始できる。ベース１ｂを使用した作
業中に、ベース１ａをさらに次のブランクに合わ
せて調整する。Ｄ部とＦ部はＣ部と異なり、作業
者が近づけるのでベース１ａ，１ｂの調整作業は
容易である。

本発明は以上のような構成であるので、 (イ)設置空間の節約、(ロ)段取時間の節約、すなわ
ち、生産性の向上等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の上面図、第２図は
第１図の―断面図、第３図は第１図における
―断面図、 １ａ，１ｂはベース、２はガイド、３は吸着装
置、４はリフタ、５は分離装置、６はホールド装
置、７は機台、８はパレツト、９はシリンダ、１
０ａ〜１０ｆはダンパ、１１はローラ、１２はロ
ーラ、１３は昇降台、１４はリンク、１５はシリ
ンダ、１６はストツパ装置、である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中心部に作業空間を設けないプレスのスクエ
   アコンベアにおいて、プレス側と反対側とに互い
   に隣接して左右方向に伸長させて設け、互いに逆
   方向に下り傾斜とした複数列のローラと、該ロー
   ラの左右両端部にこれと直交して設け、低いロー
   ラ上から高いローラ上へパレツトを移送する平行
   リンクを有する昇降台と、プレス側の前記ローラ
   列の途中に設け、ブランクをプレスに受渡すステ
   ージとを具備することを特徴とするプレスのスク
   エアコンベア装置。