JPS62191528A - 両面模様引箔原反の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は両面模様引箔の製造法に関する。

本明細書に於て′″両面模様引箔″なる語に於ける″゛
引箔とは、装飾緯平糸を得るために該平糸の幅に相当す
る間隔で幅方向に並ぶ多数の切れ目を前後端部を残して
長さの方向に切入れたパネルを指す。この引箔は、従来
がそうであったと同様に、織物の織製に際し、それに切
入れられている切れ目と切れ目との間の細幅リボン状部
、即ち装節線平糸の半製品をその並列類に順次パネルか
ら切離して緯入れすることにより、引箔基材に当初施さ
れていた模様を織物に再現するものである。

従来、両面模様引箔は既に提案されているが、両面が同
一模様でしかも優れた風合いの両面模様引箔は未だ開発
されていない。

そこで本発明は両面が同一模様でしかも優れた風合いを
持った両面模様引箔を簡潔に製造できる両面模様引箔の
製造法を提供しようというものである。

本発明の両面模様引箔の製造法は、透明ベースフィルム
の片面に、これより幅が狭い、当業者に金（或いは銀）
箔原紙と称されている金或いは銀平箔用原紙（以下、金
銀箔原紙という）であって、目的引箔（一枚もの或いは
複数枚方連続したもの）の２倍の長さに相当する長さの
素材を必要長さに分断して得られたものの一つを左右に
余白を存して貼着積層し、該透明ベースフィルムの他の
片面に当該素材の必要長さ分断になるものの伯の一つを
左右に余白を存して貼着積層し、該透明ベースフィルム
の表、裏面に貼着・積層した上記金或いは銀平箔用原紙
の上に更にフィルムを貼着積層し、斯くして得られた複
合積層体の片面の金銀箔原紙上のフィルムに模様を、法
面の透明ベースフィルムの余白部に位置合せマークをぞ
れぞれ施し、該複合積層体の他の片面の金銀箔原紙上の
フィルムに上記模様と同一の模様を施し、その際上記マ
ークの透視下、これに基づき模様の位置合せを行ない、
然る接法複合積層体に装飾緯平糸を得るための切れ目を
切入れることによって特徴づけられる。

本発明に従えば、引箔の素材は、ベースフィルムの表、
裏面に金銀箔原紙及びフィルムを貼着した複合積層体が
適用されるので、それ等の複合を以て単層での一部むら
の問題を解消でき、従って単層からなる素材より得られ
た平糸による箔糸で見られる、素材厚みむらによる収縮
率の不同に基づく織物上の緯入れ箔糸と箔糸の間の模様
ずれをなくし得る。また上記積層をベースフィルムの表
、裏片面ずつ行なうことによ゛す、緯入れされる装飾緯
平糸の長さの数十倍以上の長さの場合でも、上記素材を
簡潔にしわの発生なしに従って良好な風合いのものとし
て工業的に製造できる。斯かる長尺の素材を表、裏向時
貼着により製造するには表、裏の被積層長尺原紙或いは
フィルムをしわが寄らないように周一テンションに保持
しつつ積層する必要が生じ、これを行なうことは実際問
題上、技術的に極めて困難であるが片面ずつ行なえば、
ベースフィルムを弛まない程度に軽く引っ張って、これ
に被積層原紙或いはフィルムを通常のテンション制御巻
取り形式によりしわが発生しないようにして貼着できる
。斯くして本発明によれば、複合積層体からなるしわの
ない屓合いの良好な長尺の素材が工業的に簡潔に得られ
る。素材の風合いは、ベースフィルムの表、裏面に貼着
される金銀箔原紙に目的引箔（一枚のもの或いは複数枚
方連続したもの）の２倍の長さに相当する材料を前後に
必要長さに分断して得ら゛れたものを適用するので、表
、裏が合致する。それはこうして得られる金銀箔原紙は
同一ロットの製品であって、厚み、強度、腰の強さ等の
物性が実質的に同一であることによる。

これと異なり複合積層体の表、裏の風合いが合致しない
と、表、裏の模様の風合いも整合した好ましいものとは
ならないし、更には下記表、裏面模様の位置整合がなさ
れても、その有用性は低いものとなるが、本発明では上
記のように表、裏の」合いが合致する複合積層体が得ら
れるので、その有用性は高い。

本発明に於て、この長尺素材の表、裏の金銀箔原紙、フ
ィルムには必要に応じ目止めのためのコーティング層（
例えばうるし、合成樹脂のコーティング層）及び／また
は金属光沢付与のための金属蒸着層を形成したものを適
用してもよく、また更には該コーティング層の上にオー
バーコートとしての保護コーティング層・を形成しても
構わない。

本発明に於て、上記長尺素材の表、裏の金銀箔原紙上の
フィルムには次いで適宜の手段、例えば印刷により模様
が施される。この場合、本発明に於ては該素材の透明ベ
ースフィルムの左右に余白部があってこれに位置合わせ
マークが付されているので、当該素材の表面に模様を施
した後、その裏面に模様を施す際該マークを透視しつつ
、それに基づぎ裏面模様の位置合わせを行なうことより
、これを簡潔、正確に行うことができる。

本発明ではベースフィルムの表裏面に金銀箔原紙を貼着
積層し、該ベースフィルムの表裏面の金銀箔原紙の上に
更にフィルムを貼着積層し、その上に模様を施すので、
得られる両面模様引箔はふっくらした柔かい感じの風合
いで、触感、光沢及び色調が優れている。従って本発明
によると、高級西陣織の帯に要求される微妙な風合いを
両面模様引箔に発現できる。

表われてくる。そしてこのしわの発生の仕方が表、裏の
紙で異なると、表裏の模様が見た目に異なったものにな
ってしまう。これ等は本発明に係る研究段階で判明した
現象である。

本発明者はこの問題に鑑み、ベースフィルムの表裏に金
銀箔原紙を表裏均一なしわにて貼着することにつき、多
くの試みを重ねた結果、目的引箔（一枚もの或いは複数
枚方連続したもの）の２倍の長さに相当する金銀箔原紙
を前後に必要長さに分断して得られたものを適用し、そ
の一つをベースフィルムの片面に、他の一つを該ベース
フィルムの他の片面に貼着積層することにより、ベース
フィルムの表裏の紙でしわの発生の仕方を均一なものに
することに成功した。かくして、本発明に従いベースフ
ィルムの表裏面に貼着積層した金銀箔原紙の上に更にフ
ィルムを貼着積層し、その上に表、裏同−模様を施すこ
゛とにより、これを風合いも表裏同一ならしめて形成で
き、高級西陣織の帯に要求される微妙な風合いでしかも
表裏同一の模様を発現できる両面模様引箔の製造法を提
供するに至った。

しかもこのように、ベースフィルムの表、裏面に金銀箔
原紙を貼着積層し、その上に更にフィルムを貼着積層す
ることは、金銀箔原紙のふっくらした柔かい感じの風合
いが該フィルムを介して外部に表われることになるので
、該金銀箔原紙により引箔に発現される風合いは深みの
あるものである。

更にまた本発明に於てはこのように表、裏画面の模様の
位置合わせを簡潔、正確に行ない得る結果、織物の表、
裏に個々に連続する模様をずれなく顕出するのに即した
両面模様引箔も簡潔に製造することが保証される。即ち
、これを満足する、両面が織物の長さの方向に個々に連
続する模様の両面模様引箔を得るには、・それに対応す
る模様区画を複合積層体の表、裏面に施し、該区画であ
る引箔の織物構成部分の４隅（上下左右の角）に模様接
続用マーク（より正確には区画接続用マーク）を付すこ
とにより目的が達成される。この場合、既に説明したよ
うに引箔の表、裏の模様の関係位置を正確に規制し得る
ので、引箔の模様区画である織物構成部分の４隅に施し
た接続用マークによる位置合わせを以て、織物に表、裏
共にずれのない模様を顕出することを可能にする。

次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。

透明ベースフィルム（１）は適宜の材料、例えばポリエ
ステルフィルム、ナイロンフィルムが適用可能である。

該フィルムの厚さは広い範囲で可変であるが、一般的に
は０．０１ｍｎ＋弱が好ましい。

該フィルムの幅は通常より若干広いことが必要であり、
一般的には例えば通常幅が６００ｍｍであれば６５０ｍ
ｍ幅である。長さ（よ通常長さの数十倍以上でもよい。

透明ベースフィルム（１）の表、裏面に貼着積層される
金銀箔原紙（２）は、例えば従来、装飾用緯平糸に使用
されている金銀箔原紙と同様なものが適用可能である。

金銀箔原紙の上に積層されるフィルム（３）は適宜の材
料、例えば透明ベースフィルムと同様な材料が適用でき
る。その厚さは目的に応じて適宜選定すれば良い。この
原紙及びフィルムは透明ベースフィルム（１）より狭い
幅、即ち通常の幅に相当する幅である。

透明ベースフィルム（１）の表、裏面に積層される金銀
箔原紙には必要に応じ、目止めのためのコーティング層
（例えばうるし、合成樹脂のコーティング層）が、また
フィルム（３）には金屑光沢付与のための金属蒸着層（
５）が形成される。

上記金銀箔原紙（２）としては、既に述べた目的のため
に、同一ロット製品であって、且つ目的引箔の一枚分或
いは複数枚分の２倍の長さに相当する長さの素材を充当
し、これを前後に必要長さに分断して得られたものを適
用する。金銀箔原紙（２）やフィルム（３）に上記の目
止めコーティング層や金属蒸着層を形成する場合には、
目的引箔の表、裏の風合い合致の目的をより合理的なら
しめるために、該層の形成後に上記の素材分断処理が施
される。

透明ベースフィルム（１）に対する金銀箔原紙（２）の
貼着積層、該原紙（２）に対するフィルム（３）の貼着
積層は表、裏片側ずつ行なわれる。

この積層は従来公知の接着剤を使用し、通常のテンショ
ン制御巻取り形式により行なえばよい。

積層に当り透明ベースフィルム（１）の左右には余白部
（７）を存するようにする。

斯くして得られた複合積層体の表、裏の金銀箔原紙上の
フィルムには次いで模様が施される。この模様の形成は
適宜の手段、例えば印刷により行えばよい。

初めの模様形成を行う際、その側の面の透明ベースフィ
ルム（１）の余白部（７）に適当な位置合せマーク、例
えば○印が付される。反対側の面には上記初めの模様と
同一の模様が形成される。

この後者の模様形成時に、上記位置合せマークを透視し
つつ、それに基づいて当該模様形成の位置合せを行う。

その照合は、例えば多色印刷で行われている方法を適用
すればよく、照合用のマークとしては上記Ｏ印に符合す
る適宜の印、例えば＋印を適用できる。これ等マークは
符合させるとｅになる。

引箔の表、裏の模様として、個々に織物の表、裏に連続
する模様を顕出するのに即したものとする場合には、そ
の各模様区画（８）の接続を簡潔に行うことを保証する
ために、該区画（８）の４隅に接続用マーク（９）を付
しておくことが好ましい。緯入れに際し、上記区画（８
）は隣接するものが左端（或いは右端）と右端（或いは
左端）を相互に接続される。

得られた引箔素材（切れ目を切入れてない半製品）には
必要間隔に切れ目が切入れられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明引箔の素材（切れ目を切入れてない半製
品）の１例を示す拡大断面図、第２図は第１図に示され
た素材に於ける模様が連続模様の場合の１例を示す平面
図である。 （１）は透明ベースフィルム （２）は金銀箔原紙 （３）はフィルム （５）は金属蒸着層 （７）は余白部 （８）は模様区画 （９）は接続用マーク −１４＝

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明ベースフィルムの片面に、これより幅が狭い
   金或いは銀平箔用原紙であつて、目的引箔の２倍の長さ
   に相当する長さの素材を前後に必要長さに分断して得ら
   れたものの一つを左右に余白を存して貼着積層し、該透
   明ベースフィルムの他の片面に当該素材の必要長さ分断
   になるものの他の一つを左右に余白を存して貼着積層し
   、該透明ベースフィルムの表、裏面に貼着積層した上記
   金或いは銀平箔用原紙の上に更にフィルムを貼着積層し
   、斯くして得られた複合積層体の片面の金或いは銀平箔
   用原紙上のフィルムに模様を、該面の透明ベースフィル
   ムの余白部に位置合せマークをそれぞれ施し、該複合積
   層体の他の片面の金或いは銀平箔用原紙上のフィルムに
   も上記模様と同一の模様を施し、その際上記マークの透
   視下、これに基づき模様の位置合せを行い、然る後該複
   合積層体に装飾緯平糸を得るための切れ目を切入れるこ
   とを特徴とする両面模様引箔の製造法。
2. （２）特許請求の範囲第（１）項記載の引箔の製造法に
   於て、透明ベースフィルムの表、裏面に貼着積層された
   金或いは銀平箔用原紙上のフィルムの表面に金属蒸着層
   が形成されていて、該金属蒸着層面に模様が施される両
   面模様引箔の製造法。