JPS62184033A - 改良された弾性を有する架橋ポリエチレン系樹脂発泡体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、必須成分として塩素化ポリエチレンとポリエ
チレン系樹脂とを含有するポリオレフィン系樹脂ブレン
ドポリマからなる発泡体に関するものであり、さらに詳
しくは、弾性に冨み、柔軟性並びに耐熱性に優れた上記
ブレンドポリマからなる発泡体に関する。

〔従来の技術〕

従来、ポリエチレン系樹脂発泡体に代表されるポリオレ
フィン系樹脂発泡体は、その優れた断熱性やクンシラン
性などにより多くの用途に使用されているが、体育用マ
ット、人工芝およびカーペットなどのアンダーレイ　（
下地材料）として使用した場合は、柔軟性および弾力性
が不充分であり、怪我などを起し易く、その改良が強く
要望されてε）る。このような要望に対して、柔軟性を
をする発泡体として、エチレン−酢酸ビニル系共重合体
からなる発泡体が提案されて゛いるが、この発泡体はエ
チレン−酢酸ビニル共重合体の軟化点が低いために、寸
法安定性や耐熱性などの熱的特性が悪いという問題があ
った。

〔解決しようとする問題点〕

本発明者らは、上記、欠点または問題点を解決するため
に、ポリエチレン系樹脂（以下、ＰＥと略す）を主成分
とするブレンドポリマからなる発泡体について鋭意検討
し、従来単独では発泡体を形成し難いといわれてきた塩
素化ポリエチレンをＰＥにブレンドすることにより、前
記欠点および問題点が著しく改良されることを見出し、
本発明を提案するに至ったものである。

すなわち、本発明の目的は、ポリエチレン系樹脂発泡体
の有する優れた特性を実質的に損うことなく、その欠点
であった弾性に冨み、柔軟性および寸法安定性の改良さ
れた発泡体、特にアンダーレイ用として優れた特性を示
す発泡体を提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

このような発明の目的は、塩素含有量が５〜５０重量％
である塩素化ポリエチレン系樹脂２０〜８０重量％およ
び密度が０．９１０〜０．９５０ｇ／　ｃｃであるポリ
エチレン系樹脂８０〜２０重量％とのブレンドポリマか
らなる改良された弾性を有する架橋ポリエチレン系樹脂
発泡体によって達成することができる。

本発明において、塩素化ポリエチレン樹脂としては、前
記５〜５０重量％の範囲、好ましくは２０〜４０％の塩
素を含有するものがよく、塩素含有量が５％に満たない
場合は、柔軟性の改良効果が小さいし、また、５０％を
越えるときは、耐熱性の低下をきたすので好ましない。

このような塩素化ポリエチレン樹脂としては、たとえば などを例示することができるが、好ましくは結晶性の塩
素含量２０〜４０％のポリマー密度１．０３〜１．２３
、ＭＩ２〜５０ｇ／１０分の範囲のものがよい。

他方、本発明の発泡体を構成するポリエチレン系樹脂は
、密度が０．９１０〜０．９５０８／　ｃｃ、好ましく
は０．９１５〜０．９３０ｇ／ｃｃの範囲内のものがよ
く、密度が０．９１０ｇ／ｃｃよりも低い場合は、発泡
体の気泡膜強度が弱くへたり易すいので好ましくないし
、密度が０．９５０ｇ／ｃｃを越えると、ポリマーの剛
性が強くなり、本発明の柔軟性が十分に付与出来ないの
で好ましくない。

このような密度範囲を有するポリエチレンとしては、た
とえば 高圧法−低密度ポリエチレン−密度０．９２３ｇ／ｃｃ
ＭＩ３．７（玉石製） 低圧法−低密度ポリエチレン−密度０．９３０ｇ／ｃｃ
ＭＩ８．０（開型製） などを挙げることができる。・ そして、本発明においては、上記の塩素化ポリエチレン
樹脂の配合割合をポリマブレンド当り、８０〜２０重量
％好ましくは５０〜３０％にする必要がある。

すなわち、塩素化ポリエチレン系樹脂量が２０％よりも
小さい、すなわちポリエチレン系樹脂の量が８０％より
も多いと、柔軟性が十分に得られず、低密度ポリエチレ
ン単体の発泡体と変わらないため、柔軟性（硬度）の点
で好ましくないし、８０％よりも多くなると実用面で使
用可能な発泡体が得られないために好ましくない。

本発明になる発泡体の製造法としては、塩素含有量が５
〜５０重量％である塩素化ポリエチレン系樹脂と密度が
０．９１０〜０．９５０ｇ／ｃｃであるポリエチレン系
樹脂とを配合したポリマブレンドに公知の熱分解型発泡
剤、たとえばアゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミンなどおよび必要に応じて加熱によっ
てラジカルを発生する架橋剤を混合し、前記の発泡剤お
よび架橋剤が分解しない温度に保持して成形、たとえば
シート状に成形する。この成形されたシート状物を電離
性放射線架橋法または化学的架橋法などの公知の任意の
方法を適用して、ゲル分率が１５〜４５％、好ましくは
２０〜４０％になるように架橋する。

より具体的には、電離性放射線架橋法の場合は、高エネ
ルギー線としてα、β、Ｔ、、、Ｘ線、電子線、中性子
線等、通常は、高エネルギー電子線照射機を使用し、た
とえば１〜５０Ｍｒａｄの線量の電子線を該シート状物
に照射することにより架橋される。この場合に、本発明
のブレンドポリマに対し、０．１〜１０重量部の公知の
各種架橋助剤、たとえばジビニルベンゼン、ジアリルフ
タレート、トリメチロールプロパントリアクリレートな
どを添加して電子線架橋してもよい。

この放射線照射に代えて、ベンゾフェノンなどの紫外線
増悪剤を添加し、紫外線を照射して架橋することもでき
る。

また、化学架橋法の場合は、ジクミルパーオキサイド、
ジターシャリ−ブチルパーオキサイドなどのを機過酸化
物による架橋法、さらにこれらの架橋剤と共にビニルト
リメトキシシラン等のビニルシランを混練してグラフト
化させた後、シロキサン縮合反応によって架橋さセるシ
ラン架橋法等を適宜適用することができる。

かくして得られた成型品は、熱風雰囲気中またはソルト
浴上で加熱され、成形品内部に含有される発泡剤を急激
に分解させることによって発泡体に変換される。

また、本発明の目的を損わない範囲で、本発明の発泡体
の製造に使用する前記組成物には、滑剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、ｉＩ燃剤、その他
の各種添加物を所望の目的を達成しうる範囲内で配合す
ることができる。

さらに、本発明になる塩素化ポリオレフィン系樹脂発泡
体は、その少なくとも１面にコロナ放電処理、コーティ
ングなどにより接着剤を付与し、ラミネート加工し、そ
の加工性の向上を図ることができるし、プラスチックフ
ィルムやシート、他の発泡体シートや金属箔を貼り合わ
せたり、押出ラミネートなどにより複合構造を付与した
りする、すなわち各種の加工技術を通用することができ
る。

〔発明の効果〕

本発明になる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、断熱
性に優れているだけでなく、優れた弾性（クッション性
）、柔軟性、寸法安定性などを保有しており、これらの
特性を要求される用途、たとえば体育用マット、人工芝
およびカーペットなどのアンダーレイ　（下地材料）な
どとしての性能、品質を大きく改良する。

以下に、本発明の効果について、実施例に基づき、さら
に具体的に説明する。

なお、本発明において、融点（Ｔｍ）　、成形絞り比（
Ｋ）、ゲル分率、表面アレ等の物性は、次の方法により
測定した値である。

Ｔｍ：ＤＳＣ法 成形絞り比：直径５０鶴メス型カツプ法で真空成形した
ときの（深さ／直径）の比で表示。

ゲル分率：１３５℃テトラリンで抽出したときの〔（抽
出後の重さｇ））／（サンプル量ｇ”）　）　Ｘ１００
で表示。

表面アレ：触針法による表面粗さ計で測定。

実施例１ 塩素含有量が４５χ、メルトインデックスが１７．０、
密度が０．９２５のポリエチレン５０重量％とメルトイ
ンデックスが３．７、密度が０．９２３の低密度ポリエ
チレン５０重量部からなる混合物１００重量部にアゾジ
カルボンアミド１５重量部を配合し、均一に混合した後
、押出し機により、厚さ２．５鰭のシートを成形した。

このシートを２３０℃に加熱された塩浴上に置いて４　
Ｍｒａｄの電子線を照射して発泡させ、発泡体を得た。

得られた発泡体は、厚さが５．０　ｍｍ　、密度が０．
０３１ｇ／ｃｃ、アスカ−型ゴム硬度計を用いて測定し
た硬度が１０以下の微細な気泡を有する柔軟性に冨むも
のであった。

これに対して、市販の上記低密度ポリエチレンのみから
の発泡体の硬度は１５であり、本発明の発泡体の柔軟性
は著しく優れていることが判る。

実施例２および比較例 実施例１において、配合割合を変更して、同様に作成し
た発泡体の柔軟性、弾性などを第１表に示した。

また実施例１において、密度の異なる塩素化ポリエチレ
ンを使用し、同様に作成した発泡体の弾性、柔軟性を第
２表に示した。

（本頁以下余白） 第　　　１　　　表 （本頁以下余白）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塩素含有量が５〜５０重量％である塩素化ポリエチレン
   系樹脂２０〜８０重量％および密度が０．９１０〜０．
   ９５０ｇ／ｃｃであるポリエチレン系樹脂８０〜２０重
   量％とのブレンドポリマからなる改良された弾性を有す
   る架橋ポリエチレン系樹脂発泡体。