JPS6218284A - 孔版印刷方法および装置 - Google Patents

孔版印刷方法および装置

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JPS6218284A
JPS6218284A JP15769085A JP15769085A JPS6218284A JP S6218284 A JPS6218284 A JP S6218284A JP 15769085 A JP15769085 A JP 15769085A JP 15769085 A JP15769085 A JP 15769085A JP S6218284 A JPS6218284 A JP S6218284A
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康夫 山本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は孔版印刷方法および装置に関し、特にスクリー
ン印刷の版、孔版原紙などの孔版を利用した印刷方法お
よび装置に関する。
(従来の技術および問題点) 孔版印刷機(特に輪転印刷機)では、新しい孔版原紙を
該印刷機の版胴に取付け、印刷を行なう場合、インキが
孔版原紙(画像部)全体に行き渡り、画像全部が均一に
印刷されるまでに何枚かの不完全な印刷物、すなわち、
画像の1部が印刷されていない印刷物が排出される。こ
のような不完全印刷物は俗に「やれ紙」と称され、特に
1夜以上、孔版印刷機を放置した後の最初の印刷ではこ
の「やれ紙」の枚数が多くなり、問題となっている。
また、枠にスクリーンの版を貼って孔版とするスクリー
ン印刷においても、硬いインキを使用したり、しばらく
放置し、インキが半乾燥した状態になったスクリーン版
を使用する場合にはやはり前述した「やれ紙」が発生す
る。
本発明品目的は、印刷開始時の上述の「やれ紙」の発生
を最低限に抑え、印刷当初から完全な印刷物が得られる
孔版印刷方法およびその装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の方法は、所定の画像穿孔部を有する孔版を支持
部材上に固定し、該支持部材を通して画像穿孔部にイン
キを供給し、該支持部材上の孔版にプレス部材により印
刷用紙を当接させて印刷を行なう孔版印刷方法において
、“印刷を開始する前に、該プレス部材に前記インキの
表面張力より小さい表面張力を有する液体層を形成して
おき、前記孔版の穿孔部にインキが行き渡った時点で前
記孔版とプレス部材の間に印刷用紙を供給して印刷を開
始することを特徴どする。
また本発明の装置は、所定の画像穿孔部を有する孔版を
支持部材上に固定し、該支持部材を通して画像穿孔部に
インキを供給し、該支持部材上の孔版にプレス部材によ
り印刷用紙を当接させて印刷を行なう孔版印刷装置にお
いて、孔版表面と接触するプレス部材表面に、使用され
るインキの表面張力より小さい表面張力を有する液体層
を形成する液体塗布手段と、該孔版全面にインキが行き
渡ったことを検知するセンサーと、該センサーからの信
号により印刷用紙の供給を開始する印刷開始制御手段と
を有することを特徴とする。
以下、単胴式輪転孔版印刷機を例にとり、本発明の詳細
な説明する。
この孔版印刷機は、第1図に示すように、インキ30を
供給するためのドクターローラー8およびスキージ−ロ
ーラー7を内蔵するインキ透過性の版胴1と、該版胴1
に圧接されるプレスローラー10と、給紙台32に載置
された印刷用紙16を前記版胴1とプレスローラー10
の間に供給する給紙ローラー13.14.15と、排紙
台17とから基本的に構成される。
このような構成において、まず版胴1に製版された孔版
原紙5を巻き付ける。この時点ではインキ30は十分に
行き渡っておらず、印刷したとしても画像が十分に現れ
ない。次にインキの表面張力より小さい表面張力を有す
る液体(例えばシリコーンオイル)をプレスローラー(
圧胴)10に塗布する。塗布方法は特に限定されず、例
えば布に該液体を浸み込ませ、手作業で塗布しても、塗
布ローラーまたはブレード等により塗布してもよい。ま
た直接プレスローラーに塗布せずに、一旦孔版原紙5の
表面に塗布し、次いでプレスローラー10と接触させて
間接的に塗布してもよい。
次に給紙を行なわず、実質印刷動作を行なわせる。すな
わち、版胴1を回転させ、プレスローラー10を版胴1
に押しつける。この動作によりインキを印刷面全域に行
き渡らせ、孔版原紙5の穿孔された画像部よりインキを
孔版原紙表面まで現出させる。なお、このような操作を
行なわず、印刷動作を行なうと、版胴1の内部より孔版
原紙5の画像部の孔を通って出たインキはプレスローラ
ー10を汚染し、そしてこのプレスローラー10に付着
したインキが孔版原紙の非画像部に再転写してしまい、
印刷を行なった場合、印刷用紙の裏および表が汚染され
、やはり「やれ紙」が発生する。
本発明では、プレスローラー10にインキより表面張力
の小さい液体を塗布しておくことにより、プレスローラ
ー10を版胴1に押しつけたときに、孔版原紙5の表面
に出てくるインキを孔版原紙画像部の孔から出る直前の
ところで待機させ、プレスローラー10への転写、およ
び孔版原紙表面への再転写を防止することができる。
次に給紙ローラ13.14.15を駆動させて給紙を行
ない、印刷を実行すると、インキはスムーズに紙に転移
し、最初から完全な印刷物を得ることができる。
このプレスローラー10が汚れない機構、すなわちプレ
スローラー10にインキが転移しないメカニズムは次の
ように考えられる。
2種の異なる表面張力を持つ物質が接触している場合表
面張力の大きな物質の方がその表面積を小さくするよう
に働く。本発明では、第2図(A)、(B)の拡大図に
示すように、インキ30よりも表面張力の小さい液体層
34がプレスローラー10の表面に形成され、次にプレ
スローラー10が版胴1に押しつけられることにより、
インキ30は孔版原紙5の画像部の孔を通って孔版原紙
表面まで出てきて、インキ30とプレスローラー10が
接触することになる。この時、プレスローラー10表面
にはインキ30より表面張力の小さい液体層34が形成
されているため、インキ30は図に示すように表面積を
小さくしようと働き、孔版原紙画像部の孔から出て広が
ろうとしない。
またインキ30とプレスローラー10の表面が接触した
後の分離時には、第2図(B)に示すようにインキ30
より表面張力の小さい液体層34を介して分離するため
、プレスローラーIOの表面にインキ30は付着しない
本発明において、インキの表面張力より小さい表面張力
を有する液体としては、例えばインキがW10型エマル
ジョンの場合は液状のシリコーンオイル、フッ素系界面
活性剤等があげられる。これらの液体は、インキとの分
離性がよい方が好ましく、従ってインキより粘度が低い
方が好ましい。
インキの表面張力より小さい表面張力を有する液体を選
択するには、例えばインキ平面にその液体を滴下させた
ときに、インキ平面ではじかれて丸くなるかどうかで判
定することができる。
本発明においては、給紙操作を行ない、印刷を開始する
前に版胴に装着された孔版原紙の穿孔部分にインキが行
き渡る必要があるが、このような操作を自動的に行なう
検出および制御手段を備えた孔版印刷装置を第3図およ
び第4図に示す。
第3図の装置は、インキ30を供給するためのドクター
ローラー8およびスキージ−ローラー7を内蔵するイン
キ透過性の版胴1と、該版胴lに圧接されるプレスロー
ラー10と、給紙台32に載置された印刷用紙16を前
記版胴1とプレスローラー10の間に供給する給紙ロー
ラー13.14.15と、前記プレスローラー10にイ
ンキよりも表面張力の小さい液体を塗布するための塗布
ローラー12と、該塗布ローラー12をプレスローラー
12から離して配置しておくためのばね19と、塗布ロ
ーラー12を枢支するレバー21と、該レバー21を図
示されない固定部材に枢支する枢軸20と、該レバー2
1の一端に接続され、前記塗布ローラー12をばね19
の力に抗してプレスローラー10に当接するためのソレ
ノイド18と、版胴1の印刷原紙に対向する位置に設け
られたセンサー、すなわち、発光素子22およびその反
射光を受ける位置に設けられた受光素子23と、該受光
素子23により受光された光量が所定値以下となった時
にこれを検出して前記印刷用紙16の供給ローラー13
.14および15を駆動するための印刷開始制御装置(
図示省略)とを有している。レバー21に接続されたソ
レノイド18は電流の供給により作動し、塗布ローラー
12をプレスローラー10に押しつける。ソレノイド1
8への電流の供給が停止されると、レバー21の他端に
接続されたばね19により塗布ローラー12はプレスロ
ーラーから離れるようになっている。
なお、図中、2は金属製の支持円筒体、3.4は金属ス
クリーン、6は版取付座、9は間隙である。
上記装置において、まず運転操作は、製版された孔版原
紙5のヘッド部を版取付座6に固定し、版胴1を回転さ
せ、孔版原紙5を版胴1上に巻き付ける。次にプレスロ
ーラー10が版胴1に押しあて、これと同時にシリコー
ンオイルを含浸させた塗布ローラー12をプレスローラ
ー10に押しあて、プレスローラー10表面にシリコー
ンオイルを塗布する。プレスローラー10を版胴1に押
しあてたまま、版胴1を回転し、インキを孔版原紙5の
全域に行き渡らせる。発光素子22および受光素子23
によりインキが十分行き渡ったことを検出し、この検出
信号によりプレスローラー10を版胴1から離し、それ
と共に塗布ローラー12もプレスローラー10から離す
。給紙ローラー13.14.15を駆動させ、再びプレ
スローラ−10を版胴1に押し当て、これらの間に印刷
用紙16の供給を行ない、印刷を行なう。印刷は、プレ
スローラー10が孔版原紙5をプレスし、インキが孔版
原紙画像部の孔を通過し印刷用紙16に転写されること
により行われる。印刷された印刷用紙は排紙台17に収
納される。
上記実施例においてプレスローラー10にシリコーンオ
イルを塗布する手段としては、上記以外に刷毛等により
塗布するなど、一般に行われている手段を用いることが
できる。またプレスローラ−10自体にシリコーンオイ
ルを含浸させておいてもよい。
孔版原紙にインキが十分行き渡ったことを検出する手段
としては、発光素子22と受光素子23を組合せたセン
サー以外に、予めインキが十分行き渡る時間または版胴
の回転数を求めておき、これにより印刷を開始するよう
にしてもよい。
次に第4図は、本発明装置の他の実施例を示すもので、
第3図の装置と異なる点は、塗布ローラー12をプレス
ローラー10に押し当てる代わりに、別の塗布ローラー
24を版胴1上の孔版原紙5に押し当てて孔版原紙5表
面にシリコーンオイルを塗布し、間接的にプレスローラ
ー表面に塗布するようにしたことである。すなわち孔版
原紙1とプレスローラー10は接触しているので、結局
プレスローラー10の表面にシリコーンオイルが塗布さ
れることになる。なお、(財)中25はソレノイド、2
6はばね、27は枢軸、28はレバーを示す。
以下、本発明の実施例を示す。
(実施例1) 単胴式輪転孔版印刷機(登録商標 リソグラフAP  
7200 (理想科学工業(株)製)のプレスローラー
表面にポリエステル(PET)フィルムを巻き付けて非
吸液性とした後、該フィルム表面にシリコーンオイル(
東しシリコーン社製、SH−200)を布により塗布し
た。製版した孔版原紙を版胴に取付け、給紙を行わずに
プレスローラーを版胴に押しつけて版胴を回転させ、孔
版原紙全域にインキが行き渡るようにした。その後、給
紙を行ない、印刷を行ったところ、1枚口から完全な(
画像が欠けることのない)印刷物が得られた。また印刷
用紙の裏側(プレスローラー側)の汚れも全く見られな
かった。
(実施例2) 実施例1において、シリコーンオイルの代わりにフッ素
系界面活性剤(住友スリーエム(株)!1、FC−17
0C)を用い、これを孔版印刷原紙表面に布により塗布
する以外は実施例1と同様に操作した。プレスローラー
を版胴に押しつけ、版胴を回転させた時点で、孔版原紙
表面に塗布されていたフッ素系界面活性剤の何割かはプ
レスローラー表面に転移していることが認められた。次
に給紙を行い、印刷を行ったところ、1枚口から完全な
印刷物が得られた。また印刷用紙の裏側の汚れも全(見
られなかった。
(比較例]) 実施例2において、フッ素系界面活性剤の代わりに使用
しているインキより表面張力の大きなグリセリンを用い
たところ、1枚口からほぼ完全な印刷物が得られたが、
印刷用紙の裏側がプレスローラーに転移したインキによ
り汚れていることが認められ、この汚れがなくなるまで
、4.5枚印刷しなくてはならなかった。
(比較例2) 実施例2において、フッ素系界面活性剤の代わりにシリ
コーン樹脂(固体)を溶剤に溶解させたものを孔版原紙
表面に布にて塗布し、ドライヤーにて溶剤を蒸発させた
。これを用いて印刷を行ったところ、1枚口から印刷は
可能であったが、印刷用紙の裏側がプレスローラーに転
移したインキにより汚染し、比較例1と同様に「やれ紙
」が4〜5枚生じることがわかった。
(実施例3) 第4図に示す孔版印刷装置において、1夜放置後新たな
孔版原紙を版胴に巻き付け、その上に塗布ローラーにて
シリコーンオイルを塗布し、さらにプレスローラーを押
しつけて、版胴を30回回転転せ、その後印刷を行った
ところ、1枚口から完全な印刷物が得られた。また印刷
用紙の裏側のインキの汚れは全く見られなかった。
(比較例3) 第4図の孔版印刷装置において、1皮放置後、新たな孔
版原紙を版胴に巻き付け、シリコーンオイルを塗布せず
、プレスローラーを押しつけて、版胴を30回回転転せ
、印刷を行ったところ、1枚目から画像は印刷されたが
、印刷用紙の裏側はインキで汚れ、表側にもインキの汚
れが認められ、これらが消滅するまでに「やれ紙」が5
枚以上発生した。
(比較例4) 従来の孔版印刷機(リソグラフAP7200理想科学工
業(株)製)を用い、1夜放置後新たな孔版原紙を版胴
に着版し、印刷を行ったところ、「やれ紙−1は約20
枚発生した。
以上の実施例はR温式輪転孔版印刷機を用いた場合であ
るが、本発明は孔版原紙の代りにスクリーンの版を用い
るスクリーン印刷にも同様に適用することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、印刷開始時に孔版の支持部材上に当接
するプレス部材の上に使用するインキの表面張力により
小さい表面張力を有する液体層を形成することにより、
印刷開始時に該孔版の穿孔部からインキが出ることを防
止し、これにより印刷開始時の「やれ紙」の発生をなく
すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を説明するための孔版印刷
装置の説明図、第2図(A)および(B)は、それぞれ
本発明の一実施例を説明するためのプレスローラー近傍
の拡大図、第3図および第4図は、本発明の孔版印刷装
置の実施例を示す説明図である。 1・・・版胴、2・・・金属製の支持円筒体、3.4・
・・金属スクリーン、5・・・孔版原紙、6・・・版取
付座、7・・・スキージ−ローラー、8・・・ドクター
ローラー、9・・・すき間、lO・・・プレスローラー
、12.24・・・塗布ローラー、13.14.15・
・・給紙ローラー、16・・・印刷用紙、17・・・排
紙台、18.25・・・ソレノイド、19.26・・・
ばね、20.27・・・枢軸、21.28・・・レバー
、22・・・発光素子、23・・・受光素子、32・・
・給紙台、30・・・インキ、34・・・液体rgI(
シリコーンオイル)。 代理人 弁理士 川 北 武 長 1−一一一版詞 8−一一トクターローラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の画像穿孔部を有する孔版を支持部材上に固
    定し、該支持部材を通して画像穿孔部にインキを供給し
    、該支持部材上の孔版にプレス部材により印刷用紙を当
    接させて印刷を行なう孔版印刷方法において、印刷を開
    始する前に、該プレス部材に前記インキの表面張力より
    小さい表面張力を有する液体層を形成しておき、前記孔
    版の穿孔部にインキが行き渡った時点で前記孔版とプレ
    ス部材の間に印刷用紙を供給して印刷を開始することを
    特徴とする孔版印刷方法。
  2. (2)所定の画像穿孔部を有する孔版を支持部材上に固
    定し、該支持部材を通して画像穿孔部にインキを供給し
    、該支持部材上の孔版にプレス部材により印刷用紙を当
    接させて印刷を行なう孔版印刷装置において、孔版表面
    と接触するプレス部材表面に、使用されるインキの表面
    張力より小さい表面張力を有する液体層を形成する液体
    塗布手段と、該孔版全面にインキが行き渡ったことを検
    知するセンサーと、該センサーからの信号により印刷用
    紙の供給を開始する印刷開始制御手段とを有することを
    特徴とする孔版印刷装置。
JP15769085A 1985-07-17 1985-07-17 孔版印刷方法および装置 Granted JPS6218284A (ja)

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