JP3030737B2 - 多色孔版印刷方法及びその装置 - Google Patents

多色孔版印刷方法及びその装置

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JP3030737B2 JP4050625A JP5062592A JP3030737B2 JP 3030737 B2 JP3030737 B2 JP 3030737B2 JP 4050625 A JP4050625 A JP 4050625A JP 5062592 A JP5062592 A JP 5062592A JP 3030737 B2 JP3030737 B2 JP 3030737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷方式による同
時多色印刷のための印刷方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1回の給紙に対して複数色を印刷
する方法として、図4に示すような孔版輪転印刷機の印
刷部構成を各色ごとにタンデム配列にする方法や、特公
平2−245373号公報に記載されたように、版胴を中心軸
線の周囲で複数のインキ収納室に区分し、他の回転体に
巻きつけた印刷用紙をインキの数と同じだけのインキが
収納された版胴に圧接させながら回転させて印刷する方
法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、2色目以降の版胴に巻きつけた孔版原紙の非
画像部に、前の版胴で印刷された印刷用紙上のインキが
印刷用紙から転写され、給紙にズレ等を生じると2色目
以降の印刷において、前に印刷された印刷用紙から転写
された像が再び印刷用紙に転写されたとき、前に印刷さ
れた像に重らないために、印刷画像が多重像として刷り
込まれ実用性を欠く危険性があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
に、版胴に巻きつけた孔版原紙の非画像部に、前の版胴
で印刷されたインキが印刷用紙から転写されるのを防止
し、給紙にズレを生じても多重像のない鮮明な画像が得
られる多色孔版印刷方法および装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、画像穿孔後、版胴に巻き付けセットされ
る前の孔版原紙表面に、あるいは、画像穿孔後、版胴に
巻きつけセットされた孔版原紙表面に印刷中の一定の周
期毎に印刷用インキに対して非親和性の液体を塗布する
構成としたものである。
【0006】
【作用】順次に多色印刷する際、孔版原紙の表面に、印
刷用各色インキに対して非親和性の液体を塗布すること
により、孔版原紙の表面がインキをはじく性質を帯びる
ようになるためインキが付着しにくくなる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を詳細に説
明する。
【0008】図1は、第1実施例の色多孔版印刷方法を
示す図である。1は孔版原紙であり、サーマルヘッド2
により画像穿孔が施される。画像穿孔後の孔版原紙1′
は、搬送ローラ3,4及びガイド板5を通り、塗布ロー
ラ6と搬送ローラ7により印刷部に送られる。8は液タ
ンクである。液タンク8には印刷用インキに対して非親
和性の液体9が入っており、この液体9は、塗布ローラ
6を通して画像穿孔後の孔版原紙1′に塗布される。孔
版印刷用のインキにはエマルジョン型が一般に使用され
る。また非親和性の液体9にはシリコーン型撥水剤,ク
ロミッククライド型撥水剤,アルミニウム錯化合物型撥
水剤,フッ素化合物型撥油撥水剤などがある。非親親和
性の液体9を塗布された孔版原紙1′は印刷部の構成要
素である版胴10に巻きつけられる。版胴10の内部には印
刷用インキを供給する装置が備えられ、版胴10外周に印
刷用インキが供給される。そして、液体9を塗布された
孔版原紙1′に対し印刷用紙11(図4参照)を圧接する
と、版胴10に含まれた印刷用インキが孔版原紙1′を透
過し、印刷用紙11に転写されることにより印刷が行なわ
れる。
【0009】図2は、第2実施例に係る多色孔版印刷方
法を示したものである。すなわち、孔版原紙1がサーマ
ルヘッド2により画像穿孔を施された後、孔版原紙1′
は、搬送ローラ3,4等によって送られ、版胴10に巻き
付けられる。そして、孔版原紙1′の画像部分は塗布ロ
ーラ6によって液体9が塗布され、以降第1実施例と同
様に印刷用紙11が印刷される。塗布ローラ6は液タンク
8より液体9が供給される。さらに液タンク8はポンプ
12を通して液タンク13より液体9を供給される構造にな
っている。ポンプ12には、図3で示すような印刷枚数カ
ウンター14及び中央制御装置(CPU)15からなる制御装
置が取り付けられている。この制御装置は、あらかじめ
設定した印刷枚数を中央制御装置(CPU)15が印刷カウ
ンター14より検知し、ポンプ12に信号を送ることにより
ポンプ12を動作させる。従って、ある設定枚数の印刷ご
とにポンプが動作するため周期的に液体9が孔版原紙
1′上に塗布されることになる。この時周期的に塗布を
行う際の塗布する位置は版胴10の円周上であればよい。
また、塗布の周期については、設定枚数を変えることで
自由に設定できるが、短い周期で塗布すればより効果的
である。
【0010】次に、第3実施例として、上述した印刷用
インキに対して非親和性の液体9を塗布する塗布装置を
備えた多色孔版印刷装置について図4を用いて説明す
る。
【0011】10は版胴であり、15はローラである。版胴
10の外周とローラ15の外周に各版胴10の色に対応する画
像穿孔を施した孔版原紙1′から成るスクリーン16を架
設することにより印刷部が構成される。この印刷部を2
組のタンデム配列にすることにより2色刷りを可能とす
る。17は塗布装置であり、この実施例では第2実施例と
同様に、液タンク8,ポンプ12,液タンク13及び塗布ロ
ーラ6等から構成される。この塗布装置17は各々のロー
ラ15の側方に設置され、液体9を塗布するときには塗布
ローラ6がローラ15に接するように可動式になってい
る。11は印刷用紙であり、給紙コロ18によって最初の印
刷部に送られる。送られた印刷用紙は、版胴10の外周に
架設され液体9を塗布されたスクリーン16に圧接され、
版胴10表面に含まれている印刷用インキがスクリーン16
を透過した印刷用紙11に転写されることにより印刷され
る。更に印刷用紙11は搬送用ベルト19によって送られ、
次の印刷部にて印刷された後排紙台20へと送られる。
【0012】第3実施例では、印刷部を2組のタンデム
配列として2色刷りを可能としたが、更に、多数の印刷
部をタンデム配列にすることにより多色刷りが可能とな
る。その場合、各印刷用インキ色に対応する版胴10に各
色毎のスクリーン16にそれぞれ液体9を塗布するよう構
成する。
【0013】次に第4実施例を図5を参照しながら説明
する。10は版胴であり、版胴10の中心軸線の周囲で3つ
のインキ収納室21,22,23に区分されている。このよう
に構成された版胴10の外周に孔版原紙1′が巻き付けら
れる。この孔版原紙1′に対し、印刷用紙11を外周に巻
きつけた回転体24が圧接され回転体24が1回転する毎に
1色ずつインキが転写され、3回転させることにより3
色の印刷が行われる。印刷された用紙は排紙台20に送ら
れる。17は塗布装置である。塗布装置17は、第3実施例
の塗布装置17の塗布ローラ6の代替として、液体タンク
8からの液体9を霧状にして孔版原紙1′に吹きつける
霧吹き25を備えたものである。このように構成されてい
る塗布装置17が版胴10の側方に設置されている。
【0014】次に、多重像の発生具合を調べるために、
下記の(イ)〜(ハ)に記載した内容の実験を行った。その
結果表1にまとめてみた。
【0015】(イ)2組の印刷部がタンデム配列である
同時2色刷りの孔版印刷機を使用し、孔版原紙1′に印
刷開始前に1回液体9を塗布してから印刷を行った。な
お、塗布する液体は、大日本インキ化学社製ディックガ
ードF−50を使用し、塗布量は1g/m2とする。
【0016】(ロ)2組の印刷部がタンデム配列である
同時2色刷りの孔版印刷機を使用し、孔版原紙1′に対
し、液体9を塗布する部分が霧吹き25である塗布装置17
を設置し、試し刷り後に1回液体9を塗布した後は、印
刷枚数100枚に1回の周期で孔版原紙1′に液体9を塗
布するように制御装置を設定し、印刷を行った。なお、
塗布する液体および塗布量ともに実験(イ)と同じであ
る。
【0017】(ハ)2組の印刷部がタンデム配列である
同時2色刷りの孔版印刷機を使用し、液体9を孔版原紙
1′に塗布せずに印刷を行った。
【0018】
【表1】
【0019】表1で示すように、液体9を孔版原紙1′
に塗布した場合((イ),(ロ))と塗布しなかった場合(ハ)
を比較すると、液体9を孔版原紙1′に塗布してから印
刷するほうが、多重像が発生しにくいことが分かる。更
に、液体9を周期的に塗布することによりさらに効果が
上がる。
【0020】以上、述べたように本実施例においては、
孔版原紙1′に液体9を塗布することにより、多重像の
発生を防ぐことが可能である。また、塗布装置17におい
て実際に孔版原紙1′に塗布する装置として、本実施例
では、塗布ローラ6及び霧吹き25を使用したが、それら
に限定するものではない。その他として、1色目の孔版
原紙1′には、普通何も印刷されていない例えば白紙の
印刷用紙11が送り込まれるので、1色目の孔版原紙1′
は印刷用紙11から再転写されることはあり得ない。従っ
て1色目の孔版原紙1′には、液体9を必ずしも塗布す
る必要はなく必要に応じて塗布するようにすれば良い。
また、液体9を塗布する量は特に限定はしないが、乾燥
後の塗布量が0.005g/m2以下ではあまり効果が得られ
ず、5g/m2以上では液体9が印刷用紙に転写してしま
い印刷物を汚す事があるので、0.005g/m2〜5g/m2
間の量にするのが望ましい。
【0021】
【発明の効果】同時多色印刷時において、孔版原紙表面
に印刷用インキに対して非親和性の液体を塗布したのち
印刷を行なうことにより、前の版胴で印刷された印刷用
紙上のインキが孔版原紙の非画像部へ再転写されること
が少なくなり、多重像の無い良好な画像が得られる。ま
た、印刷時において一定の周期ごとにインキに対して非
親和性の液体を塗布することにより、更にインキの再転
写が防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る多色孔版印刷方法を
示す図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る多色孔版印刷方法を
示す図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る制御装置の構成図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例に係る多色孔版印刷装置の
構成図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る多色孔版印刷装置の
構成図である。
【符号の説明】
1…孔版原紙、 1′…画像穿孔後の孔版原紙、 6…
塗布ローラ、 8…液タンク、 9…液体、 10…版
胴、 11…印刷用紙、 12…ポンプ、 13…液タンク、
14…印刷枚数カウンター、 15…中央制御装置(CP
U)、 17…塗布装置、 25…霧吹き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名取 裕二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 実開 平2−36465(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41L 13/04 B41L 13/14 B41L 13/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像穿孔を施した複数枚の若しくは複数
    に区分された各色毎の孔版原紙をそれぞれ複数の若しく
    は複数に区分された版胴に巻き付けセットし、セットさ
    れた各孔版原紙に印刷用紙を圧接することにより、前記
    各版胴表面から前記孔版原紙を透過した各色印刷用イン
    キで順次印刷する多色孔版印刷方法において、画像穿孔
    後、前記版胴にセットされる前の前記孔版原紙表面に、
    印刷用インキに対して非親和性の液体を塗布することを
    特徴とする多色孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】 画像穿孔を施した複数枚の若しくは複数
    に区分された各色毎の孔版原紙をそれぞれ複数の若しく
    は複数に区分された版胴に巻き付けセットし、セットさ
    れた各孔版原紙に印刷用紙を圧接することにより、前記
    各版胴表面から前記孔版原紙を透過した各色印刷用イン
    キで順次印刷する多色孔版印刷方法において、画像穿孔
    後、前記版胴にセットされた前記孔版原紙表面に、印刷
    中の一定の周期毎に印刷用インキに対して非親和性の液
    体を塗布することを特徴とする多色孔版印刷方法。
  3. 【請求項3】 画像穿孔を施した複数枚の若しくは複数
    に区分された各色毎の孔版原紙をそれぞれ複数の若しく
    は複数に区分された版胴に巻き付けセットし、セットさ
    れた各孔版原紙に印刷用紙を圧接することにより、前記
    各版胴表面から前記孔版原紙を透過した各色印刷用イン
    キで順次印刷する多色孔版印刷装置において、画像穿孔
    後、前記版胴にセットされる前の前記孔版原紙表面に、
    印刷用インキに対して非親和性の液体を塗布することを
    特徴とする多色孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 画像穿孔を施した複数枚の若しくは複数
    に区分された各色毎の孔版原紙をそれぞれ複数の若しく
    は複数に区分された版胴に巻き付けセットし、セットさ
    れた各孔版原紙に印刷用紙を圧接することにより、前記
    各版胴表面から前記孔版原紙を透過した各色印刷用イン
    キで順次印刷する多色孔版印刷装置において、画像穿孔
    後、前記版胴にセットされた前記孔版原紙表面に、印刷
    中の一定の周期毎に印刷用インキに対して非親和性の液
    体を塗布する装置を配置したことを特徴とする多色孔版
    印刷装置。
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