JPS6218196Y2 - - Google Patents
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- JPS6218196Y2 JPS6218196Y2 JP1981148043U JP14804381U JPS6218196Y2 JP S6218196 Y2 JPS6218196 Y2 JP S6218196Y2 JP 1981148043 U JP1981148043 U JP 1981148043U JP 14804381 U JP14804381 U JP 14804381U JP S6218196 Y2 JPS6218196 Y2 JP S6218196Y2
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Landscapes
- Threshing Machine Elements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、扱室下方より扱室後方の排塵選別室
に亘る選別風路に揺動選別体を設けた脱穀機にお
ける選別装置に関するものである。
に亘る選別風路に揺動選別体を設けた脱穀機にお
ける選別装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点]
従来、扱室の下方より扱室の後方に設けた排塵
選別室に亘る選別風路に揺動選別体を設けた脱穀
機においては、扱室下方の受網より漏下した穀粒
とは別に扱室後部に設けた送塵口より排出される
送塵物を揺動選別体に設けたストローラツク等よ
りなる漏下選別移送体(以下「移送体」という)
で受承して、これを選別しながら後方へ移送し、
単粒、穂切等は下方の二番受樋上に漏下させ、長
藁等の屑は移送体後端に設けた排塵あるいは吸引
フアンから直接機外に排出するように構成されて
いる。ところが、送塵物が特に塊状となり易い濡
材等においては揺動運動だけでは、移送中にこれ
を充分分散することができず、屑に混じつて穀粒
が機外に排出されてしまい、また、分離を良くせ
んがために選別風を強めれば移送体始端部におい
ても強い選別風が作用し、漏下すべき穀粒も強風
によつて機外に飛散してしまい、何れにしろ、三
番飛散の増大をきたす欠点があつた。
選別室に亘る選別風路に揺動選別体を設けた脱穀
機においては、扱室下方の受網より漏下した穀粒
とは別に扱室後部に設けた送塵口より排出される
送塵物を揺動選別体に設けたストローラツク等よ
りなる漏下選別移送体(以下「移送体」という)
で受承して、これを選別しながら後方へ移送し、
単粒、穂切等は下方の二番受樋上に漏下させ、長
藁等の屑は移送体後端に設けた排塵あるいは吸引
フアンから直接機外に排出するように構成されて
いる。ところが、送塵物が特に塊状となり易い濡
材等においては揺動運動だけでは、移送中にこれ
を充分分散することができず、屑に混じつて穀粒
が機外に排出されてしまい、また、分離を良くせ
んがために選別風を強めれば移送体始端部におい
ても強い選別風が作用し、漏下すべき穀粒も強風
によつて機外に飛散してしまい、何れにしろ、三
番飛散の増大をきたす欠点があつた。
そこで送塵口から排出された送塵物を、段差を
設けて前後に二分割した専用の移送体によつて選
別処理して分散するようにしたものもあるが、こ
のものは、段差部を吹抜ける選別風が弱く充分な
風選作用が確保できないという欠点があり、そこ
で風向板のようなものを設けて段差部を吹抜ける
選別風を強くすることが提案されるが、この様に
すると、麦稈のように切藁が発生しやすいものの
場合には、切藁が段差部を落下中に選別風に当つ
て立姿勢となつて後方移送体に刺さつてしまうな
どの別異の欠点が生じる。
設けて前後に二分割した専用の移送体によつて選
別処理して分散するようにしたものもあるが、こ
のものは、段差部を吹抜ける選別風が弱く充分な
風選作用が確保できないという欠点があり、そこ
で風向板のようなものを設けて段差部を吹抜ける
選別風を強くすることが提案されるが、この様に
すると、麦稈のように切藁が発生しやすいものの
場合には、切藁が段差部を落下中に選別風に当つ
て立姿勢となつて後方移送体に刺さつてしまうな
どの別異の欠点が生じる。
[問題を解決するための手段]
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点
を一掃することができる脱穀機における選別装置
を提供することを目的として創案されたものであ
つて、扱室下方より扱室後方の排塵選別室に亘る
選別風路に揺動選別体を設けた脱穀機において、
前記揺動選別体の、扱室後部に設けた送塵口の下
方に臨む部位に、送塵口から排出される送塵物を
受承して後方に送出す漏下選別移送体を前後に二
分割して設け、前方漏下選別移送体の下方に適宜
の段差を有して後方漏下選別移送体の始端部を臨
ませると共に、後方漏下選別移送体の始端部に、
前記選別風路上手側に向け下向傾斜して選別風を
前記段差部に指向させる作用姿勢と、前方漏下選
別移送体の終端部側に向け上向傾斜して段差部を
閉塞段差部を閉塞し、前後の漏下選別移送体を一
連状に連続する閉塞姿勢とに変姿固定自在な風向
板を設けたことを特徴とするものである。
を一掃することができる脱穀機における選別装置
を提供することを目的として創案されたものであ
つて、扱室下方より扱室後方の排塵選別室に亘る
選別風路に揺動選別体を設けた脱穀機において、
前記揺動選別体の、扱室後部に設けた送塵口の下
方に臨む部位に、送塵口から排出される送塵物を
受承して後方に送出す漏下選別移送体を前後に二
分割して設け、前方漏下選別移送体の下方に適宜
の段差を有して後方漏下選別移送体の始端部を臨
ませると共に、後方漏下選別移送体の始端部に、
前記選別風路上手側に向け下向傾斜して選別風を
前記段差部に指向させる作用姿勢と、前方漏下選
別移送体の終端部側に向け上向傾斜して段差部を
閉塞段差部を閉塞し、前後の漏下選別移送体を一
連状に連続する閉塞姿勢とに変姿固定自在な風向
板を設けたことを特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、排塵口か
ら排出される穂切や大きい藁屑等を、段差を存し
て前後に分割した専用の漏下選別移送体を用いて
選別するようにしたものでありながら、段差部を
吹抜ける選別風を強くして優れた風選作用を得る
ことができる一方で、麦稈の様に切藁が発生しや
すいものの場合には段差部を閉塞して切藁が刺さ
つてしまうような不具合の発生を未然に防止でき
る様にしたものである。
ら排出される穂切や大きい藁屑等を、段差を存し
て前後に分割した専用の漏下選別移送体を用いて
選別するようにしたものでありながら、段差部を
吹抜ける選別風を強くして優れた風選作用を得る
ことができる一方で、麦稈の様に切藁が発生しや
すいものの場合には段差部を閉塞して切藁が刺さ
つてしまうような不具合の発生を未然に防止でき
る様にしたものである。
[実施例]
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は脱穀機の扱胴であつ
て、受網2を有する扱室3に軸架されている。4
は送塵胴であつて、外周に移送螺旋4aを有し、
終端部には跳ね出し羽根4bが設けられており、
扱室3側方に連接された処理室5に軸架されてい
る。該処理室5の始端部は、選別3に連通し、終
端部は機体後部の排塵選別室6に開口していて、
扱室3内に発生した送塵物は移送螺旋4aにより
後方に移送され、跳ね出し羽根4bによつて処理
室5の開口、即ち送塵口5aより排出されるよう
になつている。また扱室3の入口側側方には、受
網2の下方から排塵選別室6に亘る部分を選別風
路7に形成する唐箕8が設けてあり、該選別風路
7には機体の前後方向に揺動する揺動選別体Aが
架設されている。
する。図面において、1は脱穀機の扱胴であつ
て、受網2を有する扱室3に軸架されている。4
は送塵胴であつて、外周に移送螺旋4aを有し、
終端部には跳ね出し羽根4bが設けられており、
扱室3側方に連接された処理室5に軸架されてい
る。該処理室5の始端部は、選別3に連通し、終
端部は機体後部の排塵選別室6に開口していて、
扱室3内に発生した送塵物は移送螺旋4aにより
後方に移送され、跳ね出し羽根4bによつて処理
室5の開口、即ち送塵口5aより排出されるよう
になつている。また扱室3の入口側側方には、受
網2の下方から排塵選別室6に亘る部分を選別風
路7に形成する唐箕8が設けてあり、該選別風路
7には機体の前後方向に揺動する揺動選別体Aが
架設されている。
次に、前記揺動選別体Aを詳説すれば、9は受
網2の下方に臨む移送選別板、10は移送選別板
9の終端部より一番受樋11上に向けて延設した
選別網、12は選別網10の下方に設けた一番戻
し板である。また、13及び14は始端部を前記
送塵口5aの下方に臨ませて連接した上段の移送
体で、前後二体に分割され、ストローラツクによ
つて構成されており、それぞれが後方に向けて上
向き傾斜させて設けられている。さらに、後方移
送体14の始端部は前方移送体13の先端部の下
方に位置し、両移送体13,14に適宜の空間を
有して段差Bが設けられており、しかも後方移送
体14の傾斜角が前方移送体13の傾斜角よりも
大きく設定されている。そして前記送塵口5aよ
り排出された送塵物を前方移送体13で受け、そ
の終端部で段差Bを落下するようにして後方移送
体14に引き継がれるように構成されている。2
1は後方移送体14の始端部に回動自在に枢支し
た風向板であつて、該風向板21は、選別風路上
手側に向けて下向傾斜し、唐箕8からの選別風を
段差部Bに向けて指向する作用姿勢(第1図実線
姿勢)と、前方移送体13の終端部側に向けて上
向傾斜し、段差部Bを閉塞する閉塞姿勢(第1図
仮想線姿勢)とに変姿自在に構成されている。2
2は風向板21の枢支軸端部に設けた固定腕であ
つて、先端部にボルト23が設けてあり、また揺
動選別体Aのフレームにはナツト24,25が設
けられている。そして風向板21は、一方のナツ
ト24にボルト23を螺着することによつて、前
記作用姿勢に固定でき、他方のナツト25にボル
ト23を螺着することによつて、閉塞姿勢に固定
できるようになつている。
網2の下方に臨む移送選別板、10は移送選別板
9の終端部より一番受樋11上に向けて延設した
選別網、12は選別網10の下方に設けた一番戻
し板である。また、13及び14は始端部を前記
送塵口5aの下方に臨ませて連接した上段の移送
体で、前後二体に分割され、ストローラツクによ
つて構成されており、それぞれが後方に向けて上
向き傾斜させて設けられている。さらに、後方移
送体14の始端部は前方移送体13の先端部の下
方に位置し、両移送体13,14に適宜の空間を
有して段差Bが設けられており、しかも後方移送
体14の傾斜角が前方移送体13の傾斜角よりも
大きく設定されている。そして前記送塵口5aよ
り排出された送塵物を前方移送体13で受け、そ
の終端部で段差Bを落下するようにして後方移送
体14に引き継がれるように構成されている。2
1は後方移送体14の始端部に回動自在に枢支し
た風向板であつて、該風向板21は、選別風路上
手側に向けて下向傾斜し、唐箕8からの選別風を
段差部Bに向けて指向する作用姿勢(第1図実線
姿勢)と、前方移送体13の終端部側に向けて上
向傾斜し、段差部Bを閉塞する閉塞姿勢(第1図
仮想線姿勢)とに変姿自在に構成されている。2
2は風向板21の枢支軸端部に設けた固定腕であ
つて、先端部にボルト23が設けてあり、また揺
動選別体Aのフレームにはナツト24,25が設
けられている。そして風向板21は、一方のナツ
ト24にボルト23を螺着することによつて、前
記作用姿勢に固定でき、他方のナツト25にボル
ト23を螺着することによつて、閉塞姿勢に固定
できるようになつている。
15は後方移送体14の先端部下方に設けた上
部戻し板である。16は上記上段移送体13,1
4の下方に設けた下段移送体で、後方に向けて上
向き傾斜させてあり、ストローラツクで構成され
ている。17は二番戻し板で、下端部が二番受樋
18に臨むよう傾斜して設けられている。19は
排塵選別室6の下方に設けた吸引式の排塵フア
ン、20は機体後壁に開口した排塵口である。
部戻し板である。16は上記上段移送体13,1
4の下方に設けた下段移送体で、後方に向けて上
向き傾斜させてあり、ストローラツクで構成され
ている。17は二番戻し板で、下端部が二番受樋
18に臨むよう傾斜して設けられている。19は
排塵選別室6の下方に設けた吸引式の排塵フア
ン、20は機体後壁に開口した排塵口である。
叙述の如く構成された本考案の実施例におい
て、茎稈が稲稈である場合には風向板21を作用
姿勢に固定した状態で脱穀する。これにより扱胴
1によつて脱穀されて発生した穀粒および小さな
屑は、受網2から漏下して揺動選別体Aの下段側
の移送選別板9上に落下し、移送選別板9より選
別網10の終端部まで移送される間に比重選別さ
れて、穀粒は選別網10より漏下して一番受樋1
1に収集され、屑は選別風に吹き上げられて排塵
口20から機外に排出されることになる。一方、
扱室3内で発生し、受網2より落下しなかつた穂
切や大きい藁屑は、処理室5に移送され、送塵胴
4に設けた移送螺旋4aの作用により後方に移送
されて送塵口5aから排塵物となつて排出され、
上段の前方移送体13上に落下する。そして前方
移送体13に落下した排塵物は揺動運動により分
散されながら後方に移送され、前方移送体13の
後端部より段差部Bを落下し、後方移送体14に
引き継がれ、後方移送体14の後端部まで移送さ
れるが、その間に、分離選別された穂切や単粒は
漏下して下段移送体16上に落下し、小さな屑は
選別風により排塵口20より直接機外に排出され
る。この様な排塵物の選別経路において、段差部
Bを落下する際の、前方移送体13の終端部から
の落下時における投出作用と、風向板21に指向
されて強力に段差部Bを吹抜ける選別風が直接当
たることによる風選作用との相乗的な合成作用を
受けて、排塵物は、反転揉解され、充分分散され
た状態で後方移送体14上に落下することとな
り、これによつて処理物内の単粒および穂切類は
分離して後方移送体14より漏下して下方移送体
16上に落下し、また分散された残りの長藁等の
排塵物は後方移送体14によつてさらに漏下選別
されながら後方に移送され、排塵口20から直接
機外に放出されることとなる。しかもこの間にお
いて後方移送体14を吹抜ける選別風は前記風向
板21に遮蔽されて弱められているために排塵口
20近傍にあつても後方移送体14上の単粒や穂
切等が排塵口20より三番飛散として機外に飛散
されてしまうことを確実に防止でき、かつ処理物
は前方移送体13で選別された残りで量も少なく
なつているから弱い風でも充分な選別が行われ、
単粒、穂切等は後方移送体14より確実に漏下す
る。そして下段移送体16上に落下した穂切等の
処理物は、ここで再び揺動移送される間に漏下選
別されて二番物は二番受樋18に収集され、屑は
排塵フアン19に吸引されて機外に放出されるこ
とになる。
て、茎稈が稲稈である場合には風向板21を作用
姿勢に固定した状態で脱穀する。これにより扱胴
1によつて脱穀されて発生した穀粒および小さな
屑は、受網2から漏下して揺動選別体Aの下段側
の移送選別板9上に落下し、移送選別板9より選
別網10の終端部まで移送される間に比重選別さ
れて、穀粒は選別網10より漏下して一番受樋1
1に収集され、屑は選別風に吹き上げられて排塵
口20から機外に排出されることになる。一方、
扱室3内で発生し、受網2より落下しなかつた穂
切や大きい藁屑は、処理室5に移送され、送塵胴
4に設けた移送螺旋4aの作用により後方に移送
されて送塵口5aから排塵物となつて排出され、
上段の前方移送体13上に落下する。そして前方
移送体13に落下した排塵物は揺動運動により分
散されながら後方に移送され、前方移送体13の
後端部より段差部Bを落下し、後方移送体14に
引き継がれ、後方移送体14の後端部まで移送さ
れるが、その間に、分離選別された穂切や単粒は
漏下して下段移送体16上に落下し、小さな屑は
選別風により排塵口20より直接機外に排出され
る。この様な排塵物の選別経路において、段差部
Bを落下する際の、前方移送体13の終端部から
の落下時における投出作用と、風向板21に指向
されて強力に段差部Bを吹抜ける選別風が直接当
たることによる風選作用との相乗的な合成作用を
受けて、排塵物は、反転揉解され、充分分散され
た状態で後方移送体14上に落下することとな
り、これによつて処理物内の単粒および穂切類は
分離して後方移送体14より漏下して下方移送体
16上に落下し、また分散された残りの長藁等の
排塵物は後方移送体14によつてさらに漏下選別
されながら後方に移送され、排塵口20から直接
機外に放出されることとなる。しかもこの間にお
いて後方移送体14を吹抜ける選別風は前記風向
板21に遮蔽されて弱められているために排塵口
20近傍にあつても後方移送体14上の単粒や穂
切等が排塵口20より三番飛散として機外に飛散
されてしまうことを確実に防止でき、かつ処理物
は前方移送体13で選別された残りで量も少なく
なつているから弱い風でも充分な選別が行われ、
単粒、穂切等は後方移送体14より確実に漏下す
る。そして下段移送体16上に落下した穂切等の
処理物は、ここで再び揺動移送される間に漏下選
別されて二番物は二番受樋18に収集され、屑は
排塵フアン19に吸引されて機外に放出されるこ
とになる。
一方、切藁の発生し易い麦稈の脱穀をする場
合、前述した風向板21を閉塞姿勢に変姿固定し
ておく。この様にすると、前方移送体13と後方
移送体14との間の段差部Bが、上向傾斜の風向
板21によつて閉塞されて、前方移送体13と後
方移送体14とは連続した一連状の長い移送体を
形成することとなる。従つて、排塵物は前方移送
体13から上向傾斜の風向板21を滑り落ちるよ
うにして後方移送体14にそのまま移送され、段
差部Bで落下中の切藁に選別風が当たり、切藁が
立姿勢となつて後方移送体14に刺さつてしまう
という不具合を解消できて、麦稈の様なものにお
いても頗る優れた脱穀性能を発揮できることとな
る。しかもこの段差部Bの閉塞は、何ら別途の閉
塞部材を用いることなく、段差部Bを閉塞する場
合には最早選別風を段差部Bに向けて指向せしめ
る必要のない風向板21を、閉塞姿勢にするとい
うことでそのまま有効に利用して行うことができ
るので、部品の兼用化が計れて構造の簡略化に大
いに寄与できるものである。
合、前述した風向板21を閉塞姿勢に変姿固定し
ておく。この様にすると、前方移送体13と後方
移送体14との間の段差部Bが、上向傾斜の風向
板21によつて閉塞されて、前方移送体13と後
方移送体14とは連続した一連状の長い移送体を
形成することとなる。従つて、排塵物は前方移送
体13から上向傾斜の風向板21を滑り落ちるよ
うにして後方移送体14にそのまま移送され、段
差部Bで落下中の切藁に選別風が当たり、切藁が
立姿勢となつて後方移送体14に刺さつてしまう
という不具合を解消できて、麦稈の様なものにお
いても頗る優れた脱穀性能を発揮できることとな
る。しかもこの段差部Bの閉塞は、何ら別途の閉
塞部材を用いることなく、段差部Bを閉塞する場
合には最早選別風を段差部Bに向けて指向せしめ
る必要のない風向板21を、閉塞姿勢にするとい
うことでそのまま有効に利用して行うことができ
るので、部品の兼用化が計れて構造の簡略化に大
いに寄与できるものである。
[作用効果]
以上要するに、本考案は叙述の如く構成された
ものであるから、扱室後部の送塵口から排出され
る送塵物は、段差を存して前後に二分割された専
用の漏下選別移送体によつて選別処理を受けるよ
うにしたものでありながら、段差部を吹抜ける選
別風は、後方漏下選別移送体の始端部に設けた風
向板を下向傾斜となる作用姿勢に固定することで
大いに強められることとなる。このため送塵物が
前方漏下選別移送体から段差部を落下し、後方漏
下選別移送体に引き継がれる際に、落下時の投出
作用と強力な選別風との相乗作用によつて反転揉
解されて爾後の選別がし易くなるものであり、か
つ後方漏下選別移送体を吹抜ける選別風は風向板
の段差部指向によつて弱められて、三番飛散を大
いに減少できることになる。しかも切藁の発生し
易い麦稈の脱穀をするような場合には、風向板を
閉塞姿勢に変姿固定しておけば、段差部が閉塞さ
れ、この結果、段差部で分割された前後の漏下選
別移送体は連続した一連状の長いものとなり、従
つて、排塵物は前方漏下選別移送体から風向板を
経てそのまま後方漏下選別移送体に受け継がれる
こととなり、段差部で落下中の切藁に選別風が当
たり、切藁が立姿勢となつて後方漏下選別移送体
に刺さつてしまうという不具合を解消できて、麦
稈の様なものにおいても頗る優れた脱穀性能を発
揮できることとなる。しかもこの段差部の閉塞
は、別途専用の閉塞部材を用いることなく、段差
部を閉塞する場合には選別風を段差部に向けて指
向せしめる必要のない風向板を、閉塞姿勢にする
ということでそのまま有効に利用して行うことが
できるので、部品の兼用化が計れて構造の簡略化
に大いに寄与できるものである。
ものであるから、扱室後部の送塵口から排出され
る送塵物は、段差を存して前後に二分割された専
用の漏下選別移送体によつて選別処理を受けるよ
うにしたものでありながら、段差部を吹抜ける選
別風は、後方漏下選別移送体の始端部に設けた風
向板を下向傾斜となる作用姿勢に固定することで
大いに強められることとなる。このため送塵物が
前方漏下選別移送体から段差部を落下し、後方漏
下選別移送体に引き継がれる際に、落下時の投出
作用と強力な選別風との相乗作用によつて反転揉
解されて爾後の選別がし易くなるものであり、か
つ後方漏下選別移送体を吹抜ける選別風は風向板
の段差部指向によつて弱められて、三番飛散を大
いに減少できることになる。しかも切藁の発生し
易い麦稈の脱穀をするような場合には、風向板を
閉塞姿勢に変姿固定しておけば、段差部が閉塞さ
れ、この結果、段差部で分割された前後の漏下選
別移送体は連続した一連状の長いものとなり、従
つて、排塵物は前方漏下選別移送体から風向板を
経てそのまま後方漏下選別移送体に受け継がれる
こととなり、段差部で落下中の切藁に選別風が当
たり、切藁が立姿勢となつて後方漏下選別移送体
に刺さつてしまうという不具合を解消できて、麦
稈の様なものにおいても頗る優れた脱穀性能を発
揮できることとなる。しかもこの段差部の閉塞
は、別途専用の閉塞部材を用いることなく、段差
部を閉塞する場合には選別風を段差部に向けて指
向せしめる必要のない風向板を、閉塞姿勢にする
ということでそのまま有効に利用して行うことが
できるので、部品の兼用化が計れて構造の簡略化
に大いに寄与できるものである。
図面は、本考案に係る脱穀機における選別装置
の実施例を示したものであつて、第1図は脱穀機
の側面断面図、第2図は正面断面図、第3図は要
部斜視図である。 図中、4は送塵胴、5aは送塵口、13は前方
漏下選別移送体、14は後方漏下選別移送体、2
1は風向板、Bは段差部である。
の実施例を示したものであつて、第1図は脱穀機
の側面断面図、第2図は正面断面図、第3図は要
部斜視図である。 図中、4は送塵胴、5aは送塵口、13は前方
漏下選別移送体、14は後方漏下選別移送体、2
1は風向板、Bは段差部である。
Claims (1)
- 扱室下方より扱室後方の排塵選別室に亘る選別
風路に揺動選別体を設けた脱穀機において、前記
揺動選別体の、扱室後部に設けた送塵口の下方に
臨む部位に、送塵口から排出される送塵物を受承
して後方に送出す漏下選別移送体を前後に二分割
して設け、前方漏下選別移送体の下方に適宜の段
差を有して後方漏下選別移送体の始端部を臨ませ
ると共に、後方漏下選別移送体の始端部に、前記
選別風路上手側に向け下向傾斜して選別風を前記
段差部に指向させる作用姿勢と、前方漏下選別移
送体の終端部側に向け上向傾斜して段差部を閉塞
し、前後の漏下選別移送体を一連状に連続する閉
塞姿勢とに変姿固定自在な風向板を設けたことを
特徴とする脱穀機における選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14804381U JPS5853532U (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 脱穀機における選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14804381U JPS5853532U (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 脱穀機における選別装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5853532U JPS5853532U (ja) | 1983-04-12 |
JPS6218196Y2 true JPS6218196Y2 (ja) | 1987-05-11 |
Family
ID=29940868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14804381U Granted JPS5853532U (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 脱穀機における選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853532U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514105U (ja) * | 1978-07-12 | 1980-01-29 | ||
JPS55118314A (en) * | 1979-02-28 | 1980-09-11 | Iseki Agricult Mach | Straw rack of thresher |
-
1981
- 1981-10-05 JP JP14804381U patent/JPS5853532U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5514105U (ja) * | 1978-07-12 | 1980-01-29 | ||
JPS55118314A (en) * | 1979-02-28 | 1980-09-11 | Iseki Agricult Mach | Straw rack of thresher |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5853532U (ja) | 1983-04-12 |
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