JPS62177502A - 光干渉膜 - Google Patents

光干渉膜

Info

Publication number
JPS62177502A
JPS62177502A JP61018200A JP1820086A JPS62177502A JP S62177502 A JPS62177502 A JP S62177502A JP 61018200 A JP61018200 A JP 61018200A JP 1820086 A JP1820086 A JP 1820086A JP S62177502 A JPS62177502 A JP S62177502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
refractive index
film
oxide thin
composite oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61018200A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0756522B2 (ja
Inventor
Noriyoshi Saito
斉藤 徳良
Umio Maeda
前田 海夫
Eiji Nishida
西田 英治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP61018200A priority Critical patent/JPH0756522B2/ja
Publication of JPS62177502A publication Critical patent/JPS62177502A/ja
Publication of JPH0756522B2 publication Critical patent/JPH0756522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高屈折率複合酸化物薄膜に係り、さらに詳し
くは、TiO□−Gem、系複合酸化物薄膜、および耐
熱性基板上に、このTiO□−Gem2系複合酸化物薄
膜を高屈折率膜とし低屈折率酸化物薄膜と交互に複数層
形成した多層膜からなる光干渉膜に関する。
ガラス、金属、セラミックス等の耐熱性基板上に形成し
たTi0z−GeO□系複合酸化物薄膜は、高い透明性
および屈折率を有し、かつ、耐蝕性、耐摩耗性、装飾性
等に優れているため、広範な分野に利用可能である。特
にTiO2−GeO□系複合酸化物薄膜と、酸化ケイ素
(Si(h)等の低屈折率の薄膜とを交互に積層した多
層膜は光干渉性を示し、その積層の態様により、光反射
膜あるいは光反射防止膜として鏡、太陽熱望熱鏡、光学
フィルター、コールドミラー、太陽電池等に利用される
〔従来の技術〕
耐熱性基板上に、金属酸化物の薄膜を形成する方法とし
て、溶剤溶解性の金属化合物を含有する溶液を、基板に
塗布し、加熱焼成する方法が、大面積基板の大量処理に
採用されている。
また、光干渉膜の高屈折率層には、TiO□薄膜が高屈
折率を有しかつ透明度が高いことから一般に使用されて
いる。
TiO□薄膜の形成には、塗布液としてチタンアルコキ
シドの有機溶剤溶液が採用されている。また、TiO□
薄膜形成用組成物として、チタンアルコキシドを部分加
水分解縮合したポリマーを、アセチルアセトン等のキレ
ート化剤を含有する混合溶剤に溶解した組成物が特開昭
54−43241号公報に開示されている。
一方、本発明者等は、光干渉膜の高屈折率層としてのT
iO□薄膜層形成用の組成物として、チタンアルコキシ
ドと、そのポリマーのそれぞれをキレート化剤を用いて
安定化し、混合した組成物を特開昭60−40171号
公報に提案した。
高屈折率を有する複合酸化物薄膜、特に光干渉膜の高屈
折率膜として、TiO□−GeO□系複合酸化物薄膜は
知られていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
光干渉膜は、前記したように低屈折率層と高屈折率層と
を、交互に積層した多層膜とすることにより製造される
。一般に、低屈折率層として酸化ケイ素(SiOz)薄
膜層が、高屈折率層としてTie、、酸化ジルコニウム
(ZrO□)、酸化タンタル(Taxes)等およびこ
れらの複合物の薄膜層が採用される。良好な光干渉膜に
は、低屈折率層および高屈折率層の屈折率差が大きく、
かつ、両層共に透明度が高く、均質でかつ均一な膜厚を
有し、さらに両層間の密着性が優れることが要求される
チタンアルコキシドの有機溶剤溶液は、チタンアルコキ
シド自体加水分解され易いため、大気中の水分を吸収し
て容易にゲル化し極めて安定性に欠けている。
前記特開昭54−43241号公報に開示されたチタン
アルコキシド・ポリマーをキレート化剤を含有する混合
溶剤に溶解した組成物は、安定性に優れ、かつ、耐熱性
基板にTie2の単独膜を形成する場合の成膜性に優れ
ている。しかしながら、この組成物を用いて、光干渉膜
の高屈折率層であるTi0z7yJ膜層を形成すると、
低屈折率層であるSiO□薄膜層との層間密着性が不足
し、良好な光干渉膜を得ることができない。
一方、前記、特開昭60−40171号公報に提案した
組成物は、安定性およびTiO2単独膜の成膜性が優れ
、かつ、低屈折率膜との層間密着性にも優れており、光
干渉膜のTie2薄膜層の形成用として好適なものであ
った。しかしながら、この組成物では、欠陥のないTi
(h薄膜を、−回の塗布焼成で形成可能な膜厚が約80
0オングストロームと限界があり、それ以上の膜厚が要
求される場合には、塗布焼成を繰り返す必要がある。ま
た、この組成物を用いて形成したTiO2薄膜は、高温
、たとえば900℃以上の温度における熱安定性が不足
し、薄膜形成後の再加熱により可視光の透過率が著しく
低下する場合があった。
本発明は、可視光の透過率が大きく、高屈折率を有し、
かつ、熱安定性および異種金属酸化物薄膜、特にSiO
□薄膜との層間密着性の優れた複合酸化物薄膜を提供す
ることを、その目的とする。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結果
、TiO□−GeO□系複合酸化物薄膜が、可視光透過
率が大きく、高屈折率を有し、かつ、熱安定性および異
種金属酸化物薄膜との層間密着性の優れることを見出し
、本発明を完成した。
本発明は、酸化チタン(TiO□)および酸化ゲルマニ
ウム(GeOz)を主成分とする高屈折率複合酸化物薄
膜である。
本発明の高屈折率複合酸化物薄膜において、Gem2含
有慴には特に制限はないが、Ge0z/ (TiO2+
 Ge0z)として、0.5〜30重量パーセントの範
囲が、高屈折率を有するために好ましい。
本発明において、高屈折率複合酸化物薄膜は、ガラス質
形成剤、たとえば、リン酸化物、ホウ素酸化物等を、酸
化物として(TiOz + Ge02)に対し0.5〜
5重量パーセントの範囲で含有していてもよい。
本発明の高屈折率複合酸化物薄膜は、可視光の最大透過
率(T、 ”X)が85パ一セント以上、屈折率が1.
9以上の薄膜である。
第2の発明は、耐熱性基板上に、前記高屈折率複合酸化
物薄膜と低屈折率酸化物薄膜とを、交互に複数層形成し
た多層膜からなる光干渉膜である。
本発明において、低屈折率酸化物薄膜は、高屈折重膜と
の屈折率差の大きい酸化物薄膜が好ましく、通常、Si
O□薄膜を使用する。
積層数には特に制限はなく、積層数が多くなる程透過波
長および反射波長の選択性が向上する。
たとえば、ガラス基材上に形成したTi1t −GeO
□/Sing / TiO2−GeO2三層膜、Ti0
z  Gf3(h/5iOz/Ti(hGeOz/5i
Oz/Ti0z  GeOt五層膜は良好な光反射膜と
なる。
本発明において、前記高屈折率複合酸化物薄膜の耐熱性
基板上への形成方法には特に制限はないが、複合系であ
ることを考慮すると、塗布焼成法の採用が好ましい。
塗布焼成法に使用する薄膜形成用組成物として、有機溶
剤可溶性のチタン化合物およびゲルマニウム化合物をG
e0z/ (GeOz+Ti0z)として、0.5〜3
0重量%の比率で配合して有機溶剤に溶解した、酸化物
(GeOz + Ti0z)に換算した濃度が1〜30
重量%の溶液が使用できる。
この組成物に使用するチタン化合物は有機溶剤可溶性で
あれば特に制限なく使用でき、たとえば、一般式二Ti
(OR)4で表され、式中のRが炭素数1〜1日の1価
の炭化水素基の同種または異種であるチタンアルコキシ
ド・七ツマー1具体的には、テトラメトキシチタン、テ
トラエトキシチタン、テトライソプロポキシチタン、テ
トラブトキシチタン、ジェトキシジイソプロポキシチタ
ン、ジメトキシジブトキシチタン、テトラ(2−エチル
ヘキソキシ)チタン、テトラフェノキシチタン等、これ
らのモノマーを部分加水分解縮重合して得られるポリマ
ーおよびモノマーとポリマーとの混合物が使用される。
ゲルマニウム化合物もチタン化合物と同様に有機溶剤可
溶性の化合物が特に制限なく使用でき、たとえば、前記
チタンアルコキシドと同様の置換基を有するゲルマニウ
ムアルコキシド・モノマー、モノマーを部分加水分解縮
重合して得られるポリマーおよびモノマーとポリマーと
の混合物を使用する。
有機溶剤は、前記チタン化合物とゲルマニウム化合物と
を溶解し得るものであれば特に制限はないが、沸点が1
80℃以下の低級アルコール、エステル、ケトン、脂肪
族炭化水素、芳香族炭化水素、ノλロゲン化炭化水素な
どの1種または2種以上との混合溶剤を使用する。好ま
しくは、これらの溶剤と有機カルボン酸等のアシル化剤
および/またはTiならびにGeとキレート環を形成し
得るキレート化剤との混合溶剤を使用する。
アシル化剤の具体例として、酢酸、プロピオン酸、酪酸
、高級脂肪酸等の有機カルボン酸類が挙げられる。また
、キレート化剤の具体例として、アセチルアセトン、ベ
ンゾイルアセトン等のβ−ジケトン類、アセト酢酸、プ
ロピオニル酪酸等ののα−またはβ−ケト酸およびそれ
らの低級アルキルエステル類、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、オクチレン
グリコール等のジオール類、グリコール酸、乳酸等のオ
キシ酸類およびそれらの低級アルキルエステル類、ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノアル
コール類が挙げられる。
前記組成物には、ガラス質形成剤として有機溶剤可溶性
の無機または有機のリン化合物、ホウ素化合物、ヒ素化
合物、アンチモン化合物などを添加することができる。
これらのガラス質形成剤の添加量は、酸化物に換算して
、チタン化合物とゲルマニウム化合物とを酸化物に換算
した合計(GeOt + Ti1t)に対し10重量パ
ーセント以下、好ましくは1〜5重量パーセントである
本発明の高屈折率複合酸化物薄膜は、前記組成物を、ガ
ラス、金属、セラミックス等の耐熱性基材に、一様な厚
さに塗布し、450℃以上の温度に1秒間〜3時間保持
し、加熱分解処理することにより、800オングストロ
一ム以上の均一な膜厚の均質透明な高屈折率を有するT
iO2−GeO□系複合酸化物薄膜として形成される。
塗布液の耐熱性基材への塗布法は、浸漬引上げ法、スプ
レー法、スピンナー法、印刷法、はけ刷り法等公知のい
ずれの方法をも採用できるが、均一な膜厚の高屈折率複
合酸化物薄膜を形成する場合には、浸漬引上げ法が好ま
しい。また、450℃以上の温度に加熱した耐熱性基材
に塗布液をスプレーして熱分解することによっても高屈
折率複合酸化物薄膜を形成することができる。
本発明の光干渉膜は、前記高屈折率複合酸化物薄膜と低
屈折率の金属酸化物薄膜たとえば340g薄膜とを交互
にそれぞれ所定の厚さに積層し多層膜とすることにより
得られる。
5iOzi膜は、有機ケイ素化合物、たとえば、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプ
ロポキシシラン、テトラブトキシシラン、ジェトキシジ
イソプロポキシシラン、ジクロルジメトキシシラン等の
アルコキシシランおよびその縮合体を含有する有機溶剤
溶液を塗布液として、耐熱性基材または、高屈折率複合
酸化物薄膜を形成した耐熱性基材に塗布し、加熱焼成す
ることにより形成することができる。
〔作用〕
本発明は、前記したように、TiO□−GeO□系複合
酸化物薄膜を特徴とする高屈折率複合酸化物薄膜である
チタン化合物の高温熱分解によりTiO2の結晶系とし
て、アナターゼとルチルが一般に生成するが、アナター
ゼは高温長時間の加熱により高温安定形のルチルに相変
換する。したがって、ルチルの薄膜はアナターゼの薄膜
に比較して熱的に安定であるが、可視光の透過率が低く
高透過率の要求される系には使用できない。さらに成膜
直後はアナターゼであっても加熱により大部分がルチル
に変化する系では、薄膜が白濁化して可視光の透過率低
下が著しい。
本発明のTi0z  Ge0z系複合酸化物薄膜におい
ては、GeO□を含有することにより、TiO2相はア
ナターゼまたはアナターゼとmlのルチルを含む混合相
で安定化され、高温加熱によっても可視光透過率の低下
が極めて小さい。
また、本発明の光干渉膜においては、TiO□−GeO
□系複合酸化物薄膜を高屈折率膜としたことにより、低
屈折率膜たとえばSiO2薄膜上に形成した場合の層間
密着性が優れる。
薄膜の熱安定性および眉間密着性の向上のためには、G
e0zの含有量が多い程有効であるが、過剰となると複
合酸化物薄膜の屈折率が低下するので、Gem2の含有
率は、0.5〜30重量%の範囲とするのが好ましい。
ガラス質形成剤は、複合酸化物薄膜の可視光透過率の向
上に有効であり、リン酸化物および/またはホウ素酸化
物が好ましく添加使用される。
〔実施例〕
本発明を、実施例によりさらに詳細に説明する。
ただし、本発明の範囲は、下記実施例により何等限定さ
れるものではない。
(1) 、 Ti02−GeOz系複合酸化物薄膜形成
用組成物の調製組成物(A−1)〜(A−6) テトライソプロポキシチタン113.6g (0,4モ
ル)およびテトラn−ブトキシゲルマニウム5.8g(
0,016モル)をエタノール509gおよびジエチレ
ングリコール110.3 gからなる混合溶剤に均一に
混合、溶解し、加温して還流下に1時間保持して均一な
溶液(A−1)を得た。
(A−1)は、GeO□に換算したゲルマニウム化合物
濃度(GeOz/ Ti0z + Ge0z) 5.0
重量%、酸化物換算濃度(TiO□+GeO□)4.5
重量%であった。
組成物(A−1)の500gに4.5重量%P20.の
エチルアルコール溶液2.5gを添加しし、P2O,含
有量0.5重世%(対: Ti0z + Ge0z)の
組成物(A−2)を得た。
また、チタンアルコキシド、ゲルマニウムアルコキシド
、溶剤およびガラス質形成剤および溶剤の種類を変えて
、前記と同様に処理し組成物(A−3)〜(A−6)を
調製した。
なお、(A−6)は、比較用のゲルマニウム化合物を含
有しないTiO□薄膜形成用組成物である。
調製した複合酸化物薄膜形成用組成物の諸仕様を第1表
に示す。
第1表中、下記の略号を使用した。
iPr:イソプロビル基 nBu :ノルマルブチル基 DEG ニジエチレングリコール Bu ニブチル基 AA ニアセチルアセトン TEA:l−リエタノールアミン LA :乳酸 (2)複合酸化物薄膜の形成 20mmX 50mmX 1mmの石英ガラス基板を良
く洗浄乾燥し、前記調製したTiO□−Gem、系複合
酸化物薄膜形成用組成物に浸漬した後、約40 cm/
minの一定速度で引上げ室温で乾燥した。ついで、9
00℃の電気炉中で10分間焼成し、石英ガラス基板上
にTiO□−Gem、系複合酸化物薄膜を形成した。
得られたTi0z −GeO□系複合酸化物薄膜を形成
した石英ガラス基板の透過率Tm(%)を自記分光光度
計で測定し、透過率T m (%)の極小値から求めた
反射率R(%)より混合酸化物薄膜の屈折率nおよび膜
厚t(人)算出した。
また、得られたTiO2−Ge0t系複合酸化物薄膜を
形成した石英ガラス基板を、900℃の温度で1時間再
加熱し、上記と同様の測定を行った。
上記の測定結果および再加熱処理後の膜状態(白濁、ピ
ンホール、微細クランク等の有無)を第1表に示す。
さらに、比較として前記調製したTiO□薄膜形成用組
成物(A−6)を用い、前記と同様に処理し、石英ガラ
ス基板上にTiO□薄膜を形成した。
得られたriozgJ膜について、TiO□−GeO□
系複合酸化物薄膜と同様の測定および観察の結果を第1
表に示す。
(3)  光干渉膜の製造 20mmX 50mmX 1mmの石英ガラス基板を良
く洗浄乾燥し、前記組成物(A−2)中に浸漬した後、
約400III/minの一定速度で引上げ室温で乾燥
した。
ついで、電気炉中で900℃の温度に10分間加熱保持
して焼成し、石英ガラス基板上に膜厚980人、屈折率
2.10、可視部最大透過率Tm90.8のTiO□−
GeO□系複合酸化物薄膜を得た。 ついで、Sing
に換算した濃度が5.0重量%の有機ケイ素化合物を含
存する有機溶剤溶液(アトロンN5i−500,主成分
ニジリケードポリマー、主溶剤:酢酸エステル。
日本曹達IIl製・商品名)に、上記Tie2− Ge
m2系複合酸化物薄膜を形成した石英ガラス基板を浸漬
して引上げ、電気炉中で900℃の温度に10分間加熱
保持して焼成し、TiO□−GeO□系複合酸化物薄膜
上に膜厚1800人、屈折率1.46のSiO□薄膜を
形成した。
さらに、上記5i02薄膜を形成した石英ガラス基板上
に、前記と同様にしてTiO□−Gem、系複合酸化物
薄膜、5iOz薄膜、TiO□−GeO□系複合酸化物
薄膜を形成し、Ti0z −Ge0g/ Sing/ 
Tie、 −Gem、 / 5in2/ TiO2−G
eOzの五層膜を得た。
得られた五層膜の可視光の最大透過率Tmは90%以上
あり、さらに近赤外部の反射率も高く、クラック、剥離
のない良好な光干渉膜であった。
上記五層膜を、900℃に1時間再加熱した結果、可視
光最大透過率89%以上とその低下率は小さく、またク
ラック、剥離、白濁等の欠陥の発生も認められなかった
また、同様な操作を第1表に記載の組成物(A−1)お
よび(A−3)〜(A−6>についても行い、いずれも
クラック、剥離等のない良好な五層膜を得た。 比較用
の(A−6)を使用した系では、再加熱処理により、ク
ラックおよび剥離は認められなかったが膜が白濁し可視
光透過率が低下した。
〔発明の効果〕
本発明の高屈折率複合酸化物薄膜は、前記実施例に示し
たように、可視光の透過率の大きく、熱安定性の極めて
優れた薄膜である。
また、この高屈折率複合酸化物薄膜は、異種金属酸化物
薄膜たとえば5iOz薄膜との層間密着性にも優れてい
るため、光干渉膜の高屈折率層として好適である。
本発明の光干渉膜は、本発明の高屈折率複合酸化物薄膜
を高屈折率膜層としたことにより、低屈折率膜層との密
着性が優れ、かつ、熱安定性も優れる。
さらに、本発明の光干渉膜を製造する場合には、比較的
に厚膜の高屈折率複合酸化物薄膜が、−回の塗布焼成で
形成できることにより、塗布焼成の繰り返し回数を大幅
に低減することができる。
本発明は、高屈折率複合酸化物薄膜、特に、光干渉膜の
高屈折率膜層として好適なTi1t−GeO□系複合酸
化物薄膜および光干渉膜を提供するものであり、その産
業的意義は極めて大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化チタンおよび酸化ゲルマニウムを主成分とす
    る高屈折率複合酸化物薄膜
  2. (2)GeO_2含有量が、GeO_2/(TiO_2
    +GeO_2)として、0.5〜30重量パーセントで
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の高屈折率複合酸化
    物薄膜形成用組成物
  3. (3)P_2O_5および/またはB_2O_3を含有
    する特許請求の範囲第(1)項記載の高屈折率複合酸化
    物薄膜
  4. (4)耐熱性基板上に、酸化チタンおよび酸化ゲルマニ
    ウムを主成分とする高屈折率複合酸化物薄膜と低屈折率
    酸化物薄膜とを、交互に複数層形成した多層膜からなる
    光干渉膜
JP61018200A 1986-01-31 1986-01-31 光干渉膜 Expired - Lifetime JPH0756522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61018200A JPH0756522B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 光干渉膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61018200A JPH0756522B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 光干渉膜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62177502A true JPS62177502A (ja) 1987-08-04
JPH0756522B2 JPH0756522B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=11964992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61018200A Expired - Lifetime JPH0756522B2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31 光干渉膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0756522B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512578A (ja) * 1996-12-05 2001-08-21 テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド ガラス上のマトリクス成形不透明低反射被膜
JP2005231979A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Tohoku Univ 混晶化二酸化チタン、多層膜構造体、及び素子構造

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5057216A (ja) * 1973-09-19 1975-05-19
JPS51121019A (en) * 1975-04-15 1976-10-22 Kogyo Gijutsuin Process for forming a transparent film of desired refractive index on the surface of substrate
JPS5329146A (en) * 1976-08-31 1978-03-18 Tokyo Optical Antireflection film for infrared region
JPS5525044A (en) * 1978-08-11 1980-02-22 Fujitsu Ltd Production of light attenuator
JPS57205341A (en) * 1981-06-15 1982-12-16 Seiko Epson Corp Formation of glass photomask
JPS58221811A (ja) * 1982-06-17 1983-12-23 Fuji Photo Optical Co Ltd 耐熱反射防止膜
JPS6017078A (ja) * 1983-07-11 1985-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多層薄膜の製造方法
JPS6082659A (ja) * 1983-10-06 1985-05-10 Toyota Motor Corp 装飾基体

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5057216A (ja) * 1973-09-19 1975-05-19
JPS51121019A (en) * 1975-04-15 1976-10-22 Kogyo Gijutsuin Process for forming a transparent film of desired refractive index on the surface of substrate
JPS5329146A (en) * 1976-08-31 1978-03-18 Tokyo Optical Antireflection film for infrared region
JPS5525044A (en) * 1978-08-11 1980-02-22 Fujitsu Ltd Production of light attenuator
JPS57205341A (en) * 1981-06-15 1982-12-16 Seiko Epson Corp Formation of glass photomask
JPS58221811A (ja) * 1982-06-17 1983-12-23 Fuji Photo Optical Co Ltd 耐熱反射防止膜
JPS6017078A (ja) * 1983-07-11 1985-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多層薄膜の製造方法
JPS6082659A (ja) * 1983-10-06 1985-05-10 Toyota Motor Corp 装飾基体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001512578A (ja) * 1996-12-05 2001-08-21 テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド ガラス上のマトリクス成形不透明低反射被膜
JP2005231979A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Tohoku Univ 混晶化二酸化チタン、多層膜構造体、及び素子構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0756522B2 (ja) 1995-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4188452A (en) Heat-reflecting glass pane
KR20160117627A (ko) 세정 용이성 코팅물로 코팅하기 위한 기판 부재
JPH06157076A (ja) 低反射ガラスおよびその製法
JPS6043608A (ja) 管球
EP0890556B1 (en) Thin film for optics, composition for the formation thereof, and ultraviolet-absorbing and heat-reflecting glass made by using the same
JP2946569B2 (ja) 高耐熱性高屈折率複合酸化物薄膜形成用組成物
JPS62177502A (ja) 光干渉膜
JP2964513B2 (ja) 高耐熱性高屈折率複合酸化物薄膜、その形成用組成物及び白熱電球
JP3565384B2 (ja) 無光彩化された赤外線反射ガラス
JPH10236847A (ja) 光学薄膜、その形成用組成物およびそれを用いた紫外線吸収熱線反射ガラス
JPS62177501A (ja) 高屈折率複合酸化物薄膜形成用組成物
JP2938106B2 (ja) 高耐熱性高屈折率複合酸化物薄膜
JPH0781977A (ja) 反射防止膜およびその製造方法
JPH0260397B2 (ja)
JP3678043B2 (ja) 自動車用低反射ガラス物品
JPH08337438A (ja) 紫外線吸収被膜形成用中間層組成物及び紫外線吸収ガラス
JPS6153365A (ja) 酸化ケイ素薄膜形成用組成物
JPH0374361B2 (ja)
JPH0360353B2 (ja)
JPH0442836A (ja) 低反射多層膜を備えたガラス
JP2520223B2 (ja) 紫外線吸収被膜形成用塗布液および該塗布液を使用した紫外線吸収ガラス
JPH11189435A (ja) 透光性着色膜付きガラス基板の製造方法
JPH05116988A (ja) ハーフミラー用複合酸化物薄膜
JPH04177204A (ja) 紫外線および赤外線カットフィルター
JPH01308847A (ja) ガラス基板