JPS62177273A - 成型性を有する芯材とその製造方法 - Google Patents

成型性を有する芯材とその製造方法

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JPS62177273A
JPS62177273A JP61014689A JP1468986A JPS62177273A JP S62177273 A JPS62177273 A JP S62177273A JP 61014689 A JP61014689 A JP 61014689A JP 1468986 A JP1468986 A JP 1468986A JP S62177273 A JPS62177273 A JP S62177273A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は靴やカバン、各種ケース等に用いられる成型性
を有する芯材に関する。
〔従来の技術〕
現在、靴やカバン、各種ケース等の芯材としてパルグ〆
−ド、フィルムが−ド、レゾー?−ドが用いられている
。これらの用途に用いられるボードとしては、製品にな
った時の形態保持性をするために剛性を有すること、耐
熱性を有すること、湿潤時での層間剥離、膨潤がなく、
剛性と耐折性が保持されていることが要望されている。
さらに望ましくは軽く、且つ美しい外観を有することが
要望されている。更に成型加工によって製品を作る場合
には成型性、特に大変形の成型性が必要となる。かかる
観点から従来公知の・9ルグt−樹脂で固めて形成され
たパルプボードや、充填剤が多量に配合されたグラスチ
ック厚地フィルムであるグラスチックゲート、皮の屑を
粉砕して樹脂で固めたレザーゲートは、前記条件を充分
に満足していない。即ち、ノ4ルグボードは、乾燥時で
の剛性が大きく、耐熱性は有るが、湿潤時に剛性が低下
し、層間剥離、膨潤し折曲げに対して弱く、さらに大変
形の成型性が乏しい。レザーゲートもノ母ルプ〆−ドと
同様な特性で、耐水性、成型性が劣る。一方、グラスチ
ックゲートは、成型性や強力が大きいという特徴を有す
るが、重く、且つ触感性が劣るという欠点を有する。
前記パルグ〆−ド、グラスチックゲート、レザーゲート
の有する欠点を解消したが一ドを提供すべく程々の提案
がなされている。例えば、特開昭58−46183号公
報には、不織布に対し、1.1〜10倍発泡させた高分
子発泡体を、固形分重量比率で1対0.3〜10の割合
で塗布又は含浸させ、一体化して得たシートから成る芯
材が開示されている。この芯材は、耐水性やある程度の
成型性は有するが、表面に樹脂が滓出しているので樹脂
板状触感を有し、チ、−クマークが出やすく、シートと
しての伸度が低いので大変形の成型性がなく、剛性を得
ようとすれば、不織布の見掛は密度がおよそ1.517
cm”と低い為、樹脂の比率が多くなるから相当重くな
シ、耐折性が劣るという問題を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、従来公知の芯材が有する前記の問題点
を解決して、剛性、耐水性、耐折性を有し、軽く、且つ
、チョークマークの出にくい、加熱下に於いて大変形の
成型を付与することができる芯材とその製造方法を提供
することにある。
〔問題点を解決する丸めの手段〕
本発明者等は、前述の問題点を解決すぺ〈鋭意研究の結
果、特定の性能を有するポリエステル長繊維を用いて作
られ九、厚みのある高い密度の不織シートから得られた
芯材が、前記が−ドとしての条件を総合的に満足するこ
とができることを見い出し本発明に到達した。
本発明の目的はポリエステル系長繊維から成る不織シー
トであって、該不織シート中で各構成単繊維が湾曲しな
がら自身および/又は他の繊維と交絡して配置されてい
ると共に、各単繊維交絡部及び繊維間隙が樹脂にょシ実
質的に接着一体化されて平滑な表面が形成され、厚み0
.5+m以上、平均見掛は密度が083〜0.7 jl
 /cr11”の高密度構造体になシ、150℃での2
0チ伸長応力が50kg/cm”以下であることを特徴
とする成型性を有する芯材によって達成される。
前記成型性を有する芯材は複屈折率が0.02〜0.0
7の範囲内にある4リエステル長繊維がら成る不織ウェ
ブをス・母ンゲンド法にょシ作り、その不織ウェブを二
−ドルノ母ンチ加工して構成単繊維を交絡した後に、熱
処理加工をして構成単繊維を収縮させながら湾曲させ、
得られた不織シートを樹脂加工して構成単繊維交絡部及
び繊維間隙を樹脂により実質的に接着一体化して平滑な
表面を形成させる成を性を有する芯材の製造方法によっ
て製造することができる。
前記不織ワエグを同一の複屈折率を有するポリエステル
長繊維ls類で形成してもよいが、複屈折率が0.02
〜0.07の範囲内にあり、且つ異なる複屈折率を有す
るポリエステル長繊維から成る二種類以上の不織ウェブ
を作り、この複数のウェブを積層した後にエードルノ譬
ンチ加工tしてもよい。
低い紡糸速度で紡出する程得られた芯材の見掛は密度が
大きくなシ緻密な構造が得られる。又20%伸長応力も
小さくなシ成凰加工性に優れる。
一方高い紡糸速度で紡出して得た不織ウェブを低い紡糸
速度で紡出して得次不織ウェブに積層して用いると、見
掛は密度が小さい部分と大きい部分とが混在するため厚
みが大きくなり、反撥性およびクッション性が低い紡糸
速匿で紡出した不織ウェブ単独で作った芯地よシ良好に
なる。
かくして本発明による芯材は、剛性、耐水性。
耐折性、保型性を有し、軽く、且つチョークマークの出
にくい、加熱下に於いて大変形の成製全付与することが
できるという特徴を有する。
以下本発明の芯材の一実施例を示す添付図面を参照して
本発明を具体的に説明する。
第1図は、本発明の芯材の構成単繊維と樹脂との配置関
係を模式的に示す平面図である。芯材は、複数のポリエ
ステル系長繊維1から形成されている不織シートから成
る。公知のスパンゲンド法のような長繊維ウェブの場合
、製法上、複数の連続フィラメントが堆積され形成され
る為厚み方向の〆す、−ムがない。この点を改善するた
めに、ニードルパンチ加工等の機械交絡により厚み方向
の繊維配列をさせ厚みのある不織シートを得る。しかし
、ニードル/4ンチ加工による交絡だけでは、その不織
シート内の繊維間隙が大きく粗な構造のものとなり、剛
性、保型性等が充分でない。そこで、緻密な構造にする
為に、収縮を発現させる熱処理を行なう。この時、単繊
維1本1本が相互にかかわり合って、収縮力が働く結果
、第5図に示すように、不織シートを構成する単繊維の
ほとんどが色々な形に変形して湾曲した状態になりて交
絡している。緻密な構造で構成繊維が湾曲しながら交絡
していることが、耐折性、成形性、はどよい剛性等の優
れた特性に効果的である。
本発明による芯材では、第1図に示すように、不織シー
ト中で湾曲しながら自身および/又は他の繊維と交絡し
て配置されている各構成単繊維lの交絡部2に樹脂が接
着していると共に、繊維間隙3にも樹脂が接着し、不織
シート全体として繊維と4!1脂とが実質的に接着一体
化している。高分子樹脂は、成匿性、耐折性2反撥性等
の特性を得るために、ウレタン樹脂、コ9ム系樹脂等を
不織シートの重量に対して100チ以下にすることが好
ましい、尚、軽くするために、高分子発泡体として付与
することが好ましく用いられる。
第2図は、本発明による芯材の製品−例を示す靴中底材
5としての利用である。靴4の場合、中底材は履き易さ
として重要な役割がある。つまシ、足にフィツトしてク
ッション性を与えて、折れ曲げ易く、長い間使用しても
、折れ曲がりたままの形状にならず、適度の剛性で、足
にフィツトした形状が保型され、耐折性に優れているこ
とが要望される。
本発明による芯材は、構成繊維が湾曲した状態に交絡さ
れ緻密な構造から成る為、第4図に示すように、横軸に
曲げ角度、縦軸に屈曲応力とすると、本発明の芯材20
(後述の実施例9の芯材)は、曲げ角度を変えても、は
とんど変わらないことから、折れ曲がシ易い靴中底であ
ることが判る。
又、折れ曲がり良形状が元に戻る回復性に富み、ゲリ、
−ムがあシ、足にフィツトする成製された中底材になる
等、優れ九靴中底材として利用できる。
第3図は、本発明による芯材の他の製品例、カバン6の
芯材7を示す。この場合、芯材はカバンの形状を維持す
る保型の役割だけでなく、中仕切シ材と併用した芯材と
して利用でき、且つ、成捜出来ることを利用して、製造
工程の合理化によるコストダウン等を果すことのできる
優れた芯材として用いることができる。
本発明による製造方法″fI:実施するに際しては。
前述の特定の性能を有するポリエステル系長繊維として
、複屈折率Δnが0.02〜0.07の半延伸ポリエス
テル系長繊維を用いる。
ポリエステルとは、ポリエチレンテレフタレートの芳香
族ぼりエステル、及び共重合ポリエステル等である。尚
、構成繊維の繊度は、0.5〜20d。
繊彦は同−又は異繊度の繊維を混用しても良い。
又、目付は、50〜500 g/m”  のものが好ま
しく用いられるが限定するものでない。Δnが0.02
以下の場合、後述する熱処理の際に硬直化が極度に進み
脆くなシ、また強度も低下して、実用に耐え表い。一方
Δnが、0.07以上の場合は、後述する熱処理を行な
っても熱収縮が小さく、緻密な繊維密度が得られない。
構成fR維の複屈折率Δnの選定により、得られる芯材
の成塑性、硬さ、繊維密度等が変わるので、目的に応じ
て選ばれる。つまり、Δnが小さい程硬くなシ、繊維密
度が大きくなり、成型し易い。
しかし、?リューム感が少なくなる。そこで、複屈折率
の異る単繊維を複数枚用いることにより厚みを大きくし
、反撥性とクッション性を向上させることができる。
得られた不織ウェブを、機械交絡により交絡させる際に
、不織タエプの乱れを防ぐために、表面に凸部を設けた
エンメスロールによりニ次転移点以上、二次転移点+3
0℃以下の温度で熱圧着すると良い。ただし、この熱圧
着は省略しても良い。
機械交絡として、ニードルパンチ加工する場合、針番号
、針深さ、針のパーツ形状、等により影響金受けるが、
最も影響するのは突き回数である。
通常の例を示すと、針40番、針深さ10−以上、突き
回数50回/cm”以上で行なわれる。芯地の用いられ
る用途、および不織シートの目付によりこれらの条件を
適切に選定すればよい。
次いで、この機械交絡された不織シートを熱収縮させる
際の温度は、二次転移点+30℃以上。
融点−60℃以下の温度範囲に於いて選定される。
その際、面状で均一に熱収縮させることを要し、且つ少
なくとも5%以上、好ましくは10%から50チ、タテ
及びヨコ方向に収縮させる。例えば、熱処理はテンター
又はシリンダー、染色84で行なう。更に必要に応じて
、例えばフェルトカレンダー等により表面の平坦化加工
を行なう。該不織シート中の構成繊維は、熱処理前は、
はとんどまりすぐな直線状態を保ったまま交絡しており
、熱処理により単繊維は湾曲した状態になって交絡して
いる。単繊維の湾曲率が高くなるほど繊維密度が増大し
、交絡も一層強化され、機械的特性も向上し、よシ弾性
に富むフェルト様不織シートとなる。湾曲繊維含有率が
少なくとも10%以上、好ましくは20チ以上がよい。
この不織シートの平均見掛は密度が、熱処理前は、0.
2017cm”以下の空隙の多い粗な構造に対して、熱
処理後は、0、20〜0.5017cm”の緻密な構造
となり、二−ドルノ9ンチ穴が目立たず、平坦化され、
毛羽立ちも起こらず、長繊維不織シートとして従来にな
い、弾性に富む、フェルト外観の不織シートが得られる
。平均見掛は密度が0.20j’、/;−以下では、粗
な構造となシ、二−ドルノヤンチ穴が目立ち、毛羽立ち
、弾性に乏しく本発明の目的を達成できない。
平均見掛は密度が0.5017cm”以上の場合は、構
造中の繊維移動がかなシ拘束され高密度構造となり、樹
脂様、又はフィルム様な構造になシ、本発明の目的とす
る芯材は得叶れない。
上記熱処理に於いて、収縮性のある繊維がそれ以上の高
い温度で加熱しても収縮しなくなる。又、その時、実質
的に非晶部分が残っている為に熱成型性がある。
次いで、この不織シー)k更に、剛性を高め、シ実質的
に接着一体化する。この時の樹脂として、弾性2反撥性
、成を性等全考慮して、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂1
等が好ましく用いられる。樹話付着率は、不織シート重
量に対して、100%以下が好ましい。この時、よシ軽
くするために、高分子発泡体による加工がよシ良い結果
となる。
例えば、含浸により高分子樹脂を付着させ、マングルで
絞った後、テンターで乾燥して本発明の芯材が得られる
。更に必要に応じて、フェルトカレンダー等により表面
の平坦化加工を行なう。
得られ九本発明の芯材の平均見掛は密度は、0.3〜Q
、711/l−である。芯材の緻密な構造が、芯材にふ
されしい剛性、テリューム感、成型性、及び、成型品の
保型性、等本発明の目的を充分満足し得る特性が得られ
る。しかし、平均見掛は密度がQ、317cm”以下の
場合、粗な構造で、剛性が不足し、耐摩耗性、成型品の
保型性が劣る。一方、平均見掛は密度が0.717cm
”以上になると、密な構造すぎて、折れ曲げた時、折れ
シワが起とシ、−担シワが起こると、元に戻らない等耐
折性に劣シ、重く、樹脂様、等により、成型性も不足す
る。
本発明に於ける芯材の成型性というのは、靴中底材の場
合、足のかかとの部分の丸みを付与する、又は、婦人用
靴では、足の先とかかと金、かかと部分を高くする形状
等を100℃以上に加熱した芯材全金型で、型押しして
、型付けする除の容易性を意味する。この時芯材に必要
なのは、加熱した時、伸び易く、常温に、於いては、成
型品の形を保型できる剛性が必要である。本発明に於い
ては、この特性の目安すとして、150℃熱時の破断伸
度と、20チ引張応力を示して、底置し易さとした。つ
まシ、150℃加熱下の破断伸度が大きい程、大変形の
型付けが可能である。通常破断伸度が50俤以上が好ま
しい。又、150℃加熱下の20係引張応力が小さい程
、屋付けし易い、本発明では、50 K/を1以下が良
い結果全書る。
かくして、本発明の芯材は、必要とする性能を総合的に
満足すると共に、大変形の&Wを行なうことのできる芯
材である。従って、紀2図に示す靴中底材、第3図に示
すカバン芯材等として、製品を作ることができる。
次に明細書の各所に記した特性の定義および、測定方法
を一括して下記に記載する。
目付:試験片20口×20のを取シ、その重量を1!I
Iシ、目付に換算する。
厚み:荷重10011/l−のダイヤルゲージを用いて
少なくとも3点以上測シ、その平均値で表わす。
平均見掛は密度二上記目付を、厚みで除して求めた値と
する。
引張強伸度:試料3c+++X20cmをタテ、ヨコ各
々とシ、定速伸長形引張試験機(高車製作所オートグラ
フ DSS −2000型万能引張試験機)により把握
長lOct1M、引張速度20m/分で測定した。
201引張応力、破断伸度: 雰囲気温度、150℃熱下の恒温槽内で引張強伸度と同
様に測定し、20俤引張応力は、その値全断面積当シに
換算する。
湾曲繊維の含有率: 第5図に示すように顕微g@金用いて20倍の拡大写真
をとシ、囲まれた、任意の個所を設定し、その範囲内の
繊維1本1本につき10%以上の湾曲単糸(直線に対し
て)の糸数を全部の単糸数で割った値(率)として求め
られる。原則としては、曲線に沿って糸長を写真上で測
定する。第3図でaで示すように湾曲が円弧の場合、b
で示すような波状の場合、Cで示すようなループ状の場
合があるが、あらかじめ計算され九10%長い糸長の円
弧のそれとの対比で判定すればよい。即ち、第5図で可
の任意の線を引きそれにほぼ直交する繊維を無作為に3
’1y2・・・ちと約20本以上選んで印をつける0次
に各単糸繊維の軌跡を、半透明紙上に1本1本別々にな
ぞって写しとり、設定枠に出入する点A、B1.A2B
2.・・・AnBtlの直線に対して、近似円弧のふく
らみの高さで1(1以上の湾曲系かどうか判ど)  ど
) 定する。A2B2A、Bnの場合全長についてどうか近
似計算すればよい。
複屈折率(Δn): 白色光下で偏光顕微鏡ペレックス式コンインセーターを
用いて測定する。
剛軟度: (JIS−L−1096法)A法(45oカ
ンチレバー法)試料を2−巾にとシ一端が45度の斜面
をもつ表面の滑らかな水平台の上に台に沿って試験片の
一端を水平台の斜面に合わせ試験片を斜面の方向に緩や
かに滑らせて試験片の一端の中央点が斜面に達した長さ
で剛軟度を表わす。
屈曲応カニ試験片2cI11×10cInヲ各々とシ、
上記引張試験と同じ機械を用いて、折れ曲げ性として、
屈曲応力、を測定した。
屈曲回復率二上記屈曲応力を曲げ角度120’まで押し
曲げた後1元の長さに戻りたものを100として、求め
た。小さい値はど、元の長さに戻らないことを表わす。
屈曲応力の変化thL: 上記屈曲応力を測定する時、曲げ角度をOoから120
°まで曲げたときの応力の変化量で示す。大きい程、曲
げにくく、ある角度以上に曲げると折れシワが起こ!l
lv字型に折れ曲がることから、耐折性に劣しいという
。一方、小さい程、曲げ角度と共に、U字型に折れ曲が
り、折れシワが起こらず、折れ曲がり易く、耐折性に優
れているとした。
〔実施例〕
以下本発明による成型性を有する芯材の実施例の特例を
説明し、併せて比較例と物性上の比較を行う。
実施例1〜4.比軟例5〜6 孔、Ho、25■、孔数1000個の短形紡糸口金を用
いて、吐出廿850117m1 n、固有粘度0.75
のポリエチレンテレフタレートを溶融温度295℃で紡
出し、紡出速度を変えて、金網上に捕集して目付160
 Il/−のウェブを得た。それを熱圧着率12チの一
対のエンビスロールを用いて、温度80℃、線圧20k
l^で熱圧着をしてから、ニードルパンチ加工を行なっ
た。この条件は、針40番、つき深さ12■、ノ母ンチ
回数160回/副2で行ない、熱処理前の不織シートと
した。尚実施例4は、紡糸速度の異なる二種類のそれぞ
れ5oft/m”のウェブを得てから、同様に一対のエ
ンゴスロールを用いて熱圧着してから二枚を重ねてニー
ドルパンチ加工を行なった。
次いで、これら中間製品を熱処理した。加工条件は、タ
テ、ヨコ方向それぞれ20%熱収遍させるよう巾、長さ
を規制して、ピンテンターの温度1′ 100ビ黒収縮させるよう巾、長さを規制して、ピンテ
ンターの温度100℃で30秒間熱処理金した。ただし
比較例5は熱収縮を生ぜず単に100℃30秒、/IA
mwt受けたものである。その結果t−第1表に示す。
第1表に示すように、本発明の不織シートの実施例1,
2,3.4は、緻密な繊維構造となった。単繊維1本1
本は、曲線状の湾曲糸が多く分布し、繊維交絡が、かな
シ強化され、且つ、平均見掛は密度が増大した。
又、150℃熱下の破断伸度が大きく、且つ150℃熱
下の20チ伸長応力が小さく、本発明の目的とする、熱
成型性に優れた不織シートが得られた。
一方、比較例−5は湾曲繊維の含有率35俤と高いが他
の特性が本発明の目的を満足しない。
例えば、耐熱性がなく15011::熱下の201伸長
応力は融解して測定不能となった。比較例6は、収縮し
ない次め、繊維密度が向上せず粗な構造で本発明の主要
要件である湾曲繊維構造がなく、又、150℃熱下での
20%伸長応方矢きくなシ、更にタテ/ヨコ2(l伸長
応力比が拡大して、均一に成型加工することが難しく々
る。
次いで、熱処理して得られた不織シートを樹脂含浸した
。加工条件は、樹脂として、三井日曹つレタン■製品の
水溶性9レタン研脂(EGH−401)溶液に含浸させ
、一対のゴムロールで絞った後、130℃乾燥してから
、一対の金属ロール間を通して、本発明の芯材を得友。
その結果を第2表に示す。
第2表の結果よシ、実施例1〜4の本発明芯材は、折れ
曲げに対して適度の抵抗があシ屈曲回復率も優れている
。更に150′c?A下の破断伸度が大きく、150℃
熱下の20係伸長リカが50に9/cm”以下と小さく
、なシ熱時の成型加工に対して非常に好ましい。
一方比較例−5は、耐熱性がなく、比較例−6は、平均
見掛は密度が小さく粗な構造となシ硬さも不足し、15
0m:熱下の破断伸度が小さく、20チ伸長応力が大き
くなシ、成型加工性が劣る。
いずれも本発明の目的を満足するものは得られなかった
以下介;= 実施例7〜9.比較例−10 実施例1〜3と同様の方法でウェブを得た。
(目付1601/i’ 、紡糸速度3,400m/分)
、それを熱圧着率12%の一対のエンメスロールを用い
て、温度80度、線圧20 kg/crnで熱圧着して
からニードルパンチ加工を行なった。この条件は、針4
0番、つき深さ111111.ハンチ回数200回/1
m”で行なった。
次いでこれら中間製品を熱処理した。この時、巾、長さ
方向の規制条件を変えて、得られる不織シートの特性を
比較した。実施例7〜9は、タテ、ヨコ方向をlO係、
25チ、40%と巾、長さ全それぞれ規制しながら熱処
理を行なった。一方、比較例10はタテ、ヨコ方向それ
ぞれ収縮させないで熱処理を行なった。熱処理条件は温
度120℃で20秒間熱処理をし九。その結果?m3表
に示す。
第3表に示すように、実施例7,8.9と収縮を大きく
する程、単繊維の湾曲率が増大して、交絡がよシ密な繊
維構造を得る。
収縮させる程、本発明の目的とする好ましい不織シート
が得られる。一方、比較例−10に示すように収縮させ
ないと粗な繊維構造となシ、本発明の目的を満足する不
織シートは得られなかった。
次いで、熱処理して得られた不織シートを樹脂含浸した
。加工条件は樹脂として、三井日曹つレタン■製品の水
溶性ウレタン樹脂(EGH−401)溶液に含浸させ、
一対のゴムロールで絞った後、130℃乾燥してから、
一対の金属ロール間全通して本発明の芯材を得た。その
結果を第4表に示す。
第4表に示すように、実施例−7〜9の本発明芯材は、
不織シート中の構成単繊維の湾曲率が多く含む程、屈曲
回復率、熱時の成型加工性に優れる、つ′1シ、折れ曲
げにより適当な屈曲応力を得、かなシ折れ曲げても変わ
らない屈曲応力であシ、折シまげた芯材が元に回復する
屈曲回復性が良い。
更に、150℃熱下の伸度が湾曲繊維の含有率の増大と
共に、大きくなシ、150℃熱下の20係伸長応力は、
湾曲繊維の含有率の増大と共に小さくなシ、このことが
熱をかけた時伸び易いこととなシ、成型加工が良好に行
なえる。
以上の結果、本発明芯材は、樹脂加工前の不織シートの
見掛は密度、構成単繊維の湾曲率、構成単繊維等の特性
による。つまシネ織シートの見掛は密度が0.211/
を一以上と大きく、構成単繊維の湾曲率が20チ以上と
大きく、構成単繊維のΔnが0.02〜0.07の範H
にある。更に150℃熱下の破断伸度が大きく、150
℃熱下の20%伸長応力が小さい等の特性を示すことに
より、本発明の目的とする成型性を有する芯材を得るこ
とができる。
以下余白 実施例9.比較例11〜13 実施例−9で得られた本発明の芯材と、市販の芯材との
比較を第5表に示す。
比較例−11は皮革の芯材、比較例−12はパルグゴー
ド、比較例−13は短繊維不織布からなる芯材である。
第5表の結果から、実施例−9の本発明芯材は、曲げ角
度に対して変わらない屈曲応力で最大屈曲応力が適当に
あり、屈曲回復率が非常に優れている。
これらのことが、例えば、靴の中底材に用いた場合、歩
き易く、使用中に靴が型くずれし難い、好しい芯材とし
て利用できる。
又、150℃熱下の破断伸度が大きく、20%伸長応力
が50 kg/lF!”以下となシ熱時の底置加工に対
して、非常に好ましい。20チ伸長厄力が小さいことは
、熱をかけた時伸び易いこと金表わし、深絞シ成型、複
雑な成戯加工が出来ることである。
一方、比較例11〜13は、乾時と湿時の変化が大きく
、且つ、折れ曲げ抵抗が大きく、曲げ難い、その上、あ
る角度以上に曲げると座屈し、折れシワが起こり、屈曲
回復率も悪くなる。更に150℃熱下の破断伸度が小さ
く、20%伸長応力が大きく、fM、型加工性が劣る。
以下余日 〔発明の効果〕 本発明の芯材は、前述のように、不織シー)f構成する
繊維の組合せにより、風合、繊維密度等が変えられる為
、軟らかい風合から硬い風合で剛性に富む芯材が目的に
応じて作ることができる。
又、耐水性、湿潤時の摩耗、剛性も乾燥時とほとんど変
らず屈曲回復率等の耐折性にも優れ、さらに、従来から
の芯材では達成できない程の成城性金有する。
従って、本発明の芯材は、先芯、かかと芯、中底等の靴
芯材、ランドセル、カバン−各種)y−ス等の仕切り材
、芯材等の芯材として優れた性能を発揮すると共に、従
来の芯地音用いては達成することができ々い程度の大変
形の成型品にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による芯材の構成単繊維と樹脂との配置
関係を模式的に示す平面図である。第2a図、第2b図
、第3図は、本発明芯材上用いた製品を示す図であシ、
第21L図は、本発明芯材を皮靴の中底材として用いた
斜視図であυ、第2b図は、成型された中底材の斜視図
であり、第3図は、芯材がカバンに用いられ九斜視図で
ある。第4図は、折れ曲げ性を本発明による芯材と公知
の芯材とで比較して示すグラフであって、横軸に00〜
120°までの押し曲げ角度金とシ、縦軸にその時の屈
曲応力をとって示す。第5図は、本発明の芯材を作る不
織シートの湾曲繊維の含有率を測定する方法全説明する
図である。 l・・・不織シート中で湾曲しながら自身及び/又は他
の繊維と交絡して配置されている構成単繊維、2・・・
単繊維の交絡部に接着している樹脂、3・・・繊維間隙
に配置されて繊維に接着しているW脂、4・・・靴、5
・・・靴中底材、6・・・カバン、7・・・芯材、20
・・・本発明による芯材、21・・・レザーボード、2
2・・・パルプゲート、23・・・短繊維不織布から成
る芯材。 第1図 第20図 第2b図 第3図 曲げ角度 じ) 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリエステル系長繊維から成る不織シートであって
    、該不織シート中で各構成単繊維が湾曲しながら、自身
    及び/又は他の繊維と交絡して配置されていると共に、
    各単繊維交絡部及び繊維間隙が樹脂により実質的に接着
    一体化されて平滑な表面が形成され、厚み0.5mm以
    上、平均見掛け密度が0.3〜0.7g/cm^3の高
    密度構造体になり、150℃での20%伸長応力が50
    kg/cm^2以下であることを特徴とする成型性を有
    する芯材。 2、複屈折率が0.02〜0.07の範囲内にあるポリ
    エステル長繊維から成る不織ウェブをスパンボンド法に
    より作り、該不織ウェブをニードルパンチ加工して構成
    単繊維を交絡した後に、熱処理加工をして構成単繊維を
    収縮させながら湾曲させ、得られた不織シートを樹脂加
    工して構成単繊維交絡部及び繊維間隙を樹脂により実質
    的に接着一体化して平滑な表面を形成させる成型性を有
    する芯材の製造方法。 3、複屈折率が0.02〜0.07の範囲内にあり、且
    つ異なる複屈折率を有するポリエステル長繊維から成る
    二種類以上の不織ウェブを作り、該複数の不織ウェブを
    積層した後にニードルパンチ加工する特許請求の範囲第
    2項記載の製造方法。
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