JPS6217496B2 - - Google Patents
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- JPS6217496B2 JPS6217496B2 JP58001220A JP122083A JPS6217496B2 JP S6217496 B2 JPS6217496 B2 JP S6217496B2 JP 58001220 A JP58001220 A JP 58001220A JP 122083 A JP122083 A JP 122083A JP S6217496 B2 JPS6217496 B2 JP S6217496B2
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23J—PROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
- A23J3/00—Working-up of proteins for foodstuffs
- A23J3/22—Working-up of proteins for foodstuffs by texturising
- A23J3/26—Working-up of proteins for foodstuffs by texturising using extrusion or expansion
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はまぐろ、かつお、さばなどの魚肉フレ
ーク状の構造および食感を有する大豆たん白(以
下フレーク状大豆たん白という)の製造法に係
る。 まぐろ、かつお、さばなどを蒸煮して、頭、
尾、骨、内臓、血合肉、表皮などを除去後、粗砕
してフレーク状にしてから調味またはさらに油を
加え、魚フレーク、缶詰が製造されている。これ
ら原料魚の漁獲量は海流、天候などの状況によつ
て非常に大きく変動し、価格も同様である。ま
た、近年の200海里規制によつてまぐろ、かつお
などは漁獲量の減少と価格の高騰がもたされてい
る。したがつてこれらの魚フレーク缶詰の製造業
者にとつては原料魚を量、価格ともに安定して入
手することが困難になつている。そこでこれらの
原料魚に代わる原料として植物性たん白が求めら
れ、また植物性たん白に対する消費者の健康志向
も高まり、魚肉と植物性たん白を併用することが
製造、消費の両面から重要視されてきている。 植物性たん白とくにエクストルーダーを用いて
押し出し成形したいわゆる粒状大豆たん白は、畜
肉状の組織および食感をするが、エクストルーダ
ーの運転条件によつて層状の構造ができ、これを
適当な装置でフレーク状に加工できる。しかし、
このフレーク状にした大豆たん白は魚肉フレーク
とはかけ離れている。したがつて、この大豆たん
白で魚肉フレークの代替をするには無理がある。 本発明の目的は、大豆たん白を主成分とする原
料を用いてフレーク状大豆たん白を製造すること
にある。 本発明者らは研究の結果、大豆たん白を主成分
とする原料に水を加え、エクストルーダーから押
し出し形成する際、ダイの構造を特定なものにす
ることによつて、上記の目的が達成されることを
見い出した。すなわち、2枚のダイを組み合せた
二重構造とし、ダイの間隔を2〜6mmとするこ
と、および2枚のダイの孔の位置関係を、2枚の
ダイを重ね合わせた場合に、一方のダイの孔の縁
から他方のダイの孔の縁までの距離をスクリユー
側のダイの孔径以上とすることである。 原料として、脱脂大豆、濃縮大豆たん白、分離
大豆たん白またはこれらの混合物を主原料とし、
さらに色素、PH調整剤、調味料、小麦グルテン、
小麦粉、各種でんぷん、コーンパウダダーなどを
副原料として用いることができる。 これら大豆たん白を主成分とする原料に水を加
え、混練しエクストルーダーに投入すると、スク
リユーで押し込まれ加圧、加熱されたスクリユー
の先端部で溶融する。溶融した原料はスクリユー
側のダイ(以下第1ダイという)の孔から、出口
側のダイ(以下第2ダイという)の孔へ押し出さ
れてゆくが、第1ダイと第2ダイの間隔を2〜6
mm、好ましくは3〜5mmにすると、溶融した原料
は第1ダイの孔からこの間隔のすきまに押し込ま
れ、薄く広がりながら半溶融状態に変化し、高圧
系から中圧系(大気圧より高い)になるため、溶
融していた原料中の水分および空気は微細な泡を
形成し、半溶融状態の原料の中にスポンジ状の構
造を形成する。したがつて、薄く広がつたスポン
ジ状のフレークが2枚のダイのすきまに形成され
る。このとき、ダイの間隔が2mm未満の場合は、
溶融した原料が第1ダイの孔から押し出されにく
くなり、6mmを超えるとフレークが厚くなりすぎ
またスポンジ状の泡が大きくなりすぎてしまう。 ダイのすきまを薄く広がりながらスポンジ状の
フレークが十分に形成されるためには、2枚のダ
イを重ね合わせた場合に、第1ダイの孔の縁から
第2ダイの孔の縁までの距離を第1ダイの孔径以
上とすることも必要である。これより短いと十分
気泡が発生したフレークが形成される前に第2ダ
イの孔から押し出されてしまい、発生する気泡も
大きく、フレーク状の構造ができない。つまり、
溶融状態の原料が第1ダイの孔から第2ダイの孔
へ押し出されてくるが、このとき2〜6mmのダイ
の間隔を通過する。溶融状態だつた原料は前記の
如く半溶融状態となり、微細な気泡が発生し薄く
広がりフレーク状に形成されるが、第2ダイの孔
へ到達する前にこのような組織を形成しなければ
ならないために第1ダイの孔から第2ダイまであ
る一定の距離が必要であるわけで、それが第1ダ
イの孔径に相当する距離以上を必要とするのであ
る。例えば第1ダイの孔と第2ダイの孔が押し出
し方向に直線上にあるならば、第1ダイから押し
出された原料はそのまま第2ダイへ進み押し出さ
れる。すなわち第1ダイの孔の長さが長くなつた
状態と同じであり、気泡は大きくフレーク状の構
造は得られない。 第1ダイの孔から第2ダイの孔までの距離を第
1ダイの孔径以上必要とし、上限を設定しない理
由は、ダイの径で上限が必然的に決まるからであ
る。 以上説明したようなダイの構造ならば、第1ダ
イを通過して薄く広がりフレーク状に形成された
原料は、第2ダイの孔に押し込まれるとき折りた
たまれ、押し出される方向に伸ばされるので、フ
レークの厚さは2枚のダイの間隔より薄くなり、
押し出される方向、つまりたての方向に組織が配
列されるので魚肉フレークに似た構造が形成され
るわけである。第2ダイの孔の直前までに形成さ
れた微細な気泡は、原料がすでに溶融状態でない
ので、大気圧下に押し出されても、少し大きくな
る程度で、従来の1枚のダイを用いて押し出し成
形する畜肉状の構造、食感を有する粒状大豆たん
白のように溶融状態の高圧下から大気圧下に押し
出されるときの気泡よりは小さい。 このようにして押し出して成形された原料を1
〜2cmの長さに切断し、粗砕すると、容易に崩
れ、薄く、細長いフレーク状の大豆たん白が得ら
れる。 なお米国特許第3870805号明細書に二重構造の
ダイを用いて鶏肉、はまぐりの肉、えびの肉の食
感に似せた大豆たん白を製造する例がある。この
特許は二重構造のダイを用いることによつて、ダ
イの間で強力なたん白の繊維構造を形成させ、1
枚のダイから押し出すものよりも強力な筋肉的食
感を求め、さらにレトルト加熱(240〓)で30分
加熱しても筋肉的食感を維持させることができる
というものである。しかしながら、同特許はダイ
の間隔についてとくに制限が無く、単に押し出し
できるだけの距離があればよいとしており、ま
た、2枚のダイの孔の位置関係については何も規
定していない。したがつて本発明のようにダイの
間隔(2〜6mm)およびダイの孔の位置関係を規
定し、フレーク状大豆たん白を得るものとは発明
の思想が異なるものである。 本発明は以上のようにして実施されるもので、
これによれば、大豆たん白を主成分とする原料を
用いてフレーク状大豆たん白を得ることができ
る。大豆は安く豊富に安定的に入手できるもので
あるから大豆たん白も当然原料に不安がなく、本
発明によれば原料事情(量、価格)が不安定な魚
肉フレークの代替ができ、消費者が求める大豆た
ん白入り魚肉フレークが安く大量に製造できるの
で産業上極めて有益である。 以下に実施例を示すが、2枚のダイの孔数、孔
径、孔の位置関係およびダイの間隔はこれに限定
するものではない。 実施例 1 脱脂大豆粉400Kgとアルコール洗浄濃縮大豆た
ん白100Kgを均一に混合したもの100部(重量。以
下同じ)に対し、水18部を連続的に混合しエクス
トルーダーを用い下記に示すダイの構造および運
転条件で押し出し成形した。次に1.5cmに切断
し、粗砕乾燥してフレーク状大豆たん白約450Kg
を得た。これを水戻しした状態は、きはだまぐろ
のフレーク(ライトミート)に似た構造および食
感を呈していた。また、水戻ししたフレーク状大
豆たん白30部とライトミート70部を混合し、6号
缶に入れ、野菜エキス40部を注ぎ、巻き締めた
後、缶の中心温度115℃で7分レトルト加熱し
て、大豆たん白入りまぐろフレーク缶詰を得た。
このものはまぐろフレークとしての風味食感およ
び外観を呈していた。 (1) ダイの構造 第1ダイ 160mmφ、孔:25mmφ×1孔の
ダイの中心部に開けたもの ダイの間隔 5mm 第2ダイ 160mmφ、孔:5mmφ×24孔を
ダイの外周部に開けたもの 孔の位置関係 第1ダイの孔の縁から第2のダ
イの孔の縁まで 30mm (2) 運転条件 原料処理量 110Kg/h エクストルーダーの温度 ダイの直前部128℃ 実施例 2 脱脂大豆粉475Kg、分離大豆たん白25Kg、強力
粉50Kgを均一に混合したもの100部に対し水20部
を連続的に混合し、エクストルーダーを用い下記
に示すダイの構造および運転条件で押し出し成形
し、2cmに切断したものを粗砕乾燥してフレーク
状大豆たん白約490Kgを得た。これを水戻しした
状態はびん長まぐろのフレーク(ホワイトミー
ト)に似た構造、食感を呈していた。また、水戻
ししたフレーク状大豆たん白25部とホワイトミー
ト75部を混合し、6号缶に入れ、野菜エキス25
部、綿実サラダ油30部を注ぎ、巻き締めたのち、
缶の中心温度115℃で7分レトルト加熱して大豆
たん白入まぐろフレーク油漬缶詰を得た。このも
のはまぐろフレークとしての風味、食感および外
観を呈していた。 (1) ダイの構造 第1ダイ 160mmφ、孔:25mmφ×1孔を
ダイの中心部に開けたもの ダイの間隔 4.5mm 第2ダイ 160mmφ、孔:6mmφ×18孔を
ダイの外周部に開けたもの 孔の位置関係 第1ダイの孔の縁から第2のダ
イの孔の縁まで 43mm (2) 運転条件 原料処理量 105Kg/h エクストルーダーの温度 ダイ直前部 135℃ 実験例 本発明に規定するダイの間隔およびダイの位置
関係の効果をみるために次の実験を行つた。すな
わち実施例1における原料を用い、ダイの条件を
種々変えて押し出し成形した。得られた製品の性
状を第1表に示す。なお原料処理量は100〜110
Kg/h、エクストルーダーの温度(ダイ直前部)
は125〜135℃であつた。 【表】
ーク状の構造および食感を有する大豆たん白(以
下フレーク状大豆たん白という)の製造法に係
る。 まぐろ、かつお、さばなどを蒸煮して、頭、
尾、骨、内臓、血合肉、表皮などを除去後、粗砕
してフレーク状にしてから調味またはさらに油を
加え、魚フレーク、缶詰が製造されている。これ
ら原料魚の漁獲量は海流、天候などの状況によつ
て非常に大きく変動し、価格も同様である。ま
た、近年の200海里規制によつてまぐろ、かつお
などは漁獲量の減少と価格の高騰がもたされてい
る。したがつてこれらの魚フレーク缶詰の製造業
者にとつては原料魚を量、価格ともに安定して入
手することが困難になつている。そこでこれらの
原料魚に代わる原料として植物性たん白が求めら
れ、また植物性たん白に対する消費者の健康志向
も高まり、魚肉と植物性たん白を併用することが
製造、消費の両面から重要視されてきている。 植物性たん白とくにエクストルーダーを用いて
押し出し成形したいわゆる粒状大豆たん白は、畜
肉状の組織および食感をするが、エクストルーダ
ーの運転条件によつて層状の構造ができ、これを
適当な装置でフレーク状に加工できる。しかし、
このフレーク状にした大豆たん白は魚肉フレーク
とはかけ離れている。したがつて、この大豆たん
白で魚肉フレークの代替をするには無理がある。 本発明の目的は、大豆たん白を主成分とする原
料を用いてフレーク状大豆たん白を製造すること
にある。 本発明者らは研究の結果、大豆たん白を主成分
とする原料に水を加え、エクストルーダーから押
し出し形成する際、ダイの構造を特定なものにす
ることによつて、上記の目的が達成されることを
見い出した。すなわち、2枚のダイを組み合せた
二重構造とし、ダイの間隔を2〜6mmとするこ
と、および2枚のダイの孔の位置関係を、2枚の
ダイを重ね合わせた場合に、一方のダイの孔の縁
から他方のダイの孔の縁までの距離をスクリユー
側のダイの孔径以上とすることである。 原料として、脱脂大豆、濃縮大豆たん白、分離
大豆たん白またはこれらの混合物を主原料とし、
さらに色素、PH調整剤、調味料、小麦グルテン、
小麦粉、各種でんぷん、コーンパウダダーなどを
副原料として用いることができる。 これら大豆たん白を主成分とする原料に水を加
え、混練しエクストルーダーに投入すると、スク
リユーで押し込まれ加圧、加熱されたスクリユー
の先端部で溶融する。溶融した原料はスクリユー
側のダイ(以下第1ダイという)の孔から、出口
側のダイ(以下第2ダイという)の孔へ押し出さ
れてゆくが、第1ダイと第2ダイの間隔を2〜6
mm、好ましくは3〜5mmにすると、溶融した原料
は第1ダイの孔からこの間隔のすきまに押し込ま
れ、薄く広がりながら半溶融状態に変化し、高圧
系から中圧系(大気圧より高い)になるため、溶
融していた原料中の水分および空気は微細な泡を
形成し、半溶融状態の原料の中にスポンジ状の構
造を形成する。したがつて、薄く広がつたスポン
ジ状のフレークが2枚のダイのすきまに形成され
る。このとき、ダイの間隔が2mm未満の場合は、
溶融した原料が第1ダイの孔から押し出されにく
くなり、6mmを超えるとフレークが厚くなりすぎ
またスポンジ状の泡が大きくなりすぎてしまう。 ダイのすきまを薄く広がりながらスポンジ状の
フレークが十分に形成されるためには、2枚のダ
イを重ね合わせた場合に、第1ダイの孔の縁から
第2ダイの孔の縁までの距離を第1ダイの孔径以
上とすることも必要である。これより短いと十分
気泡が発生したフレークが形成される前に第2ダ
イの孔から押し出されてしまい、発生する気泡も
大きく、フレーク状の構造ができない。つまり、
溶融状態の原料が第1ダイの孔から第2ダイの孔
へ押し出されてくるが、このとき2〜6mmのダイ
の間隔を通過する。溶融状態だつた原料は前記の
如く半溶融状態となり、微細な気泡が発生し薄く
広がりフレーク状に形成されるが、第2ダイの孔
へ到達する前にこのような組織を形成しなければ
ならないために第1ダイの孔から第2ダイまであ
る一定の距離が必要であるわけで、それが第1ダ
イの孔径に相当する距離以上を必要とするのであ
る。例えば第1ダイの孔と第2ダイの孔が押し出
し方向に直線上にあるならば、第1ダイから押し
出された原料はそのまま第2ダイへ進み押し出さ
れる。すなわち第1ダイの孔の長さが長くなつた
状態と同じであり、気泡は大きくフレーク状の構
造は得られない。 第1ダイの孔から第2ダイの孔までの距離を第
1ダイの孔径以上必要とし、上限を設定しない理
由は、ダイの径で上限が必然的に決まるからであ
る。 以上説明したようなダイの構造ならば、第1ダ
イを通過して薄く広がりフレーク状に形成された
原料は、第2ダイの孔に押し込まれるとき折りた
たまれ、押し出される方向に伸ばされるので、フ
レークの厚さは2枚のダイの間隔より薄くなり、
押し出される方向、つまりたての方向に組織が配
列されるので魚肉フレークに似た構造が形成され
るわけである。第2ダイの孔の直前までに形成さ
れた微細な気泡は、原料がすでに溶融状態でない
ので、大気圧下に押し出されても、少し大きくな
る程度で、従来の1枚のダイを用いて押し出し成
形する畜肉状の構造、食感を有する粒状大豆たん
白のように溶融状態の高圧下から大気圧下に押し
出されるときの気泡よりは小さい。 このようにして押し出して成形された原料を1
〜2cmの長さに切断し、粗砕すると、容易に崩
れ、薄く、細長いフレーク状の大豆たん白が得ら
れる。 なお米国特許第3870805号明細書に二重構造の
ダイを用いて鶏肉、はまぐりの肉、えびの肉の食
感に似せた大豆たん白を製造する例がある。この
特許は二重構造のダイを用いることによつて、ダ
イの間で強力なたん白の繊維構造を形成させ、1
枚のダイから押し出すものよりも強力な筋肉的食
感を求め、さらにレトルト加熱(240〓)で30分
加熱しても筋肉的食感を維持させることができる
というものである。しかしながら、同特許はダイ
の間隔についてとくに制限が無く、単に押し出し
できるだけの距離があればよいとしており、ま
た、2枚のダイの孔の位置関係については何も規
定していない。したがつて本発明のようにダイの
間隔(2〜6mm)およびダイの孔の位置関係を規
定し、フレーク状大豆たん白を得るものとは発明
の思想が異なるものである。 本発明は以上のようにして実施されるもので、
これによれば、大豆たん白を主成分とする原料を
用いてフレーク状大豆たん白を得ることができ
る。大豆は安く豊富に安定的に入手できるもので
あるから大豆たん白も当然原料に不安がなく、本
発明によれば原料事情(量、価格)が不安定な魚
肉フレークの代替ができ、消費者が求める大豆た
ん白入り魚肉フレークが安く大量に製造できるの
で産業上極めて有益である。 以下に実施例を示すが、2枚のダイの孔数、孔
径、孔の位置関係およびダイの間隔はこれに限定
するものではない。 実施例 1 脱脂大豆粉400Kgとアルコール洗浄濃縮大豆た
ん白100Kgを均一に混合したもの100部(重量。以
下同じ)に対し、水18部を連続的に混合しエクス
トルーダーを用い下記に示すダイの構造および運
転条件で押し出し成形した。次に1.5cmに切断
し、粗砕乾燥してフレーク状大豆たん白約450Kg
を得た。これを水戻しした状態は、きはだまぐろ
のフレーク(ライトミート)に似た構造および食
感を呈していた。また、水戻ししたフレーク状大
豆たん白30部とライトミート70部を混合し、6号
缶に入れ、野菜エキス40部を注ぎ、巻き締めた
後、缶の中心温度115℃で7分レトルト加熱し
て、大豆たん白入りまぐろフレーク缶詰を得た。
このものはまぐろフレークとしての風味食感およ
び外観を呈していた。 (1) ダイの構造 第1ダイ 160mmφ、孔:25mmφ×1孔の
ダイの中心部に開けたもの ダイの間隔 5mm 第2ダイ 160mmφ、孔:5mmφ×24孔を
ダイの外周部に開けたもの 孔の位置関係 第1ダイの孔の縁から第2のダ
イの孔の縁まで 30mm (2) 運転条件 原料処理量 110Kg/h エクストルーダーの温度 ダイの直前部128℃ 実施例 2 脱脂大豆粉475Kg、分離大豆たん白25Kg、強力
粉50Kgを均一に混合したもの100部に対し水20部
を連続的に混合し、エクストルーダーを用い下記
に示すダイの構造および運転条件で押し出し成形
し、2cmに切断したものを粗砕乾燥してフレーク
状大豆たん白約490Kgを得た。これを水戻しした
状態はびん長まぐろのフレーク(ホワイトミー
ト)に似た構造、食感を呈していた。また、水戻
ししたフレーク状大豆たん白25部とホワイトミー
ト75部を混合し、6号缶に入れ、野菜エキス25
部、綿実サラダ油30部を注ぎ、巻き締めたのち、
缶の中心温度115℃で7分レトルト加熱して大豆
たん白入まぐろフレーク油漬缶詰を得た。このも
のはまぐろフレークとしての風味、食感および外
観を呈していた。 (1) ダイの構造 第1ダイ 160mmφ、孔:25mmφ×1孔を
ダイの中心部に開けたもの ダイの間隔 4.5mm 第2ダイ 160mmφ、孔:6mmφ×18孔を
ダイの外周部に開けたもの 孔の位置関係 第1ダイの孔の縁から第2のダ
イの孔の縁まで 43mm (2) 運転条件 原料処理量 105Kg/h エクストルーダーの温度 ダイ直前部 135℃ 実験例 本発明に規定するダイの間隔およびダイの位置
関係の効果をみるために次の実験を行つた。すな
わち実施例1における原料を用い、ダイの条件を
種々変えて押し出し成形した。得られた製品の性
状を第1表に示す。なお原料処理量は100〜110
Kg/h、エクストルーダーの温度(ダイ直前部)
は125〜135℃であつた。 【表】
Claims (1)
- 1 大豆たん白を主成分とする原料に水を加えた
後、エクストルーダーにより加熱加圧する際に前
記エクストルーダーのダイとして2枚のダイを
用い、その面間隔を2〜6mmとすること、および
2枚のダイに開ける孔の相互の位置は2枚のダ
イを重ね合わせた場合に一方のダイの孔の縁から
他方のダイの孔の縁までの距離をスクリユー側の
ダイの孔径以上とすることを特徴とするフレーク
状大豆たん白の製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58001220A JPS59125850A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | フレ−ク状大豆たん白の製造法 |
US06/568,593 US4534992A (en) | 1983-01-10 | 1984-01-06 | Process for the production of soya protein flakes |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58001220A JPS59125850A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | フレ−ク状大豆たん白の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59125850A JPS59125850A (ja) | 1984-07-20 |
JPS6217496B2 true JPS6217496B2 (ja) | 1987-04-17 |
Family
ID=11495380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58001220A Granted JPS59125850A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | フレ−ク状大豆たん白の製造法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4534992A (ja) |
JP (1) | JPS59125850A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02142506A (ja) * | 1988-07-19 | 1990-05-31 | Taabonen Airukka | 柔軟で浮揚性かつ耐水性マット |
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CH656779A5 (de) * | 1982-09-30 | 1986-07-31 | Escher Wyss Gmbh | Konditionierung von sojabohnenbruch. |
US5183671A (en) * | 1990-06-01 | 1993-02-02 | Perez Thomas F | Apparatus for processing fish food |
US6117924A (en) * | 1996-10-22 | 2000-09-12 | Crane Plastics Company Limited Partnership | Extrusion of synthetic wood material |
US7585532B2 (en) * | 2001-10-29 | 2009-09-08 | Frito-Lay North America, Inc. | Apparatus and method for improving the dimensional quality of extruded food products having complex shapes |
US20050042362A1 (en) * | 2003-04-02 | 2005-02-24 | Clark Harry M. | Pet food composition and method |
US7611347B1 (en) | 2009-04-08 | 2009-11-03 | Wenger Manufacturing Inc. | Extrusion die assembly for high density products |
US7588789B1 (en) | 2009-04-08 | 2009-09-15 | Wenger Manufacturing, Inc. | High capacity extrusion die assembly |
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GB1502455A (en) * | 1975-06-13 | 1978-03-01 | Du Pont | Method and apparatus for texturizing a proteinaceous fungal mass |
US4171668A (en) * | 1975-09-17 | 1979-10-23 | Ranks Hovis Mcdougall Limited | Apparatus for forming a fibrous and layered structure |
-
1983
- 1983-01-10 JP JP58001220A patent/JPS59125850A/ja active Granted
-
1984
- 1984-01-06 US US06/568,593 patent/US4534992A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02142506A (ja) * | 1988-07-19 | 1990-05-31 | Taabonen Airukka | 柔軟で浮揚性かつ耐水性マット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59125850A (ja) | 1984-07-20 |
US4534992A (en) | 1985-08-13 |
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