JPS62173481A - 静電記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写装置などの静電記録装置に関し、さらに
評言すれば、１成分現像剤を用いて静電像を可視化し、
常に安定した可視像が得られる静電記録装置に関するも
のである。

従来の技術 一般に、静電記録装置の静電像を可視化する方法には、
現像剤がトナーとキャリアから構成される２成分現像方
法と、トナー単体で構成される１成分現像方法とがある
。２成分現像方法では、可視像となるトナーは、キャリ
アと異なる帯電極性をもち、現像装置内でキャリアと攪
拌されることにより、比較的安定した帯電が行われ、一
定の電荷量をもつ。しかしながら、キャリアに寿命があ
るために、一定期間で現像剤を取り替えな（ではならず
、また、トナーとキャリアとの摩擦帯電を担う大型の攪
拌装置を現像装置内に設ける必要があり、現像装置が大
形化する問題点があった。近年ではこの問題点を解決す
るために、数多くの静電記録装置で１成分現像方法が用
いられている。

この１成分現像方法には、従来より多数の方法が提案さ
れている。例えば、特開昭５５−１８６５６号公報に記
載されているようなトナ一層を静電像保持部材に直接接
触させず、静電像の電界により静電像保持部材にトナー
を選択的に飛行させるいわゆるジャンピング現像方法や
、米国特許第３９０９２５８号明細書に記載されている
ような導電性磁性トナーを用いて磁気ブラシを形成し静
電像保持部材に接触させて現像するいわゆるマグネダイ
ナミック法や、トナー粒子を噴霧状態にして用いるパウ
ダークラウド法等、数多くの方法がある。

このようなキャリヤを含まない１成分現像方法は、トナ
ーが現像剤保持部材や現像剤規制部材との接触帯電、も
しくは前記部材からの電荷注入、あるいはトナー同士の
摩擦帯電等によって、一定の電荷量をもつと考えられて
いる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、１成分現像剤を用いて静電像を可視化す
る場合、すべてのトナーが同極性に均一に帯電している
ことが望ましいがトナー同士の摩擦帯電が多少なりとも
起こるため、希望する帯電極性とは逆極性に帯電された
トナー（以下逆帯電トナーと称す）が現像剤保持部材上
に含まれることとなる。現像剤保持部材上の逆帯電トナ
ーは、記録を続けるにつれて増加し、記録物の画像濃度
を低下させるという問題点があった。

本発明は上記問題点を解決するもので、１成分現像方法
を用いて常に安定した記録物を得る静電記録装置を提供
しようとするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の静電記録装置は
、静電像保持部材と、前記静電像保持部材の表面に形成
される静電像を可視化する一成分絶縁性現像剤を保持す
る導電性材料よりなる現像剤保持部材と、前記現像剤保
持部材上の１成分絶縁性現像剤中にあって規定帯電極性
に対し逆極性に帯電ある現像剤を除去せしめる導電性材
料よりなる現像剤除去部材と、前記現像剤保持部材と前
記現像剤除去部材との間に電界を形成する電源とによっ
て構成される。

作用 本発明は上記した構成によって、現像剤中に含まれる逆
帯電トナーは、現像剤保持部材と現像剤除去部材との間
で形成される電界により現像剤除去部材上に付着せしめ
られ、除去されるので、逆帯電トナーが現像剤保持部材
上に一定量貯まることがなくなり、−成分現像方法を用
いて常に安定した記録物を得ることができる。

実施例 本発明の実施例を図面により説明する。

図は、本発明による静電記録装置の主要部の構成断面図
である。図において、静電像保持部材ｌは、接地された
導電性支持層の表面に有機半導体をベースにした光導電
層を形成したもので、矢印Ａの方向に表面速度１５０１
１１／ｓｅｃで回転する。静電像保持部材１の表面は、
帯電用コロナ放電器２によって均一に一７００■に帯電
し、続いて矢印Ｂの方向より照射される原稿面（図示せ
ず）からの光によって、照射部の電位が減衰する。現像
剤保持部材３は外径３１ｍｍ、軸方向の長さ２８０１１
１の非磁性、導電性の筒管で静電像保持部材１と同方向
に１１００ｒｐで回転し、現像剤保持部材３に内蔵され
た８極の磁気ロール４は、現像剤保持部材３と逆方向に
１１００Ｏｒｐで回転する。なお、磁気ロール４の各磁
極は、現像剤保持部材３の表面において８００Ｇａｕｓ
ｓの磁界が形成されるように設定されている。

現像剤保持部材３の表面に形成される現像剤層６の層厚
を規制する現像剤層規制部材５には磁性体材料を用い、
現像剤層規制部材５と現像剤保持部材３との距離は０．
３Ｏｎ＋に、静電像保持部材１と現像剤保持部材３との
距離は０．５０ｍ麿にそれぞれ設定した。

また、現像剤保持部材３は、接地面に対して電源１５よ
り一２００■のバイアスが印加され、現像剤除去部材７
には、接地面に対して電源１５より＋３００Ｖのバイア
スが印加されるようになっている。現像剤除去部材７は
、外径２０龍、非磁性導電性部材からなる筒管である。

現像剤保持部材３と現像剤除去部材７との離間距離は０
．６０＋ｎに設定した。８は、現像剤除去部材に付着し
た現像剤をかきおとし、ホッパー９内に回収するスフレ
イパーである。また、現像剤除去部材７は、周速１５０
＋ｎ／ｓｅｃで回転している。転写用コロナ放電器１０
は、静電像保持部材１上のトナー像を通過する記録紙１
１上に転写するものであり、これと並ぶ剥離用コロナ放
電器１２は静電像保持部材１より記録紙１１を剥離する
ものである。クリーニング部材１３は、弾性体で作られ
た接触面を静電像保持部材１の表面に押し付け、表面に
付着したトナーを掻き取る。その後、除電ランプ１４で
照射し、静電像保持部材１上の残留電荷を除電する。

また、使用した１成分現像剤は、スチレンアクリル系樹
脂中に３５重量％のマグネタイト微粒子磁性体を含有し
、含金属染料系荷電制御剤を５重量％含有させた平均粒
径が１３μｍのトナーで、東芝ケミカル社製ブローオフ
粉体帯電量測定装置ＴＢ−２００で測定した結果、粒径
１５０μｍの基準鉄粉キャリアとの帯電量は＋１２．６
μｃ　／　ｇであった。なお、現像剤の総量は１００ｇ
とした。

このような静電記録装置の動作について説明する。

まず、静電像保持部材１は、その表面が帯電用コロナ放
電器２により一７００■に帯電され、露光が行われた後
、現像剤保持部材３上のトナーによって静電像が可視化
される。続いて、このトナー像は記録紙１１上に転写用
コロナ放電器１０によって転写される。その後、クリー
ニング部材１３によりトナーが除去された静電像保持部
材１は、除電ランプ１４により除電され、次のプロセス
へ移行する。

また、トナー像が転写された記録紙１１は、剥離用コロ
ナ放電器１２によって静電像保持部材１から剥離され、
その後定着されて装置外へ排出される。

一方、現像剤保持部材３には接地面に対して−２００Ｖ
、現像剤除去部材７には接地面に対して＋３００　Ｖの
バイアスが印加されている。ここで、現像剤中に含まれ
る逆帯電トナー（本実施例では負に帯電したトナー）は
、現像剤保持部材３の電位が一２００■、現像剤除去部
材７の電位が＋３００■であるため両者の間で形成され
る電界により、現像剤除去部材７に付着し、現像剤の貯
蔵庫であるホンパー９内に回収される。

次に、本実施例について具体的なデータにより詳述する
。使用した静電記録装置は、各要部を図のように配置し
た装置である。まず、現像剤除去部材７を実施例のよう
に配置して、これを動作させなからＡ４紙１分間あたり
１５枚、室温２５℃にて連続５００枚の記録を行った。

その結果、得られた記録物の最高画像濃度は、若干の変
動はあるが常に安定しており、Ｍａｃｂｅｔｈ　９１４
反射反射計で測定した結果１．３０ないし１．４０の範
囲内にあった。他方、比較のために、現像剤を入れ替え
て、現像剤除去部材を取り付けずに、連続５００枚の記
録を行ったところ、記録枚数を重ねるごとに最高画像濃
度が低下し、初期に１．３８であった画像濃度が、５０
０枚の連続記録終了時には、１．０８まで低下した。

以上の説明から明らかなように、現像剤除去部材を取り
付けることにより、効率よ（現像剤中の逆極性に帯電さ
れたトナーを除去し、常に安定した記録画像を得ること
ができる。

なお本実施例では、現像剤除去部材を導電性材料からな
る筒管としたが、内部に磁気ロールを有する非磁性導電
性材料からなる筒管、いわゆるマグロールを使用しても
よいし、導電性弾性ゴムローラ等を使用してもよい。

発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、現像剤保持部材と
現像剤除去部材との間で形成される電界により、現像剤
保持部材上の一成分現像剤中の逆帯電トナーを現像剤除
去部材上に付着せしめ、除去することで、１成分現像方
法を用いて常に画像濃度の安定した記録物を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における静電記録装置の要部構成
断面図である。 ｌ・・・・・・静電像保持部材、３・・・・・・現像剤
保持部材、６・・・・・・現像剤層、７・・・・・・現
像剤除去部材、１５・・・・・・電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 静電像保持部材と、前記静電像保持部材の表面に形成さ
   れる静電像を可視化する１成分絶縁性現像剤を保持する
   導電性材料よりなる現像剤保持部材と、前記現像剤保持
   部材上の１成分絶縁性現像剤中にあって規定帯電極性に
   対し逆極性に帯電する現像剤を除去せしめる導電性材料
   よりなる現像剤除去部材と、前記現像剤保持部材と前記
   現像剤除去部材との間に電界を形成する電源とを具備す
   ることを特徴とする静電記録装置。