JPS6217137B2 - - Google Patents
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- JPS6217137B2 JPS6217137B2 JP54089404A JP8940479A JPS6217137B2 JP S6217137 B2 JPS6217137 B2 JP S6217137B2 JP 54089404 A JP54089404 A JP 54089404A JP 8940479 A JP8940479 A JP 8940479A JP S6217137 B2 JPS6217137 B2 JP S6217137B2
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Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
本発明は再熱用ヒータを室内コイルに付設する
とともに冷媒量調節器を冷媒回路中に設けて、冷
房運転および乾き気味の除湿運転を可能ならし
め、さらに負荷の増大にともなつて吹出温度を冷
房に近い低目に制御することが可能な空気調和装
置に関する。 湿分を含んだ室内空気の温度を余り下げずに脱
湿のみを行わせる除湿運転は梅雨期などの中間期
に適した空調運転であるが、負荷が大きく即ち温
度が高くなつてくると吹出温度もそれにつれて高
くなるのが従来の空気調和装置では避けられない
ことであつて、快適な室内零囲気を醸成するのが
困難であつた。 このような負荷増大現象があると、吹出温度を
冷房運転に近づけるように低くするのが除湿運転
の場合には望ましいことであるが、利用者が手動
操作で行うのは非常に煩わしくて実用面で好まし
くなく、また、かゝる運転態様を自動的に行わせ
得るものが未だ提供されていない現状であつて、
その解決が斯界において強く望まれている。 かゝる実状に鑑みて、本発明は既往の装置では
成し得なかつた吹出温度自動調節手段を極めて容
易に行い得る如き新規な空気調和装置を提供する
に至つたものであつて、特に再熱用電気ヒータお
よび冷媒量調節器を備えた空気調和装置であつ
て、高負荷か通常負荷かを綜合運転電流の値で判
別し得る負荷判別回路と、再熱用電気ヒータの一
部をオン・オフさせる加熱量調節回路と、除湿運
転と冷房運転の切換えを前記両回路からの信号を
受けて自動的に行う除湿・冷房切換回路とを前記
装置の電気制御系に有せしめてなる構成を特徴と
する。 しかして本発明は上述の構成を有せしめたこと
によつて、冷房・除湿運転を行わせる場合、室温
が低い(空調負荷が小さい)ときは電気ヒータに
よる再熱量を量大限利用して顕熱変化が小さい除
湿運転を優先させることにより快適さを保持し、
空調負荷の増大に伴つて装置の総合電流が増加し
て設定値に達すると再熱量の一部を減じさせて電
流の減少と冷風気味の除湿による室温上昇の抑制
をはからせて快適さを保持せしめ、それでも空調
負荷の増大により総合電流が増加し設定値に達す
ると、さらに電気ヒータへの通電を断たせて電流
の減少をはかると共に、冷房運転に切り換えるよ
うに自動制御することが可能であり、かくして装
置の電流が制限値を超過しないようにピークカツ
トを行うことにより、3種の運転モードの切り替
えを可能ならしめて連続運転を持続しながら快適
性の保持がはかれるに至つたのである。 以下に本発明の具体的内容について添付図面と
ともに詳しく説明する。 第1図は本発明装置の1例に係る配管系統図で
あつて、圧縮機1、四路切換弁2、室外コイル
3、減圧膨脹機構4例えば冷暖兼用キヤピラリー
チユーブおよびクロスフインコイル形室内コイル
5を要素となし、四路切換弁2の切換え操作によ
り冷凍サイクルを冷房サイクルあるいは暖房サイ
クルに転換して冷暖房可能な可逆冷凍サイクルを
構成している。 上記図示装置は室外ユニツトAと室内ユニツト
Bとからなる分離形装置であつて、閉鎖弁8,8
と管継手9,9の間を連絡配管19,19によつ
て連絡せしめている。 クロスフインコイルからなる室内コイル5は2
分割させて、その一方を第1室内コイル6、他方
を第2室内コイル7に夫々形成し、両コイル6,
7を相互間での直接的な熱伝達が行われないよう
な構造となす一方、室内フアン10が起生する空
気流路中において、第1室内コイル6が風上側、
第2室内コイル7が風下側になるよう配置決めを
行つている。 しかして第1図々示の装置において、室内コイ
ル5は、スリツト16によつて分けられた前部、
後部を第1室内コイル6と第2室内コイル7とに
夫々形成している。 上記室内コイル5は、第2室内コイル7におけ
る伝熱管17群のうちの一部の伝熱管17,17
例えば1パスにおける中間部の伝熱管17を冷媒
系統から独立分離した独立管となして、かつその
管端を開放せしめ、この開放した伝熱管17,1
7内に電気ヒータ18を挿設している。 この電気ヒータ18としては棒状のシーズヒー
タ等が使用されるものであつて、第1電気ヒータ
18a、第2電気ヒータ18bの両系からなつて
おり、後述するように暖房時の能力を増大させる
とともに、除湿運転時の再熱用熱源として利用さ
れる。 一方、冷媒回路中には適宜個所に冷媒量調節器
11を設けて、冷凍運転中における循環冷媒量の
調節を行い得るようにしている。 上記冷媒量調節器11の構造例が第1図および
第4図に夫々示されているが、それ等を順次説明
すると次の如くである。 (イ) 低圧回路側に冷媒を貯溜した例 第1図々示のもので、室外コイル3とキヤピラ
リーチユーブ4を連絡する液管21と、四路切換
弁2に連絡したガス管22との間に接続したバイ
パス回路20と、アキユムレータ12とから構成
し、前記バイパス回路20はキヤピラリーチユー
ブ13と電磁弁14の直列回路からなつている。 (ロ) 高圧回路側に設けた例(1) 第4図々示の1例であつて、室外コイル3とキ
ヤピラリーチユーブ4を連絡した液管21から電
磁弁14を介設した分岐管23を分岐し、分岐管
23の先端に受液器24を設けた回路に構成して
いる。 (ハ) 高圧回路側に設けた例(2) 第4図々示の別例であつて、四路切換弁2と室
外コイル3を連絡したガス管22から電磁弁14
を介設した分岐管23を分岐し、この分岐管23
の先端に受液器24を設けた回路に構成してい
る。 上述の(イ),(ロ),(ハ)各項で示したものは、除湿運
転時に冷媒貯溜の目的で作動させるが、その態様
については後述の作用説明の内容によつて明らか
にされる。 次に、上記装置の作用について述べると、先ず
暖房運転時は、四路切換弁2の操作によつて、冷
媒を第1図において破線矢示の方向に流すことに
よつて第2室内コイル7と第1室内コイル6とが
共に凝縮器として機能し、一方室外コイル3が蒸
発器として機能する暖房サイクルが形成される。 ここで外気温が極端に低下して暖房能力が不足
するような事態になると、電気ヒータ18に通電
することにより、第2室内コイル7の高圧冷媒を
加熱して能力増を果すことができる。 この場合、電気ヒータ18の熱はその殆んどが
フインを介して直接的に第2室内コイル7を流通
する冷媒の加熱に供され、流通空気を直接加熱す
る量が少いことは言う迄もなく、従つて高温状態
を必要としなくて極めて安全性の高い設計が可能
である。 一方、冷房運転時は、四路切換弁2を切換操作
することによつて、冷媒を第1図において実線矢
示の方向に流通せしめ、室外コイル3が凝縮器と
して機能し、第1室内コイル6と第2室内コイル
7とが蒸発器として機能する冷房サイクルが形成
される。 この冷房運転が行われる時期で中間期などの場
合に、温度の低下は不要で、湿度の低下のみを必
要とする除湿運転がのぞまれるときがあるが、か
かる場合には電気ヒータ18に通電し、かつ前記
冷媒量調節器11を作動させて冷房運転から除湿
運転に転ずることが可能である。 即ち、第1図において、冷媒の流れは一点鎖線
矢示の経路となり、室外コイル3を流れた冷媒の
一部がキヤピラリーチユーブ13で減圧後、アキ
ユムレータ12内に流れ込んで貯溜する結果、循
環冷媒量は冷房運転時に比して少くなる。 従つて第1室内コイル6に流入する冷媒量は少
なくなるので、この低圧液冷媒は流通空気と熱交
換して第1室内コイル6で全量が蒸発し過熱ガス
となり、かつ流通空気は冷却とともに脱湿が成さ
れる。 上記過熱ガスは第2室内コイル7を介して、ア
キユムレータ12に流れてゆく。第2室内コイル
7を流れる過熱ガスは、電気ヒータ18を挿設し
ている伝熱管17近傍の伝熱管17内を流れる
が、電気ヒータ18で発生した熱は伝熱管17と
その周囲に設けたフイン15に伝達され、そこで
流通空気と熱交換し、前記熱の大部分は流通空気
に伝達される。しかも伝熱管17内を流れる冷媒
は、ガス状であるので、熱伝達率は小さく、フイ
ン15を介して、伝熱管17に伝達された熱は、
あまり冷媒には伝達されない。 一方、第1室内コイル6で冷却脱湿された流通
空気は、電気ヒータ18を挿設している伝熱管1
7とその周囲のフイン15を介して、電気ヒータ
18の発生熱と熱交換し、再熱され、除湿運転が
成される。 この場合の室内コイル5における冷媒状態は、
第2図に示すように、第1室内コイル6のイ部が
湿りガスと乾きガスの境界部に、ロ部が20℃の過
熱ガスの存在部に、ハ部が約24℃の過熱ガスの存
在部になる。 このようにして除湿を行つた後の過熱ガスはア
キユムレータ12における飽和状態の低圧液冷媒
と混和して適正な過熱度の冷媒となつた後、圧縮
機1に吸入される。 なお、第4図に示した例の場合は、高圧ガス冷
媒が受液器24,24で外気により冷却され、液
冷媒となつて貯溜する。従つて第1図々示例と同
様室内ユニツトBに至る冷媒を減少させる作用を
なすことは言う迄もない。 上記装置における電気制御回路を第5図に展開
示しているが、この回路は負荷判別回路25と、
加熱量調節回路26と、除湿・冷房切換回路27
と、圧縮機用モータ28、室内フアン用モータ2
9、電磁弁14、再熱用ヒータ18を発停する電
力回路とから構成されており、前記3回路25〜
27の態様を以下説明する。 (a) 負荷判別回路25、 空気調和装置の綜合運転電流が流通する母線W
中に介装した変流器34によつて、該電流に比例
した二次小電流を取り出し、この電流をダイオー
ドD4で半波整流し、さらにコンデンサCcTで平滑
すると同時に直列低抗RcTとコンデンサCcTから
なる積分回路で電流変化の影響を遅延させて、電
流に比例した電位E1に変換し、該電位E1と高負
荷電流よりも小さい値の設定電流に対応した基準
電位E2とを、演算増幅器OP1に入力として印加せ
しめる電流検出部と、トランジスタT3、抵抗
Rt2,Rt3、コンデンサCt2およびダイオードD5を
要素とする充放電回路に演算増幅器OP2を結合し
てなる電流リレー部とから構成されている。 前記電流検出部は、綜合運転電流が前記設定電
流に対して大か小かを判別して、大であるときに
は演算増幅器OP1から論理出力「L」を出し、逆
に小であるときには論理出力「H」を出すように
なつている。 一方、電流リレー部においては、トランジスタ
T3が演算増幅器OP1からの論理出力「L」で導通
し反対に「H」で非導通となつて充放電回路を導
通時に充電させ、非導通時に放電させ、そして後
段の演算増幅器OP2に対して充放電回路の充電々
位E3入力端子に印加すると共に、基準電位E4
を入力端子に印加せしめてE3<E4の場合に該
増幅器OP2から論理出力「H」を出し、E3>E4の
場合に論理出力「L」を出すよう作動する。 しかしてこの負荷判別回路25は綜合運転電流
が設定値よりも大きくて(E1>E2)、トランジス
タT3が導通すると放電抵抗Rt3の側端子の電位
が上昇するために、コンデンサCt2は抵抗Rt2を介
して充電され、約4秒経過すると電位E3が電位
E4に比して高くなり、演算増幅器OP2を論理出力
「L」の状態となし、一方、綜合運転電流が設定
値よりも小さくて(E1<E2)、トランジスタT3が
非導通となると、コンデンサCt2の充電々荷をダ
イオードD5を経て放電抵抗Rt3に速やかに放電す
るのでE3<E4となり演算増幅器OP2を論理出力
「H」の状態となす。 なお、演算増幅器OP2の出力端は後段の除湿・
冷房切換回路27における一方の入力端子Aに接
続している。 以上の説明から明らかなように上記負荷判別回
路25の作動を要約すると下記の如くなる。 綜合運転電流が設定電流を超過して演算増幅器
OP1の論理出力を「L」にすると、トランジスタ
T3が導通する結果、充放電回路は充電を開始
し、約4秒経過すると演算増幅器OP2の論理出力
が「H」から「L」に転じて高負荷指示信号
「L」を除湿,冷房切換回路27にインプツトす
る。 一方、綜合運転電流が低下すると、直ちに演算
増幅器OP2は論理出力が「H」に切り換つて通常
負荷指示信号「H」を前記回路27にインプツト
する。 ここで、充放電回路の充電時間を4秒としたの
は、圧縮機の起動時における過渡電流の持続する
時間が4秒未満であるところから、過渡電流によ
るハンチング現象を回避するために設定したタイ
ミング時間であつて、綜合運転電流の増加が高負
荷によるものかどうかを判別する上に機能するこ
とは言うまでもない。 (b) 加熱量調節回路26、 トランジスタT1と、第1電気ヒータ18a用
電磁リレー30のコイル30cと、コンデンサ
Ct1、抵抗Rt1、ダイオードD4を要素とする充放
電回路と、トランジスタT2と、演算増幅器OP3と
から構成される。 コイル30cと直列に接続したトランジスタ
T1はダイオードD3を介したベース電位が高くな
ると導通してコイル30cに規定電圧を印加させ
るスイツチング素子として機能し、トランジスタ
T2はトランジスタT1が非導通の場合に導通して
演算増幅器OP3の入力電位を下げ、その論理出
力を「L」とすることによつて、ダイオードD2
を介しトランジスタT1のベース電位を低下せし
めてトランジスタT1の非導通状態を保持するよ
うになつている。 前記演算増幅器OP3は抵抗R1,R2,Rt1により
分圧された基準電位E6が入力端子に、前記充
放電回路の充電々位E5が入力端子に夫々印加
されて、E5<E6の場合に論理出力「H」が出さ
れ、E5>E6の場合に論理出力「L」が出され、
そしてこの論理出力を除湿・冷房切換回路27の
他方の入力端子Bにインプツトさせるようにして
いる。 一方、充放電回路はトランジスタT2が非導
通、即ちコイル30cが励磁すると、抵抗R1,
R2、ダイオードD4を介してコンデンサCt1に直ち
に充電が成され、トランジスタT2が導通即ちコ
イル30cが消磁すると、コンデンサCt1の充
電々荷は抵抗Rt1によつて徐々に放電し、約7分
間の経時後E5<E6となつて演算増幅器OP3からは
論理出力「H」が出る。 以上の説明から明らかなように、この加熱量調
節回路26の作動を要約すると次の通りである。 コイル30cが消磁して第1電気ヒータ18a
が通電を解かれると、演算増幅器OP3の論理出力
を「L」に転じさせるとともに、充放電回路は放
電を開始し、論理出力「L」即ち停止指示信号に
よつてコイル30cの消磁を保持すると共に除
湿・冷房切換回路27に信号を送る。 そしてこのコイル消磁は7分間強制保持された
後、論理出力を「H」に転じ運転指示信号を出す
ことによつて、この強制保持は解かれる。 (c) 除湿・冷房切換回路27、 OR回路35とインバータ36,39とインバ
ーターOR回路37,38を要素とするフリツ
プ・フロツプからなる論理演算回路ならびにダー
リントン接続になるトランジスタT4,T5により
構成され、入力端子A,Bに到来する信号の組合
わせによつて下記の真理値表の論理出力が出力端
子Yから出され、論理出力が「H」のときにトラ
ンジスタT4,T5を導通せしめて、電磁弁用リレ
ー32のコイル32cを励磁して電磁弁14を開
放すると共に、第2電気ヒータ18b用電磁リレ
ー31のコイル31cを励磁して第2電気ヒータ
18bに通電せしめる。
とともに冷媒量調節器を冷媒回路中に設けて、冷
房運転および乾き気味の除湿運転を可能ならし
め、さらに負荷の増大にともなつて吹出温度を冷
房に近い低目に制御することが可能な空気調和装
置に関する。 湿分を含んだ室内空気の温度を余り下げずに脱
湿のみを行わせる除湿運転は梅雨期などの中間期
に適した空調運転であるが、負荷が大きく即ち温
度が高くなつてくると吹出温度もそれにつれて高
くなるのが従来の空気調和装置では避けられない
ことであつて、快適な室内零囲気を醸成するのが
困難であつた。 このような負荷増大現象があると、吹出温度を
冷房運転に近づけるように低くするのが除湿運転
の場合には望ましいことであるが、利用者が手動
操作で行うのは非常に煩わしくて実用面で好まし
くなく、また、かゝる運転態様を自動的に行わせ
得るものが未だ提供されていない現状であつて、
その解決が斯界において強く望まれている。 かゝる実状に鑑みて、本発明は既往の装置では
成し得なかつた吹出温度自動調節手段を極めて容
易に行い得る如き新規な空気調和装置を提供する
に至つたものであつて、特に再熱用電気ヒータお
よび冷媒量調節器を備えた空気調和装置であつ
て、高負荷か通常負荷かを綜合運転電流の値で判
別し得る負荷判別回路と、再熱用電気ヒータの一
部をオン・オフさせる加熱量調節回路と、除湿運
転と冷房運転の切換えを前記両回路からの信号を
受けて自動的に行う除湿・冷房切換回路とを前記
装置の電気制御系に有せしめてなる構成を特徴と
する。 しかして本発明は上述の構成を有せしめたこと
によつて、冷房・除湿運転を行わせる場合、室温
が低い(空調負荷が小さい)ときは電気ヒータに
よる再熱量を量大限利用して顕熱変化が小さい除
湿運転を優先させることにより快適さを保持し、
空調負荷の増大に伴つて装置の総合電流が増加し
て設定値に達すると再熱量の一部を減じさせて電
流の減少と冷風気味の除湿による室温上昇の抑制
をはからせて快適さを保持せしめ、それでも空調
負荷の増大により総合電流が増加し設定値に達す
ると、さらに電気ヒータへの通電を断たせて電流
の減少をはかると共に、冷房運転に切り換えるよ
うに自動制御することが可能であり、かくして装
置の電流が制限値を超過しないようにピークカツ
トを行うことにより、3種の運転モードの切り替
えを可能ならしめて連続運転を持続しながら快適
性の保持がはかれるに至つたのである。 以下に本発明の具体的内容について添付図面と
ともに詳しく説明する。 第1図は本発明装置の1例に係る配管系統図で
あつて、圧縮機1、四路切換弁2、室外コイル
3、減圧膨脹機構4例えば冷暖兼用キヤピラリー
チユーブおよびクロスフインコイル形室内コイル
5を要素となし、四路切換弁2の切換え操作によ
り冷凍サイクルを冷房サイクルあるいは暖房サイ
クルに転換して冷暖房可能な可逆冷凍サイクルを
構成している。 上記図示装置は室外ユニツトAと室内ユニツト
Bとからなる分離形装置であつて、閉鎖弁8,8
と管継手9,9の間を連絡配管19,19によつ
て連絡せしめている。 クロスフインコイルからなる室内コイル5は2
分割させて、その一方を第1室内コイル6、他方
を第2室内コイル7に夫々形成し、両コイル6,
7を相互間での直接的な熱伝達が行われないよう
な構造となす一方、室内フアン10が起生する空
気流路中において、第1室内コイル6が風上側、
第2室内コイル7が風下側になるよう配置決めを
行つている。 しかして第1図々示の装置において、室内コイ
ル5は、スリツト16によつて分けられた前部、
後部を第1室内コイル6と第2室内コイル7とに
夫々形成している。 上記室内コイル5は、第2室内コイル7におけ
る伝熱管17群のうちの一部の伝熱管17,17
例えば1パスにおける中間部の伝熱管17を冷媒
系統から独立分離した独立管となして、かつその
管端を開放せしめ、この開放した伝熱管17,1
7内に電気ヒータ18を挿設している。 この電気ヒータ18としては棒状のシーズヒー
タ等が使用されるものであつて、第1電気ヒータ
18a、第2電気ヒータ18bの両系からなつて
おり、後述するように暖房時の能力を増大させる
とともに、除湿運転時の再熱用熱源として利用さ
れる。 一方、冷媒回路中には適宜個所に冷媒量調節器
11を設けて、冷凍運転中における循環冷媒量の
調節を行い得るようにしている。 上記冷媒量調節器11の構造例が第1図および
第4図に夫々示されているが、それ等を順次説明
すると次の如くである。 (イ) 低圧回路側に冷媒を貯溜した例 第1図々示のもので、室外コイル3とキヤピラ
リーチユーブ4を連絡する液管21と、四路切換
弁2に連絡したガス管22との間に接続したバイ
パス回路20と、アキユムレータ12とから構成
し、前記バイパス回路20はキヤピラリーチユー
ブ13と電磁弁14の直列回路からなつている。 (ロ) 高圧回路側に設けた例(1) 第4図々示の1例であつて、室外コイル3とキ
ヤピラリーチユーブ4を連絡した液管21から電
磁弁14を介設した分岐管23を分岐し、分岐管
23の先端に受液器24を設けた回路に構成して
いる。 (ハ) 高圧回路側に設けた例(2) 第4図々示の別例であつて、四路切換弁2と室
外コイル3を連絡したガス管22から電磁弁14
を介設した分岐管23を分岐し、この分岐管23
の先端に受液器24を設けた回路に構成してい
る。 上述の(イ),(ロ),(ハ)各項で示したものは、除湿運
転時に冷媒貯溜の目的で作動させるが、その態様
については後述の作用説明の内容によつて明らか
にされる。 次に、上記装置の作用について述べると、先ず
暖房運転時は、四路切換弁2の操作によつて、冷
媒を第1図において破線矢示の方向に流すことに
よつて第2室内コイル7と第1室内コイル6とが
共に凝縮器として機能し、一方室外コイル3が蒸
発器として機能する暖房サイクルが形成される。 ここで外気温が極端に低下して暖房能力が不足
するような事態になると、電気ヒータ18に通電
することにより、第2室内コイル7の高圧冷媒を
加熱して能力増を果すことができる。 この場合、電気ヒータ18の熱はその殆んどが
フインを介して直接的に第2室内コイル7を流通
する冷媒の加熱に供され、流通空気を直接加熱す
る量が少いことは言う迄もなく、従つて高温状態
を必要としなくて極めて安全性の高い設計が可能
である。 一方、冷房運転時は、四路切換弁2を切換操作
することによつて、冷媒を第1図において実線矢
示の方向に流通せしめ、室外コイル3が凝縮器と
して機能し、第1室内コイル6と第2室内コイル
7とが蒸発器として機能する冷房サイクルが形成
される。 この冷房運転が行われる時期で中間期などの場
合に、温度の低下は不要で、湿度の低下のみを必
要とする除湿運転がのぞまれるときがあるが、か
かる場合には電気ヒータ18に通電し、かつ前記
冷媒量調節器11を作動させて冷房運転から除湿
運転に転ずることが可能である。 即ち、第1図において、冷媒の流れは一点鎖線
矢示の経路となり、室外コイル3を流れた冷媒の
一部がキヤピラリーチユーブ13で減圧後、アキ
ユムレータ12内に流れ込んで貯溜する結果、循
環冷媒量は冷房運転時に比して少くなる。 従つて第1室内コイル6に流入する冷媒量は少
なくなるので、この低圧液冷媒は流通空気と熱交
換して第1室内コイル6で全量が蒸発し過熱ガス
となり、かつ流通空気は冷却とともに脱湿が成さ
れる。 上記過熱ガスは第2室内コイル7を介して、ア
キユムレータ12に流れてゆく。第2室内コイル
7を流れる過熱ガスは、電気ヒータ18を挿設し
ている伝熱管17近傍の伝熱管17内を流れる
が、電気ヒータ18で発生した熱は伝熱管17と
その周囲に設けたフイン15に伝達され、そこで
流通空気と熱交換し、前記熱の大部分は流通空気
に伝達される。しかも伝熱管17内を流れる冷媒
は、ガス状であるので、熱伝達率は小さく、フイ
ン15を介して、伝熱管17に伝達された熱は、
あまり冷媒には伝達されない。 一方、第1室内コイル6で冷却脱湿された流通
空気は、電気ヒータ18を挿設している伝熱管1
7とその周囲のフイン15を介して、電気ヒータ
18の発生熱と熱交換し、再熱され、除湿運転が
成される。 この場合の室内コイル5における冷媒状態は、
第2図に示すように、第1室内コイル6のイ部が
湿りガスと乾きガスの境界部に、ロ部が20℃の過
熱ガスの存在部に、ハ部が約24℃の過熱ガスの存
在部になる。 このようにして除湿を行つた後の過熱ガスはア
キユムレータ12における飽和状態の低圧液冷媒
と混和して適正な過熱度の冷媒となつた後、圧縮
機1に吸入される。 なお、第4図に示した例の場合は、高圧ガス冷
媒が受液器24,24で外気により冷却され、液
冷媒となつて貯溜する。従つて第1図々示例と同
様室内ユニツトBに至る冷媒を減少させる作用を
なすことは言う迄もない。 上記装置における電気制御回路を第5図に展開
示しているが、この回路は負荷判別回路25と、
加熱量調節回路26と、除湿・冷房切換回路27
と、圧縮機用モータ28、室内フアン用モータ2
9、電磁弁14、再熱用ヒータ18を発停する電
力回路とから構成されており、前記3回路25〜
27の態様を以下説明する。 (a) 負荷判別回路25、 空気調和装置の綜合運転電流が流通する母線W
中に介装した変流器34によつて、該電流に比例
した二次小電流を取り出し、この電流をダイオー
ドD4で半波整流し、さらにコンデンサCcTで平滑
すると同時に直列低抗RcTとコンデンサCcTから
なる積分回路で電流変化の影響を遅延させて、電
流に比例した電位E1に変換し、該電位E1と高負
荷電流よりも小さい値の設定電流に対応した基準
電位E2とを、演算増幅器OP1に入力として印加せ
しめる電流検出部と、トランジスタT3、抵抗
Rt2,Rt3、コンデンサCt2およびダイオードD5を
要素とする充放電回路に演算増幅器OP2を結合し
てなる電流リレー部とから構成されている。 前記電流検出部は、綜合運転電流が前記設定電
流に対して大か小かを判別して、大であるときに
は演算増幅器OP1から論理出力「L」を出し、逆
に小であるときには論理出力「H」を出すように
なつている。 一方、電流リレー部においては、トランジスタ
T3が演算増幅器OP1からの論理出力「L」で導通
し反対に「H」で非導通となつて充放電回路を導
通時に充電させ、非導通時に放電させ、そして後
段の演算増幅器OP2に対して充放電回路の充電々
位E3入力端子に印加すると共に、基準電位E4
を入力端子に印加せしめてE3<E4の場合に該
増幅器OP2から論理出力「H」を出し、E3>E4の
場合に論理出力「L」を出すよう作動する。 しかしてこの負荷判別回路25は綜合運転電流
が設定値よりも大きくて(E1>E2)、トランジス
タT3が導通すると放電抵抗Rt3の側端子の電位
が上昇するために、コンデンサCt2は抵抗Rt2を介
して充電され、約4秒経過すると電位E3が電位
E4に比して高くなり、演算増幅器OP2を論理出力
「L」の状態となし、一方、綜合運転電流が設定
値よりも小さくて(E1<E2)、トランジスタT3が
非導通となると、コンデンサCt2の充電々荷をダ
イオードD5を経て放電抵抗Rt3に速やかに放電す
るのでE3<E4となり演算増幅器OP2を論理出力
「H」の状態となす。 なお、演算増幅器OP2の出力端は後段の除湿・
冷房切換回路27における一方の入力端子Aに接
続している。 以上の説明から明らかなように上記負荷判別回
路25の作動を要約すると下記の如くなる。 綜合運転電流が設定電流を超過して演算増幅器
OP1の論理出力を「L」にすると、トランジスタ
T3が導通する結果、充放電回路は充電を開始
し、約4秒経過すると演算増幅器OP2の論理出力
が「H」から「L」に転じて高負荷指示信号
「L」を除湿,冷房切換回路27にインプツトす
る。 一方、綜合運転電流が低下すると、直ちに演算
増幅器OP2は論理出力が「H」に切り換つて通常
負荷指示信号「H」を前記回路27にインプツト
する。 ここで、充放電回路の充電時間を4秒としたの
は、圧縮機の起動時における過渡電流の持続する
時間が4秒未満であるところから、過渡電流によ
るハンチング現象を回避するために設定したタイ
ミング時間であつて、綜合運転電流の増加が高負
荷によるものかどうかを判別する上に機能するこ
とは言うまでもない。 (b) 加熱量調節回路26、 トランジスタT1と、第1電気ヒータ18a用
電磁リレー30のコイル30cと、コンデンサ
Ct1、抵抗Rt1、ダイオードD4を要素とする充放
電回路と、トランジスタT2と、演算増幅器OP3と
から構成される。 コイル30cと直列に接続したトランジスタ
T1はダイオードD3を介したベース電位が高くな
ると導通してコイル30cに規定電圧を印加させ
るスイツチング素子として機能し、トランジスタ
T2はトランジスタT1が非導通の場合に導通して
演算増幅器OP3の入力電位を下げ、その論理出
力を「L」とすることによつて、ダイオードD2
を介しトランジスタT1のベース電位を低下せし
めてトランジスタT1の非導通状態を保持するよ
うになつている。 前記演算増幅器OP3は抵抗R1,R2,Rt1により
分圧された基準電位E6が入力端子に、前記充
放電回路の充電々位E5が入力端子に夫々印加
されて、E5<E6の場合に論理出力「H」が出さ
れ、E5>E6の場合に論理出力「L」が出され、
そしてこの論理出力を除湿・冷房切換回路27の
他方の入力端子Bにインプツトさせるようにして
いる。 一方、充放電回路はトランジスタT2が非導
通、即ちコイル30cが励磁すると、抵抗R1,
R2、ダイオードD4を介してコンデンサCt1に直ち
に充電が成され、トランジスタT2が導通即ちコ
イル30cが消磁すると、コンデンサCt1の充
電々荷は抵抗Rt1によつて徐々に放電し、約7分
間の経時後E5<E6となつて演算増幅器OP3からは
論理出力「H」が出る。 以上の説明から明らかなように、この加熱量調
節回路26の作動を要約すると次の通りである。 コイル30cが消磁して第1電気ヒータ18a
が通電を解かれると、演算増幅器OP3の論理出力
を「L」に転じさせるとともに、充放電回路は放
電を開始し、論理出力「L」即ち停止指示信号に
よつてコイル30cの消磁を保持すると共に除
湿・冷房切換回路27に信号を送る。 そしてこのコイル消磁は7分間強制保持された
後、論理出力を「H」に転じ運転指示信号を出す
ことによつて、この強制保持は解かれる。 (c) 除湿・冷房切換回路27、 OR回路35とインバータ36,39とインバ
ーターOR回路37,38を要素とするフリツ
プ・フロツプからなる論理演算回路ならびにダー
リントン接続になるトランジスタT4,T5により
構成され、入力端子A,Bに到来する信号の組合
わせによつて下記の真理値表の論理出力が出力端
子Yから出され、論理出力が「H」のときにトラ
ンジスタT4,T5を導通せしめて、電磁弁用リレ
ー32のコイル32cを励磁して電磁弁14を開
放すると共に、第2電気ヒータ18b用電磁リレ
ー31のコイル31cを励磁して第2電気ヒータ
18bに通電せしめる。
【表】
【表】
以上の説明から明らかなように、除湿・冷房切
換回路27の作動は下記の通りである。 即ち、運転指示信号が出ている限り、また、通
常負荷指示信号と運転指示信号とが共に出ている
状態から運転指示信号が停止指示信号に転じた間
は何れも第2電気ヒータ18b、電磁弁14に作
動指令を出し、除湿運転を行わせる。 一方、高負荷指示信号と停止指示信号とが共に
出ている間、またこの共存状態から高負荷指示信
号が通常負荷指示信号に転じた間は何れも第2電
気ヒータ18b、電磁弁14に非作動指令を出
し、冷房運転を行わせる。 以上で各回路25〜27についての説明を終る
が次に本発明空気調和装置の空調運転について要
説する。 ◎ 通常運転時(除湿運転) 綜合運転電流が設定値よりも小さいので、負荷
判別回路25における演算増幅器OP2の出力は
「H」、即ち通常負荷指示信号となり、一方トラン
ジスタT1は導通して第1電気ヒータ18aに通
電されると同時に、加熱量調節回路26の演算増
幅器OP3の出力は「H」、即ち運転指示信号とな
り、従つて除湿・冷房切換回路27の出力は
「H」となり、第2電気ヒータ18bは通電さ
れ、電磁弁14は通電により開放され、その結
果、再熱用電気ヒータ18は全能力で運転し、か
つ冷媒量調節器11が作動して除湿運転が行われ
る。 ◎ ピークカツト運転 第6図を参照しつつ説明すると、時刻t0におい
て綜合運転電流が設定値よりも大となると、負荷
判別回路25の演算増幅器OP1の出力は「L」に
なり、トランジスタT1はダイオードD1を介して
ベース電位がシフトダウンされて遮断状態にな
る。その結果、第1電気ヒータ18aは通電が解
かれると同時に演算増幅器OP3は出力が「L」に
なる。従つて第1電気ヒータ18aは通電解除が
約7分間(第6図のTL参照)保持されると同時
に停止指示信号「L」が除湿・冷房切換回路27
にインプツトされる。 第1電気ヒータ18aの通電解除によつて、綜
合電流が設定値よりも下り、負荷判別回路25か
らは通常負荷指示信号「H」が出る。 この場合は、前記真理値表において「1」の状
態から「4」の状態に変移することとなるので、
第2電気ヒータ18bは通電し、かつ電磁弁14
は開放したまゝであり、従つて再熱量が減つた
(例、700W→350W)除湿運転となり、やや吹出
温度の低い冷風気味の除湿運転に自動的に切り換
えられる。 時刻t1に至つて7分間の時間が経過すると、演
算増幅器OP3の出力は「H」即ち運転指示信号が
出された状態となり、トランジスタT1は導通に
切り換つて第1電気ヒータ18aは通電され、通
常の除湿運転となる。 しかしながら、このために綜合運転電流が設定
値より大となるので、再び再熱量の減じた除湿運
転に戻る。 このように、7分間の経時毎に綜合運転電流が
設定値を上回ることがないように自動的に制御す
る。 その際、時刻t2、但しt2―t1<TL(7分)に至
つて綜合運転電流が設定値を超えるようなことが
あると、演算増幅器OP1の出力は「L」となり、
この状態が4秒持続すると演算増幅器OP2の出力
は「L」になり、高負荷指示信号を出す。 この状態では真理値表の「4」から「3」に変
移した状態となるので、第1電気ヒータ18aが
通電を解かれている上に第2電気ヒータ18bも
通電が解かれ、かつ電磁弁14も閉止されるの
で、除湿運転は冷房運転に自動切換えられる。 第2電気ヒータ18bの通電解除によつて綜合
運転電流が低下するので、演算増幅器OP2の出力
は「L」から「H」に転じるが時間TLに達する
までは演算増幅器OP3の出力は「L」のまゝであ
り、従つて真理値表において状態「3」から状態
「4」に変移するので出力Yは「L」に保持され
たまゝであり、冷房運転が続行される。 時刻t3に至つて時間TLが経過すると、演算増
幅器OP3の出力は「H」となり、従つて真理値表
において状態「4」から状態「1」に変移するの
で第1電気ヒータ18a、第2電気ヒータ18
b、電磁弁14のコイル14cに通電され、通常
の除湿運転に切り換る。 以上のように通常の除湿運転、冷風気味の除湿
運転、冷房運転の3種の態様を自動的に切換える
ように制御されることから、設定電流値を超えな
い範囲で負荷に対応した空調運転が行われて、温
度変化即ち負荷変化に対する綜合電流値の変化状
態は例えば第7図に示した如くなり、比較的室温
が低いときには通常の除湿運転によつて温度差の
小さい吹出空気を送り出し、温度が上昇してくる
と冷風気味の除湿運転を行い、さらに室温が上昇
すると冷房運転を行つて、常に快適な還境が得ら
れるように自動的に運転切換えが成される。 本発明は叙上の説明によつて明らかなように、
再熱用ヒータ18および循環冷媒量の調節を行う
冷媒量調節器11とを備えた空気調和装置の電気
制御系に負荷判別回路25と、加熱量調節回路2
6と、除湿・冷房切換回路27とを設けて、除湿
運転時に綜合運転電流が設定値を超えた状態即ち
負荷が大きくなる状態を呈したときには、再熱用
ヒータ18の発熱量を減じさせて再熱量の低下し
た除湿運転を行い、さらに負荷が増大すると再熱
用ヒータ18をオフし、かつ冷媒量調節器11を
不作動にして通常の冷房運転に切り換え、このよ
うに綜合運転電流が設定値を超えない範囲で温度
変化の少い除湿運転、冷房気味の除湿運転、冷房
運転の3つの運転態様を自動的に選択するように
したから、ピークカツトを確実に行わせながら室
内雰囲気を快適な状態に維持できる。 しかも本発明は除湿運転時において負荷が増大
したとき即ち外気温度が上昇して蒸し暑さを感じ
るようなときには、通常の除湿運転を冷房気味除
湿運転あるいは通常の冷房運転に切り換える方式
であるから、理に叶つた運転が成されるし、吹出
温度を急激にではなく、徐々に下げることができ
て一層夾快感が得られる利点がある。 以上のように本発明は種々のすぐれた効果を奏
し得るものであつて、特に一般家庭用の機種に適
用して経済的、実用的に有利な空気調和装置であ
る。
換回路27の作動は下記の通りである。 即ち、運転指示信号が出ている限り、また、通
常負荷指示信号と運転指示信号とが共に出ている
状態から運転指示信号が停止指示信号に転じた間
は何れも第2電気ヒータ18b、電磁弁14に作
動指令を出し、除湿運転を行わせる。 一方、高負荷指示信号と停止指示信号とが共に
出ている間、またこの共存状態から高負荷指示信
号が通常負荷指示信号に転じた間は何れも第2電
気ヒータ18b、電磁弁14に非作動指令を出
し、冷房運転を行わせる。 以上で各回路25〜27についての説明を終る
が次に本発明空気調和装置の空調運転について要
説する。 ◎ 通常運転時(除湿運転) 綜合運転電流が設定値よりも小さいので、負荷
判別回路25における演算増幅器OP2の出力は
「H」、即ち通常負荷指示信号となり、一方トラン
ジスタT1は導通して第1電気ヒータ18aに通
電されると同時に、加熱量調節回路26の演算増
幅器OP3の出力は「H」、即ち運転指示信号とな
り、従つて除湿・冷房切換回路27の出力は
「H」となり、第2電気ヒータ18bは通電さ
れ、電磁弁14は通電により開放され、その結
果、再熱用電気ヒータ18は全能力で運転し、か
つ冷媒量調節器11が作動して除湿運転が行われ
る。 ◎ ピークカツト運転 第6図を参照しつつ説明すると、時刻t0におい
て綜合運転電流が設定値よりも大となると、負荷
判別回路25の演算増幅器OP1の出力は「L」に
なり、トランジスタT1はダイオードD1を介して
ベース電位がシフトダウンされて遮断状態にな
る。その結果、第1電気ヒータ18aは通電が解
かれると同時に演算増幅器OP3は出力が「L」に
なる。従つて第1電気ヒータ18aは通電解除が
約7分間(第6図のTL参照)保持されると同時
に停止指示信号「L」が除湿・冷房切換回路27
にインプツトされる。 第1電気ヒータ18aの通電解除によつて、綜
合電流が設定値よりも下り、負荷判別回路25か
らは通常負荷指示信号「H」が出る。 この場合は、前記真理値表において「1」の状
態から「4」の状態に変移することとなるので、
第2電気ヒータ18bは通電し、かつ電磁弁14
は開放したまゝであり、従つて再熱量が減つた
(例、700W→350W)除湿運転となり、やや吹出
温度の低い冷風気味の除湿運転に自動的に切り換
えられる。 時刻t1に至つて7分間の時間が経過すると、演
算増幅器OP3の出力は「H」即ち運転指示信号が
出された状態となり、トランジスタT1は導通に
切り換つて第1電気ヒータ18aは通電され、通
常の除湿運転となる。 しかしながら、このために綜合運転電流が設定
値より大となるので、再び再熱量の減じた除湿運
転に戻る。 このように、7分間の経時毎に綜合運転電流が
設定値を上回ることがないように自動的に制御す
る。 その際、時刻t2、但しt2―t1<TL(7分)に至
つて綜合運転電流が設定値を超えるようなことが
あると、演算増幅器OP1の出力は「L」となり、
この状態が4秒持続すると演算増幅器OP2の出力
は「L」になり、高負荷指示信号を出す。 この状態では真理値表の「4」から「3」に変
移した状態となるので、第1電気ヒータ18aが
通電を解かれている上に第2電気ヒータ18bも
通電が解かれ、かつ電磁弁14も閉止されるの
で、除湿運転は冷房運転に自動切換えられる。 第2電気ヒータ18bの通電解除によつて綜合
運転電流が低下するので、演算増幅器OP2の出力
は「L」から「H」に転じるが時間TLに達する
までは演算増幅器OP3の出力は「L」のまゝであ
り、従つて真理値表において状態「3」から状態
「4」に変移するので出力Yは「L」に保持され
たまゝであり、冷房運転が続行される。 時刻t3に至つて時間TLが経過すると、演算増
幅器OP3の出力は「H」となり、従つて真理値表
において状態「4」から状態「1」に変移するの
で第1電気ヒータ18a、第2電気ヒータ18
b、電磁弁14のコイル14cに通電され、通常
の除湿運転に切り換る。 以上のように通常の除湿運転、冷風気味の除湿
運転、冷房運転の3種の態様を自動的に切換える
ように制御されることから、設定電流値を超えな
い範囲で負荷に対応した空調運転が行われて、温
度変化即ち負荷変化に対する綜合電流値の変化状
態は例えば第7図に示した如くなり、比較的室温
が低いときには通常の除湿運転によつて温度差の
小さい吹出空気を送り出し、温度が上昇してくる
と冷風気味の除湿運転を行い、さらに室温が上昇
すると冷房運転を行つて、常に快適な還境が得ら
れるように自動的に運転切換えが成される。 本発明は叙上の説明によつて明らかなように、
再熱用ヒータ18および循環冷媒量の調節を行う
冷媒量調節器11とを備えた空気調和装置の電気
制御系に負荷判別回路25と、加熱量調節回路2
6と、除湿・冷房切換回路27とを設けて、除湿
運転時に綜合運転電流が設定値を超えた状態即ち
負荷が大きくなる状態を呈したときには、再熱用
ヒータ18の発熱量を減じさせて再熱量の低下し
た除湿運転を行い、さらに負荷が増大すると再熱
用ヒータ18をオフし、かつ冷媒量調節器11を
不作動にして通常の冷房運転に切り換え、このよ
うに綜合運転電流が設定値を超えない範囲で温度
変化の少い除湿運転、冷房気味の除湿運転、冷房
運転の3つの運転態様を自動的に選択するように
したから、ピークカツトを確実に行わせながら室
内雰囲気を快適な状態に維持できる。 しかも本発明は除湿運転時において負荷が増大
したとき即ち外気温度が上昇して蒸し暑さを感じ
るようなときには、通常の除湿運転を冷房気味除
湿運転あるいは通常の冷房運転に切り換える方式
であるから、理に叶つた運転が成されるし、吹出
温度を急激にではなく、徐々に下げることができ
て一層夾快感が得られる利点がある。 以上のように本発明は種々のすぐれた効果を奏
し得るものであつて、特に一般家庭用の機種に適
用して経済的、実用的に有利な空気調和装置であ
る。
第1図は本発明装置の1例に係る装置回路図、
第2図および第3図は第1図における室内コイル
の斜視図および部分断面図、第4図は本発明装置
の例に係る装置回路の要部を示す部分図、第5図
は第1図々示装置に係る電気回路図、第6図およ
び第7図は本発明装置例の運転特性図で第6図は
運転経時線図、第7図は室内空気温度線図であ
る。 5……室内コイル、11……冷媒量調節器、1
4……電磁弁、18……再熱用ヒータ、18a…
…第1電気ヒータ、18b……第2電気ヒータ、
25……負荷判別回路、26……加熱量調節器、
27……除湿・冷房切換回路。
第2図および第3図は第1図における室内コイル
の斜視図および部分断面図、第4図は本発明装置
の例に係る装置回路の要部を示す部分図、第5図
は第1図々示装置に係る電気回路図、第6図およ
び第7図は本発明装置例の運転特性図で第6図は
運転経時線図、第7図は室内空気温度線図であ
る。 5……室内コイル、11……冷媒量調節器、1
4……電磁弁、18……再熱用ヒータ、18a…
…第1電気ヒータ、18b……第2電気ヒータ、
25……負荷判別回路、26……加熱量調節器、
27……除湿・冷房切換回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 第1電気ヒータ18a、第2電気ヒータ18
bの両系からなる再熱用ヒータ18を室内コイル
5に対し空気流路の風下側に配設するとともに、
電磁弁14の開閉操作によつて冷媒貯溜量を増減
し得る冷媒量調節器11を冷媒回路中の適宜個所
に設けて、再熱用ヒータ18のオフ、電磁弁14
の閉止で冷房運転を、再熱用ヒータ18の少なく
とも第2電気ヒータ18aのオン、電磁弁14の
開放で除湿運転を行わせる空気調和装置であつ
て、 綜合運転電流を検出して設定値に比し大きくて
圧縮機の起動電流継続時間に比し僅かに長い数秒
程度の短時間持続すれば高負荷指示信号を、それ
以外では通常負荷指示信号を、夫々発する負荷判
別回路25と、 前記負荷判別回路25が前記高負荷指示信号を
発信すると第1電気ヒータ18aをオフさせると
同時に、停止指示信号により第1電気ヒータ18
aのオフ状態を前記設定時間中持続させる一方、
停止指示信号が発信している前記設定時間外であ
つて負荷判別回路25が通常負荷指示信号を発信
すると第1電気ヒータ18aをオンさせると同時
に運転指示信号を発信せしめる加熱量調節回路2
6と、 前記運転指示信号が発信されている限り、第2
電気ヒータ18bおよび電磁弁14に除湿のため
の作動指令を出力して、この作動指令の出力を通
常負荷指示信号が発信されていて運転指示信号の
発信が停止指示信号の発信に転じた場合は保持せ
しめる一方、高負荷指示信号及び停止指示信号が
発信されているときは第2電気ヒータ18bおよ
び電磁弁14に冷房に切換えるための非作動指令
を出力して、この非作動指令の出力を前記高負荷
指示信号の発信が前記通常負荷指示信号の発信に
転じた場合は保持せしめる除湿・冷房切換回路2
7とを電気制御系に有することを特徴とする空気
調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8940479A JPS5612945A (en) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | Air conditioning device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8940479A JPS5612945A (en) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | Air conditioning device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5612945A JPS5612945A (en) | 1981-02-07 |
JPS6217137B2 true JPS6217137B2 (ja) | 1987-04-16 |
Family
ID=13969696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8940479A Granted JPS5612945A (en) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | Air conditioning device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5612945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06132392A (ja) * | 1992-06-23 | 1994-05-13 | Nec Corp | 半導体装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04101261U (ja) * | 1991-02-06 | 1992-09-01 | 国産電機株式会社 | ブラシ付き直流電動機 |
US10473344B2 (en) | 2011-03-10 | 2019-11-12 | Carrier Corporation | Electric re-heat dehumidification |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5475850A (en) * | 1977-11-30 | 1979-06-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Controller for heaters of air conditioner |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4735144U (ja) * | 1971-05-10 | 1972-12-19 |
-
1979
- 1979-07-13 JP JP8940479A patent/JPS5612945A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5475850A (en) * | 1977-11-30 | 1979-06-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Controller for heaters of air conditioner |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06132392A (ja) * | 1992-06-23 | 1994-05-13 | Nec Corp | 半導体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5612945A (en) | 1981-02-07 |
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