JPS6216731B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシート材料を切断する機械特にノツチ
形成装置の加工テーブル用止め装置に関し、カツ
タの刃に沿つて移動可能な止めレール部材を備
え、前記止めレール部材の進退動作が移動可能な
２ゲージにより制限され、更に前記止めレール部
材は前記加工テーブルに対し垂直方向に延びる枢
支軸を中心に回転可能に設けられており、且つ前
記上めレール部材の回転動作が別の移動可能な２
ゲージにより制限されるよう構成される。

本発明による加工テーブル用止め装置は、シー
ト材料に対し別の２切断操作を与えるべく止めレ
ール部材の所望の停止位置を決定するよう機能
し、圧力を供給して好適な制御を行なうことによ
り、前記２切断操作を行なう位置間においてカツ
タの刃に対し止めレール部材を簡単に移動させう
る。換言すれば、例えば四角形のシート材料の
別々の隅部から三角片並びに四角片を夫々切除す
るようなノツチ成形を行なう場合、シート材料の
縁部に当接する止めレール部材が、当該シート材
料を、カツタによつて三角片が切除される停止位
置並びに四角片が切除される停止位置の２操作位
置に位置せしめるべく、この２操作位置間におい
て変位されることになる。この場合止めレール部
材はシート材料の縁部に当接してノツチ成形に際
しシート材料を停止せしめるような位置決め機能
を果たすことは理解されよう。特に、ノツチ形成
装置に適用する場合、このような止め装置が一対
配設され、止め装置の止めレール部材は各々進退
動作および回転動作を行なうよう好適に装着さ
れ、前記回転動作は加工テーブル上の下部カツタ
装置と、前記下部カツタ装置へ向つてラム部材に
より相対的に移動可能な上部カツタ装置との互い
に直角をなす２カツタに沿つて前記加工テーブル
に対し垂直に延びた枢支軸を中心に行なわれる。
上述の止めレール部材の進退動作工程は通常各カ
ツタの長さに相応して最大600ミリメートルとな
るように構成する必要があり、一方回転動作の際
の回転角が約90度の範囲内で止めレール部材を回
転してカツタの切断角が例えば約45乃至135度の
約90度の範囲内になるよう構成する要がある。

本発明の一目的は止めレール部材の位置調整を
正確に行ない得る加工テーブル用止め装置を提供
することにある。

本発明によれば、進退動作および回転動作用各
複動圧力シリンダ体が設けられ、ゲージが夫々各
圧力シリンダ体の相対移動可能な作動部材上に移
動可能に配設された加工テーブル用止め装置が提
供される。

更に止めレール部材の進退動作は回転動作と機
能的に独立して行ない得るので、止めレール部材
に対する所定の調整動作において各動作の一方を
任意に選択して実行できる。このため好適な方法
で他の圧力シリンダ体と連結される、例えば止め
レール部材の回転動作用の圧力シリンダ体を用い
る場合、止めレール部材の進退動作用の他の圧力
シリンダ体の相対移動可能な作動部材の移動に応
じて開始位置に到達させることにより回転動作量
を比較的小さくできる。

本発明の他の目的と利点は添附の図面に示す好
適な実施例に沿つて説明するに従い明らかとなろ
う。

以下、本発明を添附の図面に沿つて説明する。

図面にはノツチ形成装置の加工テーブル１が示
されており、ノツチ形成装置自体には周知の如く
上部、下部カツタ装置（図示せず）が具備され、
各カツタ装置は夫々２カツタを有していて、上部
カツタ装置のカツタと下部カツタ装置のカツタと
は互いに協働するように設けられている。また周
知の如く上部カツタ装置はラム部材（図示せず）
に装着され、下部カツタ装置は加工テーブル１に
設置されると共に、ラム部材は加工テーブル１の
平面に対し直角方向に往復動可能に当該加工テー
ブル１に対し装荷されている。且ラム部材に装着
された上部カツタ装置並びに加工テーブル１に設
置された下部カツタ装置は図に線２を施して示す
領域で協働可能であり、この場合線２で示す領域
の隅部３，４，５間の部分６，７において上部、
下部カツタ装置のカツタによる切断が行なわれ
得、従つて部分６，７に跨がらせてシート材料の
隅部を位置させることによりノツチの形成が実現
されることになる。

加工テーブル１には夫々止めレール部材１０，
１１を具備する同一の加工テーブル用の止め装置
８，９が配設される。シート材料の縁部に当接し
てノツチ成形に際しシート材料を停止せしめるよ
うな位置決め機能を果たすように設けられ、且
夫々流体圧即ち油圧又は空気圧により駆動される
２複動圧力シリンダ体１２，１３を介し位置調節
可能であり、前記圧力シリンダ体のいずれか一方
が各止めレール部材１０，１１を進退させ得るよ
う設けられ、他方の圧力シリンダ体は各止め部材
１０，１１を回動させ得るよう設けられている。
各圧力シリンダ体１２，１３は夫々作動シリンダ
１４，１５を包有しており、かつ前記作動シリン
ダは相対移動可能に設けられ、前記作動シリンダ
の端部が各々の止め部材端部に設けられた枢支部
１６，１７を介し止めレール部材１０，１１に連
結されている。各圧力シリンダ体１２，１３は更
に各作動シリンダ１４，１５に内挿されるピスト
ンを包有しており、前記ピストンは固定された各
ピストンロツド１８，１９に連結される。ピスト
ンロツド１８，１９には、例えば矢印２０方向に
作動シリンダ１４，１５を変位させるよう機能す
る圧力室と連通している流路（図示せず）が例え
ば中心部に設けられ、一方各圧力シリンダ体１
２，１３の前記矢印２０と逆の矢印２１方向に作
動シリンダ１４，１５を変位させるよう機能する
別の圧力室と連通する別の流路が設けられてい
る。

圧力シリンダ体１２の作動シリンダ１４は連結
部材２２を介し圧力シリンダ体１３のピストンロ
ツド１９と連結され、前記ピストンロツド１９自
体は別の枢支部２３を介し前記連結部材２２と連
結されている。前記連結部材２２は夫々支承部材
２５上のころ軸受２４を介し支承され、支承部材
２５は加工テーブル１の側部に固定され、片持支
持される。２圧力シリンダ体１２，１３を包有す
る止め装置８，９の全構成部材は夫々各支承部材
２５により支承されている。前記止め装置８，９
には更に作動シリンダ１４の軸方向における案内
装置２６と、ピストンロツド１８の支承軸受２７
と、作動シリンダ１５を軸方向に案内しかつころ
軸受２４とは別にピストンロツド１９を支承する
支承フレーム２８とが包有される。加えて２作動
シリンダ１４，１５の夫々には調節可能に即ち移
動可能に２ゲージ２９と３０並びに３１と３２が
装着されておりこれにより、一方の圧力シリンダ
体１２による進退動作および圧力シリンダ体１３
による回転動作は夫々止めレール部材１０，１１
の位置を調節すべく所望に設定可能である。

止め装置８，９が開止位置（図において止め装
置８が占める位置）にあるとき、進退動作用の圧
力シリンダ体１２に圧力体を供給することにより
作動され、作動シリンダ１４は前進方向即ち矢印
２０方向に変位される。作動シリンダ１４が変位
されるとゲージ２９は案内装置２６から離間する
方向に移動され、一方ゲージ３０は案内装置２６
と当接するまで移動される。前記ゲージ３０が案
内装置２６に当接すると、圧力シリンダ体１２に
よる調整動作が完了し、止めレール部材１０，１
１に対し回転動作が開始される。

この場合、圧力シリンダ体１３は圧力シリンダ
体１２、実質的には各作動シリンダ１４の前進移
動に伴つて回転動作開始位置に移動されるので、
止めレール１０，１１の回動は止め装置８，９の
圧力シリンダ体１２の追従移動位置から開始され
る。従つて圧力シリンダ体１３による回転動作は
最小行程で行なわれることになり、実際上圧力シ
リンダ体１３はゲージ３２が支承フレーム２８の
前端部と当接するまで枢支部２３を中心に回転す
る。よつて一方の止め装置の止めレール部材１０
を例にとれば、例えば図示の点線で示す最大移動
位置３４に対し点線で示す所定の中間位置３３に
達する。前記の中間位置３３にある場合、止めレ
ール部材１０は、止めレール部材１０，１１がゲ
ージ２９，３１により位置決めされ、次の別の寸
法のノツチを切断可能な位置に新たに移動される
まで、２止めレール部材１０，１１の相対位置に
より定まる寸法のノツチを切断可能な位置に移動
されている止め部材１１と共に保持される。

２圧力シリンダ体のサーボ駆動部は油圧又は空
気圧又は他の機械的駆動力のいずれかにより駆動
すべく構成される。他の機械的駆動力により駆動
する場合、各圧力シリンダ体の相対移動可能な部
材即ち特にピストンロツドは、例えば圧力シリン
ダ体の作動シリンダに対応する固定部材に固設さ
れた可動ネジがその上を走行するような被駆動ス
ピンドルと置換可能であろう。圧力シリンダ体に
対し機械的なサーボ駆動部を設ける場合、更に好
適な例えば可変速モータのような可変駆動装置に
対する数値制御機構を付設してもよく、この場合
進退動作および回転動作はこの数値制御による好
適な可変駆動装置によつて行なわれ得る。また駆
動スピンドルおよび可動ネジのかわりに被駆動ピ
ニオンと噛み合うラツクも使用できよう。

【図面の簡単な説明】

図は本発明によるシート材料を切断する機械、
即ちノツチ形成装置の加工テーブル用の止め装置
の一部を断面で示す平面図である。 １…加工テーブル、２…線、３，４，５…隅
部、６，７…部分、８，９…止め装置、１０，１
１…止めレール部材、１２，１３…圧力シリンダ
体、１４，１５…作動シリンダ、１６，１７…枢
支部、１８，１９…ピストンロツド、２０，２１
…矢印、２２…連結部材、２３…枢支部、２４…
ころ軸受、２５…支承部材、２６…案内装置、２
７…支承軸受、２８…支承フレーム、２９乃至３
２…ゲージ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 加工テーブル上に装荷された下部カツタがラ
   ムに装荷された上部カツタと協働してシート材料
   を切断しノツチを形成するように設けられ、且下
   部カツタに沿つて移動可能に配設され、シート材
   料に当接される止めレール部材を備えた、シート
   材料を切断する機械において、止めレール部材を
   作動可能に加工テーブル上に配設された、一対
   の、各々独立して動作可能な複動圧力シリンダ体
   を備え、各複動圧力シリンダ体は一方が他方に対
   し可動にされた作動シリンダとピストンロツドと
   を具備し、各ピストンロツドの一端が作動シリン
   ダ内においてピストンのいずれか一側に供給され
   る圧力流体により作動されるピストンに連結さ
   れ、一の複動圧力シリンダ体の作動シリンダおよ
   びピストンロツドの一方が定置され且他方に、別
   の複動圧力シリンダ体の作動シリンダおよびピス
   トンロツドの一方が連結され、各複動圧力シリン
   ダ体の作動シリンダおよびピストンロツドの、可
   動の他方の端部が相互に離間して止めレール部材
   に、加工テーブルに対し垂直に延びる軸線に対し
   止めレール部材を回転するように枢支されてなる
   ことを特徴とする、加工テーブルに対し配設され
   る止め装置。 ２ 加工テーブルに対し、対をなして配設されて
   なる特許請求の範囲第１項記載の止め装置。 ３ 一の複動圧力シリンダ体の作動シリンダの、
   端部が止めレール部材に枢支され、一の複動圧力
   シリンダ体のピストンロツドが定置され、別の複
   動圧力シリンダ体の作動シリンダの端部が止めレ
   ール部材に枢支され、別の複動圧力シリンダ体の
   ピストンロツドが、一の複動圧力シリンダ体の作
   動シリンダに連結されてなる特許請求の範囲第１
   項記載の止め装置。 ４ 一の複動圧力シリンダ体の作動シリンダに、
   別の複動圧力シリンダ体のピストンロツドとの連
   結部材が固設され、連結部材に別の複動圧力シリ
   ンダ体のピストンロツドが枢支されてなる特許請
   求の範囲第３項記載の止め装置。 ５ 少なくとも一の複動圧力シリンダ体の作動シ
   リンダを軸方向に案内する案内装置と、加工テー
   ブルに枢支された一の複動圧力シリンダ体のピス
   トンロツドとを備えてなる特許請求の範囲第３項
   又は第４項記載の止め装置。 ６ 加工テーブルに枢支された別の複動圧力シリ
   ンダ体の作動シリンダおよびピストンロツドを軸
   方向に案内する支承フレームが具備されてなる特
   許請求の範囲第５項記載の止め装置。 ７ 各複動圧力シリンダ体の作動シリンダ内にお
   いてピストンのいずれか一側に圧力流体が供給さ
   れたときの止めレールの移動距離に相応する距
   離、相互に離間させた２つのゲージが夫々、各複
   動圧力シリンダ体の作動シリンダおよびピストン
   ロツドの、可動のいずれか一に位置調整可能に装
   着されてなる特許請求の範囲第１項記載の止め装
   置。 ８ 連結部材は加工テーブル上にころ軸受を介し
   て枢支されてなる特許請求の範囲第４項記載の止
   め装置。