JPS6216574Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、空気調和機の結露水導出装置に関
するもので、より詳しくは、熱交換器、送風機お
よび露受皿を組込んだ空気調和機の露付きによる
水漏れを防止した構造に関するものである。

従来、この種の空気調和機としては、第１図、
第２図および第３図に示すものがあつた。すなわ
ち、空気調和機の本体１内に熱交換器２、露受皿
３、送風機４およびこの送風機４のモータ５が収
容、配置されている。送風機４、モータ５は送風
機台６に支持されている。本体１内の左右に対向
して設けられた側板７に溶接等適宜の方法で固定
された支持板８が、熱交換器２の端板２ａをネジ
９で固定して熱交換器２を支持している。本体１
の前面には前パネル１０、吸込口１１、吹出口１
２が設けられている。かような構成になる従来の
空気調和機は、冷房運転時、吸込口１１から導入
された暖気が送風機４を通過して熱交換器２で冷
却され、冷風となつて吹出口１２から送出される
のであるが、暖気が熱交換器２で冷却されるとき
に、暖気中の水蒸気が結露し、この露は熱交換器
２に付着して露受皿３に流れ込み、さらに露受皿
３からドレイン管（図示せず）を経て空気調和機
の外部へ排出される。しかし、熱交換器２の端板
２ａ等に結露した露１３は、支持板８の下端部か
ら側板７に伝わつて水漏れを起すという問題があ
つた。

この考案は、以上のような従来の問題を解消す
るもので、簡単な構造によつて熱交換器の端板等
に結露した露を、露受皿に流入せしめて水漏れを
防止した空気調和機の結露水導出装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下、この考案を第４図に掲げる一実施例につ
いて説明すると、熱交換器２の端板２ａと側板７
の間に介在して熱交換器２を支持する支持板８の
下端部を切欠いて、外側から本体１の中央部へ向
けて下降する傾斜辺８ａを形成する。その他の構
成については、前述した従来のものと同様であ
り、説明を省略する。

以上の構成により、熱交換器２の端板２ａ等か
らの露１３は、支持板８に沿つて下降し、さらに
傾斜辺８ａに沿つて内方へ落ちるので、結局、露
受皿３へ滴下する。したがつて、従来のように結
露水が側板７に沿つて流下して水漏れの生じるの
を防止できるのである。

上述したようにこの考案は、熱交換器の支持板
に簡単な加工を施すのみで、結露水による水漏れ
を防止することができ、実用上の効果が大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の一部切欠き正面
図、第２図は同じく側面図、第３図は第１図にＡ
で示した部分の詳細正面図、第４図はこの考案の
一実施例であり、第３図に相当する詳細正面図で
ある。なお、各図面について、同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。 １：本体、２：熱交換器、２ａ：端板、３：露
受皿、７：側板、８：支持板、８ａ：傾斜辺。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体内の空気通路に配設された熱交換器の下方
   に配置された露受皿と、前記本体内に設けられた
   左右の側板に固定され前記熱交換器の左右の端板
   を連結して前記熱交換器を支持する支持板とを備
   え、 前記支持板の下端に、外側から前記本体の中央
   部へ向けて下降し前記端板の部位に生じる結露水
   を前記露受皿に導く傾斜辺を形成してなる空気調
   和機の結露水導出装置。