JPS6216330Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキヤブオーバ型車輛のフロントウイン
ドシールド下カバーに関する。

キヤブオーバ型車輛（例えばトラツク）はボデ
イー前面が全体として切り立つていて平面的であ
るので、突起物がないことが機能上、安全上また
見映え上、望ましい。しかし、フロントウインド
シールドの洗浄にはそこが高いのでグリツプが必
要となり一般にはこのグリツプがボデイー前面か
ら突出し、またベンチレータ用のエアインテーク
の蓋もその開口時にボデイー前面から突出してし
まう。更に、ワイパーの揺動軸やウオツシヤノズ
ルが突出したり、あるいは車輛のマークやエンブ
レムなどが取付けられたりする。

本考案は、キヤブオーバ型車輛のボデイー前面
からなるべく突起物をなくすことができるフロン
トウインドシールド下カバーを提供することを目
的とする。この目的を達成するカバーの構成は、
キヤブオーバ型車輛のフロントウインドシールド
の下縁に装着されベンチレータ前方を覆うカバー
であり、上下に並んで設けた２つの穴及び両穴間
の残部で形成したグリツプを備えると共に、この
グリツプ形成用の穴をベンチレータのエアインテ
ークに兼用したことを特徴とする。

以下、本考案を第１図〜第５図により説明す
る。第１図はキヤブオーバ型トラツクの正面図、
第２図はそのＡ−Ａ矢視断面図、第３図は同じく
Ｂ−Ｂ矢視断面図、第４図及び第５図は同じくＣ
−Ｃ矢視断面図である。図中、１はボデイー、２
はバンパー、３はフロントウインドシールド、４
はそのウエザーストリツプ、５はワイパー、６は
ベンチレータボツクス、６ａはその水抜穴、７は
本考案の一実施例に係るカバーである。

第１図〜第５図に示す実施例では、キヤビンの
左右で且つウインドシールド３のすぐ下方にベン
チレータボツクス６があり、ベンチレータボツク
ス６はボデイー１前面に開口している。カバー７
は２つのベンチレータ６を覆うように、ウインド
シールド３の下縁近くにてカラー８を介してボデ
イー１に間隙をおいて固定されている。この実施
例のカバー７は同時にワイパー５の揺動軸も覆つ
ている。カバー７の左右には、ちようどベンチレ
ータボツクス６の前方となる部分を選んで、上下
２つづつの長穴９，１０をあけてある。２つの長
穴９，１０はその間の残部１１とでグリツプ１２
を形成する。よつて、このグリツプ１２は第４図
よりわかるように何ら突出するものではない。こ
のグリツプ１２の使用としては、バンパー２など
に足を掛け、グリツプ１２の長穴９，１０に手指
１３を入れて残部１１をつかみ、これで上体を支
えてウインドシールド３の洗浄を行う。なお、長
穴９，１０の内縁は安全のため及びつかみ易さの
ため袋状に丸めてある。

グリツプ１２の長穴９，１０はベンチレータボ
ツクス６の前方に位置するので、第５図の如く外
気１４は長穴９，１０から入つてベンチレータボ
ツクス６に導かれる。なお、外気はカバー７とボ
デイー１間の隙間からもベンチレータボツクス６
に入ることができる。但し、ベンチレータボツク
ス６に雨水が入らないよう、その開口上縁６ｂは
カバー７の近くまで延ばされている。入つてしま
つた雨水は水抜穴６ａより排水される。

なお、図示はしないが、車輛のマークやエンブ
レム等の付属コンポーネントをカバー７に取付け
ると、各種のコンポーネントが集約でき、見映え
が向上し、また突起の問題も解消される。

上述した如く、本考案のカバーによれば、グリ
ツプ及びベンチレータのエアインテークがボデイ
ー前面から突出せず、機能上、安全上また見映え
上の効果が大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図はキヤブ
オーバ型トラツクの正面図、第２図は第１図のＡ
−Ａ矢視断面図、第３図は同じくＢ−Ｂ矢視断面
図、第４図及び第５図はいずれも第１図のＣ−Ｃ
矢視断面図である。 図面中、１はボデイー、２はバンパ、３はフロ
ントウインドシールド、６はベンチレータボツク
ス、７は本考案に係るカバー、８はカラー、９と
１０は穴、１１は穴間の残部、１２はグリツプ、
１３は手指、１４は外気である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤブオーバ型車輛のフロントウインドシール
   ドの下縁に装着されベンチレータ前方を覆うカバ
   ーであり、上下に並んで設けた２つの穴及び両穴
   間の残部で形成したグリツプを備えると共に、こ
   のグリツプ形成用の穴をベンチレータのエアイン
   テークに兼用したことを特徴とするキヤブオーバ
   型車輛のフロントウインドシールド下カバー。