JPS62159212A - 座標入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表示装置の前面に取り付けられ、この表示装
置の表示面上の座標位置を検出してコンピュータに入力
する座標入力装置に係り、特に、組立作業性を改善した
座標入力装置に関するものである。

〔従来の技術〕

コンピュータに手入力する座標入力装置としては、電磁
誘導方式、静電容量方式、透明電極方式、光検出方式等
の種々の方式がある。この中で、表示装置の前面に取り
付けられ、単に指などで、表示装置の表示面上の任意個
所を押えて光路を遮断することにより、検出装置には非
接触で座標位置を特定できる光検出方式のものが、信顧
性と操作性の面から注目を浴びている。

この光検出方式の座標入力装置の従来例を第３図ないし
第５図に示す。第３図は座標入力装置を表示装置の前面
に装着した状態を示す斜視図、第４図はこの座標入力装
置の受光素子側の要部断面図、第５図は裏板を取り外し
て座標入力装置の内部構造を示す背面図である。

これらの図において、座標入力装置は、略長方形状に成
形されて中央部に開口２を有する枠体ｌと、この枠体１
の裏面側、すなわちＣＲＴ　（カソード・レイ・チュー
ブ）等を用いた表示装置３の表示面３ａに対面する側の
各対辺に複数個並設されたＬＥＤなどの発光素子４とフ
ォトトランジスタなどの受光素子５の組と、これらの発
光素子４と受光素子５の組み合わせの中から光路１０が
遮断された位置を検出し、その位置を入力する演算部６
とから主に構成されている。

前記発光素子４および受光素子５は、互いの発光部４ａ
と受光部５ａとが各組ごとに対向するように、前記枠体
１の内部に設けられた基板７に固設されており、また、
受光素子５の受光部５ａの前面には、対となる発光素子
４からの入射光のみ受光可能なように、所定の面積の光
透過孔８ａが形成された遮光板８が配設されている。さ
らに、この遮光板８の前面と発光素子４の前面、つまり
操作領域Ａの周縁部には、可視光除外フィルタとして赤
外線フィルタ９が全周にわたって装着されている。した
がって、表示面３ａの前面側の操作領域Ａ内には、赤外
線フィルタ９を介して目に見えない光路ｌＯが形成され
ることになる。

次に、上記構成からなる座標入力装置の入力原理を説明
する。いま、例えば第３図に示すように、表示面３ａ上
の入力したい位置に化１１等を接触させると、その位置
を通過するはずの光路１０が遮断されることから、座標
位置を特定することが可能となる。すなわち、発光素子
４を順に発光させてスキャンさせることにより、Ｘ方向
、ｙ方向のそれぞれにおいて、遮光された光路１０を受
光素子５によって検出することができ、この光路を演算
部６により特定し、図示しないホストコンピュータ側に
その座標位置が入力されるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、かかる従来の座標入力装置にあっては、第４
図に示すように、アクリル等からなる赤外線フィルタ９
とＡＢＳ樹脂等からなる枠体１とを嵌合や接着などによ
り接合する必要があるが、この接合部分は操作領域Ａ側
に露出する部分であることから、段差を生じたり接着剤
がはみ出したりして意匠性を損なうことのないように、
細心の注意を払って接合しなければならず、このため組
立作業が煩雑になってしまうという問題があった。

したがって本発明の目的とするところは、上記従来技術
の問題点を解消し、組立作業性が良好な座標入力装置を
提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、発光素子とこれ
に対応する受光素子とからなる多数の光半導体素子と、
これら光半導体素子に対向して設けられて赤外線を選択
的に透過させるフィルタと、このフィルタに連続して設
けられて前記光半導体素子を覆う枠体とを備え、前記フ
ィルタを介して前記発光素子と受光素子間で表示装置の
表示面の前面側に光路を形成し、この光路が遮断された
位置を検出して表示面上の座標位置を入力する光検出方
式の座標入力装置において、赤外線を選択的に透過させ
る材料にて前記フィルタと枠体とを一体成形することに
よりフィルタ部と枠体部とを備えた成形体を設け、かつ
、この成形体の枠体部を介した前記受光素子への入射光
を遮断するための遮光手段を設けた構成とした。

〔作用〕 すなわち、本発明は、フィルタと枠体とを一体成形する
ことで煩雑な接合作業を不要となし、この一体化により
懸念される不所望な赤外線の入射に対しては、塗料や遮
光ホルダなどの遮光手段を設けることで信頼性を確保し
ようというものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面について説明する。

第１図は本発明の一実施例に係る座標入力装置の受光素
子側の要部断面図であって、従来例と同等な構成要素に
は同一符号を付けである。

第１図において、符号１２は塩化ビニルを真空成形して
なる成形体であり、可視光を除外して赤外線を選択的に
透過させる特性を有する。この成形体１２の一端部はフ
ィルタ部１２ａであって、このフィルタ部１２ａは遮光
板８を介して受光素子５の受光部５ａと対向する位置に
配されており、また、成形体１２のフィルタ部１２ａを
除いた部分である枠体部１２ｂには、その表面に、カー
ボンブラック等の顔料を含み少なくとも赤外線を透過さ
せない塗料１３が塗布形成されている。したがって、フ
ィルタ部１２ａは従来品における赤外線フィルタと同様
に機能して、発光素子側からの入射光のうち赤外線のみ
を透過させ、また、塗料１３を塗布した枠体部１２ｂは
可視光も赤外線も遮断するので、結局、受光素子５の受
光部５ａにはフィルタ部１２ａを透過した赤外線のみが
入射することになる。そして、このようなフィルタと枠
体との機能を兼ね備えた成形体１２を用いることによっ
て、従来問題となっていた赤外線フィルタと枠体との煩
雑な接合作業が不要となり、座標入力装置の組立作業性
を著しく向上させることができる。

なお、図示省略せる発光素子側にも同様の成形体１２が
設けてあり、そのフィルタ部１２ａが発光素子の発光部
と対向し、かつ枠体部１２ｂが発光素子を覆っているが
、発光素子側に配したこの成形体１２の枠体部１２ｂに
は必ずしも塗料１３を塗布形成しなくてもよい。また、
上記実施例では成形体１２の材料として塩化ビニルを使
用した場合について述べたが、赤外線を選択的に透過さ
せる他の材料、例えばアクリル等を使用することも可能
である。その他、特に説明しない構成要素ならびに入力
原理は、先に説明した従来例と同様である。

第２図は本発明の他の実施例に係る座標入力装置の受光
素子側の要部断面図であって、第１図と同等の構成要素
には同一符号を付けである。この実施例は、成形体１２
の枠体部１２ｂに塗料を塗布する代わりに、ポリアセタ
ル製の上下の半休を組み合わせて構成される遮光ホルダ
１４を設けた点に特徴があり、この遮光ホルダ１４の内
部に受光素子５を収納し、遮光ホルダ１４の前面に形成
される光透過孔１４ａを成形体１２のフィルタ部１２ａ
に対向させである。したがって、受光素子５の受光部５
ａには、光透過孔１４ａを介して、フィルタ部１２ａを
透過してくる赤外線が入射可能となっているが、成形体
１２の枠体部１２ｂを透過してくる赤外線は、遮光ホル
ダ１４の壁面に遮断されるため受光部５ａに到達不能と
なっており、前記実施例と同様に信頼性の確保がなされ
ている。

なお、この実施例にあっては、成形体１２のフィルタ部
１２ａの内側に突出部１２ｃが形成してあり、この突出
部１２Ｃにより画成される空間内に遮光ホルダ１４の前
部を嵌合させである。また、遮光ホルダ１４に光透過孔
１４ａが形成しであることから、前記遮光板８は不要と
なっている。また、遮光ホルダ１４の材料はポリアセタ
ルに限定されるものではなく、少なくとも赤外線を遮光
できる他の材料を用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、フィルタと枠体
とを一体成形してなる成形体を用いているので、これら
フィルタと枠体とを接合するための煩雑な作業が不要と
なって組立作業性が著しく向上しており、かつ塗料や遮
光ホルダなどの遮光手段を講じであるので信頼性が損な
われる心配もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る座標入力装置の受光素
子側の要部断面図、第２図は本発明の他の実施例に係る
座標入力装置の受光素子側の要部断面図、第３図ないし
第５図は従来例を説明するためのもので、第３図は座標
入力装置を表示装置の前面に装着した状態を示す斜視図
、第４図はこの座標入力装置の受光素子側の要部断面図
、第５図はこの座標入力装置の内部構造を示す背面図で
ある。 ３・・・・・・表示装置、３ａ・・・・・・表示面、４
・・・・・・発光素子、５・・・・・・受光素子、１０
・・・・・・光路、１２・・・・・・成形体、１２ａ・
・・・・・フィルタ部、１２ｂ・・・・・・枠体部、１
３・・・・・・塗料、１４・・・・・・遮光ホルダ、１
４ａ・・・・・・光透過孔。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）発光素子とこれに対応する受光素子とからなる多
   数の光半導体素子と、これら光半導体素子に対向して設
   けられて赤外線を選択的に透過させるフィルタと、この
   フィルタに連続して設けられて前記光半導体を覆う枠体
   とを備え、前記フィルタを介して前記発光素子と受光素
   子間で表示装置の表示面の前面側に光路を形成し、この
   光路が遮断された位置を検出して表示面上の座標位置を
   入力する光検出方式の座標入力装置において、赤外線を
   選択的に透過させる材料にて前記フィルタと枠体とを一
   体成形することによりフィルタ部と枠体部とを備えた成
   形体を設け、かつ、この成形体の枠体部を介した前記受
   光素子への入射光を遮断するための遮光手段を設けたこ
   とを特徴とする座標入力装置。
2. （２）特許請求の範囲第（１）項において、前記遮光手
   段として、前記成形体の枠体部の表面に赤外線を透過さ
   せない塗料を塗布形成したことを特徴とする座標入力装
   置。
3. （３）特許請求の範囲第（１）項において、前記遮光手
   段として、赤外線を透過させない材料からなり、かつ前
   記成形体のフィルタ部と対向する位置に光透過孔を有す
   る遮光ホルダを設け、この遮光ホルダの内部に前記受光
   素子を収納したことを特徴とする座標入力装置。