JPS62157316A - 複合磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）において記
録・再生（特にスチル再生等）を行うために使用される
複合磁気ヘッド（いわゆるダブルアジマス磁気ヘッド）
に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、互いに異なるアジマス角を有する一対の磁気
ヘッドを複合一体化してなる複合磁気へラドにおいて、 それぞれの磁気ヘッドを構成する磁気回路部の磁気記録
媒体対接面における当り幅を磁気ギヤツブのトラック幅
と等しくし、 トラック位置精度に優れ、また磁気記録媒体に対する当
りの点でも優れた特性を発揮する複合磁気ヘッドを提供
しようとするものである。

〔従来の技術〕

ビデオテープレコーダにおいては、画質、音質等の改良
とともに、多機能化が進められており、例えばスチル再
生やスロー再生等の特殊再生機能を付与した装置が広く
用いられるようになっている。

この場合、その画面に乱れやノイズのない美しい再生が
行われなければあまり機能とじでの意味がなく、特に高
速で変化する画像のぶれを防止するだめに、同一記録ト
ラックを操り返し再生走査する、いわゆるフィールドス
チル再生とするのが一般的である。

ところで、通常のビデオテープレコーダにおいては、例
えばＡ、８２個の磁気ヘッドにそれぞれ異なるアジマス
角を付け、隣接トランクからの洩れを防いでいるが、上
述のフィールドスチル再生を行うには、例えばＡヘッド
にＢヘッドと同じアジマス角を持たせた特殊再生用ヘッ
ドを隣接させて設ける必要がある。そこで、通常の録画
再生ヘッドに特殊再生用ヘッドを複合一体化した、いわ
ゆるダブルアジマス磁気ヘッドが提案され、実用化され
ていることは周知である。

特に、磁気テープの高抗磁力化等に対応して、Ｆｅ−Ａ
Ｊ−３ｉ系合金（センダスト）やアモルファス合金等を
コア材料とするダブルアジマス磁気ヘッドが、例えば特
開昭５９−７２６３４号公報や、特開昭５９−１９８５
１８号公報、特開昭５９−２１８６１５号公報等におい
て開示されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述の従来のダブルアジマスヘッドでは
、高透磁率を有する磁性薄膜同士を突き合わせて磁気ギ
ャップを形成するのでギヤツブ精度を確保することが難
しいこと、磁性薄膜の膜厚をトラック幅としているので
生産性が悪く量産に向かないこと等、多くの問題を抱え
ており、一層の改良が要望されている。

そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、磁気ギャップのトラック位置精度が高く
信顛性の高い複合磁気ヘッドを提供することを目的とす
るものであり、さらに磁気記録媒体に対する当りや生産
性等の点でも有利な複合磁気ヘッドを提供することを目
的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上述の目的を達成するために、本発明の複合磁気ヘッド
は、互いに異なるアジマス角を有する一対の磁気ヘッド
を複合一体化してなる複合磁気ヘッドにおいて、それぞ
れの磁気ヘッドを構成する磁気回路部の磁気記録媒体対
接面における当り幅を磁気ギャップのトラック幅と等し
くしたことを特徴としている。

〔作用〕

本発明の複合磁気ヘッドでは、互いに異なるアジマスを
有する一対の磁気ヘッドの磁気回路部の磁気記録媒体対
接面の当り幅を、磁気テープ相対移動方向に沿って切削
されるトラック幅規制溝によりＦ１１％ギャップのトラ
ック幅に相当する幅に規定しているので、これら一対の
磁気ヘッドのトラック位置がズレる虞れはない。

また、本発明の複合磁気ヘッドでは、トラック幅の設定
も自在で、ある程度高透磁率材料のＩＩＩ厚が薄くとも
所定のトランク幅を確保することができるので、量産性
に優れる。

〔実施例〕

以下、本発明を適用した複合磁気ヘッドの一例について
、図面を参照しながら説明する。

本発明の複合磁気ヘッドは、第１図及び第２図に示すよ
うに、互いに異なるアジマスを有する一対の磁気ヘッド
（＋）、　（旧を複合一体化し、例えばフィールドスチ
ル再生等の特殊再生機能に対応したものである。

すなわち、本発明の複合磁気ヘッドでは、それぞれの磁
気へラド（１）、（■）は、強磁性酸化物よりなる磁気
コア（１１）あるいは（２１）と強磁性金属薄膜（１２
）あるいは（２２）とをギャップスペーサを介して接合
することにより構成され、磁気ギャップｇ＋、ｇｚが磁
気ギャップ形成面を挟んで互いに反対側に傾斜する如く
所定のアジマス角をもって形成されている。

ここで、上記強磁性金属薄ｉｌｌ　（１２）　、　（２
２）は、上記磁気コア（１１）、　（２１）の巻線孔（
１３）　、　（２３）に非磁性板（１４）　、　（２４
）を配設することにより、フロントギャップからパック
ギャップまで連続的に形成され、各磁気ヘッド（１）、
（Ｉ＋）の一方の磁気コアとしての役割を果たしている
。

上記強磁性金属薄膜（１２）　、　（２２）の材質とし
ては、強磁性非晶質合金、いわゆるアモルファス合金（
例えばＦｅ、　Ｎｉ、Ｃｏの１つ以上の元素とＰ。

Ｃ，Ｂ、Ｓｉの１つ以上の元素とを主成分とするメタル
ーメクロイド系アモルファス合金、Ｃｏ。

Ｈｆ、Ｚｒ等の遷移元素や希土類元素を主成分とするメ
タル−メタル系アモルファス合金）、ｐ’ｅ−Ａｌ−３
ｉ系合金（センダスト）、Ｆｅ−Ａｆｆ系合金、Ｆｅ−
３ｉ系合金、Ｆｅ−３ｉ−Ｇｏ系合金、Ｆｅ−Ｎ＋金合
金パーマロイ）等の高透磁率材料が使用可能であって、
その膜付は方法としては、真空蒸着法、スパッタ法９イ
オンブレーティング法等に代表される真空ＦＪＦｉ形成
技術が採用される。

そして、本発明の複合磁気ヘッドでは、これら磁気コア
（１１）　、　（２１）及び強磁性金属薄膜（１２）　
、　（２２ンにより構成される磁気回路部が、フロント
ギャップ側で所定のトラック幅となるようにトラック幅
規制溝（３１）　、　（３２）により削り取られ、磁気
記録媒体対接面がトラック幅Ｔｗで残存する如く設定さ
れている。すなわち、上記磁気コア（１１）、（２１）
及び強磁性金属薄膜（１２）　、　（２２）は、フロン
トギャップ側において、上記トランク幅規制溝（３１）
。

（３２）によってトラック幅７ｗ分の幅を持った凸状部
（ｌｌａ）　、　（２１ａ）　、　（１２ａ）　、　（
２２ａ）を残して削り取られ、これら凸状部（１１ａ）
　、　（２１ａ）　、　（１２ａ）　、　（２２ａ）に
より作動ギャップが形成されるようになっている。

また、上記トラック幅規制溝（３１）　、　（３２）内
にはガラス材等の非磁性ガード材（３３）が充填されて
おり、磁気テープ等の磁気記録媒体に対する当り幅が確
保されている。

したがって、本発明の複合磁気ヘッドでは、磁気記録媒
体対接面から見たときに、磁気記録媒体磁気コアＣＩＬ
Ｌ（２１）や強磁性金属薄膜（１２）　、　（２２）の
凸状部（ｌｌａ）　、　（２１ａ）　、　（１２ａ）　
、　（２２ａ）が、上記非磁性ガード材（３３）中に埋
め込まれたような状態となっている。

これに対して、バックギャップ側では、上記磁気コア（
１１）、（２１）や強磁地金Ｗ４薄膜（１２）、　（２
２）はヘッドチップの厚み分をもって突き合わされ、磁
気抵抗が抑えられ、効率良い記録・再生が可能となって
いる。

このように構成される複合磁気ヘッドにおいては、各磁
気ヘッド（１）、　（ＩＩ）のトラック幅が上記１−ラ
ンク幅規制溝（３１）　、　（３２）の切削により一括
して規制されるので、トラック幅位置に段差が生ずるこ
とはなく、極めてトランク位置精度の高い磁気ヘッドと
なっている。また、この複合磁気ヘッドにおいては、デ
プス０までトラック幅が保証され、偏摩耗が生じ難いこ
とから当りの確保やスペーシングロスの点で有利である
。

次に本発明の複合磁気ヘッドの構成をより明確なものと
するために、その製造方法について説明する。

本発明に係る複合磁気ヘッドを作製するには、先ず、強
磁性酸化物よりなる酸化物基板（４１）を用意し、第３
図に示すように、例えば記録信号を供給し再生信号を取
り出すコイルを巻回するための巻線孔となる巻線溝（４
２）を切削加工する。

上記酸化物基板（４１）は、Ｍｎ−Ｚｎ系フェライトや
Ｎｉ−Ｚｎ系フェライト等の強磁性酸化物材料により形
成される。

次に、第４図に示すように、上記巻線溝（４２）を閉塞
する如く非磁性板（４３）を上記巻線溝（４２）に嵌合
し、第５図に示すように、その上面（４３ａ）が上記酸
化物基板（４１）の上面（４１ａ）と同一平面をなすよ
うに研磨する。

したがって、上記非磁性板（４３）は、上記Ｓ線溝（４
２）に橋渡ししたような状態となり、上記Ｓ線溝（４２
）は巻線孔として残存することになる。

次いで、第６図に示すように、上記酸化物基板（４１）
の上面に、上記Ｓ線？ｆＩ！（４２）と直交する方向に
複数のアジマス規定溝（４４）を切削する。

上記アジマス規定？ｎ（４４）は、上記酸化物基板（４
１）の上面（４１ａ）対して所定の角度θで傾斜する斜
面（４４ａ）を有しており、この斜面（４４ａ）の傾斜
角θが得られる複合磁気ヘッドの一方の磁気ヘッドのア
ジマス角となる。なお、この場合、上記傾斜角θを所定
のアジマス角の２倍とし、後述のスライシング加工時に
スライシング角度を他方の磁気ヘッドのアジマス周分だ
け傾けることによって、一対の磁気ヘッドのアジマス角
を同時に設定するようにしてもよい。このように上記傾
斜角θをアジマス角の２倍に設定すれば、この磁気ヘッ
ドに組み合わせる他方の磁気ヘッドに予めアジマスを持
たせておく必要がなくなり、種々の磁気ヘッドを組み合
わせた複合磁気ヘッドの作製が可能となる。

上述のように上記酸化物基板（４１）に所定の傾斜角θ
を有する斜面（４４ａ　）を形成した後、ギャップスペ
ーサとなる非磁性膜（図示は省略する。）を全面に被着
し、さらに第７図に示すように、この磁気ヘッドの他方
の磁気コアとなる強磁性金属薄膜（４５）を全面に被着
する。

上述の工程に従い磁気ヘッドブロック　（ｉ）を作製し
、さらに同様の工程でアジマス角が上記磁気ヘッドブロ
ック　（ｉ）　とは逆の磁気ヘンドブロック　（１１）
を作製する。

そして、これら磁気ヘッドブロック　（ｉ）、（ｉｆ）
を磁気ギャップのトラック位置を一致させ、第８図に示
すように、突き合わせてガラス融着する。

続いて、第９図に示すように各磁気ヘッドブロック　（
ｉ）、　（ｉｉ）の磁気記録媒体対接面（ｉａ）。

（ｉｉａ）が所定のトラック幅Ｔｗとなるように接合面
方向と直交する方向に断面略コ字状のトラック幅規制？
Ｒ（５１）　、　（５１）を設け、このトラック幅規制
溝（５１）内に非磁性材（５２）を充填する。

最後に、第９図中Ａ−Ａ線及びＡ’−Ａ’線の位置でス
ライシング（切断）し、各ヘッドチップに切り出した後
、磁気記録媒体対接面を円筒研磨して複合磁気ヘッドを
完成する。

ここで、上記一方の磁気ヘッドブロック　（ｉ＞の酸化
物基板（４１）は一方の磁気ヘッド（Ｉ）の磁気コア（
１１）に、他方の磁気ヘッドブロック　（１１）の酸化
物基板（４１）は他方の磁気ヘッド（■）の磁気コア（
２１）にそれぞれ対応しており、同様に一方の磁気ヘッ
ドブロック　（ｉ）の強磁性金属薄膜（４５）は一方の
磁気ヘッド（１）の強磁性金属ｉｇｉ膜（１２）に、他
方の磁気ヘッドブロック　（ｉｉ）の強磁性金属薄膜（
４５）は他方の磁気ヘッド（ｎ）の！ｌ！磁性金属薄膜
（２２）に対応している。また、トラック幅規制溝（５
１）　、　（５１）はトランク幅規制溝（３１）、（３
２）に対応しており、非磁性材（５２）は非磁性ガード
材（３３）に対応している。

以上のような方法によれば、互いに異なるアジマス角を
有する磁気ヘッドを複合一体化した複合４３１気ヘツド
を、突き合わせの困難を伴うことなく、簡単な工程で作
製することができる。また、それぞれの磁気ヘッドを構
成する磁気コア（１１）　、　（２１）と強磁性金属薄
膜（１２）　、　（２２）とは、あらかじめギャップス
ペーサを介して接合した後に所定のトラック幅となるよ
うに切断しているので、突き合わせによるトラック幅の
バラツキがなく、精度の高い磁気ギャップの形成が可能
である。

また、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく
、上記磁気コア（１１）と強磁性金属薄膜（１２）とに
より構成される磁気ヘッド（１）と、従来公知の磁気ヘ
ッドとを組み合わせたダブルアジマス磁気ヘッドとする
ごとが可能である。

この場合には、前述したように、一方の磁気ヘッドブロ
ック　（ｉ）を作製する際に、アジマス角を規定するた
めのアジマス規定溝（４４）の斜面（４４ａ）の傾斜角
を所定のアジマス角の２倍とし、周知の構成の磁気ヘッ
ドブロックを磁気ヘッドブロック（ｉｉ　）として接合
した後、上記磁気ヘンドブロック（ｉｉ　）が所定のア
ジマス角となるように斜めにスライシングすればよい。

この結果、磁気ギャップ形成面を挟んで互いに反対に所
定のアジマスを有する複合磁気ヘッドとすることができ
る。

例えば、第１０図に示すように、強磁性酸化物よりなる
磁気コア（６１）　、　（６２）同士をギ→・ツブスペ
ーサを介して突き合わせた磁気ヘッド（ＩＩ）と３■み
合わせたダブルアジマス磁気ヘッドや、第１１図に示す
ように、強磁性酸化物よりなる磁気コア部（７１）　、
　（７２）に斜めに被着される強磁性金属薄膜（７３）
　、　（７４）同士をギャップスペーサを介して突き合
わせ磁気ギャップビ、を構成した磁気へ・ノド（ＩＶ）
と組み合わせたダブルアジマス磁気ヘッド、さらには第
１２図に示すように、強磁性酸化物よりなる磁気コア部
（８１）　、　（８２）に磁気ギャップを挾んで対称に
斜めに被着される強磁性金属薄膜（８３）。

（８４）同士をギャップスペーサを介して突き合わせ磁
気ギャップｇ４を構成した磁気ヘッド（Ｖ）と組み合わ
せたダブルアジマス磁気ヘッド等が可能である。これら
ダブルアジマス磁気ヘッドにおいては、上記磁気ヘッド
（ｒ）を特殊再生用磁気ヘッドとして用い、磁気ヘッド
（Ｉ［［）あるいは磁気ヘッド（［Ｖ）、　（Ｖ）を録
画・再生用の磁気ヘッドとすることにより、良好な記録
・再生やスチル再生が可能となる。

さらには、第７図に示す工程で、酸化物基板（４１）上
に強磁性金属薄膜を直接被着し、この上にギャップスペ
ーサを介して強磁性金属薄膜を再度被着することにより
、第１３図に示すように強磁性金属薄膜（９１）　、　
（９２）及び強磁性金属薄膜（９３）　、　（９４）で
磁気ギャップｇｓ、ｇｂを構成し、磁気特性の一層の改
善を図った複合磁気ヘッドの作製も可能である。

〔発明の効果〕

以上の説明からも明らかなように、本発明の磁気ヘッド
では、磁気ヘンドブロック同士を接合した後にトランク
幅規制溝を設け、各磁気ヘッドのトラック幅を一括して
規制しているので、各磁気ヘッド間のトラック位置にズ
レが生ずることが皆無となり、また摩耗やトラック幅精
度等の点で信頬性の高い複合磁気ヘッドとすることがで
きる。

また、各磁気ヘッドを構成する強磁性酸化物と高透磁率
材料とは、ギャップスペーサを介して接合した後、所定
のトランク幅となるように切削されるので、突き合わせ
のバラツキによるギャップ幅のバラツキが生ずることが
なく、精度の高い磁気ギャップ形成が可能となっている
。

さらに、本発明の複合磁気ヘッドでは、トラック幅の設
定も自在で、ある程度高透磁率材料の膜厚が薄くとも所
定のトラック幅を確保することができるので、量産性の
点でも実用性が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した複合磁気ヘッドの一例を示す
外観斜視図であり、第２図はその磁気記録媒体対接面の
拡大平面図である。 第３図ないし第９図は本発明の複合磁気ヘッドの製造方
法をその工程順序にしたがって示す概略的な斜視図であ
って、第３図は巻線溝切削工程、第４図は非磁性板嵌合
工程、第５図は平面研削工程、第６図はアジマス規定溝
切削工程、第７図は強磁性金属薄膜被着工程、第８図は
磁気ヘッドブロック接合工程、第９図はトラック幅規制
溝切削及び非磁性材充填工程、をそれぞれ示す６第１０
図ないし第１３図はそれぞれ本発明の他の実施例の磁気
記録媒体対接面を示す拡大平面図である。 １１１１・・・磁気コア

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 互いに異なるアジマス角を有する一対の磁気ヘッドを複
   合一体化してなる複合磁気ヘッドにおいて、 それぞれの磁気ヘッドを構成する磁気回路部の磁気記録
   媒体対接面における当り幅を磁気ギャップのトラック幅
   と等しくしたことを特徴とする複合磁気ヘッド。