JPS6215471B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エレベーターのかご扉が完全に閉扉
しているかどうかを検出し、報知する装置に関す
る。

エレベーターは、乗客の安全上、かご扉が閉ま
つていなければ走行できないようになつている。
このため、かご扉が閉まつていることを検出する
スイツチがかごに取付けられている。

第１図を用いてこのスイツチの動作を説明す
る。図の１はエレベーターのかご扉、２はかご扉
１が閉まつていることを検出する第１の検出スイ
ツチ、３はスイツチ２を動作させる作動片、４は
前柱、５はかご扉１を案内する溝をもつた敷居、
６は上枠、７はかご扉を懸垂するレールである。

第１の検出スイツチ２は、かご扉１が前柱４に
対して一定の距離まで閉まつてくれば動作するよ
うに取付けられる。エレベーターはこの第１の検
出スイツチ２が閉路することにより走行可能とな
り、また、走行中にこの第１の検出スイツチ２が
開路した場合は停止することになつている。

すなわち、エレベーターのかご扉１と前柱４の
間に小石やゴミ等が挾まり、かご扉１が完全に閉
扉しない状態で、第１の検出スイツチ２が閉路
し、エレベーターが走行した場合、エレベーター
の走行中の振動等によりかご扉が開く方向に移動
すると、第１の検出スイツチ２が開路し、エレベ
ーターは停止することになる。この状態で、第１
検出スイツチ２が開路したままであれば、エレベ
ーターは以後、走行することができないという不
具合を生ずる。

このことから、かご扉が完全に閉扉するかどう
かを日頃から点検し、敷居５の上に蓄積した小石
やゴミ等を除去する必要がある。

本発明の目的は、かご扉が完全に閉まつていな
いことを検出し、エレベーター管理者等に、かご
扉の閉扉不具合を知らせる装置を提供するにあ
る。

以下、第２図および第３図によつて本発明の実
施例を説明する。

図中、８はかご扉１が完全に閉扉したことを検
出するスイツチで、９は第２の検出スイツチ８を
動作させる作動片である。第３図は第１の検出ス
イツチ２と第２の検出スイツチ８により構成され
た回路で、２ａは第１の検出スイツチ２の常時開
接点、８ｂは第２の検出スイツチ８の常時閉接点
を示し、１０はかご扉１が完全に閉扉していない
ことを表示するランプ、１１は電源である。

すなわち、かご扉１が閉じ、第１の検出スイツ
チ２は閉路したが、小石やゴミ等がかご扉１と前
柱４の間に挾まり、かご扉１が完全に閉扉しない
状態では第２の検出スイツチ８が閉路したままと
なる。この時、表示ランプ１０が点灯し、かご扉
１が完全に閉扉していないことを報知する。

このように、表示ランプ１０の点灯の有無を確
認することにより、かご扉１の閉扉不完全を発見
でき、エレベーターが運行不能となる前にエレベ
ーターの点検を行うことができる。

なお、かご扉１が完全に閉じたことを検出する
スイツチは、マイクロスイツチなどのほか非接触
形の磁気センサーや光センサーを用いたスイツチ
を用いても良い。

また、かご扉が完全に閉じていないことを報知
するものとして、ランプの他にブザーやベルなど
を用いても良い。

本発明によれば、エレベーターのかご扉の閉扉
不完全を検出でき、さらに、これを報知すること
により、エレベーターが運行停止となる前に、そ
の点検を行うことができる。又、第一の検出スイ
ツチ２を常開接点、第２の検出スイツチ８を常閉
接点としたため、第２の検出スイツチ８が作動し
ない時のみ警告装置を作動させることができ、的
確な報知を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のかご扉用スイツチの構成図、第
２図は本発明の一実施例を示すスイツチの構成
図、第３図はその回路図である。 １……かご扉、２……スイツチ、３……作動
片、４……前柱、５……敷居、６……上枠、７…
…レール、８……スイツチ、９……作動片、１０
……表示ランプ、１１……電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ かご扉の閉扉終端近くに、かご扉が閉状態で
   あることを確認する第一の検出スイツチを備えた
   エレベーターにおいて、前記第一の検出スイツチ
   と前記かご扉閉端との間に第二の検出スイツチを
   設け、かつ、第一の検出スイツチを常開接点、第
   二の検出スイツチを常閉接点とすると共に、両者
   を直列に接続し、一方、これら２個のスイツチが
   共に接続している時作動する警告装置を備えたこ
   とを特徴とするエレベーターのかご扉の閉扉確認
   装置。