JPS62151594A - 高周波線輪用絶縁電線の製造法 - Google Patents
高周波線輪用絶縁電線の製造法Info
- Publication number
- JPS62151594A JPS62151594A JP29423085A JP29423085A JPS62151594A JP S62151594 A JPS62151594 A JP S62151594A JP 29423085 A JP29423085 A JP 29423085A JP 29423085 A JP29423085 A JP 29423085A JP S62151594 A JPS62151594 A JP S62151594A
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- wire
- nickel plating
- plating layer
- plating
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、高周波特性の要求される回路部品用絶縁電線
の製造法に関するものである。
の製造法に関するものである。
銅線の上に純鉄等の強磁性体をメッキし、これに二ナメ
゛ル絶縁樹脂を塗布焼付した絶縁電線は、これを高周波
線輪用巻線として使用した場合、高周波利得Qを向上し
得ることは公知である。特に、純鉄メッキ線の上にニッ
ケルメッキを施した絶縁電線は、上記高周波特性と共に
半田付性をも具備することから、従来より実用に供され
てきた。
゛ル絶縁樹脂を塗布焼付した絶縁電線は、これを高周波
線輪用巻線として使用した場合、高周波利得Qを向上し
得ることは公知である。特に、純鉄メッキ線の上にニッ
ケルメッキを施した絶縁電線は、上記高周波特性と共に
半田付性をも具備することから、従来より実用に供され
てきた。
(実公昭42−1359号公報)
〔発明が解決しようとする問題点〕
近時高周波回路部品の軽薄短小、高性能化に伴い、使用
される絶縁電線にも小径化や、Q特性のさらに優れたも
のが要求されつKある。従来は、線径0.12〜0.1
amm$の銅線上に純鉄メッキを施し、その上に0.1
〜0.5μ厚のニッケルメッキ層を形成した絶縁電線が
使用され、Q特性及び半田付性において、一応所期の目
的が達成されていた。しかし、小径化かす\み、線径0
.03〜0.10m1pのものとなってくると、純鉄メ
ッキ層を介して従来と同様の厚さのニッケルメッキを施
すと、そのメッキ厚が相対的に大きすぎるため、Q特性
において従来はどの改善効果が得られない。そこでこの
ニッケルメッキ層の厚さを、0.1μ未満と薄くすると
、第3図に示す如く、Q特性が大巾に改善される。図中
A、B、Cは、外径0.06m596の銅線上に純鉄メ
ッキを施し、その上にニッケルメッキを所定の厚さに形
成し、さらにポリウレタン絶縁塗料を2y1の皮膜厚さ
に塗布焼付した高周波線輪用絶縁電線を、コイル巻きし
、そのQ特性を測定したものである。Dは同一条件でニ
ッケルメッキを形成しないもの、Eはポリウレタン絶縁
銅線についてのQ特性である。ニッケルメッキを0.1
μの厚さに形成したAは、ポリウレタン銅線Eとくらべ
、Q特性の改善効果がほとんど得られず、本発明の対象
から除外される。ニッケルメッキ厚が0.1μより小さ
いB、 C,Dは、Q特性が極めて優れていることが明
らかである。このように導体径が小さくなるほど、純鉄
メッキ層上に形成するニッケルメッキ層を薄くすれば、
コイルのQ特性を損うことは防止できる。しかしながら
、ニッケルメッキ厚を薄くするにしたがって、別の問題
すなわち、下層の純鉄メッキが酸化しハンダ付性を失う
という問題が生じる。特に高温多湿環境下においては、
メッキ後数時間ないし数日間で急激に純鉄メッキの酸化
かす\み、ハンダ付不良となる。
される絶縁電線にも小径化や、Q特性のさらに優れたも
のが要求されつKある。従来は、線径0.12〜0.1
amm$の銅線上に純鉄メッキを施し、その上に0.1
〜0.5μ厚のニッケルメッキ層を形成した絶縁電線が
使用され、Q特性及び半田付性において、一応所期の目
的が達成されていた。しかし、小径化かす\み、線径0
.03〜0.10m1pのものとなってくると、純鉄メ
ッキ層を介して従来と同様の厚さのニッケルメッキを施
すと、そのメッキ厚が相対的に大きすぎるため、Q特性
において従来はどの改善効果が得られない。そこでこの
ニッケルメッキ層の厚さを、0.1μ未満と薄くすると
、第3図に示す如く、Q特性が大巾に改善される。図中
A、B、Cは、外径0.06m596の銅線上に純鉄メ
ッキを施し、その上にニッケルメッキを所定の厚さに形
成し、さらにポリウレタン絶縁塗料を2y1の皮膜厚さ
に塗布焼付した高周波線輪用絶縁電線を、コイル巻きし
、そのQ特性を測定したものである。Dは同一条件でニ
ッケルメッキを形成しないもの、Eはポリウレタン絶縁
銅線についてのQ特性である。ニッケルメッキを0.1
μの厚さに形成したAは、ポリウレタン銅線Eとくらべ
、Q特性の改善効果がほとんど得られず、本発明の対象
から除外される。ニッケルメッキ厚が0.1μより小さ
いB、 C,Dは、Q特性が極めて優れていることが明
らかである。このように導体径が小さくなるほど、純鉄
メッキ層上に形成するニッケルメッキ層を薄くすれば、
コイルのQ特性を損うことは防止できる。しかしながら
、ニッケルメッキ厚を薄くするにしたがって、別の問題
すなわち、下層の純鉄メッキが酸化しハンダ付性を失う
という問題が生じる。特に高温多湿環境下においては、
メッキ後数時間ないし数日間で急激に純鉄メッキの酸化
かす\み、ハンダ付不良となる。
本発明は上記課題の解決のため、第2図に示す如く、線
径0.03〜0.101+1〆の範囲の銅線1を選定し
、この上に純鉄メッキ2を形成した後、0.03μ以上
0.1μ未満の厚さのニッケルメッキ3を施し、次いで
直ちに鑞着性を有するエナメル絶縁樹脂4を塗布焼付す
る方法を採用した。ここにいう、ニッケルメッキを施し
直ちに1とは、下層の純鉄メッキが酸化する前くいの意
味であり、望ましくは、メッキ処理工程後連続してエナ
メル絶縁樹脂焼付工程に導き塗膜を形成せしめることに
より、生産性も向上し得る。
径0.03〜0.101+1〆の範囲の銅線1を選定し
、この上に純鉄メッキ2を形成した後、0.03μ以上
0.1μ未満の厚さのニッケルメッキ3を施し、次いで
直ちに鑞着性を有するエナメル絶縁樹脂4を塗布焼付す
る方法を採用した。ここにいう、ニッケルメッキを施し
直ちに1とは、下層の純鉄メッキが酸化する前くいの意
味であり、望ましくは、メッキ処理工程後連続してエナ
メル絶縁樹脂焼付工程に導き塗膜を形成せしめることに
より、生産性も向上し得る。
第1図は本発明の製造方法を説明するための装置の概略
図で、ボビン1から繰出される被メツキ細線1は、純鉄
メッキ槽12に導かれ表面に純鉄メッキが形成された後
、ニッケルメッキ槽13において0.03μ以上0.1
μ未満の厚さのニッケルメッキが施される。メッキ工程
を経た細線は、乾燥炉で乾燥された後、直ちに鑞着性を
有するエナメル絶縁樹脂塗料の塗布乾燥装置14に導か
れ塗膜が形成され、ボビン15に巻取られる。細線は、
メッキ工程後直ちに絶縁樹脂塗膜が形成されるので、純
鉄メッキ乃2が酸化するおそれはない。
図で、ボビン1から繰出される被メツキ細線1は、純鉄
メッキ槽12に導かれ表面に純鉄メッキが形成された後
、ニッケルメッキ槽13において0.03μ以上0.1
μ未満の厚さのニッケルメッキが施される。メッキ工程
を経た細線は、乾燥炉で乾燥された後、直ちに鑞着性を
有するエナメル絶縁樹脂塗料の塗布乾燥装置14に導か
れ塗膜が形成され、ボビン15に巻取られる。細線は、
メッキ工程後直ちに絶縁樹脂塗膜が形成されるので、純
鉄メッキ乃2が酸化するおそれはない。
外径0.0611〆の銅線−ヒに純鉄メッキを施し、そ
の上にニッケルメッキを0.03μ2口、03.u及び
0.08μの厚さに各々形成した。ニッケルメッキ処理
後直ちにポリウレタン絶縁塗料を塗布焼付した絶縁電線
と、ニッケルメッキ処理して2日経過後及び5日1経過
後にボリウレ、タン絶壕塗料を塗布・焼付した絶縁電線
について、半田付性を比佼した。次表にその特性結果を
示f。
の上にニッケルメッキを0.03μ2口、03.u及び
0.08μの厚さに各々形成した。ニッケルメッキ処理
後直ちにポリウレタン絶縁塗料を塗布焼付した絶縁電線
と、ニッケルメッキ処理して2日経過後及び5日1経過
後にボリウレ、タン絶壕塗料を塗布・焼付した絶縁電線
について、半田付性を比佼した。次表にその特性結果を
示f。
ニッケルメッキ後直ちに塗料を塗布焼付した絶縁電線は
、下地純鉄メッキ層の酸化が生ぜず、半田付性が極めて
優れているのに対して、メッキ後期間経過して塗料を塗
布焼付した絶縁電線は、純鉄メッキ層の酸化かす\み、
半田付特性が劣っているのが、表から明らかである。ニ
ッケルメッキを0.1μ以上の厚さに形成したものは、
半田付性は当然優れるが、前述の如くニッケルメッキ層
の占める割合が相対的に大きくなって必要なQ特性が得
られないことから、本発明の技術的範囲から外れる。
、下地純鉄メッキ層の酸化が生ぜず、半田付性が極めて
優れているのに対して、メッキ後期間経過して塗料を塗
布焼付した絶縁電線は、純鉄メッキ層の酸化かす\み、
半田付特性が劣っているのが、表から明らかである。ニ
ッケルメッキを0.1μ以上の厚さに形成したものは、
半田付性は当然優れるが、前述の如くニッケルメッキ層
の占める割合が相対的に大きくなって必要なQ特性が得
られないことから、本発明の技術的範囲から外れる。
またニッケルメッキ厚の薄い方は、0.03μが限界で
、0゜02μ以下となると参考例に示す如く、半田付性
が急激に悪くなる。従ってニッケルメッキ層の厚さは、
0.03μ以上0.1μ未満に限定される。
、0゜02μ以下となると参考例に示す如く、半田付性
が急激に悪くなる。従ってニッケルメッキ層の厚さは、
0.03μ以上0.1μ未満に限定される。
なお実施例においては、導体径0.06 龍〆のものに
ついて示したが、本発明において対象とする線径0.0
3〜0.10fflの範囲の銅線についても、はぼ同様
の特性結果が得られた。
ついて示したが、本発明において対象とする線径0.0
3〜0.10fflの範囲の銅線についても、はぼ同様
の特性結果が得られた。
本発明の製造方法によれば、銅線特に線径0.03〜0
.10+++s$の細線に、純鉄メッキ層を形成し、そ
の上に0.03μ以上0.1μ未満の厚さのニッケルメ
ッキを施した後、直ちに鑞着性を有するエナメル絶縁樹
脂を塗布焼付するので、下地純鉄メッキ層が酸化するこ
と彦<、半田付性に優れ、かつコイルのQ特性が銅線の
それに比し大きく改善される。また工程中メッキ層表面
にできやすい傷を未然に防止し得るとの付帯的効果もあ
る。
.10+++s$の細線に、純鉄メッキ層を形成し、そ
の上に0.03μ以上0.1μ未満の厚さのニッケルメ
ッキを施した後、直ちに鑞着性を有するエナメル絶縁樹
脂を塗布焼付するので、下地純鉄メッキ層が酸化するこ
と彦<、半田付性に優れ、かつコイルのQ特性が銅線の
それに比し大きく改善される。また工程中メッキ層表面
にできやすい傷を未然に防止し得るとの付帯的効果もあ
る。
第1図は本発明の製造方法を説明するための装装置の概
略構成図、第2図は本発明により得られた1・・・線径
0.03〜0.10m5$の銅線、2・・・純鉄メッキ
層、3・・・0.03μ以上0.1μ未満の厚さのニッ
ケルメッキ層、4・・・鑞着性を有する絶縁樹脂層。
略構成図、第2図は本発明により得られた1・・・線径
0.03〜0.10m5$の銅線、2・・・純鉄メッキ
層、3・・・0.03μ以上0.1μ未満の厚さのニッ
ケルメッキ層、4・・・鑞着性を有する絶縁樹脂層。
゛\−一
Claims (2)
- (1)銅線1の上に純鉄メッキ層2を形成し、その上に
0.03μ以上0.1μ未満の厚さのニッケルメッキ3
を施した後、上記純鉄メッキ層2が酸化する前に、鑞着
性を有するエナメル絶縁樹脂層4を塗布焼付することを
特徴とする高周波線輪用絶縁電線の製造法。 - (2)銅線1の線径を0.03〜0.10mmφの範囲
としたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
の高周波線輪用絶縁電線の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29423085A JPH0236680B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | Koshuhasenrinyozetsuendensennoseizoho |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29423085A JPH0236680B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | Koshuhasenrinyozetsuendensennoseizoho |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62151594A true JPS62151594A (ja) | 1987-07-06 |
JPH0236680B2 JPH0236680B2 (ja) | 1990-08-20 |
Family
ID=17805023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29423085A Expired - Lifetime JPH0236680B2 (ja) | 1985-12-26 | 1985-12-26 | Koshuhasenrinyozetsuendensennoseizoho |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0236680B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04214896A (ja) * | 1990-02-27 | 1992-08-05 | Totoku Electric Co Ltd | 細径複合金属被覆材 |
JPH0649685A (ja) * | 1987-07-14 | 1994-02-22 | Totoku Electric Co Ltd | 鉄被覆複合材の製造方法 |
JPWO2006046358A1 (ja) * | 2004-10-28 | 2008-05-22 | 国立大学法人信州大学 | 高周波コイルを備えた機器 |
-
1985
- 1985-12-26 JP JP29423085A patent/JPH0236680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0649685A (ja) * | 1987-07-14 | 1994-02-22 | Totoku Electric Co Ltd | 鉄被覆複合材の製造方法 |
JPH04214896A (ja) * | 1990-02-27 | 1992-08-05 | Totoku Electric Co Ltd | 細径複合金属被覆材 |
JPWO2006046358A1 (ja) * | 2004-10-28 | 2008-05-22 | 国立大学法人信州大学 | 高周波コイルを備えた機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0236680B2 (ja) | 1990-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |