JPS62149910A - ポリビニルアルコ−ル繊維の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコ−ル繊維の製造方法

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JPS62149910A
JPS62149910A JP28747885A JP28747885A JPS62149910A JP S62149910 A JPS62149910 A JP S62149910A JP 28747885 A JP28747885 A JP 28747885A JP 28747885 A JP28747885 A JP 28747885A JP S62149910 A JPS62149910 A JP S62149910A
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pva
fibers
polyvinyl alcohol
aqueous solution
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Kazutaka Koda
甲田 和孝
Takashi Ikeda
隆 池田
Naohiko Nagata
永田 直彦
Mitsuhiro Unno
光宏 海野
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高強度・高初期弾性率を有するポリビニルア
ルコール(以下、PVAと略記する。)繊維の製造方法
に関する。
(従来の技術) 従来、高重合度のポリマーを用いて強度及び初期弾性率
の高い繊維を得ることは知られていた。
しかし、ポリマーがあまりに高分子量となると。
溶媒に対する溶解性が低下するだけでなく、紡糸性・製
糸性が低下し、さらに、得られた未延伸糸の延伸性がか
えって低下するといった問題があった。
PVAにおいても上記の場合と同じ傾向にあり。
繊維を製造する際に工業的に用いられているPVAの重
合度は3000未満のものが大半である。
従来、PVA繊維の強度及び初期弾性率を向上させる方
法としては、特公昭46−114.57号公報、特公昭
47−50330号公報、特公昭48−32623号公
報、特公昭48−32624号公報等に、ホウ酸を添加
したPVA水溶液を紡糸原液とすること及びアルカリ性
とした脱水性塩類水溶液を凝固浴とすることが提案され
ている。
しかし、この場合のPVA繊維の紡糸方法は湿式紡糸法
であり2本発明における乾・湿式紡糸法とは木質的に異
なるものであった。その結果、特公昭4.6−1145
7号公報の実施例に見られるごとく、高重合度ポリマー
の使用によって必ずしも糸質向上が図られず、また、特
公昭4.8−32623号公報や特公昭4.8−326
24号公報に見られるように、その延伸倍率も高々22
65倍に止まっていた。このため、これら公知の方法で
得られた繊維の強度は17 g/d以下であり、初期弾
性率においても200〜300 g/d程度にすぎず、
PVAを用いて従来法のごとく湿式紡糸により繊維化し
ても、高強度アラミド繊維に匹敵できる糸質性能を有す
るPVA繊維は得られていなかった。
一方、近年、乾・湿式紡糸法による高強度・高初期弾性
率PVA繊維を製造する方法として9例えば、特開昭5
!1130314号公報、特開昭6(1126312号
公報等の提案がなされている。しかしながら、前者にお
いては、PVAの平均分子量が500,000以上でな
ければならないとされており、このような高分子量の直
!* P V Aの重合は工業的に極めて困難であると
いう重大な問題がある。また、後者においては、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)系有機溶媒を用いた紡糸原
液が使用されており、凝固浴にメタノールを用いて。
D’MSOを除去する方法が提案されているが、メタノ
ールによるDMSOの抽出には長時間を有するという問
題があるばかりでなく、メタノールの蒸発9回収を必要
とするなど、製糸設備の防爆化。
複雑化という問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) したがって9本発明の目的は1重合度2000以上、特
に3000以上の高重合度PVAを用いても紡糸性・製
糸性9さらには、得られた未延伸糸の延伸性を低下させ
ることのない9強度及び初期弾性率の優れたPVA繊維
の製造方法を提供することにある。
また2本発明の他の目的は、有機溶媒の回収を必要とせ
ず、安全・衛生面から極めて好ましい。
強度及び初期弾性率の優れたPVA繊維の製造方法を提
供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記のごとき問題を解決すべく鋭意研究
の結果、ホウ酸又はホウ酸塩を含有する高重合度PVA
の水溶液を乾・湿式紡糸した後。
高延伸することにより上記の目的が達成しうろことを見
出し2本発明に到達したものである。
すなわち2本発明は1重合度が2000以上のPVAの
水溶液からなり、ホウ酸を含有するか又はホウ酸塩及び
酸を含有する紡糸原液を、脱水性塩類を含む中性又はア
ルカリ性水溶液を凝固浴として乾・湿式紡糸した後、全
延伸倍率が18倍以上となるように延伸することを特徴
とするPVA繊維の製造方法を要旨とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明に用いるPvAは2重合度が2000以上。
好ましくは3000以上のものである。重合度が300
0以上のPVAを用いることより、300g/d以上の
初期弾性率と、18g/d以上の強度を有するPVA繊
維を得ることができる。pvAの重合度が2000未満
の場合には、3QOg/d以上の初期弾性率を有するP
VA繊維が得にくいので好ましくない。PVAはケン化
度が99%以上のものが好ましく用いられるが、乾・湿
式紡糸する際に凝固浴をアルカリ性とすることにより再
ケン化し得るので、ケン化度が99%未満のPVAを使
用しても差支えない。
本発明においては、紡糸原液として上記のごとき重合度
が2000以上のPVAからなり、ホウ酸を含有するか
又はホウ酸塩及び酸を含有する紡糸原液を用いる。この
ような紡糸原液は1重合度が2000以上のPVAの水
溶液にホウ酸を添加するか、又はホウ酸塩及び微量の酸
を添加して酸性の紡糸原液とすることにより調製するこ
とができる。紡糸原液を酸性水溶液とすることは、pv
Aとホウ素が架橋反応を起こさないようにするた6一 めに重要なことである。PVAとホウ素はp I−1が
約5.5以上の領域で架橋反応を起こし、ゲル化するこ
とは以前から知られている。また、紡糸原液のI) H
が3.5未満の領域では装置の腐蝕が起こり易い。した
がって、紡糸原液をpH3,5〜5の範囲に調整し、紡
糸原液をゲル化していない状態。
すなわち紡糸用口金から押し出し易い状態にするととも
に、装置の腐蝕が起こりにくい状態にしておくのが好ま
しい。
ホウ酸又はホウ酸塩は、紡糸原液中のPVAに対して、
0.1〜5重量%添加するのが好ましい。
0.1重量%未満又は5重量%を超えて添加した場合に
は、延伸性が低下するか、又は紡糸性・製糸性が低下す
る傾向があるので好ましくない。ホウ酸塩とともに添加
する酸としては2例えば、塩酸。
硫酸、硝酸等の無機酸、酢酸、酒石酸等の有機酸があげ
られる。また、ホウ酸を用いた場合でも。
前記p Hの範囲に調整する必要があれば、酸を添加し
ても差支えない。ホウ酸塩としζは3例えば。
ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウ12.ホウ酸アンモニ
ウム、ホウ酸リチウム等が好適に用いられる。
以上のごとくして調製される紡糸原液のPVA濃度は、
5〜50重量%であることが好ましく。
紡糸原液には、必要であれば顔料等の種々の添加剤を紡
糸性を低下させない範囲内の量で含有させてもよい。
本発明においては、上記のごとき紡糸原液を乾湿式紡糸
する。すなわち、紡糸原液を一旦紡糸用口金と凝固浴の
間に設けた不活性雰囲気層2例えば空気2窒素等の不活
性ガス層に吐出し1次いで凝固浴に導いて未延伸糸を形
成させる紡糸方法が適用される。
不活性雰囲気層の厚さ、つまり紡糸用口金から凝固浴液
面までの距離は、用いられるPVAの重合度、紡糸原液
のPVA濃度、紡糸用口金の温度等により好適範囲が変
化するが、PVA繊維の太さに斑が生じない程度の距離
に保つのが好ましい。
例えば1重合度が20OO〜5000程度のpvAを用
いた場合、不活性雰囲気層の厚さは約2〜2001の範
囲内にあることが好ましい。
本発明においては、凝固浴として脱水性塩類を含む中性
又はアルカリ性水溶液を用いる。脱水性塩類としては9
例えば硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等があげられ
るが、硫酸ナトリウムが最も好ましい。
また、凝固浴を中性又はアルカリ性とするのは。
凝固浴中でPVAとホウ素を架橋、ゲル化させるために
重要である。凝固浴をアルカリ性にするためには、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリが好
適に用いられる。脱水性塩類及び水酸化アルカリの濃度
は、水11に対して前者が30g以上400g以下、後
者が0以上300g以下とするのが好ましい。
本発明においては、このようにして得られた未延伸糸を
、全延伸倍率(紡糸延伸倍率をも含む)が18倍以上と
なるように延伸する。延伸方法としては1例えば、凝固
浴で形成された未延伸糸を中和処理、温熱処理、洗浄、
油剤処理又は乾燥等の工程で3〜8倍の延伸を施した後
、一旦捲取るか、又はそのまま連続して全延伸倍率が1
8倍以上となるように熱延伸する方法があげられる。熱
延伸は、熱風浴中、水蒸気中又は熱溶媒中で行うことが
でき、最終熱延伸温度は245℃以上が好ましい。また
、凝固浴からの熱浴後、第1段の延伸を行い1次いで中
和処理、洗浄を緊張下で実施し、しかる後に温熱処理、
熱延伸処理を行ってもよい。熱延伸工程は、1段又は2
段以上の多段で行うことができ、多段熱延伸を行う場合
は、熱延伸後、水又は油剤の水エマルジョンを賦与して
がら次の熱延伸に供することができるし、さらにこの操
作を2回以上繰り返すこともでき、これによって高延伸
が達成できる。
(作 用) 本発明においては、ホウ酸又はホウ酸塩を添加した紡糸
原液の使用が不可欠である。これによって、凝固に際し
て未延伸糸内に架橋構造を形成できる。したがって1本
発明においては1重合度が29OO〜6000の中程度
のPVAを使用しても延伸性に富んだ未延伸糸を得るこ
とが可能になり、300g/d以上の初期弾性率を有す
る繊維が得られるほどの高延伸が可能となるのである。
特開昭59−130314号公報や特開昭60−126
312号方法には、第1の溶媒として水及び水に熔かし
たいろんな塩1例えば塩化リチウム。
塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化亜鉛。
ロダンソーダ、その他の水素結合を切ることによりPV
Aの溶解度を増すことのできる物質の溶液が記載されて
いるが1本発明のごとく、凝固に際して架橋構造を形成
できるホウ素化合物を添加した水溶液を用いるとの示唆
はない。この点が、前者においては分子量500.00
0以上の超高分子量PVAを用いる必要があり、また、
後者においては。
同公報実施例Iの比較例のごとく、水系溶媒の場合延伸
倍率が上らず、高強度・高弾性繊維が得られない理由で
あろう。
また2本発明においては乾・湿式紡糸を行うが。
従来のごとき湿式紡糸では3本発明のごとく高強度・高
初期弾性率の繊維は得られない。その理由は、高重合度
PVAの採用により紡糸原液の粘度が急速に増大するの
で、湿式紡糸法においては原液濃度をさげる必要がある
こと、及び凝固が口金出口端から開始されることにより
、もはや高分子量であることを反映させるに十分な延伸
性に富んだ未延伸糸が形成されないためであると考えら
れる。これに対して本発明における乾・湿式紡糸では、
凝固浴温度と独立に紡糸原液温度を変えて対処できるの
で、好適な未延伸糸が形成しろる。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
なお9例中の繊維の引張り特性は、JTSL1017に
規定される方法により測定したものである。
PvAの重合度は、  JIS  K  6726ニ規
定される方法に従って、10位の数字を四捨五入して算
出したものである。
また1例中のPVA繊維中の残存ホウ酸量は。
PVA繊維中のホウ酸及びホウ酸塩をすべてホウ酸とし
て換算したものであり、その定量は以下に示す方法で行
った。
すなわち、ルツボに約2gのPVA繊維を精秤し、0.
1規定の水酸化ナトリウム水溶液を試料が液面から出な
い程度に入れた後、約105°Cで加熱、放置して水分
を除去し1次いで、電気炉中で400〜500℃の温度
で約1時間灼き、これをルツボごとビーカーに入れ、イ
オン交換水を入れ。
しばらくの間装置してから指示薬フェノールフタレイン
を滴下し、水溶液の色が変化するまで0.1規定の塩酸
を滴下して、約1時間煮沸する。冷却後、水酸化ナトリ
ウム又は塩酸でpH7に中和してからマンニットを加え
、再びp Hが7になるまで0,1規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液で滴定し。
要した量(cc)を求める。試料中のPVAの重量をW
g、0.1規定の水酸化ナトリウム水溶液の力価及び滴
定数(要した量)をそれぞれf及びVとすると、PVA
に対するホウ酸含有量(PVA繊維中のホウ酸残存量)
Bは次式で与えられる。
重合度3200f7)PVA、及びPVAに対して1.
0重量%のホウ酸を熱水に溶解してPVAの濃度が12
重量%の紡糸原液を調製した。この紡糸原液を70℃で
紡糸用口金から押し出し、41mの空気層を通過させて
、水酸化ナトリウム100g/l及び硫酸ナトリウム1
00 gel、を含む50℃の水溶液に紡出し、PVA
ゲル状未延伸糸とした後、延伸倍率3倍でローラー延伸
し1次いで中和、洗浄を行って延伸倍率2倍で温熱延伸
して捲取った。得られた繊維をさらに245℃において
紡糸延伸を含めて全延伸倍率が20倍となるように熱延
伸した。
また1重合度3200のPVAに代えて2重合度が23
00のPVAを用いて実施例1と同様にして延伸糸を得
た。
比較のため1重合度1700のPVAを用いて実施例1
と同様の紡糸を行ったが、全延伸倍率が20倍になるよ
うには延伸できなかったので、断糸なく順調に延伸がで
きる最大の延伸率である。
全延伸倍率が15.2倍の延伸糸を作成した。
得られた延伸糸の機械的性質を表1に示す。
実施例3 重合度3200のPVA、PVAに対して1.5重量%
のホウ酸ナトリウム及び硫酸を熱水に溶解し7.PVA
c度が12重量%、pHが4の紡糸原液を調製した。こ
の紡糸原液を75℃で紡糸用口金から押し出し、5關の
空気層を通過させた後。
水酸化ナトリウム120 g/12及び硫酸すl・リウ
ム150g/βを含む50℃の水溶液に紡出し。
PVAゲル状未延伸糸とした後、延伸倍率5倍の紡糸延
伸を行い2次いで中和、85℃での温熱処理、洗浄及び
乾燥を施した。次いで、この乾燥繊維を230℃の熱風
循環炉を通して、紡糸延伸を含めて延伸倍率が21.3
倍まで第1段熱延伸し。
引続き、濃度6%の鉱油系水エマルジョンに浸漬した後
2245℃で1.3倍の第2段延伸を行い。
1000 d1500 fの延伸糸を得た。紡糸延伸を
含めた全延伸倍率は27.4倍であった。
得られた延伸糸の強度は22.5g/d、初期弾性率は
4.41g/d、伸度は3.6%であり、繊維中の残存
ホウ酸量は0.30%であった。
比較例2 紡糸口金を凝固浴中に浸漬し、湿式紡糸とした以外は実
施例3と同様の操作を行った。しかしながら、紡糸延伸
を含めた第1段熱延伸までの延伸倍率を21.3倍とし
たところ、断糸多発のため延伸糸を得ることができなか
った。したがって、第2段熱延伸を行わず、全延伸倍率
を16.2倍として延伸糸を得た。
得られた延伸糸の強度は11.4g/d、初期弾性率は
271 g/dであった。
比較例3 硫酸を添加しなかった以外は実施例3と同様にして紡糸
原液を調製した。この紡糸原液を用いて紡糸を試みたが
、PVAがゲル化しており、紡糸用口金内の圧力が急上
昇し、さらに、吐出斑が生じ、紡糸不可能であった。
実施例4 重合度4500のPVA、及びPVAに対して0.5重
量%のホウ酸を熱水に溶解して、PVA濃度が10重量
%の紡糸原液を調製した。この紡糸原液を80℃で紡糸
用口金から押し出し、5m++の空気層を通過させて、
水酸化ナトリウム200g/β及び硫酸ナトリウム15
0 g/j!を含む60℃の水溶液に紡出し、PVAゲ
ル状延伸未糸とした後、中和、温熱処理、洗浄、油剤処
理及び乾燥を施し、紡糸延伸を含めて全延伸倍率が32
倍となるように熱延伸し、800d1500fの延伸糸
を得た。ただし、熱延伸は2段で行い、その間に30%
の水賦与を行った。
得られた延伸糸の強度は25.3g/d、初期弾性率は
495g’/d、伸度は3.4%であり、繊維中の残存
ホウ酸量は0.08%であった。
比較例4 乾・湿式紡糸に代えて湿式紡糸した以外は実施例4の方
法に従って延伸糸を得た。ただし、32倍の延伸はでき
なかったため、延伸倍率17.5で延伸した。
得られた延伸糸の強度は12.3g/d、初期弾性率は
240 g/d、伸度は7.1%であった。
実施例5′ 凝固浴に水酸化ナトリウムを溶解しなかった以外は実施
例4の方法に従って延伸糸を得た。ただし、全延伸倍率
を30倍とした。
得られた延伸糸の強度は23.3g/d、初期弾性率は
445 g/d、伸度は3.5%であった。
比較例5〜8 重合度1700(比較例5)、2300(比較例6)、
3200(比較例7)又は4.500 (比較例8)の
PVAを、各々PVA濃度が16.14,1.2゜10
重貴簡となるように熱水に溶解し、ホウ酸又はホウ酸塩
をまったく含まない4種類の紡糸原液を調製した。各々
の紡糸原液を、50℃(比較例5)、60℃(比較例6
)、70℃(比較例7)又は80℃(比較例8)で紡糸
用口金から押し出し。
5 m++の空気層を通過させた後、硫酸ナトリウムの
飽和水溶液浴に紡出した。離俗後、温熱処理、洗浄、乾
燥した(この間4倍の延伸を行った)。次いで、230
℃で第1段熱延伸を行ってから鉱油系水エマルジョンに
浸漬した後、230℃で第2段熱延伸を行い、延伸糸を
得た。全延伸倍率は。
断糸なく順調に延伸し得る最大の倍率である。各々13
.2倍(比較例5)、13.6倍(比較例6)。
14.5倍(比較例7)又は15.3倍(比較例8)と
した。得られた延伸糸の性能を表2に示す。
表  2 (発明の効果) 本発明によれば、従来法の湿式紡糸法により得られるP
VA繊維と比較して、非常に高い強度と初期弾性率を有
するPVA繊維を製造することができる。また、得られ
るPVA繊維は、高強度・高初期弾性率のポリエチレン
繊維に比較しても耐熱性が高いので、ロープ、シート、
テント地、帆布等の産業用布帛ばかりでなく、アスベス
ト代替コンクリート、タイヤ等の補強材分野にも好適に
使用できる。特に5重合度3000以上のPVAを使用
すれば、18g/d以上の強度と300g/d以上の初
期弾性率を有するPVA繊維が得られ、このものは、2
40℃以下の温度で高強度アラミド繊維代替繊維として
特に有用である。
また2本発明においては、紡糸原液及び凝固浴溶媒に有
機系の溶媒を使用しないので、溶媒の回収、排気設備の
設置等の対策を必要としないなど。
工業上有利な製造法である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合度が2000以上のポリビニルアルコールの
    水溶液からなり、ホウ酸を含有するか又はホウ酸塩及び
    酸を含有する紡糸原液を、脱水性塩類を含む中性又はア
    ルカリ性水溶液を凝固浴として乾・湿式紡糸した後、全
    延伸倍率が18倍以上となるように延伸することを特徴
    とするポリビニルアルコール繊維の製造方法。
  2. (2)重合度が3000以上のポリビニルアルコールを
    用いる特許請求の範囲第1項記載のポリビニルアルコー
    ル繊維の製造方法。
  3. (3)ホウ酸又はホウ酸塩をポリビニルアルコールに対
    して0.1〜5重量%含有する特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載のポリビニルアルコール繊維の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01298208A (ja) * 1987-10-22 1989-12-01 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコール系合成繊維及びその製造方法

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