JPS6139408B2 - - Google Patents

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JPS6139408B2
JPS6139408B2 JP53093694A JP9369478A JPS6139408B2 JP S6139408 B2 JPS6139408 B2 JP S6139408B2 JP 53093694 A JP53093694 A JP 53093694A JP 9369478 A JP9369478 A JP 9369478A JP S6139408 B2 JPS6139408 B2 JP S6139408B2
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Japan
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copolymer
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spinning
solution
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Takuma Kanda
Takashi Kawai
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特定の構造単位の組合わせからなる芳
香族ポリアミド共重合体の高強力・高ヤング率繊
維の製造法に関するものである。 延鎖結合が各芳香環から同軸または平行で逆向
きに伸びている芳香族ポリアミドが高強力・高ヤ
ング率繊維を与えることは既によく知られてい
る。 しかしながら、かかる芳香族ポリアミドから単
に高ヤング率繊維を得るだけであれば、比較的容
易に実施しうるが、強度約16g/d以上の高強力
繊維を得るためには製糸方法が限定されてくる。
例えば、ポリ−p−フエニレンテレフタルアミド
は高濃度の光学異方性硫酸溶液からの乾湿式紡糸
によつてのみ、異例に高強度の繊維がつくられ、
現に商業規模での生産が始められている。けれど
も、このポリ−p−フエニレンテレフタルアミド
繊維はその製造法においても、また繊維性能にお
いても十全であるとは言いがたい。まず、製造法
においては、既述のように高濃度硫酸溶液からの
紡糸を必須とするから、有機溶媒中で重合しなが
ら、一旦、ポリマを単離、水洗後乾燥してから改
めて硫酸に再溶解しなければならない。したがつ
て、プロセス的には繁雑になる。一方、繊維性能
面においても、比較的低伸度であり、耐疲労性が
十分でないという欠点を持つている。それ故、あ
る種のタイヤコード用途への適用は困難視されて
いる。本発明者らは上記の諸問題を鋭意検討した
結果、特定の構造単位の組合せからなる芳香族ポ
リアミド共重合体が有機溶媒への溶解性が秀れ、
したがつて重合溶液がそのまま紡糸原液となり、
さらに製糸性、特に延伸性が良好で、しかも得ら
れた繊維は約16g/d以上の強度、約300g/d以上
の高ヤング率及び秀れた耐疲労性を有することを
見い出し本発明に到達した。 すなわち、本発明は下記構造単位A、B、Cあ
るいはA、Cからなり、それぞれの単位の割合が
下記式(1)、(2)を満足する、固有粘度2.5以上の芳
香族ポリアミド共重合体と、無機塩を含むまたは
含まないジメチルアセトアミドまたはN−メチル
ピロリドンあるいはこれらの混合溶媒からなる溶
液を湿式または乾式紡糸後、少なくとも3.5倍以
上に熱延伸することを特徴とする高強力の芳香族
ポリアミド共重合体繊維の製造法に関するもので
ある。 構造単位A: B: C: 10≦MA≦80 (1) 20≦MC≦45 (2) 式中、MA、MCはそれぞれ構造単位A、Cのモ
ル%を示す。 本発明と骨格構造が同じであつて、核塩素置換
の全くない共重合体、すなわち、構造単位BとC
のみからなる芳香族ポリアミド共重合体繊維につ
いては既に検討されている。特開昭49−100322の
実施例1及び4には構造単位B/C(モル比)
80/20〜50/50の共重合体製糸結果が示されてい
るが、いずれの例においても延伸倍率は2.0倍以
下であり、しかも熱延伸糸の強度は6〜7g/d
と低く、とても高強力繊維とは言いがたい。上記
特開を本文中にも、これらのコポリアミド繊維は
1.3〜2.0倍に延伸できると記載されており、本発
明の特定の構造単位の組合わせからなる芳香族ポ
リアミド共重合体繊維の高延伸性は予見されてい
ない。また、特開昭51−136916の比較例2にも
B/C(モル比)70/30の共重合体の製糸結果が
記載されている。これによれば、一番秀れた糸質
を与える延伸条件(450℃で2.5倍延伸)でも強度
11.5g/d、伸度4.0%、ヤング率245g/dと余り秀
れたものではない。なお、上記二つの公開公報の
例では、重合溶媒の少なくとも一成分としてヘキ
サメチルホスホルアミドを用いている。ヘキサメ
チルホスホルアミドは極めて有毒であることが近
年わかり、その使用は好ましくないが、上記の構
造単位B、Cのみからなり、しかもBが主成分で
ある共重合体は、本発明の比較例で示すようにヘ
キサメチルホスホルアミドを含まない溶媒系には
溶けがたく製糸可能な溶液を与えない。本発明の
共重合体は、ジアミン成分のひとつが核塩素置換
しているだけであるのに、ヘキサメチルホスホル
アミドを含まない溶媒系にも容易に溶け、またそ
の紡出糸は極めて熱延伸性が秀れ、その結果とし
て強度約16g/d以上の高強力糸が得られるので
ある。 以下、本発明をさらに詳細に説明する。 本発明で用いる共重合体は以下の方法で得られ
る。すなわち、ジアミン成分として2−クロル−
p−フエニレンジアミンと4・4′−ジアミノジフ
エニルエーテル、場合によつてはさらにp−フエ
ニレンジアミンを選び、無機塩を含むまたは含ま
ないジメチルアセトアミド(以下DMACと略
す)またはN−メチルピロリドン(以下NMPと
略す)あるいはこれらの混合溶媒に溶解させ、ジ
アミン成分の合計と実質的に等モルのテレフタル
酸クロリドを加えて重縮合させる。ジアミン成分
の割合は構造単位A、B、Cが上記の式(1)、(2)を
満足するように選ぶ。 上記組成範囲外の重合体では満足な性能を持つ
繊維を与えないか、上記のヘキサメチルホスホル
アミドを含まない溶媒系に溶けない。すなわち、
C<20の共重合体繊維では延伸性が悪く、高ヤ
ング率にはなるけれども約16g/d以上の高強力
にはならない。また、MC>45の場合には強度、
ヤング率とも劣つた繊維しか得られない。又、M
A<10の共重合体では上記溶媒系に溶けがたい
が、たとえヘキサメチルホスホルアミドを含む溶
媒系に溶かしたとしても、先に紹介した公開特許
例が示すように高強度糸は期待できない。本発明
の共重合体繊維は本質的に上記組成範囲の共重合
体からなるけれども、約10モル%までの他の構造
単位を含んでいても構わない。かかる構造単位を
与える共重合成分としてはm−フエニレンジアミ
ン、4・4′−ジアミノジフエニルスルホン、1・
4−ビス(p−アミノフエノキシ)ベンゼン、
1・5−ナフタレンジアミン、p−アミノベンズ
ヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフ
タル酸クロリド及び2−クロルテレフタル酸クロ
リド等が挙げられる。また、本発明の共重合体の
固有粘度(測定法は後記)は2.5以上が必要であ
る。固有粘度が2.5に満たない場合、高ヤング率
にはなるけれども、高強力の繊維は得られない。 上記共重合ポリアミドの重合溶媒としては先に
述べたようにDMAC、NMPあるいは、両者の混
合物を用いる。さらに、これらの溶媒と塩化リチ
ウムあるいは塩化カルシウムのごとき無機塩との
組合せも有用である。かかる無機塩は芳香族ポリ
アミドの溶解性を向上させる作用を持つが、重合
に先立つて添加しなくても、重合反応で生成する
塩化水素の中和剤として炭酸リチウム、水酸化カ
ルシウムの如き無機塩基を重合終了後に加えて生
成させてもよい。本発明の芳香族ポリアミド共重
合体は溶解性が良いから、通常は無機塩が存在し
なくても透明な溶液を与え、未中和でもそのまま
紡糸原液となるが、構造単位Bの比率が相対的に
大きいポリマ組成では、重合溶液がわずかに濁る
時があり、その場合中和による無機塩生成さらに
は無機塩の添加によつて透明溶液にすべきであ
る。ポリマ濃度は4〜15%の範囲が好ましく、ま
た重合温度は−10℃〜80℃である。かかる方法に
より、固有粘度2.5以上の高重合度の芳香族ポリ
アミド共重合体の溶液が容易に得られる。 上記方法で得た共重合体溶液はそのまま紡糸に
供しうる。紡糸方法としては湿式あるいは乾式紡
糸のいずれも適用できる。また、紡糸口金から一
旦、空気中に吐出し、ついで凝固浴中に導びく、
所謂、乾湿式紡糸を用いてもよい。湿式紡糸にお
ける凝固浴としては、水、重合に用いるのと同じ
溶媒の水溶液あるいは塩化カルシウム等の無機塩
の水溶液のいずれでもよいが、重合溶媒の回収の
容易性から、同じ溶媒の水溶液が最も望ましい。 凝固浴温は0〜95℃の範囲から選ばれる。 凝固した糸条はついで溶媒及び無機塩を除くた
めによく水洗する。この時、熱水を用いて若干の
延伸(倍率約1.5以下)を加えてもよい。水洗し
た糸条は引続いて乾燥し、乾熱延伸に供される。
この熱延伸のプロセスは高力・高ヤング率繊維を
得るために極めて重要であり、先の熱水時の延伸
を含めて全倍率3.5倍以上、より好ましくは4.0倍
以上に延伸しなければならない。熱延伸の手段と
しては、熱板あるいは加熱筒のいずれを用いても
よく、また延伸時の雰囲気は空気あるいは窒素等
の不活性ガスがよい。また、延伸温度は上記の
3.5倍以上の高倍率ができるように、共重合体組
成に応じて300〜600℃の範囲から適切に選ばれ
る。熱延伸はまた多段に分けて実施しても構わな
いし、延伸後、さらに緊張熱処理を加えてもよ
い。事実、この処理により強度は延伸糸よりも向
上する場合が多い。 本発明の共重合体繊維は先に引用した核塩素置
換を全く含まないB/C系共重合体繊維と違つて
極めて延伸性がよいのが特徴であり、共重合体組
成によつては約10倍あるいはそれ以上の超延伸が
可能である。この高延伸性が何に由来するか詳ら
かでないが、共重合の効果と核塩素置換の効果の
両方が結晶化速度を適当に抑制し、応力集中によ
る欠陥が生成せず、スムーズな高配向を可能なら
しめるものと推測される。 本発明の方法で得た芳香族ポリアミド共重合体
繊維は、強度約16g/d以上、ヤング率約300g/d
以上と極めて秀れており、また比較的高伸度であ
り耐屈曲疲労性も高い。したがつて、タイヤコー
ド等のゴム補強用繊維として特に有用である。ま
た、FRP、耐熱絶縁材料あるいは布等の工業
用途にも適しており、さらに核塩素置換の直接的
な効果によつて難燃繊維としても抜群である。 以下、試験方法について説明する。 固有粘度は、濃硫酸100mlに対しポリマ0.5gの
割合に溶解し、25℃で測定した。 繊維の引張特性は、テンシロン引張試験機を用
い、マルチフイラメントについて測定した。試長
は100mm、引張速度は50mm/minである。 また、繊維の屈曲疲労寿命は東洋製機製T−14
型屈曲疲労試験機を用いて測定した。試料として
は束ねられた約200デニールのマルチフイラメン
トを用い、単位デニール当り6gの荷重をかけ、
270゜の角度に毎秒3回の割合で屈曲を繰返し、
マルチフイラメント全体が切断するまでの回数を
数えた。同一試料について3〜5回測定し、その
平均値をとつた。 以下の実施例及び比較例により、さらに詳細に
本発明を説明する。 実施例 1 本実施例は構造単位A/C(モル比)70/30の
共重合ポリアミドの重合及び製糸結果を示す。 500mlの三口セパラブルフラスコに2−クロル
−p−フエニレンジアミン3.993g、4・4′−ジ
アミノジフエニルエーテル2.403gを仕込み、脱
水済のNMP170mlを加えて溶解させた。ついで氷
水浴で冷却し、激しく撹拌しながらテレフタル酸
クロリド8.161gを加えた。冷却浴を取除き、約
3時間撹拌を続け未中和の透明粘稠溶液を得た
(2420ポイズ)。 単離したポリマの固有粘度は3.79であつた。 上に得た共重合体溶液を減圧下に脱泡後、小型
紡糸機に移し、0.08mmφ、20ホールの口金から
NMP/H2O(50/50)の凝固浴(20℃)に押出
し(吐出量1.0ml/min、8.3m/minの速度で引取
つた。ついで95℃の熱水中を定長で走らせて水洗
した後、一夜風乾した。得られた未延伸糸を420
℃の熱板を用い、種々の倍率で延伸した。 熱延伸糸の糸質は次表のとおりであつた。
【表】 No.5の糸は延伸倍率2.5であり、本発明の範囲
外であるが、やはり強度がかなり低い。 またNo.1の糸の屈曲疲労寿命は25.600回であつ
た。なお、比較のため、ポリ−p−フエニレンテ
レフタルアミドからなる市販Kevlar繊維の同条
件下の屈曲疲労寿命を測つたところ、2400回と低
かつた。 比較例 1 本比較例は構造単位Aのみからなるポリマ、す
なわちポリ−2−クロル−p−フエニレンテレフ
タルアミドの重合及び製糸結果を示す。 実施例1と同じ重合装置を用い、NMP120mlに
2−クロル−p−フエニレンジアミン4.991gを
溶解させ、氷水で冷却下、テレフタル酸クロリド
7.142gを加えた。系は急激に粘度が上り、つい
には柔らかいゴム状のゲルになつた。2時間後中
和剤の炭酸リチウム2.6gと塩化リチウム2.5gを
添加し、超低速下に撹拌を続けながら、通常の高
粘度溶液が得られるまでNMPを逐次追加した。
ポリマ濃度3.0%まで希釈した溶液の粘度は2300
ポイズであり、単離ポリマの固有粘度は6.48であ
つた。 この溶液を実施例1と同じ紡糸装置を用い、吐
出力1.2ml/minでNMP/H2O(50/50)の凝固浴
(22℃)に押し、20m/minの速度で引取つた。よ
く水洗後、乾燥した未延伸糸の糸質は次のとおり
であつた。 繊 度 18.7デニール(20F) 強 度 6.0g/d 伸 度 7.4 % ヤング率 275 g/d この未延伸糸はもはや延伸性がほとんどなく、
窒素をゆるく通じた500℃のガラス円筒中を走ら
せても約1.05倍にしか延伸されず、単に緊張熱処
理されるに過ぎなかつた。この熱処理糸の糸質は
以下のとおりで、ヤング率は極めて高いけれども
強伸度はかなり劣る。 繊 度 16.3デニール(20F) 強 度 9.3g/d 伸 度 1.1 % ヤング率 954 g/d 比較例 2 本比較例は構造単位A/C(モル比)85/15の
共重合体の重合及び製糸結果を示す。 NMP 170ml、2−クロル−p−フエニレンジ
アミン4.848g、4・4′−ジアミノジフエニルエ
ーテル1.201g及テレフタル酸クロリド8.161gを
用いて比較例1と同じ手法で重合させた。重合系
は2時間後にゲル状になつたので、炭酸リチウム
3.0g(中和剤)、塩化リチウム4.0g及びNMP 40
mlを加えてゆるやかに撹拌を続け、ポリマ濃度
5.0%、5800ポイズ(24℃)の透明粘稠溶液を得
た(単離ポリマの固有粘度5.28)。 この溶液を実施例1と同じ手法で湿式紡糸し
(引取速度のみ12.0m/minに変更)、水洗、乾燥
後、熱板を用いて延伸した。最高の延伸倍率を与
える450℃の温度でも、2.2倍にしか延伸されず、
延伸糸の糸質も次のとおりで、強伸度的には余り
秀れたものではなかつた。 繊 度 16.8デニール(20F) 強 度 14.1g/d 伸 度 2.5 % ヤング率 737 g/d 実施例 2 本実施例は構造単位A/C(モル比)78/22の
共重合体の重合及び製糸結果を示す。 NMP 170ml、2−クロル−p−フエニレンジ
アミン4.449g、4・4′−ジアミノジフエニルエ
ーテル1.762g及びテレフタル酸クロリド8.161g
を用いて実施例1と同じ方法で重合した。重合系
は4時間後も透明粘稠溶液であつたが、中和剤の
炭酸リチウム3.0gを加えるとかえつて粘度が上
り、ゲル状を呈してきたので塩化リチウム3.0g
とNMP 20mlを追加して撹拌し、再び流動する透
明溶液を得た(3900ポイズ)。ポリマーの固有粘
度は4.57であつた。この溶液を実施例1と同じ方
法で湿式紡糸し(凝固浴のみ30%塩化カルシウム
水溶液に変更)、水洗、乾燥後、430℃の熱板を使
つて4.4倍に延伸した。延伸糸の糸質は次のとお
りであつた。 繊 度 13.8デニール(20F) 強 度 18.1g/d 伸 度 3.6 % ヤング率 648 g/d 実施例 3 本実施例は構造単位A/C(モル比)60/40の
共重合体についての結果を示す。 脱水したDMAC 160mlに2−クロル−p−フエ
ニレンジアミン3.422gと4・4′−ジアミノジフ
エニルエーテル3.204gを溶解させ、室温の水浴
で冷却下、テレフタル酸クロリド8.161gを加え
た。重合系は未中和のままでも透明粘稠溶液であ
り(2540ポイズ)、ポリマの固有粘度は3.53であ
つた。 この溶液を実施例1と同じ手法で湿式紡糸し
(引取速度のみ6.0m/minに変更)、水洗、乾燥
後、370℃の熱板を用いて9.6倍に延伸した。 延伸糸の糸質は次のとおりであつた。 繊 度 9.7デニール(20F) 強 度 20.8g/d 伸 度 5.5 % ヤング率 428 g/d 屈曲疲労寿命 40000以上 比較例 3 本比較例は構造単位A/C(モル比)50/50の
共重合体についての結果を示す。 NMP 190ml、2−クロル−p−フエニレンジ
アミン2.852g、4・4′−ジアミノジフエニルエ
ーテル4005g及びテレフタル酸クロリド8.161g
から実施例1と同様にして重合し、炭酸リチウム
3.0gを加えて中和したポリマ濃度5.9%の溶液
(3060ポイズ、固有粘度4.25)を実施例1と同じ
手法で湿式紡糸した(引取速度のみ6.0m/minに
変更)。 370℃の熱板で3.3倍に延伸した糸の糸質は下記
のように秀れたものではなかつた。 繊 度 24 デニール(20F) 強 度 11.3g/d 伸 度 5.2 % ヤング率 287 g/d 実施例 4 本実施例は構造単位A/B/C(モル比)35/
35/30の共重合体の重合と製糸結果を示す。 NMP 160ml、2−クロル−p−フエニレンジ
アミン1.996g、p−フエニレンジアミン1.514
g、4・4′−ジアミノジフエニルエーテル2.403
g及びテレフタル酸クロリド8.161gを使つて実
施例1と同じ手法で重合し、炭酸リチウム3.0g
を加えて中和したポリマ濃度5.7%の溶液(3600
ポイズ、固有粘度4.38)を実施例1と同じ方法で
湿式紡糸した(引取速度のみ4.5m/minに変
更)。ついで、窒素をゆるく通じた500℃のガラス
管中を走らせて12.7倍に延伸した(接触時間0.3
秒)。さらに、この延伸糸を窒素雰囲気下400℃の
ガラス管中を通じて定長熱処理した(接触時間14
秒)。かくして得た延伸糸及び熱処理糸の糸質は
次のとおりで、熱処理による強度の向上が見られ
る。
【表】 実施例 5〜7 実施例5〜7は構造単位A、B、Cからなる
種々の組成の共重合体についての結果を示すもの
であり、一括して次表に記す。なお、重合溶媒は
いずれもNMPであり、炭酸リチウムで中和し、
必要に応じて塩化リチウムを追加した。また、延
伸には窒素をゆるく通じた加熱ガラス管を用い
た。
【表】 比較例 4 本比較例は構造単位B/C(モル比)70/30の
重合結果を示す。 塩化リチウム4.0gを溶かしたNMP 130mlにp
−フエニレンジアミン2.574gと4・4′−ジアミ
ノジフエニルエーテル2.042gを加えて溶解させ
た。氷水浴で冷却し、激しく撹拌しながらテレフ
タル酸クロリド6.937gを一括添加した。5分後
わずかに濁りが見られ、10分後にはペースト状と
なつた。生成ペーストは段々硬くなり45分後には
撹拌羽根で砕かれるようになつた。3時間後に炭
酸リチウム2.56gを加えて中和しても状態は変ら
ず、さらに塩化リチウム5gを添加しても同じで
あつた。NMP 72mlを追加し(ポリマ濃度4.0
%)、150℃まで徐々に加熱していくと全体が流動
するようになつたが、小さなゲルや濁りがあつて
紡糸できるような溶液ではなかつた。室温まで冷
却するとペースト状となり曳糸性は全く見られな
かつた。 構造単位B/C(モル比)60/40の共重合体に
ついても重合を試みたが、状況はほぼ同じであり
紡糸可能な溶液は得られなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記構造単位A、B、CあるいはA、Cから
    なり、それぞれの単位の割合が下記式(1)、(2)を満
    足する、固有粘度2.5以上の芳香族ポリアミド共
    重合体と、無機塩を含むまたは含まないジメチル
    アセトアミドまたはN−メチルピロリドンあるい
    はこれらの混合溶媒からなる溶液を湿式または乾
    式紡糸後、少なくとも3.5倍以上に熱延伸するこ
    とを特徴とする高強力の芳香族ポリアミド共重合
    体繊維の製造法。 構造単位A: B: C: 10≦MA≦80 (1) 20≦MC≦45 (2) 式中、MA、MCはそれぞれ構造単位A、Cのモ
    ル%を示す。
JP9369478A 1978-08-02 1978-08-02 Production of aromatic polyamide copolymer fiber Granted JPS5522052A (en)

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JPH09100322A (ja) * 1995-02-27 1997-04-15 Dsm Nv スチレン無水マレイン酸ポリマーのイミド化法

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