JPS621485Y2 - - Google Patents

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JPS621485Y2
JPS621485Y2 JP1981059694U JP5969481U JPS621485Y2 JP S621485 Y2 JPS621485 Y2 JP S621485Y2 JP 1981059694 U JP1981059694 U JP 1981059694U JP 5969481 U JP5969481 U JP 5969481U JP S621485 Y2 JPS621485 Y2 JP S621485Y2
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JP
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spring
spring receiver
bracket
belt
tension
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JP1981059694U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベルトの張力調整装置に関し、さらに
詳しくは、歯付きタイミングベルトの張力を調整
するのに好適な張力調整装置に関する。
例えば、内燃機関のカムシヤフト、オイルポン
プ、水ポンプなどを歯付きタイミングベルトで駆
動する場合、張力調整用のアイドラローラでベル
トに初期張力を設定した後は、アイドラローラの
回転軸を強固に固定し、アイドラローラの回転軸
線が変位しないように構成される。
そのため、運転に伴い環境温度が上昇した結
果、熱膨張により各機器用のプーリの軸距離が伸
びると、プーリ間に掛け渡されたベルトの張力が
過大となつて、うなり音など騒音の原因となり、
またベルトおよび(または)プーリの耐久性が低
下する原因となる。
本考案の目的は、熱膨張により各機器用のプー
リの軸間距離が伸びたとき、自動的にベルトの張
力を補償するベルトの張力調整装置を提供するこ
とにある。
本考案は、ベルトに接触して該ベルトに張力を
付加するアイドラローラと、固定物体に固定され
た軸の回りを揺動できるように前記固定物体に連
結されかつ前記軸以外の場所で前記アイドラロー
ラを支持するブラケツトとを有するベルトの張力
調整装置である。張力調整装置は、前記ブラケツ
トに設けられた貫通孔を有する第1のばね受け
と、前記軸の軸線を円弧の中心とする円弧状の長
孔を備えると共に貫通孔を有する第2のばね受け
を備え、該第2のばね受けが前記第1のばね受け
から間隔をおいて配置された調整部材と、該調整
部材の前記長孔を通つて前記固定物体に固定され
た該調整部材を不動に保持する部材と、前記第1
のばね受けおよび前記第2のばね受けの前記貫通
孔に滑動可能に差し込まれたピンと、前記ブラケ
ツトに圧縮力を付与して前記アイドラローラを前
記ベルトに押し付けるべく前記ピンを取り巻いて
配置されかつ前記第1のばね受けおよび前記第2
のばね受けで係止されるばねと、前記アイドラロ
ーラの揺動範囲を制限するべく前記固定物体また
は前記ブラケツトに設けられたストツパとを含
む。
運転中、周囲の温度上昇がないかまたは少ない
とき、ベルトはばねにより設定した初期張力に維
持される。温度が上昇し、ベルトが張り渡されて
いるプーリの軸間距離が熱膨張によつて伸びる
と、ブラケツトはばね力に抗して揺動するので、
アイドラローラの回転軸線が変位し、ベルトの張
力は自動的に補償される。
以下に、添付の図面を参照して本考案の実施例
について説明する。
張力調整装置10は、たとえば、内然機関のカ
ムシヤフトのプーリ12と、オイルポンプのプー
リ14と、クランクシヤフトのプーリ16との間
に歯付きタイミングベルト18を掛け渡し、クラ
ンクシヤフトのプーリ16によつて、カムシヤフ
トのプーリ12とオイルポンプのプーリ14とを
駆動する場合に、前記タイミングベルト18の張
力を調整するのに用いられる。
張力調整装置10は、第2図に示すように、ア
イドラローラ20と、ブラケツト22と、ばね2
4と、調整部材26と、ストツパ28とを含む。
アイドラローラ20はブラケツト22に回転可
能に支持されたもので、ボールベアリング等のこ
ろがり軸受によつて形成されることが好ましい。
この場合、ころがり軸受のインナレースはブラケ
ツト22から突設された軸23に固定され、ころ
がり軸受のアウタレースがタイミングベルトに接
触する。軸23は、後述する軸30以外の場所で
ブラケツト22に固定される。
ブラケツト22は段付きボルトのような軸30
により、固定物体、たとえばエンジン本体32に
揺動可能に連結される。第3図に詳細に示すよう
に、貫通孔37を有するばね受け36がブラケツ
ト22に設けられている。
図示の実施例では、ブラケツト22にころがり
軸受34のアウタレースを固定し、ころがり軸受
34のインナレースを通るボルトで、ブラケツト
22はエンジン本体32に固定されている。この
ように、ころがり軸受34を介在してブラケツト
22を固定物体に連結すると、ブラケツト22の
軸30回りの揺動運動が円滑となるので、好まし
い。
ばね24はコイルばねであつて、ブラケツト2
2から突設されたばね受け36と、調整部材26
から突設されたばね受け38との間に、後述する
ように、ピンを取り巻いて配置される。ばね24
の一端25aはばね受け36に、その他端25b
はばね受け38に係止され、ばね24は圧縮ばね
として使用される。
ばね24は、ブラケツト22に軸30周りの反
時計方向の圧縮力を付与してアイドラローラ20
をタイミングベルト18に押し付けると共に、タ
イミングベルト18に過大な張力が作用すると、
ばね24はばね受け36,38の間で圧縮され、
ブラケツト22が軸30の回りを時計方向に回動
することを可能とする。
調整部材26はブラケツト22に近接する側の
端部に、前記ばね受け38を備え、ばね受け38
は貫通孔39を有する。調整部材26に、軸30
の軸線を円弧の中心とする円弧状の長孔44が設
けられている。調整部材26は、そのばね受け3
8がブラケツト22のばね受け36から間隔をお
くように配置され、長孔44を通るボルト46を
エンジン本体32にねじ込んで、エンジン本体3
2に固定される。
調整部材26に長孔44を設けることにより、
タイミングベルト18に初期張力を設定する際、
ボルト46に対して調整部材26を移動させるこ
とができ、張力設定が容易となる。張力設定の容
易さを確保するためには、長孔44を直線状に形
成することもできる。しかし、長孔44が軸30
の軸線を中心とする円弧である場合、次のよう
に、効果が相違する。
たとえば、調整部材26をブラケツト22に向
けて移動すると、ばね受け38からばね24を円
周方向へ圧縮する力が加わり、ばね24のばね受
け36への当接端はこのばね受け36と共に円弧
運動しようとする。そのため、ばね24とばね受
け36との間にずれが生じない。長孔44が直線
状であると、調整部材26の移動によつてばね2
4は直線方向へ圧縮され、ばね24のばね受け3
6への当接端は、円弧運動するばね受け36に対
しずれることとなる。
ピン40がばね受け38の貫通孔39から差し
込まれ、ばね24およびばね受け36の貫通孔3
7を通つて伸びており、ピン40の端部に割ピン
42が差し込まれている。ピン40は両貫通孔3
7,39に滑動可能である。このピン40によつ
て、ばね24がばね受け36,38から離脱する
のが防止され、また、ピン40が貫通孔37,3
9を滑動することにより、ブラケツト22の揺動
が確保される。
ストツパ28はエンジン本体32にねじ込まれ
た段付きボルト48を含む。第2図および第4図
に示すように、円弧状の長孔50が軸30の軸線
を円弧の中心としてブラケツト22に設けられ
る。長孔50に段付きボルト48が通され、ボル
ト48の段部49が長孔50に緩挿されている。
その結果、ブラケツト22、従つてアイドラロー
ラ20は、長孔50の孔面が段付きボルト48に
当接するまで揺動する。ストツパ28を設けるこ
とにより、張力調整装置10がうまく作動しない
ときの安全性を高め、タイミングベルト18の張
力を一定の範囲内に抑えることができる。
第5図および第6図に示すストツパ28では、
軸30の軸線を円弧の中心とする円弧状の長孔5
6をブラケツト22から突設された軸52の上端
にある盲板54に設ける一方、この長孔56に段
付きボルト58の段部59を緩挿し、段付きボル
ト58をエンジン本体にねじ込んで形成されてい
る。軸52にアイドラローラ20が装着されてい
る。
第5図および第6図に示すストツパはアイドラ
ローラ20に直接的に係合しているので、前述の
実施例のように、ブラケツトを介してアイドラロ
ーラがストツパに係合するものに比して、信頼性
が高い、第5図および第6図に示す張力調整装置
10のその他の構成は前述の実施例と同じであ
る。
張力調整装置10を使用する場合、まず調整部
材26の長孔44を通つているボルト46を緩
め、調整部材26を長孔44に沿つて移動させ、
調整部材26と共にブラケツト22を移動させ
て、アイドラローラ20をタイミングベルト18
に押し付け、タイミングベルト18に所定の初期
張力を付加する。この状態でボルト46を締め付
け、調整部材26を固定物体であるエンジン本体
32に固定する。
使用中に、周囲温度に変化がなければ、タイミ
ングベルト18に前記初期張力が作用している。
周囲温度が上昇して、タイミングベルト18が掛
け渡されているプーリの軸間距離が伸びると、タ
イミングベルト18の張力が大きくなるので、張
力の差に相当する分だけ、ばね24は圧縮され、
ブラケツト22は軸30の回りを時計方向へ回転
される。その結果、アイドラローラ20の回転軸
線が変位するので、タイミングベルト18の張力
は補償され、前記初期張力またはこの張力に近い
張力に戻ることとなる。逆に、周囲温度が下がる
と、ばね24は伸ばされるので、タイミングベル
ト18には初期張力が作用する。
前記実施例では、歯付きのタイミングベルトを
対象としたがが、これ以外のベルトに対しても本
考案は適用できる。
ストツパは長孔とこの長孔を通るボルトとによ
つて構成されている。しかし、例えばブラケツト
の揺動方向の両側となるように固定物体に、一対
のストレートピンを植え込み、ブラケツトが各ス
トレートピンに当接すると、ブラケツトのそれ以
上の揺動が制限されるように、ストツパを構成す
ることもできる。
本考案によれば下記の効果が得られる。
プーリの軸間距離が伸びるとばねが圧縮されて
ブラケツトが移動し、アイドラローラの回転軸線
が変位する。その結果、ベルトの張力は自動的に
補償されるので、ベルトに過大な張力が作用する
ことによるベルトうなり音の発生はなく、ベルト
および(または)プーリの耐久性が向上する。
従来、ベルトがなじんだ場合の冷時間における
運転では、往往にして、ベルト張力が不足気味と
なり、スキツプ現象が発生していたが、本考案に
よれば、ブラケツトがばねによつてベルトの張力
を増す方向へ回動されるので、スキツプ現象の発
生を抑えることができる。
ばねは一対のばね受けの間に配置され、圧縮ば
ねとして使用されるものであるから、ばねの両端
に、引つ張りばねのときに設けられるほぼU字形
を呈するフツクを形成する必要がない。かくて、
ばねの加工が容易となる上、フツクへの応力集中
がないので、耐久性が向上する。また、ばねの取
付けは一対のばね受けの間にばねを配置し、両ば
ね受けにピンを通すだけでよく、簡単である。
調整部材に、ブラケツトの回転中心を中心とし
て形成された円弧状の長孔が設けられているの
で、初期張力の設定が容易である。しかも、ばね
は調整部材のばね受けおよびブラケツトのばね受
けにずれがない状態で均一に接触し、使用時はこ
の状態に保持される。そのため、ばね力がばらつ
くことがない。
ストツパが設けられているので、アイドラロー
ラの揺動範囲を制限でき、張力調整装置が不作動
となることがあつても、安定性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は張力調整装置が適用される配置の一例
を示す説明図、第2図は張力調整装置の正面図、
第3図は第2図の3−3線に沿つて切断した断面
図、第4図は第2図の4−4線に沿つて切断した
断面図、第5図は張力調整装置の別の例を示す正
面図、第6図は第5図の6−6線に沿つて切断し
た断面図である。 10:張力調整装置、12,14,16:プー
リ、20:アイドラローラ、22:ブラケツト、
24:ばね、26:調整部材、28:ストツパ、
30:軸、32:固定物体、36,38:ばね受
け、37,39:貫通孔、44,50,56:長
孔、46,48,58:ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベルトに接触して該ベルトに張力を付加するア
    イドラローラと、固定物体に固定された軸の回り
    を揺動できるように前記固定物体に連結されかつ
    前記軸以外の場所で前記アイドラローラを支持す
    るブラケツトとを有するベルトの張力調整装置で
    あつて、前記ブラケツトに設けられた貫通孔を有
    する第1のばね受けと、前記軸の軸線を円弧の中
    心とする円弧状の長孔を備えると共に貫通孔を有
    する第2のばね受けを備え、該第2のばね受けが
    前記第1のばね受けから間隔をおいて配置された
    調整部材と、該調整部材の前記長孔を通つて前記
    固定物体に固定された該調整部材を不動に保持す
    る部材と、前記第1のばね受けおよび前記第2の
    ばね受けの前記貫通孔に滑動可能に差し込まれた
    ピンと、前記ブラケツトに圧縮力を付与して前記
    アイドラローラを前記ベルトに押し付けるべく前
    記ピンを取り巻いて配置されかつ前記第1のばね
    受けおよび前記第2のばね受けで係止されるばね
    と、前記アイドラローラの揺動範囲を制限するべ
    く前記固定物体または前記ブラケツトに設けられ
    たストツパとを含む、ベルトの張力調整装置。
JP1981059694U 1981-04-27 1981-04-27 Expired JPS621485Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981059694U JPS621485Y2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981059694U JPS621485Y2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57172957U JPS57172957U (ja) 1982-10-30
JPS621485Y2 true JPS621485Y2 (ja) 1987-01-14

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ID=29856023

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JP1981059694U Expired JPS621485Y2 (ja) 1981-04-27 1981-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5279478U (ja) * 1975-12-10 1977-06-14
JPS585149Y2 (ja) * 1979-04-05 1983-01-28 株式会社椿本チエイン 歯付ベルト用のテンショナ

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JPS57172957U (ja) 1982-10-30

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