JPH0238122Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0238122Y2 JPH0238122Y2 JP11680787U JP11680787U JPH0238122Y2 JP H0238122 Y2 JPH0238122 Y2 JP H0238122Y2 JP 11680787 U JP11680787 U JP 11680787U JP 11680787 U JP11680787 U JP 11680787U JP H0238122 Y2 JPH0238122 Y2 JP H0238122Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- rod
- belt
- cylinder
- tensioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 14
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 2
- 230000008022 sublimation Effects 0.000 description 3
- 238000000859 sublimation Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 2
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 229920000459 Nitrile rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000005062 Polybutadiene Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- PNDPGZBMCMUPRI-UHFFFAOYSA-N iodine Chemical compound II PNDPGZBMCMUPRI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229920002857 polybutadiene Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、ベルト伝動装置のベルトの緊張力を
経時的に維持するためのテンシヨナに関するもの
である。
経時的に維持するためのテンシヨナに関するもの
である。
従来技術及びその問題点
実開昭62−40354号に開示される歯付ベルト用
テンシヨナを第4図に示す。このような構造のテ
ンシヨナ50では、シリンダ51とパツキン5
2,52′の僅かな隙間を通じ油の漏れが生じ、
長時間使用により油がなくなると機能しなくなつ
てしまう。そして、シリンダ51のボア部、ロツ
ド53等に代表される摺動部、圧入部の加工精
度、仕上アラサを良くする必要があるばかりでな
く、部品点数が多く、全体の構造が複雑となり、
そのため高価な装置とならざるを得ない。
テンシヨナを第4図に示す。このような構造のテ
ンシヨナ50では、シリンダ51とパツキン5
2,52′の僅かな隙間を通じ油の漏れが生じ、
長時間使用により油がなくなると機能しなくなつ
てしまう。そして、シリンダ51のボア部、ロツ
ド53等に代表される摺動部、圧入部の加工精
度、仕上アラサを良くする必要があるばかりでな
く、部品点数が多く、全体の構造が複雑となり、
そのため高価な装置とならざるを得ない。
問題点を解決するための手段
本考案は、シリンダ内を摺動するピストンの一
端部にロツドを有し、該ロツドは前記シリンダの
一端部に設けた貫通孔に挿通されて前記ピストン
に対するばね力により突出力が付与され、前記ピ
ストンとシリンダの前記貫通孔側端面の間には、
前記端面側に昇華性物質が、ピストン側に経時的
に永久変形する弾性体がそれぞれ配置され、前記
ピストンの前記弾性体との接触面には凹所が設け
られている構成によつて前記問題点を解決した。
端部にロツドを有し、該ロツドは前記シリンダの
一端部に設けた貫通孔に挿通されて前記ピストン
に対するばね力により突出力が付与され、前記ピ
ストンとシリンダの前記貫通孔側端面の間には、
前記端面側に昇華性物質が、ピストン側に経時的
に永久変形する弾性体がそれぞれ配置され、前記
ピストンの前記弾性体との接触面には凹所が設け
られている構成によつて前記問題点を解決した。
作 用
前記昇華性物質は、前記貫通孔とロツドの間の
隙間から徐々に昇華してその厚みを減じ、これに
よつてピストンのロツドは経時的に突出して、ベ
ルトの伸びに拘らず、その緊張力を初期状態と同
じように維持せしめる。
隙間から徐々に昇華してその厚みを減じ、これに
よつてピストンのロツドは経時的に突出して、ベ
ルトの伸びに拘らず、その緊張力を初期状態と同
じように維持せしめる。
ベルトは、通常、運転開始当初に比較的大きい
伸びを生じるため、この初期の伸びを昇華性物質
の昇華によつて吸収し、初期伸び以後は弾性体が
徐々に永久変形することによりロツドを徐々に突
出させ、ベルトの比較的長期間にわたる伸びも解
消する。
伸びを生じるため、この初期の伸びを昇華性物質
の昇華によつて吸収し、初期伸び以後は弾性体が
徐々に永久変形することによりロツドを徐々に突
出させ、ベルトの比較的長期間にわたる伸びも解
消する。
実施例
第1図を用いて本考案の実施例を説明すると、
シリンダ10は一端において内周面にねじ面を螺
設した開口部10a、他端に貫通孔10bを有
し、この貫通孔10bに、これより僅かに径が小
さいロツド12aが挿通されている。前記ロツド
12aを端部に有するピストン12はシリンダ1
0内に嵌入され、摺動する。貫通孔10bとロツ
ド12aの隙間11には、運転時まで後述する昇
華性物質の昇華を防止するための40〜50℃で流出
する低融点のワツククス等の物質(図示せず)が
充填されている。前記開口端10aに螺合する盲
栓16とピストン12の間には、ロツド12aに
突出力を与えるばね14が嵌装され、ピストン1
2をロツド突出方向に付勢する。
シリンダ10は一端において内周面にねじ面を螺
設した開口部10a、他端に貫通孔10bを有
し、この貫通孔10bに、これより僅かに径が小
さいロツド12aが挿通されている。前記ロツド
12aを端部に有するピストン12はシリンダ1
0内に嵌入され、摺動する。貫通孔10bとロツ
ド12aの隙間11には、運転時まで後述する昇
華性物質の昇華を防止するための40〜50℃で流出
する低融点のワツククス等の物質(図示せず)が
充填されている。前記開口端10aに螺合する盲
栓16とピストン12の間には、ロツド12aに
突出力を与えるばね14が嵌装され、ピストン1
2をロツド突出方向に付勢する。
シリンダ10の貫通孔10b側の端面とピスト
ン12の間には、例えば、よう素のような昇華性
物質18、及びこの昇華性物質18とピストン1
2の間には、ばね14の付勢力を受け経時的に永
久変形する弾性体20が装着されている。この弾
性体20は一般市場品であるブタジエンゴム、ニ
トリルゴムゴム等でよく、外力を与えられると経
時的に変形するものである。なお、ピストン12
の弾性体20との接触端面には、弾性体20の変
形量を吸収する凹所12cが形成されている。ま
た、シリンダ10とロツド12aには径方向の貫
通孔10c及び12bが穿設さ、両貫通孔にL字
状にピン22を挿入して運転時までロツド12a
を保持し、昇華性物質18と弾性体20に力が加
わらないようにする。なお、シリンダ10の外周
部には、長穴24がロツド12aの取付時の緊張
力を調整するために設けてある。
ン12の間には、例えば、よう素のような昇華性
物質18、及びこの昇華性物質18とピストン1
2の間には、ばね14の付勢力を受け経時的に永
久変形する弾性体20が装着されている。この弾
性体20は一般市場品であるブタジエンゴム、ニ
トリルゴムゴム等でよく、外力を与えられると経
時的に変形するものである。なお、ピストン12
の弾性体20との接触端面には、弾性体20の変
形量を吸収する凹所12cが形成されている。ま
た、シリンダ10とロツド12aには径方向の貫
通孔10c及び12bが穿設さ、両貫通孔にL字
状にピン22を挿入して運転時までロツド12a
を保持し、昇華性物質18と弾性体20に力が加
わらないようにする。なお、シリンダ10の外周
部には、長穴24がロツド12aの取付時の緊張
力を調整するために設けてある。
第2図は、駆動プーリ28、従動プーリ30,
32,34を周回する自動車の補機の駆動用に使
用されるVベルト26に、本考案のテンシヨナ8
を装着した図である。軸36に揺動可能に支承さ
れたアーム38の先端にはプーリ40が取付けら
れ、テンシヨナ8がアーム38を付勢することに
よつて、Vベルト26に緊張力を与える。
32,34を周回する自動車の補機の駆動用に使
用されるVベルト26に、本考案のテンシヨナ8
を装着した図である。軸36に揺動可能に支承さ
れたアーム38の先端にはプーリ40が取付けら
れ、テンシヨナ8がアーム38を付勢することに
よつて、Vベルト26に緊張力を与える。
装着時にはピン22を抜き、長穴24を調整
し、Vベルト26に所望の緊張力を与えるように
固定する。駆動プーリ28の運転が開始される
と、テンシヨナ8の周囲の雰囲気温度が上昇し
て、シリンダ10の貫通孔10bとロツド12a
の隙間11に充填されているワツクス等の低融点
物質が流出する。従つて、昇華性物質18は隙間
11を通じ大気中への昇華が可能となり、経時的
にその厚みを減じ、ロツド12aは徐々に突出す
る。
し、Vベルト26に所望の緊張力を与えるように
固定する。駆動プーリ28の運転が開始される
と、テンシヨナ8の周囲の雰囲気温度が上昇し
て、シリンダ10の貫通孔10bとロツド12a
の隙間11に充填されているワツクス等の低融点
物質が流出する。従つて、昇華性物質18は隙間
11を通じ大気中への昇華が可能となり、経時的
にその厚みを減じ、ロツド12aは徐々に突出す
る。
Vベルト26は、第3図に示されるごとく、運
転開始初期P1では比較的大きい伸びE1を生じ
るが、昇華性物質の厚み減少によるロツドの突出
量が緊張力を増し、この初期の伸びE1を吸収す
る。その後、期間P2ではVベルト26は、比較
的緩やかな伸びを示すが、昇華性物質18の消滅
後は弾性体20が徐々に永久変形して凹所12c
に押込まれ、ロツド12aを突出させて、Vベル
ト26の緊張力を維持する。
転開始初期P1では比較的大きい伸びE1を生じ
るが、昇華性物質の厚み減少によるロツドの突出
量が緊張力を増し、この初期の伸びE1を吸収す
る。その後、期間P2ではVベルト26は、比較
的緩やかな伸びを示すが、昇華性物質18の消滅
後は弾性体20が徐々に永久変形して凹所12c
に押込まれ、ロツド12aを突出させて、Vベル
ト26の緊張力を維持する。
昇華性物質18と弾性体20の厚さは、ベルト
の長さ、テンシヨナプーリに対するベルトの巻付
角、アームのレバー比等に応じて、その都度適切
に定められる。
の長さ、テンシヨナプーリに対するベルトの巻付
角、アームのレバー比等に応じて、その都度適切
に定められる。
ばね14は、ベルト26の反力でテンシヨナプ
ーリ40が押し戻されることがないような強度を
もつものとする。
ーリ40が押し戻されることがないような強度を
もつものとする。
なお、本考案が適用できるベルトは、Vベルト
に限られず、Vリブドベルト、歯付ベルト等のそ
の他のベルトにも当然適用できる。
に限られず、Vリブドベルト、歯付ベルト等のそ
の他のベルトにも当然適用できる。
考案の効果
前述の如く本考案は、部品点数が少なく、各部
品の高い寸法精度、仕上げアラサも必要でなく、
構造が極めて簡単でありながら、経時的に生じる
ベルトの伸びを吸収して緊張力を長期間にわたり
適正範囲に維持でき、ベルトに発生するスリツ
プ、振動や騒音防止及び長寿命化に効果的であ
る。また、ベルトの張り直しが不要でメンテナン
スフリーのテンシヨナとして使用できる。そし
て、油圧式のもののように油洩れにより機能喪失
の危険がなく、長期間にわたり耐久性、信頼性の
高いテンシヨナが得られる。
品の高い寸法精度、仕上げアラサも必要でなく、
構造が極めて簡単でありながら、経時的に生じる
ベルトの伸びを吸収して緊張力を長期間にわたり
適正範囲に維持でき、ベルトに発生するスリツ
プ、振動や騒音防止及び長寿命化に効果的であ
る。また、ベルトの張り直しが不要でメンテナン
スフリーのテンシヨナとして使用できる。そし
て、油圧式のもののように油洩れにより機能喪失
の危険がなく、長期間にわたり耐久性、信頼性の
高いテンシヨナが得られる。
第1図は本考案のテンシヨナの断面図、第2図
はベルトの周回を模式的に表わし、テンシヨナの
使用法を示す図、第3図は経時的なベルトの伸び
を示す図、第4図は従来のテンシヨナの断面図で
ある。 8……テンシヨナ、10……シリンダ、10b
……貫通孔、12……ピストン、12a……ロツ
ド、12c……凹所、14……ばね、18……昇
華性物質、20……弾性体。
はベルトの周回を模式的に表わし、テンシヨナの
使用法を示す図、第3図は経時的なベルトの伸び
を示す図、第4図は従来のテンシヨナの断面図で
ある。 8……テンシヨナ、10……シリンダ、10b
……貫通孔、12……ピストン、12a……ロツ
ド、12c……凹所、14……ばね、18……昇
華性物質、20……弾性体。
Claims (1)
- シリンダ内を摺動するピストンの一端部にロツ
ドを有し、該ロツドは前記シリンダの一端部に設
けた貫通孔に挿通されて前記ピストンに対するば
ね力により突出力が付与され、前記ピストンとシ
リンダの前記貫通孔側端面の間には、前記端面側
に昇華性物質が、ピストン側に経時的に永久変形
する弾性体がそれぞれ配置され、前記ピストンの
前記弾性体との接触面には凹所が設けられている
ことを特徴とする、ベルト伝動装置用テンシヨ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11680787U JPH0238122Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11680787U JPH0238122Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6421845U JPS6421845U (ja) | 1989-02-03 |
JPH0238122Y2 true JPH0238122Y2 (ja) | 1990-10-15 |
Family
ID=31359683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11680787U Expired JPH0238122Y2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0238122Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-31 JP JP11680787U patent/JPH0238122Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6421845U (ja) | 1989-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5951423A (en) | Mechanical friction tensioner | |
JP3594420B2 (ja) | 液圧テンショナ | |
US5073150A (en) | Chain tensioner | |
US4832665A (en) | Tensioner | |
US4923435A (en) | Chain or belt tensioner with a one-way clutch | |
US5913742A (en) | Tensioner for an endless transmitting member | |
US4077272A (en) | Device for the automatic regulation of the tension of a crenellated timing belt | |
US4909777A (en) | Tensioner or toothed belts | |
JP2560655Y2 (ja) | オートテンショナ | |
JPH10122315A (ja) | オートテンショナ | |
JP2813162B2 (ja) | オートテンショナ | |
US20210041010A1 (en) | Orbital Tensioner | |
US5558587A (en) | Self-contained hydraulic belt tensioner | |
JPH11336855A (ja) | 油圧式テンショナ | |
US5186690A (en) | Autotensioner | |
GB2257491A (en) | Autotensioner. | |
JPH0238122Y2 (ja) | ||
JPH0272252A (ja) | 揺動型チェックボール式オートテンショナ | |
JPS62274142A (ja) | 油圧式オ−トテンシヨナ | |
JP6153421B2 (ja) | 油圧式オートテンショナ | |
JP2594224Y2 (ja) | オートテンショナ | |
JPH10306860A (ja) | 油圧式オートテンショナ | |
JPH052852B2 (ja) | ||
JPS5855382B2 (ja) | 推進力附与機構 | |
JP2000274502A (ja) | オートテンショナ装置 |