JPS6214783A - ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子 - Google Patents

ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子

Info

Publication number
JPS6214783A
JPS6214783A JP60152810A JP15281085A JPS6214783A JP S6214783 A JPS6214783 A JP S6214783A JP 60152810 A JP60152810 A JP 60152810A JP 15281085 A JP15281085 A JP 15281085A JP S6214783 A JPS6214783 A JP S6214783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
dna sequence
cells
gene
cultured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60152810A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Matsumoto
圭司 松本
Hitoshi Yahara
矢原 均
Hiroyuki Maruyama
裕之 丸山
Toru Sumiya
徹 角谷
Hajime Kawarada
川原田 肇
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP60152810A priority Critical patent/JPS6214783A/ja
Priority to AU60008/86A priority patent/AU593264B2/en
Priority to DE8686109385T priority patent/DE3677848D1/de
Priority to CA000513426A priority patent/CA1295959C/en
Priority to EP19860109385 priority patent/EP0211260B1/en
Publication of JPS6214783A publication Critical patent/JPS6214783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/64Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue
    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
    • C12N9/6424Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12N9/6456Plasminogen activators
    • C12N9/6459Plasminogen activators t-plasminogen activator (3.4.21.68), i.e. tPA
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/64Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue
    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
    • C12N9/6424Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12N9/6456Plasminogen activators
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y304/00Hydrolases acting on peptide bonds, i.e. peptidases (3.4)
    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12Y304/21069Protein C activated (3.4.21.69)

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子(以下
TPAと略す)をコードする染色体DNA配列と動物細
胞内で機能するプロモーター領域のDNA配列とを連結
したDNA配列、及びそのDNA配列を有するDNAで
形質転換されTPAを産生ずるようになった異種及び同
種の細胞、更にその細胞を利用したTPAの製造法に係
る。
プラスミノーゲン活性化因子は、血液中に存在するプラ
スミノーゲンをフィブリン溶解活性を有するプラスミン
に変換する作用を有し、種々の血栓症の治療薬として用
いられている。
(従来の技術) 現在プラスミノーゲン活性化因子として、主に人尿から
調製されるウロキナーゼ及び連鎖球菌から得られるスト
レプトキナーゼが用いられている。
しかしながら、人尿からのウロキナーゼの生産は、原料
の品質の不安定性や健康人の尿の大量確保の困難さなど
の欠点を有している。又、ストレプトキナーゼは細菌由
来の蛋白であり、ヒトへの頻回投与は免疫学的な危険性
と効果の減少を伴うと推定され、実際連鎖球菌の既感染
者には、ストレプトキナーゼに対する抗体を有している
者がおり、結果的に効果の減少が観察されている。
1969年にBernikらは、ヒトの腎、膀胱、肺或
いは心臓等の組織からウロキナーゼと抗原性を同じくす
るプラスミノーゲン活性化因子を見い出した( M、 
B、 BernikとH,O,Kwaan (1969
年)ジャーナル・オブ・クリニカル・インベステイゲー
ション(J、 (11in、 Invest、 ) 、
 48巻。
1740頁)。またヒトの胃、膀胱、肺、乳腺、脳、腎
、膵臓等の組織由来の培養細胞が、上記ウロキナーゼ型
のプラスミノーゲン活性化因子を分泌することが明らか
にされた( E、 L、 Wilsonら(1980年
)キャンサー・リサーチ(CancerRes、 )+
 40巻、933頁)。他方、ウロキナーゼと抗原性を
異にするTPAがヒト黒色腫、脳腫、咽頭腫、神経芽腫
、その他の組織由来の培養細胞から分泌される事が見い
出された( A、 Granelli−p 1pern
oとE、 A、 Re1ch(1978年)ジャーナル
・オブ・エクスペリメンタル・メデイスン(J、 Ex
p、 Med、 )、 148巻、223頁iW、s。
Tuckerら(1978年)キャンサー・リサーチ。
38巻、297頁; D、 Vetterleinら(
1979年)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストリー(J、 Biol、 Chem、 ) 、  
254巻、575頁;E、 L、 Wilsonら(1
980年)キャンサー・リサーチ、40巻、933頁)
TPAの5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によ
る推定分子量は約7(16)(16)であり、ウロキナ
ーゼ型プラスミノーゲン活性化因子に比べ大きい。TP
Aは血液中にも見い出され、ウロキナーゼに比ベフイブ
リン親和性が強く、又その活性はフィブリンによって増
強されるなどの理由から、治療薬としてウロキナーゼよ
り優れていると考えられている。またプラスミノーゲン
活性化因子投与後の出血傾向などの副作用が少ないとも
考えられている。
’I”PAの製造法として、本因子を生産する細胞株を
培養し、培養液から精製する方法がある(D。
C0几ij ke nとり、 Co11en (198
1年)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー。
256巻、7085頁)。この方法は、生産細胞のTP
A生産能に大きく依存し、大量生産が困難である。TP
AのcDNA(相補DNA)がクローニングされ、大腸
菌でTPA様蛋白の生産が可能になった( D、 Pe
nn1caら(1983年)ネイチャー(Nature
)、 3(11巻、214頁)。
しかし微生物によってつくられるTPA様蛋白は、微生
物の蛋白合成機構が動物細胞のそれと多少異なる為に、
つくられる蛋白のアミノ末端が天然のそれと異なる場合
が多い。更に微生物によってつくられるTPA様蛋白は
、天然のTPAが糖鎖を有しているのに対し、糖鎖を含
んでいない。このように微生物の蛋白合成系を通してつ
くられた’11’PA様蛋白と天然の’I’PAとは物
質として明らかに異なり、治療薬として長期間或いは頻
回使用する場合には、抗原抗体反応による力価の減少、
ショック等のアレルギー反応の問題が懸念される。
またTPAのDNA配列にSV40の初期プロモーター
を接続したDNA配列とジヒドロ葉酸還元酵素をコード
するDNA配列から成るプラスミドでCHO(チャイニ
ーズ ハムスター卵巣)m胞を形質転換し、更にメソト
ロキセートを含む培地で遺伝子の増幅した細胞を選択す
ることによりTPAの生産が試みられた(特開昭59−
42821)。
しかし、この生産法に用いられた’I’PAのDNAは
cDNAであり、また細胞はヒト以外の動物由来の株化
細胞であった。更にその細胞は強力に撹拌しないかぎり
浮遊培養できない細胞であった。
また、ヒトTPA染色体DNAをクローニングし、マウ
スの細胞を形質転換し、T P A生産細胞を育種した
例がある。しかし、その方法はTPA遺伝子のプロモー
ター活性が低いため形質転換株のTPA生産能は制限さ
れたものであった。
(発明が解決しようとする問題点) 高等生物の多くの蛋白は、核DNA配列上に、いくつか
に分断されてコードされていることが知られている。成
熟型のメツセンジャーRNA (mRNA)の配列をコ
ードしているDNA配列はエクソン(exon )、分
断している配列は介在配列またはイントロン(1ntr
on )と呼ばれている。
イントロンの生物学的な意義や機能は現在不明な点も多
いが、オバルブミン(Wickens 、 M、 P、
ら(1980年)ネイチャー(Nature) 、 2
35巻、628頁)やウィルス蛋白(Lai、 C−J
、ら(1979年)プロシーデイングズ・オブ・ザ・ナ
ショナル・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニ
ー(P roc、 Natl、 Acad、 Sci、
 U S A) 。
76巻、71頁)のイントロンを含まない遺伝子配列は
、イントロンを含む配列に比べ、導入した動物細胞内で
の蛋白の生産が極めて少ないことが知られている。また
、イントロンを欠落させたSV40の遺伝子にβ−gl
obin遺伝子のイントロンを加えることにより、安定
なmRNAの蓄積が起こる事が知られている( Ham
er、 D、 H,ら(1979年)セル(Ce1l 
)、 18巻、1299頁)。
また多くの遺伝子の培養細胞での発現にイントロンの配
列が必要であることが知られている。
遺伝子から転写された初期RNAからのイントロン部分
の配列の除去をスプライシング(Splicing)と
呼ぶが、スプライシングは安定なmRNAの蓄積あるい
はmRNAの核から細胞質への移行の為に必要な事象と
推定される。
TPA遺伝子は第1図に示すように、少なくとも13の
エクソンと12のイントロン、5′側隣接配列及び3′
側隣接配列から構成されている。本発明者らは、本来の
イントロンを有すTPAの遺伝子から転写されスプライ
シングを受けたmRNAは、cDNA配列から転写され
ただけのmRNAよりも、より安定で高濃度に細胞質内
に蓄積される可能性があると推定した。
TPA遺伝子をそのまま培養細胞に導入してもTPAの
発現は殆んど見られなかった。このことは培養細胞で有
効な発現をみるには、培養細胞でmRNAの合成を開始
する事が可能にする他の遺伝子のプロモーター領域の配
列を付加する必要があることを示している。
正常で機能のある蛋白の発現の為には、イントロンの正
しい位置でのスプライシングが不可欠であるが、インシ
ュリン遺伝子とシミアンウィルス40 (SV40 )
のプロモーター領域を結合し、CO8細胞に導入した場
合の異常なスプライシングが報告されている( Lau
b、 Olら(1983年)ジャーナル・オブ・バイオ
ロジカル・ケミストリー、258巻、6(143頁)。
またアミラーゼの発現においては、組織特異的なスプラ
イシングが存在し、同一の遺伝子から2つの異ったスプ
ライシングを経て、唾液腺アミラーゼと肝臓アミラーゼ
が合成されることが知られている( Young。
几、A、ら(1981年)セル、23巻、451頁)。
また、S V 40 (Eerk、 A、 J、ら(1
978年)プロシーデイングズ・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニー。
75巻、1274頁)、アデノウィルス(Chow。
L、T、(1977年)セル、12巻、1頁)等におい
ても、同一の遺伝子から異ったスプライシングを経て複
数のmRNA及び蛋白が合成されている。従って、動物
培養細胞にイントロンを含むTPA遺伝子を導入し、T
PAを産生ずるには正常なスプライシングが起こる必要
があるが、本発明者らは、複数のイントロンを有するT
PAの染色体DNA配列に培養細胞で機能する、すなわ
ちmRNA合成を開始する事が可能なプロモーター領域
のDNA配列を結合させ、種々の培養細胞に導入した場
合、正常にスプライシングされ’I’PAが著量分泌さ
れる事を見い出し、本発明に至った。
TPAは糖蛋白である。現在TPAの糖鎖の構造につい
ては不明な点が多く、ヒト以外の細胞でつくられたTP
Aとヒト由来の細胞でつくられたTPAの糖鎖の構造及
び抗原性に違いがあるかどうかは不明である。しかしヒ
ト細胞でつくられるTPAは、天然のTPAと区別でき
ないと考えられ、ヒト以外の培養細胞でつくられたTP
Aに比して、より安全性が高いと考えられる。またヒト
以外の細胞でTPAを生産する場合は、TPAの製品中
にヒト以外の生物の蛋白等の構成成分が混入する恐れが
ある。適切な培養液によりヒト細胞を用いて作った’I
’PAの製品中には、本質的にはヒトの成分、すなわち
ヒト血液中に存在している物質以外は含まれず、製品の
安全性の向上が期待される。
本発明者らは、ヒト由来の株化細胞を形質転換し、TP
Aの高生産細胞を得ることに成功した。
この場合、細胞が’I’PAの非生産細胞であれば、T
PA生産細胞に形質転換できる。まtコ細胞がTPAの
生産細胞であれば、形質転換して、より高度にTPAを
生産する細胞を得ることができる。
多くの細胞は、器壁に付着する性質を有している。この
ような性質を有する細胞は、培養液を強制的に撹拌しな
がら培養した場合でさえ、細胞は単独な細胞として増殖
しlこ<<、細胞の凝集塊を生じやすい。細胞の凝集塊
の大きさは不均一である為に、培地中での細胞密度は均
一にならない。
また撹拌の制御が困難で、撹拌が緩い場合tこは細胞は
器壁に付着する傾向にあり、逆に撹拌が強い場合には細
胞を傷つける恐れがある。本発明者らは、本来培養時に
器壁Iこ付着せず、細胞の凝集塊を生じにくく、単独な
細胞として増殖可能な血球由来の株化細胞を形質転換し
、TPA0′)産生株を分離することに成功した。これ
らのTPA産生株は、非常に容易に浮遊培養を行え、大
量培養を容易に行うことができる。
本発明により、極めて安全性の高い天然型のTPAを大
量に供給する事が可能である。以下に、本発明を更に詳
細に説明する。
(問題点を解決する為の手段) TPAのアミノ酸配列をコードしている遺伝子領域は、
遺伝子のクローニングの結果、約18キロベース(kb
)の長さを持つことが確認された。
またNyらはその遺伝子が最低14のエクソンと13の
イントロンから構成されている事を示した(N、Yら(
1984年)プロシーディング・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニー、81
巻、5355頁)。
TPAをコードする染色体DNA配列とは、第1図に示
したTPAの翻訳開始アミノ酸であるメチオニンのコド
ンATGから終止コドンTGAまでの配列を含むDNA
配列を示す。
TPAをコードする染色体DNAは、ヒ1−DNAから
クローン化される。ヒトDNAは、例えばヒト白血球細
胞培養細胞或いは組織などを用い、Elinらの方法(
B11n、 N、ら(1976年)ヌクレイツク・アシ
ッズ・リサーチ(NucleicAcids Res、
)、  8巻、23(13)頁)により調製される。T
PA遺伝子のクローニングに用いるベクターはChar
on 28に代表されるλフアージベクター、pBR3
22に代表されるプラスミドベクター或いはpI■C7
9に代表されるコスミッドなどが利用できる。−例とし
て、λファージをベクターとして用いる遺伝子操作法を
示す。ヒト高分子DNAを適切な制限酵素で切断後、λ
フアージベクターの置換可能領域の代りに挿入し、リコ
ンビナントファージD N Aをつくる。次にインビト
ロパッケージングの手法を用い、感染性のあるファージ
粒子を作製する。次に宿主大腸菌とともにプレートにま
き、組換え型ファージのプラークを形成させる【Enq
uist、 Lら(1979)メソッズ・イン・エンザ
イモロジ−(Methods inEnzymolog
y )、 68巻、281頁;Horn、 B(197
9)メソッズ・イン・エンザイモロシー。
68巻、299頁)。TPAをコードするDNA断片を
持つ組換え型ファージのプラークの検出には、TPAを
コードするcDNAやTPA遺伝子の一部のDNA配列
を持つ合成りNAをプローブとしたプラークハイブリダ
イゼーションの手法(Woo、 S、L、C,(197
9年)メソッズ・イン・エンザイモロシー、68巻、3
89頁; 5zostak。
J、W、ら(1979年)メソッズ・イン・エンザイモ
ロジー、68巻、419頁)が利用できる。またTPA
の遺伝子を持つ組換え型ファージは、プラークハイブリ
ダイゼーションによって選択されたプラークから回収し
宿主大腸菌と共に培養することにより大量に調製できる
。また組換え型ファージのDNAはフェノール法等によ
り調製できる( Maniatis 、 Tら(198
2年) MolecularCloning a La
boratory manual、 ColaSpri
ng I(arbor Laboratory )。
TPA遺伝子が複数のDNA断片にクローニングされた
場合は、それぞれの断片から完全なT P A遺伝子を
再構成することができた。
動物培養細胞へのDNAの導入法として、トランスフェ
クション効率に差はあるが、リン酸カルシウム法(Wi
 g 1 e r 、 M、ら(1977年)セル。
I 1巻、 22;[)、マイクロインジェクション法
(Anclerson 、 W、 F、ら(1980年
)プロシーデイングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニー、77巻。
5399頁)、リボゾーム法、DEAE−デキストラン
法或いは細胞融合法(5choffner、 W、ら(
1980年)プロシーデイングズ・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニー、7
7巻、2163頁)等が用いられている。リン酸カルシ
ウム法として用いるDNA材料としては、DNA溶液の
他に大腸菌などの微生物、ファージなども利用できる。
細胞融合法では目的DNA配列をプラスミドとして保有
している微生物のプロトプラストが用いられている。
本発明者らは、動物培養細胞内で機能する他の遺伝子、
すなわちTPA遺伝子以外のプロモーター領域の配列を
TPA染色体DNA配列の5′側に接続し、細胞に導入
することによりTPAの非生産細胞を高生産細胞に形質
転換できることを見い出した。この場合、TPAのmR
NA合成は、接続したプロモーター領域の制御下におか
れ、たとえば接続したプロモーター領域が構成的な蛋白
の遺伝子のプロモーター領域であれば、細胞内でTPA
のmRNAは常時合成され、従って細胞はTPAの構成
的生産細胞になる。もし接続するプロモーター領域が、
誘導蛋白のものであれば、形質転換細胞は、TPAを誘
導蛋白として生産する。
動物培養細胞で機能するプロモーターの一つとしてSV
4°Oのアーリープロモーターが知られている。このプ
ロモーターはSV40DNAの1−Iind 1lI−
Pvu l 7ラグメント、約340ベースペア(bp
)に含まれている。またこのDNAフラグメントは逆向
きにSV40の後期遺伝子プロモーターとしての活性を
有している。
ヘルペスシンプレックスウィルス(H8V)タイプ1の
チミジンキナーゼプロモーターもSV40初期遺伝子プ
ロモーターと同様に構成的なプロモーターであり、領域
の構造はWagnerらによって示されている( Wa
gner、 M、 J、ら(1981年)プロシーデイ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サ
イエンス・ニーニスニー。
79巻、1441頁)。
機能するプロモーター領域とは、mRNAの合成開始点
は含むが、それらのプロモーターが調節している蛋白の
最初のアミノ酸であるメチオニンのコドンは含まないプ
ロモーター領域の配列をさす。
以上のような観点からプロモーター領域の配列とTPA
染色体DNA配列の接続したDNA(TPA発現ベクタ
ー)の作製を後記実施例に示した。
遺伝子を細胞に導入した場合、導入遺伝子は、宿主染色
体DNAに安定に組み込まれる場合がある。遺伝子が組
み込まれる染色体との位置は一見でたらめであり、また
組み込まれるDNAのコピー数も不規則である。TPA
遺伝子を細胞に導入した場合、組み込まれた位置やコピ
ー数が細胞ごとに異なり、各々の細胞のTPA生産生産
界なる。
従って細胞をクローン化することにより種々の生産量を
有する細胞を得ることができる。目的遺伝子を導入し、
安定に発現する細胞のみを選択的に増殖させる為には、
機能するプロモーター配列とTPA遺伝子が接続した配
列と選択マーカー遺伝子を同一DNA配列上に持つDN
A配列が適切である。動物細胞での選択マーカー遺伝子
としてはEcogpt (Mulligan、 R,O
,ら(1980年)サイエンス(5cience ) 
、  209巻、1422頁)、neo (5outh
ern、 P、 J、ら(1982年)ジャーナル・オ
ブ・モレキュラー・アンド・アプライド・ジエネティク
ス(J、 Mo1. Appl、 Genet、)。
1巻、327頁)、dhfr (Wlgler、 M、
ら(1980年)プロシーディングズ・オブ・ザ・ナシ
ョナル・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニーニスニー
、77巻、3567頁)などの遺伝子が用いられる。ま
た、そのようなりNA配列を大量に調製する為には、そ
のようなりNA配列が、大腸菌で複製し且つ大量調製可
能なプラスミドやファージであることが望ましい。実施
例に示したプラスミドpsVePA−1,psV、9L
PA  及びpsVpTKPAは、以上のような目的に
かなうプラスミドである。すなわち大腸菌で複製可能に
するDNA複製開始点(ori )と、選択マーカー遺
伝子(アンピシリン耐性遺伝子)及び動物培養細胞での
選択マーカー遺伝子(Ecogpt )及び機能するプ
ロモーターと接続したTPAの染色体DNA配列が同一
のDNA配列上に存在している事を特徴としたプラスミ
ドである。
機能する他の遺伝子のプロモーター領域を接続したTP
A染色体DNA配列を導入された細胞がTPAを産生ず
る為には、該DNA配列が、用いた細胞固有のRNA合
成系、RNAの成熟、蛋白合成系、蛋白の成熟、分泌等
の機能に適合している必要がある。導入されたDNAか
らはmRNAが合成されるが、m RN Aの5′末端
はキャップ構造の付加、正常な位置でのスプライシング
及び3′末端へのポリアゾニレ−ジョンが必要である。
また活性のあるTPAの発現には、合成されるTPAペ
ブタイドの正常な亮次構造の形成と維持、更にはシグナ
ルペプタイドの切断、細胞からの分泌が正確に行なわれ
る必要がある。本発明者らが試用した動物培養細胞はア
メリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)か
ら入手可能なハムスター、サル、マウス或いはヒト由来
の細胞であるが、本明細書に示されているTPAの製造
法を用いれば、少なくともを椎動物由来の培養細胞、融
合細胞、正常及び変異細胞、ウィルスによる形質転換細
胞等において活性あるTPAを産生ずることが可能であ
る。
現在TPAの糖鎖の構造については不明な点が多く、た
とえばハムスターの細胞でつくられたTPAとヒト細胞
でつくられたTPAの糖鎖の構造及び抗原性に違いがあ
るかは不明である。しかしヒト細胞での生産は天然のT
PAであり、治療薬としての長期間の投与におけるアレ
ルギー反応、る事は、原因不明で癌化或いは株化した細
胞に比して、適切な手段をi11!しることにより生産
物の安全性の向上が期待される。SV40の形質転換株
として、ヒト細胞Wi−26VA4(CCI!L−95
,1)が知られている。
TPAの発現が可能なように構成されたDNAを血球由
来の株化細胞に導入することにより、形質転換株が得ら
れることを見い出した。血球由来の株化細胞とは、哺乳
類に於いては、幹細胞から派生したリンパ芽球、骨髄芽
球、単芽球、赤芽球及びそれらの細胞から更に分化或い
は派生した細胞から樹立された株化細胞を示す。血球由
来の株化細胞は通常用いられる培地で増殖した場合、形
態的には、主として球形を示し、浮遊培養に好適である
。また、これらの株化細胞のある細胞は、グロブリンを
産生じており、蛋白の合成及び分泌の能力が高いと考え
られ、そのような細胞を宿主とすることはTPA生産上
有利である。試用した血球由来の株化細胞は、アメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手したM
OPC−11(マウス プラストサイトーマ:CCL−
130)、MPC−11(マウス ミエローマ二〇〇L
−167)であるが、本明細書に示されているTPAの
製造法を用いれば、ヒトを含む、少なくとも哺乳類の血
球由来の株化細胞、ハイブリドーマ変異細胞、ウィルス
による形質転換細胞等において活性あるTPAを生産す
ることが可能である。
機能するプロモーターを接続したTPA染色体DNA配
列を、例えばリン酸カルシウム法或いは細胞融合法で動
物培養細胞に導入し、TPAを産生するようになった細
胞は、通常細胞の培養に用いられる血清を含んだ培地ば
かりでなく、全く血清を含まない無血清培地でもTPA
を産生ずる事を見い出した。’I’PAの生産に無血清
培地を用いる事はTPAの培地からの回収精製をより容
易にするものである。TPAの培地からの回収精製は公
知の方法が適用できる。即ちキレ−ティング・セファロ
ース、リジン−セファロース、ConA−セファロース
、イオン交換体或いはセファデックス・ゲル等でのクロ
マトグラフィーや電気泳動で回収、精製できる。
TPAの活性は、プラスミノーゲン含有フィブリン平板
を用いる方法(Mackie、 Mら(1981年)ブ
リティッシュ・ジャーナル・オブ・ヘマトロジ−(Br
1tish Journal of Haematol
ogy)。
47巻、77頁)やプラスミンの合成発色基質5225
1の分解を測定する方法(A11en、几6A。
とPepper、 D、 S、 (1981年) Th
rombos。
Haemostas、 45巻、43頁)によって測定
できる。ある種の細胞はウロキナーゼを生産する能力を
持っている。そのような細胞のTPAの生産は、サンプ
ルを予め抗つロキナーセ抗体で処理し測定できる。また
形質転換細胞によってつくられたプラスミノーゲン活性
化因子は、サイモグラフイーによる推定分子量、抗TP
A抗体による中和試験により確認できる。
(発明の効果) 以上のように遺伝子導入によりTPAの生産株になった
細胞は、現在の知見からは、ヌードマウス或いはハムス
ター等の動物体内で増殖させることが可能である。又そ
れらの動物の腹腔液や血清中からTPAを回収する事も
可能なことと思われる。また細胞を動物体内で増殖させ
、細胞を回収し、培養液中で培養することによりTPA
を産生ずる事も可能と思われる。
(実施例) 以下に実施例を示すが、本発明に係る諸実験は内閣総理
大臣の定める「組換えDNA実験指針」に従って行った
。また実施例中のファージ、プラスミド、DNA、種々
の酵素、大腸菌等を扱う詳しい諸操作は以下にあげる雑
誌、成書を参考としtこ 。
1、蛋白質 核酸 酵素、26巻、4号、(1981年
)臨時増刊 遺伝子操作(県立出版)2、遺伝子操作実
験法、高木康敬編著(1980年)講談社 3、遺伝子操作マニュアル、高木康敬編著(1982年
) 講談社 4、  Mo1ecular Cloning a  
laboratorymanual、T、Maniat
is ら編(1982年)Cold Spring H
arbor Laboratory5、  MethO
dS in EnzymOIOgy、 e 5巻、L。
Grossmanら編(1980年) Academi
cress 6、  Methods in Enzymology
、 65巻、几。
Wu編(1979年)Academic Press実
施例I TPA遺伝子のクローニング 遺伝子のクローニングに用いたヒトDNAは次のように
調製した。複数の健康人から採血し、バフィーコートを
採取後、0.83%NH4Clを約10倍量加えて溶血
後、イーグルMEM倍地で洗浄し白血球を得た。10 
個の白血球を、50m1の0.5M  EDTA、0.
5%ザルコシル、1(16) ttf/屑tプロテアー
セにの溶液50m1に50°C,3時間振盪して溶解さ
せた。フェノール抽出を3回行い、水層を20 mM 
 Tris−HOI (pH8,0) 。
10mM  EDTA、10mM  Na1lに対し透
析した。透析物を37°C,3,5時間リボヌクレアー
セ(1(16)μI/ml)で処理し、フェノール抽出
後、2 Q mM  Tris4(C1(pH8,0)
、1mMEDTA、10mM  NaC1に対して透析
し、約33ダの高分子ヒトDNAを得た。またλフアー
ジベクターとしては、C!haron 28及びλgt
wes・λBを用いた。ファージDNAは目的に応じ、
制限酵素BamHl 、 EcoRl或いは5stlで
切断後、蔗糖密度勾配遠心によりファージDNAの左右
の断片(アーム)を含む両分を集め、エタノール沈殿に
より回収した。
TPA遺伝子は以下に記述したように、部分的に4fl
iの組換え型ファージD N A 中にクローニングさ
れた。第1図に示した4種のDNA断片は、それらの組
換え型ファージ)、PABg15.7゜λPAEco1
1.λPASst9.O及びλPABg16.0に含ま
れるTPA遺伝子断片を示す。
a、Bg1m5.7キロベ一ス断片のクローニングヒ)
DNAを制限酵素Bgllで切断し、蔗糖密度勾配遠心
により約4.5〜7.5キロベース(kb)のDNA断
片を回収した。それを、BamHI切断した0haro
n 28のアームと’[’4DNAリガーゼで結合後、
EnquiStとS ternbergの方法(L。
EnquiStとN、 Sternberg (197
9年)メソツズ・イン・エンザイモロジー、68巻、2
81頁)によりインビトロパッケージングを行い、大腸
菌LE392を宿主として組換え型ファージのプラーク
を形成させた。次にプラークハイブリダイゼーションの
手法(Eenton 、 W、 D、 、 Davis
 。
LW、(1977)サイエンス、196巻、180頁)
によりTPAの遺伝子を持つ組換え型ファージクローン
を選択した。プローブとしては、TPAの遺伝子に存在
する配列を持つ4種のオリゴヌクレオチド 53′ GTOOT(:!GTAG(:!ACGTAGOTGA
TGCGICTG TOCAOGTGCCICCTG ACTOTOCGCTGTGC をホスホトリエステル法(Miyoshi、 K、 e
t al。
(1980)ヌクレイツク・アシツズ・リサーチ。
8巻、5507頁)で合成し、5’−OHを〔γ−82
P〕ATP及びT4ポリヌクレオチドキナーゼで標識し
て用いた。
約32万の組換え型ファージクローンから用いた4種の
合成りNAプローブすべてとハイブリダイズするファー
ジクローンλPABgl 5.7を得た。
ン、PABgl 5.7のDNAからBgl n 5.
7 kbDNA断片を調製した。このBgl II 5
.7 kbの5au8AI切断断片についてM13法(
Messing。
J、とVieira、 J、 (1982年)ジーン(
gene)。
19巻、269頁)1こより塩基配列の決定を行つたと
ころTPAのcDNAの配列(、D、 pennj−c
aら(1988年)ネイチャー、3(11巻、214頁
)の一部を有する配列 Cys His Ser Val Pro Val L
/5GTGGTGOATGOOTGTGATOが見い出
された。また、種々の制限酵素による解析から′XPA
Bgl 5.7が、第1図に示した’I’PA遺伝子の
Bglf15.7kbのDNA断片を含むことが明らか
になった。
b、EcoRl  1lkb及び5stl  9kb断
片のクローニング HuTPA遺伝子のBglll 5.7 kbのDNA
断片をPstlで切断した場合に生じる第4エクソンを
含む約350bpDNA断片をニックトランスレーショ
ンで P標識し、これをプローブとして皿々の制限酵素
処理したヒトDNAとのサザーン・ハイブリダイゼーシ
ョンを行った結果、Pstl約350bpDNA断片は
EcoRI約11kbのDNA断片及び5stl  9
kbのDNA断片とハイブリダイスすることが判った。
ヒ1−DNAを制限酵素EcoRIで切断し、蔗糖密度
勾配遠心により約11kbのDNA断片を回収した。そ
れを、EcoR1切断したλgtwes・λBのアーム
とT4DNAリガーゼで結合後、インビトロパッケージ
ングを行い、大腸1LE392を宿主として組換えファ
ージのプラークを形成させた。次に、ニックトランスレ
ーションにより Pで標識したPstl約350bpD
NA断片をプローブとしてプラークハイブリダイゼーシ
ョンを行った。約40万株の組換え型ファージクローン
からプローブとハイブリダイズするファージクローン3
株を得た。これらのファージクローンは、制限酵素によ
る解析の結果、全て第1図に示したTPA遺伝子の1c
oR1約11kbのDNA断片を含むことが明らかにな
った。そのうちの1種のファージクローンをλPAEc
o11  とした。
λPAEco11のDNAは、’I”PAの開始アミノ
酸からはじまるアミノ酸配列Met−Asp−Ala−
Met−Lys−に対応する合成りNAオリゴマー5’
  ATGGA’I’GCAATGAAG  8をプロ
ーブとしたプラークハイブリダイゼーション及びサザー
ンハイブリダイゼーションの結果、このDNA配列を含
むことが明らかになった。
λPAEco11のDNAに含まれるHuTPAのEc
oRI  1lkb  DNA断片をプラスミドpUC
9(Vieira、 J、とMessing、J、(1
982年)ジーン、19巻、259頁)のEcoR1部
位にサブクローニングし、pPAEco 11を作製し
た。
pPAEcol 1の構造を第2図−(a)に示した。
更にpPAEcOllを制限酵素EcoRI及びBam
Hlで切断して得られるEcoR1−BamH1約1.
5kbDNA断片が’I’PAの開始アミノ酸につづく
アミノ酸配列に対応する合成りNAオリゴマー5  A
TGGATGCAATGAAG  3とハイブリダイズ
することをサザーンハイブリダィゼーションによって確
かめ、このDNA断片の配列をM2S法によって決定し
た。その結果、EcoRI −BamHl  1.5 
kb断片中に含まれるX ba I −BamH(断片
が下記のようにTPAのシグナルペプチドの一部をコー
ドしていることが判った。
Met Asp Ala Met Lys Arg G
lyLeuTGC! TGT GTG O貿OTG O
TG TG’I’ GGA GCA GTOTTOGT
’I’ TCGCys Cys Val Leu Le
u Leu Cys Gly Ala Val Phe
 Val 5erEcoRl −BamHl約1.5k
bDNA断片を更に制限酵素Alu lで切断し、TP
Aシグナルペプチドの一部をコードする配列を含むAl
u l −BamH1137bp断片をMllファージ
ベクターであるM13mpH(Messing、J  
(1983年)メソッズ・イン・エンザイモロジー、1
(11巻、20頁)のHinc [−BamH1部位に
結合しM13EA137を作製した。M13BA137
の構造を第2図−(′b)に示した。
またヒ1−DNAを制限酵素5st)で切断し、蔗糖密
度勾配遠心により約9kbのDNA断片を回収した。そ
れを5stl切断したλgtwe S・λBのアームに
T4DNAリガーゼで結合後、インビトロパッケージン
グ及びプラークハイブリダイゼーションの手法により、
約50万のファージクローンの中から、Pstl約85
0bpDNA断片とハイブリダイズするクローンを2株
得た。これらのファージクローンは、制限酵素による解
析の結果、第1図に示した、TPA遺伝子の5st19
kbのDNA断片を含むことが明らかになった。そのう
ちの1種のファージクローンをλPASst 9. O
とした。λPASst9.OのDNAに含まれるTPA
の5st19kbのDNA断片をプラスミドpUc12
にサブクローニングし、p PAS st 9を作製し
た。pPASst9の構造を第2図−(C)に示した。
c、  Bglll 6.Okbのクローニング’I’
PA遺伝子の5St19kbのDNA断片を制限酵素H
indll[及びEcoRlで切断すると第10エクソ
ンを含む0.8kbのDNA断片が生じる。
このDNA断片をプローブとして種々の制限酵素処理し
たヒトDNAとのサザーンハイブリダイゼーションを行
った結果、Bgl[約6.0kbのDNA断片とハイブ
リダイズすることが判った。
ヒI−DNAeBgllで切断し、蔗糖密度勾配遠心に
より約6.OkbのDNA断片を中心に回収した。それ
をBamH1切断したCharon 28のアームとT
4DNAリガーゼで結合後、インビトロパッケージング
及びプラークハイブリダイゼーションの手法により、約
50万のファージクローンの中からHindll−Ec
oRl  O,8kb断片とハイブリダイズするクロー
ン2株を得た。これらのファージクローンは、制限酵素
による解析の結果、第1図に示した、TPA遺伝子のB
gll 6.OkbのDNA断片を含むことが明らかに
なった。そのうちの1つのクローンをλPABg16.
Oとした。
λPABgl 6.0のDNAはポリペブタイドのC端
に近い515から519のアミノ酸配列Thr−Asn
−Tyr−Leu−Asp 及び524から527のア
ミノ酸配列Asn−Met−Arg−Pro −〇Pに
対応する合成りNAオリゴマー 5  AC!ATGOGACIC!GTGA  3AO
CAAOTACC!TAGA をプローブとしたプラークハイブリダイゼーション及び
サザーンハイブリダイゼーションの結果、TPAポリペ
ブタイドのC端に対応する配列を含むことが明らかにな
った。′APABg16.0のDNAを5acl及びB
gllで切断し、第12乃至14エクソンを含むSac
l−Bglll約4.3kbDNA断片をpUO12の
BamHl −Sac 1部位にサブクローニングし、
pPAlを作製した。pPAlの構造を第2図−(d)
に示した。またλPABg16.OのDNAをHind
lllで切断し、第1(17)至13エクソンを含む約
8.3kbのHindll[DNA断片をプラスミドp
Uc12のHindl  部位にサブクローニングし、
pP AHin 3.8を作製した。第2図−(e)に
p P AHin 3.3の構造を示した。
実施例2 TPA発現ベクターpSVePA−1の作製TPA発現
ベクターpSVePA−1は、以下に記述するaからe
までの各ステップにより作製した。
a、  psVeBal l−Hlndlll及びps
Vesallの作製 psVeBal 1−Hind I及びpsVesal
lは、pSV2gpt及びpsV8 gpt CMul
ligan、 R,C。
とBerg、 P、 (1980年)サイエンス、20
9巻、1422頁)を出発材料として第3図に示した手
順により作製した。すなわちpsvagpt  を制限
酵素Hind Illで切断し、最も大きいDNA断片
をT4DNA!Jガーゼで環状化しpH1を作製した。
次にpH1のPvu11部位を5allリンカ−を用い
て5al(部位に改め、pH2を作製した。
更にpH2をHind l切断し、DNAポリメラーゼ
l (Klenow  フラグメント)で切断、末端を
修復し、Bal[ンカーを用いてBa11部位を導入し
、pHBa1lを作製した。一方psV2gptをBa
mHlで切断後、5allリンカ−を用いて5al1部
位に改め、pSlを作製した。更にpSlをHind 
m、DNAポリメラーゼI (Klenow)処理し、
Hindl11部位のないpsHoを作製した。
pI−IBallをSal l 、 EcoRl  切
断し、SV40のプロモーター領域を含むDNA断片と
、同じくpsIIoをSal l 、 EcoRl切断
して得られアンピシリン耐性遺伝子を含むDNA断片と
をT4DNAリガーゼで接続し、psVeBal l−
Hlndlllを作製しtこ。
psVesallはpsVeBal 1Hincil[
をBa1l切断し、リン酸化していないSal lリン
カ−をT4DNA’Jガーゼで接続後、大腸菌を形質転
換し作製した。
用いたSal (リンカ−及びBal lリンカ−は、
それぞれd(pGGTcGAOcり及びd(pTTGG
OOAA)である。
b、pPAel−3の作製 pPAel−3は第4図に示した手順により作製した。
M1’1BA137の二本鎖DNAから得たTPAのN
端をコードする約150塩基のHindIII−Bam
Hl  断片を、プラスミドp SVeB al I 
・l−l1ndlllのHind l −B amH1
部位に結合し、プラスミドpPAel−1を作製した。
次にpPAei−1に含まれる約5(16) bpのS
al I −BamHl断片をpPAEcollの5a
l(及びBamHi部位の間に挿入し、pPAe)−2
を作製した。pPAei−2のBamH[部位にpPA
Eco 11から得られる約3kb BamHI −B
amHl断片を結合しpPfel  3を作製した。
c、pPAII−2の作製 pPAl−2は第5図に示した手順により作製した。p
PASst9  からTPA遺伝子の第7エクソンから
第9エクソンを含む約4.6 kb Hpa l−Hl
ndl[l断片をpSV2gptのHpa I −Hl
nd 11部位に結合し、pPAl−1を作製した。つ
ぎにpPAl−1のHindl[部位にp PAHin
 3.3から単離される約8.3 kb Hindl[
[−Hlndll 断片を導入しpPA[−2を作製し
た。
a、  ppAelV−2の作製 pPAelv−2は第6図に示した手順により作製した
。pPAl−Jに含まれ、’I’PA遺伝子の第2エク
ソンから第6エクソンをコードする5al(−Hpal
約8kb断片及びpPAlに含まれ、TPA遺伝子の第
13エクソン及び第14エクソンをコードする約Hpa
l−8alI約3.6kb断片の2つのDNA断片を単
離し、pUc12の5a11 部位に導入しpPAel
v 1 を作製した。次にpPAll−2に含まれ、T
PA遺伝子の第7エクソンから第12エクソンをコード
する約6. Okb Hpa I −Hpa 1断片を
pPAelV−1のI−Ipa1部位に結合しpPAe
lY−2を作製した。
e、psVePA−1の作製 発現ベクターpsVePA−1は第7図に示した手順に
よッテ作製した。pPAelV−2から、5v40のプ
ロモーター領域及びTPAの第2エクソンから第14エ
クソンを含む約18kbSall断片をpsVesal
lの5al1部位に導入し、psVePA−1を作製し
た。TPA遺伝子の5′側にはSV40のoriを含む
プロモーター領域が、3′側にはSV40のポリ・アデ
ニル化・シグナルを含む配列が接続している。
実施例3 TPA発現ベクターpSV8LPAの作製TPA発現ベ
クターpsV8LPAは、以下に記述するa及びbのス
テップにより作製した。
a、pPAIV−2の作製 pPAe)−8をHindl[切断し、DNAポリメラ
ーゼI (Klenow)で末端を平滑末端にした後、
Sal[リンカ−を接続し、大腸菌に12060Or−
m−を形質転換しpPAl−4を得た。用いた5all
リンカ−はd (GG’l’G!GACC)である。
pPAl−4に含まれ、TPA遺伝子の第2エクソンか
ら第6エクソンの配列を持つ5alt−C1al約7.
0kb断片及びpPAelv 2 に含まれ、TPA遺
伝子の第7エクソンから第14エクソンの配列を持ツS
al l −C!la I約10.5kb断片の2つの
DNA断片を単離し、pUC!12の5a11  部位
に導入シ、pPAIV−1を作製シタ。pPAIY−1
(”作製手順を第8図−(a)に示した。
b、ps’V3LPAの作製 発現ベクターpsV3LPAは、第8図−〇)に示した
手順によって作製した。psvagpt  に含まれる
SV40のT抗原をコードしている約8.OkbEam
Hl断片をpsVeBal 1IIindlllのBa
mH1部位に挿入し、psV3Bal 1Hindl[
lを作製した。
次に、psV3Bal 1−Hind IIIのSal
1部位に、pPAff−1に含まれ、TPAの第2エク
ソンから第14エクソンをコードする約18kbSal
l−8alt断片を導入し、pSV8LPAを作製した
実施例4 TPA発現ベクターpSVpTKPAの作製発現ベクタ
ーpSVpTKPAの作製の手順を第9図に示した。p
I(SV 106 (McKnight、 S、 L。
とGabi=s、 E、 R,(1980年)ヌクレイ
ツク・アシッズ・リサーチ、8巻、5931頁)は単純
ヘルペスウィルスのチミジンキナーゼ遺伝子ヲ有してイ
ル。pH8V106をEgll切断し、DNAポリメラ
ーゼ((Klenow)で末端を平滑末端にした後、リ
ン酸化していない5allリンカ−を用イBgll[部
位をSal 1部位に改めたpH8Vsallを作製し
た。psI(VSallから、チミジンキナーゼ遺伝子
のプロモーター領域を含むBamH(−8all約77
0 bp断片を単離し、psVeBallHind l
のBamH1部位とSal1部位の間に接続しpsVp
TKを作製した。pPA■−1から’rPAの第2エク
ソ°ンから第14エクソンを含むSal l約18kb
断片を単離し、psVpTKのSal i部位に接続し
、発現ベクターpsVpTKPA を作製した。
実施例5 TPA発現ベクターの動物培養細胞への導入とTPAの
生産 TPA発現ベクターpsVePA−1,psV3LPA
及びpsVpTKPA を種々の培養細胞へWigle
rらの方法(Wiglerら(1977年)セル、11
巻、223頁)に準じてプラスミドの導入を行った。プ
ラスミド−リン酸カルシウム共沈澱物を予め5%牛脂児
血清(FC8)を含むイーグルMEM培地で生育させた
細胞(2X105細胞/ 8.6 ml培地/直径6c
!11培養皿)に加え、15時間後に培地を更新し、2
4時間培養した。培地を、5%FO8゜25μy/肩t
ミコフェノール酸、250 III/肩lキサンチンを
含むMEM培地に変え、更に3週間培養をつづけ、ミコ
フェノール酸耐性株を分離した。
ミコフェノール酸耐性株を96穴マルチデイツシユの底
面全面に生育させ、5%FO8を含むMEM培地で48
時間培養し、培地中に含まれるTPA活性をプラスミノ
ーゲン含有フィブリン平板を用いて測定した( Mac
kie、 Mら(1981年)ブリティッシュ・ジャー
ナル・オブ・ヘマトロジ−(Br1tish J□ur
nal of Haematology)。
47巻、77頁)。活性はウロキナーゼ(ミドリ十字)
の活性に換算してユニットで示した。表−1に示した様
に用いた細胞の全てで、TPA生産株が分離された。な
おL929(マウス、CCL−1)は、TPA遺伝子を
含まないベクターpsVesallを導入した場合、分
離されたミコフェノール酸耐性株の10%が2ユニツト
の活性を示したが、これはザイモグラフイ−(Gran
elli−Piperno 、 A、とRe1ch、 
E、 (1978年)ジャーナル・オブ・エキスペリメ
ンタル・メデイスン(J、 Exp、 Med、)、 
 148巻、223頁)の結果、ヒトTPAと分子量が
明らかに異なり、マウスのプラスミノーゲン活性化因子
(Marotti。
K、R,I”+、 1982年)デベロップメンタル・
バイオロジー(Develop、 Biol、)、 9
0巻、154頁)と推定された。TPA発現ベクターを
導入した細胞では分離した細胞の約30%が1ユニット
以上のTPAを産生じており、ザイモグラフイーの結果
推定分子!65,(16)0であり、TPAであること
を示した。
Cl−lo−Kl(ハムスター、 0CL−61)、 
Ver。
(サル、 CCL−81)或い1tWI−26VA4 
(ヒト:SV40でトランスフオームした肺細胞。
C0L−95,1)でも分離したミコフェノール酸耐性
株は、サイモグラフイーでの推定分子量65.(16)
0のTPAを産生じた。CHO−Kl及びW+−26V
A4は非形質転換株がわずかにプラスミノーゲン活性化
因子を産生じたが(0,5ユニット以下)形質転換株は
明らかに著量のT P Af!−産生した。
以下余白 実施例6 無血清培地でのTPA生産 実施例5に示したTPA発現ベクターpsVePA−1
,psV3LPA或いはpSVpTKPAを導入して得
たL 929 、 CHO−K 1 、 Vero或い
はWJ−26VA4のミコフェノール酸耐性形質転換株
を5%FO8を含むMEM培地で、24穴マルチデイツ
シユの底面全面に生育させ血清を全く含まないM E 
M培地で洗浄後、同培地で48時間培養し、培地中に含
まれるTPA活性をプラスミノーゲン含有フィブリン平
板を用いて測定した。その結果、実施例5に示したミコ
フェノール酸耐性形質転換株の全てが5%FC8を含む
培地で培養した場合の等量から10分のlのTPAを生
産しtこ。
実施例7 TPA発現ベクターのMOPC−3IC及びMPC−1
1−\の導入と’I’PAの生産T P A発現ベクタ
ーpSVePA−1,psV3LPA及びpSVpTK
PAを血球由来の株化細胞MOPC−81C(OCL−
130)及びMPC!−I L (CCL−167)に
Oiらの方法(Oi、 V、 T、ら(1983年)プ
ロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカテミー
・オブ・サイエンス・ニーニスニー。
80巻、825頁)で導入した。プラスミドを保持する
大腸菌に一12株HB 1(11を、L培地で6(16
)nmの吸光度が0.6から0.8になるまで37°C
で培養した。クロラムフェニコールを125μfhlに
なるように加え、更に12から16時間培養し、遠沈、
集菌した。25m1の培地あたり、冷却した20%蔗糖
を含む0.05M1−!Jスス−酸(pH8,0)を加
え、バクテリアを分散させた。
5〜/耐濃度のリゾチーム液0.25 yttlを加え
、更に5分水中に放置した。0.5 yetの0.05
Mト!Jスー塩酸(pH8,0)を加え、37°cで1
0分から15分インキュベートして、大腸菌をプロトプ
ラストにした。プロトプラストを10%蔗糖を含むダル
ベツコ変法MEM培地10+lで希釈し、更に室温に1
0分装いた。10%FO8を含むダルベツコ変法MEM
培地で細胞を106cells/m/に増殖させ、2×
106の細胞に対して、プロトプラストけん内液を5m
l加え、室温で約5(16)XFで遠心した。上澄をの
ぞき沈澱にダルベツコ変法MEM培地に溶かした50%
ポリエチレングリコール液(pi−I 8.0 )を2
肩を加え、ゆっくりと撹拌し、3分間5(16)X51
で遠心した。7tnlのダルベツコ変法MEM培地で細
胞を洗浄後、10%のFC8を含むタルペッコ変法ME
M培地に分散させ、24穴マルチデイツシユプレートで
細胞濃度2×1o5cells/well ・ml  
で培養した。48時間後に培地を10%F C8、25
lノ97meミコフェノミコフェノール酸f/xiキサ
ンチン、5μ!/mlチミジン。
0、1 liy/mtアミノプテリン及び25 tif
/mlアデニンを含むダルベツコ変法MEM培地にし3
乃至4週間培養をつづけ、ミコフェノール酸耐性株を分
離した。ミコフェノール酸耐性株を24穴マルチデイツ
シユプレートの底面全面に培養し、5%FO8を含むダ
ルベツコ変法MEM培地で48時間培養し、培地中に含
まれるTPA活性をプラスミノーゲン含有フィブリン平
板を用いて測定した。
表−2に示すように、いずれの発現ベクターを導入した
形質転換株もTPAを生産した。
以下余白 表−2形質転換された血球由来株化 細胞によるTPAの生産 8細胞と導入プラスミドの組合せで全て10株以上のミ
コフェノール酸耐性株を分離したが、そのうちのTPA
を生産した代表的な3株のTPA生産量を活性(ユニッ
ト)で示した。
実施例8 TPAの精製 実施例5に示したpsvepA−tのL929形質転換
株LE−62及びLE105を夫々1%FO8を含むM
EM培地で培養し、培養液3(16)肩tを得た。この
培養液にTween 80を0.(11%加え、Por
athらの方法(Porath、 J、ら(1975年
)ネイチャー、258巻、598頁)で金属キレートア
フィニティークロマトグラフィー、次にリジンセファロ
ス4B(ファルマシア社)によるクロマトグラフィーを
行った。活性画分を0.1 M塩化ナトリウム、0.(
11%Tween 80を含む0.05MTris−H
C!1に透析し、それぞれ約4,(16)0−L=ニッ
トTPAを得た。これらの’[”PAは抗ウロキナーゼ
抗体で中和されず、ヒト・メラノーマG361 (CR
L−1424)から得られた’rPAlこ対するウサギ
抗体で完全に中和された。またこれらTPAはザイモグ
ラフイーの結果、メラノーマ(13)61のつくる’I
’PAと推定分子蛍(65,(16)0)が完全に一致
した。
【図面の簡単な説明】
第1図はTPAをコードしている遺伝子領域及び組換え
型77−ジλPABg15.7.  λPAEco 1
1 。 λPAS St9及びλPABg16.Oにクローニン
グされたTPAの遺伝子断片を示す。第2図−(a)は
プラスミドpPAEco L 1の構造、第2図−(b
)はファージM13BA137のDNA構造、第2図−
(c)はプラスミドpPAsst9の構造、第2図−(
d)はプラスミドpPAIllの構造及び第2図−(e
)はp P AH113,3の構造を示す。第3図はプ
ラスミドpsVeBall−l−l1nd III及び
psVesal Iの作製法を示す模式図、第4図はプ
ラスミドpPAel−3の作製法を示す模式図、第5図
はプラスミドpPAl−2の作製法を示す模式図、第6
図はプラスミドpPAeln−1の作製法を示す模式図
、第7図はプラスミドpSVePA−1の作製法を示す
模式図、第8図−(a)はプラスミドpPAIY−1の
作製法を示す模式図、第8図−(b)はプラスミドpS
V3LPA  の作製法を示す模式図及び第9図はプラ
スミドpSVpTKPAの作製法を示す模式図を示す。 第10図はa、b。 c、d4種のザイモグラフイーの  写真を示す。 第1図中、黒く塗った部分はエクソンで、左から右へ第
2エクソンから第14エクソンを示し、エクソンの番号
はN’Yら(Nyら(1984年)プロシーデイングズ
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエン
ス・ニーニスニー、81巻、53頁)の番号付けに従っ
た。 第1図から第9図の全ての図中、E、Ea、Bg。 Ss、 C,Hp、Hi、に、Xb、Sc、Sa、Ac
及びBa1lは、それぞれ制限酵素EcoR(。 Bam1−11 、 Bglll 、 5stl(Sa
cl )、 C1an。 Hpa l 、 Hindl、 Kpnl 、 Xba
l 、 5ca1.5all。 Acc l及びBa1iの認識部位を示す。また’I’
PA。 Amp、 SVe、 ori、 、 Ecogpt、 
T −ag、 、 pA。 TK及びpTKは、それぞれTPA遺伝子或いはTPA
遺伝子の一部、アンピシリン耐性遺伝子、SV40のD
NA複製起点を含む初期遺伝子プロモーター領域、プラ
スミドの複製起点、ECogpt遺伝子、SV40のT
抗原遺伝子、SV40のポリ(3)付加シグナルを含む
領域、H8V−1のチミジンキナーセ遺伝子及びチミジ
ンキナーセ遺伝子のプロモーター領域を示す。 第10図のa及びbはそれぞれpSVePA−1のL9
29形質転換株LE−62及びLE−105の産生じた
TPAのザイモグラフイーを示す。C及びdは標準サン
プルとして同時に電気泳動したウロキナーゼ(ミドリ十
字)及びTPA (メラノーマ(13)61の産生じた
TPA )のザイモグラフイーを示す。T P A 、
ウロキナーゼ(UK)の相対分子量を示した。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子をコードす
    る染色体DNA配列に、培養細胞で機能する他の遺伝子
    のプロモーター領域の配列を接続したDNA配列。
  2. (2)プロモーター領域が、構成的な発現をしている遺
    伝子のプロモーター領域である特許請求の範囲第1項記
    載のDNA配列。
  3. (3)プロモーター領域が、単純ヘルペス・ウィルスの
    チミジンキナーゼ遺伝子或いはSV40の初期遺伝子の
    プロモーター領域である特許請求の範囲第1項記載のD
    NA配列。
  4. (4)プロモーター領域が、SV40の後期遺伝子のプ
    ロモーター領域である特許請求の範囲第1項記載のDN
    A配列。
  5. (5)DNA配列が、SV40のT抗原遺伝子配列と同
    一のDNA配列上に存在する特許請求の範囲第4項記載
    のDNA配列。
  6. (6)培養細胞での選択マーカー遺伝子が、同一DNA
    配列に存在する特許請求の範囲第1項乃至第5項の何れ
    かの項記載のDNA配列。
  7. (7)選択マーカー遺伝子がEcogptである特許請
    求の範囲第6項記載のDNA配列。
  8. (8)微生物でのDNA複製起点が同一のDNA配列に
    存在する特許請求の範囲第1項乃至第7項の何れかの項
    記載のDNA配列。
  9. (9)微生物での選択マーカー遺伝子が同一DNA配列
    に存在する特許請求の範囲第1項乃至第8項の何れかの
    項記載のDNA配列。
  10. (10)DNA配列がプラスミドpSVePA−1、p
    SV3LPA或いはpSVpTKPAのDNA配列であ
    る特許請求の範囲第1項乃至第8項の何れかの項記載の
    DNA配列。
  11. (11)ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子をコード
    する染色体DNA配列に、培養細胞で機能する他の遺伝
    子のプロモーター領域の配列を接続したDNA配列を有
    するDNAによつて形質転換された培養細胞。
  12. (12)細胞の由来が脊椎動物である特許請求の範囲第
    11項記載の培養細胞。
  13. (13)細胞の由来が哺乳類動物である特許請求の範囲
    第11項記載の培養細胞。
  14. (14)細胞の由来がヒトである特許請求の範囲第11
    項記載の培養細胞。
  15. (15)細胞がウィルスで形質転換された細胞である特
    許請求の範囲第11項乃至第14項の何れかの項記載の
    培養細胞。
  16. (16)細胞がSV40で形質転換された細胞である特
    許請求の範囲第11項乃至第15項の何れかの項記載の
    培養細胞。
  17. (17)細胞の由来が血球由来の株化細胞である特許請
    求の範囲第11項乃至第16項の何れかの項記載の培養
    細胞。
  18. (18)細胞の由来がリンパ系の株化細胞である特許請
    求の範囲第11項乃至第16項の何れかの項記載の培養
    細胞。
  19. (19)細胞がグロブリン産生株化細胞である特許請求
    の範囲第17項乃至第18項の何れかの項記載の培養細
    胞。
  20. (20)細胞がL929、CHO−K1、WI−26、
    VA4、MOPC−31C、MPC−11或いはVer
    o、及びそれらの細胞から派生した細胞の何れかの細胞
    である特許請求の範囲第11項記載の培養細胞。
  21. (21)ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子をコード
    する染色体DNA配列に、培養細胞で機能する他の遺伝
    子のプロモーター領域の配列を接続したDNA配列を有
    するDNAによつて形質転換された培養細胞を培養して
    ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子を生成せしめ、こ
    れを採取するヒト組織プラスミノーゲン活性化因子の製
    造方法。
  22. (22)培養細胞を培養液中で培養し、培養液からヒト
    組織プラスミノーゲン活性化因子を回収する特許請求の
    範囲第21項記載の製造方法。
  23. (23)培養細胞を動物体内で増殖させた後、細胞を回
    収し、培養液中で培養する特許請求の範囲第21項記載
    の製造方法。
  24. (24)培養液が無血清培養液である特許請求の範囲第
    22項もしくは第23項記載の製造方法。
  25. (25)ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子をコード
    する染色体DNA配列と動物培養細胞で機能する他の遺
    伝子のプロモーター領域の配列を接続したDNA配列を
    有するDNAを含有する微生物。
JP60152810A 1985-07-10 1985-07-10 ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子 Pending JPS6214783A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60152810A JPS6214783A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子
AU60008/86A AU593264B2 (en) 1985-07-10 1986-07-08 Chromosomal DNA sequence, expression vector for human tissue plasminogen activating factor, cultured cells transfected with same and method of producing said activating factor
DE8686109385T DE3677848D1 (de) 1985-07-10 1986-07-09 Chromosomale dna-sequenz, expressionsvektor fuer menschlichen gewebeplasminogen aktivierenden faktor mit diesem transfektierte, gezuechtete zellen, sowie verfahren zur herstellung des genannten aktivierungsfaktors.
CA000513426A CA1295959C (en) 1985-07-10 1986-07-09 Chromosomal dna sequence, expression vector for human tissue plasminogen activating factor, cultured cells transfected with same and method of producing said activating factor
EP19860109385 EP0211260B1 (en) 1985-07-10 1986-07-09 Chromosomal dna sequence, expression vector for human tissue plasminogen activating factor, cultured cells transfected with same and method of producing said activating factor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60152810A JPS6214783A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6214783A true JPS6214783A (ja) 1987-01-23

Family

ID=15548645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60152810A Pending JPS6214783A (ja) 1985-07-10 1985-07-10 ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6214783A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63192381A (ja) * 1987-02-05 1988-08-09 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 無血清培地で増殖継代可能な細胞およびその取得方法
JPS63196268A (ja) * 1987-02-10 1988-08-15 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 無血清培地で継代増殖可能な形質転換細胞、その育種方法およびその細胞による蛋白質の生産方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63192381A (ja) * 1987-02-05 1988-08-09 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 無血清培地で増殖継代可能な細胞およびその取得方法
JPS63196268A (ja) * 1987-02-10 1988-08-15 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 無血清培地で継代増殖可能な形質転換細胞、その育種方法およびその細胞による蛋白質の生産方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0668351B1 (en) Erythropoietin analogs
EP0235162B1 (en) Cdna and gene for human angiogenin (angiogenesis factor) and methods of expression
JP2006321813A (ja) 殺菌/浸透性が向上した安定なタンパク質生成物およびそれを含む薬剤組成物
NZ273134A (en) Erythropoietin analogs, their production and compositions thereof
JPS62111690A (ja) ヒト―プロテインcをコードする遺伝子
JP2645237B2 (ja) ハイブリッドプラスミノーゲンアクチベータをコードする遺伝子
JPS6339585A (ja) 遺伝子操作による因子XIIIaの製造
JPH05503015A (ja) 哺乳類発現ベクター
EP0211260B1 (en) Chromosomal dna sequence, expression vector for human tissue plasminogen activating factor, cultured cells transfected with same and method of producing said activating factor
JPS6214783A (ja) ヒト組織プラスミノ−ゲン活性化因子
RU2500816C1 (ru) РЕКОМБИНАНТНАЯ ПЛАЗМИДНАЯ ДНК рАК380, КОДИРУЮЩАЯ ПОЛИПЕПТИД РЕКОМБИНАНТНОГО ФАКТОРА IХ СВЕРТЫВАЕМОСТИ КРОВИ ЧЕЛОВЕКА, ЛИНИЯ КЛЕТОК Cricetulus griseus CHO 1E6 - ПРОДУЦЕНТ РЕКОМБИНАНТНОГО ФАКТОРА IХ СВЕРТЫВАЕМОСТИ КРОВИ ЧЕЛОВЕКА И СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ ПОЛИПЕПТИДА, ОБЛАДАЮЩЕГО АКТИВНОСТЬЮ РЕКОМБИНАНТНОГО ФАКТОРА IХ
US4970161A (en) Human interferon-gamma
JPH11341990A (ja) 高純度可溶性トロンボモジュリンの製造方法
EP0223230B1 (en) Process for producing cell having high productivity of protein and process for preparing protein by using the cell
JPH03505398A (ja) 新しい結合特性を有する超酸化物不均化酵素類縁体
EP0225177B1 (en) Dna sequence coding for human tissue plasminogen activator
JPS6188875A (ja) ヒトインタ−フエロン−γ
WO1995011982A1 (en) Expression system for eukaryotic cell lines
JPH02500947A (ja) 動物細胞内でのメッセンジャーrnaの安定化
JP2515299B2 (ja) ヒ−トシヨツクたんぱく質遺伝子hsp83を含む発現ベクタ−及びこれを用いる誘導的発現
JPH02485A (ja) 新規なヒトインターロイキン4、該因子を発現させるための組換えベクター及びそのベクターにより形質転換された形質転換体
JP2645785B2 (ja) ヒト・リンホトキシンの製造方法
JPS6211095A (ja) リンホトキシン
JPS62111928A (ja) 新規リンホトキシン
JPS61249394A (ja) インタ−フエロン−γ