JP2645785B2 - ヒト・リンホトキシンの製造方法 - Google Patents

ヒト・リンホトキシンの製造方法

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JP2645785B2
JP2645785B2 JP4306012A JP30601292A JP2645785B2 JP 2645785 B2 JP2645785 B2 JP 2645785B2 JP 4306012 A JP4306012 A JP 4306012A JP 30601292 A JP30601292 A JP 30601292A JP 2645785 B2 JP2645785 B2 JP 2645785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト・リンホトキシン
遺伝子を含むDNA配列及びそのDNA配列を有するD
NAによって形質転換された培養細胞を利用したヒト・
リンホトキシンの製造法に係る。
【0002】リンホトキシン(LT)は直接あるいは間
接的に癌細胞のみを攻撃し、壊死させる作用を持ち(Ev
ans C.H.ら(1977年)キャンサー・リサーチ(Cance
r Res.) ,37巻,898頁)、制癌剤としての臨床応
用が期待されている。
【0003】
【従来の技術】リンホトキシン(LT)は、ヒト或いは
マウス等の動物のリンパ球細胞をフイトヘマグルチニ
ン、コンカナバリンA等のレクチン或いはフオルボール
エステルで刺激することにより誘導されるリンホカイン
の一種である(Devlin, J.J.(1984年)リンホカイ
ンズ(Lymphokines) ,9巻,313頁)。代表的生産細
胞としてヒトではヒツジ赤血球とのロゼット形成で選択
されたT細胞あるいはB細胞株RDMI1788(Agga
rwal, B.B.ら(1984年)ザ・ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),259
巻,686頁)が知られている。LTは糖蛋白であるが
(Toth, M.K.とGranger, G.A. (1979年),モリキ
ュラー・イミュノロジー(Mol. Immunol.) ,16巻,6
71頁)、種々の形態構成をとりうる。LTの蛋白化学
的研究はいくつかのグループで研究されているが、分子
量約20,000の成分がその最小単位であり、その単
位成分が会合したものや他の成分との複合体があるとさ
れている(Aggarwal, B.B.ら(1984年)ザ・ジャー
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー,259
巻,686頁)。
【0004】LTは、フオルボールエステル,マイトー
ジェン等で刺激されたリンパ球が産生することが知られ
ているが、このような生産法では生産されるLTは極め
て微量であり、また大量の新鮮なリンパ球が必要となり
量産には不向きである。また株化されたリンパ球由来の
細胞(株化細胞)をマイトージェン等で刺激するとLT
が誘導的に産生されることが知られているが、生産能は
用いる細胞の能力に大きく依存しており、やはり量産に
適した系とは言えない。近年LTのcDNAがクローニ
ングされ、大腸菌でLT様蛋白の生産が可能になった
(Gray, P.W.ら(1984年)ネイチャー(Nature),3
12巻,721頁)。しかし微生物でつくられるLT様
蛋白は、動物細胞と微生物との蛋白合成機構が多少異な
る為に、つくられる蛋白のアミノ末端が天然のそれと異
なる場合が多い。更に微生物によってつくられるLT様
蛋白は、天然のLTが糖鎖を有しているのに対し、糖鎖
が結合していない。このように微生物の蛋白合成系によ
ってつくられたLT様蛋白と天然のLTとは物質として
明らかに異なり、治療薬として長期間使用したり、頻回
使用する場合には、抗原抗体反応の問題が懸念される。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】蛋白のアミノ末端が
天然のLTと同じで且つ糖鎖を有するLTを生産する為
には、動物培養細胞を宿主とした遺伝子組換えの手法の
適用が考えられる。この場合、単にLT遺伝子を動物培
養細胞に導入してもLTの産生を観ることはできないと
推定される。すなわちLTは誘導蛋白であり、その発現
は遺伝子のレベルで制限されているからである。従って
遺伝子導入の手法により、動物培養細胞に効果的なLT
産生能を付与する為には、用いる遺伝子に改良を加える
必要がある。
【0006】高等生物の多くの蛋白は、核DNA配列上
に、いくつかに分断されてコードされていることが知ら
れている。成熟型のメッセンジャーRNA(mRNA)
の配列をコードしているDNA配列はエクソン(exon),
分断している配列は介在配列またはイントロン(intron)
と呼ばれている。イントロンの生物学的な意義や機能は
現在不明な点も多いが、オバルブミン(Wickens, M.P.
ら(1980年)ネイチャー,285巻,628頁)や
ウイルス蛋白(Lai, C-J. ら(1979年)プロシーデ
ィングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・
サイエンス・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA),76巻,71頁)のイントロンを含まない遺伝子
配列は、イントロンを含む配列に比べ、導入した動物細
胞内での蛋白の生産が極めて少ないことが知られてい
る。また、イントロンを欠落させたSV40の遺伝子に
β−globin遺伝子のイントロンを加えることにより、安
定なmRNAの蓄積が起こる事が知られた(Hamer, D.
H. ら(1979年)セル(Cell),18巻,1299
頁)。
【0007】遺伝子から転写された初期RNAからのイ
ントロン部分の配列の除去をスプライシング(Splicing)
と呼ぶが、スプライシングは安定なmRNAの蓄積ある
いはmRNAの核から細胞質への移行の為に必要な事象
と推定される。
【0008】正常で機能のある蛋白の発現の為には、イ
ントロンの正しい位置でのスプライシングが不可欠であ
るが、インシュリン遺伝子とシミアンウイルス40(S
V40)のプロモーター領域を結合し、COS細胞に導
入した場合の異常なスプライシングが報告されている
(Laub, O.ら(1983年)ザ・ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー,258巻,6043
頁)。またアミラーゼの発現においては、組織特異的な
スプライシングが存在し、同一の遺伝子から2つの異っ
たスプライシングを経て、唾液腺アミラーゼと肝臓アミ
ラーゼが合成されることが知られている(Young, R.A.
ら(1981年)セル,23巻,451頁)。また、S
V40(Berk, A.J.ら(1978年)プロシーディング
ズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンス・ユーエスエー,75巻,1274頁),アデノウ
イルス(Chow, L.T.(1977年)セル,12巻,1
頁)等においても、同一の遺伝子から異ったスプライシ
ングを経て複数のmRNA及び蛋白が合成されている。
従って、動物培養細胞にイントロンを含むLT遺伝子を
導入し、LTを産生するには正常なスプライシングが起
こる必要があるが、本発明者らはLTをコードしている
染色体DNA配列に動物培養細胞で機能する、すなわち
mRNA合成を開始する事が可能なプロモーター領域の
DNA配列を結合させ、種々の動物培養に導入した場
合、正常にスプライシングが起こり、LTが培地中に著
量分泌される事を見い出した。
【0009】LTは糖蛋白である。現在LTの糖鎖の構
造については不明な点が多く、ヒト以外の細胞でつくら
れたLTとヒト由来細胞でつくられたLTの糖鎖の構造
及び抗原性に違いがあるかは不明である。しかしヒト由
来細胞でつくられるLTは、天然のLTと極めて類似し
ているものと考えられ、ヒト以外の細胞でつくられたL
Tに比して、より安全性が高いと考えられる。またヒト
以外の細胞でLTをつくる場合は、LTの製品中にヒト
以外の生物の蛋白等の構成成分や分泌成分が混入する事
が考えられ、治療薬としての長期間の投与におけるアレ
ルギー反応、ショック等の問題が予想されるが、ヒト由
来細胞を用いて作った製品中には本質的にヒトの成分、
すなわちヒト血液中に存在している物質以外は含まれず
生産物の安全性の向上が期待される。
【0010】本発明により、安全性の高いLTを大量に
供給する事が可能になるものと考えられる。以下に、本
発明を更に詳細に説明する。
【0011】
【問題点を解決するための手段】LTをコードしている
染色体遺伝子領域は、本発明者らのクローニング及び解
析の結果初めて明らかになり、図1に示したような制限
酵素認識部位を有している。LT染色体DNA配列とは
LTの蛋白合成の開始のアミノ酸であるメチオニンのコ
ドンATGから終止コドンTAGまでの塩基配列を含む
DNA配列で、例えば図2に示したプラスミドpLTB
4.2に含まれるBamHI4.2Kb(キロベース)
の配列をさす。
【0012】LTをコードする染色体DNA配列は、ヒ
トDNAからクローン化される。ヒトDNAは、例えば
ヒト白血球細胞培養細胞或いは組織などを用い、Blinら
の方法(Blin, N.ら(1976年)ヌクレイック・アシ
ッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.),3巻,2303
頁)により調製される。LT遺伝子のクローニングに用
いるベクターはCharon28に代表されるλファージベク
ター、pBR322に代表されるプラスミドベクター或
いはpHC79に代表されるコスミッドなどが利用でき
るが、一般的には、高率で長鎖のDNA断片をクローニ
ングできるλファージをベクターとして用いる遺伝子操
作法が用いられる。すなわちヒト高分子DNAを適切な
制限酵素で切断後、λファージDNAの置換可能領域の
代りに挿入し、リコンビナントファージDNAをつく
る。次にインビトロパッケージングの手法を用い、感染
性のあるファージ粒子を作製する。次に宿主大腸菌とと
もにプレートにまき、組換え型ファージのプラークを形
成させる(Enquist, L. ら(1979年)メソッズ・イ
ン・エンザイモロジー(Methods in Enzymology) ,68
巻,281頁;Horn, B.(1979年)メソッズ・イン
・エンザイモロジー,68巻,299頁)。LTをコー
ドするDNA断片を持つ組換え型ファージのプラークの
検出には、cDNAや合成DNAをプローブとしたプラ
ークハイブリダイゼーション手法(Woo, S.L.C. (19
79年)メソッズ・イン・エンザイモロジー,68巻,
389頁;Szostak, J.W. ら(1979年)メソッズ・
イン・エンザイモロジー,68巻,419頁)が利用で
きる。またLTの遺伝子を持つ組換え型ファージは、プ
ラークハイブリダイゼーションによって選択されたプラ
ークから回収し宿主大腸菌と共に培養することにより大
量に調製できる。また組換え型ファージのDNAはフェ
ノール法等により調製できる(Maniatis, T.ら(198
2年)Molecular Cloning a Laboratory manual, Cold
Spring Harbor Laboratory)。
【0013】動物培養細胞へのDNAの導入法として、
トランスフェクション効率に差はあるが、リン酸カルシ
ウム法(Wigler, M.ら(1977年)セル,11巻,2
23頁)、マイクロインジェクション法(Anderson, W.
F.ら(1980年)プロシーディングズ・オブ・ザ・ナ
ショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエ
ー,77巻,5399頁)、リポゾーム法、DEAE−
デキストラン法或いは細胞融合法(Schoffner.W.ら(1
980年)プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンス・ユーエスエー,77
巻,2163頁)等が用いられている。リン酸カルシウ
ム法として用いるDNA材料としては、DNA溶液の他
に大腸菌などの微生物、ファージなども利用できる。細
胞融合法では目的DNA配列をプラスミドとして保有し
ている微生物のプロトプラストが用いられている。
【0014】LTは誘導蛋白であり、ヒト白血球細胞を
種々のマイトージェン等で刺激することにより誘導され
る。現在マイトージェンの刺激が、どのような形でLT
の遺伝子に働き、LTを誘導するかは不明であるが、そ
のような誘導機構のない細胞にLTの調節部位を含む遺
伝子を導入してもLTの生産は微弱なものであろう。本
発明者らは、動物培養細胞内で機能する他の遺伝子のプ
ロモーター領域の配列をLTの染色体DNA配列の5′
側に接続し、細胞に導入することによりLTの非生産細
胞を高生産細胞に形質転換できることを見い出した。こ
の場合、LTのmRNA合成は接続したプロモーター領
域の制御下におかれ、たとえば接続したプロモーター領
域が構成的な蛋白の遺伝子のプロモーター領域であれ
ば、細胞内でLTのmRNAは常時合成され、従って細
胞はLTの構成的生産細胞になる。もし接続するプロモ
ーター領域が、誘導蛋白のものであれば、形質転化細胞
は、LT誘導蛋白として生産する。
【0015】動物培養細胞で機能するプロモーターとし
てSV40の初期遺伝子プロモーターが知られている。
このプロモーターはSV40DNAのHind III−Pvu II
フラグメント、約350ベースペア(bp)DNA断片
に含まれている。また、このDNA断片は逆向きにSV
40の後期遺伝子のプロモーターとしての活性を有して
いる。SV40の後期プロモーターからの転写活性は、
一般的にSV40のT抗原の存在下で増強される。従っ
てSV40の後期プロモーターを接続したLTの遺伝子
が導入される細胞は、T抗原が発現している細胞が望ま
しい。T抗原が発現している細胞を作製するには、T抗
原をコードしている遺伝子を細胞に導入すればよい。ま
たSV40のT抗原をコードするDNA配列とSV40
の後期プロモーター配列とを接続したLT遺伝子配列が
同一の配列上に存在するDNA配列で培養細胞を形質転
換した場合、多種の細胞株でLTの高発現株が得られる
であろう。
【0016】ヘルペス・シンプレックス・ウイルス(H
SV)タイプIのチミジンキナーゼプロモーターもSV
40初期遺伝子プロモーターと同様に構成的なプロモー
ターであり、領域の構造はWagnerらによって示されてい
る(Wagner, M.J.ら(1981年)プロシーディングズ
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
ス・ユーエスエー,79巻,1441頁)。機能するプ
ロモーター領域とは、mRNAの合成開始点は含むが、
それらのプロモーターが調節している蛋白の最初のアミ
ノ酸であるメチオニンのコドンは含まないプロモーター
領域の配列をさす。機能するプロモーター領域の配列と
LT染色体DNA配列とが接続したDNA配列(LT発
現ベクター)の作製を実施例3に示した。
【0017】LTのアミノ酸配列は、クローニングされ
たLT遺伝子のエクソン部分の塩基配列から推定可能で
ある。塩基配列はマキサム−ギルバート法(Maxam, A.
M. ら(1980年)メソッズ・イン・エンザイモロジ
ー,65巻,499頁)、或いはSangerのダイデオキシ
法(Sanger, F.(1981年)サイエンス(Science) ,
214巻,1205頁)等で決定される。
【0018】遺伝子を細胞に導入した場合、導入遺伝子
は宿主染色体DNAに安定に組み込まれる場合がある。
遺伝子が組み込まれる染色体上の位置は一見でたらめで
あり、また組み込まれるDNAのコピー数も不規則であ
る。LT遺伝子を細胞に導入した場合、組み込まれた位
置やコピー数が細胞ごとに異なり、各々の細胞のLT生
産量は異なる。従って細胞をクローン化することにより
種々の生産量を有する細胞を得ることができる。目的遺
伝子を導入し、安定に発現する細胞のみを選択的に増殖
させる為には、機能するプロモーター配列とLT遺伝子
が接続した配列と選択マーカー遺伝子を同一DNA配列
上に持つDNA配列が適切である。動物細胞での選択マ
ーカー遺伝子としてはEcogpt(Mulligan, R.C.ら(19
80年)サイエンス,209巻,1422頁)、neo
(Southern, P.J.ら(1982年)ジャーナル・オブ・
モレキュラー・アンド・アプライド・ジェネティックス
(J.Mol, Appl. Genet.),1巻,327頁)、dhfr(Wig
ler, M.ら(1980年)プロシーディングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユー
エスエー,77巻,3567頁)などの遺伝子が用いら
れる。また、そのようなDNA配列を大量に調製する為
には、そのようなDNA配列が、大腸菌で複製し且つ大
量調製可能なプラスミドやファージであることが望まし
い。実施例3乃至5に示したLT発現ベクターは、以上
のような目的にかなうプラスミドである。すなわち大腸
菌で複製可能にするDNA複製開始点(ori) と、選択マ
ーカー(アンピシリン耐性遺伝子)及び動物培養細胞で
の選択マーカー遺伝子(Ecogpt)及び機能するプロモータ
ーと接続したLTの染色体DNA配列が同一のDNA配
列上に存在している事を特徴としたプラスミドである。
【0019】機能する他の遺伝子のプロモーター領域を
接続したLTの染色体DNA配列を導入された細胞がL
Tを産生する為には、該DNA配列が、用いた細胞固有
のRNA合成系、RNAの成熟、蛋白合成系、蛋白の成
熟、分泌等の機能に適合している必要がある。導入され
たDNAからはmRNAが合成されるが、mRNAの
5′末端はキャップ構造の付加、正常な位置でのスプラ
イシング及び3′末端へのポリアデニレーションが必要
である。また活性のあるLTの発現には、合成されるL
Tペプタイドの正常な高次構造の形成と維持、更にはシ
グナルペプタイドの切断、細胞からの分泌が正確に行な
われる必要がある。本発明者らが試用した動物培養細胞
はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(A
TCC)から入手可能なハムスター、サル、ヒト由来の
細胞であるが、本明細書に示されているLTの製造法を
用いれば、少なくとも脊椎動物由来の培養細胞、融合細
胞、正常及び変異細胞、ウイルスによる形質転換細胞等
において活性あるLTを産生することが可能である。ま
たヒトの細胞をSV40で形質転換した株化細胞を生産
細胞として用いる事は、原因不明で癌化或いは株化した
細胞に比して、適切な手段を講じることにより生産物の
安全性の向上が期待される。SV40の形質転換細胞と
してWI−26 VA4が知られている。
【0020】機能するプロモーターを接続したLT染色
体DNA配列を、例えばリン酸カルシウム法で動物培養
細胞に導入し、LTを産生するようになった細胞は、通
常細胞の培養に用いられる血清を含んだ培地ばかりでな
く、全く血清を含まない無血清培地でもLTを産生する
事を見い出した。LTの生産に無血清培地を用いる事は
LTの培地からの回収精製をより容易にするばかりでな
く、製品への血清成分の混入を防ぐことになる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明に係る諸実験
は内閣総理大臣の定める「組換えDNA実験指針」に従
って行った。また実施例中のファージ、プラスミド、D
NA、種々の酵素、大腸菌等を扱う詳しい諸操作は以下
にあげる雑誌、成書を参考とした。
【0022】1.蛋白質 核酸 酵素,26巻,4号
(1981年)臨時増刊 遺伝子操作(共立出版) 2.遺伝子操作実験法,高木康敬 編著(1980年)
講談社 3.遺伝子操作マニュアル,高木康敬 編著(1982
年) 講談社 4.Molecular Cloning a laboratory manual, T. Mani
atisら編(1982年)Cold Spring Harbor Laborator
y 5.Methods in Enzymology ,65巻,L. Grossman ら
編(1980年)Academic Press 6.Methods in Enzymology ,68巻,R. Wu 編集(1
979年)AcademicPress
【0023】実施例1 LT遺伝子のクローニング 複数の健康成人からヘパリン採血し、市販のリン酸緩衝
液(PBS)(フローラボラトリー社製)で2倍希釈
後、フィコールパック(ファルマシア社製)液に上層
し、2000回転、30分遠心し白血球層を分離し、更
にPBSで2回洗浄した。108 個の細胞に対し20m
lの0.5M EDTA−0.5%ザルコシル溶液を加
え、2mgのプロテアーゼKを入れ、50℃で3時間イ
ンキュベートした。フェノール抽出を2回行い、水層を
50mMトリス−10mM EDTA−10mM塩化ナ
トリウム(pH8.0)に1晩透析した。RNaseA
を100μg/mlになるように加え、37℃で3時間
処理後、フェノール抽出を2回行い、水層を50mMト
リス−10mM EDTAに透析し、高分子ヒトDNA
を得た。ヒトDNAを制限酵素Sau3AIで部分切断
後、蔗糖密度勾配遠心により約15〜20キロベースの
大きさのSau3AIDNA断片を調製した。ラムダフ
ァージベクターCharon28DNAをBamHIで切断
後、蔗糖密度勾配遠心によりCharon28の左端断片及び
右端断片を含む画分を集め、エタノール沈澱により回収
した。
【0024】Charon28の両端のDNA断片とヒト15
〜20キロベースSau3AI断片をT4 DNAリガー
ゼで結合後、エンキストとスタンバーグの方法(L. Enq
uistとN. Sternberg(1979年)メソッズ・イン・エ
ンザイモロジー,68巻,281頁)によりインビトロ
パッケージングを行い、大腸菌LE392を宿主として
組換え型ファージのプラークを形成させた。次にプラー
クハイブリダイゼーションの手法(Benton, W.D., Davi
s, R.W. (1977)サイエンス,196巻,180
頁)によりLTの遺伝子を持つ組換え型ファージクロー
ンを選択した。プローブとしては、LTの遺伝子に存在
する配列を持つオリゴヌクレオチドATGACACCA
CCTGAACGT,TCTACTCCCAGGTGG
TC及びACTGTCTTCTTTGGAGCC(これ
らの配列はLTのアミノ酸配列−34から−29,75
から80及び163から168に対応している:Gray,
P.W.ら(1984年)ネイチャー,312巻,721
頁)をホスホトリエステル法(Miyoshi. K. ら(198
0)ヌクレイック・アッシズ・リサーチ,8巻,550
7頁)で合成し、5′−OHを〔γ−32〕ATP及び
T4ポリヌクレオチドキナーゼで標識して用いた。
【0025】約60万の組換え型ファージクローンから
用いた3種の合成DNAプローブすべてとハイブリダイ
ズするファージクローン11株を得た。このうちの1つ
のファージクローン4−1を種々の制限酵素で切断し、
アガロース電気泳動を行い、ニトロセルロースフィルタ
ーにトランスファー後、3種の合成DNAプローブを用
いたサザーンハイブリダイゼーション(Southern. E.M.
(1975年)ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイ
オロジー(J. Mol. Biol.) 98巻,503頁)を行った
ところ、BamHI 4.2Kb,EcoRI 2.3
KbおよびSmaI 2.7Kb断片が3種のプローブ
とハイブリダイズし、これらの断片の中にLTのアミノ
酸配列をコードしているDNA配列が含まれていること
が明らかになった。また、いくつかのファージクローン
のDNAの制限酵素解析の結果、LT染色体DNA配列
及び隣接した配列の制限酵素認識部位は図1のようにマ
ップされた。
【0026】実施例2 LT遺伝子のサブクローニング ファージクローン4−1のDNAを制限酵素BamHI
で切断し、生じた4.2Kbの断片をプラスミドpUC
9(Vieira, J とMessing, J(1982年)ジーン(Gen
e),19巻,259頁)のBamHI部位に挿入しpL
TB4.2を作製した(図2)。
【0027】市販されているpUC9のプライマーCA
GGAAACAGCTATGAC,AGTCACGAC
GTTGTA(以上宝酒造製)及びLTのアミノ酸−2
3から−28,75から80,163から168に対応
するオリゴマー−ACCCTTGGGAGGAAGA
G,TCTACTCCCAGGTGGTC,ACTGT
CTTCTTTGGAGCCをプライマーとしたダイデ
オキシ法による塩基配列決定(Wallace, R.B. ら(19
81年)ジーン,16巻,21頁)をpLTB4.2に
実施した。その結果LTの5′側は、配列番号1の配列
を有し3′側は配列番号2の配列を有していることが分
った。
【0028】実施例3 pSVeSmaILT,pSVpTKLT,pSV2L
LT及びpSV3LLTの作製 SV40の初期遺伝子プロモーター領域の配列とLT染
色体DNA配列とが接続した配列を持つプラスミドであ
るpSVeSmaILTはpLTB4.2,pSV2g
pt及びpSV3gpt(Mulligan, R.C.とBerg, P.
(1980年)サイエンス,209巻,1422頁)を
出発材料として、図3、図4に示した手順により作製し
た。
【0029】すなわちpSV3gptをHindIII で
切断し、最も大きいDNA断片をT4DNAリガーゼで
環状化しpHIを作製した。次にpHIのPvuII部位
をSalIリンカーを用いてSalI部位に改め、pH
IIを作製した。更にpHIIのHindIII 部位をHin
dIII −SmaIアダプターを用いてSmaI部位を導
入し、pHSmaIを作製した。pHSmaIをSal
I,EcoRI切断しpSV2gptのBamHI部位
をBamHIで切断後、DNAポリメラーゼI(Klenow)
で平滑末端にしてT4DNAリガーゼで環状化して作製
したpSIを同じくSalI,EcoRI切断し、アン
ピシリン耐性遺伝子を持つDNA断片とT4DNAリガ
ーゼで結合させpSVeSmaIをつくった。次にpL
TB4.2をSmaIで切断し、LT遺伝子配列を持つ
DNA断片を得、これをSmaI切断したpSVeSm
aIに導入し、pSVeSmaILTを作製した。
【0030】用いたSalIリンカーとSmaIアダプ
ターは、それぞれd(pGGTCGACC)及びd(p
AGCTCCCGGG)の配列を持つものを使用した。
またDNAポリメラーゼIはKlenowフラグメントを用い
た。
【0031】ヘルペスシンプレックスウイルスタイプ1
のチミジンキナーゼのプロモーター領域の配列とLT遺
伝子が接続した配列を持つプラスミドであるpSVpT
KLTは、pLTB4.2,pHSV106(McKnigh
t, S.L.とGabis, E.R. (1980年)ヌクレイック・
アッシズ・リサーチ,8巻,5931頁)及びpSVe
SmaIを出発材料にして図5に示した方法により作製
した。すなわちpLTB4.2に含まれるLT遺伝子B
amHI−SmaI断片をpHSV106のBglII−
SmaI部位に挿入しpHSVLTを作製した。次にp
HSVLTからTKプロモーターのついたLT遺伝子B
amHI−SmaI断片をpSVeSmaIのBamH
I−SmaI部位に導入しpSVpTKLTを作製し
た。
【0032】またSV40の後期遺伝子プロモーター領
域の配列とLT遺伝子が接続した配列を持つプラスミド
であるpSV2LLT及びpSV3LLTはpLTB
4.2,pSV2gpt及びpSV3gptを出発材料
にして、図6、図7に示した方法により作製した。すな
わちpLTB4.2に含まれるLT遺伝子SmaI−S
maI2.5Kb断片をpSV2gptのPvuII部位
に結合させpSV2LLTを作製した。次にpSV2L
LTをBamHIで部分切断し、そこへpSV3gpt
の持つT抗原遺伝子BamHI断片を結合させpSV3
LLTを作製した。
【0033】実施例4 pSVeSmaILT,pSVpTKLT,pSV2L
LT及びpSV3LLTの培養細胞への導入とLTの産
生 形質発現ベクターpSVeSmaILT,pSVpTK
LT,pSV2LLT及びpSV3LLTに含まれるL
T遺伝子の発現を調べる為に、種々の動物培養細胞へWi
glerらの方法(Wiglerら(1977年)セル,11巻,
223頁)に準じてプラスミドの導入を行った。プラス
ミド−リン酸カルシウム共沈澱物を予め10%牛新生児
血清を含むイーグルMEM培地で生育させた細胞(2×
105 細胞/3ml培地/直径6cm培養皿)に加え、
15時間後に培地を更新し、培養をつづけ48時間後の
培地に含まれるLTを、L929細胞を標的細胞とする
細胞致死効果で測定した(Ruff, M.R.とGifford, G.E.
(1981年)リンホカインズ,2巻,235頁)。す
なわち96穴マルチディッシュに2×104 細胞/well
/100μl培地で1日培養後、培養液を除き、アクチ
ノマイシンD 1μg/ml、5%牛胎児血清を含むイ
ーグルMEM培地で種々の濃度に希釈したサンプルを1
00μl加え、20時間後の細胞の変性致死効果を測定
した。LT1ユニットは50%の致死率を与える濃度と
した。表1に示すようにpSVeSmaILT,pSV
pTKLT,pSV2LLT或いはpSV3LLTを導
入した全ての培養細胞でLTの発現がみられた。また全
ての培養細胞でpSV2LLTよりもpSV3LLTの
発現が高かった。
【0034】
【表1】
【0035】 参考例 LTの通常培地及び無血清培地での生産 実施例4でpSVeSmaILT,pSVpTKLT或
いはpSV3LLTを導入したBHK−21(C−1
3)の培地を10%牛胎児血清、25μg/mlミコフ
ェノール酸、250μg/mlキサンチンを含むMEM
培地に更新し、ミコフェノール酸耐性株を分離した。ミ
コフェノール酸耐性株を24穴マルチディッシュの底面
全面に生育させ、5%牛胎児血清(FCS)を含むME
M培地と牛胎児血清を全く含まないMEM培地で24時
間培養し、培地中に含まれるLT活性を測定した。表2
に示すように、分離された細胞株は血清の有無にかかわ
らずLTを生産した。
【0036】
【表2】
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】LT遺伝子を含む染色体DNA断片をクローニ
ングした組替えファージDNAを示す模式図である。E
は制限酵素EcoRIの認識部位を、Bは制限酵素Ba
mHIの認識部位を示す。
【図2】プラスミドpLTB4.2を示す模式図であ
る。
【図3】プラスミドpSVeSmaI作製の模式図であ
る。
【図4】プラスミドpSVeSmaILT作成の模式図
である。
【図5】プラスミドpSVpTKLT作成の模式図であ
る。
【図6】プラスミドpSV2LLT作成の模式図であ
る。
【図7】プラスミドpSV3LLT作成の模式図であ
る。図2〜図7中、SmaI,AvaI,BamHI,
AccI,ScaI,EcoRI,SacI,Hind
III ,PvuII,SalI及びBglIIは夫々の制限酵
素の認識部位を示す。HuLTはヒトLT遺伝子、pU
C9はベクタープラスミドpUC9由来の領域、Amp
r はアンピシリン耐性遺伝子、Ecogptは大腸菌の
グアニン・ホスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子、
SVeはSV40のウイルスの初期遺伝子プロモーター
領域、T−agはSV40のT−抗原遺伝子、pTKは
チミジンキナーゼのプロモーター領域、TKはチミジン
キナーゼ遺伝子、(PvuII/SmaI)は制限酵素P
vuII切断部位とSmaI切断部位を結合したものを示
す。
【配列表】
配列番号:1 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 配列 GGATCCCCGG CCTGCCTGGG CCTGGGCCTT GGTGGGT…イントロン… GTTCTCCCC ATG ACA CCA CCT GAA CGT… Met Thr Pro Pro Glu Arg… 配列番号:2 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:genomic DNA 配列 GCC TAC TCT CCC AAG GCC ACC TCC TCC Ala Tyr Ser Pro Lys Ala Thr Ser Ser CCA 90 Pro CTC TAC CTG GCC CAT GAG GTC CAG CTC Leu Tyr Leu Ala His Glu Val Gln Leu TTC 100 Phe TCC TCC CAG TAC CCC TTC CAT GTG CCT Ser Ser Gln Tyr Pro Phe His Val Pro CTC 110 Leu CTC AGC TCC CAG AAG ATG GTG TAT CCA Leu Ser Ser Gln Lys Met Val Tyr Pro GGG Gly CTG CAG GAA CCC TGG CTG CAC TCG ATG Leu Gln Glu Pro Trp Leu His Ser Met TAC 130 Tyr CAC GGG GCT GCG TTC CAG CTC ACC CAG His Gly Ala Ala Phe Gln Leu Thr Gln GGA 140 Gly GAC CAG CTA TCC ACC CAC ACA GAT GGC Asp Gln Leu Ser Thr His Thr Asp Gly ATC 150 lle CCC CAC CTA GTC CTC AGC CCT AGT ACT Pro His Leu Val Leu Ser Pro Ser Thr GTC 160 Val TTC TTT GGA GCC TTC GCT CTG Phe Phe Gly Ala Phe Ala Leu TAGAACTTGG 170 STOP AAAAATCCAG AAAGAAAAAA TAATTGATTT CAAGACCTTC TCCCCATTCT GCCTCCATTC TGACCATTTC AGGGGTCGTC ACCACCTCTC CTTTGGCCAT TCCAACAGCT CAAGTCTTCC CTGATCAAGT CACCGGAGCT TTCAAAGAAG GAATTCTAGG CATCCCAGGG GACCCACACT CCCTGAACCA TCCCTGATGT CTGTCTGGCT GAGGATTTCA AGCCTGCCTA GGAATTCCCA G
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 清 兵庫県明石市松が丘5の15の41 (56)参考文献 特開 昭56−160993(JP,A) Nature,Vol.312(1984) P.721−724 Nature,Vol.209(1980) P.1422−1427

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5′側において GGATCCCCGGCCTGCCTGGGCCTGGG CCTTGGTGGGT…イントロン… GTT CTCCCCATGACACCACCTGAACGT… NetThrProProGluArg… の配列を有し、3′側は、 GCCTACTCTCCCAAGGCCACCTCCTCCCCA AlaTyrSerProLysAlaThrSerSerPro 90 CTCTACCTGGCCCATGAGGTCCAGCTCTTC LeuTyrLeuAlaHisGluValGlnLeuPhe 100 TCCTCCCAGTACCCCTTCCATGTGCCTCTC SerSerGlnTyrProPheHisValProLeu 110 CTCAGCTCCCAGAAGATGGTGTATCCAGGG LeuSerSerGlnLysMetValTyrProGly CTGCAGGAACCCTGGCTGCACTCGATGTAC LeuGlnGluProTrpLeuHisSerMetTyr 130 CACGGGGCTGCGTTCCAGCTCACCCAGGGA HisGlyAlaAlaPheGlnLeuThrGlnGly 140 GACCAGCTATCCACCCACACAGATGGCATC AspGlnLeuSerThrHisThrAspGlylle 150 CCCCACCTAGTCCTCAGCCCTAGTACTGTC ProHisLeuValLeuSerProSerThrVal 160 TTCTTTGGAGCCTTCGCTCTGTAG AACTTG PhePheGlyAlaPheAlaLeu STOP 170 GAAAAATCCAGAAAGAAAAAATAATTGATT TCAAGACCTTCTCCCCATTCTGCCTCCATT CTGACCATTTCAGGGGTCGTCACCACCTCT CCTTTGGCCATTCCAACAGCTCAAGTCTTC CCTGATCAAGTCACCGGAGCTTTCAAAGAA GGAATTCTAGGCATCCCAGGGGACCCACAC TCCCTGAACCATCCCTGATGTCTGTCTGGC TGAGGATTTCAAGCCTGCCTAGGAATTCCC AG の配列を有するヒト・リンホトキシン染色体DNA配列
    とBHK−21(C−13)細胞で機能するSV40の
    初期遺伝子プロモーター領域の配列とが接続したDNA
    配列を有するDNAによって形質転換されたBHK−2
    1(C−13)動物細胞を培養して、ヒトリンホトキシ
    ンを生成せしめ、これを採取することを特徴とするヒト
    ・リンホトキシンの製造方法。
  2. 【請求項2】 動物培養細胞を培養液中で培養し、培養
    液からヒト・リンホトキシンを回収する請求項1記載の
    製造方法。
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