JPS6214314Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は縁台に関するものである。

従来、居間や茶の間の延長あるいは庭とつなぎ
としてぬれ縁が形成され、このぬれ縁は木製の場
合が多く、したがつて、その施工に極めて手数を
要するばかりでなく、腐蝕しやすいものであつ
た。

本考案は上記の点に着目してなしたもので、サ
ツシの下枠側に縁台枠を附設して、堅牢かつ外観
に優れた縁台を提供することを目的とするもので
ある。

次に、本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明すると、図中Ｓは窓開口部Ｗに装着した外付け
サツシであつて、同サツシＳは窓開口部Ｗの屋外
側へ取付ける窓枠体１と、窓開口部Ｗの側壁３の
屋外側へ取付ける戸袋枠体２とが一体状に連設さ
れて装着され、窓枠体１の下枠４および戸袋枠体
２の戸袋下枠７には縁台枠１１，１２が附設され
て、サツシＳの屋外側には縁台１０が一体状に形
成されている。

窓枠体１は上枠（図示せず）、下枠４および左
右の摺動部縦枠５，５′と縦枠６とが相互に結合
されて方形状の枠組体に形成され、また、戸袋枠
体２は戸袋上枠（図示せず）、戸袋下枠７および
左右の妻板８，８′が相互に結合されて方形状の
枠組体に形成され、両枠体１，２は一体状に連設
されて窓開口部Ｗに装着されている。

４は上記した窓枠体１の下枠であつて、窓開口
部Ｗの周縁枠の敷居９の屋外面に沿つて取付片４
Ａおよび係止片４Ｂを介して取付けられ、同取付
片４Ａの上部側より屋外方向へ降段状に摺動ウエ
ブ４Ｃ，４Ｄ，４Ｅが形成され、その下端部は取
付片４Ａの下部側より屋外方向へ張出し形成した
下縁４Ｆに接合されている。また、この下縁４Ｆ
は同接合部よりさらに屋外側へ張出して雨戸２１
を摺動するウエブ４Ｇが形成され、同ウエブ４Ｇ
の屋外端には前縁４Ｈが形成されてウエブ４Ｇの
上面側には雨戸溝４Ｊが形成されている。また、
摺動ウエブ４Ｃ，４Ｄ，４Ｅの上面にはそれぞれ
レール４Ｋが突設されている。

次に、上記窓枠体１の下枠４の屋外側へ取付け
られて縁台１０を構成する縁台枠１１について説
明すると、この縁台枠１１は軽合金材を押出成形
あるいは鋼板をプレス成形したものであつて、１
１Ａは縁台枠１１の上縁であつて、その屋内側に
垂設した起立片１１Ｂを介して下枠４のウエブ４
Ｇより下位に所要の張出幅で水平状に設けられて
いる。また、上縁１１Ａの外端は下方へ折曲され
て見付縁１１Ｃが形成され、同見付縁１１Ｃの下
端部は屋内側へ直角状に若干の長さ折返されて折
返し片１１Ｄが形成され、その内端はさらに下方
へ垂下されて見切縁１１Ｅが形成されている。ま
た、この見切縁１１Ｅの下端部にはかぎ型状の突
片１１Ｆが形成され、また、上記起立片１１Ｂの
上端部にはかぎ型状の取付片１１Ｇが形成されて
いる。

１４は窓枠体１の屋外の庭面１６に所要の間隔
で配設した縁台枠１１の支持部材で、合成樹脂材
あるいは軽合金材等から形成され、横支持材１４
Ａと２本の脚材１４Ｂとにより〓型状に形成さ
れ、その脚材１４Ｂ，１４Ｂ下端部はアンカーボ
ルト等を介し庭面１６に固定され縁台枠１１を支
持する高さに立設されている。

このように窓枠体１と同屋外側に配設した支持
部材１４〜１４に対し上述した縁台枠１１はその
取付片１１Ｇが下枠４の前縁４Ｈの下部屋内側に
重合当接されてねじ１７により止着され、また上
縁１１Ａは支持部材１４〜１４の横支持材１４Ａ
上面に沿つて当接され、その見付縁１１Ｃおよび
見切縁１１Ｅは支持部材１４〜１４の屋外側を掩
つて見切縁１１Ｅの下端部の突片１１Ｆは庭面１
６に埋設されて窓枠体１の屋外側に縁台１０が形
成されている。

次に、戸袋枠体２の戸袋下枠７の屋外側には窓
枠体１と同じように支持部材１５が所要の間隔で
配設されて縁台枠１２が上記縁台枠１１と同様に
取付けられ、この縁台枠１２の形状は縁台枠１１
の上縁１１Ａが戸袋下枠７の張出幅Ｈだけ短く形
成された他は同形状に形成されている。したがつ
て、縁台枠１２は縁台枠１１と同位に屋外側へ張
出し附設されて窓枠体１および戸袋枠体２の屋外
側には連続する縁台１０が形成される。

なお、図中１８は窓開口部Ｗの周縁枠に摺動可
能に装着された内障子、１９は外付サツシに引違
い状に摺動可能に装着されたガラス障子、２０は
網戸、２１は片引き状に装着された雨戸、２２は
戸袋枠体２の屋外側に装着した鏡板である。

次に、上記のように構成された本実施例の作用
および効果について説明する。

さて、本例は窓開口部Ｗに装着するサツシＳの
下枠４に対し、上端に取付片１１Ｇを有する起立
片１１Ｂと同起立片１１Ｂの下端部より屋外側へ
水平に張出して縁台１０の上面を構成する上縁１
１Ａと同上縁１１Ａの外端より垂下して縁台１０
の前縁を構成する見付縁１１Ｃ同見付縁１１Ｃの
下端部より屋内側へ延設する折返し片１１Ｄと同
折返し片１１Ｄの内端より垂下して縁台１０の蹴
込部を構成する見付縁１１Ｅを一体に形成したア
ルミニユウム等の軽合金材あるいは鋼板等の金属
板からなる縁台枠１１と、同縁台枠１１の上縁１
１Ａの下面を支持する支持材１４Ａと庭面１６に
起立させる脚材１４Ｂとからなる合成樹脂材ある
いは軽合金材からなる支持部材とより構成される
縁台１０であり、また、戸袋枠体２の戸袋下枠７
に対し、上記縁台枠１１より上縁１１Ａが戸袋下
枠７の張出幅Ｈだけ短く形成され、他は同形状に
形成された縁台枠１２と支持部材１５とからなる
縁台１０であり、これら両縁台枠１１，１２の起
立片１１Ｂが下枠４，７の屋外端にねじ１７によ
りねじ止め連結されて縁台１０が形成されてい
る。したがつて、縁台枠１１，１２を窓枠体１お
よび戸袋枠体２の下枠４，７の屋外端に起立片１
１Ｂをねじ止め連結することでサツシＳの屋外側
に極めて容易に縁台１０を附設することができ
る。また、縁台１０はアルミニユウム等の軽合金
材あるいは鋼板等よりなる縁台枠１１，１２と合
成樹脂あるいは軽合金材からなる支持部材１４，
１５とより形成したものであるから堅牢で耐蝕性
に優れて縁台としての役務を充分に果すことがで
きる。とくに、下枠４，７の屋外端の前縁４Ｈの
下端屋内面に起立片１１Ｂの上端に形成した取付
片１１Ｇを重合当接してねじ１７止め連結する構
成としたので、下枠４，７と縁台枠１１，１２の
上縁１１Ａとの間は起立片１１Ｂにより遮蔽され
て間隙がなく壁部が露出しないので外観を向上す
ることができる。また、縁台枠１１，１２の起立
片１１Ｂを下枠に連結することで水切片を兼ねる
ので格別の水切板が不要となるとともに、雨水が
下枠４，７の下面を伝つて壁部へ侵入することを
防止しうる等多くの特長がある。

さて、本考案は窓開口部に装着するサツシの下
枠の屋外側と連結する起立片と同起立片の下端部
より屋外側へ水平に張出す上縁と同上縁の外端よ
り垂下する見付縁と同見付縁の下端部より屋内側
へ延設する折返し片とを一体に形成した金属板か
らなる縁台枠と、該縁台枠の上縁の下面を支持す
る支持材と庭面等に起立させる脚材とからなる支
持部材とからなり、前記サツシの下枠屋外端と前
記縁台枠の起立片とをねじ止め連結する構成とし
たことにより、縁台枠を窓枠体および戸袋枠体の
下枠の屋外端に起立片をねじ止め連結することで
サツシの屋外側に極めて容易に縁台を附設するこ
とができる。また、縁台はアルミニユウム等の軽
合金材あるいは鋼板等よりなる縁台枠と合成樹脂
あるいは軽合金材からなる支持部材とより形成し
たものであるから堅牢で耐蝕性に優れて縁台とし
ての役務を充分に果すことができる。とくに、下
枠の屋外端に起立片を介して連結する構成とした
ので、下枠と縁台枠との間に間隙がなく壁部が露
出しないので外観を向上することができる。ま
た、縁台枠の起立片が水切片を兼ねるので格別の
水切板が不要となるとともに、雨水が下枠の下面
を伝つて壁部側へ侵入することを防止しうるので
縁台として極めて実用性に優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は
略体平断面図、第２図は拡大縦断面部分図であ
る。 １……窓枠体、２……戸袋枠体、４……下枠、
７……戸袋下枠、１０……縁台、１１，１２……
縁台枠、１１Ａ……上縁、１１Ｂ……起立片、１
１Ｃ……見付縁、１１Ｄ……折返し片、１１Ｅ…
…見切縁、１１Ｇ……取付片、Ｓ……外付けサツ
シ、１４……支持部材、１４Ａ……横支持材、１
４Ｂ……脚材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓開口部に装着するサツシの下枠の屋外側と連
   結する起立片と同起立片の下端部より屋外側へ水
   平に張出す上縁と同上縁の外端より垂下する見付
   縁と同見付縁の下端部より屋内側へ延設する折返
   し片とを一体に形成した金属板からなる縁台枠
   と、該縁台枠の上縁の下面を支持する支持材と庭
   面等に起立させる脚材とからなる支持部材とから
   なり、前記サツシの下枠屋外端と前記縁台枠の起
   立片とをねじ止め連結する構成としたことを特徴
   とする縁台。