JPS62137381A - ウインドレギユレ−タのキヤリアプレ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はウィンドレギュレータのキャリアプレートに関
する。さらに詳しくは、自動車や建物などの窓ガラスを
昇降させるためのワイヤ駆動式ウィンドレギュレータに
用いられるキャリアプレートに関する。

［従来の技術］ 従来のワイヤ駆動式のウィンドレギュレータにはたとえ
ば第５〜６図に示されるキャリアプレートが用いられて
いる。このキャリアプレート（５１）は、たとえば自動
車のドア内部の中央近辺に、上下方向に配設されるガイ
ドレール（５２）に対して摺動自在に設けられている。

キャリアプレート（５１）およびキャリアプレート（５
１）によって左右方向の中央近辺の下端が支持されてい
る窓ガラス（Ｇ）は、それぞれの一端がキャリアプレー
ト（５１）に係止された上下に延びる２本のワイヤ（５
３）、（５４）により往復駆動され、ガイドレール（５
２）に沿って昇降するように構成されている。

キャリアプレート（５１）には複数のスライドシュー（
５５）がたとえば千鳥状に配置され、それらのスライド
シュー（５５）がガイドレール（５２）の長手方向に延
びる凸状ガイド部（５６）やガイドレール（５２）の側
縁に摺接して窓ガラス（Ｇ）の横方向の動きや傾き方向
の動きを規制し、窓ガラス（Ｇ）が上下方向にスムーズ
に平行状態で動くように案内している。

ところで自動車や建物の窓ガラスは一般的に表面積が大
きく重量がある。そのため回転方向の傾きを安定させる
ために、とくに前側がほとんどガイドされていない自動
車のドア用窓ガラスのばあいには前倒れを防止するため
に、前記スライドシュー（５５）の上下方向のスパン（
ガイドレールの長手方向に沿う間隔）を大きくとる必要
がある。したがって従来のキャリアプレート（５１）は
いずれも上下方向の長さく旧が結構長いものとなってい
る。

［発明が解決しようとする問題点］ 近年、自動車や建物などでは視界性やデザイン性の向上
のために窓ガラスの面積を大きくとる傾向がある。とり
わけ自動車においてはドアの窓ガラスの上下寸法を大き
くする要請が強い。

ところがワイヤ駆動式のウィンドレギュレータにおいて
は、パンタグラフ式などの他の駆動方式のウィンドレギ
ュレータと異なり、上下方向に延びるガイドレールが必
要であり、窓ガラスとガイドレールとはたがいに重なら
ないように上下に並べて配列されている。

一方、ガイドレール（５２）とキャリアプレート（５１
）とを組み合せるガイド機構においては、キャリアプレ
ート（５１）のストロークよりも、少なくとも前記スラ
イドシュー（５５）のスパン（第５図のばあいは高さく
Ｈ））だけ長いガイドレール（５２）が必要であり、し
かもガイドレールの上下端にブーりやケーブルガイドな
どを設ける必要があるため、デッドストローク（ガイド
レールアッセンブリの全長からキャリアプレートのスト
ロークを除いたもの）が大きくなる。

またデッドストロークを少なくしようとして前記スパン
を短くすれば、ガイド性が低下して窓ガラスの前倒れを
充分に防ぐことができなくなり、ガイド性を向上させよ
うとしてスパンを長くすればデッドストロークが増加し
てキャリアプレートのストＯ−りが短くなるという問題
がある。

したがって従来のワイヤ駆動式のウィンドレギュレータ
においては、窓ガラスの面積はドアの高さによって制限
され、大きくすることがきわめて困難である。

本発明はスライドシューのスパンを変えることなく前記
デッドストロークを少なくするという相反する要求を共
に満たしうるキャリアプレートを提供し、それにより窓
ガラスの面積を増加し、かつ前倒れを小さくすることを
目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明のキャリアプレートは、窓ガラスに取りつけられ
ると共にガイドレールに摺動自在に設けられ、その摺動
方向に駆動ワイヤによって往復駆動されることにより、
前記窓ガラスを摺動させるためのキャリアプレートであ
って、ガイドレールと溜接し、前記摺動方向に対し横方
向の動きおよび窓ガラスと平行の平面内での傾きを規制
するための少なくとも１個のガイドシューを有するベー
ス部材と、 該ベース部材に対し、前記摺動方向と同じ方向に移動自
在に、かつ横方向に動かないように設けられると共に、
前記駆動ワイヤが係止されている可動部材と、 該可動部材の前記ベース部材に対する少なくとも一方向
の傾きを規制するためのバランス手段とから構成されて
いる。

［作　用］ 可動部材に係合されている駆動ケーブルを一方向に引く
と、可動部材がベース部材に対して同じ方向にスライド
する。

つぎに駆動ワイヤを他の方向に引けば、可動部材がベー
ス部材に対してその方向にスライドする。

すなわち本考案のキャリアプレートのストロークは、ガ
イドレールの長さおよびスライドシューのスパンによっ
て直接規制されるベース部材の摺動ストロークと、ベー
スプレートに対する可動部材の移動ストロークとを加え
たものとなっており、従来のキャリアプレートのばあい
よりも移動ストローク分だけ長くなっている。

また可動部材のベース部材に対するガイド性は、バラン
ス手段の採用により充分維持されている。たとえばバラ
ンス手段としてバランスワイヤを採用するばあい、可動
部材の一端側に摺動抵抗や窓ガラスの重量がかかつても
それと同じ力がバランスワイヤを介して可動部材の他端
側に伝達され、可動部材は常時水平状態を保つことがで
きる。

そのため本発明のキャリアプレートを用いるときは、ベ
ース部材のガイドレールに対するガイド性を維持したま
まキャリアプレートの全体のストロークを長くすること
ができる。

［実施例コ つぎに図面を参照しながら本発明のキャリアプレートを
説明する。なお以下の実施例においては自１ｌｌｌＩの
ドアパネルに設けられるウィンドレギュレータのキャリ
アプレートを代表させて説明するが、本発明のキャリア
プレートはそのばあいに限定されるものではなく、建物
用など、種々のウィンドレギュレータに用いることがで
きるものである。

第１図は本発明のキャリアプレートの一実施例を示す斜
視図、第２図および第３図はそれぞれ第１図に示される
キャリアプレートの正面図および側面図、第４図は第２
図の（Ｘ）−（Ｘｌ線断面図である。

第１図においてキャリアプレート（１）は板状のベース
部材（２）と、ベース部材（２）に対して上下方向に（
囲動自在に設けられる可動部材（３）と、バランスワイ
ヤ（４）とから構成されている。

ベース部材（２）は上下方向および左右方向にそれぞれ
適切な高さおよび幅を有しており、中央近辺の上端と下
端とに、ガイドレール（５）の凸状案内部（６）と摺接
するスライドシュー（′７１、（８）を有している。さ
らにベース部材（２の左右の両端近辺には上下方向に延
びる長孔状のガイド溝（９）、（１０）が可動部材（３
）を案内するためのガイド部として設けられている。

なおベース部材（２の中央部には可動部材（３）の裏面
側に突設されている駆動ワイヤ係止部（１１）、（１２
）と干渉しないように開口部（１３）が形成されており
、開口部（１３）の内周縁から裏面側にガイドレール（
５）の両側縁（１４）、（１５）をガイドするためのシ
ュー（１６）、（１７）、（１８）が突設されている（
第４図参照）。スライドシュー（７）、（８）およびシ
ュー（１６）、（１７）、（１８）はいずれもガイドシ
ューを構成している。それらのガイドシューは、たとえ
ば上下に長いものを用いるときは、１個だけでも充分に
ベース部材（２）をガイドレール（５）に対してガイド
させうる。

前記可動部材（３）はベース部材（２）よりもいくらか
長い幅を有し、その高さはベース部材（ａの約１７１０
〜１７３程度である。可動部材（３）の左右の両端近辺
には前記ガイドｌ　ｔ９）、（１０）と摺接するピン状
の突起（１９）、（２０）が設けられており、ベース部
材（２の裏面側に突出する突起（１９）、（２０）の先
端には、第３図に示されるようにビス（２１）によって
ワッシャ（２２）が取り付けられている。ガイド溝（９
）、（１０）と突起（１９）、（２０）とは可動部材（
３）をベース部材（ａに対して横方向に動かないように
案内するためのガイド手段を構成している。

可動部材（３）の左端近辺には窓ガラス（Ｇ）を取り付
けるための窓ガラス取り付は孔（２３）、（２４）が穿
設されている。

さらに可動部材（３）の前面側には前記突起（１９）、
（２０）と隣接する部位にバランスワイヤ（４）の両端
部を係止するためのバランスワイヤ係止部（２６）、（
２７）が突設されている。なお前記窓ガラス取り付は孔
（２３）の下方に設けられている突起（２８）は、第３
図に示されるように窓ガラス（Ｇ）の下端、またはその
下端に固着される合成樹脂製などのホルダ（２９）の下
端を係止するためのものである。

ベース部材（２）の他方の取り付は孔（２４）と対応す
る部位に形成されている長孔（３０）は、窓取り付は用
ボルト（第３図の（３１）　）を挿入するため、および
可動部材（３）の裏面側に突出するボルト（３１）の頭
が干渉しないように形成したものである。

バランスワイヤ（４）の一端側は前記一方のガイド溝（
９）の上端近辺から下方に延びて可動部材（３）のバラ
ンスワイヤ係止部（２６）に係止され、他端側は他方の
ガイド溝（１０）の下端近辺から上方に延びて可動部材
（３）のバランスワイヤ係止部（２７）に係止されてい
る。

バランスワイヤ（４）の中間部は、両端がそれぞれ前記
ガイド溝（１９）の上端近辺およびガイド溝（２０）の
下端近辺に設けられた固定部材（３３）、（３４）に固
定され、はぼ逆Ｓ字状（またはＳ字状）に配索されるコ
ントロールケーブル用の導管（３５）によって摺動自在
に案内される。

導管（３５）はベース部材（２に設けられた円弧状の係
合部材（３６）および舌片状の押え部材（３７）により
Ｓ字状に安定した状態でベース部材（ｚ上に固定されて
おり、導管（３５）の中央部は可動部材（３）と干渉し
ないようにベース部材（′２Ｊからいくらか浮かされて
いる。

前記ベース部材（２）の材質はとくに制限されるもので
はないが、金属板を適切な形状にプレス加工し、必要な
部分、たとえばスライドシュー（刀、（８）、シュー（
１６）、（１７）、（１８）、導管（３５）の固定部材
（３３）、（３４）、係合部材（３６）、押え部材（３
７）など、あるいはガイド溝（９）、（１０）や開口部
（１３）の内周縁などを合成樹脂でインサート成形する
ことにより剛性および開動性のよいものをうることがで
きる。また可動部材（３）も同じように形成することが
できる。

つぎに叙上のごとく構成されるキャリアプレート（１）
の作用を説明する。

第１図に示されるように駆動ワイヤ係止部（１１）、（
１２）には駆動ワイヤ（４０）、（４１）が係止されて
おり、それぞれ上方および下方に延びている。なお通常
は、下方に延びている駆動ワイヤ（４１）はたとえばプ
ーリ（図示されていない）などで上向きに方向転換され
たのち、両方の駆動ワイヤ（４０）、（４１）がガイド
レール（５）の上端のケーブルガイド（図示されていな
い）などでさらに方向転換されてコントロールケーブル
の導管などでドアに取り付けられているワイヤ駆動装置
まで摺動自在に案内されている。

前記上方に延びている駆動ワイヤ（４０）を上方に引く
ときは、可動部材（３）が同じ方向に引かれる。そのと
き可動部材（３）のベース部材（２）に対する摺動抵抗
（バランスワイヤ（４）の摺動抵抗を含む）がベース部
材（２）のガイドレール（５）に対する摺動抵抗よりも
小さいばあいは可動部材（３）のみが上方に移動し、突
起（１９）、（２０）がガイド溝（９）、（１０）の上
端に当接したのちに可動部材（３）とベース部材（２）
とが−緒に上昇することになる。

逆に前者が後者よりも大きいばあいは、可動部材（３）
とベース部材（２）とが相対的に移動せず、−緒に上昇
し、たとえばガイドレール（５）の上端のストッパ（図
示されていない）などでベース部材（２の上昇が止めら
れたのちに可動部材（３）のみが上昇することになる。

すなわち上記いずれのばあいでもキャリアプレート（１
）の上昇端では第２図の想像線（Ｐｌ）で示される位置
まで可動部材（３）が上昇している。

つぎに下方に延びている駆動ワイヤ（４１）を下方に引
くと、前記のばあいと同じようにしてキャリアプレート
（１）が下端に達すると第２図の想＠線（Ｐ２）で示さ
れれる位置にくる。したがって可動部材（３）の昇降ス
トロークはベース部材（２）の昇降ストロークと可動部
材（３）のベース部材（２）に対する相対的な移動スト
ロークとを加えたものになる。

以上のようにして、本発明のキャリアプレートを用いる
ことにより、スライドシュー（刀、（８）のスパンをか
えることなく、あるいはスライドシューが上下に長い１
個のものであるときはその長さを伸ばすことなく窓ガラ
ス（Ｇ）の昇降ストロークを増加することができる。

なお、可動部材（３）のベース部材（２）に対する傾き
方向の動きを規制するために、スライドシュー（７）、
（８）のスパンと同じ大きさの縦方向のスパンを有する
ガイドなどを可動部材（３）に設けたりすると、ガイド
レール（５）自体の長さは短くなってもドア内部のデッ
ドスペースが大きくなるため本来の目的（窓ガラスの面
積を大きくする）を充分に達成することができない。そ
のため本発明のキャリアプレート（１）においては、可
動部材（３）のベース部材（２）に対する横方向の動き
な、ガイド溝（９）、（１０）などのガイド部と突起（
１９）、（２０）などの被駆動部との摺動により規制し
ており、傾き方向の動きは情動するガイドに頼らず、バ
ランスワイヤ（４）などのバランス手段により規制する
構成を採用している。

すなわち第２図において、可動部材（３）に対して窓ガ
ラス（Ｇｌの重量などによる前倒れ方向（矢印（Ａ）方
向）のトルクがかかると、可動部材（３）のバランスワ
イヤ（４）の一端（４ａ）に張力（Ｔ１）が負荷され、
その張力は導管（３５）によって方向転換されて可動部
材（３）の右端を下方に引く力（Ｔ２）として伝達され
る。したがって可動部材（３）にかかる前記トルクはバ
ランスワイヤ（４）によって常に補償され、可動部材（
３）は常時その水平状態を維持したままベース部材（ａ
に対して平行移動することになる。いいかえれば可動部
材（３）は横方向に長いバランスワイヤ係止部（２６）
、（２７）のピッチｆＰ）と同じスパンでガイドされて
いることになる。

なおバランスワイヤ（４）をガイド溝（９）の上端近辺
からガイド溝（１０）の下端近辺までほぼ逆Ｓ字状に虐
動自在に案内するための手段は、前記導管（３５）に限
られるものではなく、たとえば押え部０（３６）の位置
に設けたブーりや、バランスワイヤ（４）と直接摺接す
る円弧状のガイド溝などであってもよい。

またベース部材（２）上にはＳ字状に配設されている導
管（３５）の端部があるため、可動部材（３）の形状を
左側と右側の上下方向の位置をずらせるように構成する
と共に、ガイド溝（９）、（１０）の上下の位置を左右
でずらせるのが好ましく、それによりデッドスペースを
さらに少なくすることができる。

前記実施例においては窓ガラス（Ｇ）に対して前倒れな
どの一方向のトルクに対して抵抗しろるようにＳ字状に
配索したワイヤを用いているが、両方向のトルクに対し
て抵抗しうるように８字状にワイヤを配索したり、ワイ
ヤに代えて押し引きケーブルをバランスワイヤとして用
いてもよい。

［発明の効果］ 本発明のキャリアプレートは、従来のウィンドレギュレ
ータに対してその構成をほとんど変えることなく組み込
むことができ、しかもすぐれたガイド性を維持しながら
窓ガラスの昇降スト０−りを増加し、それによって窓ガ
ラスの面積を大きくすると共に窓ガラスの前倒れを防止
することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のキャリアプレートの一実施例を示す斜
視図、第２図および第３図はそれぞれ第１図に示される
キャリアプレートの正面図および側面図、第４図は第２
図の（Ｘ）−（Ｘｌ線断面図、第５〜６図は従来のキャ
リアプレートの一例を示す正面図および底面図である。 （図面の主要符号） （１）：キャリアプレート （２）二ベース部材 （３）：可動部材 （４）：バランスワイヤ （５）ニガイドレール （刀、（８）ニスライドシュー （９）、（ｉｏ）　ニガイド溝 （１９）、（２０）　：突起 、Ａ メチ ７３図 ｆ’５図 才６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　窓ガラスに取りつけられると共にガイドレールに摺
   動自在に設けられ、その摺動方向に駆動ワイヤによって
   往復駆動されることにより、前記窓ガラスを摺動させる
   ためのキャリアプレートであって、 ガイドレールと摺接し、前記摺動方向に対し横方向の動
   きおよび窓ガラスと平行の平面内での傾きを規制するた
   めの少なくとも１個のガイドシューを有するベース部材
   と、 該ベース部材に対し、前記摺動方向と同じ方向に移動自
   在に、かつ横方向に動かないように設けられると共に、
   前記駆動ワイヤが係止されている可動部材と、 該可動部材の前記ベース部材に対する少なくとも一方向
   の傾きを規制するためのバランス手段 とを有するウインドレギュレータのキャリアプレート。 ２　前記ベース部材の横方向の両端近辺に前記摺動方向
   と平行に延びるガイド部が形成され、前記可動部材の横
   方向の両端近辺に該ガイド部により案内される被ガイド
   部が設けられてなる特許請求の範囲第１項記載のキャリ
   アプレート。 ３　前記バランス手段が、その一端側が前記ベース部材
   の横方向の一端近辺から前記摺動方向と平行に延びて可
   動部材に連結され、他端側がベース部材の他端近辺から
   前記一端側とは逆方向に延びて可動部材に連結され、か
   つ中間部が前記一端近辺から他端近辺まで摺動自在に案
   内されているバランスワイヤである特許請求の範囲第１
   項記載のキャリアプレート。 ４　前記バランスワイヤの中間部がコントロールケーブ
   ルの導管によって案内されてなる特許請求の範囲第１項
   記載のキャリアプレート。