JPS621337B2 - - Google Patents
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- JPS621337B2 JPS621337B2 JP56162074A JP16207481A JPS621337B2 JP S621337 B2 JPS621337 B2 JP S621337B2 JP 56162074 A JP56162074 A JP 56162074A JP 16207481 A JP16207481 A JP 16207481A JP S621337 B2 JPS621337 B2 JP S621337B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/083—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
- C03C3/085—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
- C03C3/087—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass
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- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高弾性耐熱性のあるガラス組成物、特
に容易に繊維化しうるに適したガラス組成物に関
するものである。 複合材料の補強材としてのガラス繊維は広く使
用されているが、ガラス繊維として高温度条件下
でも高強度を保持しうるものは少なく、特に実用
的に使用されているものとなると極めて稀れであ
る。 一方、セラミツクスフアイバーは耐熱性におい
ては十分なものであるが、製造が容易でなく特に
長繊維として大量生産できるものは殆んど開発さ
れていない。 本発明は、特に長繊維化が可能で大量生産ので
きるガラス繊維用の組成物であつて、かつ高弾
性、耐熱性に優れたものを開発すべく種々研究さ
れた結果として見い出されたものである。 即ち、本発明は重量％（以下同じ）で、
SiO245〜70％、Al2O320〜35％、MgO＋CaO10〜
23％、MgO2〜17％、CaO6〜21％、TiO0〜６
％、BaOあるいはSrO又はこれらの合量０〜10
％、R2O（アルカリ金属酸化物）０〜１％、希土
類酸化物０〜10％の組成からなりかつこれらの合
量が99％を越える割合を有することを特徴とする
ガラス組成物を提供するものである。 現在高弾性かつ耐熱性のあるガラス繊維として
実用化されているものに米国オーエンスコーニン
グフアイバーグラス社が開発したＳガラスがよく
知られている。 このガラスは、SiO2が65％、Al2O3が25％、
MgOが10％からなるもので、後述する実施例で
示すように優れた耐熱性とヤング率を備えている
ものであるが、一方では作業温度が約1460℃、液
相温度が1430℃程度と高く溶解及び繊維化の点で
困難さがある。 本発明は、このＳガラスとヤング率で同等以上
でありながら溶融性を向上せしめるとともに液相
温度の低下にともなう繊維化も容易にすることに
成功したものである。 本発明にかかるガラスを構成する各成分の組成
範囲は、前述の通りであるが、その限定理由につ
いて説明すると次の通りである。 SiO2の含有量は、45％より少ないとガラス化
が困難であり、一方70％を越えると溶融が困難か
つヤング率低下をもたらすことになる。特に好ま
しい範囲は50〜64％である。 Al2O3の含有量は、20％以下だと耐熱性が十分
でなくかつヤング率も低下するので好ましくな
く、一方35％より多くなると液相温度が上昇する
などし望ましくない。特に好ましい範囲は20〜28
％である。 MgO＋CaOの合量については、10％より少な
いと溶融性が良くないし、ヤング率の低下をもた
らすこともあり、一方23％より多くなると耐熱性
が悪くなるし、ヤング率の低下などをもたらす。
特に好ましい範囲は12〜23％である。 これらのMgOとCaOについては、２成分の混
合効果でもつて液相温度を低下させるとともに
CaOについてはさらに作業温度（粘性）を調節す
るために必要であり、またMgOについてはヤン
グ率と耐熱性向上のために必要であり、これらは
MgOが２〜17％、CaOが６〜21％の範囲で達成
が可能で、より容易かつ有効な範囲はMgOが４
〜15％、CaOが８〜19％である。 本発明は、これらのSiO2、Al2O3、MgO及び
CaOを本質的な成分とするのであるが、そのほか
のいくつかの成分については本発明の目的を損わ
ない範囲である程度まで存在していても差支えな
く、それらの成分は、TiO2、BaO、SrO、R2O
（アルカリ金属酸化物）であり、希土類酸化物で
ある。 まずTiO2については本発明の範囲で耐熱性、
ヤング率などを低下させることなく溶融性の向上
に役立つことがあり、０〜６％の範囲で有効であ
り、特には０〜４％である。 BaOとSrOについては、MgOとCaOの一部を置
換するような形で存在せしめることができ、時と
して耐熱性を向上せしめることに役立つことが分
り、溶融性などを損わない10％までの範囲で可能
であり、特には０〜４％が良好である。 R2O成分については、Na2O、K2O及びLi2Oで
あり、１％以上になるとヤング率及び耐熱性の低
下をもたらすので望ましくないが、０〜１％なら
溶融性も良好で差支えない。 希土類酸化物については、La2O3、CeO2、
Nd2O3、Pr6O11、Sm2O3及びEu2O3から選ばれる
し又は２以上であり、０〜10％の範囲であれば、
本発明の目的を特別に損うことなく溶融性も良好
なため可能であり、特には０〜４％の範囲として
おくことが望ましい。 本発明ガラス組成物としては、これらの成分が
上述した如くそれぞれ特定された範囲からなると
ともにこれらの合量が99％を越える範囲にあるこ
とが必要であり、上述以外の成分が１％以上にあ
ると成分によつては一つの性質の向上に有効であ
つても他の性質を損うことになるため本発明の目
的を達成し得ないものとなる。 例えばZrO2についてはヤング率の向上には効
果を有するが、失透温度を大幅に上昇させるなど
のため望ましくないなど不純物成分を含めてこれ
らは１％以下に制限しておくことが必要となる。 つぎに、本発明のガラス組成の実施例と従来典
型的なガラス繊維としてよく知られているＥガラ
ス及びＳガラスといわれている組成例についての
各種試験結果を次表に示す。 表で分る如く、本発明ガラス組成物は、このよ
うに転移点は740℃以上、軟化点900℃以上、ヤン
グ率はＥガラスの５％以上良好で、かつ液相温度
が1400℃以下と溶解及び繊維化も容易であり、例
えばアルミニウムなど金属との複合材の補強材料
などとして、600〜700℃の高温下の成形温度でも
軟化することなく優れた引張強度を保持すること
が出来るものであり、その工業的な価値は多大で
ある。 【表】
に容易に繊維化しうるに適したガラス組成物に関
するものである。 複合材料の補強材としてのガラス繊維は広く使
用されているが、ガラス繊維として高温度条件下
でも高強度を保持しうるものは少なく、特に実用
的に使用されているものとなると極めて稀れであ
る。 一方、セラミツクスフアイバーは耐熱性におい
ては十分なものであるが、製造が容易でなく特に
長繊維として大量生産できるものは殆んど開発さ
れていない。 本発明は、特に長繊維化が可能で大量生産ので
きるガラス繊維用の組成物であつて、かつ高弾
性、耐熱性に優れたものを開発すべく種々研究さ
れた結果として見い出されたものである。 即ち、本発明は重量％（以下同じ）で、
SiO245〜70％、Al2O320〜35％、MgO＋CaO10〜
23％、MgO2〜17％、CaO6〜21％、TiO0〜６
％、BaOあるいはSrO又はこれらの合量０〜10
％、R2O（アルカリ金属酸化物）０〜１％、希土
類酸化物０〜10％の組成からなりかつこれらの合
量が99％を越える割合を有することを特徴とする
ガラス組成物を提供するものである。 現在高弾性かつ耐熱性のあるガラス繊維として
実用化されているものに米国オーエンスコーニン
グフアイバーグラス社が開発したＳガラスがよく
知られている。 このガラスは、SiO2が65％、Al2O3が25％、
MgOが10％からなるもので、後述する実施例で
示すように優れた耐熱性とヤング率を備えている
ものであるが、一方では作業温度が約1460℃、液
相温度が1430℃程度と高く溶解及び繊維化の点で
困難さがある。 本発明は、このＳガラスとヤング率で同等以上
でありながら溶融性を向上せしめるとともに液相
温度の低下にともなう繊維化も容易にすることに
成功したものである。 本発明にかかるガラスを構成する各成分の組成
範囲は、前述の通りであるが、その限定理由につ
いて説明すると次の通りである。 SiO2の含有量は、45％より少ないとガラス化
が困難であり、一方70％を越えると溶融が困難か
つヤング率低下をもたらすことになる。特に好ま
しい範囲は50〜64％である。 Al2O3の含有量は、20％以下だと耐熱性が十分
でなくかつヤング率も低下するので好ましくな
く、一方35％より多くなると液相温度が上昇する
などし望ましくない。特に好ましい範囲は20〜28
％である。 MgO＋CaOの合量については、10％より少な
いと溶融性が良くないし、ヤング率の低下をもた
らすこともあり、一方23％より多くなると耐熱性
が悪くなるし、ヤング率の低下などをもたらす。
特に好ましい範囲は12〜23％である。 これらのMgOとCaOについては、２成分の混
合効果でもつて液相温度を低下させるとともに
CaOについてはさらに作業温度（粘性）を調節す
るために必要であり、またMgOについてはヤン
グ率と耐熱性向上のために必要であり、これらは
MgOが２〜17％、CaOが６〜21％の範囲で達成
が可能で、より容易かつ有効な範囲はMgOが４
〜15％、CaOが８〜19％である。 本発明は、これらのSiO2、Al2O3、MgO及び
CaOを本質的な成分とするのであるが、そのほか
のいくつかの成分については本発明の目的を損わ
ない範囲である程度まで存在していても差支えな
く、それらの成分は、TiO2、BaO、SrO、R2O
（アルカリ金属酸化物）であり、希土類酸化物で
ある。 まずTiO2については本発明の範囲で耐熱性、
ヤング率などを低下させることなく溶融性の向上
に役立つことがあり、０〜６％の範囲で有効であ
り、特には０〜４％である。 BaOとSrOについては、MgOとCaOの一部を置
換するような形で存在せしめることができ、時と
して耐熱性を向上せしめることに役立つことが分
り、溶融性などを損わない10％までの範囲で可能
であり、特には０〜４％が良好である。 R2O成分については、Na2O、K2O及びLi2Oで
あり、１％以上になるとヤング率及び耐熱性の低
下をもたらすので望ましくないが、０〜１％なら
溶融性も良好で差支えない。 希土類酸化物については、La2O3、CeO2、
Nd2O3、Pr6O11、Sm2O3及びEu2O3から選ばれる
し又は２以上であり、０〜10％の範囲であれば、
本発明の目的を特別に損うことなく溶融性も良好
なため可能であり、特には０〜４％の範囲として
おくことが望ましい。 本発明ガラス組成物としては、これらの成分が
上述した如くそれぞれ特定された範囲からなると
ともにこれらの合量が99％を越える範囲にあるこ
とが必要であり、上述以外の成分が１％以上にあ
ると成分によつては一つの性質の向上に有効であ
つても他の性質を損うことになるため本発明の目
的を達成し得ないものとなる。 例えばZrO2についてはヤング率の向上には効
果を有するが、失透温度を大幅に上昇させるなど
のため望ましくないなど不純物成分を含めてこれ
らは１％以下に制限しておくことが必要となる。 つぎに、本発明のガラス組成の実施例と従来典
型的なガラス繊維としてよく知られているＥガラ
ス及びＳガラスといわれている組成例についての
各種試験結果を次表に示す。 表で分る如く、本発明ガラス組成物は、このよ
うに転移点は740℃以上、軟化点900℃以上、ヤン
グ率はＥガラスの５％以上良好で、かつ液相温度
が1400℃以下と溶解及び繊維化も容易であり、例
えばアルミニウムなど金属との複合材の補強材料
などとして、600〜700℃の高温下の成形温度でも
軟化することなく優れた引張強度を保持すること
が出来るものであり、その工業的な価値は多大で
ある。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 重量％で、 SiO2 45〜70％ Al2O3 20〜35％ MgO＋CaO 10〜23％ MgO ２〜17％ CaO ６〜21％ TiO2 ０〜６％ BaO＋SrO ０〜10％ R2O ０〜１％ 希土類酸化物 ０〜10％ の範囲にあり、かつこれらの合量が99％以上の組
成からなることを特徴とする高弾性繊維用耐熱性
のあるガラス組成物。 ２ SiO2 50〜64％ Al2O3 20〜28％ MgO＋CaO 12〜23％ MgO ４〜15％ CaO ８〜19％ TiO2 ０〜４％ BaO＋SrO ０〜４％ R2O ０〜１％ 希土類酸化物 ０〜４％ の組成からなる特許請求の範囲第１項記載のガラ
ス組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16207481A JPS5864243A (ja) | 1981-10-13 | 1981-10-13 | 高弾性耐熱性のガラス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16207481A JPS5864243A (ja) | 1981-10-13 | 1981-10-13 | 高弾性耐熱性のガラス組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5864243A JPS5864243A (ja) | 1983-04-16 |
| JPS621337B2 true JPS621337B2 (ja) | 1987-01-13 |
Family
ID=15747589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16207481A Granted JPS5864243A (ja) | 1981-10-13 | 1981-10-13 | 高弾性耐熱性のガラス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5864243A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011155362A1 (ja) | 2010-06-08 | 2011-12-15 | 日東紡績株式会社 | ガラス繊維 |
| WO2013084892A1 (ja) | 2011-12-06 | 2013-06-13 | 日東紡績株式会社 | 長繊維強化熱可塑性樹脂プリフォーム及びそれを用いる繊維強化樹脂成形体 |
| WO2013084895A1 (ja) | 2011-12-06 | 2013-06-13 | 日東紡績株式会社 | 非円形の断面形状を備えるガラス繊維及びそれを用いる繊維強化樹脂成形体 |
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| JPH05147975A (ja) * | 1991-11-26 | 1993-06-15 | Nichias Corp | 耐熱性ガラス繊維 |
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| JP3880038B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2007-02-14 | ニチアス株式会社 | 生体溶解性ハニカム構造体 |
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| JP4081416B2 (ja) | 2003-08-18 | 2008-04-23 | 株式会社日立製作所 | リフレクタ、投射型表示装置及び投光装置 |
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| US9656903B2 (en) | 2005-11-04 | 2017-05-23 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Method of manufacturing high strength glass fibers in a direct melt operation and products formed there from |
| US7799713B2 (en) | 2005-11-04 | 2010-09-21 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Composition for high performance glass, high performance glass fibers and articles therefrom |
| US8338319B2 (en) * | 2008-12-22 | 2012-12-25 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Composition for high performance glass fibers and fibers formed therewith |
| US7823417B2 (en) * | 2005-11-04 | 2010-11-02 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Method of manufacturing high performance glass fibers in a refractory lined melter and fiber formed thereby |
| US9187361B2 (en) | 2005-11-04 | 2015-11-17 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Method of manufacturing S-glass fibers in a direct melt operation and products formed there from |
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| EP2354106A1 (en) | 2010-02-05 | 2011-08-10 | 3B | Glass fibre composition and composite material reinforced therewith |
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