JPH05301741A - 酸溶出に適した繊維用ガラス組成物 - Google Patents

酸溶出に適した繊維用ガラス組成物

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JPH05301741A
JPH05301741A JP10828292A JP10828292A JPH05301741A JP H05301741 A JPH05301741 A JP H05301741A JP 10828292 A JP10828292 A JP 10828292A JP 10828292 A JP10828292 A JP 10828292A JP H05301741 A JPH05301741 A JP H05301741A
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JP
Japan
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glass
acid
glass composition
fiber
acid elution
Prior art date
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Pending
Application number
JP10828292A
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English (en)
Inventor
Kunio Nakaguchi
国雄 中口
Takashi Sunada
貴 砂田
Giichi Toshikiyo
義一 年清
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C13/00Fibre or filament compositions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸溶出に適した繊維用ガラス組成物、特に
繊維状ガラス或はガラス繊維クロスを酸溶出して、シリ
カ繊維或はシリカクロスを作製するのに適した繊維用ガ
ラス組成物を提供する。 【構成】 重量%で表示して43〜48%のSiO2
と少なくとも9%以上のB23と0〜2%のアルカリ
金属酸化物を含むことを特徴とする酸溶出に適した繊維
用ガラス組成物であり、好ましくは重量%で表示して、
43〜48%のSiO2、9〜13%のB23、15〜
21%のAl23、0〜8%のMgO、18〜27%の
CaO、0〜3%のBaO+SrO+ZnO、0〜1%
のLi2O+Na2O+K2O、0〜1%のFe23、0
〜1%のTiO2から成ることを特徴とする繊維用ガラ
ス組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸溶出に適した繊維用ガ
ラス組成物に関する。詳しくは繊維状ガラス或はガラス
繊維クロスを酸溶出してシリカ繊維或はシリカクロスを
作製するのに適した繊維用ガラス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂Eガラスを塩酸などの無機酸の水溶
液により酸溶出すると、シリカ以外のガラス成分がガラ
ス繊維から溶出してシリカ繊維ができることは古くから
知られてる。Eガラスのクロスを酸溶出してシリカクロ
スを作り、例えば断熱材として使用することは現在も行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、Eガラス繊
維を酸溶出しようとすると、例えば10%塩酸の水溶液
を溶出液として用いた場合80℃以上の処理温度を必要
とする。酸溶出は、溶出液の酸の濃度、溶出液の温度、
溶出時間に依存するが、低温で溶出すると如何に時間を
かけても溶出には限界があってシリカ繊維を作ることは
できない。やむなく80℃以上の温度で溶出を行わざる
を得ない。しかし、処理温度の上昇とともに溶出液から
の塩酸の揮発が著しく増大するので、作業環境の保全、
大気汚染防止の面から公害防止設備に莫大な費用が必要
である。そこで環境保全が安価な設備ですむように、酸
溶出温度の低い、穏やかな条件で酸溶出ができるような
ガラス繊維が求められていた。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明の酸溶出に適した
繊維用ガラス組成物は、重量%で表示して43〜48%
のSiO2 と少なくとも9%以上のB23と0〜2%
のアルカリ金属酸化物を含むことを特徴とする。そして
この繊維用ガラス組成物は、好ましくは、重量%で表示
して、43〜48%のSiO2、9〜13%のB23
15〜21%のAl23、0〜8%のMgO、18〜2
7%のCaO、0〜3%のBaO+SrO+ZnO、0
〜1%のLi2O+Na2O+K2O、0〜1%のFe2
3、0〜1%のTiO2から成る。
【0005】
【作用】本発明の組成物において、SiO2はガラスの
骨格をなすもので、含有量が43%未満ではガラスの耐
久性が低下すると共に、ガラスの液相温度が上昇し、紡
糸性が低下する。48%を越えるとガラスの酸溶出が困
難になる。
【0006】B23はSiO2とともにガラスの骨格を
なすもので、SiO2含有量が50%未満のガラスでは
少なくともB23が9%以上存在しないと、ガラスの紡
糸性が低下する。ただし、原料代が高価であるので、望
ましくは13%を上限とする。
【0007】アルカリ金属酸化物は、ガラスの溶融促進
剤として効果があるのでガラスに含まれてもよい。ただ
し、2%を越えるとガラスの耐久性が低下するので、2
%を上限とする。好ましくは、Li2O、Na2O、K2
Oの合計の上限が1%である。
【0008】Al23は、ガラスの骨格をなす成分であ
り、好ましくは15〜21%含有する。15%未満では
ガラスの粘度が低下して、また21%を越えるとガラス
の液相温度が上昇して、ガラスの紡糸性を低下させる。
【0009】CaOはSiO2含有量の少ないアルミノ
シリケートガラスを形成するのに必要である。CaOが
18%未満では、ガラスの酸溶出が困難になる。27%
を越えるとガラスの液相温度が上昇して紡糸性が低下す
る。
【0010】MgOはCaOの一部と置換して、ガラス
の液相温度を下げるので8%迄含まれてもよい。そして
MgOとCaOの合計は18〜27%であることが好ま
しい。
【0011】この他のアルカリ土類金属酸化物としてS
rOとBaO及びZnOは、ガラスの粘度及び液相温度
を調整するために合計で3%以下含まれてもよい。
【0012】天然原料を使用するときに混入する不純物
としてFe23とTiO2 は、それぞれ1%以下含ま
れてもよい。特にFe23はガラスの熱伝導を妨げ紡糸
性を低下させるので含有量は少ない方がよい。
【0013】以上の他に清澄剤として、SO3、As2
3、Sb23、Clが各々1%以下含まれてもよい。
【0014】
【実施例】表1の組成(重量%)を有するガラスを溶融
して、ガラスカレットを作り、ガラス繊維紡糸用の白金
ポットを用いて、繊維径が約9μmのガラス繊維を紡糸
した。この繊維を約5cmの長さに切断して、酸溶出試
験の試料とした。テフロン製のビーカーに10%の塩酸
溶液を300ml入れ、約0.5gのガラス繊維の試料
を精秤したのち投入して35℃に保持し、24時間放置
して酸溶出をした。
【0015】酸溶出したガラス繊維を水洗しガラスフィ
ルターで濾過した後、乾燥して秤量した。酸溶出前のガ
ラスの重量に対する、溶出後の正規化した重量減を重量
%で示した。正規化は、酸溶出によってシリカ以外の成
分はすべて溶出するとして行った。例えば、SiO2
45%のガラス繊維を酸溶出した時は、55%以上の重
量減があれば、重量減を100%とした。
【0016】表1に本発明に係わる実施例と従来から用
いられてきたEガラスを比較して示す。
【0017】
【表1】
【0018】比較例に比べて、本発明のガラス組成物は
酸溶出後の重量減が十分大きく、酸溶出によりシリカ繊
維を作製することができる。
【0019】又、ガラスの液相温度と紡糸温度(ガラス
の粘度が103ポイズになる温度)も示したが、これら
のガラスは液相温度よりも紡糸温度が十分に高く、ガラ
ス繊維の紡糸に適したガラスである。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係わるガラ
ス組成物はこれをガラス繊維となして酸溶出するとき
は、従来のEガラスに比較して低温で処理できるので酸
溶出溶液からの酸の揮発が少なく、作業環境保全のため
の費用が少なくてすむ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で表示して、43〜48%のSi
    2と、少なくとも9%のB23と、0〜2%のアルカ
    リ金属酸化物を含むことを特徴とする酸溶出に適した繊
    維用ガラス組成物。
  2. 【請求項2】 重量%で表示して、43〜48%のSi
    2、9〜13%のB23、15〜21%のAl23
    0〜8%のMgO、18〜27%のCaO、0〜3%の
    BaO+SrO+ZnO、0〜1%のLi2O+Na2
    +K2O、0〜1%のFe23、0〜1%のTiO2から
    成る請求項1に記載された繊維用ガラス組成物。
JP10828292A 1992-04-28 1992-04-28 酸溶出に適した繊維用ガラス組成物 Pending JPH05301741A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10509774A (ja) * 1994-11-08 1998-09-22 ロックウール インターナショナル アー/エス 人造ガラス質繊維
JP2005511469A (ja) * 2001-12-07 2005-04-28 デー ベー ヴェー フィーバー ノイハウス ゲーエムベーハー 改良された耐熱性を有する連続グラスファイバー
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JP2020007427A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 東レ株式会社 レーザー溶着用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物およびそれからなる成形品ならびにレーザー溶着性を向上させる方法。

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