JPS62129913A - 垂直磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、垂直磁気ヘッド、更に詳しくは、消去ヘッド
からのμ洩磁束により記録・再生信号に悪影響を及ぼさ
ないようにした垂１１１ｆ磁気ヘッドに関する。

［従来の技術］ 磁気記録媒体をその厚さ方向に磁化する垂直磁気記録方
式においては、原理的に磁気記録される磁化の波長が短
波長（高周波）であればあるほど」二紀磁気記録媒体内
での自己減磁界が小さくなるために、高密度記録に適し
ていることか知られている。

このような垂直磁気記録を行なうには、大きな垂直磁気
異方性を有する磁気記録媒体と、鋭くて強い垂直成分磁
界を発生する磁気記録ヘッドが必要とされている。そし
て、垂直磁気記録を行なう方式としては、補助磁極励磁
型垂直磁気ヘッド方式と主磁極励磁型垂直磁気ヘッド方
式とが知られている。

上記；ＩＩ７助磁極励磁型垂直磁気ヘッド方式において
は、第３図に示すように、Ｃｏ−Ｚｒ−Ｎｂ等の高透磁
率磁性薄膜からなる主磁極１と、フェライト等からなる
高透磁率磁性体ブロック２ａに情報信号電流送受用の巻
線２ｂか巻回されている浦助磁極２とが所定の空隙３を
有して対向配置されるようになっている。そして、磁気
記録および再生を行なう際には上記空隙３に磁気記録媒
体４を走行させ、この媒体４の磁化膜を上記主磁極膜１
に摺接するようになっている。上記磁気記録媒体４は、
高分子フィルム等からなる可撓性のあるベース４ａ上に
、Ｆｅ−Ｎｉパーマロイ等からなる高透磁率磁性層４ｂ
を形成し、さらにその上に媒体面に対して垂直方向の磁
化容易軸を有する垂直磁気記録層４ｃを形成して構成さ
れている。

このように構成されている補助磁極励磁型垂直磁気ヘッ
ドの動作は、図示しない信号発生部から送出された情報
信号が巻線２ｂに印加されると、補助磁極２に磁界が発
生し、この磁界は主磁極１に作用し、この主磁極１の先
端部に鋭い磁界を発生する。そして、この鋭い磁界によ
り磁気記録媒体４に上記情報信号が磁気変換されて記録
される。

また、上記補助磁極励磁型垂直磁気ヘッド方式において
は、磁束の流れが開磁路構成になっているために、上述
の鋭い磁界は、例えば、主磁極１→磁気記録媒体４−補
助磁極２という磁路で流れた後、空間を通過して主磁極
１へ還流する。

ところで、上記のような開磁路構成においては、上記磁
気記録媒体４を駆動するためのモーター、あるいは地磁
気（日本では０．３〜０．４エルステツドといわれる）
等による外部磁界の影響を受けやすい。即ち、この外部
磁界が、第３図に於いて太い矢印Ｘのように上記磁気記
録媒体４に垂直に印加されたとすると、上記主磁極１→
磁気記録媒体４、補助磁極２を通る磁界は、細線の矢印
で示したようになる。そのため、−通りの情報信号の磁
気記録が終了し、この磁気記録を再生している時に上述
のような強い外部磁界が印加されると、この外部磁界の
大きさによっては再生信号の＋ｉｉ生出力出力レベル少
させられてしまうことがある。

このような現象を実、測すると第４図に示すようになる
。即ち、上記第３図に示した補助磁極励磁型垂直磁気ヘ
ッド方式において、磁気記録媒体４に数種類の強さの垂
直な外部磁界を印加する。そして、外部磁界が印加され
ない場合の再生出力レベルを「１」として縦軸にとり、
印加された外部磁界（単位：○ｅ（エルステッド））を
横軸にとると、上記第４図に示すように、外部磁界が１
エルステツドになると、再生出力レベルはほぼ零になっ
てしまう。

外部磁界の影響は上述のような記録・再生出力レベルの
低下のみならず、記録レベルの低下、或いは記録・再生
動作がなされない状態で磁気ヘッドが既に記録済の媒体
に近接又は摺接した場合における媒体の残留磁化に対す
る低減作用となって現われる。このような外部磁界の影
響が現れるのは次のような原理によるものと考えられる
。

第５図は垂直磁気ヘッドの主磁極のＢ−Ｈ特性を示す図
であり、第６図は第５図に示す特性で動作する垂直磁気
ヘッドで磁化される記録媒体のＢ−Ｈ特性を示す図であ
る。外部磁界のない場合には、主磁極は記録信号による
交流磁界に応じて第５図に示されるように、原点Ｏを中
心に正負の方向に概して飽和レベル±Ｂｓの磁束密度ま
で磁化される。一方、記録媒体は上述のように磁化され
た主磁極の発する磁界により第６図に示されるように、
正負の方向に飽和レベルの磁束密度まで磁化され、残留
磁束±Ｂ「が保持される。この状態が、即ち、記録媒体
に正常な磁気記録がなされている状態である。外部磁界
（例えば、地磁気やＤＣモーターのマグネット等による
正方向の直流磁界）が印加されると、主磁極に作用する
磁化力（磁界）は、上述の記録信号による磁界に、この
外部磁界が和動的に作用したものとなる（即ち、磁化力
は第５図における横軸］ユで正方向にシフトする）。こ
の結果、主磁極の磁化（磁束密度）はその動作中心点が
第５図の点Ａまで移動してしまうため正方向には飽和レ
ベルＢｓまで磁化されても負方向には飽和レベル−Ｂｓ
まで磁化されないことが起こり得る。このように、磁化
状態に偏りのある主磁極より発せられる磁界により記録
媒体の磁化がなされた場合、記録媒体における残留磁束
は、正方向には前述の＋Ｂｒが保持されるが、負方向に
は絶対値がこれより小さい−Ｂｋ（第６図参照）しか保
持されないことになる。つまり、外部磁界によって磁気
記録レベルの低下をもたらすことになる。

次に、既に上述のように磁化状態に偏りのある記録媒体
に垂直磁気ヘッドか近接もしくは摺接した状態（第３図
に示される状態）において、主磁極の磁化が第５図の点
Ａに達する程度の外部磁界か印加されると、この外部磁
界による磁化力（主として主磁極に集束する磁界）によ
り、記録媒体における磁化状態は当初の残留磁化−Ｂｋ
から第６図における点Ａ′に対応する値まで変化する。

この変化の後に、外部磁界が除かれて主磁極による磁化
力かなくなっても、記録媒体の磁化状態は元の残留磁化
−Ｂｋには復帰せず、これよりも絶対値の小さい−Ｂｋ
’　となる（第６図参照）。これは周知のとおり、磁界
（磁化力）の変化とこれに応じた磁化（磁束密度）との
関係が非可逆的であるためである。

上述のように、記録済の磁気記録媒体に対して外部磁界
が印加されたり、史には、その後、印加状態が解除され
たりすると、残留磁化（即ち、磁気記録レベル）が低減
することになる。この傾向は、垂直磁気ヘッドの主磁極
が記録媒体に近接、もしくは摺接している状態において
特に顕著であることは言うまでもない。

今度は、一応前述のように正常な磁気記録がなされた媒
体から記録情報の＋ＩＧ生を行なうときに外部磁界（前
述と同様の直流磁界）が印加された場合について考察す
る。この場合は、既に記録済の媒体から発せられる磁界
に対し、外部磁界が和動的に作用するため、垂直磁気ヘ
ッドの主磁極における動作点は第５図における横軸上で
原点０よりも正方向に移動し、点Ａ、もしくは外部磁界
が特に強い場合は、点Ｂ迄移動する。第５図におけるＢ
−Ｈ特性から明らかなように、点Ａ或いは点Ｂを中心に
動作した場合、磁化力（この場合は媒体による信号磁界
に外部磁界か加わったもの）の変化に対応した磁化（主
磁極中の磁束密度）の変化率は著しく低減され、点Ｂよ
り正方向では殆ど零になってしまう。従って、再生感度
が低下してしまう。

このように外部磁界の影響による記録・再生レベルの低
下、並びに磁気ヘッドが既に記録済の媒体に近接もしく
は摺接した場合における同媒体の記録レベルの低下は、
上記の補助磁極励磁型垂直磁気ヘッドｂ式だけに見られ
るわけではなく、前記主磁極励磁型垂直磁気ヘッド方式
においても見られる。つまり、垂直磁気記録方式におい
ては、従来の面内記録方式における場合よりも、外部磁
界により受ける影響が大きいということが知られている
。

ところで、一般に、電磁誘導障害の防止のためにシール
ドを設ける技術（例えば、成木　充著、「電子回路ノイ
ズ及トラブル対策ＪＣＱ出版社刊にも記載されている）
、或いは静電ノイズを防止するためにシールドを設ける
技術（特開昭５９−１８６１１２号公報参照）等は既に
周知であるが、これらはいずれも」二連のようなｌ１７
ｊ直磁気記録に固有の問題を解決する技術としては未だ
確立されていない。

そこで、本出願人は、先に、垂直磁気ヘッドの主磁極の
周囲を、高透磁率磁性材ブロックからなる主磁極シール
ドブロックで取り囲んで磁気シールドを施し、外部磁界
が印加されても外部磁界の影響による記録・再生レベル
の低下を防ぎ、また、磁気ヘッドが記録済の記録媒体に
近接もしくは摺接したときの同媒体における記録レベル
の低下を防止するようにした垂直磁気ヘッドを提案した
（特願昭５９−２５５４５８号）。

この、本出願人が先に提案した垂直磁気ヘッドについて
以下に説明する。

第７図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）は、水出１り６
人の先の提案による垂直磁気ヘッドを示すものであって
、補助磁極励磁型の垂直磁気ヘラＩ・である。なお、磁
気記録媒体４としては、第３図に示されたものと全く同
様のものを適用することが望ましい。即ち、前述のとお
り、磁気記録媒体４は、高分子フィルム等からなる可撓
性のあるベース４　ａ　Ｊ二に、Ｆｅ−Ｎｉパーマロイ
等からなる高透磁率磁性層４ｂを形成し、さらにその上
に媒体面に垂直な方向に磁化容易軸を有する垂直磁気記
録層４ｃを形成して構成されている。

第７図（Ａ）　、　（１３）　、　（Ｃ）に不ずように
、この補助磁極励磁型の垂直磁気ヘッド３０は、主磁極
ブロック１５．主磁極シールドブロック１６．補助磁極
シールドブロック１９および補助６ｉ！を極２２等を具
備して構成されている。

上記主磁極ブロック１５は、アモルファス系の磁性金属
、例えばコバルトジルコンニオブ、コバルトジルコンモ
リブデン、およびパーマロイ、センダスト等からなる主
磁極膜１１の左右側面（第７図（Ａ）において）が結晶
ガラス、非磁性フェライト等からなる主磁極挟持部祠１
２．１３によって挟持され、さらにこれら主磁極膜１１
．挟持部材１２．１３の上部にはマンガンジンクフェラ
イト、ニッケルジンクフェライト等の高透磁率磁性部材
よりなる磁性体ブロック１４の下面か接合されて構成さ
れている。上記主磁極ブロック１５の下面は円弧状に研
磨されていて、上記主磁極膜１１の下端面が露呈してい
る。

そして、上記主磁極ブロック１５の全体を囲うようにし
て上記磁性体ブロック１４と同じ材質からなる下部が開
口している箱蓋型をした主磁極シールドブロック１６が
配設されている。即ち、高透磁率磁性料ブロックである
主磁極シールドブロック１６に形成された凹所１．６　
ａに主磁極ブロック１５の磁性体ブロック１４が内蔵さ
れている。

そして、この主磁極ブロック１６と主磁極ブロック１５
との間隙にエポキシ樹脂、水ガラス等の非磁性の接着剤
２７が充填されている。上記主磁極シールドブロツク１
６の左右の下端面の外端部寄りには、ガラス状カーボン
等の潤滑性をＨする部材からなる半円柱状のパラ）”１
７．１８が接合されている。そして、このバット１７．
１８と主磁極膜１１の下端面は同一平面ににあるように
配設されている。

前記補助磁極シールドブロック１９は、上記磁性体ブロ
ック１４の材質と同じ材質からなる厚い板状をしていて
、横幅が上記主磁極シールドブロック１６の２／３程の
大きさの磁性体ブロック２３で形成され、その上面の中
央部の、上記主磁極膜１１の下端面に対向する位置に、
短円柱体のフェライト等からなる補助磁極２２が接合さ
れ、この補助磁極２２の外周には信号送受用の巻線２４
が巻回されている。また、上記磁性体ブロック２３の上
面の左右端部には、上記パッド１７゜１８と同じ材質か
らなる半円柱状のパッド２０゜２１が接合されている。

そして、この補助磁極シールドブロック１９の補助磁極
２２を杓°する面と、−に２主磁極ブロック１５の主磁
極膜１１を有する面および主磁極シールドブロック１６
との下面とが適宜の空隙を持つ、て対向配置されている
。この空隙は極めて狭いので、外部からの磁界が入りに
くくなっている。また、上記空隙の間を磁気記録媒体４
が、バット１７゜１８とパッド２０．２１とによって表
裏両面を押圧され主磁極膜１１に摺接しながら矢印Ｘ１
方向に走行していくようになっている。

以上のように構成されている補助磁極励磁型６直磁気ヘ
ッド３０を用いて磁気記録を行なうと、第７図（Ｄ）に
示すように、補助磁極本体２２と主磁極膜１１とにより
発生した磁界は、ｈｌｉ助磁補磁極本体２２磁極ブロッ
ク１５との間で、符号２５で示すように細い楕円を左右
に２つならべたようになる。また、磁気記録中あるいは
磁気記録終了後に、磁気記録媒体４に垂直な外部磁界（
矢Ｉ］Ｉ　Ｘ　２で示す）が印加されたとしても、この
外部磁界は符号２６で示すように、主磁極シールドブロ
ック１６の内部を左右に分かれて下方に進み、磁気記録
媒体４を通過して磁性体ブロック２３に至り、さらにこ
の磁性体ブロック２３の底面から空中へと放散されてい
く。つまり、上記符号２５で示した内側の磁界と、符号
２６で示した外側の磁界とは完全に分離されており、外
側の磁界（外部磁界）が内側の磁界（記録用磁界）に影
響を及はすことはない。従って、外部磁界に起因する記
録・再生レベルの低下、並びに磁気ヘッドが既記縁の媒
体に近接もしくは摺接した場合における同媒体の記録レ
ベルの低下か有効に回避される。

なお、上記パッド１７．１８．２０．２１に軟磁性をも
たせると、更にシールド効果を上げることができる。

［発明が解決しようとする問題）、１］ところで、上述
した本出願人の先に提案した垂直磁気ヘッドでは記録あ
るいは１１Ｆ生用の磁気ヘットを備えているだけであっ
て、を肖去ヘッドを備えてはいない。

一方、消去ヘッドとしては一般に直流゛電流を所定のコ
イルに流し、そこに発生する磁界によって記録済の部分
を消去するようにしている。その際に発生する磁界は、
当然前述のような外部磁界として作用し記録・再生信号
に悪影響を及はす。また消去済のトラックは録・再ヘッ
ドから悪影響を受けることも考えられる。

本発明は、このような点に；’Ｊ　ｌ」Ｌ、てなされた
ものであって、消去ヘッドからのん；洩磁束により記録
・再生信号に悪影響を及ぼすことがなく、かつ消去済の
トラックに録・再ヘッドからのクロストークにより無用
な記録状態が生じてしまうのを防ぐことを目的とする。

［問題点を解決するための手段および作用〕本グご明は
−に２目的を達成するために、島ｆｉ磁率磁性（」ブロ
ックに所定の凹所を設け、この凹所に録・再用主磁極本
体を埋設固定し、さらに上記ブロックの外部に消去ヘッ
ドを取り付け、この消去ヘッドと上記縁・再用主磁極本
体とが互いに悪影響を及ぼさないようにしたものである
。

［実　施　例］ 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第１図（Ａ）は、本発明の第１実施例を示す垂直磁気ヘ
ッドである。この垂直磁気ヘッド６０は、前記第７図（
Ａ）に示した垂直磁気ヘッド３０と同様に補助磁極励磁
型の垂直磁気ヘットであって、記録および再生用主磁極
ブロック４５．主磁極シールドブロック４６．補助磁極
シールドブロック４９および補助磁極５２等を具備して
構成されている。

−に記事磁極シールドブロック４６は、下部が開いて箱
蓋型を呈し、この主磁極シールドブロック４６の凹所４
６ａには記録・再生兼用の主磁極ブロック４５がエポキ
シ樹脂等の接着剤４７を充填して固着されている。この
主磁極ブロック４５は、マンガンジンクフェライト、ニ
ッケルジンクフェライト等の高透磁率磁性材からなる磁
性体ブロック４４を有しており、また上記主磁極シール
ドブロック４６も上記マンガンジンクフェライト等から
なっている。

」二足磁性体ブロック４４の下端面には、例えば飽和磁
束密度の高い軟磁性膜からなる主磁極膜４１が、左右両
側を結晶化ガラス、非磁性フェライト等からなる主磁極
挟持部月４２．４３によって挟持されて接合されている
。

そして、上記主磁極ブロック４５の下面は円弧状に研磨
されていて、主磁極膜４１の下端面か露呈している。

」−２主磁極シールドブロック４６の左右の下端面の外
端部寄りの位置には、ガラス状カーボン等の潤滑性部材
からなる半円柱状のパッド４８ａ。

４８ｂか接合され、同バッド４８ａ、４８ｂと主磁極膜
４１の下端面は同一平面りにあるように配設されている
。

また、上記主磁極シールドブロック４６の一側壁からは
消去ヘッド取付部４６ｂが延び出していて、同取付部４
６ｂの下面には圧電素子からなるアクチュエータ５１を
介して消去ヘッド５３が取付られている。この消去ヘッ
ド５３の下端面は丸味を帯びて形成されていて、τｌ口
生はこの下端面は上シ己パッド４８ａ、４８ｂの下端面
よりやや上方に位置して磁気記録媒体４に摺接しないよ
うになっており、上記アクチュエータ５１に所定の電圧
を印加すると同アクチュエータ５１が下方に延びるのに
伴い、消去ヘッド５３の下端面も−に記磁気記録媒体４
に１’？接するように配設されている。

また、上記主磁極シールドブロック４６で主磁極ブロッ
ク４５を囲んで一体に形成された主磁極と、磁気記録媒
体４を挟んで対向する位置にはｈｌｉ助磁極ンールドブ
ロック４９か配設されている。

この補助磁極シールドブロック４９は、］−記２磁極シ
ールドブロック４６および主磁極ブロック４５の磁性体
ブロック４４と同一材質の高透磁率磁性部材からなる磁
性体ブロック４９ａを有している。そして、この磁性体
ブロック４９ａの上面であって、主磁極ブロック４５の
主磁極膜４１と対向する位置には、短円柱状のフェライ
ト等からなる補助磁極５２が、接合或いは磁性体ブロッ
ク４９ａとの一体成形によって設けられ、同補助磁極５
２の外周に巻線５４が巻回されている。」二足磁性体ブ
ロック４９ａの」二面の左右端部に上記パッド４８ａ、
４８ｂと同材質の半円柱状のバット５１ａ、５１ｂが接
合されている。

このように構成された補助磁極励磁型の垂直磁気ヘッド
６０を用いて磁気記録再生を行なう動作を説明する。先
ず、記録時には磁気記録媒体４は主磁極膜４１に摺接し
ながら矢印Ｙ１で示す方向に走行している。この状態で
図示しない信号発生部から記録用信号が巻線５４に印加
されると、補助磁極５２と主磁極膜４１との間には鋭い
磁界か発生し、上記磁気記録媒体４に磁気記録がなされ
る。

また、再生時には、主磁極膜４１と磁気記録媒体とによ
って生じる鋭い磁界を巻線５４で取り出し、適宜の再生
処理を行なえばよい。

次に、一度記録したものを消去する際には、アクチュエ
ータ５１に所定の電圧を印加し、消去ヘッド５３の下端
而が磁気記録媒体４に摺接するようにする。そして、消
去する必要のあるトラックへとアクセスした後に、消去
信号を消去ヘッド５３の巻線（図示せず）に印加する。

すると、消去を行ないたい記録トラックの消去が行なわ
れる。

この消去の際には、第１図（Ｂ）に示すように、消去ヘ
ッド５３からは、漏洩磁束が発生するが、主磁極シール
ドブロック４６および補助磁極シールドプロ・ツク４９
（こよってンコ号Ｍ　およびＭ２て示すように分散され
てしまい、主磁極ブロック４５へ影響を及ぼすことはな
い。

また、逆に消去済のトラックに対し、主磁極ブロック４
５からのクロストークにより無用な記録状態が生じてし
まうこともない。なぜなら、上記主磁極ブロック４５の
周囲を主磁極シールドブロック４６と補助磁極シールド
ブロック４９とが取り囲んでいるので、クロストーク外
部へと洩れないからである。

次に、本発明の第２実施例を第２図によって説明する。

この垂直磁気ヘッド８０は、主磁極励磁型の垂直磁気ヘ
ッドである。なお、既に前記第１実施例で説明済の部材
には同一符号を付すに止め、重ねて説明するのを避ける
。

第２図には示すように、主磁極シールドブロック４６の
凹所４６ａには録・再兼用の主磁極ブロック６７がエポ
キシ樹脂等の接着剤７０によって充填接着されている。

この主磁極ブロック６７は、マンガンジンクフェライト
、ニッケルジンクフェライト等の高透磁率磁性部材から
なる磁性体ブロック６１を有して構成されている。この
磁性体ブロック６１の下端面部には断面形状が逆凸字状
になるように溝が形成されていて、この凸部には巻線６
２が巻回されている。そして、上記ブロック６１の下端
而には、例えば初透磁率の高い軟磁性膜からなる主磁極
膜７１が左右両側を結晶化ガラス、非磁性フェライト等
からなる主磁極挟持部材６４．６５によって挟持されて
いる。

また、上記主磁極ブロック６７の下方には、パッド取付
ブロック６６が配設されている。このパッド取付ブロッ
ク６６は、前記磁性体ブロック４４（第１図（Ａ）参照
）と同一の材質からなる長方形をした板状のものであっ
て、その中央部（巳は、上記磁性体ブロック６１に対応
する凸部６６ａが設けられている。また、Ｌ記パッド取
付ブロック６６の上面の左右側端寄りには゛Ｉ′円柱を
したバンド５９ａ、６９ｂが接合されている。

また、主磁極シールドブロック４６の一側壁には、消去
ヘッド取付部４６ｂが延び出していて、この取付部４６
ｂの下面にはアクチュエータ５１を介して消去ヘッド５
３か取り付けられている。

そして、上記主磁極ブロック６７６主磁極シールドブロ
ツク４６の下端面を含む全体の下面と、上記パッド取付
ブロック６６の凸部６６ａを有する上面とか所定の空隙
を隔てて対向配置されている。この空隙の間を磁気記録
媒体４が、その表裏岡山１を」二５己パッド４８ａ、４
８ｂと６９ａ、［ｉ９ｂとによって押圧され、−■−、
′ｉｌ：！＋磁極膜７１に摺接しなから走行するように
なっている。なお、」１記凸部６６ａを設けることによ
り、磁気抵抗を減少させることができ、主磁極励磁型垂
直磁気ヘッドの効率を向上させることができる。

このように構成された主磁極励磁型垂直磁気ヘッド８０
を用いて磁気記録・再生をさせるには磁気記録媒体４を
矢印Ｙ２で示す方向に主磁極膜７１にＩＨ接しながら走
行させ、記録あるいは再生にそれぞれ対応した処理をす
るようにすればよい。

また、消去を行なう際には、前記第１実施例と同様にア
クチュエータ５１に所定の電圧を印加することによって
消去ヘッド５３の下端面を磁気記録媒体４に１Ｎ接させ
、この状態で消去をするトラックにアクセスし、その後
消去信号を印加すればよい。

この消去の際、消去ヘッド５３から生じる磁界によって
主磁極ブロック４５への悪影響がないことは前記第１実
施例と同様である。

なお、前記第１．第２実施例においては、いずれも録・
再兼用の主磁極を＋磁極シールドブロックの凹所内に埋
設固定していたが、記録又は＋１生専用の主磁極を別個
に用意し、これらを」−２凹所内に配設してもよいこと
は勿論である。

［発明の効果］ 本発明によれば、高透磁率磁性部材のシールド効果によ
って、消去ヘッドからのＱ　？’ＪＪ、磁束により記録
・再生信号に悪影響が及ぶことがなく、また消去ヘッド
により消去されたトラックに録・再ヘッドからのクロス
トークにより無用な記録状態が生じてしまうことを防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）　、　（Ｂ）は、本発明の第１実施例を示
す補助磁極励磁型の垂直磁気ヘッドの断面図および消去
ヘッドから発生する混洩磁束を示す図、第２図は、本発
明の第２実施例を示す主磁極励磁型垂直磁気ヘッドの断
側面図、 第３図は、従来の補助磁極励磁型垂直磁気ヘッドの構成
を示す側面図、 第４図は、上記第３図に示す従来の補助磁極励磁型垂直
磁気ヘッドに外部磁界を印加したときの再生信号の再生
出力レベルの変動を示す特性図、第５図は、垂直磁気ヘ
ッドの主磁極のＢ−Ｈ特性を示す図、 第６図は、上記第５図に示す特性で動作する垂直磁気ヘ
ッドにより磁化される記録媒体のＢ−Ｈ特性を示す図で
ある。 第７図（Ａ）　、　（Ｂ）　、　（Ｃ）　、　（Ｄ）は
、従来の垂直磁気ヘッドの断面図および分解した要部斜
視図並びに外部磁界、記録・＋＋＋生用磁界の経路を示
す線図である。 ４５・・・・・・・・・主磁極ブロック４６・・・・・
・・・・主磁極シールドブロック（高透磁率磁性材ブロ
ック） ４６ａ・・・・・・凹　所 ４６ｂ・・・・・・消去ヘッド取付部 ５１・・・・・・・・・アクチュエータ５３・・・・・
・・・・消去ヘッド −肩　　、 ！ 馬７Ｚ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定の凹所が形成された高透磁率磁性材ブロック
   の上記凹所に、記録および再生用主磁極本体のみを埋設
   固定してなる主磁極部と、 上記高透磁率磁性材ブロックの外部に付設された消去ヘ
   ッド部と、 を具備してなることを特徴とする垂直磁気ヘッド。
2. （２）上記消去ヘッド部は、アクチュエータを介して上
   記高透磁率磁性材ブロックに取り付けられていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の垂直磁気ヘッド
   。