JPS6212814B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6212814B2 JPS6212814B2 JP12080779A JP12080779A JPS6212814B2 JP S6212814 B2 JPS6212814 B2 JP S6212814B2 JP 12080779 A JP12080779 A JP 12080779A JP 12080779 A JP12080779 A JP 12080779A JP S6212814 B2 JPS6212814 B2 JP S6212814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate resin
- weight
- glass fiber
- parts
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000004431 polycarbonate resin Substances 0.000 claims description 34
- 229920005668 polycarbonate resin Polymers 0.000 claims description 34
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 16
- 150000001336 alkenes Chemical class 0.000 claims description 8
- JRZJOMJEPLMPRA-UHFFFAOYSA-N olefin Natural products CCCCCCCC=C JRZJOMJEPLMPRA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- 125000003178 carboxy group Chemical group [H]OC(*)=O 0.000 claims description 7
- 150000001244 carboxylic acid anhydrides Chemical group 0.000 claims description 5
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 22
- 239000001993 wax Substances 0.000 description 13
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- IISBACLAFKSPIT-UHFFFAOYSA-N bisphenol A Chemical compound C=1C=C(O)C=CC=1C(C)(C)C1=CC=C(O)C=C1 IISBACLAFKSPIT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 5
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 5
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 5
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 4
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 4
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 239000008188 pellet Substances 0.000 description 3
- RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N Diethyl ether Chemical compound CCOCC RTZKZFJDLAIYFH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N Propane Chemical compound CCC ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000009863 impact test Methods 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 239000012188 paraffin wax Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 239000011342 resin composition Substances 0.000 description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 2
- VEORPZCZECFIRK-UHFFFAOYSA-N 3,3',5,5'-tetrabromobisphenol A Chemical compound C=1C(Br)=C(O)C(Br)=CC=1C(C)(C)C1=CC(Br)=C(O)C(Br)=C1 VEORPZCZECFIRK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- VPWNQTHUCYMVMZ-UHFFFAOYSA-N 4,4'-sulfonyldiphenol Chemical compound C1=CC(O)=CC=C1S(=O)(=O)C1=CC=C(O)C=C1 VPWNQTHUCYMVMZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ODJUOZPKKHIEOZ-UHFFFAOYSA-N 4-[2-(4-hydroxy-3,5-dimethylphenyl)propan-2-yl]-2,6-dimethylphenol Chemical compound CC1=C(O)C(C)=CC(C(C)(C)C=2C=C(C)C(O)=C(C)C=2)=C1 ODJUOZPKKHIEOZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004419 Panlite Substances 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 239000002216 antistatic agent Substances 0.000 description 1
- 150000004649 carbonic acid derivatives Chemical class 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 239000000975 dye Substances 0.000 description 1
- 229920006351 engineering plastic Polymers 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 239000003063 flame retardant Substances 0.000 description 1
- 125000004464 hydroxyphenyl group Chemical group 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 238000005453 pelletization Methods 0.000 description 1
- 239000003348 petrochemical agent Substances 0.000 description 1
- 239000003208 petroleum Substances 0.000 description 1
- 239000000049 pigment Substances 0.000 description 1
- 239000001294 propane Substances 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明はポリカーボネート樹脂組成物に関し、
更に詳しくは機械的特性、特に耐衝撃性のすぐれ
たガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂に関す
る。 ポリカーボネート樹脂は、周知のようにすぐれ
たエンジニアリングプラスチツクとして知られて
いるが、耐熱性と剛性を更に向上させ、又成形収
縮率と熱膨脹係数を小さくするためにガラス繊維
で強化したポリカーボネート樹脂組成物が上市さ
れ、精密部品用樹脂として幅広く使用されてい
る。しかしながら、ガラス繊維強化ポリカーボネ
ート樹脂は非強化のポリカーボネート樹脂に比べ
て耐衝撃性が劣るという問題点が残されている。
例えば非強化ポリカーボネート樹脂成形品の3.15
m/m厚さのアイゾツトノツチ付衝撃値(以下衝
撃値は3.15m/m厚さでの値を示す)は80Kg・
cm/cmであるが、30%ガラス繊維強化ポリカーボ
ネート樹脂成形品の衝撃値は16Kg・cm/cmと大巾
に低下する。 ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂の耐衝撃
性を改良するために種々の提案がなされており、
例えばポリエチレンあるいはゴム成分をブレンド
する方法がある。ポリカーボネート樹脂にポリエ
チレンをブレンドした場合は非強化の場合と異り
耐衝撃性の改良は僅かで、逆にポリカーボネート
とポリエチレンの相溶性の悪さによる成形時の剥
離現象がみられ好ましくない。一方ゴム成分を添
加すると耐衝撃性は改良されるが、ゴム成分の耐
熱性が低いためポリカーボネート樹脂の特徴の一
つである耐熱性が低下するために好ましくない。 本発明者等はガラス繊維強化ポリカーボネート
樹脂の耐衝撃性向上について種々検討を行つた結
果、カルボキシルグループを持つオレフイン系ワ
ツクスを僅少量添加することにより耐熱性を損う
ことなく耐衝撃性が大巾に改良されることを見出
し、本発明に到達したものである。 即ち、本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂35
〜97重量部及びガラス繊維3〜65重量部からなる
ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物100
重量部に対して、カルボン酸無水物グループ及
び/又はカルボキシルグループを持つオレフイン
系ワツクスを0.1〜5重量部含有せしめてなるポ
リカーボネート樹脂組成物である。 本発明に使用される芳香族ポリカーボネート樹
脂は芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸誘導体とを
溶融法あるいは溶液法で反応せしめて得られるポ
リカーボネートであり、特に芳香族ジヒドロキシ
化合物としては2・2−ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)プロパン(以下ビスフエノールAと略称
する)が好ましい。又ビスフエノールAからのポ
リカーボネートはその本質的性質を損わない程度
の共重合体例えばビスフエノールAの一部を他の
4・4′−ジヒドロキシジフエルアルカン或いは
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン、4・
4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、テトラブ
ロムビスフエノールA、テトラメチルビスフエノ
ールA等に置換した共重合体であつても良い。又
2種以上のポリカーボネートを混合しても差支え
ない。これらの芳香族ポリカーボネート樹脂は通
常15000〜60000程度の分子量を持つものが好まし
い。 本発明に使用されるガラス繊維は一般に芳香族
ポリカーボネート樹脂の強化に使用されるもので
あれば特に限定されるものではない。ポリカーボ
ネート樹脂組成物を製造するに際し、ガラス繊維
はチヨツプドストランドを用いても良く、又ロー
ビングストランドを用いても良い。ガラス繊維長
は通常0.1〜8m/mの範囲内にある。ガラス繊
維径は6〜30μ、一般には10〜20μのものが使用
される。又ガラス繊維は芳香族ポリカーボネート
樹脂との親和性を高めるために表面処理、例えば
ポリカーボネート溶液処理が施されていても差支
えない。ガラス繊維の含有量は組成物100重量部
当り3〜65重量部が好ましい。3重量部より少量
ではガラス繊維強化の効果が小さく、又65重量部
より多くなれば成形が困難となるため好ましくな
い。 本発明に使用されるカルボン酸無水物グループ
及び/又はカルボキシルグループを持つオレフイ
ン系ワツクスは、オレフイン系ワツクスを特殊処
理して得られるワツクスである。カルボン酸無水
物グループ及び/又はカルボキシルグループを持
つオレフイン系ワツクスの構造式の一例としては
下記式(1)、(2) が挙げられる。このワツクスの市販品としては例
えばダイヤカルナー30(三菱化成(株)製:商品
名)、ハイワツクス酸化タイプ2203A、1105A
(三井石油学(株)製:商品名)あるいは酸化パラフ
イン(日本精蝋(株)製)等が挙げられ、これらは単
独あるいは2種以上の混合物として使用される。
これらのカルボキシルグループを持つオレフイン
系ワツクス(以下単にワツクスと略称する)の添
加量は樹脂組成物100重量部に対して0.1〜5重量
部が好ましい。 0.1重量部より少量では耐衝撃性の向上効果小
さく、また5重量部より多く添加しても衝撃値は
それ以上向上せず、逆に押出性の低下を起すため
に好ましくない。 本発明のポリカーボネート樹脂組成物を製造す
るに際し既知のいかなる方法でも利用出来、特別
な設備を必要としない。例えば芳香族ポリカーボ
ネート樹脂、ガラス繊維及びワツクスの混合物を
単軸或いは二軸の押出機またはバンバリミキサ
ー、加熱ロール等で混合、ペレツト化する方法;
射出成形機で直接射出成形する方法;又夫々2種
の混合物を先ず作成して次いで残りの一種を混合
する方法、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネ
ート樹脂組成物とワツクスの混合物を使用する方
法、芳香族ポリカーボネート樹脂とワツクスから
なるペレツトにガラス繊維を添加する方法等が挙
げられるが、いかなる方法によつて本発明の組成
物を製造しても差支えない。 本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、通
常の添加剤例えば、安定剤、染顔料、難燃剤、帯
電防止剤等を必要に応じてその発現量添加してい
ても差支えない。又ポリエチレン、ゴム成分を含
む樹脂等が芳香族ポリカーボネート樹脂の本質的
特質を損わない程度含まれていても差支えない。 本発明の樹脂組成物を用いて得られた成形品
は、耐衝撃性にすぐれるため特に耐衝撃性が要求
される分野に広く利用される。 以下に実施例を挙げて本発明の効果を説明する
が、本発明はこれに限定されない。 実施例1及び比較例1 芳香族ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株):パ
ンライトL−1250)85重量部、チヨツプガラス繊
維15重量部およびダイヤカルナー30(三菱化成
(株))1重量部をタンブラー型混合機で混合し、次
いでベント式押出機(中央機械(株)VSK−30)で
押出してペレツト化した。このペレツトを乾燥
後、シリンダー温度300℃、射出圧1500Kg/cm2で
射出成形し(新潟スチユーベS150/235)、衝撃
試験片(ASTM D256)を作成して、その衝撃値
を測定したところ、その値は29.2Kgcm/cmであつ
た。 比較のためダイヤカルナー30を添加しないガラ
ス繊維強化ポリカーボネート樹脂について同様に
成形し、衝撃値を測定すると12.1Kg・cm/cmであ
つた。 実施例2及び比較例2 ダイヤカルナー30の代りにハイワツクス2203A
(三井石油化学(株))を使用する以外は実施例1と
同様にして28.3Kg・cm/cmの衝撃値を有する成形
片が得られた。 比較のためにハイワツクス2203Aの代りにガル
ボキシルグループを持たないオレフイン系ワツク
スであるハイワツクス200Pを添加した場合の衝
撃値は12.8Kg・cm/cmであつた。 実施例 3 実施例1と同様にしてダイヤカルナー30の代り
に酸化パラフインNPS−8070(日本精蝋(株))を使
用したところ、28.1Kg・cm/cmの衝撃値を有する
成形片が得られた。 実施例4〜11及び比較例4〜6 実施例1と同様な方法で種々のガラス繊維含量
のポリカーボネート樹脂についてダイヤカルナー
30を添加した場合の衝撃値を下表にまとめて示
す。
更に詳しくは機械的特性、特に耐衝撃性のすぐれ
たガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂に関す
る。 ポリカーボネート樹脂は、周知のようにすぐれ
たエンジニアリングプラスチツクとして知られて
いるが、耐熱性と剛性を更に向上させ、又成形収
縮率と熱膨脹係数を小さくするためにガラス繊維
で強化したポリカーボネート樹脂組成物が上市さ
れ、精密部品用樹脂として幅広く使用されてい
る。しかしながら、ガラス繊維強化ポリカーボネ
ート樹脂は非強化のポリカーボネート樹脂に比べ
て耐衝撃性が劣るという問題点が残されている。
例えば非強化ポリカーボネート樹脂成形品の3.15
m/m厚さのアイゾツトノツチ付衝撃値(以下衝
撃値は3.15m/m厚さでの値を示す)は80Kg・
cm/cmであるが、30%ガラス繊維強化ポリカーボ
ネート樹脂成形品の衝撃値は16Kg・cm/cmと大巾
に低下する。 ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂の耐衝撃
性を改良するために種々の提案がなされており、
例えばポリエチレンあるいはゴム成分をブレンド
する方法がある。ポリカーボネート樹脂にポリエ
チレンをブレンドした場合は非強化の場合と異り
耐衝撃性の改良は僅かで、逆にポリカーボネート
とポリエチレンの相溶性の悪さによる成形時の剥
離現象がみられ好ましくない。一方ゴム成分を添
加すると耐衝撃性は改良されるが、ゴム成分の耐
熱性が低いためポリカーボネート樹脂の特徴の一
つである耐熱性が低下するために好ましくない。 本発明者等はガラス繊維強化ポリカーボネート
樹脂の耐衝撃性向上について種々検討を行つた結
果、カルボキシルグループを持つオレフイン系ワ
ツクスを僅少量添加することにより耐熱性を損う
ことなく耐衝撃性が大巾に改良されることを見出
し、本発明に到達したものである。 即ち、本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂35
〜97重量部及びガラス繊維3〜65重量部からなる
ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂組成物100
重量部に対して、カルボン酸無水物グループ及
び/又はカルボキシルグループを持つオレフイン
系ワツクスを0.1〜5重量部含有せしめてなるポ
リカーボネート樹脂組成物である。 本発明に使用される芳香族ポリカーボネート樹
脂は芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸誘導体とを
溶融法あるいは溶液法で反応せしめて得られるポ
リカーボネートであり、特に芳香族ジヒドロキシ
化合物としては2・2−ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)プロパン(以下ビスフエノールAと略称
する)が好ましい。又ビスフエノールAからのポ
リカーボネートはその本質的性質を損わない程度
の共重合体例えばビスフエノールAの一部を他の
4・4′−ジヒドロキシジフエルアルカン或いは
4・4′−ジヒドロキシジフエニルスルホン、4・
4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、テトラブ
ロムビスフエノールA、テトラメチルビスフエノ
ールA等に置換した共重合体であつても良い。又
2種以上のポリカーボネートを混合しても差支え
ない。これらの芳香族ポリカーボネート樹脂は通
常15000〜60000程度の分子量を持つものが好まし
い。 本発明に使用されるガラス繊維は一般に芳香族
ポリカーボネート樹脂の強化に使用されるもので
あれば特に限定されるものではない。ポリカーボ
ネート樹脂組成物を製造するに際し、ガラス繊維
はチヨツプドストランドを用いても良く、又ロー
ビングストランドを用いても良い。ガラス繊維長
は通常0.1〜8m/mの範囲内にある。ガラス繊
維径は6〜30μ、一般には10〜20μのものが使用
される。又ガラス繊維は芳香族ポリカーボネート
樹脂との親和性を高めるために表面処理、例えば
ポリカーボネート溶液処理が施されていても差支
えない。ガラス繊維の含有量は組成物100重量部
当り3〜65重量部が好ましい。3重量部より少量
ではガラス繊維強化の効果が小さく、又65重量部
より多くなれば成形が困難となるため好ましくな
い。 本発明に使用されるカルボン酸無水物グループ
及び/又はカルボキシルグループを持つオレフイ
ン系ワツクスは、オレフイン系ワツクスを特殊処
理して得られるワツクスである。カルボン酸無水
物グループ及び/又はカルボキシルグループを持
つオレフイン系ワツクスの構造式の一例としては
下記式(1)、(2) が挙げられる。このワツクスの市販品としては例
えばダイヤカルナー30(三菱化成(株)製:商品
名)、ハイワツクス酸化タイプ2203A、1105A
(三井石油学(株)製:商品名)あるいは酸化パラフ
イン(日本精蝋(株)製)等が挙げられ、これらは単
独あるいは2種以上の混合物として使用される。
これらのカルボキシルグループを持つオレフイン
系ワツクス(以下単にワツクスと略称する)の添
加量は樹脂組成物100重量部に対して0.1〜5重量
部が好ましい。 0.1重量部より少量では耐衝撃性の向上効果小
さく、また5重量部より多く添加しても衝撃値は
それ以上向上せず、逆に押出性の低下を起すため
に好ましくない。 本発明のポリカーボネート樹脂組成物を製造す
るに際し既知のいかなる方法でも利用出来、特別
な設備を必要としない。例えば芳香族ポリカーボ
ネート樹脂、ガラス繊維及びワツクスの混合物を
単軸或いは二軸の押出機またはバンバリミキサ
ー、加熱ロール等で混合、ペレツト化する方法;
射出成形機で直接射出成形する方法;又夫々2種
の混合物を先ず作成して次いで残りの一種を混合
する方法、例えば、ガラス繊維強化ポリカーボネ
ート樹脂組成物とワツクスの混合物を使用する方
法、芳香族ポリカーボネート樹脂とワツクスから
なるペレツトにガラス繊維を添加する方法等が挙
げられるが、いかなる方法によつて本発明の組成
物を製造しても差支えない。 本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、通
常の添加剤例えば、安定剤、染顔料、難燃剤、帯
電防止剤等を必要に応じてその発現量添加してい
ても差支えない。又ポリエチレン、ゴム成分を含
む樹脂等が芳香族ポリカーボネート樹脂の本質的
特質を損わない程度含まれていても差支えない。 本発明の樹脂組成物を用いて得られた成形品
は、耐衝撃性にすぐれるため特に耐衝撃性が要求
される分野に広く利用される。 以下に実施例を挙げて本発明の効果を説明する
が、本発明はこれに限定されない。 実施例1及び比較例1 芳香族ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株):パ
ンライトL−1250)85重量部、チヨツプガラス繊
維15重量部およびダイヤカルナー30(三菱化成
(株))1重量部をタンブラー型混合機で混合し、次
いでベント式押出機(中央機械(株)VSK−30)で
押出してペレツト化した。このペレツトを乾燥
後、シリンダー温度300℃、射出圧1500Kg/cm2で
射出成形し(新潟スチユーベS150/235)、衝撃
試験片(ASTM D256)を作成して、その衝撃値
を測定したところ、その値は29.2Kgcm/cmであつ
た。 比較のためダイヤカルナー30を添加しないガラ
ス繊維強化ポリカーボネート樹脂について同様に
成形し、衝撃値を測定すると12.1Kg・cm/cmであ
つた。 実施例2及び比較例2 ダイヤカルナー30の代りにハイワツクス2203A
(三井石油化学(株))を使用する以外は実施例1と
同様にして28.3Kg・cm/cmの衝撃値を有する成形
片が得られた。 比較のためにハイワツクス2203Aの代りにガル
ボキシルグループを持たないオレフイン系ワツク
スであるハイワツクス200Pを添加した場合の衝
撃値は12.8Kg・cm/cmであつた。 実施例 3 実施例1と同様にしてダイヤカルナー30の代り
に酸化パラフインNPS−8070(日本精蝋(株))を使
用したところ、28.1Kg・cm/cmの衝撃値を有する
成形片が得られた。 実施例4〜11及び比較例4〜6 実施例1と同様な方法で種々のガラス繊維含量
のポリカーボネート樹脂についてダイヤカルナー
30を添加した場合の衝撃値を下表にまとめて示
す。
【表】
実施例 12
30%ガラス繊維含有ポリカーボネート樹脂100
重量部にダイヤカルナー30、1重量部を添加混合
し射出成形機で衝撃試験片を成形した。この試験
片の衝撃値は21.0Kg・cm/cmであつた。 実施例 13 ガラス繊維を40%含有する長繊維タイプガラス
繊維強化ポリカーボネート樹脂50重量部とポリカ
ーボネート樹脂50重量部およびダイヤカルナー
30、1重量部を混合し実施例1と同様にして成形
片を得た。この成形片は27.2Kg・cm/cmの衝撃値
を示した。
重量部にダイヤカルナー30、1重量部を添加混合
し射出成形機で衝撃試験片を成形した。この試験
片の衝撃値は21.0Kg・cm/cmであつた。 実施例 13 ガラス繊維を40%含有する長繊維タイプガラス
繊維強化ポリカーボネート樹脂50重量部とポリカ
ーボネート樹脂50重量部およびダイヤカルナー
30、1重量部を混合し実施例1と同様にして成形
片を得た。この成形片は27.2Kg・cm/cmの衝撃値
を示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリカーボネート樹脂35〜97重量部及
びガラス繊維3〜65重量部からなるガラス繊維強
化芳香族ポリカーボネート樹脂組成物100重量部
に対して、カルボン酸無水物グループ及び/又は
カルボキシルグループを持つオレフイン系ワツク
スを0.1〜5重量部含有せしめてなるポリカーボ
ネート樹脂組成物。 2 カルボン酸無水物グループ及び/又はカルボ
キシルグループを持つオレフイン系ワツクスが主
として下記の一般式(1)及び/又は(2)で表わされる
オレフイン系ワツクスである特許請求の範囲第1
項記載のポリカーボネート樹脂組成物。 (但し式中nは12〜20の数である)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12080779A JPS5645944A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Polycarbonate resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12080779A JPS5645944A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Polycarbonate resin composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5645944A JPS5645944A (en) | 1981-04-25 |
JPS6212814B2 true JPS6212814B2 (ja) | 1987-03-20 |
Family
ID=14795456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12080779A Granted JPS5645944A (en) | 1979-09-21 | 1979-09-21 | Polycarbonate resin composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5645944A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0344618U (ja) * | 1989-09-11 | 1991-04-25 | ||
WO2014208071A1 (ja) | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 三井化学株式会社 | 成形用樹脂組成物 |
WO2019044626A1 (ja) | 2017-08-29 | 2019-03-07 | 三井化学株式会社 | 繊維収束剤、無機強化材、樹脂組成物および成形体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5817153A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-01 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 |
US4399251A (en) * | 1981-12-07 | 1983-08-16 | General Electric Company | Compositions comprising a thermoplastic resin and an olefin mold release agent |
JP4588155B2 (ja) * | 2000-02-29 | 2010-11-24 | 帝人化成株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
-
1979
- 1979-09-21 JP JP12080779A patent/JPS5645944A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0344618U (ja) * | 1989-09-11 | 1991-04-25 | ||
WO2014208071A1 (ja) | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 三井化学株式会社 | 成形用樹脂組成物 |
WO2019044626A1 (ja) | 2017-08-29 | 2019-03-07 | 三井化学株式会社 | 繊維収束剤、無機強化材、樹脂組成物および成形体 |
US11577995B2 (en) | 2017-08-29 | 2023-02-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Fiber-sizing agent, inorganic reinforcement material, resin composition, and molded article |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5645944A (en) | 1981-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10152607A (ja) | ポリエステル樹脂を強靭にするための方法及び組成物 | |
JPS62275153A (ja) | ポリエステル組成物 | |
JP3174339B2 (ja) | 高衝撃性ポリエステル/エチレンコポリマーブレンド | |
JPH02382B2 (ja) | ||
JPS6156254B2 (ja) | ||
JPS6212814B2 (ja) | ||
JPS60173056A (ja) | 樹脂組成物 | |
EP0639609A1 (en) | Process for the manufacture of low gloss resins | |
US5068274A (en) | Secondary amides in polyethylene terephthalate molding compositions | |
JPS5941355A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH01245044A (ja) | 耐熱着色性、耐熱劣化性に優れた熱可塑性樹脂用衝撃改質剤及びそれを用いた熱可塑性樹脂組成物 | |
US4889898A (en) | Thermoplastic polyester blends of improved impact resistance | |
JPS62184051A (ja) | 樹脂組成物 | |
JPS62187756A (ja) | ポリエステル成形材料 | |
JPS62283146A (ja) | 耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPH041028B2 (ja) | ||
JPH0314849A (ja) | ポリエステル及びポリオレフィンの配合物 | |
JPS63264659A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0395265A (ja) | 樹脂組成物 | |
JPS62263249A (ja) | 改良した加水分解安定性を有するポリアセタ−ル組成物 | |
JPS5911360A (ja) | 耐衝撃性熱可塑性樹脂組成物 | |
JPS59204655A (ja) | ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂組成物 | |
KR940001074B1 (ko) | 폴리에스테르 수지 조성물 | |
US4908407A (en) | Resin compositions | |
JPH04261462A (ja) | 成形用組成物 |