JPS6212759Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両のドアハンドルや鍵穴に泥が付着
するのを防止する手段に関する。

第１図に示すように、ドアハンドル３は例えば
キヤブオーバ型のトラツクなどにあつては、車輪
１の近傍にあるので雨天走行時や泥地を走行した
ときなどには、泥が跳ね上げられたりして付着す
ることがあつた。

そこで本考案は、ドアハンドルの下方を覆う突
出部をドアパネルに設けることにより、泥の付着
を防止するようにした車両のドアハンドル装置を
提供することを目的とする。

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明
する。

第２図に示すように、ドアパネル２には、ドア
ハンドル３の下方に位置して突出部６がビス７に
より取付けられることにより形成されている。

突出部６はドアハンドル３の前方及び下方を覆
うように、Ｌ型の垂直部６Ａと水平部６Ｂとから
形成され、かつ鍵穴４の部分に半円弧状の切欠部
８を有する。

そして、第３図、第４図にも明らかなように、
突出部６は、走行中の空気抵抗を増大させないよ
うに、その外側に円弧面９が形成され、かつ水平
部６Ｂの上面は、ドアハンドル３の内側に位置し
てドアパネル２に設けた凹部１０からつながる傾
斜面１１を形成し、雨水が溜まるのを防いでい
る。

なお、突出部６のドアパネル表面からの突出高
さは、すくなくともドアハンドル３よりも高くし
て、突出部６に沿う周辺の空気流が直接ドアハン
ドル３に衝突しないようにする。

以上のように構成したので、車両の走行時に車
輪からの泥の巻き上げ、跳ね上げによりドアハン
ドル３の周辺に泥が付着しようとしても、突出部
６によりドアハンドル３、鍵穴４の周辺の空気流
れを変えるため、飛散した泥は直接にドアハンド
ル３や鍵穴４に衝突付着しなくなる。

つまり、ドアハンドル３の前方、下方から走行
風、車輪の巻き上げ風とともに飛散ちる泥は、泥
除用の突出部６により、この表面に沿つての浮き
上がる流れに変換され、ドアハンドル３の突出表
面より上方を通過するのである。

また上記実施例では突出部はビスにより取付け
られているがドアパネルと一体に形成してもよ
い。

以上のように本考案は、ドアに取付けたドアハ
ンドル及び鍵穴の前方及び下方を取り囲むように
して、ドアパネルに整流用の突出部を設け、該突
出部は垂直部と水平部との略Ｌ字型に形成される
と共に、垂直部と水平部とのドアハンドル側と反
対の外側には円弧面が形成され、かつ水平部のド
アハンドル側の上面はドア側から外側に向けて下
がつた傾斜面を設けたため、ドアハンドルの前
方、下方からの走行風、車輪の巻き上げ風により
飛散した泥が、ドアハンドルや鍵穴に付着するの
を防止し、常に円滑な作動を確保することができ
る。

また、突出部にはドアハンドルを取り囲む外側
に円弧面を形成したので、走行中の空気抵抗を増
大させることがなく、さらに水平部の上面には傾
斜面を形成したので、雨水が溜まるのを防いでド
ア開閉時に不快な思いをすることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の斜視図である。第２図は本
考案の要部斜視図、第３図、第４図はそれぞれ第
２図のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図である。 ２……ドアパネル、３……ドアハンドル、４…
…鍵穴、６……突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアに取付けたドアハンドル及び鍵穴の前方及
   び下方を取り囲むようにして、ドアパネルに整流
   用の突出部を設け、該突出部は垂直部と水平部と
   の略Ｌ字型に形成されると共に、垂直部と水平部
   とのドアハンドル側と反対の外側には円弧面が形
   成され、かつ水平部のドアハンドル側の上面はド
   ア側から外側に向けて下がつた傾斜面を設けたこ
   とを特徴とする車両用ドアハンドル装置。