JPS62126263A - 車両用蒸発燃料処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ１発明の目的 （１１産業上の利用分野 本発明は、車両用のキャニスタによる蒸発燃料処理装置
に関し、特にキャプレタのフロート室からの蒸発燃料を
能率よくキャニスタに導くようにした前記装置に関する
。

（２）従来の技術 従来燃料タンクおよびキャブレタのフロート室に貯留さ
れた燃料から蒸発する１発燃料を一旦キャニスタに吸着
させ、この吸着燃料をキャブレタに生じる吸気負圧によ
りその吸気道に吸引し、燃焼室へ供給するようにした車
両用蒸発燃料処理装置は公知である（刊行物「自動車の
排気浄化装置とその整備」山海堂発行）。

（３）発明が解決しようとする問題点 ところで前記キャニスタは主として燃料タンク、および
キャブレフのフロート室からの蒸発燃料を吸着するもの
であるが、前記燃料タンクは密閉状でありその内圧が蒸
発燃料によってかなり高くなるためその内圧により蒸発
燃料のキャニスタへの導入が容易に行われるのに対しキ
ャブレフのフロート室は大気に開口であるため空気より
も重い蒸発燃料をその重力に依存してキャニスタへ導入
させる必要があり、その導入を容易にするためにはフロ
ート室の蒸発燃料放出ポートと、キャニスタのチャージ
ポート間にできるだけ大きな落差を設けることが望まれ
る。

ところが一般にキャニスタは縦長であって車両のエンジ
ンルーム内に、縦方向に収容配置されるものであるため
、エンジン内の限られたスペース内では十分な前記落差
を確保できないという問題があり、特に車両の小型化に
ともない前記問題が大きくなっている。

本発明は上記実情にかんがみてなされたもので、キャニ
スタの機能を何ら損なわずにしかも該キャニスタとキャ
ブレフのフロート室間の落差を十分に確保しつつエンジ
ンルーム内にキャニスタを容易に収容配置できるように
した車両用蒸発燃料処理装置を提供することを目的とす
るものである。

Ｂ０発明の構成 （１１問題点を解決するための手段 本発明によれば、前記目的達成のためエンジンルーム内
において、エンジンの吸気管に接続されるキャブレフよ
りも下位にキャニスタを配設し、該キャニスタには、燃
料タンクからの蒸発燃料を導入する第１チャージポート
と、キャブレフのフロート室からの蒸発燃料を導入する
ための第２チャージポートと、吸着した燃料を吸気管に
供給するパージポートを設けてなる、車両用蒸発燃料処
理装置において、前記キャニスタは縦長に形成されてエ
ンジンルーム内に縦方向に配置され、前記第１チャージ
ポートとパージポートをその上壁に設け、また前記第２
チャージポートをその胴部の上下方向中間部に設ける。

（２）作　用 縦長のキャニスタはエンジンルーム内に縦向き配置され
てもキャブレフのフロート室の蒸発燃料放出ポートと、
キャニスタのチャージポート間の落差を大きくすること
ができ、フロート室からの蒸発燃料は抵抗少なく容易に
キャニスタへ導入される。

（３）実施例 第１図において、車両のエンジンルーム内には、エンジ
ンＥが配置され、その−側の空間部に後述する暴発燃料
処理装置の、縦長の円筒状をなすキャニスタＣが縦向き
に配置される。

第２図において、エンジンＥの吸気系Ｉｎにおける、吸
気管１の入口にはキャブレフ２が接続される。

キャブレフ２は、その吸気道３のベンチュリ部に開口す
る燃料ノズル４、その燃料ノズル４から吸出される燃料
を常に定量貯留するフロート室５及び吸気道３に軸支さ
れてエンジンＥへの混合気の供給量を制御する絞弁６を
備えており、フロート室５の燃料は燃料タンク７から図
示しない従来公知の燃料通路を介して補給される。

前記キャブレフ２の下方に配置されてるキャニスタＣの
円筒状胴部Ｃｍの上端壁には、パージポート１０が開口
され、このパージポート１０には、パージ通路９の始端
が接続され、該パージ通路９の終端が前記吸気管１の燃
料導入ポート９ａに接続される。

前記胴部Ｃｍの上部には、エンジンＥの負荷運転時のみ
前記パージ通路９を導通させる負圧応動式の常閉型制御
弁１２が設けられ、この弁１２の負圧室１２．には負圧
信号通路１３の一端が連通されており、この通路１３の
他端はキャブレタ２の負圧取出口１３ａに連通されてい
る。この負圧取出口１３ａはアイドル位置の絞弁６から
やや上流寄りに位置し、且つ絞弁６が規定開度以上に開
かれたとき相対的に絞弁６の下流側に移るようになって
いる。

したがって絞弁６が前記規定開度以上に開かれると、即
ちエンジンの負荷運転が行われると、絞弁６の下流側の
高い吸気負圧が制御弁１２の負圧室に導入され、制御弁
１２は開弁状態となる。

またキャニスタＣの上端壁には、第１チャージポート１
９が開口され、該第１チャージポート１９には燃料タン
ク７の上部に連通される第１チャージ通路７！１が接続
されており、この第１チヤージ通路！、の途中に２方向
チエツク弁１１が介装され、該弁１１は、燃料タンク７
内の圧力が一定値以上になると開弁するように設定され
る。

また後に詳述するようにキャニスタＣの胴部Ｃｍの上下
方向中間部に設けられる第２チャージポート２０には、
キャブレタ２のフロート室５上部の蒸発燃料放出ボート
５ａに連なる第２チャージボート通路１２が連通される
。第２チャージ通路１２の途中には、絞弁６よりも上流
の吸気道３に連通ずるインナベント通路１４が接続され
、その接続部に２方向切換弁８が設けられ、この切換弁
８は、エンジンＥの運転時にはインナベント通路Ｉ４を
フロート室５に導通させ、またエンジンの停止時には第
２チャージ通路１２をフロート室５の蒸発燃料放出ポー
）５ａに導通するように切換制御される。なお、前記２
方向切換弁８の切換制御は従来公知の手段により行われ
るので、その詳細な説明を省略する。

キャニスタＣの胴部Ｃｍ内には、上方から順にパージ室
１５、処理室１６および大気室１７が形成される。

キャニスタＣの土壁の中央部には、内側に向けて第１蒸
発燃料導入路１８が設けられ、該路１８の外端に、前記
第１パージポート１９が開口され、またその内端は、前
記処理室１６に開口しており、その開口端にグリッド２
３が設けられ、これにより第１蒸発燃料導入路１８と処
理室１６間が区画される。

またキャニスタＣの胴部Ｃｍの上下方向中間部には、横
向きに第２蒸発燃料導入路３０が挿入固定され、該路３
０の外端に前記第２千ヤージボー）２０が開口され、ま
たその内端は前記処理室１６内に開口され、その開口端
にグリッド３１が設けられ、これにより第２蒸発燃料導
入路３０と処理室１６間が区画される。

パージ室１５と処理室１６との間はアッパグリッド２１
により、また処理室１６と大気室１７との間はボトムグ
リッド２２により区画され、処理室１６には、活性炭等
の燃料吸着剤２４が充填される。その燃料吸着剤２４と
アラバグリッド２１下面およびボトムグリッド２２上面
との間には通気性を有するアッパバッド２５およびそれ
と同様に通気性を有するボトムバッド２６がそれぞれ介
装される。またアッパグリッド２１上面にはアッパフィ
ルタ２７が、またボトムグリッド２２下面にはボトムフ
ィルタ２８がそれぞれ重合される。

キャニスタＣの下壁は漏斗状に形成され、その中央部に
は外方に向けて大気導入管２９が突設され、該大気導入
管２９の内端は前記大気室１７に連通され、その外端は
大気に開口される。

次にこの実施例の作用について説明する。

制御弁１２の閉弁中に、密閉された燃料タンク７内に蒸
発燃料が発生し、そのタンク内圧が規定値以上に上昇す
ると、２方向チエツク弁１１が開弁するため前記蒸発燃
料は第１チャージ通路！。

を通って第１チャージポート１９より第１蒸発燃料導入
路１８に導入され、グリッド２３を通って処理室１６内
に移り、燃料吸着剤２４に吸着される。燃料タンク７内
の上昇した圧力は大気室１７を経て大気導入管２９を通
って大気に放出される。

またエンジンＥの運転停止時には２方向切換弁８はフロ
ート室５の蒸発燃料放出ポート５ａを第２チャージ通路
１２に導通させるので、前記蒸発燃料部は第２チャージ
通路Ｉ！２を通って第２チャージポート２０より第２蒸
発燃料導入路３０に導入され、グリッド３１を通って処
理室１６内に移り、燃料吸着剤２４に吸着される。この
場合第２チャージポート２０を胴部Ｃｍの上下方向中間
部に開口することにより第２図に示すようにフロート室
５の蒸発燃料放出ポート５ａと、第２チャージポート２
０間に大きな落差Ｈを設けることができ、フロート室５
からの蒸発燃料は、その大きな落差Ｈを利用して確実、
迅速に処理室１６内にチャージされる。

次にエンジンＥが負荷運転されれば制御弁１２が開弁じ
、空気が大気導入管２９、大気室１７、処理室１６、パ
ージ室１５、パージ通路９を順次に通過して吸気管１内
に吸入される。その間処理室１６を通過する空気によっ
て燃料吸着剤２４から先の吸着燃料が離脱されるため、
その離脱燃料も空気に伴われて吸気管ｌに吸入され、エ
ンジンＥの燃料に供される。また空気はボトムフィルタ
２８およびボトムバッド２６を通過する間にダスト等を
除去されて浄化される。

エンジンＥの運転中でも燃料タンク７から第１チヤージ
通路ｌ、へ蒸発燃料が排出されると、その燃料は一旦燃
料吸着剤２４に吸着される。またエンジンＥの運転中は
２方向切換弁８はフロート室５の蒸発燃料放出ポート５
ａをインナベント通路１４に導通するので、フロート室
５内の蒸発燃料はキャブレタ２の吸気道３に導入される
。

Ｃ０発明の効果 以上の実施例により明らかなように本発明によれば、車
両用蒸発燃料処理装置において、キャニスタの胴部の上
下方向中間部に、キャブレタのフロート室に開口される
蒸発燃料放出ポートに連なる第２チャージポートを設け
たので、縦長のキャニスタをエンジンルーム内に縦置き
したにもかかわらず、フロート室の弾発燃料放出ボート
と、キャニスタの第２チャージポート間に大きな落差を
確保することができ、フロート室からの蒸発燃料のキャ
ニスタへの導入を迅速、確実に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は本発明
装置を備えた車両の一部斜視図、第２図は本発明装置の
縦断面図である。 Ｃ・・・キャニスタ、Ｃｍ・・・胴部、Ｒ・・・エンジ
ンルーム ト・・吸気管、２・・・キャブレタ、５・・・フロート
室、１０・・・バージポート、１９．２０・・・第１．
第２チャージポート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンルーム内において、エンジンの吸気管に接続さ
   れるキャブレタよりも下位にキャニスタを配設し、該キ
   ャニスタには、燃料タンクからの蒸発燃料を導入する第
   １チャージポートと、キャブレタのフロート室からの蒸
   発燃料を導入するための第２チャージポートと、吸着し
   た燃料を吸気管に供給するパージポートを設けてなる、
   車両用蒸発燃料処理装置において、前記キャニスタは縦
   長に形成されてエンジンルーム内に縦方向に配置され、
   前記第１チャージポートとパージポートをその上壁に設
   け、また前記第２チャージポートをその胴部の上下方向
   中間部に設けたことを特徴とする車両用蒸発燃料処理装
   置。