JPS6212043Y2 - - Google Patents

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JPS6212043Y2
JPS6212043Y2 JP1324081U JP1324081U JPS6212043Y2 JP S6212043 Y2 JPS6212043 Y2 JP S6212043Y2 JP 1324081 U JP1324081 U JP 1324081U JP 1324081 U JP1324081 U JP 1324081U JP S6212043 Y2 JPS6212043 Y2 JP S6212043Y2
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housing
lid
linkage
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は、蓋の開閉用ロツク装置の改良に関す
る。
例えば自動車のダツシユボードに設けられるグ
ローブボツクスの蓋(リツド)等に就いても、
様々なロツク方式が提案されているが、中でも、
蓋に一対の摘みが横に対向してついていて、一方
は固定、他方のみが動くようになつており、これ
等一対の摘みを二本の指で押し挾むようにして動
く方の摘みを固定の方に向けて動かすことによ
り、ロツクを解いて蓋を開くものがある。この場
合のロツク手段は、一般に一対の係合突起を背向
して突出させて成るもので、これ等突起は、蓋が
閉じている時には、車輛ボデイ又はボツクス側の
夫々、対応する係合孔内に嵌入して閉状態を維持
するが、上記の解放動作を受けた時には、夫々の
係合孔から抜けだし、蓋の開放を許すように作ら
れている。
しかし、係合突起にこのような動きをさせるた
めのロツク装置は、在来のものでは徒らに部品点
数が多く、機構、組立てが複雑で故障の虞れも高
く、コストも張る外、金属部品を多用しているた
めに発錆の問題もある。
本案はこの点に就きなされたもので、上記のよ
うな解放動作を要する開閉装置用のロツク装置を
できるだけ簡単で確実なものにすることを主目的
としている。
尚、本案はこの種開閉装置で最も重要な部分と
して、摘みの動きにより水平方向に動く作動アー
ムから係合突起迄の動きの伝達機能を含むロツク
装置に係るものであつて、摘み自体の構成、及び
係合突起の係合孔を持つブラケツト側の構成に就
いて迄、規定するものではない。
先づ第1〜8図示の第一実施例から説明する。
第1図はこのロツク装置1が組み上がつた時の
斜視図を示している。各構成子の説明の前に、本
装置はどのような用途に使われ、また、どのよう
な動作をするかを説明する。
プラスチツクのハウジング2から横方向に伸び
出した作動アーム乃至作動レバー3があり、これ
をハウジングに向いて矢印Aのようにスライドさ
せると、このアームと平行に、但し離間して設け
られた一対の背向する係合突起4,4がハウジン
グから突き出た図示の状態から矢印B,−Bで示
すように、夫々、ハウジング内に向かつて引つ込
む。そして、アーム3が逆方向−Aに沿つて元に
戻れば、各突起4,4も再び突出する。またアー
ム3を何等作動せずとも、突起自体に、B,−B
方向の外力が加わつても、夫夫引込むことがで
き、この外力が除去されれば再び突出する。
このような動作をさせるロツク装置1は、例え
ば自動車のグローブボツクスの蓋5(仮想線)に
取付けてその開閉装置の一部とすることができ
る。即ち、ハウジング2に適宜設けたネジ貫通孔
6を介して蓋5の裏側のボス7にネジ8により留
め付け、蓋5に取付けた一対の摘み9,9′の
中、可動の摘み9と作動アーム3とを適宜連結し
て、固定の摘み9′と可動の摘み9とを両側から
指で押挾む等して可動の摘み9を相対的に固定の
摘み9′側に向けて矢印A′で示すように押圧する
ことにより、作動アーム3を押圧できるようにす
るのである。一方、グローブボツクス乃至車輛ボ
デイに適宜固定したブラケツト10(仮想線)に
開けた係合孔11に、蓋が閉じている時に係合突
起4,4が嵌入するように両者を位置付けるので
ある。これにより、車輛搭乗者は、必要に応じて
摘み9,9′を押し挾めば、既述の動作で係合突
起4,4が引込み、係合孔11から抜けるので、
蓋を開くことができ、閉める時は単に蓋を押し込
めば、係合突起4は後に詳しく説明する仕方でブ
ラケツト10の端10′に当たつてからこれを乗
り越え、再び係合孔11の中に嵌入して蓋の閉塞
状態に戻るのである。
尚、繰返し述べるように、作動アーム3と摘み
9をどのようにして取付けるかとか、摘み自体の
可動構成、蓋の開閉部等は本案とは直接には関係
がない。本案の利用例の一つに過ぎないからであ
る。但し、参考迄に言えば、図示のような利用例
の場合は、作動アーム3の先端(やや大きくなつ
ている)に摘み9の下に延ばした舌片12が単に
当接するだけで済み、両者を結締する必要のない
場合が多い。また、蓋5はグローブボツクス用と
しては一般に表板と、図示しない裏板とから成る
内部中空で厚味のあるものが好まれる。従つて本
装置1はこの内部に収められて外からは見えない
ようにされるのが普通である。
以上の基本動作乃至必要区とする動作を理解し
て頂いた上で、これを満足するための構成に就
き、第2図以降に即して説明する。
第2図はこの第一実施例の装置1を第1図とは
反対から見た分解斜視図であり、コイルスプリン
グ13以外の各構成子は総てプラスチツク製であ
る。
ハウジング2は上下に二つの半体2a,2bに
分かたれ、両半体2a,2bを重ね合わせて内部
を閉ざすことにより完成するが、図面上、下側の
半体2a(これを主半体と呼ぶ)に各構成子を収
めた後、他方2b(副半体と呼ぶ)を重ね合わせ
るようにしている。
主半体2aの両側に開いた一対の溝14,14
は、アーム3のガイド溝であつて、アーム3をこ
の中に収めることにより、A方向に滑動できるよ
うになる。
アーム3にあつて、主半体2aの各部品を収め
る腔部15内に位置する部分には、二つの耳片1
6,17があり、アームの動きの方向に沿い互い
に離間し、かつ動きの方向とは直角な方向で反対
に突出している。
以下、アームの動く方向Aを軸方向、これとア
ームを含む平面内で直交する方向Cを軸直角方向
と呼ぶ。
アーム3の耳片16,17には、夫々、軸直角
方向に長径を持つ長孔18,19があつて、
夫々、第一リンケージ20、第二リンケージ21
の作動ピン22,23がこれに嵌まり込む。両ハ
ウジング半体2a,2bの重ね合せ方向を図面の
表し方に従つて上下方向Dとすると、作動ピン2
2,23は夫々、上下方向に伸びている。
第一リンケージ20、第二リンケージ21は、
夫々、この実施例では単一のリンク腕24,25
から成つていて、各リンク腕は軸直角方向に伸
び、作動アームの上に位置するものである。
而して、先に述べた夫々の作動ピン22,23
の各リンク腕24,25での位置を考えてみる
と、図面上、−A方向にある第一リンク腕24で
は、略々中央に、A方向にある第二リンク腕25
ではC方向手前の一端側に夫々設けられている。
逆に、第一リンク腕24のC方向手前の一端側に
は、リンク腕回転軸となる支点ピン26があり、
第二リンク腕の長さ方向途中には同じく第二リン
ク腕用回転支点ピン27がある。そして、これ等
支点ピン26,27は、アーム3を挾んで軸方向
で対向する側に位置する。これに応じ、主半体2
aの腔部15の底面にも、夫々のピンを回転自在
に支持する支持孔28,29が設けられている。
尚、主半体2aは軸直角方向に延びる仮想軸に対
して軸対称となつていて、夫々の支持孔28,2
9の軸対称位置に同様の孔28′,29′がある
が、これは、アームの向きを右左逆に組む場合
に、夫々図示のものとは軸対称に成形したリンク
腕の支点ピンを受けるものであり、この実施例で
は使わない。アーム3を左右逆にする必要は、例
えば左ハンドル車用のグローブボツクスを右ハン
ドル車用に変更する場合等におきてくる。
第3図はアームと第一,第二リンク腕のみを主
半体腔部内に収めた時のこれ等部材の連結状態、
位置関係を良く示している。各ピン22,23,
26,27と対応する孔18,19,28,29
の関係は既述の通りであるが、更に、上下方向に
も高さずれを持たされている。
即ち、アーム3の上面上を第一リンク腕24が
跨ぎ越していて、第二リンク腕25は、第一リン
ク腕24よりも板厚分程度、高くなつている。そ
して、夫々の高さを得るために、第一リンク腕2
4では、アーム上に単に底面が載るスペーサ30
を、第二リンク腕では支点ピン27の一側面を半
径方向に張出して腔部底面に載るスペーサ31を
設けており、また、第二リンク腕の先端近傍が下
向きに傾くのを防ぐため、第一リンク腕上に単に
載る張出耳片32を当該先端近傍に設けている。
このような構成により、アーム3をA,−A方
向に動かすと第一,第二リンク腕24,25は
夫々の支点ピン26,27の周りに互いに逆方向
に動き、互いに重なり合うように先端近傍が交叉
する(第5図参照)のである。この動作は後に詳
述する。
次に、係合突起4,4のハウジング内構成に就
いて説明する。
各係合突起4,4は、この場合、先端をテーパ
付けた円筒ロツド状のもので、後部は滑動部材3
3,34に固定(一体成形)されている。滑動部
材33,34は、主半体の軸直角方向一側で軸方
向両側に開口した収納空間35内に夫々各側部開
口から収められるが、第4〜8図に明示のよう
に、軸方向長さは該収納部35のそれの略々半分
となつていて、大略L字型及び逆L字型をなして
いる。つまり、図面上、左手の滑動部材33で
は、係合突起を設けた外側面36に対して直角に
設けられた基板部37が収納空間35の底面に臨
むようになつており、逆に、右手の滑動部材34
では、外側面38に直角に設けられた基板部39
は天板面に臨むようになつている。そして、各基
板部37,39は、軸直角方向(C方向)にも棧
40,41で二分割され、図面上、後方の部分4
2,43は平らなままとなつており、手前の部分
44,45の軸方向(A方向)内部には内側面4
6,47が立てられている。しかし、棧40,4
1及び内側面46,47の高さ(D方向高さ)
は、外側面36,38のそれの半分以下となつて
いる。
従つて、第6〜8図に特に明示のように、両滑
動部材33,34は収納空間35内で組違つてい
るため、夫々、軸A−A方向に相寄るように滑動
しても相手の動きを邪魔することがない。
滑動部材33,34の外側面36,38の内面
間で平らな基板部部分42,43に沿つては圧縮
付勢手段としてのコイルスプリング13が軸方向
に収められる。このコイルスプリング13は、伸
び切つている常態での長さlが、第6図示のよう
に、両滑動部材33,34を最も離間させる長さ
となつている。この最も離間した状態とは、この
実施例では、両外側面36,37がハウジング収
納部35の開口周縁と略々面一となる状態であ
り、この時に、係合突起4,4も背向して夫々最
も突出した状態となる。
一方、同じくこの状態において、夫々の基板部
37,39の起ち上がつた内側面46,47に
は、夫夫、第一リンク腕、第二リンク腕の先端の
係合爪50,51が軸方向に臨んでいる。
このような構成であるので、次のような動作が
可能となつている。
作動アーム3の先端をハウジング側に押すこと
により、作動アームはA方向に進み、これによ
り、作動アームに設けた一対の係合孔乃至長孔1
8,19の孔縁は、夫々対応する第一,第二リン
ク腕20,21の作動ピン22,23をA方向に
押し動かす。すると、第一リンク腕は支点26の
周りに第5図示Rで示すように、また第二リンク
腕は支点27の周りに−Rで示すように夫々回転
し、両リンク腕は重なり合うように交叉すると共
に、第一リンク腕先端の係合爪50はA方向に、
第二リンク腕先端のそれ51は−A方向に動く。
従つて、第5,7図に明示のように、左手の滑
動部材33はその内側面、即ち係合面46が第一
リンク腕係合爪50でA方向に、右手のそれ34
は同じく係合面47が第二リンク腕係合爪51で
−A方向に動かされる。
これにより、係合突起4,4は引込み、第1,
8図示のように、それ迄、ブラケツト10等の係
合孔11内に嵌入していたならば(第8図では仮
想線4′)、この孔11から各抜け出し、蓋5は開
くことができる。
而して、係合突起4,4が引込んでいる時は、
コイルスプリング13は圧縮状態にあるため、例
えば蓋が開いた後で作動アーム3をA方向に押し
ていた力を釈放すれば、この圧縮されていた力が
付勢力となつて両滑動部材乃至係合突起は再び突
出させる動きを示す。これにより、夫々の係合面
46,47は、逆に夫々の係合爪50,51を介
して第一、第二リンク腕24,25を夫々逆回転
させ、もつてその作動ピン22,23がアームの
長孔18,19の孔縁を押してアーム3を元の位
置に戻し、初期状態に戻る。
尚、アーム3の動く距離を所定の範囲に定める
ために、夫々の長孔18,19を持つ舌片16,
17が、夫々、最大移動距離で、対応するハウジ
ング内面52,53に当接するように寸法付けて
いる。従つて、これ等ハウジング内面52,53
はストツパ面と呼ぶことができる。
更に、係合突起4,4は、それ自体に−B,B
方向の外力が加われば、アーム3を動かすことな
く単独で引込むことができる。
今、既述の所作で蓋が開いた後、係合突起4,
4が再び突出し、アーム3も突出した元の状態に
戻つたとして、この状態から、蓋5を単に押すだ
けで閉じる動作を考える。
すると、第8図4″,4″で示すように、突出し
ていた係合突起は、先づ、ブラケツト10の端縁
10′,10′に当たる。そこで、突起4,4のこ
のブラケツト端縁への当接面をテーパ面54,5
5として形成しておくと、このテーパ面54,5
5が引き続く押圧力で第8図下方へ動くと、ブラ
ケツト端縁10′からは反力として係合突起を軸
方向−B,Bに押圧する力が与えられる。
従つて、係合突起4,4は徐々に引込められ乍
らこの端縁10′,10′を通過し、やがて係合孔
11,11と整合すると、圧縮されていたコイル
バネ13の復元付勢力でこの孔内に突入させられ
る。これにより、再び、蓋5のロツクがなされる
が、注意されたいのは、第8図示のように、外力
で各滑動部材が引込む時には、係合面46,47
と、その引込方向手前にある各係合爪50,51
とは互いに離れていく、というよりも爪が動かな
いで面46,47が去つていくため、リンク腕及
びアームには動きを生じさせないことである。
これは、例えばアーム3に摘み9を固定的に連
結した場合等は商品価値として高級感を与えるも
のとなる。
つまり、蓋を押して閉じる時に、何等触わつて
もいないのに、摘み9が動くと機構的にちやちな
感じを与えるが、本案のように蓋を閉じる時には
原則として微動もせず、必要な時に摘みを動かす
と適格に動作するということが使用者の信頼感を
得る因となるのである。
但し、蓋を閉じる時にも、手動で係合突起を引
込めさせてやつても勿論良い。本案装置の使い方
迄限定する謂れは因より無い。
滑動部材33,34も、ガス付きなく直線的に
動く方が望ましいから、本実施例でも、各部材3
3,34の適当な部位に案内突起56,57を、
収納部35の対応面に案内溝58,59を設け
て、各噛み合い関係で滑動の案内をなしている。
以上でこの実施例の構成と動作を述べたが、ハ
ウジング主半体2aだけでは部品が露出している
ため、この部品収容腔部15を塞ぐに適した副半
体2bを用意し、接着ねじ止め、その他適宜な手
法で両半体を重合すると良い。この実施例ではス
ナツプ接合をできるようにしている。
つまり、副半体2bには、主半体2aの滑動部
材収納部35の手前縁部に差し込んで引つ掛ける
舌片60と、主半体両側の下向き肩面61,61
(第2,3図)の下に差し込んで引つ掛ける肩縁
62,62を形成してあり、先づ副半体を斜めに
差し込んでこれ等を噛み合わせた後、図面上、手
前の部分63を回し落とすように主半体側に押す
と、両側のフツク64,64が主半体の対応する
両側縁部65,65を弾性で撓み乍ら乗り越え、
結果としてこのフツク64,64が両側65,6
5を抱え込むようにして(第1図)接合する。
尚、各リンク腕の支点を安定に保持するため、
主半体に設けた支持孔28,29,28′,2
9′に対応する支持孔66,67,66′,67′
があつて、支点ピン26,27も、逆方向に突出
する部分26′,27′を持つていて、夫々の孔6
6,67に嵌まるようになつている(第2図)。
参考迄に、第2図には副半体2bが表、裏、共に
実線で示してある。また、主半体C方向手前縁の
突起68は副半体の対応縁69をC方向に押さえ
るものである。
特にこの実施例では、図示とはアーム3の出る
方向が逆になつたとしても、第一リンク腕、第二
リンク腕のみ、図示とは軸対称なものを成形する
だけで、他の部分は流用が効く。従つて、車輛の
グローブボツクス用に使う場合、その車輛が右ハ
ンドルであるか左ハンドルであるかに応じ、大き
なコスト高を招かずにいづれにも適用できる利点
がある。
次に、第9図以降の第二実施例に就き説明す
る。この実施例は、先の実施例が第一,第二リン
ケージ20,21共に、夫々一つのリンク腕2
4,25で構成していたのに代えて、第二リンケ
ージ21が二つのリンクから成るものである。そ
こで、図面上では専らこの変更部分を主として示
し、先の実施例と変わらない所、乃至変えないで
も良い所は同一符号を付して適宜省略する。
レバー乃至アーム3は、ハウジング内に入る部
分が板状のものに替えてかなり厚味のあるものと
なつており、従つて、主半体2aの腔部15にあ
つてこのアーム部分を収める所もかなり深くなつ
ており、案内溝14も深くなつている。しかし、
ハウジング外部へ出るアーム部分は板状であるの
で、案内溝の出口14′は高くなつている。
また、この実施例では第10,11図示のよう
に、作動アームの一端3′は、作動アームの作動
端3″が押された時でもハウジング外部に出るこ
とはない。従つて、これらの側には案内溝14が
開口している必要はないが、これも既述のよう
に、左右ハンドルのいづれかに応じてハウジング
だけでも共用しようとすることから、このハウジ
ングをC軸対称に作つたためである。
作動アーム3のハウジング(主半体)内部の部
分には、同様に、第一,第二リンケージ20,2
1用の作動ピンと係合する係合孔18,19が設
けられるが、この実施例では、第一リンケージは
原則として第一実施例と基本的に同じである単一
のリンク腕24によつており、その構成、形態も
略々同じてあるため、この第一リンケージ20乃
至第一リンク腕24の作動ピン22に係合する係
合孔18は、第一実施例の閉じた長孔とは若干、
形は違うが略々同様のものとなつていて、舌片1
6に設けられている。
これに対して、第二リンケージ21用の係合孔
19は、作動アーム3の動作方向先端3′に透孔
として設けられている(最も、最先端縁は閉じて
いる必要はないが)。
これは第二リンケージ21の構成変更によるも
のである。これに就き説明すると、支点27の周
りに回転するリンク腕25′があるが、この支点
27は先の実施例と異なり、第一リンク腕24の
支点26と同じ方向にあり、かつ、ハウジング中
心C軸対称な位置にある。即ち、これ等支点の支
持孔28,29が中心C軸対称になつている。こ
れは同じく左右ハンドルの如何に対応するハウジ
ングとするためである。
而して、第二リンク腕25′は、作動アーム3
と直接には連結しておらず、補助リンク70を介
して動作力が伝達される。
補助リンク70は、C軸方向に述びる軸稈状の
主体部分を持ち、両端に回転中心となる軸71,
71を有すると共に、C軸方向に適宜離間して半
径方向に背向的に張出すピン部乃至翼部23′,
72を有している。図面上、手前のピン部23′
が先の実施例の作動ピン23に対応するもので、
これがアームの対応する係合孔19内に嵌まり込
む。一方の翼部72は、第二リンク腕の縁部73
に臨むものであり、両回転軸71,71は主半体
腔部15の対応位置に設けた軸受孔74,74内
に上から嵌まり込む。
また、第二リンク腕25′は、第一リンク腕よ
りも若干上に位置するため、先の実施例同様に、
適宜スペーサ31,31′,31″が設けられると
共に、第一リンク腕上に載る舌片32も設けられ
ている。尚、第一リンク腕の方の上向きの突出片
75は、第一実施例では説明しなかつたが、副半
体を被せた時にその内面(天井面)に当接して所
定の位置を、確保するスペーサである。
作動アーム3、第一,第二リンケージ20,2
1を組み込んだ状態が第10図である。作動アー
ム3は作動を受けておらず、従つて両リンク腕2
4,25′の先端の係合爪50,51は略々中心
軸上に揃い、コイルスプリング13の常態を維持
する力によつて滑動部材33,34は離間し、係
合突起4,4は夫々、A,−A(B,−B)方向に
突出している。
作動アームがA方向に力を受けて前進すると、
第一リンク腕24に就いては既述の第一実施例と
全く同様の動作が起き、第11図示のように、作
動ピン22がA方向に前進させられることによ
り、支点ピン26の周りにR方向に回転し、係合
爪50で対応する滑動部材33及び係合突起4を
引込める。
対して、第二リンケージ21にあつては、先
づ、係合孔19が前進することにより、これに突
入した作動ピン23′がA方向に進まされて、補
助リンク70が回転軸71の周りに−R′方向
(図面上、反時計方向)に回転する。
すると、この補助リンク70のもう一つの半径
方向突出部乃至第二作動ピン72は、結局、−A
方向に動き、これが第二リンク腕25′の縁部7
3を−A方向に押すため、このリンク腕は支点ピ
ン27の周りに−R方向に回転することになる。
従つて、最終的には第11図に明示の通り、第
一実施例と同様の結果となつて、第二リンク腕2
5′の係合爪51に対応する滑動部材34乃至係
合突起4も引込むのである。
この状態から作動アーム3への作動力を解除す
れば、圧縮されて力を溜めたコイルスプリング1
3の付勢力が作用し、各係合爪50,51を逆方
向に押すことから始まつて各構成子が逆方向動
し、第10図の初期状態に戻ることは先の説明か
ら参酎して顕らかである。
勿論、係合突起4,4に直接に、−B,B方向
の力を加えれば、それのみ、単独に引込められる
ことも、また同様である。
尚、この実施例では副半体を図示していない
が、同様に腔部15を閉じることができるものな
らなんでも良く、第一実施例と同様にスナツプ接
合に依るものであつて良い。また、その場合、
夫々の補助支点ピン26′,27′を支える支持孔
66,67(第2図参照)があつて良い。あえて
付け加えるとすれば、補助リンク70の回転軸7
1を収めた後の軸受孔74,74の上面を塞ぐ突
起部を設けると良い。
以上、詳記のように、本案に依れば、蓋の開閉
装置の主要部分としてのロツク装置にあつて、作
動アームの動きの方向と平行方向で互いに逆方向
に出入する係合突起を持つものを比較的少い部品
数で比較的簡単に組むことができ、且つ信頼性を
高めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置の一実施例の使用状態の一例
を示す斜視図、第2図は同じく第一実施例の第1
図とは反対方向から見た分解斜視図、第3図は第
一実施例組立途中の斜視図、第4図及び第5図は
動作説明のための要部平面図、第6図は第4図
−線に沿う断面図、第7図は第5図−線に
沿う断面図、第8図は係合孔縁乃至ブラケツト端
縁による係合突起の後退動を示す第6,7図同様
の断面図、第9図は第二実施例の要部分解斜視
図、第10図及び第11図は第二実施例の動作を
説明する要部平面図、である。 図中、1はハウジング、2aは主半体、2bは
副半体、3は作動アーム、4は係合突起、5は蓋
又はその表板、9,9′は摘み、10はブラケツ
ト、11は係合孔、13は付勢手段、15はハウ
ジング内の腔部、18,19は作動ピン用第一,
第二係合孔、20は第一リンケージ、21は第二
リンケージ、22,23,23′は作動ピン、2
4,25,25′はリンク腕、26,27は支点
乃至支点ピン、28,29は支持孔、33,34
は滑動部材、35は滑動部材収容部、46,47
は係合爪係合部、50,51は係合爪、70は補
助リンク、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 作動アームを第一の方向に直線動させると該第
    一方向に平行に、但し背向して設けられた一対の
    係合突起が係合孔内から引き抜かれ、作動アーム
    が復元すると各係合突起が再び突出するようにな
    す蓋の開閉用ロツク装置であつて、 上記作動アームを上記第一方向に滑動自在に支
    持するハウジングと、 該ハウジング内に設けられ、上記第一方向とは
    略々直交する第二方向に伸びると共に、上記作動
    アームに連結し、該作動アームの上記第一方向の
    動きと略々同方向に先端に設けた係合爪を動かす
    第一リンケージと、 上記ハウジング内に設けられ、上記第一方向と
    は略々直交する第二方向に伸びると共に、上記作
    動アームに連結し、該作動アームの上記第一方向
    と略々逆方向に先端に設けた係合爪を動かす第二
    リンケージと、 上記ハウジング内に設けられ、夫々背向的に上
    記係合突起を持つと共に上記第一方向と平行に滑
    動できる一対の滑動部材と、 から成り、 上記滑動部材の一方には上記第一リンケージの
    係合爪にて第一方向に押圧される係合部を、他方
    には上記第二リンケージの係合爪にて第一方向と
    逆方向に押圧される係合部を夫々設けて成ること
    を特徴とする蓋の開閉用ロツク装置。
JP1324081U 1981-02-03 1981-02-03 Expired JPS6212043Y2 (ja)

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