JPS62116637A - フイルム及びその製造法 - Google Patents
フイルム及びその製造法Info
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- JPS62116637A JPS62116637A JP25503385A JP25503385A JPS62116637A JP S62116637 A JPS62116637 A JP S62116637A JP 25503385 A JP25503385 A JP 25503385A JP 25503385 A JP25503385 A JP 25503385A JP S62116637 A JPS62116637 A JP S62116637A
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- film
- dope
- sulfuric acid
- coagulated
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(M業上の利用分野)
本発明は、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(
以下、PPTAと称する)からなるフィルム及びその製
造方法に関し、さらに詳しくはフィルムの長尺方向(以
下、MD方向と略す)および幅方向(TD力方向共に優
れた機械特性を示し、かつ優れた表面性と平滑性を兼備
するPPTAフィルム及びその製造方法に関するもので
ある。
以下、PPTAと称する)からなるフィルム及びその製
造方法に関し、さらに詳しくはフィルムの長尺方向(以
下、MD方向と略す)および幅方向(TD力方向共に優
れた機械特性を示し、かつ優れた表面性と平滑性を兼備
するPPTAフィルム及びその製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術)
PPTAは、特に優れた結晶性や高い融点を有し、また
剛直な分子構造の故に、耐熱性で高い機械的強度を有し
ており、近年、特に注目されている高分子素材である。
剛直な分子構造の故に、耐熱性で高い機械的強度を有し
ており、近年、特に注目されている高分子素材である。
またその光学異方性を示す連呼溶液から紡糸された繊維
は高い強度およびモジュラスを示すことが報告され、既
に工業的に実施されるに到っているが、フィルムへの応
用例の提案は少なく、実用化例も未だ知られていない。
は高い強度およびモジュラスを示すことが報告され、既
に工業的に実施されるに到っているが、フィルムへの応
用例の提案は少なく、実用化例も未だ知られていない。
PPTAの有する問題点としては、その有用な高分子量
のポリマーは有機溶媒に辞溶であり、濃硫酸等の無機の
強酸が溶媒として用いられねばならないということが挙
げられ、これを回避するために、例えば特公昭56−4
5421号公報では、直線配位性芳香族ポリアミドの芳
香核にハロゲン基を導入した単位と、 PPTA以外
の芳香核に置換基をもたない芳香族ポリアミドを共重合
することにより有機溶媒に可溶とし、それからフィルム
を得ようとする試みがなされている。しかし、これはモ
ノマーが高価なため、コストが高くなる上に、折角の直
線配位性芳香族ポリアミドの耐熱性や結晶性を損なう欠
点がある。
のポリマーは有機溶媒に辞溶であり、濃硫酸等の無機の
強酸が溶媒として用いられねばならないということが挙
げられ、これを回避するために、例えば特公昭56−4
5421号公報では、直線配位性芳香族ポリアミドの芳
香核にハロゲン基を導入した単位と、 PPTA以外
の芳香核に置換基をもたない芳香族ポリアミドを共重合
することにより有機溶媒に可溶とし、それからフィルム
を得ようとする試みがなされている。しかし、これはモ
ノマーが高価なため、コストが高くなる上に、折角の直
線配位性芳香族ポリアミドの耐熱性や結晶性を損なう欠
点がある。
一方、特公昭59−14567号公報には光学異方性を
有する芳香族ポリアミド溶液をスリットから短い空気層
を介して凝固洛中に押出す方法が開示されているが、こ
の方法ではMD方向の機械的強度のみ強く、それと直交
するTD力方向機械的強度は極端に弱く、裂けやすいも
のしか得られなかった。
有する芳香族ポリアミド溶液をスリットから短い空気層
を介して凝固洛中に押出す方法が開示されているが、こ
の方法ではMD方向の機械的強度のみ強く、それと直交
するTD力方向機械的強度は極端に弱く、裂けやすいも
のしか得られなかった。
このように単に芳香族ポリアミドの光学界方性ドープを
押出し、そのまま凝固させただけでは、吐出方向に過度
に配向するために、フィブリル化しやす(TD力方向弱
いものとなってしまうため、これを改良しようとするフ
ィルム製造方法がIj々検討された。
押出し、そのまま凝固させただけでは、吐出方向に過度
に配向するために、フィブリル化しやす(TD力方向弱
いものとなってしまうため、これを改良しようとするフ
ィルム製造方法がIj々検討された。
例えば特公昭57−35088号公報には、ケ〔7字異
方性を有する芳香族ポリアミド溶液を、リングダイから
押出し、インフレーション法を用いてドープの状態で2
軸方向に同時流延させた後、湿式凝固させることにより
等方性のフィルムが得られるとしている。しかし、この
方法では均一な厚みの透明フィルムを得るのは難しく、
機械的強度殊に引裂強度が低いという欠点がある。
方性を有する芳香族ポリアミド溶液を、リングダイから
押出し、インフレーション法を用いてドープの状態で2
軸方向に同時流延させた後、湿式凝固させることにより
等方性のフィルムが得られるとしている。しかし、この
方法では均一な厚みの透明フィルムを得るのは難しく、
機械的強度殊に引裂強度が低いという欠点がある。
また特公昭59−5407号公報、特開昭54−132
674号公報では、直線配位性芳香族ポリアミドの光学
異方性または光学等方性のドープを、ダイ中で押出し方
向と直角の方向に機械的に剪断力を与えることにより、
押出し時に押出し方向とその直角方向の2軸方向に配向
させる提案をしているが、ダイの構造が複雑で、工業的
実施上の難点がある。
674号公報では、直線配位性芳香族ポリアミドの光学
異方性または光学等方性のドープを、ダイ中で押出し方
向と直角の方向に機械的に剪断力を与えることにより、
押出し時に押出し方向とその直角方向の2軸方向に配向
させる提案をしているが、ダイの構造が複雑で、工業的
実施上の難点がある。
さらにJ、Appl、 Polym、 Se1. vo
l、 27、A8、P。
l、 27、A8、P。
2965〜2985(1982)には、PPTAの光学
異方性ドープをリングダイより油塗布した円錐状のマン
ドレル上に押出すことKより、2軸配向したフィルムを
得ることが提案されているが、このフィルムは、機械的
強度が等方的であるものの低く、ドラフトをかけた場合
、MD方向の機械的強度は高いが、TD力方向それは著
しく低いという欠点がある。
異方性ドープをリングダイより油塗布した円錐状のマン
ドレル上に押出すことKより、2軸配向したフィルムを
得ることが提案されているが、このフィルムは、機械的
強度が等方的であるものの低く、ドラフトをかけた場合
、MD方向の機械的強度は高いが、TD力方向それは著
しく低いという欠点がある。
特公昭57−17886号公報には、直線配位性芳香族
ポリアミドの光学異方性ドープを凝固直前に、光学等方
性となるまで加熱した後、凝固させることによって、透
明で機械的物性が等方的であるフィルムを得ることが記
載されている。この方法は、従来の光学異方性ドー70
の活用により高性能を得んとする大刀の概念に逆らった
独創的なものであり、これにより光学異方性ドープの極
端な1軸配向性の緩和と同時に、光学異方性ドープの液
晶ドメイン構造がr−ゾを押出した後も残り、そのまま
凝固して不透明なフィルムとなってしまうことを回避す
ることに成功している。しかし、片面の表面精度が良好
で他面の平滑性がすぐれている高ヤング率のフィルムに
ついては何も開示していない。
ポリアミドの光学異方性ドープを凝固直前に、光学等方
性となるまで加熱した後、凝固させることによって、透
明で機械的物性が等方的であるフィルムを得ることが記
載されている。この方法は、従来の光学異方性ドー70
の活用により高性能を得んとする大刀の概念に逆らった
独創的なものであり、これにより光学異方性ドープの極
端な1軸配向性の緩和と同時に、光学異方性ドープの液
晶ドメイン構造がr−ゾを押出した後も残り、そのまま
凝固して不透明なフィルムとなってしまうことを回避す
ることに成功している。しかし、片面の表面精度が良好
で他面の平滑性がすぐれている高ヤング率のフィルムに
ついては何も開示していない。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、既に工業的生産が開始されていルPP
TAを用いて、ビデオテープ用のベースフィルムとして
特に有用な表面精度の良く、かつ平滑性にもすぐれた高
ヤング率のフィルム及びその製造法を提供するものであ
る。
TAを用いて、ビデオテープ用のベースフィルムとして
特に有用な表面精度の良く、かつ平滑性にもすぐれた高
ヤング率のフィルム及びその製造法を提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは、上記目的に沿ったPPTAフィルムを得
るべく鋭意研究を重ねた結果、次の知見を得た。
るべく鋭意研究を重ねた結果、次の知見を得た。
即ち、特公昭57−17886号公報に開示された技術
(PPTAの光学異方性r−プをまずつくりこれを光学
等方化して凝固するという方法により、透明性のある機
械的性能にすぐれたPPTA フィルムが得られること
)において、比較的高濃度の硫酸水溶液を低温にして凝
固浴として用い、凝固速度を不さくして凝固し、次いで
、洗浄後のフィルムを湿潤状態で延伸し、かつ乾燥工程
において一般に収縮がおこるがこれを制限して行うこと
により、表面精度のすぐれた高ヤング率のフィルムが得
られること、及び凝固後の脱酸が完全ではなく特定の量
の硫酸が残ったフィルムを梨地の金属面におしあてるこ
とにより、平滑性のすぐれたフィルムが得られること、
とがわかった。
(PPTAの光学異方性r−プをまずつくりこれを光学
等方化して凝固するという方法により、透明性のある機
械的性能にすぐれたPPTA フィルムが得られること
)において、比較的高濃度の硫酸水溶液を低温にして凝
固浴として用い、凝固速度を不さくして凝固し、次いで
、洗浄後のフィルムを湿潤状態で延伸し、かつ乾燥工程
において一般に収縮がおこるがこれを制限して行うこと
により、表面精度のすぐれた高ヤング率のフィルムが得
られること、及び凝固後の脱酸が完全ではなく特定の量
の硫酸が残ったフィルムを梨地の金属面におしあてるこ
とにより、平滑性のすぐれたフィルムが得られること、
とがわかった。
本発明者らはこれらの知見をもとに、更に研究を重ねて
本発明として完成させたものである。
本発明として完成させたものである。
即ち、本発明の第1は、対数粘度が3.5以上の実質的
にポリ(P−フェニレンテレフタルアミド)−よりなる
フィルムであって、少なくとも一方向のヤング率が10
00 kFl/賭2以上2以上、全ての方向の引張伸度
が8%以上であり、かつフィルムの一つの面の中心線平
均粗さ(Ra)が0808以下であり、他方の面の中心
線平均粗さ(Ra)が0.15〜0.8の範囲であるこ
とを特徴とするフィルムである。
にポリ(P−フェニレンテレフタルアミド)−よりなる
フィルムであって、少なくとも一方向のヤング率が10
00 kFl/賭2以上2以上、全ての方向の引張伸度
が8%以上であり、かつフィルムの一つの面の中心線平
均粗さ(Ra)が0808以下であり、他方の面の中心
線平均粗さ(Ra)が0.15〜0.8の範囲であるこ
とを特徴とするフィルムである。
本発明の第2は、対数粘度が3.5以上のポリ(p−フ
ェニレンテレ7タルアミド)ト95重ikチ以上の硫酸
とから実質的になる光学異方性シープを、光学異方性を
保ったまま支持面上に流延し、吸湿又は/及び加熱によ
り該ドープを光学等方性に転化したのち凝固させるフィ
ルムの製法にお(9・て、凝固と10°C以下に保持し
た3 0[i%以上の硫酸水溶液で行い、次いで、残存
する硫酸のポリ(P−フェニレンテレ7タルアミド)に
対スる重量比が0.6〜1.5の範囲内の凝固状態で、
該凝固フィルムの支持面側を梨地面に接圧したのち、洗
浄を行い、更r[潤状態でフィルムを少なくとも一方向
に1.05倍以上に延伸したのち、フィルムの収縮を制
限しつつ乾燥することを特徴とするフィルムの製造法で
ある。
ェニレンテレ7タルアミド)ト95重ikチ以上の硫酸
とから実質的になる光学異方性シープを、光学異方性を
保ったまま支持面上に流延し、吸湿又は/及び加熱によ
り該ドープを光学等方性に転化したのち凝固させるフィ
ルムの製法にお(9・て、凝固と10°C以下に保持し
た3 0[i%以上の硫酸水溶液で行い、次いで、残存
する硫酸のポリ(P−フェニレンテレ7タルアミド)に
対スる重量比が0.6〜1.5の範囲内の凝固状態で、
該凝固フィルムの支持面側を梨地面に接圧したのち、洗
浄を行い、更r[潤状態でフィルムを少なくとも一方向
に1.05倍以上に延伸したのち、フィルムの収縮を制
限しつつ乾燥することを特徴とするフィルムの製造法で
ある。
本発明に用いられるPPT Aは実質的にで表されるポ
リマーであり、従来公知のパラフェニレンシアミンとテ
レフタロイルクロライドから、低温溶液重合法により製
造するのが好都合である。
リマーであり、従来公知のパラフェニレンシアミンとテ
レフタロイルクロライドから、低温溶液重合法により製
造するのが好都合である。
本発明のポリマーの重合度は、あまり低いと機械的性質
の良好なフィルムが得られなくなるため、5.5以上好
ましくは4.5以上の対数粘度η1nh(硫酸1[]O
dにポリマー0.5gを溶解して60℃で測定した値)
を与える重合度のものが選ばれる。
の良好なフィルムが得られなくなるため、5.5以上好
ましくは4.5以上の対数粘度η1nh(硫酸1[]O
dにポリマー0.5gを溶解して60℃で測定した値)
を与える重合度のものが選ばれる。
本発明のフィルムは以下に述べる4つの要件を満たして
初めて目的を達せられるものである。
初めて目的を達せられるものである。
まず第1に、本発明のフィルムは、その少なくとも一方
向のヤング率が1000ゆ/朋2以上である。この要件
は、フィルムの変形抵抗性と密接に関連している。そし
て、例えば、磁気テープとして用いたときのジッター特
性と関連していて、好ましくは、少なくとも一方向のヤ
ング率が1300に9/1nt2以上であり、更に好ま
しくは150Okgl關2以上である。本発明のフィル
ムには、2つの態様があり、1つは、タテ・ヨコのヤン
グ率が1000kg/mrx”以上でほぼ等しいバラン
スタイプであり、他の1つは、タテ・ヨコのどちらがか
そのヤング率が太きく 1000 kg/my2以上で
あるテンシライズドタイプである。このような、少なく
とも一方向九大きいヤング率をもつフィルムは、後記す
る特定の方法に従ったとき、はじめて得られる。そして
、特に高いヤング率については、湿潤状態で延伸を行う
ことと、乾燥時の収縮を制限して行うことが関連してい
る。
向のヤング率が1000ゆ/朋2以上である。この要件
は、フィルムの変形抵抗性と密接に関連している。そし
て、例えば、磁気テープとして用いたときのジッター特
性と関連していて、好ましくは、少なくとも一方向のヤ
ング率が1300に9/1nt2以上であり、更に好ま
しくは150Okgl關2以上である。本発明のフィル
ムには、2つの態様があり、1つは、タテ・ヨコのヤン
グ率が1000kg/mrx”以上でほぼ等しいバラン
スタイプであり、他の1つは、タテ・ヨコのどちらがか
そのヤング率が太きく 1000 kg/my2以上で
あるテンシライズドタイプである。このような、少なく
とも一方向九大きいヤング率をもつフィルムは、後記す
る特定の方法に従ったとき、はじめて得られる。そして
、特に高いヤング率については、湿潤状態で延伸を行う
ことと、乾燥時の収縮を制限して行うことが関連してい
る。
本発明のフィルムは、第2に、全ての方向の引張伸度が
8%以上である必要がある。8チより小さい伸度をもつ
フィルムは裂けやすく実用的でないからである。引張伸
度は好ましくは10%以上である。これに対して、特公
昭55−14170号公報に記載された方法でつくった
PPTAフィルムはMD方向の伸度が高々4〜6%であ
る上に、TD力方向伸度は1%未満できわめて裂けやす
い。
8%以上である必要がある。8チより小さい伸度をもつ
フィルムは裂けやすく実用的でないからである。引張伸
度は好ましくは10%以上である。これに対して、特公
昭55−14170号公報に記載された方法でつくった
PPTAフィルムはMD方向の伸度が高々4〜6%であ
る上に、TD力方向伸度は1%未満できわめて裂けやす
い。
本発明のフィルムのもつ高伸度は、光学異方性のドープ
を支持面上に流延したのち光学等方性化するというプロ
セスと関連している。
を支持面上に流延したのち光学等方性化するというプロ
セスと関連している。
第3に、本発明のフィルムは、その−表面の中心線平均
粗さく Ra )が0.08以下という平面精度のすぐ
れたフィルムである。そして、より好ましくは、Raが
0.06以下である。このような平面精度の故に、本発
明のフィルムは、特に、ビデオテープ等の磁気テープ圧
好ましく用いることができる。本発明のフィルムのすぐ
れた表面精度は、流延後に気体中で光学等方性化するこ
と、特定の凝固浴を用いて極めてゆっくり凝固させるこ
と、及び乾燥工程をフィルムの収縮を制限しつつ行うこ
との組み合せに依存していることが発見された。
粗さく Ra )が0.08以下という平面精度のすぐ
れたフィルムである。そして、より好ましくは、Raが
0.06以下である。このような平面精度の故に、本発
明のフィルムは、特に、ビデオテープ等の磁気テープ圧
好ましく用いることができる。本発明のフィルムのすぐ
れた表面精度は、流延後に気体中で光学等方性化するこ
と、特定の凝固浴を用いて極めてゆっくり凝固させるこ
と、及び乾燥工程をフィルムの収縮を制限しつつ行うこ
との組み合せに依存していることが発見された。
中心線平均粗さく Ra )は、J工S ・B−[16
01及びJ工5B−0651に従って測定できる。例え
ば、東京精密社製万能表面形状測定機サーフツム3Bを
使うことができる。
01及びJ工5B−0651に従って測定できる。例え
ば、東京精密社製万能表面形状測定機サーフツム3Bを
使うことができる。
第4に、本発明のフィルムは、他方の面のRaが0.1
5〜0.8の範囲にある。より好ましくはRa = 0
.2〜0.7である。 Raが0.15より大きい場合
、フィルムの平滑性にすぐれ、摩擦係数が小さいので、
フィルムを巻いた時など取扱いやすくなる。Raが0.
8をこえると、フィルムを巻いたり重ねたりすると、平
面精度のすぐれた面に凹凸が転写されることがあるので
好ましくない。Ra=0.15〜0.8をもった易滑性
のフィルムは、特定の残酸舒の凝固フィルムを梨地金属
面に接圧処理し、しかる後洗浄・乾燥する方法で得られ
る。
5〜0.8の範囲にある。より好ましくはRa = 0
.2〜0.7である。 Raが0.15より大きい場合
、フィルムの平滑性にすぐれ、摩擦係数が小さいので、
フィルムを巻いた時など取扱いやすくなる。Raが0.
8をこえると、フィルムを巻いたり重ねたりすると、平
面精度のすぐれた面に凹凸が転写されることがあるので
好ましくない。Ra=0.15〜0.8をもった易滑性
のフィルムは、特定の残酸舒の凝固フィルムを梨地金属
面に接圧処理し、しかる後洗浄・乾燥する方法で得られ
る。
本発明のフィルムとしては、約12μm以下の薄いフィ
ルムが好ましい。特に好ましくは10−以下である。こ
れは、例えば、ビデオテープとして使ったとき同じ長さ
当りのかさ高さが厚みに比例して大きくなるため、小型
・軽量でかつ録画時間を長く、というニーズに合致する
からである。
ルムが好ましい。特に好ましくは10−以下である。こ
れは、例えば、ビデオテープとして使ったとき同じ長さ
当りのかさ高さが厚みに比例して大きくなるため、小型
・軽量でかつ録画時間を長く、というニーズに合致する
からである。
本発明のフィルムは、また、好ましくは、きわめて高い
透明性を有している。高い透明性は、例えば、60[]
nmの波長の可視光線の透過率が好ましくは55チ以上
、より好ましくは70%以1を有する。
透明性を有している。高い透明性は、例えば、60[]
nmの波長の可視光線の透過率が好ましくは55チ以上
、より好ましくは70%以1を有する。
また、本発明のフィルムは、好ましくは、実質的にボイ
ドを含まない。
ドを含まない。
更に、本発明のフィルムは、通常、その密度が1.37
0〜1.405 g/cm3tf)範囲ニアル、コノ密
度の値は四塩化炭素−トルエンを使用した密度勾配管法
により30°Cで測定されたものである。
0〜1.405 g/cm3tf)範囲ニアル、コノ密
度の値は四塩化炭素−トルエンを使用した密度勾配管法
により30°Cで測定されたものである。
この密度の範囲は、公知のPPTA繊維のそれが1.4
3.9/m3から1.46g/crrt’の範囲にある
のに較べてかなり小さい値である。該密度が1.370
g/C7rL3未満てなると機械的物性が低下し、1.
4059/crrL3を越えると面配向性従って機械的
性質の等方性の損なわれたフィルムとなる。何れにして
も、このように密度が小さいことから、軽くて高強度の
フィルムが得られることになる。
3.9/m3から1.46g/crrt’の範囲にある
のに較べてかなり小さい値である。該密度が1.370
g/C7rL3未満てなると機械的物性が低下し、1.
4059/crrL3を越えると面配向性従って機械的
性質の等方性の損なわれたフィルムとなる。何れにして
も、このように密度が小さいことから、軽くて高強度の
フィルムが得られることになる。
本発明のフィルムとして、以下に述べるX線回折による
結晶配向角で定義される面配向性を持っているのが好ま
しい。すなわちフィルム表面に直角に入射したX線によ
る2θ中26°のピークに関する結晶配向角が30°以
上であり、フィルム表面に並行に入射したX線による2
0キ18°のピークに関する結晶配向角が60°以下で
あるのが好ましい。
結晶配向角で定義される面配向性を持っているのが好ま
しい。すなわちフィルム表面に直角に入射したX線によ
る2θ中26°のピークに関する結晶配向角が30°以
上であり、フィルム表面に並行に入射したX線による2
0キ18°のピークに関する結晶配向角が60°以下で
あるのが好ましい。
X線の入射はフィルム表面に直角に入射する場合(以下
、TV方向と称する)と表面に並行に入射する場合(以
下、Sv力方向称する)とに分けられる。
、TV方向と称する)と表面に並行に入射する場合(以
下、Sv力方向称する)とに分けられる。
本発明のフィルムはTV方向からのX線により2θ中2
3°に大きな回折ピークを持つが、この2θ中23°に
おける結晶配向角が30°以上であるのが好ましく、更
に50°以上であるのがより好ましい。さらにSv力方
向らの入射に2θ中18°の大きな回折ピークが赤道線
上に現れるが、この2θ==18°における結晶配向角
が60°以下であるのが好ましい。これらの両方の結晶
配向角が満たされたとき本発明のフィルムがいわゆる面
配向の構造を持つということがいえ、フィルムの引取方
向及びそれと直角な方向の双方ともに高い機械的性質を
有し、また大きい引裂き強度を有する上で非常f好まし
い。
3°に大きな回折ピークを持つが、この2θ中23°に
おける結晶配向角が30°以上であるのが好ましく、更
に50°以上であるのがより好ましい。さらにSv力方
向らの入射に2θ中18°の大きな回折ピークが赤道線
上に現れるが、この2θ==18°における結晶配向角
が60°以下であるのが好ましい。これらの両方の結晶
配向角が満たされたとき本発明のフィルムがいわゆる面
配向の構造を持つということがいえ、フィルムの引取方
向及びそれと直角な方向の双方ともに高い機械的性質を
有し、また大きい引裂き強度を有する上で非常f好まし
い。
結晶配向角の測定方法としては公知の方法が採用でき、
例えば次のような方法によって行われる。
例えば次のような方法によって行われる。
所定の20の角度に計数管を青き、フィルムを180°
回転することにより、回折強度曲線を得る。
回転することにより、回折強度曲線を得る。
なお、TVにおいては、最高強度を中心とし、前後90
°の間を回転させる。この曲線の最高強度の、最低強度
点間に引いたベースラインに対する半分の強度を示す点
に対応する、回折写真における円弧長を度で表した値(
すなわち、最高強度のベースラインに対する50%の点
に対する角度ンを測定し、それを試料の結晶配向角とす
る。測定に際し、フィルムは必要により何枚か重ねて回
折強度を測ることができる。
°の間を回転させる。この曲線の最高強度の、最低強度
点間に引いたベースラインに対する半分の強度を示す点
に対応する、回折写真における円弧長を度で表した値(
すなわち、最高強度のベースラインに対する50%の点
に対する角度ンを測定し、それを試料の結晶配向角とす
る。測定に際し、フィルムは必要により何枚か重ねて回
折強度を測ることができる。
次にこのようなPPTAフィルムを得る方法について説
明する。
明する。
本発明の方法にお(・て、まずPPTAの光学異方性ド
ープを調製する必要がある。
ープを調製する必要がある。
本発明のPPTAフィルムの成型に用いるドープを調製
するのに適した溶媒は、95重量%以上の濃度の硫酸で
ある。95%未満の硫酸では溶解が内薄であったり、溶
解後のr−ゾが異常に高粘度になる。本発明のドープに
は、クロル硫酸、フルオロ硫酸、五酸化リン、トリハロ
ケ9ン化酢酸などが少し混入されていてもよい。硫酸は
100重量重量上のものも可能であるが、ポリマーの安
定性や溶解性などの点から98〜100重量%濃度が好
ましく用いられる。
するのに適した溶媒は、95重量%以上の濃度の硫酸で
ある。95%未満の硫酸では溶解が内薄であったり、溶
解後のr−ゾが異常に高粘度になる。本発明のドープに
は、クロル硫酸、フルオロ硫酸、五酸化リン、トリハロ
ケ9ン化酢酸などが少し混入されていてもよい。硫酸は
100重量重量上のものも可能であるが、ポリマーの安
定性や溶解性などの点から98〜100重量%濃度が好
ましく用いられる。
本発明に用いられるドープ中のポリマー濃度は、常温(
約20’0−3[1°C)またはそれ以上の温度で光学
異方性を示す濃度以上のものが好ましく用いられ、具体
的には約10重量%以上、好ましくは約12重Jt%以
上で用いられる。これ以下のポリマー濃度、すなわち常
温またはそれ以上の温度で光学異方性を示さないポリマ
ー濃度では、成型されたPPTAフィルムが好ましい機
械的性質を持たなくなることが多い。ドープのポリマー
濃度の上限は特に限定されるものではないが、通常は2
0重量%以下、特に高いηinhのPPTAに対しては
18重i%以下が好ましく用いられ更に好ましくは16
重量%以下である。
約20’0−3[1°C)またはそれ以上の温度で光学
異方性を示す濃度以上のものが好ましく用いられ、具体
的には約10重量%以上、好ましくは約12重Jt%以
上で用いられる。これ以下のポリマー濃度、すなわち常
温またはそれ以上の温度で光学異方性を示さないポリマ
ー濃度では、成型されたPPTAフィルムが好ましい機
械的性質を持たなくなることが多い。ドープのポリマー
濃度の上限は特に限定されるものではないが、通常は2
0重量%以下、特に高いηinhのPPTAに対しては
18重i%以下が好ましく用いられ更に好ましくは16
重量%以下である。
本発明のドープには普通の添加剤、例えば、増量剤、除
光沢剤、紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤、顔料
、溶解助剤などを混入してもよい。
光沢剤、紫外線安定化剤、熱安定化剤、抗酸化剤、顔料
、溶解助剤などを混入してもよい。
V−デが光学異方性か光学等方性であるかは、公知の方
法、例えば特公昭50−8474号公報記載の方法で調
べることができるが、その臨界点は、溶媒の種類、温度
、ポリマー濃度、ポリマーの重合度、非溶媒の含有量等
に依存するので、これらの関係を予め調べることによっ
て、光学異方性ドープを作り、光学等方性ドープとなる
条件に変えることで、光学異方性から光学等方性に変え
ることができる。
法、例えば特公昭50−8474号公報記載の方法で調
べることができるが、その臨界点は、溶媒の種類、温度
、ポリマー濃度、ポリマーの重合度、非溶媒の含有量等
に依存するので、これらの関係を予め調べることによっ
て、光学異方性ドープを作り、光学等方性ドープとなる
条件に変えることで、光学異方性から光学等方性に変え
ることができる。
本発明に用いられるドープは、成形・凝固に先立って可
能な限り不溶性のゴミ、異物等を濾過等によって取除い
ておくこと、溶解中に発生又は巻きこまれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい。脱気は、一旦ドーゾ
を調製したあとに行うこともできるし、調製のための原
料の仕込段階から一貫して真空(減圧)下に行うことに
よっても達成しうる。ドープの調製は連続又は回分で行
うことができる。
能な限り不溶性のゴミ、異物等を濾過等によって取除い
ておくこと、溶解中に発生又は巻きこまれる空気等の気
体を取除いておくことが好ましい。脱気は、一旦ドーゾ
を調製したあとに行うこともできるし、調製のための原
料の仕込段階から一貫して真空(減圧)下に行うことに
よっても達成しうる。ドープの調製は連続又は回分で行
うことができる。
このようにして調製されたドープは、光学異方性を保っ
たまま、ダイ、例えばスリットダイから、支持面上に流
延される。また、実験室的には、ガラス板上にドクター
ナイフで流延できる。本発明において、流延及びそれに
綬く光学等方性への転化、凝固、洗浄、延伸、乾燥など
の工程を連続的に行っても、これらの全部又は一部を新
砂的に、つまり回分式に行ってもよい。好ましくは、流
延工程を連続的に、しかも、r−ゾを流延する支持面の
移動速度をダイからのV−プの吐出線速度の2倍以上で
行う方法である。
たまま、ダイ、例えばスリットダイから、支持面上に流
延される。また、実験室的には、ガラス板上にドクター
ナイフで流延できる。本発明において、流延及びそれに
綬く光学等方性への転化、凝固、洗浄、延伸、乾燥など
の工程を連続的に行っても、これらの全部又は一部を新
砂的に、つまり回分式に行ってもよい。好ましくは、流
延工程を連続的に、しかも、r−ゾを流延する支持面の
移動速度をダイからのV−プの吐出線速度の2倍以上で
行う方法である。
本発明に用いられる支持面は、ベルトやドラムの形状で
、或いは板状物として用いられる。その材質は、耐酸性
があり表面仕上が可能なものであれば特に限定されず、
例えば、ガラス、ハステロイ、タンタル、金・白金・窒
化チタン等のメッキを施した金属などが好ましく用(・
られ、特に好ましくは、これらの材料がいわゆる鏡面仕
上されているものである。
、或いは板状物として用いられる。その材質は、耐酸性
があり表面仕上が可能なものであれば特に限定されず、
例えば、ガラス、ハステロイ、タンタル、金・白金・窒
化チタン等のメッキを施した金属などが好ましく用(・
られ、特に好ましくは、これらの材料がいわゆる鏡面仕
上されているものである。
本発明のフィルムを得る方法は、r−プを支持面上に流
延した後、凝固に先立ってドープを光学異方性から光学
等方性知転化するものである。
延した後、凝固に先立ってドープを光学異方性から光学
等方性知転化するものである。
光学異方性から光学等方性にするには、具体的には支持
面上に流延した光学異方性ドープ0を凝固に先立ち、吸
湿させてドープを形成する溶剤の濃度を下げ、溶剤の溶
解能力およびポリマー濃度の変化により光学等方性域に
転移させるか、または加熱することによりドープを昇温
しドープの相を光学等方性に転移させる或いは、吸湿と
加熱とを同時又は逐次的に併用することにより達成でき
る。
面上に流延した光学異方性ドープ0を凝固に先立ち、吸
湿させてドープを形成する溶剤の濃度を下げ、溶剤の溶
解能力およびポリマー濃度の変化により光学等方性域に
転移させるか、または加熱することによりドープを昇温
しドープの相を光学等方性に転移させる或いは、吸湿と
加熱とを同時又は逐次的に併用することにより達成でき
る。
特に、吸湿を利用する方法は、加熱を併用する方法も含
めて、光学異方性の光学等力比が効率よくかつPP T
Aの分解をひきおこすことなく出来るので、有用である
。
めて、光学異方性の光学等力比が効率よくかつPP T
Aの分解をひきおこすことなく出来るので、有用である
。
ドープをg&湿させるには、通常′の温度・湿度の空気
でもよいが、好ましくは、加湿又は加温加湿された空気
を用いる。加湿空気は飽和蒸気圧をこえて霧状の水分を
含んでいてもよく、いわゆる水蒸気であってもよい。た
だし、約45℃以下の過飽和水蒸気は、大きい粒状の凝
縮水を含むことが多いので好ましくない。吸湿は通常、
室温〜約180℃、好ましくは50°C〜150℃の加
湿空気によって行われる。
でもよいが、好ましくは、加湿又は加温加湿された空気
を用いる。加湿空気は飽和蒸気圧をこえて霧状の水分を
含んでいてもよく、いわゆる水蒸気であってもよい。た
だし、約45℃以下の過飽和水蒸気は、大きい粒状の凝
縮水を含むことが多いので好ましくない。吸湿は通常、
室温〜約180℃、好ましくは50°C〜150℃の加
湿空気によって行われる。
加熱による方法の場合、加熱の手段は特に限定されず、
上記の如き加湿された空気を流延ドープに当てる方法、
赤外線ランプを照射する方法、誘電加熱による方法など
である。
上記の如き加湿された空気を流延ドープに当てる方法、
赤外線ランプを照射する方法、誘電加熱による方法など
である。
支持面上で光学等方化された流延ドープは、次に凝固を
うける。本発明において、ドープの凝固液として使用で
きるのは、30重Ji%以上の硫酸水溶液である。60
%未満の硫酸水溶液は、水を含めて、ドープの凝固速度
が大きすぎるためか、表面精度のすぐれたフィルムを得
るのが難しくなる。凝固浴は好ましくは40〜70重量
%の硫酸水溶液である。
うける。本発明において、ドープの凝固液として使用で
きるのは、30重Ji%以上の硫酸水溶液である。60
%未満の硫酸水溶液は、水を含めて、ドープの凝固速度
が大きすぎるためか、表面精度のすぐれたフィルムを得
るのが難しくなる。凝固浴は好ましくは40〜70重量
%の硫酸水溶液である。
本発明において、凝固液の温度は10℃以下にする必要
がある。これは、この温度が低い程、凝固速度を小さく
できることと、 フィルムに包含されるボイドが少なくなるという傾向と
が見出され、従ってフィルムの表面精度が向上するから
である。凝固浴温度は好ましくは5°C以下であり、更
に好ましくは0°C〜−40°Cである。
がある。これは、この温度が低い程、凝固速度を小さく
できることと、 フィルムに包含されるボイドが少なくなるという傾向と
が見出され、従ってフィルムの表面精度が向上するから
である。凝固浴温度は好ましくは5°C以下であり、更
に好ましくは0°C〜−40°Cである。
凝固すせたフィルムは、フィルム中に残存する硫酸のP
PTAに対する重量比が0.6〜1.5の範囲内の状態
で、該フィルムの支持面側を梨地面に接圧させる必要が
ある。接圧処理は、残存硫酸量が前記の範囲内であれば
凝固浴中で行ってもよいが、好ましくは凝固浴から取出
したのちに行なう。梨地面に接圧する面はフィルムの支
持面側であるべきで、これは、一般に支持面側のRaの
方が、支持面側でない面のRaよりも大きいので、Ra
の小さい面を高い表面精度のまま残した方が有利だから
である。梨地面の材質は特に限定されず、耐酸性のステ
ンレス、ハステロイ、ガラス他でつくればよい。接圧の
大きさも特に限定はされず、通常0.1〜10kg/朋
2程度で行約2程。接圧処理は、例えば、走行するフィ
ルムに連続的に施す場合は、築地ロールを介して走行フ
ィルムに張力をかけて行うことができるし、フィルムの
支持面側でない方かう別のロール(ゴム等の軟かい材質
のロール又は表面仕上精度のよい鏡面仕上ロールなど)
で押えつけてもよい。接圧処理において、フィルム中の
残硫酸のPPTAに対する重量比が0.3未満のと−き
は、接圧によるRa増大効果が小さくなるし、一方該重
量比が1.5をこえると頗が大きくなりすきて、磁気テ
ープ用フィルムとして適当でなくなってしまう。残硫酸
量は好ましくは0.5〜1.0である。
PTAに対する重量比が0.6〜1.5の範囲内の状態
で、該フィルムの支持面側を梨地面に接圧させる必要が
ある。接圧処理は、残存硫酸量が前記の範囲内であれば
凝固浴中で行ってもよいが、好ましくは凝固浴から取出
したのちに行なう。梨地面に接圧する面はフィルムの支
持面側であるべきで、これは、一般に支持面側のRaの
方が、支持面側でない面のRaよりも大きいので、Ra
の小さい面を高い表面精度のまま残した方が有利だから
である。梨地面の材質は特に限定されず、耐酸性のステ
ンレス、ハステロイ、ガラス他でつくればよい。接圧の
大きさも特に限定はされず、通常0.1〜10kg/朋
2程度で行約2程。接圧処理は、例えば、走行するフィ
ルムに連続的に施す場合は、築地ロールを介して走行フ
ィルムに張力をかけて行うことができるし、フィルムの
支持面側でない方かう別のロール(ゴム等の軟かい材質
のロール又は表面仕上精度のよい鏡面仕上ロールなど)
で押えつけてもよい。接圧処理において、フィルム中の
残硫酸のPPTAに対する重量比が0.3未満のと−き
は、接圧によるRa増大効果が小さくなるし、一方該重
量比が1.5をこえると頗が大きくなりすきて、磁気テ
ープ用フィルムとして適当でなくなってしまう。残硫酸
量は好ましくは0.5〜1.0である。
接圧処理をうけたフィルムはそのままでは酸が含まれて
いるため、加熱による機械的物性の低下の少ないフィル
ムを製造するには酸分の洗浄、除去をできるだけ行う必
要がある。戯分の除去は、具体的には約500 ppm
以下まで行うことが望ましい。洗浄液としては水が通常
用いられるが、必要に応じて温水で行ったり、アルカリ
水溶液で中和洗浄した後、水などで洗浄してもよい。洗
浄は、例えば洗浄液中でフィルムを走行させたり、洗浄
液を噴霧する等の方法により行われる。
いるため、加熱による機械的物性の低下の少ないフィル
ムを製造するには酸分の洗浄、除去をできるだけ行う必
要がある。戯分の除去は、具体的には約500 ppm
以下まで行うことが望ましい。洗浄液としては水が通常
用いられるが、必要に応じて温水で行ったり、アルカリ
水溶液で中和洗浄した後、水などで洗浄してもよい。洗
浄は、例えば洗浄液中でフィルムを走行させたり、洗浄
液を噴霧する等の方法により行われる。
洗浄されたフィルムは、次に乾燥をうける前に、湿潤状
態で延伸される必要がある。延伸は、一方向又は2方向
に1.05倍以上にの延伸倍率で行う3このとき、フィ
ルム内に含有されている水分が汗の如く出てくることが
しばしば見受けられる。1方向の延伸の場合、MD力方
向あっても、それと直角の方向であってもどちらでもよ
く、好ましくは約1.1〜1.7倍の延伸を行う。2方
向の延伸は、同時2転延伸であっても、逐次的に一軸づ
つ延伸してもよい。2方向延伸の場合、好ましくは約1
.07〜1.5倍の延伸倍率で行われる。延伸によって
延伸方向K PPTA分子鎖を配向させることができる
ため、機械的性質が向上する。従って、1.05倍より
小さい延伸倍率では、機械的性質特にヤング率の向上が
望めない。なお、延伸は乾燥前の湿潤状態で行う必要が
あり、硫酸が多量に残っている状態や乾燥後では機械的
性質向上に有効な延伸が施せない。
態で延伸される必要がある。延伸は、一方向又は2方向
に1.05倍以上にの延伸倍率で行う3このとき、フィ
ルム内に含有されている水分が汗の如く出てくることが
しばしば見受けられる。1方向の延伸の場合、MD力方
向あっても、それと直角の方向であってもどちらでもよ
く、好ましくは約1.1〜1.7倍の延伸を行う。2方
向の延伸は、同時2転延伸であっても、逐次的に一軸づ
つ延伸してもよい。2方向延伸の場合、好ましくは約1
.07〜1.5倍の延伸倍率で行われる。延伸によって
延伸方向K PPTA分子鎖を配向させることができる
ため、機械的性質が向上する。従って、1.05倍より
小さい延伸倍率では、機械的性質特にヤング率の向上が
望めない。なお、延伸は乾燥前の湿潤状態で行う必要が
あり、硫酸が多量に残っている状態や乾燥後では機械的
性質向上に有効な延伸が施せない。
乾燥は、緊張下、定長下または僅かに延伸しつつ、フィ
ルムの収縮を制限して行う必要がある。
ルムの収縮を制限して行う必要がある。
もし、洗浄液(例えば水ンの除去とともに収縮する傾向
を有するフィルムを、何らの収縮の制限を行うことなく
乾燥した場合には、ミクロに不均一な構造形成(結晶化
など)がおこるためか得られるフィルムの光線透過率が
小さくなってしまう。
を有するフィルムを、何らの収縮の制限を行うことなく
乾燥した場合には、ミクロに不均一な構造形成(結晶化
など)がおこるためか得られるフィルムの光線透過率が
小さくなってしまう。
また、フィルムの平面性が損われたり、カールしてしま
うこともある。収縮を制限しつつ乾燥するには、例えば
テンター乾燥機や金属枠に挾んでの乾燥などを利用する
ことができる。乾燥に係る他の条件は特に制限されるも
のではなく、加熱気体(空気、窒素、アルゴンなど)や
常温気体による方法、電気ヒータや赤外線ランプなどの
輻射熱の利用法、誘電加熱法などの手段から自由に選ぶ
ことができ、乾燥温度も、特に制限されるものでげない
が、常温以上であればよい。ただし、機械的強度を大に
するためには、高温の方が好ましく、100°C以上、
さらに好ましくは200℃以上が用いられる。乾燥の最
高温度は、特に限定されるものではないが、乾燥エネル
ギーやポリマーの分解性を考慮すれば、500°C以下
が好ましい。
うこともある。収縮を制限しつつ乾燥するには、例えば
テンター乾燥機や金属枠に挾んでの乾燥などを利用する
ことができる。乾燥に係る他の条件は特に制限されるも
のではなく、加熱気体(空気、窒素、アルゴンなど)や
常温気体による方法、電気ヒータや赤外線ランプなどの
輻射熱の利用法、誘電加熱法などの手段から自由に選ぶ
ことができ、乾燥温度も、特に制限されるものでげない
が、常温以上であればよい。ただし、機械的強度を大に
するためには、高温の方が好ましく、100°C以上、
さらに好ましくは200℃以上が用いられる。乾燥の最
高温度は、特に限定されるものではないが、乾燥エネル
ギーやポリマーの分解性を考慮すれば、500°C以下
が好ましい。
なお、本発明において、透明性のすぐれた、即ち光線透
過率の極めて大きい、フィルムを得るために、ドープは
熱論のこと、吸湿用気体、加熱用気体、支持面体、凝固
液、洗浄液、乾燥気体等のゴミやチリの含有量が可及的
に少なくなるようにすることが好ましく、この点、いわ
ゆるクリーンルームやクリーン水で本発明のフィルムを
製造するのも好ましい実施態様の1つである。
過率の極めて大きい、フィルムを得るために、ドープは
熱論のこと、吸湿用気体、加熱用気体、支持面体、凝固
液、洗浄液、乾燥気体等のゴミやチリの含有量が可及的
に少なくなるようにすることが好ましく、この点、いわ
ゆるクリーンルームやクリーン水で本発明のフィルムを
製造するのも好ましい実施態様の1つである。
(実施例)
以下に実施例および参考例(PPTAの製造例)を示す
が、これらの参考例および実施例は本発明を説明するも
のであって、本発明を限定するものではない。なお、実
施例中特に規定しない場合は重量部または重量%を示す
。対数粘度ηinhは98%硫酸100肩lにポリマー
0.5gを溶解し、60°Cで常法で測定した。ドープ
の粘度は、B型粘度計を用い1rpmの回転速度で測定
したものである。フィルムの厚さは、直径2龍の測定面
を持ったダイヤルデージで測定した。強伸度およびモジ
ュラスは、定速伸長型強伸度測定機により、フィルム試
料を100mmX10朋の長方形に切り取り、最初のつ
かみ長さ30xm、 引張り速度60mm/分で荷重−
伸長曲線を5回描き、これより算出したものである。
が、これらの参考例および実施例は本発明を説明するも
のであって、本発明を限定するものではない。なお、実
施例中特に規定しない場合は重量部または重量%を示す
。対数粘度ηinhは98%硫酸100肩lにポリマー
0.5gを溶解し、60°Cで常法で測定した。ドープ
の粘度は、B型粘度計を用い1rpmの回転速度で測定
したものである。フィルムの厚さは、直径2龍の測定面
を持ったダイヤルデージで測定した。強伸度およびモジ
ュラスは、定速伸長型強伸度測定機により、フィルム試
料を100mmX10朋の長方形に切り取り、最初のつ
かみ長さ30xm、 引張り速度60mm/分で荷重−
伸長曲線を5回描き、これより算出したものである。
参考例(PPTAの製造)
低温溶液重合法により、次のごと(PPTAを得た。特
公昭53−43986号公報に示された重合装置中でN
−メチルピロリドン1000部に無水塩化リチウム70
部を溶解し、次いでバラフェニレンシアミン48.6部
を溶解した38°Cに冷却した後、テレフタル酸ジクロ
ライド91.4部を粉末状で一度に加えた。数分後に重
合反応物はチーズ状に固化したので、特公昭53−43
986号公報記載の方法に従って重合装置より重合反応
物を排出し、直ちに2軸の密閉型ニーダ−に移し、同ニ
ーダ−中で重合反応物を微粉砕した。次に微粉砕物をヘ
キシエルミキサー中に移し、はぼ等量の水を加えさらに
粉砕した後、濾過し数回温水中で洗浄して、110℃の
熱風中で乾燥した。ηinhが5.8の淡黄色のPPT
Aポリマー95部を得た。
公昭53−43986号公報に示された重合装置中でN
−メチルピロリドン1000部に無水塩化リチウム70
部を溶解し、次いでバラフェニレンシアミン48.6部
を溶解した38°Cに冷却した後、テレフタル酸ジクロ
ライド91.4部を粉末状で一度に加えた。数分後に重
合反応物はチーズ状に固化したので、特公昭53−43
986号公報記載の方法に従って重合装置より重合反応
物を排出し、直ちに2軸の密閉型ニーダ−に移し、同ニ
ーダ−中で重合反応物を微粉砕した。次に微粉砕物をヘ
キシエルミキサー中に移し、はぼ等量の水を加えさらに
粉砕した後、濾過し数回温水中で洗浄して、110℃の
熱風中で乾燥した。ηinhが5.8の淡黄色のPPT
Aポリマー95部を得た。
なお、異なったηinhのポリマーは、N−メチルピロ
リドンとモノマー(パラフェニレンジアミンおよびテレ
フタル醇ジクロライド)の比、または/およびモノマー
間の比等を変えることによって容易に得ることができる
。
リドンとモノマー(パラフェニレンジアミンおよびテレ
フタル醇ジクロライド)の比、または/およびモノマー
間の比等を変えることによって容易に得ることができる
。
実施例1
小型のクリーンベンチを用意して、本実施例はその中で
行った。
行った。
ηinhが、5.80PPTAを99.5 %F7)f
[Kポリマー濃度12.5%で溶解し、60°Cで光学
異方性をもつドープを得た。このドープは約60°Cで
9900ボイズを示した。このドープを約65〜70°
Cで5時間にわたり真空下に脱気した。
[Kポリマー濃度12.5%で溶解し、60°Cで光学
異方性をもつドープを得た。このドープは約60°Cで
9900ボイズを示した。このドープを約65〜70°
Cで5時間にわたり真空下に脱気した。
このドープを65°C以上に保ったまま、表面仕上を入
念に施したガラス板上にキャストし、次いでドクターナ
イフでフィルム状に流延した。流延した光学異方性ドー
プをガラス板ごと、120°Cのホットプレート上にお
いて加熱するとともに、32°080%湿度の空気から
吸湿させて、透明な光学等方性ドープに転化した。
念に施したガラス板上にキャストし、次いでドクターナ
イフでフィルム状に流延した。流延した光学異方性ドー
プをガラス板ごと、120°Cのホットプレート上にお
いて加熱するとともに、32°080%湿度の空気から
吸湿させて、透明な光学等方性ドープに転化した。
次いで、ドープを流延したガラス板を、−15°Cの6
5%硫酸水溶液中に浸漬して凝固させた。約10分間浸
漬したのち、形成されたフィルムを硫酸水溶液からとり
出した。このフィルムはPPTAl、!9に対して、硫
1!!! 0.86 、Fを含有していた。フィルムを
ガラス板に接していた面を下にして梨地ステンレス板の
上に敷いて、その上から凝固に使用したガラス板を押し
あてた。そのあと、約25°Cの水中に2昼夜静誼して
(ただし、計7回水をとりかえた。)、洗浄した。
5%硫酸水溶液中に浸漬して凝固させた。約10分間浸
漬したのち、形成されたフィルムを硫酸水溶液からとり
出した。このフィルムはPPTAl、!9に対して、硫
1!!! 0.86 、Fを含有していた。フィルムを
ガラス板に接していた面を下にして梨地ステンレス板の
上に敷いて、その上から凝固に使用したガラス板を押し
あてた。そのあと、約25°Cの水中に2昼夜静誼して
(ただし、計7回水をとりかえた。)、洗浄した。
得られた湿潤フィルムをそのままの状態で一方向に1.
2倍延伸し、次いでステンレス製の枠にはさんで、定長
で乾燥した。乾燥は約62°Cの大気中に1昼夜放置す
ることで行った。
2倍延伸し、次いでステンレス製の枠にはさんで、定長
で乾燥した。乾燥は約62°Cの大気中に1昼夜放置す
ることで行った。
乾燥後のフィルムは、透明で厚さ8.5μm1延伸方向
の引張強度36 ’に9/mv?’ 、引張伸度19チ
、ヤング率1340 ’kg/rtra2で、延伸方向
と直角の方向の引張強度181に9Ax2、引張伸度3
6係、ヤング率810 kVmrt?であり、延伸方向
と30°、45°。
の引張強度36 ’に9/mv?’ 、引張伸度19チ
、ヤング率1340 ’kg/rtra2で、延伸方向
と直角の方向の引張強度181に9Ax2、引張伸度3
6係、ヤング率810 kVmrt?であり、延伸方向
と30°、45°。
60°の方向に引張試験をしたところ伸度は25・−3
5%の間に全て入っていた。また、フィルム調製時、ガ
ラス板と接していなかった側の面の中心線平均粗さ(R
aJ&10.05で、ガラス板と接していた側の面のR
aは0.41であった。また、フィルムの密度は1.3
91 g/cm3.600 nmでの光線透過率82%
、TV方向に関する2θ中23゜における結晶配向角は
59°、SV方向に関する2θ中18°におけるそれは
30’であった。
5%の間に全て入っていた。また、フィルム調製時、ガ
ラス板と接していなかった側の面の中心線平均粗さ(R
aJ&10.05で、ガラス板と接していた側の面のR
aは0.41であった。また、フィルムの密度は1.3
91 g/cm3.600 nmでの光線透過率82%
、TV方向に関する2θ中23゜における結晶配向角は
59°、SV方向に関する2θ中18°におけるそれは
30’であった。
実施例2〜4
ηinhが5.5のPPT Aポリマーを99.717
)i醜にポリマー濃度11.5チで溶解し、6o0cで
光学異方性のあるドープを得た。このドープの粘度を常
温で測定したところ、10600ポイズだった。製膜し
やすくするために、このドープを約70’0に保ったま
ま、真空下に脱気した。この場合も上記と同じく光学異
方性を有し、粘度は4400ボイズであった。タンクか
らフィルターを通し、ギアポンプをへてダイに到Iる1
、5mの曲管を約70°Cに保ち、0.15朋X300
朋のスリットを有するダイがら、鏡面に磨いたタンタル
製のベルトにキャストし、相対湿度約85チの約90°
Cの空気を吹きつけて、流延ドープを光学等方化し、ベ
ルトとともに、−20°Cの30重fit%硫酸水溶液
の中に導いて凝固させた。次いで凝固フィルムをベルト
からひきはがして凝固浴からとり出し、ステンレス製の
梨地ローラを約%周させた(タンタル製ベルトに接して
いた面を梨地ローラ側に接触させた。)約40°Cの温
水中を走行させて洗浄した。洗浄の終了したフィルムを
乾燥させずにテンターで延伸し、次いで別のテンターを
用いて定長下VC240°Cで熱風乾燥した。梨地ロー
ラにかけるところでは、凝固フィルムに約1.2kg/
龍2の張力をかけ、凝固フィルムはPPTA i &に
対し硫酸を0.67、!i’含んでいた(別にサンプリ
ングして測定した値)。
)i醜にポリマー濃度11.5チで溶解し、6o0cで
光学異方性のあるドープを得た。このドープの粘度を常
温で測定したところ、10600ポイズだった。製膜し
やすくするために、このドープを約70’0に保ったま
ま、真空下に脱気した。この場合も上記と同じく光学異
方性を有し、粘度は4400ボイズであった。タンクか
らフィルターを通し、ギアポンプをへてダイに到Iる1
、5mの曲管を約70°Cに保ち、0.15朋X300
朋のスリットを有するダイがら、鏡面に磨いたタンタル
製のベルトにキャストし、相対湿度約85チの約90°
Cの空気を吹きつけて、流延ドープを光学等方化し、ベ
ルトとともに、−20°Cの30重fit%硫酸水溶液
の中に導いて凝固させた。次いで凝固フィルムをベルト
からひきはがして凝固浴からとり出し、ステンレス製の
梨地ローラを約%周させた(タンタル製ベルトに接して
いた面を梨地ローラ側に接触させた。)約40°Cの温
水中を走行させて洗浄した。洗浄の終了したフィルムを
乾燥させずにテンターで延伸し、次いで別のテンターを
用いて定長下VC240°Cで熱風乾燥した。梨地ロー
ラにかけるところでは、凝固フィルムに約1.2kg/
龍2の張力をかけ、凝固フィルムはPPTA i &に
対し硫酸を0.67、!i’含んでいた(別にサンプリ
ングして測定した値)。
ha状態での延伸条件を変えてサンプリングした結果を
第1表に示す。
第1表に示す。
(以下全領
実施例5
77 inhが4.8のPPTAを99.5%硫酸に1
0%で溶解し45°Cで光学異方性のある8400ボイ
ズのドープを得た。脱気、濾過したのち、0.25朋X
300 tryのスリットを有するダイから、このド
ープをタンタル製のベルト上に流延した。相対湿度約8
0%の約75°Cの空気を吹きつけて流延ドープを透明
な光学等方性ドープに転化し、次いで一9°Cの45チ
硫酸水溶液で凝固させた。凝固したフィルムをベルトか
らはがして凝固浴からとり出し、凝固浴に近接して設置
した1対の梨地ロールに、凝固フィルムのベルトに接し
ていた面を押しあてたのち、鏡面ロールで送りつつ、常
温の水、2チカセイソーダ水溶液、約60〜40°Cの
水の順に洗浄した。凝固浴からとり出したフィルムを別
にサンプリングしたところ、PPTAに対して1,06
倍の硫酸を含んでいたことがわかった。
0%で溶解し45°Cで光学異方性のある8400ボイ
ズのドープを得た。脱気、濾過したのち、0.25朋X
300 tryのスリットを有するダイから、このド
ープをタンタル製のベルト上に流延した。相対湿度約8
0%の約75°Cの空気を吹きつけて流延ドープを透明
な光学等方性ドープに転化し、次いで一9°Cの45チ
硫酸水溶液で凝固させた。凝固したフィルムをベルトか
らはがして凝固浴からとり出し、凝固浴に近接して設置
した1対の梨地ロールに、凝固フィルムのベルトに接し
ていた面を押しあてたのち、鏡面ロールで送りつつ、常
温の水、2チカセイソーダ水溶液、約60〜40°Cの
水の順に洗浄した。凝固浴からとり出したフィルムを別
にサンプリングしたところ、PPTAに対して1,06
倍の硫酸を含んでいたことがわかった。
洗浄されて約250〜350%の水を含有する湿潤フィ
ルムをテンターでMDKl、3倍、TDに1.1倍延伸
し、次いで150°Cの熱風のしゅんかんする別のテン
ター中で、TDにのみ1.05倍知延伸しつつ乾燥した
。得られたフィルムは、厚み9.6μm、η1nh4.
5、光線透過率87%、密度1.402 El/Crr
L3、ボイドM 0.8 ’y/*trt”、MD強度
26 kg/mrl、TD強度22 ’に9/my?、
MD伸度15チ、TD伸度19チ、MDギヤング率 5
70’KQ1間21、TDギヤング率080に9/m−
であった。また、ベルト及び梨地ロールに接して形成し
た面のRaは0.72、それと反対の面のRaは0.0
8であった。
ルムをテンターでMDKl、3倍、TDに1.1倍延伸
し、次いで150°Cの熱風のしゅんかんする別のテン
ター中で、TDにのみ1.05倍知延伸しつつ乾燥した
。得られたフィルムは、厚み9.6μm、η1nh4.
5、光線透過率87%、密度1.402 El/Crr
L3、ボイドM 0.8 ’y/*trt”、MD強度
26 kg/mrl、TD強度22 ’に9/my?、
MD伸度15チ、TD伸度19チ、MDギヤング率 5
70’KQ1間21、TDギヤング率080に9/m−
であった。また、ベルト及び梨地ロールに接して形成し
た面のRaは0.72、それと反対の面のRaは0.0
8であった。
(発明の効果)
本発明のフィルムは、実施例に示したように市販のフィ
ルムには見られない高い強度と高いヤング率で表される
良好な機械的性質を有し、しかも、表面精度が非常に良
好な面と平滑性のすぐれた面とを併せもっている。また
これらの性質のみならず、優れた電気絶縁性、耐熱性、
耐油性、耐圧性、強酸以外の耐薬品性、構造の緻密性を
有する。このため、本発明のフィルムは、高速回転する
電気機器の絶縁材料や磁気テープ、フレキシブルプリン
ト配線基板、電線被澗材、濾過膜等に好適に使用するこ
とができ、さらにもうひとつの特徴である透明性に優れ
ていることから、包装材料、製版材料、写真フィルム等
にも有用なものである。
ルムには見られない高い強度と高いヤング率で表される
良好な機械的性質を有し、しかも、表面精度が非常に良
好な面と平滑性のすぐれた面とを併せもっている。また
これらの性質のみならず、優れた電気絶縁性、耐熱性、
耐油性、耐圧性、強酸以外の耐薬品性、構造の緻密性を
有する。このため、本発明のフィルムは、高速回転する
電気機器の絶縁材料や磁気テープ、フレキシブルプリン
ト配線基板、電線被澗材、濾過膜等に好適に使用するこ
とができ、さらにもうひとつの特徴である透明性に優れ
ていることから、包装材料、製版材料、写真フィルム等
にも有用なものである。
特に、本発明のフィルムは、高いヤング率と強い耐引裂
性、高い表面精度と易滑性を全て備えているので、ビデ
オテープ、コンピュータテープ、オーディオテープなど
の磁気テープとして有用で、殊に画像の鮮明性や安定性
にもすぐれた高品質のビデオテープとして有用である。
性、高い表面精度と易滑性を全て備えているので、ビデ
オテープ、コンピュータテープ、オーディオテープなど
の磁気テープとして有用で、殊に画像の鮮明性や安定性
にもすぐれた高品質のビデオテープとして有用である。
特許出願人 旭化成工業株式会社
手続補正書(自発)
昭和61年1り?日
特許庁長官 宇 賀 道 部 殿
l 事件の表示 昭和60年特許願第 25503
3 号2、発明の名称 フィルム及びその製造法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号4、補正の対象 & 補正の内容 (1) BA細書、特許請求の範囲の欄を別紙のとお
シ補正する。
3 号2、発明の名称 フィルム及びその製造法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号4、補正の対象 & 補正の内容 (1) BA細書、特許請求の範囲の欄を別紙のとお
シ補正する。
(2)明細書、第2頁(第15行)、第6頁(第9行、
第15〜16行、)第7頁(第14行)、第12頁(第
1行)、第33頁(第14行)「平滑性」を「易滑性」
と訂正する。
第15〜16行、)第7頁(第14行)、第12頁(第
1行)、第33頁(第14行)「平滑性」を「易滑性」
と訂正する。
(3)同、第5頁、第8行rScLJをrsciJ
と訂正する。
と訂正する。
(4)同、第8頁(第3行)第11頁(第4行)、第3
3頁(第9行)ro、os」をrO,08μm」と訂正
する。
3頁(第9行)ro、os」をrO,08μm」と訂正
する。
(5)同、第8頁(第5行)、第11頁(第19行)第
12頁(第3行、第6行) ro、s」を「0.8μm
」 と訂正する。
12頁(第3行、第6行) ro、s」を「0.8μm
」 と訂正する。
(6)同、第11頁(第4行、第6〜7行、)第12頁
(第4行)「平面」を「表面」と訂正する。
(第4行)「平面」を「表面」と訂正する。
(力 同、第11頁第6行、「0.06 JをrO,0
6μiと訂正する。
6μiと訂正する。
(8)同、第11頁第20行r O,7Jを「0.7μ
m」と訂正する。
m」と訂正する。
(9)同、第11頁第20行r O,15J i rO
,15/jmJと訂正する。
,15/jmJと訂正する。
α0 同、第23頁第7行「2転延伸」を「2軸延伸」
と訂正する。
と訂正する。
αυ 同、第29頁第1行「o、05Jをro、os
μ771Jと訂正する。
μ771Jと訂正する。
αり 同、第29頁第2行ro、4Bをro、4xμm
」と訂正する。
」と訂正する。
αΦ 同、第31頁第1表中の
と訂正する。
(L4)同、第33頁第9行「0.72」をro、72
μmJと訂正する。
μmJと訂正する。
以上
特許請求の範囲
L 対数粘度が3.5以上の実質的にポリ(p−フェニ
レンテレ7タルアミド)よりなるフィルムであって、少
なくとも一方向のヤング率が1oooKp/−以上であ
り、全ての方向の引張伸度が8%以上であり、かつフィ
ルムの一つの面の中心線平均粗さ(Ra)が0,08μ
m 以下であシ、他方の面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.15〜0.8μmの範囲であることを特徴とするフ
ィルム 2 対数粘度が3.5以上のポリ(p−フェニレンテレ
フタルアミド)と95重i%以上の硫酸とから実質的に
なる光学異方性ドープを、光学異方性を保つ念まま支持
面上に流延し、吸湿又は/及び加熱により該ドープ全光
学等方性に転化したのち凝固させるフィルムの製法にお
いて、凝固t−10℃以下に保持した30重量%以上の
硫酸水溶液で行い、次いで、残存する硫酸のポリ(p−
フェニレンテレフタルアミド)VCCナス重量比が0.
3〜1.5の範囲の凝固状態で、該凝固フィルムの支持
面側を梨地面に接圧したのち、洗浄を行い、更に湿潤状
態でフィルムを少なくとも一方向に1.05倍以上に延
伸したのち、フィルムの収縮を制限しつつ乾燥すること
を特徴とするフィルムの製造法
レンテレ7タルアミド)よりなるフィルムであって、少
なくとも一方向のヤング率が1oooKp/−以上であ
り、全ての方向の引張伸度が8%以上であり、かつフィ
ルムの一つの面の中心線平均粗さ(Ra)が0,08μ
m 以下であシ、他方の面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.15〜0.8μmの範囲であることを特徴とするフ
ィルム 2 対数粘度が3.5以上のポリ(p−フェニレンテレ
フタルアミド)と95重i%以上の硫酸とから実質的に
なる光学異方性ドープを、光学異方性を保つ念まま支持
面上に流延し、吸湿又は/及び加熱により該ドープ全光
学等方性に転化したのち凝固させるフィルムの製法にお
いて、凝固t−10℃以下に保持した30重量%以上の
硫酸水溶液で行い、次いで、残存する硫酸のポリ(p−
フェニレンテレフタルアミド)VCCナス重量比が0.
3〜1.5の範囲の凝固状態で、該凝固フィルムの支持
面側を梨地面に接圧したのち、洗浄を行い、更に湿潤状
態でフィルムを少なくとも一方向に1.05倍以上に延
伸したのち、フィルムの収縮を制限しつつ乾燥すること
を特徴とするフィルムの製造法
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、対数粘度が3.5以上の実質的にポリ(P−フェニ
レンテレフタルアミド)よりなるフィルムであって、少
なくとも一方向のヤング率が 1000kg/mm^2以上であり、全ての方向の引張
伸度が8%以上であり、かつフィルムの一つの面の中心
線平均粗さ(Ra)が0.08以下であり、他方の面の
中心線平均粗さ(Ra)が0.15〜0.8の範囲であ
ることを特徴とするフィルム。 2、対数粘度が3.5以上のポリ(P−フェニレンテレ
フタルアミド)と95重量%以上の硫酸とから実質的に
なる光学異方性ドープを、光学異方性を保ったまま支持
面上に流延し、吸湿又は/及び加熱により該ドープを光
学等方性に転化したのち凝固させるフィルムの製法にお
いて、凝固を10℃以下に保持した30重量%以上の硫
酸水溶液で行い、次いで、残存する硫酸のポリ(P−フ
ェニレンテレフタルアミド)に対する重量比が0.3〜
1.5の範囲の凝固状態で、該凝固フィルムの支持面側
を梨地面に接圧したのち、洗浄を行い、更に湿潤状態で
フィルムを少なくとも一方向に1.05倍以上に延伸し
たのち、フィルムの収縮を制限しつつ乾燥することを特
徴とするフィルムの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25503385A JPS62116637A (ja) | 1985-11-15 | 1985-11-15 | フイルム及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25503385A JPS62116637A (ja) | 1985-11-15 | 1985-11-15 | フイルム及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62116637A true JPS62116637A (ja) | 1987-05-28 |
JPH0352776B2 JPH0352776B2 (ja) | 1991-08-13 |
Family
ID=17273241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25503385A Granted JPS62116637A (ja) | 1985-11-15 | 1985-11-15 | フイルム及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62116637A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247162A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-03 | Toray Ind Inc | 高密度記録媒体用ベースフィルム |
CN101786332A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-07-28 | 沧州明珠塑料股份有限公司 | 一种湿法制备多层聚烯烃微孔膜的方法 |
-
1985
- 1985-11-15 JP JP25503385A patent/JPS62116637A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01247162A (ja) * | 1988-03-29 | 1989-10-03 | Toray Ind Inc | 高密度記録媒体用ベースフィルム |
JPH0564594B2 (ja) * | 1988-03-29 | 1993-09-14 | Toray Industries | |
CN101786332A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-07-28 | 沧州明珠塑料股份有限公司 | 一种湿法制备多层聚烯烃微孔膜的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0352776B2 (ja) | 1991-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |