JPS6211462Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、荷収納部の左右両端に夫々荷支持具
を架設したラツクに関するものであつて、前記荷
支持具自体に荷の側面案内用板部と荷後端位置決
め用ストツパーとを設け、ラツクの組立作業を能
率的に行えるようにすると共にコストダウンを図
らんとするものである。

以下、本考案の一実施例を添付の例示図にづい
て説明すると、第１図乃至第３図に於て、１は例
えば金庫ケース等の荷２を収納するラツクの各荷
収納部であつて、その左右両側には、ラツクを形
成する前後一対の支持３，４が立設されている。
各支柱３，４には、その相対向部に小幅の荷支持
具取付け用突片３ａ，４ａが全長にわたつて突設
されており、この突片３ａ，４ａに、前記荷収納
部１の左右両側に配置された荷支持具５ａ，５ｂ
の前後両端近傍部が取付けられている。

前記荷支持具５は、第４図にも示すように、荷
出し入れ方向に長い荷支持板部６と、この荷支持
板部６の外側から一体に上方へ折曲連設された取
付け用立ち上り板部７と、この取付け用立ち上り
板部７から一体に内側へ折曲連設された荷側面案
内用板部８と、前記荷支持板部６の後端から一体
に下方へ折曲連設されたストツパー取付け板部９
と、このストツパー取付け板部９に取付けられた
荷後端位置決め用ストツパー１０とから構成され
ている。

実施例では、前記荷側面案内用板部８は、前記
取付け用立ち上り板部７の上端から内方に折曲連
設された水平板部１１から下方に折曲連設してい
るが、前記水平板部１１から上方に折曲連設して
も良い。又、ストツパー取付け板部９にはその下
端部にＬ字状に内方上方へ立ち上がる部分９ａを
形成し、これにストツパー１０を取付けている
が、このようなＬ字状立ち上り部分９ａを省き、
下方に延出するストツパー取付け板部９の内側に
ストツパー１０を取付けることも出来る。

更に実施例では、前記荷支持板部６に荷２の滑
りを良くする合成樹脂製部品１２を適当間隔置き
に取付けている。１３は荷支持板部６の前端から
一体に折曲連設された上下方向の荷進入ガイドで
ある。前記取付け用立ち上り板部７及び荷側面案
内用板部８は、前後の支柱３，４間に丁度嵌合し
得る長さを備え、このように前後の支柱３，４間
に取付け用立ち上り板部７をに嵌合したとき、両
支柱３，４の突片３ａ，４ａに当接する箇所に於
て、前記取付用立ち上り板部７に取付け孔１４が
設けられており、この取付け孔１４とボルトナツ
トとを利用して荷支持具５ａ，５ｂが支柱３，４
間に架設されている。尚、このように荷支持具５
ａ，５ｂを支柱３ａ，４間に架設したとき、各荷
支持具５ａ，５ｂに於ける荷側面案内用板部８は
支柱３，４の内側面と面一になり、取付け用ボル
トナツトは該荷側面案内用板部８より突出してい
ない。

又、上記のように支柱３，４間に架設された左
右一対の荷支持具５ａ，５ｂに於けるストツパー
１０は、第１図及び第３図に示すように一段下の
荷収納部１に収納される荷２の後端面に当接する
ことになり、該荷２の後端位置を規制する。勿
論、ストツパー取付け板部９を荷支持板部６から
上方に折曲連設し、このストツパー取付け板部９
に取付けられたストツパー１０が、このストツパ
ー１０を備えた荷支持具５ａ，５ｂが支持する荷
２の後端に当接するように構成することも出来
る。

上記実施例のように本考案の構成によれば、荷
収納部１の左右両側に架設されている荷支持具５
ａ，５ｂ上に荷２が収納されるとき、当該荷２の
左右両側面は荷側面案内用板部８によつてガイド
され、荷収納部１内への荷２の進入方向が規制さ
れる。そして所定深さ進入したとき、ストツパー
１０（実施例では上段の荷収納部１の荷支持具５
ａ，５ｂに取付けられているストツパー１０）に
荷２の後端が当接し、位置決めされる。

このように荷収納部１内への荷２の搬入作業を
安全に行うことが出来るが、特に本考案の構成に
よれば、前記荷側面案内用板部８やストツパー１
０が荷支持具５ａ，５ｂ自体に取付けられている
ので、荷支持具５ａ，５ｂを支柱３，４間に架設
するだけで荷側面案内用板部８やストツパー１０
が所定位置に取付けられたことになり、これ等荷
側案内用板部８やストツパー１０を荷支持具５
ａ，５ｂとは別に取付けなければならない場合に
比べて、ラツクの組立作業が非常に能率良く行え
ると共に、精度を向上させ得る。しかも取付け用
ボルトナツトや使用材料の量を削減し得るので、
コストダウンにもつながる。

更に本考案によれば、前記荷側面案内用板部８
は、取付け用立ち上り板部７と支柱３，４との取
付けに使用されるボルトナツトが荷収納空間内に
突出するのを防止するのに役立ち、仮に支柱３，
４の側面に直接荷支持具５ａ，５ｂを取付ける場
合でも、荷２が取付け用ボルトナツトに接触する
のを防止し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図は横断平面図、第３図
は一部切り欠き正面図、第４図は荷支持具の斜視
図である。 １……荷収納部、２……荷（金庫ケース等）、
３，４……支柱、３ａ，４ａ……荷支持具取付け
用突片、５ａ，５ｂ左右一対の荷支持具、６……
荷支持板部、７……取付け用立ち上り板部、８…
…荷側面案内用板部、９……ストツパー取付け板
部、１０……ストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷収納部の左右両側に夫々荷支持具を架設した
   ラツクであつて、前記荷支持具は、荷出し入れ方
   向に長い荷支持板部と、この荷支持板部の外側か
   ら一体に折曲連設された取付け用立ち上り板部
   と、この取付け用立ち上り板部から一体に内側へ
   折曲連設された荷側面案内用板部と、前記荷支持
   板部の後端から一体に折曲連設されたストツパー
   取付け板部と、このストツパー取付け板部に取付
   けられた荷後端位置決め用ストツパーとから成
   り、前記取付け用立ち上り板部を介して支柱に取
   付けて成るラツク。