JPH058257Y2

JPH058257Y2 -

Info

Publication number: JPH058257Y2
Application number: JP1986135305U
Authority: JP
Priority date: 1986-09-02
Filing date: 1986-09-02
Publication date: 1993-03-02
Anticipated expiration: 2001-09-02
Also published as: JPS6341025U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、チエーン・コンベヤのチエーンの
上に載せられるパレツトに関する。

この明細書において、「アルミニウム」という
語には純アルミニウムの他にアルミニウム合金も
含むものとする。

従来技術とその問題点従来、この種パレツトとしては、木製や合成樹
脂製のものが用いられていたが、いずれのものも
強度および耐久性が充分でないという問題があつ
た。

この考案の目的は、上記問題を解決したチエー
ン・コンベヤ用パレツトを提供することにある。

問題点を解決するための手段この考案によるチエーン・コンベヤ用パレツト
は、チエーン・コンベヤのチエーン上に載せられ
るパレツトであつて、前後方向に伸びかつチエー
ン上に載せられる脚部分および被搬送物を支持す
る支持部分を備えたアルミニウム製パレツト本体
と、前後方向に伸び、かつパレツト本体の脚部分
の下面におけるチエーンと接触する部分に着脱自
在に取付けられてパレツト本体の損傷を防止する
プラスチツク板とよりなるものである。

実施例以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。

以下の説明において、前後、左右は第１図を基
準にし、前とは同図右側を指し、後とはその反対
側を指すものとする。また、左とは同図下側を指
し、右とはその反対側を指すものとする。

図面は、この考案によるパレツトを適用した無
人チエーン・コンベヤを示す。

チエーン・コンベア１は、左右一対の無端状チ
エン２を備えている。各無端状チエン２は、それ
ぞれ左右両側枠部材３に沿つて設けられている。
両側枠部材３は、段部３ａを介して連なつた高さ
の異なる上下２つの水平面部３ｂ，３ｃと、上側
の水平面部３ｂの外側縁に連なつた立上り部３ｄ
とを備えている。そして、下側の水平面部３ｃが
内側に位置しており、この水平面部３ｃ上をチエ
ーン２が走行するようになつている。図示は省略
したが、このチエーン・コンベヤ１の搬送途上に
は、これから分岐するように複数の搬送装置が設
けられている。

チエーン・コンベヤ用パレツト１０は、左右両
側端に配置された前後方向に長い左右一対のアル
ミニウム押出型材製左右両側枠部材１１と、左右
両側枠部材１１の前端どうしおよび後端どうしの
間にそれぞれ配置された左右方向に長いアルミニ
ウム押出型材製前後両枠部材１２と、左右両側枠
部材１１の前後の中間部どうしの間に配置された
左右方向に長いアルミニウム押出型材製中桟１３
と、左右方向に所定間隔をおいて前後両枠部材１
２上および中桟１３上にまたがつて配置された前
後方向に長い３枚のアルミニウム押出型材製デツ
キ・プレート１４（支持部分）とよりなるパレツ
ト本体１０Ａを備えている。

左右両側枠部材１１は、横断面略縦長方形の中
空状本体１１ａと、中空状本体１１ａ（脚部分）
の外側面の上端に一体的に設けられかつ外方に突
出した中空状翼部１１ｂとよりなる。本体１１ａ
の下面には、下方に開口しかつ前後方向に長いプ
ラスチツク板嵌合用凹溝１５が全長にわたつて設
けられている。凹溝１５の左右両側壁の下縁には
内方水平突出壁１６が一体的に設けられている。
そして、この凹溝１５内にポリアセタール樹脂等
からなる前後方向に伸び、かつ中空状本体１１ａ
の下面の損傷を防止する帯状プラスチツク板１７
が前端または後端から嵌め入れられている。プラ
スチツク板１７の左右両側縁部には肉薄の部分１
７ａが全長にわたつて設けられており、この肉薄
部分１７ａが凹溝１５の底壁と内方水平突出壁１
６で挟まれている。なお、プラスチツク板１７
は、ねじ等の解除が容易な適当な固定手段で本体
１１ａに固定しておいてもよい。また、本体１１
ａの外側面の所定箇所にはバー・コードが付けら
れた銘体１８が取付けられている。また、本体１
１ａの上面と翼部１１ｂの上面とは面一であり、
本体１１ａの上面および翼部１１ｂの上面に、そ
れぞれ左右方向に所定間隔をおいて前後方向に伸
びる複数の凹溝１９が設けられている。左右両側
枠部材１１内の空間部の前後両端は前後両方に開
口している。

前後両枠部材１２は横断面略コ字形であり、そ
の開口部を内方に向けて配置されており、左右両
端がそれぞれ左右両側枠部材１１に溶接されてい
る。また、前後両枠部材１２の下部フランジ部１
２ａの上面は、先端に向つて下方に傾斜してお
り、水洗等の後においてこの上に水等が溜まらな
いようになされている。

中桟１３は横断面略Ｉ字形であり、左右両端が
それぞれ左右両側枠部材１１に溶接されている。
また、中桟１３の下部フランジ部１３ａの上面は
先端に向つて下方に傾斜しており、水洗等の後に
おいてこの上に水等が溜まらないようになされて
いる。

デツキ・プレート１４は前後両枠部材１２およ
び中桟１３の上面に溶接されている。またデツ
キ・プレート１４は中空状で、左右方向に所定間
隔をおいて前後方向に伸びる２つの隔壁１４ａを
備えており、その内部の空間の前後両端は前後両
方に開口している。また、デツキ・プレート１４
の上面は左右両側部材１１の上面と面一であり、
ここには左右方向に所定間隔をおいて前後方向に
長い複数の凹溝２０が設けられている。

パレツト１０は、左右両側枠部材１１の下面に
着脱自在に取付けられたプラスチツク板１７がチ
エーン２上に乗るように、チエーン・コンベヤ１
上に載せられる。そして、チエーン・コンベヤ１
の左右両側枠部材３の上側の水平面部３ｂの外側
縁に連なつて設けられた立上り壁３ｄが、パレツ
ト１０のガイドの働きをする。また、チエーン・
コンベヤ１の両側の所定位置に配置されたバー・
コード読取装置（図示略）により銘板１８に付け
られたバー・コードが読取られ、そのデータに基
いて、パレツト１０がチエーン・コンベヤ１から
分岐するように配置された搬送装置に載せ換えら
れたり、チエーン・コンベヤ１から卸されたりす
る。パレツト１０のチエーン・コンベヤ１への積
み卸しは、フオークで左右両側枠部材１１の翼部
１１ｂを引掛けることにより行なわれる。

考案の効果この考案によるチエーン・コンベヤ用パレツト
は、前後方向に伸びかつチエーン上に載せられる
脚部分および被搬送物を支持する支持部分を備え
たパレツト本体がアルミニウム製であるから、パ
レツト本体が木製および合成樹脂製である従来の
ものに比べて強度および耐久性が向上する。ま
た、パレツト本体の脚部分の下面におけるチエー
ンと接触する部分に、前後方向に伸びかつパレツ
ト本体の損傷を防止するプラスチツク板が着脱自
在に取付けられているので、チエーンと接触する
ことによつてもプラスチツク板だけが損傷し、パ
レツト本体の損傷が防止される。したがつて、パ
レツト本体の耐久性は一層向上する。しかも、プ
ラスチツク板が損傷した場合、プラスチツク板だ
けを取換えるだけでよく、経済的である。さら
に、プラスチツク板は着脱自在に取付けられてい
るので、損傷時の取替え作業を容易に行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるパレツトがチエーン・
コンベヤ上に乗つた状態を示す平面図、第２図は
第１図の−線に沿う拡大断面図、第３図は第
１図の−線に沿う拡大断面図、第４図は第１
図の部分拡大図である。１０……パレツト、１０Ａ……パレツト本体、１
１ａ……中空状本体（脚部分）、１４……デツ
キ・プレート（支持部分）、１７……プラスチツ
ク板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

チエーン・コンベヤのチエーン上に載せられる
パレツトであつて、前後方向に伸びかつチエーン
上に載せられる脚部分および被搬送物を支持する
支持部分を備えたアルミニウム製パレツト本体
と、前後方向に伸び、かつパレツト本体の脚部分
の下面におけるチエーンと接触する部分に着脱自
在に取付けられてパレツト本体の損傷を防止する
プラスチツク板とよりなるチエーン・コンベヤ用
パレツト。