JPS6211357B2 - - Google Patents

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JPS6211357B2
JPS6211357B2 JP53014525A JP1452578A JPS6211357B2 JP S6211357 B2 JPS6211357 B2 JP S6211357B2 JP 53014525 A JP53014525 A JP 53014525A JP 1452578 A JP1452578 A JP 1452578A JP S6211357 B2 JPS6211357 B2 JP S6211357B2
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JP
Japan
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key
pitch
portamento
Prior art date
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Application number
JP53014525A
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English (en)
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JPS54107722A (en
Inventor
Akira Nakada
Toshio Tomizawa
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Nippon Gakki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Gakki Co Ltd filed Critical Nippon Gakki Co Ltd
Priority to JP1452578A priority Critical patent/JPS54107722A/ja
Publication of JPS54107722A publication Critical patent/JPS54107722A/ja
Publication of JPS6211357B2 publication Critical patent/JPS6211357B2/ja
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は電子楽器に関し、特に押下鍵の音高
に対応した周波数情報数値を用いて発生楽音の音
高制御を行なう電子楽器において、上記周波数情
報数値を演算処理することによりポルタメント効
果音が容易に得られるようにした電子楽器に関す
るものである。 A 従来技術の説明 近年、電子技術の急速な発達に伴なつて種々の
電子楽器が開発されており、電子楽器に代表され
る電子オルガンは、多くの音色および各種効果音
が得られることから楽音としての表現が豊かに出
せ、初心者でも比較的容易に演奏できる楽器とし
て広く愛用されている。 第1図はデジタル構成の電子楽器の一例を示す
ブロツク図であつて、特に押下鍵の音高に対応し
た周波数情報数値Fを所定速度でくり返し累算し
た累算値qFを利用して楽音波形(音源波形)を
記憶した波形メモリを読み出すことにより楽音を
発生させるようにした波形メモリ読出し方式の電
子楽器の構成を示すブロツク図である。同図にお
いて、1は鍵盤部に設けられたキースイツチ回
路、2はキーアサイナ、3は周波数情報メモリ、
4はアキユムレータ、5は波形メモリ、6は乗算
器、7はサウンドシステム、8はエンベロープ波
形発生器をそれぞれ示す。 キーアサイナ2は、鍵盤部に配置されたキース
イツチ回路1の各鍵にそれぞれ対応したキースイ
ツチのオンまたはオフ動作を検出し、押鍵操作さ
れた鍵を識別する鍵情報(以下キーコードKCと
称す。このキーコードKCは複数ビツトのコード
信号である。)を同時最大発音数(例えば12音)
に対応した発音チヤンネルのいずれかに割当て
る。このキーアサイナ2は、各チヤンネルに対応
する複数の記憶位置を有し押下鍵を表わすキーコ
ードKCを記憶し、各チヤンネルに記憶したキー
コードKCを時分割的に順次出力するとともに、
該キーコードKCを記憶保持する。したがつて、
鍵盤部において同時に複数の鍵が押下されている
場合には、各押下鍵を表わすキーコードKCはそ
れぞれ別個のチヤンネルに発音割当てされ、各チ
ヤンネルに対応する記憶位置には該割当てられた
鍵を表わすキーコードKCが記憶される。そし
て、この各記憶位置は例えば循環型シフトレジス
タによつて構成されている。したがつて、キーア
サイナ2において発音割当てされた押下鍵を表わ
すキーコードKC(すなわち前記シフトレジスタ
に記憶されたキーコード)は、割当てられたチヤ
ンネルの時間に一致して順次時分割的に出力され
る。また、キーアサイナ2は押下鍵が発音割当て
されたチヤンネルにおいて、発音がなされるべき
であることを表わす第2図aに示すエンベロープ
スタート信号ESを各チヤンネル時間に同期して
時分割的に出力する。さらに、キーアサイナ2は
各チヤンネルに発音割当てされた鍵が離鍵される
と、発音が減衰状態となるべきことを表わす第2
図bに示すデイケイスタート信号DSを各チヤン
ネル時間に同期して時分割的に出力する。これら
の信号ES,DSは発音楽音に対する振幅エンベロ
ープ制御(発音制御)のためにエンベロープ波形
発生器8において利用される。更に、キーアサイ
ナ2ではエンベロープ波形発生器8からそのチヤ
ンネルにおける発音が終了(デイケイが終了)し
たことを表わす第2図cに示すデイケイ終了信号
DFを入力し、この信号DFに基いて当該チヤンネ
ルに関する各種記憶をクリアしてその後の新たな
押下鍵の割当て処理のため待機状態となる。この
ためキーアサイナ2は上記デイケイ終了信号DF
に基づき1タイムスロツト時間のパルス幅を有す
る第2図dに示すクリア信号CCを出力してエン
ベロープ波形発生器8の当該チヤンネルの内容を
クリアする。 なお、上記各信号ES,DS,DF,CCは各チヤ
ンネル時間毎に時分割で発生されるものである
が、第2図では便宜上あるチヤンネル時間だけを
取り出して示してある。周波数情報メモリ3は、
キーアサイナ2から時分割的に順次出力されるキ
ーコードKCを入力としてそれぞれに対応する。
例えば第1表に示すような周波数情報数値Fを出
力するメモリである。なお、この周波数情報メモ
リ3に記憶されている数値Fは第1表の場合15ビ
ツトであり、1ビツトが整数部で他の14ビツトが
小数部で表わされる。この第1表におけるF数は
2進数で表わされる数値Fを10進数に変換して示
したものである。
【表】 このようにして、周波数情報メモリ3から各チ
ヤンネル時間毎に時分割的に出力される各押下鍵
の音高に対応した周波数情報数値Fはアキユムレ
ータ4に入力される。アキユムレータ4は、周波
数情報数値Fを各チヤンネル毎にクロツクパルス
φのタイミングで加算する加算器と当該チヤンネ
ルの次回の加算時まで12タイムスロツト(同時最
大発音数に対応)間にわたつて上記加算器の加算
結果を保持するための12ステージ分の一時記憶回
路とを備えている。 したがつて、アキユムレータ4からは、各チヤ
ンネル時間毎に該チヤンネルに割当てられた周波
数情報数値Fを順次加算した累算値qF(q=
1、2、3………)が出力されることになる。こ
のようにして発生されたアキユムレータ4の出力
(累算値qF)は、所望楽音1波形の順次サンプル
点振幅値を記憶している波形メモリ5に供給され
て該波形メモリ5の読み出し制御が行なわれる。
波形メモリ5から各チヤンネル毎に順次読み出さ
れる楽音波形MWは、乗算器6においてエンベロ
ープ波形発生器8から出力されるアタツク、デイ
ケイおよびサステイン等のエンベロープ制御波形
信号EWと乗算されて振幅エンベロープが付与さ
れた楽音波形MW′がサウンドシステム7に出力
される。この音量エンベロープが付与された楽音
波形MW′は、フイルタ、アンプ、スピーカ等か
らなるサウンドシステム7において演奏音として
発音される。したがつて、サウンドシステム7か
ら押下鍵に対応して周波数情報メモリ3から読み
出される周波数情報数値Fによつて決定される周
波数(音高)で、かつ波形メモリ5に記憶された
波形形状(音色)の楽音が発生されることにな
る。 なお、このように押下鍵を表わすキーコード
KCに対応した周波数情報数値Fをアキユムレー
タで順次累算し、この累算出力をアドレス信号と
して所望楽音1波形が記憶された波形メモリを読
み出して楽音波形を得る構成の電子楽器は、例え
ば特願昭48−41964号(特開昭49−130213号)明
細書において詳細に説明されているので、その各
部の詳細説明は省略する。 このような構成による電子楽器は、前述したよ
うに電子的な手段によつて楽音を形成するもので
あるために、簡単な構成で自然楽器に近い音から
電子楽器特有な音まで種々の音が簡単な演奏操作
で得られ広く使用されるようになつて来た。 この場合、電子楽器においても、ハワイアンギ
ター等で一部行なわれているような発生楽音の音
高をある音高から他の音高まで連続的に滑らかに
変化させながら楽音の発音を行なうポルタメント
効果を付加することが強く要望されるようになつ
てきた。 B 従来技術の欠点 しかしながら、上述したようなデジタル構成の
電子楽器においては、従来発生楽音の音高を連続
的に変化させてポルタメント効果を得ることはで
きなかつた。 C この発明の目的 この発明は、上述した従来の欠点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、押下鍵の音
高に対応した周波数情報数値Fを用いて発生楽音
の音高制御を行なう電子楽器において、発生楽音
の音高が連続的に変化するポルタメント効果音が
自動的に発生されるようにした電子楽器を提供す
ることである。このため、この発明においては、
押下鍵の音高に対応する周波数情報数値を目標値
として入力し、この目標値に向つて順次値の変化
する変更周波数情報数値を出力する装置を備え、
この装置は、上記目標値(F)と上記変更周波数情報
数値の現在値(F′)とを入力し、この両入力値
の差(F−F′)に対応し、かつこの差(F−
F′)より小さな値の補正値(△d=(F−F′)・
k、但し0<k<1)を算出する手段と、上記変
更周波数情報数値の現在値(F′)を上記補正値
(△d)によつて変更して次の新たな変更周波数
情報数値の現在値を形成する手段とを有し、この
変更周波数情報数値により発生楽音の音高制御を
行なうことにより、発生楽音の音高が連続的に変
化するポルタメント効果音を得るようにしたもの
である。 以下、図面を用いてこの発明による電子楽器を
詳細に説明する。 D この発明の構成およびその動作説明 構成説明 第3図はこの発明による電子楽器の一実施例
を示すブロツク図であつて、第1図と同一部分
は同一記号を用いてある。同図において、9は
周波数情報メモリ3とアキユムレータ4との間
に設けられたポルタメント制御部である。そし
て、このポルタメント制御部9は、通常動作時
においては周波数情報メモリ3から出力される
周波数情報数値Fのそのままの値でアキユムレ
ータ4に供給し、一方ポルタメント動作時には
周波数情報メモリ3から出力される周波数情報
数値Fを演算処理して順次値の変化する変更周
波数情報数値F′をアキユムレータ4に出力す
る。10は通常動作とポルタメント動作を切替
えるポルタメント制御スイツチであつて、この
ポルタメント制御スイツチ10がオフの状態で
はポルタメント制御部9は通常動作となり、ま
たポルタメント制御スイツチ10をオンした場
合にはポルタメント動作となる。11は可変周
波数発振器であつて、この可変周波数発振器1
1から出力されるポルタメントクロツクPCLを
ポルタメント制御部9に供給することによつて
ポルタメント動作のスピード(変更周波数情報
数値F′の変化速度)が決定される。 この場合、ポルタメント制御部9は例えば第
4図に示す回路構成となつている。第4図にお
いて、第3図に示す周波数情報メモリ3から各
チヤンネル時間に同期して時分割で出力される
押下鍵音高に対応した周波数情報数値Fは減算
器12のA入力端に入力される。また減算器1
2のB入力端には後述するシフトレジスタ22
から出力される変更周波数情報数値F′(周波
数情報数値Fを演算したもの)が入力される。
したがつて、この減算器12は周波数情報数値
Fから変更周波数情報数値F′を引いた差信号
D(D=F−F′(極性も含む))が出力され
る。この差信号Dはシフト回路13においてn
ビツトだけ下位ビツト方向にシフトされて該回
路13からは差信号Dに対応した補正値△d=
-n・Dが出力される。この場合、差信号Dを
下位ビツト方向にnビツトシフトすることは、
差信号Dは値2-nを乗算していることになり、
これに伴なつて補正値△dは差信号Dに対応し
かつ差信号Dの値よりも充分小さな値となる。 一方、第3図に示す可変周波数発振器11か
らポルタメントクロツクPCLが同期化回路14
のシフトレジスタ15に供給されると、12ステ
ージ(同時発音数に対応)のシフトレジスタ1
5はクロツクパルスφのタイミングでポルタメ
ントクロツクPCLを読み込んで順次シフトす
る。また、このシフトレジスタ15の出力信号
は12ステージのシフトレジスタ16に入力さ
れ、クロツクパルスφのタイミングで読み込ま
れて順次シフトされる。この結果、シフトレジ
スタ15の出力(第12ステージ出力)とシフト
レジスタ16の出力(第12ステージ出力)をイ
ンバータ17aを介して入力とするアンドゲー
ト17bからは、ポルタメントクロツクPCLに
同期しかつ同時発音数(12チヤンネル)に相当
する12チヤンネル時間のパルス幅をもつポルタ
メントパルスPPが発生されゲート18に出力
される。ゲート18はポルタメントパルスPP
が発生される毎に導通してシフト回路13から
出力される補正値△dをゲート19に出力す
る。ゲート19は、キーアサイナ2(第3図)
から各チヤンネル時間に出力され当該チヤンネ
ルに発音割当てされた鍵の音が発音中であるこ
とを示すエンベロープスタート信号ESによつ
て導通となり、これに伴なつてゲート18から
出力される補正値△dを加算器20のA入力端
に供給する。加算器20のB入力端にはシフト
レジスタ22から出力される変更周波数情報数
値F′が供給されており、これにより加算器2
0はA入力端に入力される補正値△dとB入力
端に入力される変更周波数情報数値F′とを加
算し、この加算結果である加算値F″(F″=△
d+F′)をセレクタ21のB入力端に出力す
る。セレクタ21のA入力端には周波数情報メ
モリ3(第3図から)出力される周波数情報数
値Fが供給されており、セレクタ21はA入力
端に供給される周波数情報数値FあるいはB入
力端に供給される加算値F″のいずれかをポル
タメント制御スイツチ10の出力に対応して選
択してシフトレジスタ22に出力するものであ
つて、ポルタメント制御スイツチ10がオフの
場合にはA入力端が選択され、ポルタメント制
御スイツチ10がオンの場合にはB入力端が選
択される。シフトレジスタ22は同時最大発音
チヤンネル数(12チヤンネル)に対応する記憶
ステージを有し、セレクタ21から出力される
数値(FあるいはF″)を入力してクロツクパ
ルスφのタイミングで順次シフトしてその最終
ステージ(12ステージ)出力を変更周波数情報
数値F′としてアキユムレータ4(第3図)に
供給する。 動作説明 (イ) 通常動作 ポルタメント制御スイツチ10をオフする
ことにより通常動作となり、セレクタ21は
A入力端を選択することになる。この状態に
おいて、鍵盤部である鍵が押鍵操作される
と、キーアサイナ2においてこの押下鍵を表
わすキーコードKCが同時最大発音数に対応
した発音チヤンネルのいずれかに割当て処理
される。そして、キーアサイナ2は該キーコ
ードKCが割当てられたチヤンネル時間に同
期して該キーコードKCを時分割的に出力す
る。また、このキーアサイナ2からは該チヤ
ンネルにキーコードKCが割当てられている
こと、つまりキーコードKCに対応する音を
発音すべきであることを示すエンベロープス
タート信号ESが出力される。このキーアサ
イナ2から各チヤンネル時間に同期して時分
割的に出力されるキーコードKCは、周波数
情報メモリ3をアドレスして対応する周波数
情報数値Fを読み出してポルタメント制御部
9の減算器12およびセレクタ21の各A入
力端に出力する。この場合、セレクタ21は
ポルタメント制御スイツチ10がオフされて
いるために、A入力端を選択して周波数情報
数値Fをシフトレジスタ22に供給する。シ
フトレジスタ22は、入力される周波数情報
数値Fを記憶し、この記憶値をクロツクパル
スφのタイミングで順次シフトして変更周波
数情報数値F′としてアキユムレータ4に出
力する。したがつて、ポルタメント制御部9
はポルタメント制御スイツチ10がオフされ
ている通常動作においては、周波数情報メモ
リ3から出力される周波数情報数値Fをただ
単に通過させて(周波数情報数値Fを何ら演
算処理することなく)アキユムレータ4に供
給することになり、したがつてこの場合には
変更周波数情報数値F′は周波数情報数値F
と同じとなつて第1図で示した場合と同様な
動作を行なつて押下鍵音高に対応した音高の
楽音がサウンドシステム7から発生される。 (ロ) ポルタメント動作 ポルタメント動作を行なわせる場合には、
まずポルタメント制御スイツチ10をオンす
る。ポルタメント制御スイツチ10をオンす
ると、セレクタ21はB入力端を選択してB
入力端に入力される加算器20の加算値
F″を出力する。 この状態において、鍵盤部である鍵が押鍵
操作されると、キーアサイナ2において該押
下鍵に対応するキーコードKCがあるチヤン
ネルに割当てられ、この割当てられたチヤン
ネルに対応するチヤンネル時間にキーコード
KCが出力される。また、キーアサイナ2か
らは、キーコードKCの割り当てに伴なつて
エンベロープスタート信号ESが発生され
る。キーアサイナ2から出力されたキーコー
ドKCは、周波数情報メモリ3をアドレスし
て押下鍵の音高に対応した周波数情報数値F
を読み出してポルタメント制御部9に供給す
る。ポルタメント制御部9においては、供給
される周波数情報数値Fを減算器12のA入
力とし、減算器12において該チヤンネル時
間にシフトレジスタ22から出力されてB入
力端に供給される変更周波数情報数値F′と
の差が求められてその差信号D=F−F′が
出力される。この場合、周波数情報数値Fは
ポルタメント動作における音高変化の目標値
(最終値)FBを表わすものであり、また変更
周波数情報数値F′はポルタメント動作にお
ける音高変化の現在値FAを表わしている。
したがつて、減算器12からは周波数情報値
Fと変更周波数情報数値F′との差(F−
F′)、すなわち目標値FBと現在値FAとの差
(FB−FA)に対応した値の差信号Dが出力
される(差信号Dは音高差を示す)。なお、
押鍵当初においては減算器12からは当該チ
ヤンネルに割当てられた周波数情報数値Fと
そのチヤンネルに以前(直前)に割当てられ
た周波数情報数値F(=F′)との差に対応
した差信号Dが出力されることになる。この
差信号Dは、シフト回路13において下位ビ
ツト方向にnビツトシフトされ、これによつ
て差信号Dに比例しかつ差信号Dよりも充分
小さな値の補正値△d=2-n・Dが求められ
る。 この状態において、可変周波数発振器11
からポルタメントクロツクPCLが同期化回路
14に入力されると、この同期化回路14は
ポルタメントクロツクPCLが供給される毎に
前述したように同時最大発音数に相当する時
間幅を有するポルタメントパルスPPを発生
する。このポルタメントパルスPPによりゲ
ート18が導通すると、補正値△dはこのゲ
ート18およびエンベロープスタート信号
ESによつて導通となつているゲート19を
介して加算器20のA入力端に入力される。
加算器20は変更周波数情報数値F′に補正
値△dを加算した加算値F″(F″=F′+△
d)をセレクタ21を介してシフトレジスタ
22に出力する。シフトレジスタ22は上記
加算値F″を順次シフトして新たな変更周波
数情報数値F′A(この新たな変更周波数情報
数値F′をF′Aとする。F′A=F′+△d)を現
在値FAとして出力する。この変更周波数情
報数値F′Aは、アキユムレータ4においてク
ロツクパルスφのタイミングで順次加算され
てその累算値qF′Aが波形メモリ5に出力さ
れる。この結果、波形メモリ5からは累算値
qF′Aに対応した周波数の楽音波形MWが発生
され、この楽音波形MWは乗算器6において
エンベロープ波形発生器8から出力されるエ
ンベロープ制御波形信号EWと乗算されて振
幅エンベロープが付与された楽音波形
MW′となり、この楽音波形MW′に対応した
音高の楽音がサウンドシステム7から発生さ
れる。 この場合、シフトレジスタ22から出力さ
れる変更周波数情報数値F′Aは、現在値FA
として減算器12および加算器20にも供給
されている。この結果、新たな変更周波数情
報数値F′Aの発生に伴なつて減算器12から
出力される新たな差信号DAは前回の補正値
△dだけ小さくなつてDA=D−△d(DA
F−F′−△d)となる。また、減算器12
から出力される差信号DがDAに減少したこ
とによつてシフト回路13から出力される補
正値△dもこれに対応して△dAに減少す
る。この新たな補正値△dAは、ポルタメン
トクロツクPCLに同期したポルタメントパル
スPPの発生によつて導通となるゲート18
およびエンベロープスタート信号ESによつ
て導通状態にあるゲート19を介して加算器
20のA入力端に入力される。加算器20は
再び前述と同様な動作、つまり現在値F′A
補正値△dAを加算した加算器FA″(FA″=
A′+△dA)を発生してセレクタ21を介
してシフトレジスタ22に供給する。したが
つて、上述した動作をまとめて見ると、減算
器12のB入力端に入力される変更周波数情
報数値F′(シフトレジスタ22から出力さ
れる)を現在値FAとし、減算器12のA入
力端に入力される周波数情報数値F(周波数
ナンバメモリ3から出力される)を目標値F
Bとして、この目標値FBと現在値FAとの差
(D=FB−FA)に対応した値(△d)を補
正値としてポルタメントクロツクPCLが発生
される毎に現在値FAに加算することによつ
て現在値FAを順次変更していくものであ
る。 このような動作を現在値FAが目標値FB
一致するまで、すなわち減算器12から出力
される差信号Dの値が零となるまでくり返し
行なうことによつて目標値FB(F)に向つて順
次変化する変更周波数情報数値F′を形成
し、この順次変化する変更周波数情報数値
F′を用いて発生楽音の音高制御を行なうこ
とにより、サウンドシステム7からポルタメ
ント効果音が得られる。 この場合、ゲート18の出力側にエンベロ
ープスタート信号ESによつて制御されるゲ
ート19を設けるのは、エンベロープスター
ト信号ESのオフ時においてもゲート18か
らポルタメントパルスPPのタイミングで補
正値△dが出力され、この補正値△dによつ
てシフトレジスタ22の該鍵が発音割当てさ
れたチヤンネルに対応する記憶位置に記憶さ
れた変更周波数情報数値F′が変化しないよ
うに保持することによつて、次に押鍵されて
該発音チヤンネルに割当てられた楽音に対す
るポルタメント効果音の発音開始音高を規定
するためのものである。この場合、シフトレ
ジスタ22の記憶内容が零で変更周波数情報
数値F′の値が零の場合(例えば電源スイツ
チ投入後、あるいは通常動作による楽音の発
音終了後ポルタメント制御スイツチ10をオ
フからオンに切換えた場合等)には、零から
新たに押鍵された鍵に対応した音高に向つて
変化するポルタメント効果音が発生されて多
少不自然となるが、以後の押鍵操作による当
該チヤンネルへの周波数情報数値Fの割当て
に際しては先に割当てられた周波数情報数値
Fに対応した音高からその後に該チヤンネル
に割当てられた周波数情報数値Fに対応した
音高に向つて連続的に変化するポルタメント
効果音が得られる。 なお、最初のポルタメント動作時にポルタ
メント効果音が最も低い音高(零)から開始
されるのを防止するには、ポルタメント制御
スイツチ10のオフからオンへの切換えに同
期してシフトレジスタ22の各記憶位置(各
ステージ)に所望の音高に対応した数値Fを
セツトするように構成すれば良い。 次に、ポルタメント制御スイツチ10をオ
ンした状態で音高C2,C4,E2の鍵が順次押
鍵操作され同一チヤンネルに順次発音割当て
された場合の動作を第5図に示す波形図を用
いて説明する。例えば、音高C2,C4,E2
対応した鍵K1,K2,K3を第5図aに示すタ
イミングで操作したものとする。なお、鍵
K1は鍵K2の押鍵よりも前に離鍵されている
もので図では省略してある。また、以下の説
明では音高C2,C4,E2に対応した周波数情
報数値FをそれぞれF1,F2,F3として説明
する。 鍵K1の離鍵後に時点t1において鍵K2を押
鍵操作すると、この時点t1においてキーアサ
イナ2から新たなキーコードKCが発生さ
れ、これに伴なつて周波数情報メモリ3から
出力される周波数情報数値FもF1(音高
C2)からF2(音高C4)に変る。なお、ポルタ
メント制御部9のシフトレジスタ22の鍵
K1が発音割当てされたチヤンネルに対応す
る記憶位置には、鍵K1の音高C2に対応する
変更周波数情報数値F1が鍵K1の離鍵後にお
いても記憶されている。この結果、ポルタメ
ント制御部9では周波数情報数値F1(音高
C2)を現在値FAとしかつ周波数情報数値F2
(音高C4)を目標値FBとしたその差信号D
(D=F2−F1)を求め、この差信号Dの比例
値である補正値△dを算出する。この補正値
△dは第5図dに示すポルタメントパルス
PPの発生毎にゲート18を介して取り出さ
れて現在値FAに加算される。したがつて、
現在値FAはポルタメントパルスPP(第5図
d)の発生毎に第5図cに示すように順次大
きな値となつて目標値FBに達する。この場
合、現在値FAが順次増加して差信号Dの値
が小さくなると、これに伴なつて補正値△d
も小さくなり、この結果第5図cに示すよう
に目標値FBに近づくにしたがつて現在値FA
の変化が少なくなる。したがつて、このよう
に変化する現在値FAを周波数情報数値F′と
してアキユムレータ4に供給することによつ
て、サウンドシステム7からは第5図eに示
すように音高が音高C2から順次上昇する。
楽音にアタツク部分および持続部分の振幅エ
ンベロープが付与された状態で発生される。
次に、鍵K2を第5図aに示す時点t2で離鍵す
ると、この離鍵に対応してキーアサイナ2か
らデイケイスタート信号DSが発生されるた
めに、これに伴なつてエンベロープ波形発生
器8からはデイケイ部分のエンベロープ制御
波形回路EWが発生されて発生楽音の振幅が
順次減少する。これに伴なつて鍵K2の押鍵
に伴なう第2回目のポルタメント効果音(音
高C2から音高C4に変化)が発生される。 なお、現在値FA(変更周波数情報数値
F′)が目標値FB(周波数情報数値F)に達
した後においては音高が変化しないことは言
うまでもない。そして、エンベロープ波形発
生器8からデイケイ終了信号DFが発生され
ると、キーアサイナ2は当該チヤンネルに割
当てられたキーコードKC(鍵K2に対応)の
記憶をクリアするとともに、各種信号ES,
DSも消滅する(“0”に立下る)。この場
合、シフトレジスタ22に記憶されている変
更周波数情報数値F′(この場合、音高C4
対応するF2である)は、加算器20、セレ
クタ21、シフトレジスタ22を介してその
後も循環保持される。 次に、第5図aに示す時点t3において鍵K3
が押鍵操作されると、この時点において第5
図bに示すように周波数情報メモリ3から出
力される周波数情報数値FがF3となる。こ
の結果、目標値FBがF3(音高E2)となり、
これに伴なつて差信号D(D=F2−F3)が求
められる。この場合、F2>F3であるために
差信号Dは負となり、これに伴なつて補正値
△dも負となる。したがつて、加算器20は
実質的に減算動作(F′−△d)を行なうこ
とになり、現在値FA(変更周波数情報数値
F′)は第5図cに示すように順次減少しな
がら目標値FB(F3)に達する。このため、
発生楽音の音高は第5図eに示すように音高
C4から順次低下して音高E2となり鍵K3の離
鍵に伴なつてデイケイ部分の振幅エンベロー
プが付与されたものとなる。 この場合、第5図cに示す現在値FA(変
更周波数情報数値F′)の変化、つまりポル
タメントの音高変化特性は、ポルタメントク
ロツクPCLの周期とシフト回路13のシフト
量によつて決定されるものであつて、例えば
シフト量を大きくした場合あるいはポルタメ
ントクロツクPCLを遅くした場合には一点鎖
線で示すようにゆるやかな変化となり、また
シフト量を小さくした場合あるいはポルタメ
ントクロツクPCLを速くした場合には点線で
示すように急激な変化となる。 なお、上述した実施例においては、現在値
A(変更周波数情報数値F′)が目標値FB
(周波数情報数値F)に達した以後に離鍵さ
れた場合についてのみ説明したが、現在値F
A(変更周波数情報数値F′)が目標値FB
(周波数情報数値F)に達する以前に離鍵し
た場合には、ポルタメント効果音の音高は目
標値FB(周波数情報数値F)に達しない途
中で終了する。そして、この離鍵に伴なつて
エンベロープスタート信号ESが“0”とな
り、これに伴なつてゲート19が不導通とな
る。この結果、シフトレジスタ22の該チヤ
ンネルに離鍵時における現在値が記憶保持し
続けられることになり、次の押鍵に対して
は、この記憶されている現在値(音高)から
ポルタメント効果音の発音が開始される。 更になお、上述した実施例においては、差
信号Dに対応しかつ差信号Dよりも小さな値
の補正値△dを発生するのにシフト回路を用
いたが、乗算器等を用いて構成しても良いこ
とは言うまでもない。 また、以上の説明においては、ある発音チ
ヤンネルについてのみ説明したが、上述のよ
うなポルタメント動作が各チヤンネルにおい
て独立して行なわれるものである。 更に、この発明は単音楽器にも適用される
ことは言うまでもない。 E この発明による効果 押下鍵の音高に対応する周波数情報数値を目標
値として入力し、この目標値に向つて順次値の変
化する変更周波数情報数値を出力する装置を備
え、この装置は、上記目標値(F)と上記変更周波数
情報数値の現在値(F′)とを入力し、この両入
力値の差(F−F′)に対応し、かつこの差(F
−F′)より小さな値の補正値(△d=(F−
F′)・k、但し0<k<1)を算出する手段と、
上記変更周波数情報数値の現在値(F′)を上記
補正値(△d)によつて変更して次の新たな変更
周波数情報数値の現在値を形成する手段とを有
し、この変更周波数情報数値により発生楽音の音
高制御を行なうようにしたので、楽音の音高が連
続的に変化するポルタメント効果音が自動的にし
かも極めて容易に得られることになり、これに伴
なつて音楽の表現が豊かでかつ初心者でも容易に
演奏できる楽器となる優れた効果を有する。ま
た、ピツチが上昇するポルタメント、ピツチが下
降するポルタメントの両方において目標値に近づ
くにつれて変化量が順次小さくなるため、常に自
然なポルタメントが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は押下鍵の音高に対応した周波数情報数
値Fを用いて発生楽音の音高制御を行なう電子楽
器の一例を示すブロツク図、第2図は第1図に示
す電子楽器の各部動作波形を示す図、第3図はこ
の発明による電子楽器の一実施例を示すブロツク
図、第4図は第3図に示すポルタメント制御部9
の構成例を示す回路図、第5図は第3図、第4図
の各部動作波形を示す図である。 1……キースイツチ回路、2……キーアサイ
ナ、3……周波数情報メモリ、4……アキユムレ
ータ、5……波形メモリ、6……乗算器、7……
サウンドシステム、8……エンベロープ波形発生
器、9……ポルタメント制御部、10……ポルタ
メント制御スイツチ、11……可変周波数発振
器、12……減算器、13……シフト回路、14
……同期化回路、18,19……ゲート、20…
…加算器、21……セレクタ、22……シフトレ
ジスタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 押下鍵の音高に対応した周波数情報数値を用
    いて発生楽音の音高制御を行なう電子楽器におい
    て、押下鍵の音高に対応する周波数情報数値を目
    標値として入力し、この目標値に向つて順次値の
    変化する変更周波数情報数値を出力する装置を備
    え、この装置は、 (a) 上記目標値(F)と上記変更周波数情報数値の現
    在値(F′)とを入力し、この両入力値の差
    (F−F′)に対応し、かつこの差(F−F′)よ
    り小さな値の補正値(△d=(F−F′)・k、
    但し0<k<1)を算出する手段と、 (b) 上記変更周波数情報数値の現在値(F′)を
    上記補正値(△d)によつて変更して次の新た
    な変更周波数情報数値の現在値を形成する手段
    とを有し、 上記変更周波数情報数値により発生楽音の音高
    制御を行なうようにした電子楽器。
JP1452578A 1978-02-10 1978-02-10 Electronic musical instrument Granted JPS54107722A (en)

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JPH0693191B2 (ja) * 1988-05-13 1994-11-16 ヤマハ株式会社 電子楽器

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