JPS62108513A - 電磁誘導機器鉄心の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば変圧器などの電磁誘導機器鉄心の製
造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

近年省エネルギーの観点から、従来より使用されている
方向性けい素鋼板に比べ鉄損が１　／　２〜１／８とな
る非晶質（アモルファス）磁性材料が開発され市販され
るようになってきた。

非晶質磁性帯で鉄心を形成する場合、巻回して巻鉄心と
するか又は適当な形状に切断して積層して＆層鉄心とさ
れる。ところが、非晶質磁性材料を積層してなる電磁誘
導機器鉄心には次のような欠点がありた。すなわち、非
晶質磁性材料は一秒間に１０５〜１０６度の超急冷法１
ζよって製造されるため、そのままでは非晶質磁性材料
は非常に薄い帯状のものしかできず、従って、この非晶
質磁性帯を適当な形状に切断して積層して１に磁誘導機
器鉄心を製造した場合、積ｉｌｌこ非常に時間がかかつ
ていた。卸ち、非晶質磁性帯は通常２０〜８０μｍの厚
さであり、従来電磁誘導機器鉄心を製造する場合に使用
されていた方向性けい素鋼板が０．８０〜０．８５ｊｌ
ｊｌであるのに比べると約１／１０の厚さであり、非晶
質磁性帯をこの厚さのまま積層してｔｉ誘導機器鉄心を
製造した場合、従来に比べると積層に１０倍時間がかか
ることになる。

また、積ノー鉄心は積層したままでは鉄心は何ら拘束さ
れていないので、そのままで使用されることはなくバン
ド締めあるいはボルト締めなどにより鉄心を拘束した後
、巻線など後の工程に移る。

ところが、非晶質磁性材料は高磁出定数を有しておりそ
のため機械的な応力に対して非常に敏感であり、上述の
ように非晶質磁性材料をｔｔｍしてなる電磁誘導機器鉄
心をバンド締めあるいはボルト締めなどにより鉄心を拘
束した場合、締め付けによる応力のため鉄損が増加する
という欠点があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の電磁誘導機器鉄心の製造方法は以上のように構成
されているので、非晶質磁性材料の積層に非常に時間が
かかり、さらに鉄心を構成する際の締め付けによる応力
のため鉄損が増加するという問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、鉄心の組立てにかかる時間を短縮でき、鉄損
を低減することのできる亀′ｌｉ１誘導機器鉄心の製造
方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る電磁誘導機器鉄心の製造方法は、帯状の
非晶質磁性材料を複数枚積層する工程、この積層した非
晶質磁性材料の積層端部に接着剤を含浸又は塗布する工
程、接着材が含浸又は塗布された非晶質磁性材料をその
ｆｌｊ／一方向に加圧した状態でその接着剤を硬化して
非晶質磁性材料積層片を形成する工程、及びこの積層片
を組合せて鉄心を組立てる工程を施すよう昏こしたもの
である。

〔作用〕

この発明において、非晶質磁性材料を複数枚。

接着剤で接着した後、この８１層片で鉄心を構成するの
で、＆層にかかる時間が短縮さ−れ、また、接着剤が締
め付けによる応力を緩和するため、鉄損を低減する。

〔実施例〕

以）、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例による製造方法の工程途中の非
晶質磁性材料積層片を示す断面図である。図において、
（１ンは帯状の非晶質磁性材料、（２）は非晶質磁性材
料（１）の積層端部に含浸又は塗布された接着剤で、例
えば加熱硬化型のエポキシ樹脂、（３）は積層片を加圧
する際に積層片を平担にするための低炭素鋼やステンレ
ス鋼からなる平板である。

帯状の非晶質磁性材料（υを、複数枚、例えば５枚徴層
し、その積層端部に接着剤（２）を含浸又は塗布する。

次に平板（３）で積層した非晶′Ｒ＃ｉ性材料（υの上
下を挾んで平担にし、第１因に示す状態が形成される。

この後、第２図に示すように、例えば加熱炉（４）内で
接着剤（２）を硬化させる。この時、図示していないが
、平板（３）に重しをのせるか、ボルト締めによって、
非晶質磁性材料をその積層方向に加圧した状態で、接着
剤（２）を硬化させる。次に非晶質磁性材料電υを５枚
積層して接着された積層片を組合せてｘｉ誘導機器鉄心
を組立てる。

このように、上記実施例では非晶質磁性材料＋１３を適
当な形状に切断した後５枚接着して積層片を形成し、こ
の積層片を組合せて電磁誘導機器鉄心を製作しているの
で、鉄心を製作するに要する時間が大幅に減少する。ま
た、積ノ一端部に塗布したエポキシ＠　Ｂ’Ｈｔ２）を
硬化する際加圧しているので、エポキシ切ＢＷ　（２）
が積層した磁性材料（０間に浸透することはほとんどな
く、従って非晶質磁性材料（１）を用いて製作した＆磁
誘導機器鉄心において、鉄心の外形寸法から求められる
断面積に占める非晶質磁性材料１υの割合を表わす占積
率が低下することもほとんどない。さらに積層片を組合
せて電磁誘導機器鉄心を組立てた場合に鉄心をバンド締
めあるいはボルト締めなどにより拘束しても接着剤（２
）が締め付けによる応力を緩和するので鉄損失特性を損
なうことがなく、低鉄損な特性の電磁誘導機器鉄心を製
造することができる。

また、他の実施例による積層片の製造状態を示す構成図
を第８図に示す。図において、１５）は非晶質磁性材料
であり、［ｔｉ）　、　ｔ７）は加圧ローラーであり、
（８）は横層端部に含浸又は塗布する無機物あるいは可
能ならば有機物からなる耐熱性接着剤である。

図中、矢印はローラーの回転方向を示す。この実施例で
は、帯状の非晶質磁性材料（５）を加圧ローラー（６）
間を通して８枚＆層し、非晶質磁性材料（５）の長手方
向の積層端部に接着剤（８）を含浸又は塗布し、加圧ロ
ーラー（７）で加圧しながら接着剤（８）を硬化させて
積層片を形成している。この後、積層片を組合せて鉄心
を製造する。この場合も第１図の実施例と同様に積層片
を組合せて電磁誘導機器鉄心を製作しているので、鉄心
を製作するに要する時間を大幅に減少することができる
。

第４図は、この発明の一実施例によって製造された電磁
誘導機器鉄心の鉄損失特性と従来の方法で製造した電磁
誘導機器鉄心の鉄損失特性を対比させて示した図で、横
軸に磁束密度（’１”）　、縦軸（こ鉄損（Ｗ／＆９）
を示す。図中（９）はこの発明の一実施例による鉄損失
曲線、四は従来の方法で製造した電磁誘導機器鉄心の鉄
損失曲線を示す。この発明の一実施例による鉄損失曲線
（９）では、積層端部に含浸又は、塗布した接着剤が、
鉄心をバンド締めあるいはボルト締めなどにより拘束す
る際の締め付けによる応力を緩和するので、非晶質磁性
材料の鉄損失特性を損なうことがなく、従来の方法で製
造した電磁誘導機器鉄心の鉄損失曲線（ＩＱ　ｌこ比べ
ると低鉄損な特性を示している。

接着剤は、上記実施例に限定されるものではなく、紫外
線硬化型の接着剤など、他の接着剤でもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、帯状の非晶質磁性材
料を複数枚＆層する工程、この積層した非晶質磁性材料
の積ｊ一端部に接着剤を含浸又は塗布する工程、接着剤
が含浸又は塗布された非晶質磁性材料をその積層方向に
加圧した状態でその接着剤を硬化して非晶質磁性材料積
層片を形成する工程、及びこの積層片を組合せて鉄心を
組立てる工程を施すことにより、鉄心の組立を容易にし
、合せて鉄損を低減した電磁誘導機器鉄心を製造できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による電磁誘導機器鉄心の
製造方法の工程途中において、非晶質磁性材料を積層し
、その＠Ｒ層端部に接着剤を含浸又は塗布した非晶質磁
性材料を示した断面図、第２図は第１図に示した積層端
部に含浸又は塗布した接着剤を硬化する状態を示した断
面図、第８図はこの発明の他の実施例に係り、非晶質磁
性材料の＆層端部に接着剤を含浸又は塗布して非晶質磁
性材料を接着し、積層端部に含浸又は塗布した接着剤が
硬化する際に非晶質磁性材料の徳層表面を加圧して積層
片を形成している様子を示した構成図、第４図は鉄損失
特性を示す特性図である。 図中、（１）は帯状の非晶質磁性材料、（２）は積層端
部に含浸又は塗布した接着剤、（６）は帯状の非晶質磁
性材料、（８）は接着剤である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。 代　理　人　　大　　岩　　　増　　雄第１図 ２、棧羞荊 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 帯状の非晶質磁性材料を複数枚積層する工程、この積層
   した非晶質磁性材料の積層端部に接着剤を含浸又は塗布
   する工程、上記接着剤が含浸又は塗布された非晶質磁性
   材料をその積層方向に加圧した状態でその接着剤を硬化
   して非晶質磁性材料積層片を形成する工程、及びこの積
   層片を組合せて鉄心を組立てる工程を施す電磁誘導機器
   鉄心の製造方法。