JPH085528Y2 - 薄型コイル - Google Patents

薄型コイル

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JPH085528Y2
JPH085528Y2 JP11175791U JP11175791U JPH085528Y2 JP H085528 Y2 JPH085528 Y2 JP H085528Y2 JP 11175791 U JP11175791 U JP 11175791U JP 11175791 U JP11175791 U JP 11175791U JP H085528 Y2 JPH085528 Y2 JP H085528Y2
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JP
Japan
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adhesive
wound
laminated body
conductor foil
thin coil
Prior art date
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Application number
JP11175791U
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JPH0555506U (ja
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伸一 丹羽
政夫 竹村
泰治 松山
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、面対向型モー
タなどに適用可能な薄型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、面対向型モータは扁平化が可能
であることを特徴としているが、より一層扁平化するた
めに駆動コイルの薄型化が要求される。このような要求
に答えることができる薄型コイルとして、導体箔と絶縁
層を有する積層体を所定回数巻回して巻回体を得、この
巻回体を所定の厚さに切断してなる薄型コイルが知られ
ている。図3はこのような薄型コイルの製造工程を概略
的に示すもので、(a)に示すように、導体箔を材料と
してその表面に絶縁層を形成してなる積層体16の一側
縁部を巻芯15に仮固定し、上記積層体16に接着剤を
塗布したあと巻芯15に所定回数巻回して巻回体を得、
積層体16の層間が完全に接着されたあと巻芯15を抜
き取り、次に、(b)に示すように、上記巻回体を所定
の厚さに輪切りにして多数の薄型コイル17を得るよう
になっている。
【0003】上記積層体16の層間の接着に用いられる
接着剤としては、エポキシ接着剤が一般的である。ま
た、特開昭63−220734号公報に記載されている
ように、導体箔の巻回前に予め硬化された接着剤層と巻
回時に粘性を発揮する接着剤層とを有するものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上に述べたエポキシ接
着剤を用いる薄型コイルでは、作業性を考慮して一液タ
イプの接着剤が通常使用される。このタイプの接着剤を
硬化させるためには熱を加えるが、そのために銅箔等で
なる導体箔が酸化してしまう難点がある。また、特開昭
63−220734号公報記載のものによれば、導体箔
の巻回前に予めを形成してこれを硬化させておく必要が
あるし、これに加えて、巻回時に粘性を発揮する接着剤
層を予め形成しておく必要があるため、作業性がよくな
いという難点があった。
【0005】本考案は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、絶縁層を有する導体箔
を巻回してこれを切断してなる薄型コイルにおいて、導
体箔の巻回の直前に接着剤を塗布することができ、導体
箔を巻回した直後に瞬時に接着剤が硬化するようにする
ことにより、生産性のよい薄型コイルを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、導体箔と絶縁層を有する積層体が所定回数
巻回されてなる巻回体を所定の厚さに切断することによ
って形成される薄型コイルにおいて、積層体上に嫌気性
接着剤が塗布されていて所定回数巻回されていることを
特徴とする。
【0007】
【作用】導体箔と絶縁層を有する積層体に嫌気性接着剤
を塗布した状態で上記積層体を所定回数巻回すると、巻
層間に介在する嫌気性接着剤が空気から遮断され、嫌気
性接着剤が瞬時に硬化し、巻層間が接着されて巻回体が
作られる。この巻回体を輪切り状に切断することにより
薄型コイルが得られる。
【0008】
【実施例】以下、図1、図2を参照しながら本考案にか
かる薄型コイルの実施例について説明する。図1におい
て、符号1は積層体を示している。積層体1は、導体箔
11と、この導体箔11の片面に形成された絶縁層12
を有してなる。図2に示すように、積層体1はこれを所
定回数巻回して巻回体14とするために所定の向きに連
続的に搬送される。積層体1の搬送経路の途中には、こ
の搬送経路を横切って積層体1上に接着剤を塗布するた
めの塗布ローラ6が配置されている。この塗布ローラ6
の上側には接着剤を供給するための供給ローラ5が塗布
ローラ6に当接させて配置されている。
【0009】図1において、供給ローラ5の上側には、
嫌気性接着剤3を貯留しておく貯留槽4が配置されてい
る。貯留槽4は漏斗状に形成され、その狭小な下端開口
部が供給ローラ5の上部に対向している。塗布ローラ6
と供給ローラ5は図示されない駆動源によって互いに逆
向きに回転駆動される。供給ローラ5の周面に対向させ
てブレード7が配置されている。ブレード7は、供給ロ
ーラ5の表面上の嫌気性接着剤の分布を均一にする機能
を有している。
【0010】いま、図示のように積層体1が絶縁層12
を上にして右から左に向かって搬送されながら所定回数
巻回されて巻回体14が形成されるものとし、また、積
層体1の搬送に伴って塗布ローラ5が図において時計方
向に、供給ローラ5が反時計方向に回転駆動されるもの
とする。供給ローラ5の回転に伴い貯留槽4から嫌気性
接着剤3が供給ローラ5の表面に供給される。供給ロー
ラ5の表面に供給された嫌気性接着剤3はブレード7に
よって均一化された後、塗布ローラ6に供給される。塗
布ローラ6に供給された嫌気性接着剤3は積層体1の絶
縁層12上に転写されて接着剤層13が形成される。
【0011】このようにして、絶縁層12上に接着剤層
13が形成されてなる積層体1は、上記のとおり所定回
数巻回されて巻回体14が形成される。積層体1が巻回
されるまでは、嫌気性接着剤3でなる接着剤層13は数
時間にわたって充分な粘性を維持することができるが、
積層体1が巻回されることにより接着剤層13に導体箔
11の面が接すると、接着剤層13は大気から遮断さ
れ、瞬時に硬化する。
【0012】積層体1を巻回して巻回体14を形成する
とき、図3について説明したように、所定の横断面形状
の巻芯を用い、この巻心の周りに積層体1を巻回し、巻
回体14を形成する。巻回体14が形成された時点では
上記のように既に接着剤層13が硬化して巻層間が接着
されているので、直ちに上記巻芯を引き抜き、切断工程
で輪切り状に切断して薄型コイルを得ることができる。
また、巻回体14を形成した後直ちに0.4〜1.0m
m程度に薄く切断しても、巻層間が接着されているた
め、コイルが巻きほぐれたり、歪んだりすることはな
い。
【0013】このように、上記実施例によれば、導体箔
11と絶縁層12からなる積層体1の絶縁層12上に嫌
気性接着剤3を塗布して接着剤層13を形成し、これを
所定回数巻回することにより巻回体14を得るようにし
たため、積層体1を巻回して上記接着剤層13が大気か
ら遮断された時点で瞬時に上記接着剤層13が硬化し、
従来のように接着剤の硬化時間をおく必要はなく、作業
性が向上する。また、嫌気性接着剤3は、供給ローラ5
や塗布ローラ6等を有してなるいわゆるロールコータで
転写しながら積層体1上に塗布することができるため、
この点からも作業性が向上する利点がある。
【0014】なお、嫌気性接着剤とは、空気を遮断して
金属に接触したときに固化する接着剤のことであり、主
成分はジメタクリレートモノマーで、これに性能改質成
分と重合開始剤を含む。空気が遮断されると、それまで
空気中の酸素で禁止されていたラジカル重合が始まり硬
化する。図示の実施例のように銅箔等の金属からなる導
体箔11の片面に絶縁層が形成されてなる積層体1の場
合は、これに嫌気性の接着層13を形成して巻回したと
き嫌気性の接着層13が導体箔11に触れ、接着層13
の硬化が促進されるという利点がある。これは金属の触
媒効果によるものと考えられる。導体箔11が銅箔から
なる場合は接着層13の硬化がさらに早くなる。上記の
理由から、嫌気性接着剤3を導体箔11の面に直接塗布
するとその時点から硬化を開始するので、作業性の面か
らは逆効果となることがある。
【0015】本考案に使用可能な嫌気性接着剤の具体例
として、スリーボンド 1551,1353,135
5,1372Bロックタイト LI504,LX−03
15,LX−1346があり、これらを使用することに
よって良好な結果が得られた。
【0016】本考案は、導体箔の両面に絶縁層が形成さ
れている積層体を用いたものにも適用可能であるが、こ
の場合は、上記積層体を巻き回したとき、嫌気性接着層
の両面が樹脂でなる絶縁層によって空気が遮断されるこ
とになり、嫌気性接着層の硬化が遅れる。そこで、嫌気
性接着剤に金属イオンを含んだプライマーを混ぜて硬化
を促進させるようにするとよい。
【0017】本考案にかかる薄型コイルは、面対向型モ
ータ用駆動コイルとして用いることができるし、その他
各種機器のコイルとして用いることができる。面対向型
モータ用駆動コイルとして用いる場合は、薄型コイルを
6個又は9個というように複数個その切断面が同一面上
に位置するようにして中心軸の周りに等間隔に配置し、
これら薄型コイルの切断面に対向させてロータマグネッ
トを配置する。
【0018】なお、導体箔と絶縁層からなる積層体上に
嫌気性接着剤を塗布する場合、必ずしもいわゆるロール
コータを用いて転写する必要はなく、積層体上に滴下さ
せてもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、導体箔と絶縁層からな
る積層体上に嫌気性接着剤を塗布し、これを所定回数巻
回することにより巻回体を得るようにしたため、積層体
を巻回して接着剤層が大気から遮断された時点で瞬時に
接着剤層が硬化し、従来のように接着剤の硬化時間をお
く必要はなく、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる薄型コイルを得るための接着剤
塗布の例を示す正面図。
【図2】同上接着剤塗布および巻回体形成の例を示す斜
視図。
【図3】従来知られている薄型コイルの製造方法の例を
示す斜視図。
【符号の説明】
1 積層体 3 嫌気性接着剤 11 導体箔 12 絶縁層 14 巻回体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体箔と絶縁層を有する積層体が所定回
    数巻回されてなる巻回体を所定の厚さに切断することに
    よって形成される薄型コイルにおいて、上記積層体上に
    嫌気性接着剤が塗布されていて所定回数巻回されている
    ことを特徴とする薄型コイル。
JP11175791U 1991-12-20 1991-12-20 薄型コイル Expired - Lifetime JPH085528Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11175791U JPH085528Y2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 薄型コイル

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JP11175791U JPH085528Y2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 薄型コイル

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Publication Number Publication Date
JPH0555506U JPH0555506U (ja) 1993-07-23
JPH085528Y2 true JPH085528Y2 (ja) 1996-02-14

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ID=14569421

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