JPH11168865A - 同期電動機のロータ - Google Patents

同期電動機のロータ

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JPH11168865A
JPH11168865A JP33145997A JP33145997A JPH11168865A JP H11168865 A JPH11168865 A JP H11168865A JP 33145997 A JP33145997 A JP 33145997A JP 33145997 A JP33145997 A JP 33145997A JP H11168865 A JPH11168865 A JP H11168865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnetic steel
recesses
adhesive
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP33145997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Otake
芳宜 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp, Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Corp
Priority to JP33145997A priority Critical patent/JPH11168865A/ja
Publication of JPH11168865A publication Critical patent/JPH11168865A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤の後処理を不要とし、その厚みの適正
な管理を容易とすることで、製作性が良好な同期電動機
のロータを提供する。 【解決手段】 磁性鋼板にスリットと同様にエッチング
にて作られた、凹部8および凹部8と接着される隙間を
もち凹部8と組合わさる凹部9を有する凸部10とを備
え、凹部9に接着剤7を適量充填しながら、凹部9を有
する凸部10と重なり合う磁性鋼板1の凹部8とを組み
合わせることで、ロータ5の内外径に漏れる接着剤7が
なくなり、かつ重なり合う磁性鋼板1の接着部どうしの
隙間を所定の接着厚みtとすることで、接着剤7の厚み
の適正な管理が容易となり、接着剤7を用いて磁性鋼板
1を積層固定するロータ5の製作性が良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期電動機のロー
タにおいて、円周方向に不均一な磁気抵抗分布を持つ構
造のロータに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の同期電動機の4極のロータ
の磁性鋼板1を示した図である。高透磁率材料で成形し
た磁性鋼板1には、スリット2で示されるような複数の
スリットを成形することで、磁路3で示されるような複
数の磁路を形成し、磁性鋼板1の円周方向に不均一な磁
気抵抗分布をつくる。そして図8のごとく磁性鋼板1を
軸方向に積層固定して、ロータ5を形成する。ロータ5
は、円周部で結集した低磁気抵抗部分が磁極4として示
されるような4個の磁極を形成して、回転磁界内で回転
軸回りに回転する。
【0003】磁性鋼板1のスリット2の形状はプレスも
しくはエッチングにて加工する。プレス加工は金型を必
要とし、同形状の磁性鋼板1を大量に生産する場合に
は、比較的安価に生産できる。しかし、磁性鋼板1の製
作個数が比較的少ない場合、あるいはスリット2の形状
変更が頻繁にあるなどの場合は、金型製作は高価すぎ
る。また、モータの性能を求めると、スリット2は比較
的微細なものとなるため、形状によっては、プレス加工
ができないものもある。。これらの場合はエッチングに
てスリット2の加工を行う。
【0004】磁性鋼板1を所定の形状に加工した後、積
層固定してロータ5を形成する。磁性鋼板1の積層固定
方法においては、既知であるところのダボ結合、溶接結
合、接着結合などの方法がある。エッチングでは、その
加工精度からダボによる積層固定は難しい。また、磁路
3自体が細いため、1万回転以上のロータ5ともなる
と、強度が得られ難く、遠心破壊する恐れがある。その
ため、内外周の一部を固定する溶接結合では高速回転の
ロータ5の実現が困難である。そのため図9のごとく、
積層段取り6を用いて、接着剤7を全面に塗布した磁性
鋼板1を積み重ねることで、磁路3など磁路全てを固定
できる接着結合にて、性鋼板1を積層固定し、ロータ5
を形成している。しかし、接着剤7を磁性鋼板1の面全
体に塗布するのには、スリット2が多いので、その作業
性は良くない。そして図10に示すように、磁性鋼板1
に接着剤を塗布積層し、所定の寸法に圧縮したときに
は、余分な接着剤7がロータ5の内外径にはみ出て、接
着剤7の除去処理が必要となる。また、使用する接着剤
にも無駄が生じる。また図11のように、接着剤7を硬
化させるには、適正な接着剤7の厚みtがあり、厚みが
ある許容値範囲内であれば良いが(a)、厚すぎたり
(b)、薄すぎたり(c)すると接着不良を起こす可能
性がある。しかし、積層する数百枚という磁性鋼板1の
すべてについてその厚みを管理するのは、不可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接着剤7を
用いて磁性鋼板1を積層固定する同期電動機のロータ5
において、製作性が良好な同期電動機のロータを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、同期電動機のロータの磁性鋼板において、重
なり合う磁性鋼板と接着に要する隙間を有して、組合わ
さる接着部を設ける。そして、接着部に接着剤を適量充
填しながら磁性鋼板を積層し、接着剤を硬化させロータ
を形成する。
【0007】本発明によれば、接着剤を用いて磁性鋼板
を積層固定するロータの製作において、エッチング加工
により設けた接着部に接着剤を適量充填することで、ロ
ータ積層時の内外径への接着剤の漏れはなくなり、積層
後の接着剤の処理も不要となる。そして、使用する接着
剤の無駄もなくなる。また、重なり合う磁性鋼板の隙間
を接着剤の必要な厚みtとすることで、接着剤の厚みの
管理が容易となり、確実な接着が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施形態について説明する。
【0009】図1は、本実施形態の接着部の断面を示し
ている。接着部は、磁性鋼板にスリットと同様にエッチ
ングにて作られ、凹部8および凹部8と接着される隙間
をもち、組合わさる凹部9を有する凸部10とを備え
る。そして図2に示すよう、凹部9に接着剤7を既知の
定量吐出装置などにより適量充填しながら凹部9を有す
る凸部10と重なり合う磁性鋼板1の凹部8とを組み合
わせる。そして順次、磁性鋼板1を積層し、接着剤7を
硬化させロータ5を形成する。
【0010】本実施形態において、凹部9を有する凸部
10と重なり合う凹部8との空間に対して、適量の接着
剤7を凹部9に充填する。これにより、磁性鋼板1を積
層しても、ロータ5の内外径に漏れる接着剤7がなくな
り、その処理が不要となる。また、重なり合う磁性鋼板
1の接着部どうしの隙間を所定の接着厚みtとすること
で、接着剤7の厚みの管理が容易となり、確実な接着が
可能となる。
【0011】図3は、本実施形態の凹部8および凹部9
を有する凸部10をもつ接着部11の4極磁性鋼板12
への適用を示した図である。図4は、接着部11の拡大
図である。図5は、磁性鋼板12と同様に本実施形態の
接着部11のロータ補強用非磁性鋼板13への適用を示
した図である。図6は、接着剤を凹部9に充填し、凹部
9を有する凸部10と凹部8を組合せ、磁性鋼板12数
枚毎に1枚、ロータ補強用非磁性鋼板13を挿入し、積
層形成したロータである。
【0012】実施形態では、4極の同期電動機の磁性鋼
板について説明したが、4極以外についても同様に本発
明を適用可能である。また、円形状の同期電動機の磁性
鋼板について説明を行ったが、突極形状またはそれ以外
の形状の磁性鋼板についても同様に本発明を適用可能で
ある。また、磁路形状は円弧以外でも、同様に本発明を
適用可能である。また、接着部の位置は磁性鋼板にかか
る力を考慮し、任意の位置に本発明を適用可能である。
また、本発明の接着部の凹凸部の形状は、配置する場
所、接着する長さなどにより様々な形状を用いることが
可能である。また、プレス加工にてスリットを成形した
磁性鋼板の積層固定に本発明を適用することも可能であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、磁性鋼
板1を接着剤7を用いて、積層固定するロータ5の製作
おいて、接着剤7の後処理が不要となる。また、接着厚
みを適正値に管理することが容易となり、確実な接着が
可能となる。したがって、接着剤7を用いて磁性鋼板1
を積層固定するロータ5の製作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁性鋼板の接着部断面の拡大図であ
る。
【図2】 本発明の磁性鋼板積層ロータの製作図であ
る。
【図3】 本発明を実施した4極の同期電動機の磁性鋼
板の全体図である。
【図4】 本発明を実施した4極の同期電動機の磁性鋼
板の接着部の拡大図である。
【図5】 本発明を実施した4極の同期電動機のロータ
補強用非磁性鋼板の全体図である。
【図6】 本発明を実施した4極の同期電動機の磁性鋼
板およびロータ補強用非磁性鋼板の積層後のロータ部分
断面図である。
【図7】 従来の4極の同期電動機の磁性鋼板の全体図
である。
【図8】 従来の4極の同期電動機の磁性鋼板積層ロー
タである。
【図9】 従来の磁性鋼板積層ロータの製作図である。
【図10】 従来の磁性鋼板積層ロータの積層後のロー
タ全体断面図である。
【図11】 従来の磁性鋼板積層ロータの積層後のロー
タ部分断面の拡大図である。
【符号の説明】
1 磁性鋼板、2 スリット、3 磁路、4 磁極、5
ロータ、6 積層段取り、7 接着剤、8 凹部、9
凹部、10 凸部、11 接着部、12 磁性鋼板、
13 ロータ補強用非磁性鋼板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に不均一な磁気抵抗分布を有す
    る磁性鋼板を積層しロータを形成して、低磁気抵抗部分
    にロータ磁極を成して回転磁界内で回転軸周りに回転す
    る同期電動機のロータにおいて、 磁性鋼板の一面に作られた凹部と、 他面に凹部と接着される隙間を有し、凹部と組合わさる
    よう作られ、それ自身凹部を有する凸部とを備えたこと
    を、 特徴とする同期電動機のロータ。
JP33145997A 1997-12-02 1997-12-02 同期電動機のロータ Pending JPH11168865A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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