JP2011015518A - 積層コア - Google Patents
積層コア Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011015518A JP2011015518A JP2009156959A JP2009156959A JP2011015518A JP 2011015518 A JP2011015518 A JP 2011015518A JP 2009156959 A JP2009156959 A JP 2009156959A JP 2009156959 A JP2009156959 A JP 2009156959A JP 2011015518 A JP2011015518 A JP 2011015518A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- core member
- single beam
- core
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】片梁部5aが形成された第1のコア部材1aに、穴部6aが形成された第2のコア部材1bを重ねて形成され、片梁部5aが第1のコア部材1aの面外に折り曲げられて穴部6aに嵌合して構成される連結部8aを備えている。
さらに前記連結部8aにおいて、片梁部5a外周縁辺か穴部6a内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部10を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
従って従来の抜きかしめ方式では、規定精度を満たす積層コアを得ることが困難であるという問題があった。
さらに前記連結部において、片梁部外周縁辺か穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部を備えていることを特徴とする。
図1から図7は本発明の実施の形態1による積層コア及びコア部材の構造、並びに製造方法及び製造装置を示す図であり、この積層コアはモータ等の回転電機において永久磁石内蔵型のロータ(回転子)として用いられるものである。
図1は、積層コアを構成するコア部材の平面図であり、第1のコア部材1a(図1a)と第2のコア部材1b(図1b)とからなる。両コア部材は円板形状を有しているが、この外周部近傍には永久磁石を配置するための磁石穴2が、また中心部には積層したコア部材1a、1bを軸支するシャフト(図示せず)を貫通させるためのシャフト穴3が設けられている。更に各コア部材1a、1bを積層した後で一体固定するためのリベット(図示せず)を貫通させるためのリベット穴4も設けられている。
図3は第1の連結部8aについて第1の片梁部5aの先端側から投影した断面図であり、上図が第1の片梁部5aを折り曲げ加工する前、下図が折り曲げ加工を行い第1の穴部6aに嵌合した様子を示している。
図5には大きなコアシート11からエッチングによって第1のコア部材1aと第2のコア部材1bを複数枚形成した様子を示す。第1のコア部材1aと第2のコア部材1bは、通常のパンチングの方法によってももちろん形成できるが、エッチングによる方法によるとパンチングによる加工歪が発生しないためこれによる磁気特性の劣化、及び鉄損の増加も引き起こさず、高効率なモータ機器を得るためには好適である。第1のコア部材1aと第2のコア部材1bの外周側には薄肉連結部12を設けておき、この部分のみ切断することによりシート外枠部13との分離が行えるようにする。
コアシート11に第1のコア部材1aと第2のコア部材1bをエッチングにより所定枚数形成した後、絶縁コーティングを施しエッチングにより露出したコア部材の断面を被覆しておく。
その後、コア部材1aは下方に積層している他のコア部材上に載置されるが、このときプレス18によって加圧され、プレス先端部に形成された面外変形用突起19によって、第1の片梁部5aが第1の穴部6aに嵌合するように折り曲げられて第1の連結部8aが、第1の片梁部5bが第1の穴部6bに嵌合するように折り曲げられて第1の連結部8bが、各々形成される。
本実施の形態に係る積層コア7aによると、片梁部が穴部に嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
更に、エッチングで加工した部位はエッチング後に絶縁コーティングが施されるため、積層されるコア部材間における短絡がほとんどない。したがって、積層コア部材間を流れる電流、及びこれによる電力損失を極めて小さくすることができるため、更に高効率なモータ機器を得ることができる。
実施の形態2.
図8aには第1の連結部において、第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合した様子、図8bには第1の片梁部5cだけの状態についての部分拡大図をしめす。この第1の片梁部5cの外周縁辺は複数箇所の切り欠き部20が形成されており、残留した櫛歯状の21は切り欠き部20により欠損した分だけ剛性が低減した低剛性部となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1cと第2のコア部材1dは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。以上は第2の片梁部と第2の穴部により構成される第2の連結部においても同様である。
また、第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
実施の形態3.
この図においては、第1の穴部6gの内周縁辺について板厚が薄く形成されており、この部分は元の板厚ものよりも剛性が低減した低剛性部27となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5gが第1の穴部6gに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1gと第2のコア部材1hは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。なお、この図には第1の連結部において代表的に示しているが、第2の連結部においても同様である。
実施の形態4.
第1のコア部材1iには第1の片梁部5iと第2の穴部6jが、第2のコア部材1jには第2の片梁部5jと第1の穴部6iが、各々バックヨーク部28の外周近傍に形成されている。バックヨーク部28の外周近傍に配置するのは、この付近がコア中の磁束密度が比較的低く、穴部を形成してもモータの回転トルク低下に与える影響が比較的小さくて済むためである。
まず、図7に示すようにダイ17中にこの第1のコア部材1kと第2のコア部材1lを交互に積層し、先端に面外変形用突起19を備えたプレス16にて積層方向について加圧することにより第1の片梁部5iと第2の片梁部5jを折り曲げて、第1の連結部と第2の連結部を有する積層コアを形成する。
その後ダイ17からこの積層コアを取外して、ティース部29にコイル巻線を行い、最後にバックヨーク部28が円環状になるように折り曲げ部30を折り曲げて、ステータとして仕上がることとなる。
単極形状を有するコア部材1i、1jを積層し、この積層コアにコイル巻線を行ってももちろんステータを製作できるが、全極が連なったコア部材1k、1lを用いる方が、部品点数を削減できると同時に各極のコイル間接続の工数を削減できるという利点を有する。
また、片梁部が穴部に嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
1b、1d、1f、1h、1j 第2のコア部材
2 磁石穴
3 シャフト穴
5a、5c、5e、5g、5i 第1の片梁部
5b、5f、5j 第2の片梁部
6a、6c、6e、6g、6i 第1の穴部
6b、6f、6j 第2の穴部
7a、7b、7c 積層コア
8a、8e、8g 第1の連結部
8b、8f 第2の連結部
9、20 切り欠き部
10、21 櫛歯状部
25、26、27 薄肉部
28 バックヨーク部
29 ティース部
Claims (8)
- 片梁部が形成された第1のコア部材に、穴部が形成された第2のコア部材を重ねて形成された積層コアであって、
前記片梁部が前記第1のコア部材の面外に折り曲げられて前記穴部に嵌合して構成される連結部と、
前記連結部において、前記片梁部外周縁辺か前記穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部とを備えた
積層コア。 - 第1の片梁部と第2の穴部が形成された第1のコア部材と、第2の片梁部と第1の穴部が形成された第2のコア部材とが、交互に積層して形成される積層コアであって、
前記第1の片梁部が前記第1のコア部材の面外に折り曲げられて前記第1の穴部に嵌合して構成される第1の連結部と、
前記第2の片梁部が前記第1の片梁部と同じ方向に折り曲げられて前記第2の穴部に嵌合して構成される第2の連結部と、
前記第1の連結部において、前記第1の片梁部外周縁辺か前記第1の穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第1の低剛性部と、
前記第2の連結部において、前記第2の片梁部外周縁辺か前記第2の穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第2の低剛性部とを備えた
積層コア。 - 第1の低剛性部又は第2の低剛性部は、スリット状の切り欠き部を設けることにより形成されたことを特徴とする
請求項1又は2に記載の積層コア。 - 第1の低剛性部又は第2の低剛性部は、薄肉部を設けることにより形成されたことを特徴とする
請求項1又は2に記載の積層コア。 - 第1のコア部材又は第2のコア部材は、エッチング加工により形成されたことを特徴とする
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層コア。 - 第1のコア部材又は第2のコア部材は、片梁部と穴部を形成後に絶縁処理が施こされたものであることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の積層コア。 - 第1のコア部材及び第2のコア部材は、外周部に磁石穴が、中心部にシャフト穴が各々形成された円板形状であり、
第1の片梁部、第2の穴部、第2の片梁部、第1の穴部が前記シャフト穴部近傍に形成されたことを特徴とする
請求項2に記載の積層コア。 - 第1のコア部材及び第2のコア部材は、外周が円弧状であるバックヨーク部とこのバックヨーク部から内径側に突出したティース部を有しており、
第1の片梁部、第2の穴部、第2の片梁部、第1の穴部が前記ヨーク部外周近傍に形成されたことを特徴とする
請求項2に記載の積層コア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009156959A JP5212273B2 (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 積層コア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009156959A JP5212273B2 (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 積層コア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011015518A true JP2011015518A (ja) | 2011-01-20 |
JP5212273B2 JP5212273B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=43593841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009156959A Expired - Fee Related JP5212273B2 (ja) | 2009-07-01 | 2009-07-01 | 積層コア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5212273B2 (ja) |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06189509A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-07-08 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心およびそのかしめ方法 |
JPH07194072A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心及びその製造方法 |
JPH09215279A (ja) * | 1996-02-07 | 1997-08-15 | Mitsui High Tec Inc | アモルファス合金の箔板条材を用いた積層鉄心の製造 方法 |
JPH11155246A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-06-08 | General Electric Co <Ge> | 鉄心とその製造方法 |
JPH11168865A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-22 | Okuma Corp | 同期電動機のロータ |
JP2001251828A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-09-14 | Moric Co Ltd | 内燃機関用多極磁石式発電機 |
JP2002058184A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-22 | Asmo Co Ltd | ロータの構造及び電動機 |
JP2006166500A (ja) * | 2004-12-02 | 2006-06-22 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心及びその製造方法 |
JP2007068250A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電動機及びそれを用いた圧縮機 |
JP2007228664A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心 |
JP2008043102A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 積層鉄心及びこの積層鉄心を用いた回転電機の固定子鉄心 |
-
2009
- 2009-07-01 JP JP2009156959A patent/JP5212273B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06189509A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-07-08 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心およびそのかしめ方法 |
JPH07194072A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心及びその製造方法 |
JPH09215279A (ja) * | 1996-02-07 | 1997-08-15 | Mitsui High Tec Inc | アモルファス合金の箔板条材を用いた積層鉄心の製造 方法 |
JPH11155246A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-06-08 | General Electric Co <Ge> | 鉄心とその製造方法 |
JPH11168865A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-22 | Okuma Corp | 同期電動機のロータ |
JP2001251828A (ja) * | 2000-03-02 | 2001-09-14 | Moric Co Ltd | 内燃機関用多極磁石式発電機 |
JP2002058184A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-22 | Asmo Co Ltd | ロータの構造及び電動機 |
JP2006166500A (ja) * | 2004-12-02 | 2006-06-22 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心及びその製造方法 |
JP2007068250A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電動機及びそれを用いた圧縮機 |
JP2007228664A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心 |
JP2008043102A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 積層鉄心及びこの積層鉄心を用いた回転電機の固定子鉄心 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5212273B2 (ja) | 2013-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6479392B2 (ja) | 積層鉄心及びその製造方法 | |
JP2007159300A (ja) | 回転電機の固定子 | |
JPWO2011061803A1 (ja) | 回転電機のモールドステータの製造方法 | |
JP2008113529A (ja) | 積層鉄心およびその製造方法 | |
JP2016086508A (ja) | 電機子鉄心及び電機子鉄心の製造方法 | |
JP3869731B2 (ja) | アモルファス積層コアの製造方法 | |
JPWO2017195249A1 (ja) | 固定子鉄心、及びその固定子鉄心を備えた電動機 | |
JP6010976B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP2005020972A (ja) | 積層鉄心の製造方法及び製造装置 | |
JP3660532B2 (ja) | 電動機および電動機コアの製造方法 | |
JP5234955B2 (ja) | 積層コア、ロータおよびステータ | |
JP5251384B2 (ja) | 積層コアおよびその製造方法 | |
JP2003061319A (ja) | ステータの製造方法 | |
JP4630858B2 (ja) | 積層鉄心およびその製造方法 | |
JP5212273B2 (ja) | 積層コア | |
JP2010233436A (ja) | モータ | |
JP5773926B2 (ja) | 積層固定子鉄心、積層固定子、積層固定子の製造方法 | |
JP5462643B2 (ja) | 積層鉄心及びその製造方法 | |
JP2005102424A (ja) | 分割積層鉄心および分割積層鉄心の製造方法 | |
JP3842146B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP4578460B2 (ja) | 固定子積層鉄心の製造方法 | |
JP2007166759A (ja) | 固定子とその製造方法およびこの固定子を用いた電動機 | |
JP2006217718A (ja) | 積層鉄心とその製造方法 | |
JP4245128B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP2019097258A (ja) | 回転電機用磁性くさび、回転電機用磁性くさびの製造方法、および、回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130211 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |