JP5212273B2 - 積層コア - Google Patents

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この発明は、モータ、発電機、トランス等に使用され、磁性板材であるコア部材を積層した積層コアに関するものである。
従来の積層コアの製造方法においては、まず電磁鋼板等の磁性板材は、鋼鈑メーカで圧延後、表面に薄い絶縁処理コーティングを施され、帯状のコイル材として巻き取られ、モータ等の積層コアメーカへ供給される。その後積層コアメーカではこの磁性板材はコイル材から引き出されて高速プレス機へ供給され、パンチ(オス型)とダイ(メス型)で構成される順送金型内の工程へ送られ、所望形状のコア部材として打ち抜かれる。
コア部材の積層方法としては、図13に示すようなコア部材51をかしめて積層する抜きかしめ工法が主に用いられている。順送金型の工程の中で、あらかじめ板厚方向に凹凸部、例えば表側に凹部52を、裏側に凸部53を形成しておき、最後に外形形状を打ち抜く。この打ち抜き工程後に、ダイ内を下降中にコア部材外形に側圧がかかるような拘束状態にした上で積層方向に加圧することにより、複数個のコア部材において、積層方向に隣接するコア部材のダボの凸部53を凹部52に圧入しコア部材同士が固定されて、積層コア54が形成される(例えば、特許文献1)。
特開平6−165447(3−6頁、図5−6)
近年、モータ機器への省エネ・高効率化のニーズが高まり、これを背景として、上記従来の積層コアの製造方法の課題が指摘されている。すなわち、積層コアの積層精度が劣化するとロータとステータ間のギャップが不均一となり、騒音・振動を引き起こすことによりモータの効率低下を招来することとなるため、積層コアの積層精度については従来にも増して高精度が要求されるようになってきている。
上記に示した従来の抜きかしめ方式では、図14に示すとおりダボの凹部52と凸部53の偏心により積層コアに倒れ(tan−1(y/t))が生じる。例えばダボの凹凸の偏心(y)が1μmであっても200枚積層すれば0.2mmずれることになり、ロータとステータ間のギャップに比して無視し得ない大きな量となる。
従って従来の抜きかしめ方式では、規定精度を満たす積層コアを得ることが困難であるという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、積層するコア部材間のずれが発生するのを防止して、高精度な積層コアを得ることを目的とする。
この発明に係る積層コアは、片梁部が形成された第1のコア部材に、穴部が形成された第2のコア部材を重ねて形成され、片梁部が第1のコア部材の面外に折り曲げられて穴部に嵌合して構成される連結部を備えている。
さらに前記連結部において、片梁部外周縁辺か穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部を備えていることを特徴とする。
この発明に係る積層コアによると、連結部において片梁部外周縁辺か穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部を備えているため、片梁部と穴部の形成される位置にずれがあったとしても低剛性部においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
本発明の実施の形態1による第1のコア部材(a)と第2のコア部材(b)の平面図である。 本発明の実施の形態1による第1のコア部材と第2のコア部材の連結部の断面図である。 本発明の実施の形態1による第1のコア部材と第2のコア部材の連結部の断面図である。 本発明の実施の形態1によるコア部材の片梁部及び穴部の構造を示す図である。 本発明の実施の形態1によるコアシートを示す図である。 本発明の実施の形態1による積層コアの積層方法及び積層装置を示す図である。 本発明の実施の形態1による積層コア及び積層装置の部分拡大図である。 本発明の実施の形態2によるコア部材の片梁部及び穴部の構造を示す図である。 本発明の実施の形態3による第1のコア部材と第2のコア部材の連結部の断面図である。 本発明の実施の形態3による第1のコア部材と第2のコア部材の連結部の断面図である。 本発明の実施の形態4による第1のコア部材(a)と第2のコア部材(b)の平面図である。 本発明の実施の形態4による第1のコア部材(a)と第2のコア部材(b)の平面図である。 従来の抜きかしめ工法による積層方法を示す図である。 従来の抜きかしめ工法による積層方法におけるコアの倒れを示す図である。
実施の形態1.
図1から図7は本発明の実施の形態1による積層コア及びコア部材の構造、並びに製造方法及び製造装置を示す図であり、この積層コアはモータ等の回転電機において永久磁石内蔵型のロータ(回転子)として用いられるものである。
図1は、積層コアを構成するコア部材の平面図であり、第1のコア部材1a(図1a)と第2のコア部材1b(図1b)とからなる。両コア部材は円板形状を有しているが、この外周部近傍には永久磁石を配置するための磁石穴2が、また中心部には積層したコア部材1a、1bを軸支するシャフト(図示せず)を貫通させるためのシャフト穴3が設けられている。更に各コア部材1a、1bを積層した後で一体固定するためのリベット(図示せず)を貫通させるためのリベット穴4も設けられている。
第1のコア部材1aと第2のコア部材1bは交互に積層されるが、リベットを用いて積層コアを一体化する前に両コア部材1a、1b間の仮固定を行うために、第1のコア部材1aには第1の片梁部5aと第2の穴部6bが、第2のコア部材1bには第2の片梁部5bと第1の穴部6aが、各々シャフト穴3の近傍にこれを取り囲むように形成されている。シャフト穴3の近傍に配置するのは、この付近がコア中の磁束密度が比較的低く、穴部を形成してもモータの回転トルク低下に与える影響が比較的小さくて済むためである。
第1のコア部材1aと第2のコア部材1bを交互に積層して積層コア7aを形成し、片梁部5a、6a、穴部5b、6b周辺の断面を模式的に表したものを図2に示す。第1の片梁部5aと第1の穴部6aはそれぞれ対応する位置に配置されており、第1の片梁部5aが第1のコア部材1aの面外に折り曲げられて第1の穴部6aに嵌合することにより第1の連結部8aを構成する。同様に、第2の片梁部5bと第2の穴部6bはそれぞれ対応する位置に配置されており、第2の片梁部5bが第1の片梁部5aと同じ方向に折り曲げられて第2の穴部6bに嵌合することにより第2の連結部8bを形成する。
図3は第1の連結部8aについて第1の片梁部5aの先端側から投影した断面図であり、上図が第1の片梁部5aを折り曲げ加工する前、下図が折り曲げ加工を行い第1の穴部6aに嵌合した様子を示している。
図4aには第1の連結部8aにおいて、第1の片梁部5aが第1の穴部6aに嵌合した様子、図4bには第1の穴部6aだけの状態についての部分拡大図をしめす。第1の片梁部5aの幅(W)が第1の穴部6aの幅(W)よりもわずかに小さくなるように設定されており、このことにより第1の片梁部5aを第1の穴部6aに嵌合させることができる。この第1の穴部6aの内周縁辺は複数箇所の切り欠き部9が形成されており、残留した櫛歯状の10は切り欠き9により欠損した分だけ剛性が低減した低剛性部となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5aが第1の穴部6aに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1aと第2のコア部材1bは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。以上は第2の連結部8bにおいても同様である。
次に上記に示した積層コア7aの製造方法について説明する。
図5には大きなコアシート11からエッチングによって第1のコア部材1aと第2のコア部材1bを複数枚形成した様子を示す。第1のコア部材1aと第2のコア部材1bは、通常のパンチングの方法によってももちろん形成できるが、エッチングによる方法によるとパンチングによる加工歪が発生しないためこれによる磁気特性の劣化、及び鉄損の増加も引き起こさず、高効率なモータ機器を得るためには好適である。第1のコア部材1aと第2のコア部材1bの外周側には薄肉連結部12を設けておき、この部分のみ切断することによりシート外枠部13との分離が行えるようにする。
コアシート11に第1のコア部材1aと第2のコア部材1bをエッチングにより所定枚数形成した後、絶縁コーティングを施しエッチングにより露出したコア部材の断面を被覆しておく。
図5のようにエッチングにより第1のコア部材1aと第2のコア部材1bが形成されたコアシートを図6に示すようなコア積層装置に搭載する。このコア積層装置においては、XY直交テーブル14にXY方向に移動自在に設けられたホルダー15によってコアシート11が保持され、シート外枠部13と分離すべき所定のコア部材(1a又は1b)がパンチ16とダイ17に挟まれた空間にセットされるようにホルダー15が移動する。
図7にコア積層装置のパンチ16とダイ17に挟まれた空間の拡大図を示す。ホルダー15によってコアシート11が所定位置にセットされたことを確認すると、円筒状のパンチ16が降下してくると同時に、このパンチ16先端部の周囲に配置され、パンチ16の移動方向にばね圧が加えられた円環状の板押え18も一緒に降下してくる。ここでパンチ16、板押さえ18ともコアシート11の面位置まで降下すると、シート外枠部13は板押え18とダイ17の上面との間に挟まれて保持されるが、コア部材(1a又は1b;図7においては1a)は尚も降下する16とともに降下するため、薄肉連結部12にはせん断力が働いてコア部材1aとシート外枠部13とは分離される。
その後、コア部材1aは下方に積層している他のコア部材上に載置されるが、このときプレス18によって加圧され、プレス先端部に形成された面外変形用突起19によって、第1の片梁部5aが第1の穴部6aに嵌合するように折り曲げられて第1の連結部8aが、第1の片梁部5bが第1の穴部6bに嵌合するように折り曲げられて第1の連結部8bが、各々形成される。
以上のプロセスを第1のコア部材1aと第2のコア部材1bとについて交互に繰り返すことにより積層コア7aを得ることができるが、このときダイ17は外形側方を拘束し積層コアを高精度に整列することに寄与している。できあがった積層コア7aはダイ17の下方に設けられた排出コンベア20によって、ダイ17の内部から図7の紙面手前方向に排出される。
以上のとおり本実施の形態に係る積層コア7aによると、第1の連結部8aにおいて第1の穴部6a内周縁辺に形成された第1の低剛性部10と、第2の連結部8bにおいて第2の穴部6b内周縁辺に形成された第2の低剛性部10とを備えているため、片梁部と穴部の形成される位置にずれがあったとしても低剛性部10においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
また、図13に示す従来の積層コアにおいては凹部52の隅Rが凸部53の角Rよりも大きい場合にはこのR部同士が干渉し凸部53が凹部52内に収まりきることができず、コア部材間に隙間が生じることため積層方向の寸法精度の確保も困難であった。
本実施の形態に係る積層コア7aによると、片梁部が穴部に嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
また、上記で得られた積層コア7aは高精度に仕上がっているため、この後工程に行うロータシャフト圧入、リベット固定、接着、含浸、樹脂モールドなどの固定作業においては、コアの微調整作業等の煩雑な作業を省略することができるため、生産性よく組立作業を行うことができる。
更に、本実施の形態によると、コアシート11からエッチングによって第1のコア部材1aと第2のコア部材1bを形成する。パンチングによって形成する場合には加工歪により磁気特性の劣化を引き起こすが、エッチングによるとこのような磁気特性の劣化に伴って鉄損が増加することもなく、高効率なモータ機器を得ることができる。
更に、エッチングで加工した部位はエッチング後に絶縁コーティングが施されるため、積層されるコア部材間における短絡がほとんどない。したがって、積層コア部材間を流れる電流、及びこれによる電力損失を極めて小さくすることができるため、更に高効率なモータ機器を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、低剛性部を穴部の内周縁辺に形成したものを示してきたが、これを片梁部の外周縁辺に形成してもよい。
図8aには第1の連結部において、第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合した様子、図8bには第1の片梁部5cだけの状態についての部分拡大図をしめす。この第1の片梁部5cの外周縁辺は複数箇所の切り欠き部20が形成されており、残留した櫛歯状の21は切り欠き部20により欠損した分だけ剛性が低減した低剛性部となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1cと第2のコア部材1dは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。以上は第2の片梁部と第2の穴部により構成される第2の連結部においても同様である。
また図8bにおいては、穴部22の形成と同時に、第1の片梁部5cの先端部に面取り23を設け、更に第1の片梁部5cの付根部に切り欠き24を設けている。これは、面取り23を設けることにより第1の片梁部5cを第1の穴部6cに挿入しやすくなるためであり、切り欠き24を設けることにより第1の片梁部5cの折り曲げ加工が容易になるためである。
以上のとおり、本実施の形態によると、第1の連結部において第1の片梁部5c外周縁辺に形成された低剛性部21を備えているため、第1の片梁部5cと第1の穴部6cの形成される位置にずれがあったとしても低剛性部21においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
また、第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1、2においては、片梁部の外周縁辺又は穴部の内周縁辺に複数箇所の切り欠き部9、20を形成し、残留した櫛歯状部10、21が低剛性部となっていたが、本実施の形態においては、片梁部の外周縁辺又は穴部の内周縁辺部についてコア部材の厚みを薄くすることによって低剛性部の形成を行ったものである。
第1のコア部材1eと第2のコア部材1fを交互に積層して構成される積層コア7bについて、片梁部5e、5f、穴部6e、6f周辺の断面を模式的に表したものを図9に示す。第1の片梁部5eと第1の穴部6eはそれぞれ対応する位置に配置されており、第1の片梁部5eが第1のコア部材1eの面外に折り曲げられて第1の穴部6eに嵌合することにより第1の連結部8eを構成する。同様に、第2の片梁部5fと第2の穴部6fはそれぞれ対応する位置に配置されており、第2の片梁部5fが第1の片梁部5eと同じ方向に折り曲げられて第2の穴部6fに嵌合することにより第2の連結部8fを形成する。
ここで第1の片梁部5e及び第2の片梁部5fは板厚が薄く形成されている。薄く形成された片梁部5e及び5fは元の板厚のものよりも剛性が低減した低剛性部25、26となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5cが第1の穴部6cに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1eと第2のコア部材1fは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。尚、図9においては、片梁部5e、5fのほぼ全面が薄くなるように、すなわち低剛性部25、26が片梁部のほぼ全面に渡って形成されているように描かれているが、少なくとも片梁部5e、5fの外周縁辺のみが薄く形成されていれば上記効果を奏することは言うまでもない。
片梁部5e及び5fの板厚を薄くするには、機械加工によって行うこともできるが、加工の手間、費用がかかるのと同時に、前述のパンチングの場合と同様にコア部材に加工歪が発生するため磁気特性が劣化するため好ましくない。この場合もエッチング技術、特に素材の厚みの途中までエッチングするハーフエッチング技術を用いて薄肉部の形成を行えば容易に加工厚みの制御が行え、しかも加工歪が発生しないため好適である。
また、図10には、第1のコア部材1gと第2のコア部材1hを交互に積層して構成される積層コア7cの第1の連結部8gについて、第1の片梁部5gの先端側から投影した断面図であり、上図が第1の片梁部5gを折り曲げ加工する前、下図が折り曲げ加工を行い第1の穴部6gに嵌合した様子を示している。
この図においては、第1の穴部6gの内周縁辺について板厚が薄く形成されており、この部分は元の板厚ものよりも剛性が低減した低剛性部27となっており、ばね性を有している。このばね性のために第1の片梁部5gが第1の穴部6gに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1gと第2のコア部材1hは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。なお、この図には第1の連結部において代表的に示しているが、第2の連結部においても同様である。
以上のとおり、図9に示す本実施の形態に係る接着コア7bによると、第1の連結部8eにおいて第1の片梁部5e外周縁辺に形成された低剛性部25と、第1の連結部8fにおいて第1の片梁部5f外周縁辺に形成された低剛性部26とを備えているため、片梁部5e、5fと穴部6e、6fの形成される位置にずれがあったとしても低剛性部25、26においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
同様に、図10に示す本実施の形態に係る接着コア7cによると、第1の連結部8gにおいて第1の穴部6g内周縁辺に形成された低剛性部27を備えているため、片梁部5gと穴部6gの形成される位置にずれがあったとしても低剛性部27においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
また、片梁部5e、5f、5gが第1の穴部6e、6f、6gに嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態1においては、ロータ(回転子)用のコア部材(1a、1b)について説明してきたが、モータ等の回転電機においてステータ(固定子)として用いられ、図11に示すような外周が円弧状であるバックヨーク部28とこのバックヨーク部28から内径側に突出したティース部29を有するコア部材(1i、1j)についても同様に適用できる。
第1のコア部材1iには第1の片梁部5iと第2の穴部6jが、第2のコア部材1jには第2の片梁部5jと第1の穴部6iが、各々バックヨーク部28の外周近傍に形成されている。バックヨーク部28の外周近傍に配置するのは、この付近がコア中の磁束密度が比較的低く、穴部を形成してもモータの回転トルク低下に与える影響が比較的小さくて済むためである。
上記のようなステータ用のコア部材の場合についても図2において示したのと同様に、第1の片梁部5iと第1の穴部6iはそれぞれ対応する位置に配置されており、第1の片梁部5iが第1のコア部材1iの面外に折り曲げられて第1の穴部6iに嵌合することにより第1の連結部を構成する。また、第2の片梁部5jと第2の穴部6jはそれぞれ対応する位置に配置されており、第2の片梁部5jが第1の片梁部5iと同じ方向に折り曲げられて第2の穴部6iに嵌合することにより第2の連結部を形成する。
前記第1の連結部において、前記第1の片梁部5i外周縁辺か前記第1の穴部6i内周縁辺かの少なくとも一方に低剛性部が形成されており、前記第2の連結部において、前記第2の片梁部5j外周縁辺か前記第2の穴部6j内周縁辺かの少なくとも一方に低剛性部が形成されている。ここで低剛性部とは、例えば実施の形態1、2に示した櫛歯状部10、21のことか、実施の形態3に示した薄肉部25、26、27のことを意味する。低剛性部はばね性を有しているため、片梁部5i、5jが穴部6i、6jに嵌合した状態であっても、第1のコア部材1iと第2のコア部材1jは積層面に平行な方向に互いに移動することが可能となる。
また、図12には第1のコア部材1k(図12a)と第2のコア部材1l(図12b)を、大きなコアシートからエッチングによって形成した様子を示す。この第1のコア部材1k、第2のコア部材1lは図11に示す第1のコア部材1i、第2のコア部材1kを折り曲げ部30を介して複数枚連ねた形状を有する。
この第1のコア部材1kと第2のコア部材1lを用いたステータは以下の手順にて製作される。
まず、図7に示すようにダイ17中にこの第1のコア部材1kと第2のコア部材1lを交互に積層し、先端に面外変形用突起19を備えたプレス16にて積層方向について加圧することにより第1の片梁部5iと第2の片梁部5jを折り曲げて、第1の連結部と第2の連結部を有する積層コアを形成する。
その後ダイ17からこの積層コアを取外して、ティース部29にコイル巻線を行い、最後にバックヨーク部28が円環状になるように折り曲げ部30を折り曲げて、ステータとして仕上がることとなる。
単極形状を有するコア部材1i、1jを積層し、この積層コアにコイル巻線を行ってももちろんステータを製作できるが、全極が連なったコア部材1k、1lを用いる方が、部品点数を削減できると同時に各極のコイル間接続の工数を削減できるという利点を有する。
以上のとおり本実施の形態に係る積層コアによると、実施の形態1に係る積層コアと同じく、第1の連結部において、第1の片梁部5i外周縁辺か第1の穴部6i内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第1の低剛性部と、第2の連結部において、前記第2の片梁部5j外周縁辺か第2の穴部6j内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第2の低剛性部とを備えているため、片梁部と穴部の形成される位置にずれがあったとしても低剛性部においてこのずれを吸収することができ、外形側方を拘束することにより倒れのない高精度に整列された積層コアを得ることができる。
また、片梁部が穴部に嵌合することによりコア部材間を連結して行くため、従来例のようにダボの凹部と凸部におけるR部同士が干渉しないため積層されるコア部材間において隙間が発生することもなく、積層方向にも寸法精度のよい積層コアを得ることができる。
1a、1c、1e、1g、1i 第1のコア部材
1b、1d、1f、1h、1j 第2のコア部材
2 磁石穴
3 シャフト穴
5a、5c、5e、5g、5i 第1の片梁部
5b、5f、5j 第2の片梁部
6a、6c、6e、6g、6i 第1の穴部
6b、6f、6j 第2の穴部
7a、7b、7c 積層コア
8a、8e、8g 第1の連結部
8b、8f 第2の連結部
9、20 切り欠き部
10、21 櫛歯状部
25、26、27 薄肉部
28 バックヨーク部
29 ティース部

Claims (8)

  1. 片梁部が形成された第1のコア部材に、穴部が形成された第2のコア部材を重ねて形成された積層コアであって、
    前記片梁部が前記第1のコア部材の面外に折り曲げられて前記穴部に嵌合して構成される連結部と、
    前記連結部において、前記片梁部外周縁辺か前記穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された低剛性部とを備えた
    積層コア。
  2. 第1の片梁部と第2の穴部が形成された第1のコア部材と、第2の片梁部と第1の穴部が形成された第2のコア部材とが、交互に積層して形成される積層コアであって、
    前記第1の片梁部が前記第1のコア部材の面外に折り曲げられて前記第1の穴部に嵌合して構成される第1の連結部と、
    前記第2の片梁部が前記第1の片梁部と同じ方向に折り曲げられて前記第2の穴部に嵌合して構成される第2の連結部と、
    前記第1の連結部において、前記第1の片梁部外周縁辺か前記第1の穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第1の低剛性部と、
    前記第2の連結部において、前記第2の片梁部外周縁辺か前記第2の穴部内周縁辺かの少なくとも一方に形成された第2の低剛性部とを備えた
    積層コア。
  3. 第1の低剛性部又は第2の低剛性部は、スリット状の切り欠き部を設けることにより形成されたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の積層コア。
  4. 第1の低剛性部又は第2の低剛性部は、薄肉部を設けることにより形成されたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の積層コア。
  5. 第1のコア部材又は第2のコア部材は、エッチング加工により形成されたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層コア。
  6. 第1のコア部材又は第2のコア部材は、片梁部と穴部を形成後に絶縁処理が施こされたものであることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の積層コア。
  7. 第1のコア部材及び第2のコア部材は、外周部に磁石穴が、中心部にシャフト穴が各々形成された円板形状であり、
    第1の片梁部、第2の穴部、第2の片梁部、第1の穴部が前記シャフト穴部近傍に形成されたことを特徴とする
    請求項2に記載の積層コア。
  8. 第1のコア部材及び第2のコア部材は、外周が円弧状であるバックヨーク部とこのバックヨーク部から内径側に突出したティース部を有しており、
    第1の片梁部、第2の穴部、第2の片梁部、第1の穴部が前記ヨーク部外周近傍に形成されたことを特徴とする
    請求項2に記載の積層コア。
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