JP2005297393A - 低鉄損複数層電磁鋼板とその製造方法及び装置 - Google Patents

低鉄損複数層電磁鋼板とその製造方法及び装置 Download PDF

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Norito Abe
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【課題】 素材となる電磁鋼板の優れた鉄損特性を継続して有する複数層電磁鋼板を連続的に製造する製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層し複数層電磁鋼板を製造する方法において、(a-i)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布するか、又は、(a-ii)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせ、(b-i)上記接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧するか、又は、(b-ii)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧し、続いて、(c)接着剤が硬化する温度に加熱し、もしくは、(bc)上記加圧と同時に加熱し、その後、(d)所定の長さに切断するか、所定の形状に打ち抜くか、又は、外径300m/m以上3000m/m以下のコイルの巻き取る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した鉄損特性に優れた複数層電磁鋼板と、該鋼板を連続的に製造する方法及び装置に関する。
近年、エネルギー問題や環境問題がクローズアップされ、トランスやモーター等のエネルギー変換機器においては、より一層の効率向上や騒音低減が厳しく求められている。その要求に応えるには、上記機器の鉄芯材料である電磁鋼板の磁気特性、特に、鉄損特性を改善する必要がある。
従来から、電磁鋼板の厚さを低減すると、鉄損特性が向上し、その結果、上記機器の効率も向上することが知られている(非特許文献1、参照)。
しかし、上記機器の鉄芯は、所定の鉄芯形状に打ち抜いた電磁鋼板を複数枚積層して構成されるものであるところ、電磁鋼板の厚さを薄くすると、打ち抜き加工性が悪化し、打ち抜き時の歩留り、および、組み立て時の作業性が低下する。
また、電磁鋼板の厚さを薄くすると、鉄芯構成に必要な枚数が増加するので、打ち抜き作業数が必然的に増加し生産性が低下する。
特許文献1および2には、このような事情を踏まえて構成した鉄芯材料として、2以上の電磁鋼板を接着層を介して接着した積層鉄芯用接着鋼板が開示されている。
この接着鋼板においては打ち抜き加工性が改善されているので、打ち抜き作業時の歩留りは良好で、鉄芯の組み立て作業性も向上するが、積層後にコイル状に巻き取ることは想定されていない。
より生産性が高くかつ低鉄損の積層電磁鋼板を開発することが求められているが、これまでのところ、そのような電磁鋼板は、製造方法及び装置も含め提案されていない。
特開2000−173815号公報 特開2003−219585号公報 新日本製鐵(株)ホームページ「新日鐵の電磁鋼板、薄手ハイライトコア」
本発明は、上記必要性に鑑み、生産性の優れた低鉄損の複数層電磁鋼板と、該鋼板を連続的に製造する製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明者は、生産性の優れた複数の電磁鋼板を積層する手法について検討し、本発明をなすに至った。その要旨は以下のとおりである。
(1) 張力付与絶縁被膜を有する複数の低鉄損電磁鋼板を、該絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着層を介して積層したことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板。
(2) 張力付与絶縁被膜を有する複数の低鉄損電磁鋼板を、該絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着層を介して積層し、外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻回したことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板。
(3) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
(a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布し、
(b1)上記接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧し、続いて、
(c1)接着剤が硬化する温度に加熱し、その後、
(d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
(4) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
(a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせ、
(b2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧し、続いて、
(c2)接着フィルムが硬化する温度に加熱し、その後、
(d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
(5) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
(a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布し、
(bc1)上記接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧すると同時に、接着剤が硬化する温度に加熱し、その後、
(d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
(6) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
(a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせ、
(bc2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧する同時に、接着フィルムが硬化する温度に加熱し、その後、
(d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
(7) 前記電磁鋼板が、張力付与絶縁被膜を有する低鉄損電磁鋼板であることを特徴とする前記(3)〜(6)のいずれかに記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
(8) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
(a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布する塗布手段、
(b1)接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧する加圧手段、
(c1)加圧後の電磁鋼板を接着剤が硬化する温度に加熱する加熱手段、及び、
(d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
(9) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
(a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせる重合手段、
(b2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧する加圧手段、
(c2)加圧後の電磁鋼板を接着フィルムが硬化する温度に加熱する加熱手段、及び、
(d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
(10) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
(a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布する塗布手段、
(bc1)接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧すると同時に、接着剤が硬化する温度に加熱する加圧加熱手段、及び、
(d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
(11) 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
(a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせる重合手段、
(bc2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧すると同時に、接着フィルムが硬化する温度に加熱する加圧加熱手段、及び、
(d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
(12) 前記電磁鋼板が、張力付与絶縁被膜を有する低鉄損電磁鋼板であることを特徴とする前記(8)〜(11)のいずれかに記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
(13) 前記塗布手段が、ロールコーター、ワイパーコーターのいずれかであることを特徴とする前記(8)、(10)又は(12)に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
(14) 前記重合手段が、ロール、ワイパーコーターのいずれかであることを特徴とする前記(9)、(11)又は(12)に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
(15) 前記加圧手段がロールであることを特徴とする前記(8)〜(14)のいずれかに記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
(16) 前記加熱手段が、加熱炉又は加熱ロールであることを特徴とする前記(8)〜(15)のいずれかに記載の複数層電磁鋼板の製造装置。
本発明によれば、優れた鉄損特性を有する複数の電磁鋼板を積層して、その優れた鉄損特性を継続して有する複数層電磁鋼板を、低コストで製造することができる。
本発明について図面に基づいて説明する。図1に、本発明の実施態様を模式的に示す。
電磁鋼板巻回コイル1を巻戻して連続的に送給する電磁鋼板Aにおける接着面の両方に、ロールコーター9(塗布手段)で接着剤を塗布する。その塗布量は、特に限定されないが、接着層が8μmを超えないように塗布量を調整することが好ましい。
図1には、接着剤を接着面の両面に塗布する態様を示したが、接着剤を一方の接着面に塗布する態様を採用してもよい。
電磁鋼板Aはどのような種類の電磁鋼板でもよい。接着機能が付与された絶縁被膜を有する電磁鋼板Aは、連続的に重ね合わされ加熱炉4へ送給され、加圧ロール2で加圧され、接着面での密着性が向上した後、加熱帯域で、接着剤が硬化する温度に加熱され積層が完了する。
加圧条件は、接着面での密着性を充分に確保するため、5kg/cm2程度が好ましい。
接着剤の種類は特に限定されないが、熱的特性として、電磁鋼板の絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着剤が、絶縁被膜の性状・特性を阻害せず、電磁鋼板の磁気特性を維持するうえで好ましい。
例えば、アクリル樹脂接着剤、シアニアクリレート系接着剤、エポキシ樹脂接着剤、ポリエステル接着剤、ポリウレタン接着剤、メラニン樹脂接着剤、フェノール接着剤等が好ましい。
また、特開平6−182296号公報開示の接着被膜用液(潜在性硬化剤を配合したアクリル変性エポキシ樹脂エマルジョンを主成分とする混合液)はより好ましい。
接着剤が硬化し始める温度は、接着剤の種類によるが、電磁鋼板の絶縁被膜の性状・特性を劣化せしめない温度を選択する必要もあり、接着剤を硬化せしめる温度として、150〜200℃が好ましい。
加熱炉4の加熱帯域で接着・積層が完了した電磁鋼板Aは、複数層電磁鋼板Bとして、加熱炉4から送出され、(i)搬送ロール5で搬送される途中で、(i-1)なんらかの切断手段(図示なし)で所定の長さに切断されて、複層接着鉄芯7として次の工程に搬送されるか、又は、(i-2)プレス装置6(打抜手段)により所定の形状に打ち抜かれて、鉄芯用複数層電磁鋼板8として次の組み立て工程へ搬送される、もしくは、(ii)搬送ロール5で搬送されてコイルとして巻き取られ、そのまま次の工程に搬送される(図3、参照)。
図2に、本発明の別の実施態様を模式的に示す。図中、図1の数字と同じ数字は、図1に示すものと同じものを示している。それ故、図2に示す実施態様は、基本的には、図1に示す実施態様と同じである。
異なる点は、接着剤を接着面に塗布する(図1の態様)のに替わりに、巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板Aの接着面の間に接着フィルムCを挿入して重ね合わせる点である。
重合ロール11(重合手段)で、接着フィルムを間に挟んで重ね合わされた電磁鋼板Aは、加熱炉4へ送給され、加圧ロール2(加圧手段)で連続的に加圧された後、加熱炉4の加熱帯域(加熱手段)へ送給される。以後の工程は、図1の場合と同じである。
なお、接着フィルムは、接着剤と同様に、電磁鋼板の絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着フィルムが好ましい。
図3に、本発明のさらに別の実施態様を模式的に示す。図中、図1及び図2の数字と同じ数字は、図1及び図2に示すものと同じものを示している。それ故、図3に示す実施態様は、基本的には、図1及び図2に示す実施態様と同じであるが、異なる点は、(i)加圧ロールに加熱機能を持たせた点(図中、加熱加圧ロール12、参照)、及び、(ii)複数層電磁鋼板Bをコイルとして巻き取る点、である。
このように、本発明においては、加圧と加熱を同時に行ってもよい。また、図1及び図2では、複数層電磁鋼板Bを切断するか又は打抜く実施態様を示したが、図1及び図2に示す実施態様において、複数層電磁鋼板Bをコイルとして巻き取ってもよい。さらに、図3に示す実施態様において、複数層電磁鋼板Bを、図1又は図2に示すように、切断してもよいし、打抜いてもよい。
複数層電磁鋼板Bを巻き取る場合のコイルの外径は、次工程での取扱等の点から、外径300m/m以上3000m/m以下が好ましい。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例の条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
(実施例1)
接着機能を有する絶縁被膜で被覆されている電磁鋼板を2フープ準備し、図1に示す実施態様で、複層接着鉄芯を製造した。ロールコーターはアイドルロールとして用い、2つの電磁鋼板フープを巻戻し、加熱炉内にて加圧ロールで加圧後、加熱帯域で加熱接着した。その後、2層電磁鋼板を、平坦度を保持したままプレス装置で打ち抜き、かしめて、複層接着鉄芯とした。
(実施例2)
絶縁被膜を有する電磁鋼板を2フープ準備し、図1に示す実施態様で、複層接着鉄芯を製造した。2つの電磁鋼板フープを巻戻しながら、ロールコーターでエポキシ樹脂接着剤を塗布し、加熱炉は常温のまま炉内にて加圧ロールで加圧、接着した。その後、2層電磁鋼板を、平坦度を保持したままプレス装置で打ち抜き、かしめて、複層接着鉄芯とした。
(実施例3)
絶縁被膜を有する電磁鋼板を2フープ準備し、図2に示す実施態様で、複層接着鉄芯を製造した。2つの電磁鋼板フープを巻戻しながら、その間に接着フィルムを挟み込み、加熱炉内にて加圧ロールで加圧後、加熱帯域で加熱接着した。その後、2層電磁鋼板を、平坦度を保持したままプレス装置で打ち抜き、かしめて、複層接着鉄芯とした。
(実施例4)
接着機能を有する絶縁被膜で被覆されている電磁鋼板を2フープ準備し、図3に示す実施態様で、コイルに巻き取った。ロールコーターはアイドルロールとして用い、2つの電磁鋼板フープを巻戻し、その間に接着フィルムを挟み込み、加熱加圧ロールで加圧と同時に加熱して接着した。その後、2層電磁鋼板を、巻取り径を変えて巻き取った。結果を表1に示す。
Figure 2005297393
表1から、巻取り径が、3000mmφ以下でも300mmφ以上であれば、複数層電磁鋼板として巻き取ることができることが解かる。
本発明によれば、前述したように、優れた鉄損特性を有する複数の電磁鋼板を積層して、その優れた鉄損特性を継続して有する複数層電磁鋼板を、低コストで製造することができる。
したがって、本発明は、エネルギー問題や環境問題の解決に資する高効率のトランスやモーター等のエネルギー変換機器の製造・普及に大きく貢献する。
本発明の実施態様を示す図である。 本発明の別の実施態様を示す図である。 本発明のさらに別の実施態様を示す図である。
符号の説明
1…電磁鋼板巻回コイル
2…加圧ロール
3…案内ロール
4…加熱炉
5…搬送ロール
6…プレス装置
7…複層接着鉄芯
8…鉄芯用複数層電磁鋼板
9…ロールコーター
10…接着フィルム巻回ロール
11…重合ロール
12…加熱加圧ロール
A…電磁鋼板
B…複数層電磁鋼板
C…接着フィルム

Claims (16)

  1. 張力付与絶縁被膜を有する複数の低鉄損電磁鋼板を、該絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着層を介して積層したことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板。
  2. 張力付与絶縁被膜を有する複数の低鉄損電磁鋼板を、該絶縁被膜の熱膨張係数と同程度か又はより小さい熱膨張係数を有する接着層を介して積層し、外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻回したことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板。
  3. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
    (a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布し、
    (b1)上記接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧し、続いて、
    (c1)接着剤が硬化する温度に加熱し、その後、
    (d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
    ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
  4. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
    (a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせ、
    (b2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧し、続いて、
    (c2)接着フィルムが硬化する温度に加熱し、その後、
    (d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
    ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
  5. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
    (a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布し、
    (bc1)上記接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧すると同時に、接着剤が硬化する温度に加熱し、その後、
    (d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
    ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
  6. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する方法において、
    (a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせ、
    (bc2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧する同時に、接着フィルムが硬化する温度に加熱し、その後、
    (d)(d1)所定の長さに切断する、(d2)所定の形状に打ち抜く、又は、(d3)外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る
    ことを特徴とする低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
  7. 前記電磁鋼板が、張力付与絶縁被膜を有する低鉄損電磁鋼板であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造方法。
  8. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
    (a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布する塗布手段、
    (b1)接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧する加圧手段、
    (c1)加圧後の電磁鋼板を接着剤が硬化する温度に加熱する加熱手段、及び、
    (d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
    を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
  9. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
    (a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせる重合手段、
    (b2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧する加圧手段、
    (c2)加圧後の電磁鋼板を接着フィルムが硬化する温度に加熱する加熱手段、及び、
    (d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
    を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
  10. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
    (a1)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の一方又は両方に接着剤を塗布する塗布手段、
    (bc1)接着剤塗布の電磁鋼板を連続的に重ね合わせて加圧すると同時に、接着剤が硬化する温度に加熱する加圧加熱手段、及び、
    (d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
    を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
  11. 複数の電磁鋼板を、接着層を介して積層した低鉄損複数層電磁鋼板を製造する装置において、
    (a2)巻戻して連続的に送給する複数の電磁鋼板における接着面の間に接着フィルムを挿入して重ね合わせる重合手段、
    (bc2)上記重ね合わせの電磁鋼板を連続的に加圧すると同時に、接着フィルムが硬化する温度に加熱する加圧加熱手段、及び、
    (d)(d1)加熱後の複数層電磁鋼板を所定の長さに切断する切断手段、(d2)所定の形状に打ち抜く打抜手段、又は、(d3)加熱後の複数層電磁鋼板を外径300m/m以上3000m/m以下のコイルに巻き取る巻取手段
    を備えることを特徴とする低鉄損積層電磁鋼板の製造装置。
  12. 前記電磁鋼板が、張力付与絶縁被膜を有する低鉄損電磁鋼板であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
  13. 前記塗布手段が、ロールコーター、ワイパーコーターのいずれかであることを特徴とする請求項8、10又は12に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
  14. 前記重合手段が、ロール、ワイパーコーターのいずれかであることを特徴とする請求項9、11又は12に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
  15. 前記加圧手段がロールであることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載の低鉄損複数層電磁鋼板の製造装置。
  16. 前記加熱手段が、加熱炉又は加熱ロールであることを特徴とする請求項8〜15のいずれか1項に記載の複数層電磁鋼板の製造装置。
JP2004117977A 2004-04-13 2004-04-13 低鉄損複数層電磁鋼板とその製造方法及び装置 Withdrawn JP2005297393A (ja)

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